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東
日
本
労
働
組
合
長野地本青年女性委員会 NEWS 号外
2015春闘スタート!!
2015年の春闘が本格的にスタートしました。ベースアップ(ベア)について連合(日本労働組合総連
合会)は2%以上の統一要求(定期昇給相当額と賃上げ額を加えた要求は4%以上とする)を掲げ取り
組みを実施していくこととしています。これに対し経団連(日本経済団体連合会)は早々にベア容認の
姿勢を見せながらも企業の事情に応じた対応を呼びかけています。
6 , 0 0 0 円 の 賃 金 改 定 と
総 合 生 活 改 善 を 求 め る
申 4 号 を 会 社 に 提 出 !
申4号「2015年度賃金改定および総合生活改善要求に関する申し入れ」
1、 2015年度賃金改定について
①
基本給ならびに初任給を、社員一人平均6,000円引き上げること。
②
定期昇給は4係数とすること。
③
「エルダー社員就業規則」および「グリーンスタッフ就業規則」を改め、社員
春闘とは
労働組合にとって1年で最も大きな闘いが春季生活闘争
(春闘)です。私たちが所属する『労働組合』の最も重要な目
的が「労働条件の維持・改善や賃金の向上」である事は言う
までもありません。企業は新年度の4月に合わせて年度の
給与を人件費として予算付けします。そこで2~3月にかけ
て労働組合が会社側に対し要求を提出し団体交渉に臨みま
す。生活改善のための春の闘い、すなわち春闘(通称)なの
です。
に準じて賃金を引き上げること。
2、 総合生活改善要求について
①
退職手当の算出基準となる第二基本給を廃止すること。
②
年間総実労働時間の短縮を図り、1,800時間とすること。
③
扶養手当について配偶者を17,500円、子を5,000円に引き上げるこ
と。
④
時間外労働割増率についてB単価を150/100、D単価を200/100に、
それぞれ引き上げること。
⑤
年次有給休暇について各機関の取得状況を把握し、適正人員を配置した
上で完全消化を図ること。また、半休取得の事由を廃止すると共に、時間
所定昇給(定期昇給)とベースアップの違い
定期昇給とは年齢や勤続年数に応じて賃金が上がることです。当社では新人事賃金制度により基本給表が廃止されました
が、現在の賃金制度において仮に4月1日に所定昇給係数4が実施された場合の昇給額は以下の表の通りです。
等級
係職1等級
係職2等級
指導職1等級
指導職2等級
主任職1等級
所定昇給額
4000円
5000円
5500円
5500円
5900円
等級
主任職2等級
主務職
主幹職B
主幹職A
技術専任職
所定昇給額
5900円
6000円
6300円
6600円
6300円
単位で取得できるよう制度改正すること。
申5号「2015年度夏季手当に関する申し入れ」
1、 2015年度夏季手当は、「基準内賃金の3.2ヶ月分」とし6月26日まで
に支払うこと。
これが世間一般に定期昇給と呼ばれるものです。
これに対しベースアップとは、定期昇給と別に基本給に上乗せされる賃金のことです。仮に25歳の社員に1万円のベースアッ
プが実施され60歳で退職を迎えたとした場合、年間12万円の上乗せが退職まで35年間続くことになります。(12万円×35
年=420万円)更にボーナスや現行制度においては退職金にも反映される事になるので金額は更に大きくなります。この交
2、 55歳以上の社員に、一律3万円の加算をすること
渉が毎年行われるわけですから、そのチャンスを逃す手はありません。
3、 エルダー社員およびグリーンスタッフの精勤手当に、一律3万円の加
「給料が上がるだけマシ」ではなくもう一度私たちの賃金がどのように決まるのか?労働にみあった賃金が支払われているの
算をすること。
か?もう一度考えてみてはいかがでしょうか?
ベースアップと期末手当
期末手当は2002年からリーマ
ンショックが起きる2008年までの
間、年間ベースでは6ヶ月分を超
えた年度が多く、本来は更に多く
支 給 で き た は ず で は あ った もの
の 、 一 定 の 水 準 を 超 え て い まし
た。しかし、ベースアップに目を向
けると2002年以降はわずか4回
の実施にとどまり昇給額も僅かで
す。
◆今年度の業績
連結・単体ともに3期連続の増収増益。なお、第3四半期
決算は、連結の営業収益および連結・単体の営業利益・
経常利益・四半期純利益は過去最高となっている。
◆2014年度通期の業績予想
2014年4月30日発表の業績予想から、連結・単体とも
に営業収益・営業利益・経常利益を上方修正している。
私たちの関心は目先の期末手当に向かいがちです
が、期末手当はあくまでその時限りの一時金であり、将来
にわたって影響を与えるベースアップとは性質が全く異な
ります。ベースアップ要求満額獲得こそが2015春闘にお
ける最重要課題です。
世界の人口の1%の富裕層が、世界の富に占める割合の約50%を握るという推計があります。先進国であっても労働者の所得
は、「ドングリの背比べ」程度であって、私たちが感じている以上の格差がそこにはあります。私たちの労働に対する対価は適正である
か?今一度考え直さなければなりません。
日本経済は長い間デフレに苦しんできました。デフレとはモノの値段が下がり続けている状態のことです。また、名目賃金(労働の
対価として受け取るお金)もバブル崩壊後の90年代後半から下がっています。そのため、実質賃金(名目賃金を消費者物価指数で
割った賃金)はほぼ横ばいで推移してきました。所得が増えなくても物価が下落したため、家計に与える影響は小さくとどめる事ができ
ていました。しかし近年、政府・日銀が掲げるデフレ脱却に向けた政策や、消費増税、円安などの影響を受け物価の上昇に賃金の上
昇が追い付かず、実質賃金は下落傾向にあります。今後、消費税が10%に増税される事や長期金利が上昇に転じた場合などのリス
クを考慮すると、賃上げなくして私たち労働者の生活は改善の余地は見込めませんし、危機感を覚えます。同時に、時短や手当・割増
賃金の引き上げをはじめとした『総合生活改善(ワークライフバランス実現)』に関しても強く要求していかなければなりません。
2月中旬以降、各産業別労働組合が相次いで会社側に高水準の賃上げを求める要求書を提出しています。トヨタ・日産・ホンダなど
の自動車労組、東芝・NECなど電機労組では6,000円の統一要求を行い日産自動車では満額回答になるとの推測も広がっていま
す。先に触れたように当社の業績を勘案すればベア6,000円ならびに夏季手当3,2か月分の要求は決して桁外れな数字ではありま
せん。しかし、前年に続いてこの賃上げムードを創り出したのは私たち労働者ではなく、安倍政権を中心とした政府与党であり、「官製
春闘」とも揶揄されることに苦言を呈するとともに我々自身を戒めたいと思います。自分自身や家族の生活を守るために我々一人ひと
りが声を上げ会社側と闘わなければ今年も政府と経団連による骨抜きの春闘に終わってしまいます。
春闘は大手の業績が好調な企業から交渉をスタートさせ、中小企業や地方へと波及していきます。当社の業績は上場企業の中で
もトップクラスであり、リーディングカンパニーとしてその責任は重大です。また、そこに働く労働者にもその責任の一端が無いとは言い
切れません。JR東日本に働く全ての労働者の総力を結集し2015春闘を全力で闘い抜こうではありませんか!!