公 益 財団法人 大阪社会運動協会 2015 年 度 事 業 計 画 書 2015 年3月26日(木) 第 77 回理事会にて議決 公 益 財 団 法 人 大 阪 社 会 運 動 協 会 当協会は、公益事業を行う法人としての責務を果たすため、引き続き大阪の労働福祉と自主 自由な市民活動の利益に供する資料提供・情報発信・啓発活動を行っていきます。 下記、当法人の3事業【公益事業】【その他の事業】【法人管理事業】それぞれについて事 業計画を述べます。 【公益事業】大阪産業労働資料館の運営並びに歴史書編纂、産業労働情報の発信、啓発事業を行う ことによって、企業経営と労働者福祉の向上に寄与する事業 Ⅰ.継続事業 下記(1)~(11)は前年度までの事業を継続する。 (1)資料収集整理・公開 次代に引き継ぐべき社会労働関係資料の収集に引き続き取り組み、関係団体や個人からの寄 贈を呼びかける。 労働労務関係の専門雑誌の最新号および関連図書を購入し、企業の人事担当者や労働組合、 一般勤労者、研究者・学生の利用に供する。 引き続きライブラリーは無料で開放し、誰もが利用しやすい環境整備に努める。また、図書 館事業推進のため、図書管理ソフトの拡充、アーカイブズ資料の目録化を進める。 (2)エル・ライブラリーを勉強会に貸切提供 2013 年 5 月から始めた「大人のためのラーニング・コモンズ」。“Learning Commons”は「学 びのための公共空間」という意味。欧米の大学図書館で始まり、現在日本の私立大学を中心に 導入が増えている。社会人のために、平日夜間、エル・ライブラリーを勉強会やプレゼン練習 用に貸切提供するシステム。 (3)セミナー等のイベント事業 労働法、労働経済、労働運動史、NPO 活動など、エル・ライブラリー設立の趣旨に合致する テーマの企画を引き続き積極的に行う。 例: セミナー、映画上映会、展示会、講座など (4)2017 年 5 月開催予定の「炭鉱の記憶と関西」展示会準備 本展示会の趣旨と内容詳細は別冊資料 1 を参照。 概要は以下の通り。 開催日時 2017 年5月(エル・おおさか)、6月~7月(関西大学博物館) 共催:関西・炭鉱と記憶の会、エル・ライブラリー、関西大学博物館 協力:法政大学大原社会問題研究所、大牟田市立図書館、九州大学附属図書館記録資料館、 大牟田市立石炭産業科学館 予算規模:245 万円。うち、150 万円を 2 年かけて募金する。 (5)大学・研究機関等との連携企画 ①労働史分野のオーラルヒストリーのアーカイブ構築科研費プロジェクト(法政大学) (2011-14 年度)、科研費の補助期間が過ぎたが、引き続きプロジェクトは同志会との連携 で続けていく。 ②戦後社会運動資料としての幻灯の再発見・再評価とアーカイヴス間連携による資料保管・ 2 公開体制の構築(早稲田大学)(2012-13 年度)。2014 年度以降も引き続き研究継続。 ③都市・大阪に関する文化資源・社会調査データアーカイブの構築(大阪市立大学都市文化 研究センター)(2013-14 年度)、2015年度も学内補助金を申請予定。 ④関西大学経済政治研究所「大阪の社会労働運動と政治経済」班(2013~2016 年度)。谷合 が委嘱研究員に。エル・ライブラリーの資料を活用した研究を進める。 ⑤国際経済労働研究所との提携。同所からの「全国大学図書館所蔵資料の複写や図書館間貸 出依頼」に応じる。と同時に、広く一般の利用者からのリクエストにも応じる体制を整える。 (6)広報、情報発信 これまでに引き続き、Web を通じた情報発信を続ける。新着雑誌の目次を採録してブログに 掲載を続けており、その他、イベント案内や労働情報の発信に役立てている。サポート会員向 けにはメールマガジンを月に 3 回発信している。情報発信を通じてサポート会員拡大にもつな げる。 インターネットツールは下記のものを活用。 ①Web サイト(ホームページ)http://shaunkyo.jp/ ②ブログ雑誌目次や図書、イベントなど最新情報掲載。http://d.hatena.ne.jp/l-library/ ③レアもの資料紹介専用ブログ http://d.hatena.ne.jp/shaunkyo/ ④Twitter(ツイッター) ID は@Llibraryosaka ⑤Facebook(フェイスブック) (7)図書館関係団体との連携 下記団体に役員団体または個人として参画し、図書館界全体の発展向上のために尽くし、 セミナー等に参加して研鑽に努める。 ・専門図書館協議会 ・社会労働関係資料センター連絡協議会(幹事、事務局長) ・全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 ・近畿産業考古学会 ・日本アーカイブズ学会 ・記録管理学会 ・日本図書館協会 ・「saveMLAK」(博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の復興支援)会計担当 このほか、各種の図書館関係団体や労組、NPO などと連携して、エル・ライブラリー設立の 趣旨に合致するさまざまな企画を行う。 (8)『大阪社会労働運動史』編纂事業 2022 年度発行予定の『大阪社会労働運動史』編纂に向け、引き続き資料収集を続ける。特 に、散逸すると二度と入手できない内部文書などの「アーカイブズ資料」の収集に力を入れ る。 (9)市民ボランティアの協力と就労体験支援 ・大阪府立図書館司書、社運協退職役員などによるボランティア協力をあおぐ。 ・就労体験支援のための受け皿としてボランティアを受け入れる。 (10)図書館収益のための講演・執筆 3 学術雑誌などへの論文執筆や機関紙編集者クラブ「編集サービス」紙の依頼原稿、大学な どへの出講による収入を図書館運営費とする。 (11)エル・ライブラリー運営委員会の開催 ライブラリーの運営に関する実務的な諮問機関として、 「エル・ライブラリー運営委員会」 を設置している。次年度の事業計画策定に先立ち、有識者や行政担当者からのアドバイス・ 提案・協力を得るために開催する。 委員は下記の通り(2015 年 3 月現在)。 ・大阪市立大学名誉教授 玉井金五 ・大阪大学教授 澤井 実 ・大阪府立大学教授 伊田久美子 ・大阪府商工労働部雇用推進室労政課長 北尾保巳 ・大阪市市民局ダイバーシティ推進室雇用・勤労施策課長 辻 延清 ・堺市産業振興局商工労働部雇用推進課長 尾西正雄 ・連合大阪副事務局長 山本 修 ・大阪 NPO センター事務局長 山田裕子 ・一般社団法人大阪労働者福祉協議会事務局長 三田真也 ・大阪の社会労働運動を伝承する同志会代表幹事 山中昭彦 Ⅱ.新規事業 上記以外にも、随時エル・ライブラリー設立の趣旨に合致した公益事業、収益事業を行う。 労組の協力による「労働運動史出前講座」などの開催を追求する。 【その他の事業】大阪社会運動顕彰塔の持管理並び顕彰追悼式の挙行 (1)顕彰追悼式の挙行 第 45 回大阪社会運動物故者顕彰・追悼式を 2015年 10 月 15 日(水)に開催する。「顕彰 費 20,000 円」は据え置き、継承する。会場および式典の持ち方については大阪城公園の今 後の状況が不透明なので流動的であるが、例年通りの開催を追求する。 (2)顕彰塔の維持管理 4 月末並びに 10 月 15 日の前に清掃活動をボランティア作業で行う。顕彰管理のための基 金を集め、寄付を募る。 (3)『顕彰者事跡録』三訂版編纂事業 2011 年に改訂版を上梓した本書の三訂版編纂のため、データを収集・蓄積する。関連資料 についてはエル・ライブラリーに集積し、ライブラリー資料として一般の閲覧に供する。 (4)顕彰塔の将来像について 根本的な課題を検討するために第 2 回「顕彰塔のあり方検討委員会」を 3 月 17 日に開催 した。出席者は以下の通りである。 社運協:山﨑理事長、谷合常務理事 4 労福協:平田専務理事 同志会:山中代表幹事 連合大阪:山本副事務局長 ここにおける協議をふまえ、「あり方検討委員会」を発展的に解消し、新たに理事会の下に 「顕彰塔将来像検討委員会」を設置することを提案する。 委員は、理事・評議員から選出することを基本とし、具体的には 5 月の理事会で議決す る。「あり方検討委員会」でだされた課題は以下の通りである(別冊資料 2、3 参照)。 <現在の課題・問題点> ①顕彰塔の耐用年数 50 年が近づいている。2020 年で建立 50 年。 ②2006 年以来、財政難のため修理ができていない。耐用年数まで持たない可能性がある。 ③式典費用約 150 万円が社運協の財政を圧迫している。簡素化の検討が必要。 ④2015 年から大阪城公園が民営化されるという事態が急浮上。 ⑤現役世代へ顕彰塔の意義を伝える必要がある。社会運動の継承という課題。 【法人管理事業】 1.大阪府・大阪市・堺市への要請 大阪府・大阪市への予算要請は、引き続き大阪労福協と連携して行うこととします。また、堺市に 対しても関係方面の協力を得て、新たな要請に取り組みます。 2.理事会の開催 定時理事会は以下の開催を予定しています。 <開催時期と主な議案> 2015 年 5 月 : 2015 年 10 月: 定時理事会(2014 年度事業報告・決算報告の承認) 臨時理事会(新理事選任のための評議員会を招集する) 2016 年 3 月 : 定時理事会(2016 年度事業計画・予算書の承認) 3.評議員会の開催 定時評議員会は以下の開催を予定しています。※理事の出席は必要ありません。 <開催時期と主な議案> 2015 年 5 月 : 2014 年度事業報告・決算報告の承認 2015 年度事業計画・予算書の承認 2015 年 10 月:臨時評議員会(新理事の選任) 5 特 定 寄 付 金 の 募 集 に つ い て 「寄付金等取扱規程」第2条、第4条、第5条、第7条に則り、2017年に開催する「炭鉱の記 憶と関西:三池炭鉱閉山20年展」の開催費用として「特定寄付金」の募集を開始する。募集期 間、内容、募集総額、資金使途及びその他の事項は下記の通りである。(「寄付金取扱い規程」 は別冊資料4に掲載) 募集期間:2015年4月1日~2017年7月31日 募集総額:150万円 募集目的:「炭鉱の記憶と関西:三池炭鉱閉山20年展」展示開催費用および併催事業、プレ イベント 予算の内訳: ※関西大学博物館での開催費用を含まない 会場費 20万円 ショーケースなどレンタル 20万円 広報費 20万円 図録印刷費 75万円 輸送費 20万円 資料購入費 5万円 パネル作成など文具 2万円 展示品製作費 50万円 謝礼 20万円 調査・研究費 10万円 ボランティア交通費 3万円 合 計 245万円 募集の方法:当法人の銀行口座への送金および現金による支払。またはインターネット献金 (クラウドファンディング)。 その他:募集総額が目標を上回った場合、または収支の残金が出た場合は、当該金額を公益 事業に繰り入れることとする。 6
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