学 校 報 第408号 学校教育目標 「夢高く 心たくましく 学び合う五小の子」 ~ゆめ チャレンジ 新しい自分~ H27.8.31 五城目小学校 実 体験 の大 切さ ~百聞は一見にしかず~ 教頭 ■■ ■■ 今年の夏は雨が少なく,連日猛暑が続く厳しい季節となりました。皆さんのご家庭ではどんな夏休 みを過ごされたでしょうか。32日間の夏休みを終え,24日(月)から五小っ子の児童313名が 登校し,校内に再び活気が戻ってきました。子どもたちは,この夏休み期間に様々な体験を通して多 くの こと を吸 収し ,た くま しく 大き く 成長 した こと と思 いま す 。 「学問なき経験は,経験なき学問に勝る」というイギリスの諺があります。知識を詰め込むだけの 学問では,経験を通した知識の習得に遠くおよばないというわけです。ちょっと違いますが,日本に も同じように実体験の大切さを伝える教訓として「百聞は一見にしかず」という諺が広く知られてい ます 。 実際に体験する現場では,自分の目や耳など五感を通して膨大な量の情報を得ることができます。 そのため,人から聞いたり自分で調べたりするだけでは気が付かない新たな発見や驚きが生まれ,そ れが確かな知識となって体にしみこんでいきます。得た知識をどう経験と結び付け,確かな力として 蓄えていくのかが重要なポイントとなるわけです。世の天才と言われる人々も実は学問だけでなく, 経験から多くの事を学び成功している例がほとんどだと思われます。大事なことは,得た知識をしっ かりと自分のものにするために,実際に「見る・聞く・やってみる」などの実体験をするということ では ない でし ょう か。 私事で恐縮ですが,この夏結婚以来はじめて家内と二 人で旅行に行ってまいりました。旅先は,日本を代表す る 世 界 遺 産 「 日 光 東 照 宮 」。 か ね て よ り 一 度 訪 れ て み た い と思っていた場所でした。残念ながら最も有名な「陽明 門」は現在修復中で見ることができませんでしたが,境 内にある国宝・重要文化財に指定された建造物は素晴ら しく,その豪華絢爛な美しさに圧倒されました。ネット の写真や旅行ガイドブックからは伝わりきれない歴史の 重さ や荘 厳さ を肌 で実 感す るこ とが で きま した 。 東照宮の右手に坂下門があって,そこから207段の 石段を登ったところに,将軍様だけが参拝することができたという「奥宮」とう黒漆塗の建物があり ま し た 。 な ん と か た ど り 着 い た 旅 の 記 念 に , お み く じ を 買 っ て み ま し た 。【 運 勢 】 は 末 吉 , 亡 き 将 軍 様 か ら は 「 言 路 の 塞 が ら ん こ と を も っ て 第 一 と す 」 と , お 言 葉 を い た だ き ま し た 。【 解 説 】 に 次 の よ う な 文 章 が 添 え ら れ て い ま し た 。「 毎 日 の 生 活 を よ り 楽 し く よ り 有 意 義 に す る に は お 互 い に へ だ た り の な い 意見を交換し合ってこそはじめて実現される。真に美しい社会生活はお互いに責任ある言葉と其の実 行とによってこそ生まれる。名もなき人の言の葉にも耳を傾けよ。そこにこそ真の日常生活の面白味 が湧 出す る。」 本校の経営重点事項(五小ブランド)の一つに「学校・家庭・地域との連携推進」があります。急 激な社会変化に伴い人々の価値観が多様化する現在,学校教育は学校だけで成り立つものではなく, 学校・家庭・地域社会(三者)が相互に連携し協力し合う「協働」の考え方が求められています。多 くの知識を身に付けた子どもたちが,様々な実体験を通して更に自分を磨き健やかに成長していくよ う, 三者 が互 いに へだ たり なく 考え や 意見 を交 換し 合う 「協 働 」体 制の 構築 に努 め てい かな けれ ばと , 改め て強 く感 じま した 。 日光東照宮は思った以上に広く全部を見ることはできませんでしたが,それでも2時間ほどの間に 500 段 を 超 え る 階 段 を 上 り 下 り し ま し た 。 私 も 妻 も へ と へ と に な り ま し た 。こ ん な に階 段 が あっ て 大 変 だなんて,実際に行ってみないと分からないものですね。当時の武士は相当足腰が丈夫だったんだろ う な あ 。 ま さ に 「 百 聞 は 一 見 に し か ず 」, 旅 行 中 は ガ イ ド ブ ッ ク の 情 報 で は 分 か ら な い 新 し い 発 見 の 連 続で いっ ぱい でし た。 この夏の「裏」話 ■■ ■■■ ふだん「裏」というとあまりよい意味で使われませんが,私はこの夏「表」よりも「裏」がとても 気になりました。 ◆天井裏をのぞくと・・・ 十和田市現代美術館で栗林隆さんの「ザンプランド」という作品に出会 いました。椅子とテーブルだけの白い小部屋に,天井からぶら下がってい るのはアザラシの首から下。私も椅子に上がって天井にあいた丸い穴から 天井裏をのぞくと・・・あら不思議!アザラシも私も水面から顔を出してい て,そこには全くの別世界が広がっていました。本当は天井裏が表?分か らなくなりました。 ◆裏返して見る 研修会で,物事を視点や解釈を変えて捉えるという技法に出会いました。 例えば私は「だらしない」人間ですが,これを「こだわらない・おおらかな」人間と捉え直すと前向 きな気持ちになります。「しつこい→ねばり強い」「反抗的な→自立心のある」などと捉え直すと,今 まで「苦手」と捉えていたものを「強み」に変えていくことができます。周りの人もこのように捉え ていくと互いの関係や接し方もポジティブなものになっていくのではないでしょうか。 ◆言葉の裏を読む 健康診断で私のデータを見ながらお医者さんは「目もいいし,耳もいいし,血圧もちょうどいいで すね。・・・でも悪玉コレステロールがちょっと・・・,あっ,腰痛もあるんですね・・・」そしてにっこり 微笑んで「もう少し,身体に優しくしてあげませんか?」と穏やかにおっしゃいました。この言葉の 裏にある意味,もうお分かりですね。とても身にしみた一言でした。 裏は表から見えない分,予想外の物や出来事が潜んでいて私たちを驚かせたり感動させたりしてく れます。しかし,実は見えない裏にこそ真実が隠れていることも多々あります。 夏休みが明け,子どもたちと向きあう日々が再開しました。子どもを見るとき,声を聞くとき,行 動では見えない部分を見る目,語らない言葉を聞く耳をもつことを大事にしたいと思います。 ☆善意に感謝☆ ○4月,アメリカから来ていた■■■■■さんご 家族が,夏休み明け母国に帰国しました。五城目 小学校で過ごし楽しい思い出をいただいたお礼に と,ご夫妻から長テーブル12脚が寄贈されまし た。学校行事や集会等で有効に活用していきたい と思います。 ○8月21日(金)に秋田建築労働組合五城目支 部の皆さんがボランティア作業をしてくださいま した。特活室・体育館ステージの壁や高学年男子 トイレのドアなどの修理をしてくださいました。 明るく,きれいになった校舎を大切に使っていき たいと思います。 9月の主な行事予定 1日(火) 2日(水) 3日(木) 8日(火) 9日(水) 学校安全日 あいさつ運動 教育研究会のため3校時限 中央教育事務所長訪問 もりやまこども園と交流会 お話しポシェット 6年修学旅行~10日 10日(木) 年校外学習(イオン五城目店) 12日(土) 北東北三県ミニバス交歓大会~13日 15日(火) 3年 番楽の学習 16日(水) 指導主事訪問 17日(木) クラブ 茶道クラブ湖東老健訪問 敬老の日 21日(月) 国民の休日 22日(火) 秋分の日 23日(水) クラブ 24日(木) 縦割りなべっこ打合せ 6年校外学習(男鹿安田海岸) 25日(金) 1年校外学習(野鳥の森) 縦割りなべっこ確認集会 28日(月) 職員会議 30日(水) 校内マラソン大会 縦割りなべっこ
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