私たちも農地中間管理機構を活用しました! 岡山県加賀郡吉備中央町 株式会社石井農園 代表取締役 石井 昭義さん 赤木 康博さん 石井 栄さん 制度を利用して地域と農業を守る 吉備中央町で花き栽培を営む「石井農園」は、昨年か ら制度を利用した水稲栽培を始めました。 「高齢化に伴い稲作を廃業する農家の増加や、米の 値下がりが著しいなか、今後の米づくりはどうなって いくのか、農家仲間とよく憂いていました」と語るのは 代表の石井昭義さん。そんな中、稲作の新しい形を作ろ うという呼びかけに8軒の農家が賛同し、同農園に水稲 部門を新設し運営をスタートしました。 水稲部門の総務担当でオペレーターも務める赤木 さんは「この制度を新聞や役場で知り、石井さんと本格 的に話し合いを始めました。同じ危機感を持つ稲作農 家が多く、話はスムーズでした」と当時を振り返ります。 石井農園では、農地を出した人に農園運営に参画して もらい、雇用賃金を払うこととしており、経費を抑え黒 字経営ができるように頑張っているとのこと。 農地中間管理機構を通じて、農地を貸した石井栄さ 地区の 概要 んは「年齢とともに農作業を人に頼むことが増えてい る。農機具を維持する負担も厳しいなか、それらを軽減 でき助かっています」と話しました。 「共同運営ゆえの大変さもあるが、この制度を利用 するメリットはとても大きく、特に機構集積協力金に より、経営基盤の強化ができた。是非多くの方に制度を 活用してもらい、地域や農業を守っていってほしい」と 石井昭義さんは呼びかけます。 間 管理 事 業 中 地 を 農 ! 活用しよう! 農 地を 貸したい方 借りたい方 大募集 大 募 集! 【 吉備中央町湯山極楽寺地区 】 この地区は典型的な中山間地域で、高齢化が進んでいることから、リタイア農家の増加 による耕作放棄地化が懸念されていました。そのような中、地域の話し合いにより、農 地の受け皿とし て(株)石井農園に集落営農組織としての水稲部門を作り、機構事業を 通じて、約9haの農地を集積して、効率的な営農を始めています。 農地中間管理事業を活用して、 8戸の農家が耕作していた農地を集積 制度利用前 制度利用後 石井農園集積農地 農地 お問い合わせ先 岡山県農地中間管理機構 ●備前支部 〒700-8570 岡山市北区内山下2-4-6 岡山県庁南棟4階 ●美作支部 (公益財団法人 岡山県農林漁業担い手育成財団 ) ☎ 086-226-7423 FAX:086-226-2120 ●備中支部 詳しくは財団の ホームページへ ☎ 086-212-2210 ☎ 086-435-7720 ☎ 0868-23-1325 ※平成28年3月7日(月) より事務所移転に [新住所・FAX]岡山市中区古京町1-7-36、FAX086-206-7330 ともない、住所およびFAXが変更となります。 リタイアして農地を 誰かに貸したい方 ! 農地を借りて農業に チャレンジしたい方 ! 経営の規模拡大のため 農地を借りたい方 ! 岡山県農地中間管理機構 (公益財団法人 岡山県農林漁業担い手育成財団 ) 「貸したい方」「借りたい方」 「貸したい方」 「借りたい方」 をつなぎます。 農地中間管理事業は、農地を と 経営規模を縮小したり、農地を相続したが農業ができない、 リタイアするなど 農地を貸したい方から農地を借り入れ 、地域の担い手農家の方などに貸し付けを行います。 農地中間管理事業のしくみ 具体的にはどうすればいいの? 岡山県農地中間管理機構 (公益財団法人 岡山県農林漁業担い手育成財団) 借りたい方 (受け手/担い手) 貸したい方 貸付申し出は市町村役場で 随時受付しています ・公的な機関なので安心。 ・集約化した農地が借りられる。 ・契約や賃料の支払いが一本化される。 ・公的な機関なので安心。 ・有償契約の場合、賃料が確実に入る。 ・条件を満たせば協力金がもらえる。 ※農地の貸付申込みをして機構が借り入れるまでの間は、貸付希望者が自ら当該農地を管理していただきます。 地域で話し合った農地の活用や将来の方針をもとに、担い手へ農地を集積するこ とで、農地の有効利用や農業経営の効率化を進めるため、農地中間管理機構が 農地を借り受け・貸し付ける事業です。 私たちは農地中間管理機構を活用しました! 岡山県勝田郡奈義町 農業法人ライスクロップ長尾 代表 ただし、農業委員会が再生不能と判断した遊休農地など、利用することが著しく困難 な農地は、機構は借入できません。 (出し手) 機構が行う農地借受希望者の募集 (年3 ∼ 4 回)に応募してください 《農地中間管理事業とは》 事業対象農地 農業振興地域内の農地等であること 長尾 隆大さん 「ライスクロップ長尾」は、 借りました。長尾さんは、 奈義町を中心に約60haの 「機構は公的機関なので農 農地で米、麦、大豆、飼料稲 地の所有者は安心して預 等を栽培しています。代表 けることができる。 の長尾隆大さんは平成6年 受ける側も経営農地をま に農業を始め、農地を借り とめて作業性を高めるこ て規模を拡大してきまし とができる。集落営農等と た。 の連携を図り制度を活用 同法人は、機構に十数ha して大切な農地を守って の借受希望を出されてお いきたい」とメリットを熱 り、平成26年度は約1haを く語られます。 機構は安心! 制度活用で農地を守ろう 農地を 農地を 機構に農地を貸したい方は、市町村役 場の農業担当課又は機構支部にお問い 合わせください。 (市町村役場で随時受 付) 農地を借りたい方は、機構が行う農地 貸したい方 ※現在、貸付け希望農地が不足していますので、希 望者がおられましたら、是非ご連絡・ご紹介ください。 借りたい方 借受希望者の募集に応募してください。 ①機構から農地を借り受けるためには、 機構の借受希望者の募集に応募する必 要があります。 ②毎年度3 ∼ 4回程度、募集する予定 です。 (5月頃∼) 岡山市南区 宮原 正治さん 玉野市 南七区で 水田1.44ha 借受 広い農地で大規模農業が可能に 14年前に就農し、現在約 18haの田畑で農業を営ん でいます。米麦に加え、施 設ナス、白菜、キャベツな どの野菜を栽培していま す。この制度は、出し手に とっては、機構の信用度が 高いこと、受け手にとって は、10年という長いスパン で農地を借りられること が大きなメリット。面積が 広ければ、それだけ施設な どの設備投資も可能にな り ま す 。農 地 が 分 散 せ ず 一ヶ所に集約できるため、 機械化による大規模農業 にも取り組むことができ ます。 倉敷市真備町 農事組合法人服部営農組合 代表理事 水川 實夫さん 倉敷市 真備町服部で 水田14.63ha 借受 農地再編で安定的な集落営農を実現 倉敷市の服部地区では、 地域農業を守るため集落 営農に取り組んでいます。 地域内に分散していた農 地を機構からまとまって 借受け、条件整備されたほ 場14haで、ビール麦と米を 作付けし、効率のよい機械 化農業を目指します。さら に、地域農業支援としての 交付金(地域集積協力金) は 、農 機 の 購 入 財 源 に も なっています。今後は農地 の借受けを増やして大豆 や小豆などにも取り組み、 地域農業を発展させてい ければと思っています。
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