決壊区間の現地確認状況報告[PDF:6432KB]

資料1
第4回 鬼怒川堤防調査委員会資料
決壊区間の現地確認状況報告
平成28年3月7日
国土交通省 関東地方整備局
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
←鬼怒川
決壊幅 L=約200m
②下流側
撮影方向
①上流側
撮影方向
平成27年9月12日撮影
県道357号線
【
①上流側より】
平成27年9月12日
【
②下流側より】
平成27年9月12日
平成27年9月20日
平成27年9月20日
平成28年2月22日
平成28年2月22日
1
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
←鬼怒川
鬼怒川
鬼怒川
決壊幅 L=約200m
倉庫
県道357号線
県道357号線
決壊区間航空写真(H27/9/12撮影)
決壊区間の航空写真(H27.9.12撮影)
決壊区間の地盤高コンター図(H27.9.11、19測量)
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
2
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
1.決壊区間の基礎地盤状況
■決壊区間の基礎地盤には、地表面より粘性土(Ac1層)が露頭している。
■Ac1層は、概ね砂質シルトで構成されるが、砂をブロック状や薄層状に介在する箇所がある。
細砂
B-1
露頭下流
S-13
B-3
S-11
S-12
露頭上流
S-4
S-10
B-2
S-8
S-9
S-7
S-2
S-3
細砂
川表側断面位置
S-1
Ac1層にシルト質砂を
ブロック状に介在
S-5
S-6
B-5
Ac1層に細砂を
ブロック状に介在
決壊直後の
下流端断面位置
下表面
決壊直後の
上流端断面位置
P-3
下表-1
下裏面
下裏-1
B-8
B-11
B-12
下裏尻 B-6
B-13
下流端断面位置
S-25
S-23
B-10
S-21
S-22
S-20
S-19
S-24
下流No.1
下流No.2 下流No.4
(堆積物)
下流側No.3
砂質シルト
P-1
P-6
S-18
P-5
P-4
上裏-2
S-17
上裏-1
S-16
S-15
上流端断面位置
砂質シルト
B-4 B-9
S-7
S-14
細砂
川裏側断面位置
上流側No.3
上流側No.4
P-2
上流側No.2
下流側No.6
ガソリン下
ガソリン上
【 凡 例 】
〔既往調査〕
上流側No.1
:ボーリング
:スウェーデン式スンディング試験
:スウェーデン式サウンディング試験
Ac1層に礫混りシルト質砂を
ブロック状に介在
Ac1層に細砂を層状に介在
:物理試験
:露頭確認位置
:堤防縦断方向断面位置
砂質シルト
砂質シルト
細中砂
:決壊直後の堤防観察位置
細砂
細砂
細砂
湧水(地下水)
Ac1層に介在する砂層より湧水
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
〔荒締切撤去後の追加調査〕
砂質シルト
Ac1層に細砂を
層状に介在
:地層状況の確認位置
角礫
礫混り
シルト質砂
砂質シルト
:堤防観察断面位置
細砂
3
写真撮影日:平成28年2月18日
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
2.決壊区間の堤防縦断方向の地質縦断図
■決壊直後からの調査において、川表側高水敷の地質構成は、地表よりやや硬質な粘性土が0.5m程度、3m程度の粘性土層が覆い、その下位に4m程度の砂質土層が堆積し、
その下位に粘性土層が存在する。
■また、川裏側堤体法尻付近の地質構成は、上流側では地表0.6m程度を粘性土層が覆い、その下位に1m程度の砂質土層、5m程度の粘性土層が存在する。
下流側では地表0.6m程度を粘性土層が覆い、その下位に0.2m程度の砂質土層、8m程度の粘性土層が存在する。その下位に砂質土層が堆積している。
川表側断面
決壊区間
〔下 流〕
0.5m程度
3m程度
川裏側断面
〔上 流〕
4m程度
決壊区間
〔上 流〕
〔下 流〕
0.6m程度
0.2m程度
8m程度
0.6m 程度
1m 程度
5m 程度
鬼怒川
凡例
:荒締切撤去後の地盤高
※観測日:平成28年2月19日
決壊区間
4
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
S-1
100
通過重量百分率(%)
3.決壊区間の上流端断面
■堤体については、緩い砂質土が粘性土で覆われた構造である。
■基礎地盤については、堤体の緩い砂質土の下位に粘性土が分布する。
鬼怒川
Bc
As1
80
60
B
40
決壊直後の
上流端断面位置
20
A
B-8
0
0.01
0.001
0.005
粘土
0.1
1
粒径(mm)
0.075
シルト
10
100
上裏-2
2.0
粗砂
S-16
礫
粒径加積曲線図(決壊直後の調査結果)
上裏-1
S-15
上流端断面位置
B-4 B-9
S-7
S-14
川裏側断面位置
川裏側断面位置
観察断面位置図
A
川表
B
川裏
堤防天端(アスファルト)崩壊幅約8m
土質:砂質シルト~シルト質細砂
色調:褐灰色~茶褐灰色
層相:細粒分を多く含む。砂は細砂を主体とし、
川裏側に厚く分布する。
YP+22.0m
YP+22.0m
Y.P+22.0m
川表
YP+20.0m
Bc
Bs0
川裏
YP+20.0m
As1
YP+18.0m
トレンチ
Y.P+20.0m
Bc
Bs
YP+18.0m
Y.P+18.0m
As1
Ac1
掘削箇所
Y.P+16.0m
YP+16.0m
YP+16.0m
:乱れの少ない試料(コア試料)
0.0m
5.0m
10.0m
15.0m
-5.0m
20.0m
0.0m
-5.0m
5.0m
0.0m
5.0m
土質:細砂~シルト混り細砂
色調:暗褐緑灰~暗褐灰色
層相:シルトを含有する細砂である。
締り具合は非常に緩くサラサラ。
10.0m
10.0m
15.0m
15.0m
20.0m
20.0m
崩積土:堤防天端舗装の
アスァルト片
川裏
川表
川裏
川表
断面の
折れ点
断面の
変化点
断面の
折れ点
断面の
変化点
写真は、反転しています。
撮影日:平成27年9月11日
撮影日:平成28年2月17日
トレンチ掘削箇所
今回の堤防断面調査
撮影日:平成27年9月11日
決壊直後の堤防断面調査
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
5
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
4.決壊区間の下流端断面
通過重量百分率(%)
100
■堤体については、粘性土を主体とする構造であるが、川裏側には、砂質土が
存在する。
■堤体直下には粘性土が存在し、川裏側では部分的に自然堆積と考えられる
砂質土が存在する。
S-13
Bc
Bs
As1
80
鬼怒川
B
決壊直後の
下流端断面位置
40
下表面
20
下表-1
下裏面
下裏-1
0.01
0.005
粘土
0.1
1
粒径(mm)
0.075
シルト
10
100
2.0
粗砂
A
礫
B
B-13
S-25
下流端断面位置
S-23
S-22
S-24
下流No.1
下流No.2 下流No.4
(堆積物)
観察断面位置図
堤防天端:アスファルト(t=5cm程度)の
下位には再生コンクリート砕石
が0.2m程度敷設されている。
土質:砂質シルト~シルト質細砂
色調:暗灰色~暗緑灰~褐灰色
層相:細粒分を多量に含有する。硬さは中位~
やや軟らかい。細砂は微細砂である。
土質:細砂
色調:緑灰色~暗緑灰色
層相:粒径均一な細砂である。
締り具合は緩い。
川表
川表
土質:砂質シルト~シルト質細砂
堤防天端(アスファルト+砕石)
B-11
B-12
下裏尻 B-6
粒径加積曲線図(決壊直後の調査結果)
川裏
川裏
S-10
S-9
B-5
60
0
0.001
A
S-11
S-12
表土
堤体土(堤防決壊後施工)
YP+22.0m
YP+22.0m
Y.P+22.0m
Y.P+21.0m
YP+20.0m
Y.P+20.0m
Bc
Y.P+19.0m
Bs0
Bs
YP+18.0m
土質: 砂質シルト~シルト質細砂
色調: 褐灰~茶褐灰色
層相: 全体に細砂を多く含有し、不均質である。
部分的に細砂の薄層を狭在する。
YP+20.0m
YP+16.0m
Y.P+16.0m
川表
Bg0
土質:細砂
埋土(堤防決壊後施工)
2
3
-5.0m
4
5
6
7
YP+16.0m
土質: 砂質シルト~シルト質細砂
色調: 褐灰~茶褐灰色
層相: 全体に細砂を多く含有し、不均質である。
部分的に細砂の薄層を狭在する。
Y.P+15.0m
1
Ac1
細砂
As1
YP+14.0m
段差
第一法面法尻より伸びる。
8
0.0m
9
10
11
12
13
5.0m
14
15
16
Bc0
17
18
YP+14.0m
10.0m
19
20
21
埋土(堤防決壊後施工)
川表
Bc
Y.P+20.0m
Y.P+18.0m
As1
Y.P+16.0m
:乱れの少ない試料(コア試料)
:乱れた試料(物理試料)
:乱れた試料(締固め試験用試料)
-10.0m
-10.0m
※平成28年2月25日:確認修正版
川裏
Y.P+22.0m
土質:砂質シルト~シルト質細砂
色調:褐灰色~茶褐灰色
層相:細粒分を多く含む。
Bs
YP+18.0m
Y.P+18.0m
Y.P+17.0m
川裏
砕石
-5.0m
-5.0m
0.0m
5.0m
0.0m
5.0m
土質:細砂~シルト混り細砂
色調:緑灰色~暗褐緑灰色
層相:シルトを少量含有する細砂である。
締り具合は上部の細砂層よりやや
締まっている。
10.0m
10.0m
15.0m
15.0m
20.0m
20.0m
崩積土:堤防天端舗装の
アスファルト片
川裏
川表
撮影日:平成27年9月12日
撮影日:平成28年2月25日
今回の堤防断面調査
撮影日:平成27年9月12日
決壊直後の堤防断面調査
6
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。
鬼怒川堤防調査委員会 現地確認資料
5.決壊区間の治水地形
■決壊区間は、治水地形分類図によると、扇状地氾濫平野の微高地に分類される。
治水地形分類図凡例
決壊区間
拡大
決壊区間
7
※今次出水に関する数値等は速報値であり、今後変更となることがある。