01_03_2電子カルテシステム構築等委託事業提案依頼書[PDF

高知県立療育福祉センター
医療情報システム構築委託業務
提案依頼書
平成 28 年 3 月
目次
1
調達概要 ......................................................................................................................................... 1
(1)調達件名 ....................................................................................................................................... 1
(2)経緯と本委託業務の趣旨 ............................................................................................................. 1
(3)既存施設概要................................................................................................................................ 1
(4)新センター整備の基本方針 .......................................................................................................... 2
(5)医療情報システム導入の目的および基本方針 ............................................................................. 3
(6)医療情報システム導入基本計画 .................................................................................................. 8
2
必須要件 ....................................................................................................................................... 19
(1)作業体制及び方法 ...................................................................................................................... 19
(2)移行・教育要件 .......................................................................................................................... 21
(3)保守要件 ..................................................................................................................................... 22
(4)運用要件 ..................................................................................................................................... 24
(5)規模・信頼性要件 ...................................................................................................................... 27
(6)情報セキュリティ要件 ............................................................................................................... 29
(7)ハードウェア要件 ...................................................................................................................... 30
(8)ソフトウェア要件 ...................................................................................................................... 30
(9)設備要件 ..................................................................................................................................... 30
(10)納入物 ..................................................................................................................................... 31
(11)その他 ..................................................................................................................................... 32
3
システム別機能要件 ....................................................................................................................... 34
(1)システム別機能要件 ................................................................................................................... 34
別紙
別紙 1:
医療情報システム概念図・システム接続構成図
別紙2:
診療系端末等配置リスト
別紙3:
実施設計図
別紙4:
ハードウェア基本要件
別紙5(様式3-1):
高知県立療育福祉センター医療情報システム機能要件定義兼回答書
別紙6:
高知県個人情報取扱事務委託基準
別紙7:
高知県情報セキュリティポリシー
1 調達概要
(1)調達件名
高知県立療育福祉センター医療情報システムの調達
(2)システム導入の経緯
高知県では、療育福祉センターと中央児童相談所が一体となり、子供に関するあら
ゆる相談に応じる専門機関として、
(仮称)高知県子ども総合センター(以下「新セン
ター」という。
)を整備することとしている。これにともない、平成 28 年 10 月(予定)
の新センター南棟完成に合わせて、療育福祉センターの診療情報を電子化し、情報の
一元化及び情報共有、紙カルテ等の運搬の手間を省く等、事務や周辺作業の迅速化・
効率化を図る。さらに、バックアップデータをセンター外で保管することにより、災
害発生時の迅速なデータ復旧を可能にする。これらの実現に向け、医療情報システム
(以下「新システム」という。
)を導入し、平成 29 年 1 月からの稼働をめざす。
(3)既存施設概要
① 施設概要
【療育福祉センター】

所在地 高知市若草町10-5

敷 地 11,594.47㎡

建 物
7,666.43㎡(延床面積)
(内訳)
・本 館:6,239.18㎡(昭和49年度建)
・発達障害者支援センター棟:1,170.32㎡(昭和56年度建)
・難聴幼児通園棟:253.03㎡(昭和40年度建)
※ 渡り廊下(昭和49年度建)含む
・危険物庫:3.90㎡(平成元年度建)

近隣にある施設等
・高知若草養護学校子鹿園分校が隣接
・約350m西に国立高知病院(高知若草養護学校国立高知病院分校)
② 業務内容(平成 24 年 4 月 1 日現在)
【療育福祉センター】

医療型児童発達支援センター(肢体不自由児)(定員 20 名)

児童発達支援センター(難聴児)(定員 30 名)

児童発達支援センター(自閉症児)
(定員 10 名)

有床診療所(19 床)
診療科:整形外科、精神科、小児科、耳鼻科、歯科

身体障害者更生相談所
1

知的障害者更生相談所

中央児童相談所(障害相談部門)

発達障害者支援センター

障害福祉サービス等
・短期入所事業(空床型)
・短期入所事業(単独型:定員8名)
・日中一時支援事業(市町村地域生活支援事業)

高知ギルバーグ発達神経精神医学センター
(4)新センター整備の概要
① 両機関の一体的な整備
老朽化が著しい療育福祉センターと中央児童相談所の建物は、早期に耐震性
の高い建物に改築することが必要となっている。改築にあたっては、両機関が
子どもや保護者のニーズに迅速に対応し、それぞれの専門的な支援機能を連携
させ、より効果的な支援を行うようにする必要がある。さらに、両機関が有機
的に連携し、互いの専門機能を高めることで、相乗効果を発揮し、児童虐待や
発達障害など、子どもに関するすべての相談支援機能を抜本的に強化すること
が期待されている。そのためには、両機関が同一の建物の中にあることが必要
であり、両機関の建物は同一の場所に一体的に整備(合築)することとする。
② 施設の概要
【各フロア面積】
(小数点以下は切り捨て。)
南棟
1階
1,483 ㎡
2階
1,309 ㎡
3階
1,085 ㎡
1階
2,231 ㎡
2階
1,820 ㎡
3階
1,364 ㎡
北棟
各フロアの詳細は、
「別紙3:実施設計図」のとおり。
2
(5)新システム導入の目的および基本方針
新センターの整備にともなう、新システムの導入目的・方針を以下の通り設定する。
① 新システム導入の目的
○
安全な医療を提供する
○
業務の効率化・集約化を図る
○
患者ケアを充実させるために、医療の質の向上を図る
② 新システム全般に関わる基本方針
新センターにおける、新システム構築の基本方針検討のポイントは以下のと
おりとする。
1. 安全な医療の提供
2. 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
(厚生労働
省)を遵守
3.
パッケージシステム(機能)の適用を原則とした効率的な調達
(ただし、やむを得ずパッケージ機能以外の機能を必要とする
場合は、極力開発工数を少なくすることで費用を抑制する。
)
4.
サーバが業務停止を招かない為の冗長化を実施
5. セキュリティの確保
6. 業務の効率化・集約化を図る
7.
蓄積された診療情報の二次利用ができる仕組みの構築
8.
標準化技術に基づくシステム構築
9.
○
安全な医療の提供

多職種間で情報共有が可能で、安全で質の高い医療を提供する。

オーダ入力時のチェック、警告機能を持ち、誤投与等の防止を強化可能と
する。
(重複検査・重複投与・相互作用等のチェック機能)

実施時にオーダ内容と患者の認証が可能で、患者取り違え防止の強化を図
る。
○ 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
(厚生労働省)を遵
守

基幹システム、部門システムの各サーバは、セキュリティ、個人情報保護
3
を考慮し、原則として新センターのサーバ室にて一元管理する。ただし、
委託業者が「別紙6:高知県個人情報取扱事務委託基準」に沿った運用が
可能である場合、かつ、庁内と同等の物理的セキュリティを確保するため
の措置を講じることが可能である場合は、外部データセンター等への設置
も可能とする。ただし、システム及びデータは、他システムとのサーバ共
有を行うホスティングサービスを利用してはならない。

電子保存されたデータが原本であるシステムは、
「真正性」、
「見読性」
、「保
存性」の電子保存の三原則を担保できるシステム構成とする。

また、ガイドラインの順守に伴い、サーバ管理やデータバックアップの方
法等、情報管理における責任範囲を明確化する。
○
パッケージシステム(機能)の適用を原則とした効率的な調達
(ただし、やむを得ずパッケージ機能以外の機能を必要とする場合は、極
力開発工数を少なくすることで費用を抑制する。
)

電子カルテシステムは、基本的にパッケージシステムを利用することで、
今後の医療行政の動向にあわせた対応時に大きな追加費用がかからないよ
うにする。導入においては、運用をシステムに合わせるスタイルとする。

ただし、パッケージシステムのバージョンアップに影響を及ぼさず、一部
変更等で業務効率が上がると考えられる場合は、極力開発工数を少なくし
費用を抑制した上で導入を行う。
○
サーバが業務停止を招かない為の冗長化を実施

災害時等の BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)として、一次電
源の停電時にも電子カルテシステムを参照できるよう、サーバ室の電源、
空調等の対応を図る。なお、本調達ではサーバ室の電源は、分電盤以降の
工事を行うこととする。
(分電盤までの電源および、空調工事は施設設備側
での工事とする。
)
○
セキュリティの確保

診療録、診療情報の電子化においては、平成11年4月厚生省通知「診療
録等の電子媒体による保存について」にもあるように保存義務がある情報
の「真正性」
「見読性」「保存性」が確保されること。

本基準に則り、電子媒体を保存する新センターで自己責任において管理す
ることが可能であること。

平成17年4月から施行の、「個人情報保護法」に則ったセキュリティレベ
ルを持つこと。
4

情報セキュリティの3要素、「機密性(情報が漏洩しないこと)」・「可用性
(必要時に情報を操作できること)」
・「保全性(情報が正しい情報であるこ
と)」を確保するために、物理的セキュリティ(建物・設備などの対応)、
システム的セキュリティ(本人認証、アクセス制御、暗号化、バックアッ
プなど)、管理セキュリティ(運用管理、利用者管理、物財管理など)、人
的セキュリティ(セキュリティ啓発、組織倫理教育など)が備わっている
こと。

物理的セキュリティとして、新システムのサーバ室を設けた上で、侵入・
地震・防火・防水などの対策を施すこと。

システム的セキュリティとして、内外部からの不正アクセス・各種ウィル
スを防ぐために、アクセスログの記録/確認機能やウィルス対策、ファイア
ウォールシステム等の構築を行うこと。また、利用者への不正アクセス防
止に対する徹底した意識付けを実施すること。

個人情報保護の観点から、新システムからの情報持ち出しを制御可能であ
ること。
○
業務の効率化・集約化を図る

電子カルテシステムと部門システムの接続により、システム上に一度入力
した情報を共有し、単純な運用が可能とする。

操作性(書式を含む)の統一を図り、人的ミス(操作ミス)等の手戻り作
業を抑止する。

現状の紙ベースで管理している情報を電子データとして一元的に管理でき、
用紙代、運搬費などのコスト低減が可能とする。

当センターの業務内容および業務量を鑑み、使用頻度の低い部門には端末
等の機器の共同利用を考慮した配置、台数とする。
○
蓄積された診療情報の二次利用ができる仕組みの構築

患者属性情報・診療情報・会計情報等を二次利用可能な仕組みを構築する。
これにより、業務の効率化、医療の質の向上、経営の質の向上への支援を
図る。

また、各種研究活動などに必要なデータの取り出しを可能とする。
○
標準化技術に基づくシステム構築

IT技術の進歩への対応、院内外のネットワークを通じた情報交換による
チーム医療でのデータ交換、蓄積データの後利用を促進するために、可能
な限り、標準化技術に基づくプロダクトでシステムを構成する。
5

そのために、ハードウェア・ミドルウェアはもちろん、標準マスタの利用、
データ保存/交換の標準規格、システム間連携の標準通信プロトコルの採
用を推進する。

今後、新規に部門システムや医療機器を導入する場合も、施設全体の情報
化計画および標準規格を十分考慮した上で、関係者に諮り決定し、部門独
自の拡張性のない偏った機器選定を防ぐ。
③ 検査結果・画像管理に関する基本方針
○
放射線システム

現在画像データはフィルムや紙で運用されているが、これらをモニターで
表示可能とする画像管理システム(PACS)の導入を、電子カルテ稼働前に
行う予定となっている。よって、本システムと電子カルテシステムが、連
携・連動して稼働できる仕組みを構築する。また、画像表示端末へ電子カ
ルテ端末の共有(集約、相乗り)を行うこととする。なお、相乗り端末は
PC 本体、グラフィックボード、モニターなど一式を PACS 導入業者によっ
て納入することとし、電子カルテ導入の際に協議・調整を行うこととする。

また、オーダ情報を各撮影機器へ連携するための、インターフェース機能
(RIS:Radiology Information System 等)の導入が行われる場合には、電子カ
ルテシステムとの情報連携を行う。
○
外部検体検査データの取り込み

外部委託した検体検査の結果を、電子カルテシステムにデータで取り込む。

尚、検査結果をメディアで受け取る際に、ウィルス検疫用の端末を準備し
チェックを行なう。
④ その他の部門システムに関する基本方針
○
医事会計システム

電子カルテシステムと連携が可能な、医事会計システムを導入する。

既存医事会計システムは、オープン後一定期間の使用が考えられるので、
新センターへの移設を既存システム納入業者が行い、データ移行及び移設
のタイミング等は、本業者と調整を行うこと。

診察券発行機を導入する。

オンラインレセプト請求用端末を導入する。
○
リハビリ部門システム

リハビリ部門に特化したシステムは、電子カルテシステムの機能(オプシ
6
ョンの場合も含む)
、あるいは、電子カルテシステムと連携が可能な部門シ
ステムの導入を行なう。
○
処方チェックシステム

電子カルテシステムのマスタ整備あるいは、別途薬品情報システムを導入
することで、処方時の相互作用チェック、病名禁忌チェック、薬剤アレル
ギーチェック、重複チェック、用量チェック、投与期間チェック、患者状
態チェック、薬剤属性チェック、配合禁忌チェック等が可能な仕組みを設
ける。
○
栄養管理システム

既存の TAS 社製、栄養管理システムと電子カルテシステムとを連携させる。
そのために、既存の施設用バージョンから病院向けバージョンへの変更及
び、機能要件定義兼回答書に含むシステム改修も行う。
⑤ ネットワーク構築方針
新センター内のネットワークを構築する上での基本方針は以下のとおりとす
る。
1. 高知県情報セキュリティポリシー(別紙7)に基づき、診療情報
の管理に求められる、充分な能力、障害対策、安全性を確保する。
2. 診療系(電子カルテシステム、部門システム、医療機器等)と、
インターネット等の外部接続を行なう事務系の切り分けを明確に
したネットワーク構築を進める。
7
(6)医療情報システム導入基本計画
① 新システム概要
導入をおこなうシステムは、下記の通りとする。
詳細は、「別紙1:医療情報システム概念図・システム接続構成図」を参
照のこと。
No.
1
大分類
基幹システム
2
システム名称
電子カルテシステム
看護支援システム
※ 電子カルテシステムに機能として含まれる場
合は不要
3
DWH(データウェアハウス)
※ 電子カルテシステムに機能として含まれる場
合は不要
4
部門システム
画像管理システム(PACS)
※
別途導入システムとの接続および、PACS 端末
への電子カルテ機能の導入
5
医事会計システム
6
外部検体検査データ取込
※ 電子カルテシステムに機能として含まれる場
合は不要
7
リハビリシステム
※ 電子カルテシステムに機能として含まれる場
合は不要
8
処方チェックシステム
※ 電子カルテシステムに機能として含まれる場
合は不要
9
栄養管理システム
※
既存システムとの接続のみ
8
② 新システム導入時に電子化する範囲
◎:システム利用可能及び電子保存を原本とする。
○:システムを利用するが、紙を原本とする。
△:システム利用可能とする。又は、一部のみに限定してシステム利用可能とする。
×:今回のシステム化範囲外とする。
業務
項目
指示
結果
オーダ
記録
備考
患者情報管理
基本情報、来訪歴、病歴
―
◎
入院情報
入院日、入院理由 等
―
◎
患者主観情報管
問診、主訴
―
○
病名
―
◎
所見
―
◎
治療計画(入院計画)
―
◎
その他
―
△
経過表
―
◎
その他
―
◎
評価
プロブレム、病態評価
―
◎
指示
入院時、入院中指示
◎
◎
オーダ
院内処方、院外処方
◎
◎
注射、点滴
◎
◎
検体検査
○
◎
外部委託は紙伝票で処理
細菌検査
○
◎
外部委託は紙伝票で処理
細胞診
○
◎
外部委託は紙伝票で処理
病理
×
×
生理
◎
◎
心理検査
◎
○
輸血管理
×
×
一般撮影
◎
◎
入力又は、スキャナ取込
理
診断
計画
記録
電子化可能なものは入力
レポートは電子カルテに
入力
※照射録管理含む
内視鏡
×
×
リハビリ
◎
◎
手術申込み
×
×
給食
◎
◎
9
指示
結果
オーダ
記録
処置
◎
◎
服薬指導
◎
◎
栄養指導
◎
◎
医用画像
放射線系
◎
◎
情報管理
心電図
◎
△
業務
項目
備考
紙出力による運用を原則
とし、必要に応じてスキ
ャナによりデジタル化
脳波
◎
△
紙出力による運用を原則
とし、必要に応じてスキ
ャナによりデジタル化
超音波
◎
◎
退院サマリ
―
◎
手術サマリ(レポート)
×
×
外来サマリ
―
◎
外来診察予約
◎
◎
各種検査予約
◎
◎
その他予約(リハビリ等)
◎
◎
看護計画
―
◎
看護度評価
―
◎
オーダ受け・実施入力
◎
◎
バイタルデータ記録
―
◎
看護実施・看護経過記録
―
◎
看護勤務管理
―
△
リスクマネジメ
患者認証 等
―
△
ント
インシデントレポート
―
○
サマリ情報管理
予約
看護支援
紙を管理し、原本とする。
作成
病歴管理
診療録管理/統計
―
×
その他
他科受診・連絡
―
◎
証明書/紹介状の作
―
○
紙を管理し、原本とする。
同意書・診断書
―
○
紙を管理し、原本とする。
医事会計
レセプト
―
◎
歯科会計
レセプト
―
×
成・管理
10
紙にて運用する。
③ 調達区分
基本的に今回整備する医療情報システムは、電子カルテベンダーを窓口とし
て整備する。これにより、システム間の連携調整や統括するための新センター
側の調整業務を軽減する。ただし、電子カルテベンダーを窓口とすることで費
用が大幅に上がるシステムについては、個別調達とする。
各種システムと機器、ネットワーク工事等の調達区分は以下の通りとする。
予算区分
No
システム
情報
医療
建築
機器
工事
備考
1
電子カルテシステム
○
2
医事会計システム
○
診察券発行機含む
3
看護支援システム
○
№1に含む場合もある
4
看護勤務管理システム
-
将来対応
5
病歴管理システム
-
将来対応
6
服薬指導システム
-
将来対応
7
処方チェックシステム
○
№1に含む場合もある
8
栄養管理システム
既存システムとの接続、追
△
-
加帳票等改変含む
9
手術管理システム
-
10
リハビリシステム
○
№1に含む場合もある
11
診断書作成支援システム
-
将来対応
12
インシデントレポート
-
将来対応
13
DWH(データウェアハウス)
○
№1に含む場合もある
14
経営支援システム
-
将来対応
15
地域連携
-
将来対応
16
調剤支援システム
-
17
検体検査システム
外部データ取込
△
検疫 PC 含む
№1に含む場合もある
18
生理検査システム
-
11
将来対応
予算区分
No
システム
情報
19
医用画像管理システム
歯科会計システム(カル
テ出力)
建築
機器
工事
将来対応
-
事務系 PC、プリンタ
×
(オンラインレセプト端末)
○
備考
一般撮影購入時
○
(PACS)
20
医療
×
21
22
LAN は事務系
ネットワーク構築費
診療系ネットワーク
(注1)ネットワーク
機器および、情報コ
ンセント以降のケー
ブル等は、情報側
で整備する。
(注2)放射線機器
〇
△
〇
注1
注2
注3
及び PACS に必要
な、情報コンセント
以降のケーブル等
は、医療機器側で
整備する。
(注3)建物のネット
ワーク配線および
情報コンセントは、
建築工事側で整備
する。
※
ただし、導入時に既存のシステムへの接続に際し発生する費用(接続費、改
変費)の一切は、今回の費用に含めることとする。
12
④ 接続するシステム及び医療機器
接続概要については、「別紙 1:医療情報システム概念図・システム接続構成
図」を参照のこと。
各システム及び医療機器との接続の詳細内容については、各部門システムベ
ンダおよび機器メーカーと連絡をとり事前に接続仕様を定めること。なお、調
整費用及び接続に係る作業費用は、各部門システムよび機器側に係る作業費用
も含め、本調達範囲内とすること。
(機器購入時、すでに接続費が計上されてい
るものは除く。
)
⑤ ネットワークの概要
(ア) ネットワーク構築レベル

ネットワーク構築方針に基づき、事務系とは独立した診療系のネットワー
クを個別に構築する。また、その用途及び故障時の影響を考慮した優先度
を定めて、最適なグレードを選択する。
診療系ネットワークのグレード選択のまとめ
1 用途および故障時の影響を
システムダウンで、患者確認不能による、医
踏まえた優先度について
療過誤の発生や、病棟など人命への影響が
考えられる。よって、24 時間 365 日稼働を原
則とする。ただし一部は、故障時は手動によ
るケーブルの差換えなどで対応する。
2 ネットワーク機器本体の冗長化
サーバ・コアスイッチ
○
フロアスイッチ
○
エッジスイッチ
×(故障時は交換)
3 ネットワーク機器間のバックアップ(2重化)
サーバ・コアスイッチ
○
⇔ フロアスイッチ
フロアスイッチ
△(故障時は交換)
⇔ エッジスイッチ
ケーブル差換えで一時対応
(イ) 診療系ネットワーク

電子カルテシステムや部門システムなど、患者個人情報を管理するシステ
ムが稼働するネットワークである。

診療系ネットワークに接続する端末は、全て管理されたものとする。登録
13
されていない端末が接続されても、ネットワークに接続できない仕組みの
構築を行う。
(MAC アドレス認証など)

各端末での外部記憶媒体の利用は制限し、特定の場所でのみデータ抽出を
可能とする。これにより、内部からのウィルス感染を防止する。

診療系ネットワークから、事務系ネットワークおよびインターネットの参
照は行わない。

ネットワーク構成は、サーバ室を中心とした、サーバ・コアスイッチ、フ
ロアスイッチ、エッジスイッチを経由した階層構成のネットワークとする。

サーバ室のサーバ・コアスイッチから、フロアスイッチ間は光ケーブルに
よる接続とし、2 台のサーバ・コアスイッチは、仮想化設定により1台の
スイッチとして動作させ、障害発生時には縮退させて動作することにより、
高速かつ耐障害性の高い運用を行う。

フロアスイッチまでは、光ケーブルによる冗長性のある障害時の切替えが
速い接続方式とする。フロアスイッチ以降は UTP ケーブル(1Gbps)によ
る2重経路設計とする。

ネットワーク監視システムを導入し、障害監視、構成管理を可能とする。
※ 南棟のネットワークは、平成28年10月の診療開始に放射線機器、PACS
等が使用できるように納入業者と調整の上で整備を行うこと。
※ 診療系ネットワークに接続される機器、配置場所は、「別紙2:診療系端末
等配置リスト」及び「別紙3:実施設計図」を参照のこと。
※ 情報コンセントまでのケーブル配線工事は、施設整備側の調達とし情報コン
セント以降のパッチケーブル及び、各ネットワーク機器は本業務にて調達す
ることとする。
※ 光ケーブルおよび UTP ケーブルは別途工事であるが、関連業者との調整を
行うこととする。
14
(ウ) 診療系ネットワーク構成(例)
【3階 サーバ室(南)】
【3階 フロア(南)】
【3階 フロア(北)】
サーバ・コアスイッチ
(インテリL3スイッチ) 24ポート
サーバ
エッジスイッチ
(ノンインテリL2スイッチ)
8ポート × 1台
スタック接続
(専用ケーブル)
チーミング
サーバ・コアスイッチ
(インテリL3スイッチ) 24ポート
【2階 EPS】
【2階 フロア(南)】
【2階 フロア(北)】
2G
フロアスイッチ
(インテリL2スイッチ 24ポート)
エッジスイッチ
(ノンインテリL2スイッチ)
16ポート × 3台
スタック接続
(専用ケーブル)
エッジスイッチ
(ノンインテリL2スイッチ)
16ポート × 3台
フロアスイッチ
(インテリL2スイッチ 24ポート)
【1階 フロア(南)】
【1階 EPS】
【1階 フロア(北)】
2G
フロアスイッチ
(インテリL2スイッチ 24ポート)
スタック接続
(専用ケーブル)
フロアスイッチ
(インテリL2スイッチ 24ポート)
1G 光
1G UTP
バックアップ
リンクアグリケーション
(1つの論理リンク)
15
(エ) 診療系 ネットワーク論理構成(例)
サーバ
サーバ・コアスイッチ (L3)
通信スピード
最大2Gbps
フロアスイッチ (L2)
エッジスイッチ
クライアント
通信スピード
最大1Gbps
通信スピード
最大2Gbps
用
途
サーバ・コアスイッチ (L3)
フロアスイッチ (L2)
概
要
レイヤ3スイッチ
GbE×24、10GbE×2(SFP(光)+×2)
インテリレイヤ2スイッチ
GbE×24、SFP(光)×2
ノンインテリレイヤ2スイッチ
ノンインテリレイヤ2スイッチ
GbE×16
GbE×8
台
数
2台
フロア:4台
2台
1台
エッジスイッチ
アイコン
CPU
電源
ポート
ケーブル
CPU
電源
ポート
ケーブル
スタック
スタック
LAG
LAG
スタック
スタック
LAG
LAG
CPU
電源
ポート
ケーブル
冗長箇所
備
考
◆スタック内1台の故障時は接続
機器のみ通信不可
◆スタック内1台の故障時は接続
機器のみ通信不可
◆スイッチ間が高速化&冗長
◆スイッチ間が高速化&冗長
スイッチ間
クライアント
スイッチ間
クライアント
◆フロアスイッチ接続ポート及びケーブルは冗長化
◆HUB本体及びクライアント接続箇所故障時は停止
■サーバ・コア・フロアスイッチ本体は2台でスタック接続を行い1台の仮想スイッチ化
(CPU・電源の冗長化、スイッチ間高速化、運用管理低減)
■サーバ・コアスイッチ、フロアスイッチ間はリンクアグリケーション機能(LAG)にてスイッチポート及びケーブル冗長化
■フロア・エッジスイッチ間はバックアップポート機能にてスイッチポート及びケーブル冗長化
16
⑥ システム構築作業及びデータ移行作業
本提案依頼書に記載された要求項目に基づき、システムの構築作業、関係各部
門システムとの接続及び現在運用中のシステムからのデータ移行作業を実施する。
なお、当該作業は、業務の停止をできるだけ防ぐよう、適切なフェーズ分けの元
に行う。
⑦ 操作研修
本提案依頼書に記載された要求項目に基づき、稼動後の運用に支障をきたさな
いよう、操作研修等の利用者教育を行う。また、システム管理者に対しては、シ
ステム管理に必要なハードウェア・ソフトウェア(OS 含む)
、ネットワークに関
する基礎知識、操作方法、障害時の一次対応方法等の充分な教育及び訓練を行う
と共に関連するマニュアル等を整備する。
⑧ セキュリティ対策
「2 必須要件」に記載されたセキュリティ対策を行う。なお、当作業費用につ
いては調達範囲内とする。
⑨ 運用保守
本提案依頼書に記載された要求項目に基づき、運用保守管理を実施する。
⑩ 電源・空調関連

サーバ機器はサーバ室で一括管理し、各フロアのネットワーク機器は各フロ
アの EPS 等に設置する。

サーバ室の分電盤以降の電源を整備する。

システム機器(端末、プリンタ、周辺機器、等)の配置場所に適切に電源ケ
ーブル等を整備する。

サーバ機器、ネットワーク機器は、必要なものに個別の UPS(無停電電源装
置)を整備し、停電時には自動でシャットダウンを完了する。
※ 尚、ガス系消火器は、設備側で準備予定である
17
⑪ 運用開始までのスケジュール
平成27年度
9月
10月
年度
月
4月
5月
6月
7月
8月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
平成28年度
9月
10月
11月
12月
1月
2月
工程範囲
基本計画の策定
本年度
業務範囲
基
本
計
画
書
調
達
仕
様
書
(
概
要
版
)
新システム調達仕様書(案)作成
意見招請
プロジェクト編成・運営
その他付帯業務
新システム構築業者選定支援
業
者
選
定
基
準
調
達
仕
様
書
(
最
終
版
)
報
告
書
▽南館完成
業
者
選
定
公
告
システム導入業者選定
業
者
決
定
(機器発注)
N W 工事
業者選定
開発監理
システム設計
シ
ス
テ
ム
仮
設
置
システム開発
N W 工事
シ
ス
テ
ム
移
設
リ
ハ
ー
サ
ル
①
リ
ハ
ー
サ
ル
②
シ
ス
テ
ム
稼
働
※
スケジュールは、関係者協議により変更となる場合がある。
※
平成 29 年 1 月の稼働(予定)の後、北棟が完成するまでの仮運用期間(約 1 年間)および北棟完成時のネットワーク工事及び機器の移設・配置については別途協議の上で調整を行うこととする。
18
2 必須要件
(1)作業体制及び方法
①
プロジェクトマネジメント
(ア)受注者は自社システムベンダとしての役割のほか、全行程責任者として部門を含む全て
のシステムの開発を統括し、プロジェクトマネジメントを行なうこと。
(イ)業務のプロセスや進捗状況等を確認するための会議を、定期的に行うこと。また、会議
終了後、受注者は一週間以内に当該会議内容を書面で当センター担当者へ報告し、その了
承を得ること。
(ウ)プロジェクト管理に必要な文書の作成は、PMBOK(Project Management Body of
Knowledge)に記述された概念、用語に準拠して行うこと。なお、プロジェクト管理に必
要な情報共有環境を整備すると共にドキュメント管理マニュアルを策定し作業を行うこと。
②
人員体制
(ア)受注者は、本調達の全体を統括する責任者(以下「統括責任者」という。)を選任すると
ともに、業務分野等の担当別にグループ編成を行い、グループごとに責任者(以下「グル
ープ責任者」という。)を割り当てること。
(イ)統括責任者は、過去 5 年以内に 100 床以上の病院にて電子カルテシステムの導入プロジ
ェクトに参加していること。
(ウ)契約後速やかにプロジェクトメンバー一覧を提示すること。また、変更時には随時更新
すること。
(エ)プロジェクトチームには、医療情報技師あるいはそれに準ずる情報系の資格を有する者
が参加すること。
(オ)プロジェクトチームメンバーは、システムが安定稼働するまでの全行程において、極力
入れ替えがないよう配慮すること。やむなき理由により、入れ替えが発生する場合は、当
センター担当者へ事前報告を行い、充分な引継ぎを行うこと。また、安定稼働後も、当セ
ンター担当者からの要請に応じて協力援助が可能なこと。
(カ)統括責任者及びグループ責任者は落札後から本業務に専念すること。また、統括責任者
及びグループ責任者は、当センター担当者の要求あるいは承認を行なった場合を除き変更
しないこと。
(キ)当センター担当者から受注者に対して行う指示や協議は、すべて統括責任者又はグルー
プ責任者を通じて行うこと。
(ク)統括責任者又はグループ責任者は、勤務時間内においては、常時、連絡を取ることがで
きるとともに、連絡を受けて速やかに担当者に指示できる状態にあること。
( ケ ) プ ロ ジ ェ ク ト 運 営 を 円 滑 に 推 進 す る た め に 、 受 注 者 側 に お い て PMO ( Project
Management Office)を設置し、統括責任者、グループ責任者、各メンバーが行う業務を
支援すること。
(コ)プロジェクトチームのメンバーは、施設内の出入りに際し、身分証の提示、又は名札を
着用すること。
(サ)受注者の責任において、当センター担当者の行動に関する倫理・道徳・社会常識的指導
をプロジェクトチームのメンバー全員に行なうこと。
(シ)不適切なソフトウェアによる情報の破壊等を発生させないために、受注者側はソフトウ
19
ェア、機器、媒体の管理を適切に行うこと。
(ス)統括責任者及びグループ責任者は、稼働後最低3年間は当施設担当者としてシステムの
問合せに対応可能な体制をとること。やむを得ず交代が必要となった場合は、当センター
担当者の承認を受けること。
③
作業支援
(ア)電子カルテシステム等が稼働するまで、デモシステムを常設し、打ちあわせ等で当該画
面を見ながら会議ができる環境を整えること。
(イ)本システム導入に係る各種会議への出席や資料の作成等、当センター担当者から要請が
あった場合は適切に対応すること。
(ウ)施設職員のほか、関係する他の業者とも連携・協力し、業務の円滑な遂行に努めること。
(エ)システムの各種マスタ作成には、同規模類似施設等のマスタ例を提示し、センター側で
の検討がスムーズに行われるよう支援に努めること。
(オ)本稼働開始後、最低1カ月間は関係者を常駐させ、トラブルや修正への対応だけでなく
使用方法への問合せ対応を行うこと。
④
機器設置作業
(ア)機器の搬送、搬入、設置、及び組み立てについては、当センター担当者の希望する日時
に合わせ、それが休日や夜間であっても費用の追加は発生しないこと。
(イ)機器は、当センター担当者の指示する場所に受注者が設置し、動作確認作業も受注者に
て行うこと。なお、設置の下見を行う場合は当センター担当者職員同行の上、確認をする
こと。その際、当センター担当者の準備する電源や机に不備がある場合は助言すること。
(ウ)各機器はセンターが指定する場所に確実に設置し、各種ケーブル類の整理まで行うこと。
(エ)機器の配置管理をするため、各機器に対して当センター担当者の指定する備品シールを
貼り付け、備品シール番号、機器の種類および型番、設置場所などを記した一覧表を作成
すること。
(オ)設置する機器には、地震などによる転倒防止対策及び盗難防止措置を施すこと。
(カ)新センターへの立入りが可能となるまでの作業は、現センター内にて実施し、サーバ設
置などの開発環境整備にかかる、電源工事、空調工事、ネットワーク工事作業及び費用は、
本業務に含むこと。(サーバ設置場所、開発・研修スペース:別館 2 階現プレイルームを
想定)
(キ)新センター北棟完成までの南棟での機器暫定配置・運用環境整備にかかる、電源工事、
ネットワーク工事作業及び費用は、本業務に含むこと。同様に、新センター北棟完成後の
機器配置・運用環境整備にかかる、電源工事、ネットワーク工事及び作業費用は、本業務
に含むこと。
⑤
稼動前後
(ア)システム稼働時に混乱をきさないように、実運用(通常運用及び障害時の運用)に則し
たシステム全体を通じてのリハーサルを充分に行うこと。
(イ)稼動後の立会いについては、一定期間、一定の要員を 24 時間対応可能な体制で配置す
ること。
(ウ)ハードウェアの導入にあたっては、ソフトウェアのインストール及び初期設定(パソコ
20
ンついては、当センター担当者が指定するソフトウェアインストール及び初期設定を含
む。)、外付け追加機器設定、プリンタの印字確認、マスタ CD(又は DVD)の作成、及び
全機器の動作確認を行うこと。
⑥
開発作業員への貸与品等及び費用の負担
(ア)当センター側で負担する貸与品・支給品等は次のとおりとする。
・机、椅子、その他備品類
・業務上必要な光熱水費
(イ)開発用端末等の調達、設置費用は、受注者の負担とする。
(ウ)受注者は、当センターからの貸与・支給品に対して、善管注意義務をもって貸与品を取
り扱い、その責に帰すべき事由により貸与品を亡失・損傷した場合には、損害賠償の責を
負うものとする。
(エ)支給品及び光熱水費等については、必要最小限の利用に努めること。
(2)移行・教育要件
①
移行対象データ
(ア)現システムで蓄積されたデータについては、特段の理由がない限り、下記のデータ移行
を実施すること。
★:必須、☆一部制限、△:任意、-:対象外
システム種別
種別
内容
移行要件
移行対象期間
医事会計
データ
患者基本情報
★
全て
医事会計
データ
住所情報
★
全て
医事会計
データ
保険情報
★
全て
医事会計
データ
労災保険情報
★
全て
医事会計
データ
病名情報
★
全て
医事会計
データ
登録年月日
★
全て
医事会計
データ
最終診療日
★
全て
医事会計
データ
公費情報
★
全て
医事会計
データ
保険者名称
★
全て
医事会計
マスタ
点数マスタ、病
△
名マスタ他、各
マスタ
※
出力データは CSV 形式。データでの出力、移行が難しい場合は手入力など手段を問わな
い。
※
入力されていない項目は除く。
※
上記項目以外にも、レセプトシステムから抽出可能な項目は、可能な限り移行すること。
※
現行の予約管理システムからも、患者氏名、住所、生年月日などの情報を移行すること。
(イ)データ移行に当たっては、プログラム移行で行うか、パンチ入力するかは問わない。ま
た、データ移行作業は、当センター担当者の承認をもって完了とすること。
21
②
利用者教育
(ア)システムの導入に際し、契約締結後より速やかに当センター担当者の準備する研修室に
十分な利用者教育環境を整え、稼動後の運用に支障をきたさないよう、操作研修等の利用
者教育を行うこと。
(イ)教育及び訓練に必要なマニュアル、教材等は、必要部数準備すること。これらはすべて
日本語で記載されており、改訂された場合は速やかに対応すること。
(ウ)システム管理者に対して、システム管理に必要なハードウェア・ソフトウェア(OS 含
む)、ネットワークに関する基礎知識、操作方法、障害時の一次対応方法等の充分な教育及
び訓練を行うこと。
また、これらに関するマニュアル等を整備し、提供すること。
(エ)利用者教育においては、参加者の出席状況や習熟度の管理を行うこと。
(3)保守要件
①
機能更新
(ア)保守業務の範囲内で、プログラムの機能向上に対処すること。
(イ)導入するシステムについて、医療法改定、診療報酬改定によりプログラムやマスタ等の
システム変更が必要となる場合、及び各種標準マスタの更新は、
(8)ソフトウェア要件①
(ウ)の規定により対応し、改定施行前にシステムの変更を完了すること。なお、当該変
更に際しては、プログラムデータの日付設定等により、自動的に作動する状態にすること。
(ウ)システムの変更に際しては、診療業務に極力支障を来さないよう配慮するとともに、変
更内容について充分な説明を行い、文書にて当センター担当者へ報告すること。
②
システムの遠隔保守
(ア)システムの遠隔監視については、必要時に通信回線により監視・保守できるようにする
こと。
(イ)遠隔保守については、機密保護に対して充分な対策を講じること。
(ウ)遠隔保守に必要な回線については、受注者の費用負担で敷設・運用すること。
(エ)サーバのハードウェアは、システム稼動開始日より 5 年間の無償保守対応を行うこと。
また、クライアントパソコン、プリンタ等のハードウェアは、最低 1 年間とする。
③
保守体制
(ア)システム運用中に障害が発生して通常の使用ができなくなった場合、当センター担当者か
らの連絡により、修理作業員が設置場所に出向いて修理を行うこと。
<対象範囲>
各種サーバ機器、プリンタ、ラベルプリンタ、バーコードリーダ、診察券発行機、ネ
ットワーク機器、及びすべてのソフトウェア
<対応時間>
各種サーバ、ネットワーク機器、及びサーバのソフトウェアについては、24 時間 365
日の保守を原則とすること。これ以外の対象範囲については、平日 8 時~20 時の 12 時間
の保守を原則とすること。
(イ)即時の修理が不可能な場合、予備機の提供等による速やかな障害対応や、その他の応急
22
処置を行うこと。
(ウ)システムの保守は、対象となるハードウェア及びソフトウェアのすべてに対して受注者
が責任を持ち、システム障害の受付窓口を一本化すること。
(エ)業務への支障を考慮し、システムの停止時間が 120 分以上にならないよう、障害復旧や
応急対応等について必要な措置を講じること。
(オ)関連する他システムとの間で障害の所在が不明な場合であっても、他システムの担当者
及びシステム運用業務担当者等と協力し障害原因の切り分けを行うこと。
(カ)電気、空調等の設備障害、接続している他システムの連携障害など、本システム以外が
原因であると考えられる障害においても、システムの緊急措置を行い、関係者との連携を
密にして障害解決に当たること。
(キ)当センターに 120 分以内に到着できるシステム全般の保守拠点を有すること。
(ク)ウィルス等の被害時には、オペレーティングシステムの再導入及び納品時のアプリケー
ション修復作業を行うこと。
(ケ)障害復旧に際しシステムの設定情報が消滅した場合は、当センター担当者が指示する構
成データを使用してシステムを復元すること。
(コ)納入時にハードウェア・ソフトウェアの製造元と保守契約・サポート契約が確立してい
ること。
(サ)当センター側の誤操作による障害時の回復作業、又は原因不明時の回復作業についても
支援すること。
(シ)システム障害が発生した場合、システム復旧後、速やかに原因を究明し、再発防止及び
対応策を、当センター担当者へ文書にて報告すること。
(ス)機器や障害の問題発生時の報告書作成、管理台帳の作成支援を行うこと。
(セ)保守契約を締結する際に、当センター担当者と協議の上、保守業務の監視項目を設定し、
当センター担当者および保守委託者の双方から評価を行い、その評価を次年度の保守費用
に反映できること。
(ソ)本委託業務では、開発・導入後の 5 年間の保守業務体制の責務を保証できること。また、
ハードウェアの無償保守期間を越えた場合でも、オンサイト保守が可能であることを保証
できること。
④
予防保守
(ア)システムの安定稼働を維持するために、各種サーバ、サーバ周辺機器、及びネットワー
ク機器については、年 1 回以上の点検作業(電源、ファン、稼動状態の確認等)を行い、
必要に応じて部品交換を行うこと。
(イ)予防保守は、システムを停止せずに行える仕組みを有すること。
(ウ)予防保守の作業日時については、当センター担当者と協議の上、実施すること。
(エ)作業終了後は、報告書を提出すること。
⑤
保守作業管理
(ア)他施設で発生したトラブル事例が整理されており、トラブル発生時には各拠点に通知し、
同様のトラブルの発生を防止する体制が整っていること。
(イ)保守作業員は、施設内の出入りに際し、身分証の提示、又は名札を着用すること。
(ウ)受注者の責任において、保守作業員全員に対し、当センターの行動に関する倫理、道徳、
23
社会常識的な指導をすること。
(エ)不適切なソフトウェアによる情報の破壊等を発生させないために、受注者はソフトウェ
ア、機器、媒体の管理を適切に行うこと。
(カ)保守業務の報告は、月次にて電子ファイル等で可能とする。ただし、年度末は年間報告
の取りまとめを行い、内容について当センター担当者の承認を得ること。
⑥
データ管理
(ア)紙文書はファイリングを行い、施錠可能な保管場所に保管すること。
(イ)電子データは識別管理を行い、施錠可能な保管場所に保管すること。
(ウ)サーバルームへの記憶媒体の持ち込みと持ち出しは、原則として禁止とし、やむを得ず
に行わなければならない場合は、当センター担当者の承認を得ること。
(4)運用要件
サーバはセンター内へ設置し、サーバ室の管理はセンター職員が行うこととする。
①
データ及びシステムバックアップ
(ア)データバックアップ作業は、システムを停止させずに行うことができ、電子カルテシス
テムのすべてのデータ領域のフルバックアップが可能であること。
(イ)取得された各種バックアップデータは、他者に容易に覗き見ることができないような構
造で保管され、必要に応じて容易に元の状態へ復元が行えること。
(ウ)バックアップデータの復元の際は、日付指定による世代選択が行えること。
(エ)データ転送量の削減、バックアップ時間の短縮、複数のデータ保管目的のために、最適
なバックアップパターンを選択可能であること。
(オ)毎日のデータバックアップにおいて、当該バックアップ処理中も、システムの中断を伴
わない運用を確保できること。
(カ)バックアップ媒体は、記録及びリストアの時間が短時間でかつ高い信頼性と多くの導入
実績を有するものであること。
(キ)バックアップ処理をスケジュール化して自動実行でき、バックアップ媒体が 1 媒体で容
量が不足する場合には、オートチェンジャー等を備え、無人処理が可能であること。
(ク)バックアップメディアは、センター外部での保管が可能であること。なお、サーバをセ
ンター外部に設置するクラウド方式の場合は、この限りではない。ただし、災害時にサー
バを設置するデータセンター等が利用できなくなるような不測の事態への対処方法、セン
ター側に設置する一時サーバ等の継続運用性についても、十分配慮がなされたものである
こと。
(ケ)システムで利用する記録媒体における保証された保存可能期間が、診療録及び診療諸記
録の法的保存義務年限より短い場合は、新たな記録媒体に複写可能であること。
(コ)ハードウェアのクラッシュなどを想定し、システム全体を復旧するためのバックアップ
及び復旧手順を備えること。
②
運用管理支援
(ア)医療情報システム運用管理規程等の作成を支援すること。支援とは、当センター担当者
との打ちあわせをもち助言することと運用管理規程案を提示することを最低条件とし、そ
24
の他誠意をもって作成にあたること。
(イ)システム運用業務の担当者に対して、システムの日常運用に関する操作方法を教育する
こと。
(ウ)導入のソフトウェアについて脆弱性等の情報を得た場合等には、専門的な見地からバー
ジョンアップの必要性等について当センター担当者に提言すること。
(エ)本システムに対して、セキュリティ対策に関する監査等が行われる際には、資料提供等
の支援を行うこと。
25
(オ)運用管理業務の内容と役割分担
(役割分担 ◎:主、○:副)
運用管理業務の内容
区分
全体統制
マスタ保守
アプリケーシ
ョン保守
サーバオペ
レーション
業務オペレ
ーション
システム監
視
(現地対応)
セキュリティ
管理
作業項目
施設
開発
職員
業者
1
作業統制・指示
◎
2
運用管理規程の整備・見直し
◎
3
運用管理体制の確立・運営
◎
4
重大障害時の統制
◎
5
マスタ作成
◎
○
6
マスタ登録
◎
○
7
マスタ検証
◎
○
8
マスタ配布
◎
○
9
アプリ障害対応(調査・修正・テスト・本番反映)
○
◎
10
アプリ修正対応(修正・テスト・本番反映)
○
◎
11
Q/A 対応
◎
○
12
環境チューニング(パラメータ変更・DB 拡張・再設置)
○
◎
13
資産管理(PG 変更管理・ドキュメント変更管理)
○
◎
14
サーバの起動・停止
◎
15
システムバックアップ
◎
16
トラブル受付・一次切り分け・通報
◎
○
17
暫定対処
◎
○
18
正式対処
○
◎
19
技術者の派遣手配(トラブル対応)
◎
○
20
トラブル情報管理
◎
○
21
業務ジョブ手動起動・終了
◎
○
22
ジョブスケジュールの登録変更
◎
○
23
業務バックアップの実行監視・媒体交換・世代管理
◎
○
24
ハードウェア・ソフトウェアの発信メッセージ監視
◎
25
ログ監視
◎
○
26
CPU・メモリ・DB 使用状況の監視
◎
○
27
LAN 環境の監視
◎
○
28
ウィルスチェック(パターンファイルの更新・検知時の通
報・駆除)
◎
29
Q/A 対応
◎
30
トラブル受付
◎
ヘルプデス
31
トラブル回答
◎
○
ク
32
FAQ の作成・管理
◎
○
(現地対応)
ハードウェア・ソフトウェアのトラブル対応
33
(エンドユーザへの PC 代替機のセットアップ・入替作業
等)
26
◎
○
運用管理業務の内容
区分
操作教育
その他
作業項目
施設
開発
職員
業者
34
操作研修調整
◎
35
簡易基本操作研修(新人・異動時等)
◎
36
報告業務(月報の作成・管理)
◎
37
各種統計資料に係る作成支援およびオペレーション
◎
38
消耗品管理
◎
○
(5)規模・信頼性要件
①
前提条件
(ア)本業務に含まれるシステムは、
「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
(厚
生労働省)(以下、「ガイドライン」という。)に対応したシステムであること。
(イ)本業務に含まれるシステムは、法令に保存義務が規定されている診療録及び診療諸記録
を電子媒体に保存する場合の三原則を満たし、その動作を保障できること。
②
処理性能要件
(ア)当センターの業務規模に基づき、オンライン処理のレスポンス・タイムの目標値は、以
下のとおりとする。いずれもシステム稼働後 5 年間は、全トランザクションの 90%が目標
値以内のレスポンス・タイムであることを目標とする。著しく目標値を下回る場合、保守
業務の範囲内で適切な対策を行うこと。
参照系処理(カルテの表示等):
2 秒以内
更新系処理(カルテの登録等):
5 秒以内
(イ)PACS にて管理されているすべての画像を、3 秒以内にオンデマンドで表示できること。
(ウ)PACS 運用等の負荷により、システム全体のネットワークに支障をきたすことのないこ
と。
(エ)レセプト作成処理等バッチプログラムが稼働している場合も、通常業務に支障をきたす
ことがないこと。
③
データ保存要件
(ア)診療録等のデータには、医師法、医療法、保険医療養担当規則で定められている保存期
間分を HDD(ハードディスク)上に保存できること。また、それ以上の期間分について
は、HDD または別の記憶媒体上に保存でき、電子カルテシステムから参照できること。
④
拡張性
(ア)システムは、稼動後の医療機器等の追加に伴う接続等にも対応可能な拡張性を有するこ
と。
(イ)システムは、稼動後の端末、プリンタ等の追加にも対応可能な拡張性を有すること。
(ウ)システムは、稼動後の診療科の追加・変更にも対応可能な拡張性を有すること。
27
⑤
可用性
(ア)システムのサービス提供時間は、計画停止を除いて 24 時間 365 日とすること。また、
1回の障害停止における連続停止時間が 120 分以内になるよう対策を講じること。
(イ)ハードウェアの故障等によるシステムの停止を防止するため、電子カルテ、オーダリン
グ、看護支援サーバ、ネットワークを冗長化構成とすること。サーバは、コールドスタン
バイでも構わないが、上記の通り 120 分以内には復旧する仕組みであること。
(ウ)ディスクアレイは、RAID5 相当以上の冗長性を備えた構造であること。
(エ)システムの故障や停電等の障害発生時においても、センター業務の遂行に支障を及ぼす
影響を極小化し、復旧時の保守管理操作も容易なシステムを提供すること。
(オ)原則として、提案する各システムにおいて、連携する他システムが停止しても、当該他
システムと関係しない機能は、サービスが継続されること。
⑥
時間設定
(ア)部門システムを含めネットワークに接続している各サーバおよび各端末の時計を、定時
更新/調整する機能を有すること。
⑦
データ保護
(ア)利用者の過失や故意などによる誤入力・書き換え等のほか、ソフトウェアや使用機器に
起因する消去等に対する防止策及び復旧策が講じられていること。
⑧
標準化
(ア)システムを構成するハードウェア及びソフトウェアは、将来において最新の技術や製品
群の採用が可能となるよう、汎用性とオープン性を有する技術を採用すること。
(イ)システムのハードウェア、基本ソフト、データベースシステム、通信プロトコル等につ
いては、国際標準、業界標準のものを採用すること。
(ウ)システムで使用する用語やコードについては、医療情報システム開発センター
(MEDIS-DC)の公開している標準マスタを使用できること。
・ 病名マスタ
・ 手術・処置マスタ
・ 臨床検査マスタ(生理機能検査を含む)
・ 医薬品マスタ(HOT 番号)
・ 医療機器データベース
・ 看護実践用語標準マスタ<看護行為編><看護観察編>
・ 症状所見マスタ<身体所見編>
・ 画像検査マスタ
・ J-MIX(電子保存された診療録情報の交換のためのデータ項目セット)
(エ)学会推奨の標準コードがあるものについては、原則として当該コードに変換することが
できること。
・JLAC10(日本臨床検査医学会)
・JJ1017(日本放射線技術学会)
等
(オ)システム変更に際して、以前のシステムで蓄積した情報の継続的利用を図るための対策
が講じられていること。
28
(カ)今回導入するシステムを更新する場合には、CSV、PDF 等の標準形式でデータを出力でき
ること。
(6)情報セキュリティ要件
①
利用者認証
(ア)すべての業務システムは、特段の指定がない限り、利用者 ID 及びパスワードで利用者
を認証できること。
(イ)利用者認証は当センター担当者の設定でリトライ回数の設定が行え、リトライ回数以上
間違えると、それ以上のパスワード入力を一時的に制限することができること。
(ウ)利用者 ID のパスワードについてはセキュリティを考慮してパスワード有効期限を設定
でき、有効期限が切れた場合はパスワード変更を促すことができること。
(オ)パスワードは利用者以外に知られないようにする為、暗号化してサーバに送信されるこ
と。
②
ログ管理
(ア)サーバへのアクセス状況や、認証失敗などのセキュリティ事象を、サーバ側でログとし
て記録すること。
(イ)保管データに対する操作状況(いつ、誰が、どのデータを、どうしたのか)をログファ
イルに記録すること。
(ウ)権限をもった管理者が参照でき、操作の追跡調査ができること。
③
パソコンのセキュリティ設定
(ア)USB ポートの初期状態は、すべてのポートを使用不可状態にすること。運用期間中に、
当センター担当者の事情により、使用可能とする場合でも、USB デバイスごとに使用可・
不可の設定ができること。
(イ)PCMCIA スロット等の初期状態は、すべてのポートを使用不可状態にすること。
(ウ)利用者がリムーバブルディスクを使用できないよう、CD-ROM 等を使用不可状態にでき
ること。
(エ)BIOS を変更する際には、パスワードの入力を求めること。
④
ウィルス対策
(ア)納品する全端末及びサーバに、ウィルス対策ソフトを導入すること。
(自動でも手動でも
パターンファイルを更新できること。)
(イ)ウィルス対策ソフトは、リアルタイムで不正ソフトを検出する機能が具備されているこ
と。
(ウ)ウィルス対策ソフトのパターンファイルは、最新の状態にし(コンピュータ起動時に更
新するように設定する)、新種のコンピュータウィルスへも対応できる状態にすること。
⑤
不正接続機器(クライアント)接続排除
(ア)対象システムは機器接続状況を把握できる機能(パソコン識別機能等)を有し、個人所
有パソコンなど、業務上使用の認められていない機器(クライアント PC)の接続排除機
能を有すること。
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(7)ハードウェア要件
「別紙 4:ハードウェア基本要件」に従うこと。
(8)ソフトウェア要件
①
アプリケーションソフト
(ア)省スペースを考慮し、電子カルテシステムと他システム(別途調達するシステムも含む)
のアプリケーションを同一端末で稼働させること。
(例えば、電子カルテシステムと PACS
を同一端末で同時稼働させる等)
(イ)その際、端末 PC へのハードウェア、ソフトウェアの設定変更作業が発生する場合も、
イニシアティブをとり、他システムベンダと協力し、作業を遂行すること。
(ウ)電子カルテシステムは、平成 29 年 1 月 1 日を起算日とする本システム稼働後 5 年の間、
無償対応にていつでも最新の状態を確保し、陳腐化しないシステムとすること。
②
付属ソフト
・
本システムのクライアントに導入したソフトウェアに CD 等のメディアが添付されてい
る場合には、当センター担当者が求める必要枚数を納品することとし、その旨を書面にて
明示すること。
③
フリーソフト
(ア)インターネット等において、無料で提供されているソフトウェアについては、その利用
に際し当センター担当者の承認を得た上で、下記事項を遵守すること。
・
無料で提供されているソフトウェアの使用に際しては、ソフトウェウェア名等を明示
し、当センター担当者の承認を得ること。
・
障害発生時、脆弱性への対応等についてサポートが無い製品は、受注者により代替ソ
フトウェアを選定し、その導入作業を支援すること。
・
利用に際し、ソフトウェア作成者等への申請・許諾が必要な場合には、当センター担
当者に代わり受注者が申請、許諾を行うこと。
(イ)無料で提供されているソフトウェアについては、1 枚(もしくは最低限の枚数)の CD
等にまとめた上で、当センター担当者が求める必要枚数を納品することとし、その旨を書
面にて明示すること。
(9)設備要件
①
サーバ等設置
(ア)納入されるすべてのサーバ及びストレージは、施錠可能な 19 インチ・ラックに収納で
きることとし、ラックには地震対策(スラブへラックをアンカーボルトで固定する等)を
施すこと。
(イ)サーバは、同一筺体でも複数の筺体に分割してもよい。ただし、機能を複数筺体に分割
する場合は、各サーバが仕様書に記載されているどの機能を実現するかを文書で提示する
こと。
(ウ)サーバ室内のネットワーク機器は施錠可能な配線ラックに収納し、ラックには地震対策
を施すこと。
(エ)サーバラックは、保守性を考慮し、ラック前面に保守スペースを確保すること。また、
30
ラック背面も、可能な限り保守スペースを確保すること。
(オ)サーバ設置面積に制限があるため、サーバラックの構成等については、当センター担当
者と十分協議を行なうこと。設置場所は、南棟3階サーバ室とする。
②
UPS(無停電電源装置)
(ア)UPS(無停電電源装置)を、用意すること。
(イ)各種サーバは、UPS と接続し、自動シャットダウン機能等に対応すること。
(ウ)入力電源系統の分岐方法は、当センターの施設管理者と十分協議すること。
(10)納入物
①
プロジェクト計画書
(ア)契約締結後、速やかにプロジェクト計画書を作成し、当センター担当者の承認を得るこ
と。なお、プロジェクト計画書に記載する項目等については、以下を参考とすること。
項目
全体の作業スケジュール
記載する内容
全体の作業スケジュール及び作業工程毎の詳細作業ス
ケジュール
プロジェクト体制
プロジェクト全体(当センター担当者、受注者)の体
制、役割、グループ構成、及び窓口及び連絡先
会議体
会議体、会議で報告する内容、報告書様式(打ち合わ
せ記録等も含む)
ドキュメント作成要領
文書管理番号体系、改版に関する規程、用語統一など
について本プロジェクトの標準化ルールを記述する。
また、各成果物の記載概要を示し記述内容や記述レベ
ルの均質化などについて記述する
成果物
②
工程毎の成果物(詳細)や中間成果物など
その他の図書類
(ア)システム設計完了時および、システム本稼働時までに以下のものを納入すること。なお、
各納品物は当センター担当者からの指示がない限り A4 判(または A3 判挟み込み)ファ
イル 3 部(製本すること)及び電子データ(ファイル形式は、当センター指定の形式で提
出すること。)により納品すること。
(設計完了時)
・システム設計書(各システムの機能説明書、運用フロー、技術要件定義回答書(択一式
回答方式)の最終版)
(システム本稼働時)
・ 利用者操作研修計画書及び研修テキスト
・ 利用者操作研修実施報告書
・ 機器等搬入・設置計画書
・ マスタ等の設定手順書
31
・ リハーサル計画書
・ リハーサル実施報告書
・ ネットワーク設計図書及び竣工図面
・ 各装置の取扱説明書
・ OS に関するユーザマニュアル
・ 各システム管理マニュアル(システム起動/バックアップ手順等)
・ 障害切り分けマニュアル
・ その他必要な手順書及び説明書等
(11)その他
①
守秘義務
(ア)回答者及び受注者は、業務の履行に当たり、知り得た情報を、契約終了後についても、
自己の同種の情報に対するのと同等の注意・配慮を持って機密として保持し、かかる情報
を知る必要のある自己の従業員(承認を得た第三者を含む。以下同じ。)以外に開示又は漏
洩せず、この契約の目的以外に利用してはならないものとする。
なお、次の各号に掲げる事項は、機密に該当しないものとする。
②
・
この回答・契約までに公知となっている又はこの回答・契約締結後公知となった事項
・
開発又は利用につき、当センター担当者の承認を得た事項
著作権等〔納品物(書類等に限り、ソフトウェア・ハードウェアは含まない)〕
(ア)受注者は、著作権法第 21 条(複製権)、第 26 条の 2(譲渡権)、第 26 条の 3(貸与権)、
第 27 条(翻訳権・翻案権等)及び第 28 条(二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)
に規定する権利を、当センターに無償で譲渡するものとする。
(イ)当センターは、著作権法第 20 条(同一性保持権)第 2 項に該当しない場合においても、
その使用のために、本提案依頼書等で指定する物件を改変し、また、任意の著作者名で任意
に公表することができるものとする。
(ウ)受注者は、当センターの書面による事前の同意を得なければ、著作権法第 18 条(公表
権)及び第 19 条(氏名表示権)を行使することができない。
③
使用する言語について
(ア)当センター担当者への成果品を始めとしたすべての提出物、及び会話・文書・メール等
すべてのコミュニケーションは日本語を用いること。
(イ)本業務に従事する者は、日本語による通訳等を介さないで意思疎通が可能であり、当セ
ンターの意思を正確に把握可能であること。
④
受注後の留意事項
(ア)法令はもとより、当センターの規則等を遵守し、当センターにとって最適なシステムと
なるよう業務を遂行すること。また、必要な事項については、積極的な提案を当センター
担当者に対し行うこと。
(イ)本調達の受注者は、当センターが別途調達又は委託した受注者が行う業務に対して、必
要な情報を提供する等の協力を行うとともに、当センターの指示に従わなければならない。
(ウ)本調達業務遂行の際は、本提案依頼書の指示事項その他の必要要件について、当センタ
32
ー担当者と十分協議を行うとともに、当センター担当者の指示に従うこと。また、作業内
容等について疑義が生じた場合には、速やかに当センター担当者と協議の上対応すること。
・
業務の進捗状況については、当センター担当者に適宜報告し、関係者による定期的な
会議を開催すること。
・
当センター担当者との打ち合わせを行う際には、議事案及び打ち合わせ記録を作成す
ること。なお、当センター担当者との打ち合わせ等においては、総括責任者を定め、わ
かり易く、効率的に行うこと。
・
打ち合わせ等において生じた検討課題を表にしたものを作成すること。
・ 受注者が、設計・構築時において、設計書等成果物の作成等のために作業する環境(作
業場所、必要機材、事務用品等)は、原則受注者の負担とする。ただし、当センター担
当者および職員と受注者等による会議・打ち合わせを行う場合には、可能な限りにおい
て当センターが環境を提供することとする。また、現地開発・導入作業等で当センター
の施設を利用する場合は、当センター担当者と事前に協議しその指示に従うこと。その
際に当センター側で負担する貸与品・支給品等は、「机、椅子、その他備品類」「業務上
必要な光熱水費」とする。
・
本契約に基づき、当センターに対する調査を実施する必要が生じた場合には、当セン
ター担当者に事前に協議し、調査票案等の調査に必要な資料を作成すること。
・
成果物に瑕疵が見つかった場合には、当センターが承認した事項についても、速やか
にその指示に基づき、図書等の改正を行わなければならない。なお、同改正作業に要す
る費用はすべて受注者の負担によるものとする。
・
受注者は、業務完了後であっても、本契約の範囲内における当センター担当者の問い
合わせ等に応じること。
・
受注者は、業務の遂行上、必要と認められるもので、本提案依頼書の解釈に疑義を生
じた事項並びに提案依頼書に明記していない事項については、当センター担当者と協議
し、その指示に従わなければならない。
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3 システム別機能要件
(1)システム別機能要件
各システム別の機能要件は、
「別紙5(様式3-1)
:高知県立療育福祉センター医療情報シス
テム
機能要件定義兼回答書」を参照のこと。
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