法律要綱 - 中小企業庁

第一
一
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中小企業における経営 の承継の円滑化に関する法 律等の一部を 改正する法律要 綱
中小企業におけ る経営の承 継の円滑化に関する法律の一部改正
用語の定義
「旧代表者」とは、特例中小企業者の代表者であった者(代表者である者を含む。)であって 、他の
者 に 対 し て 当該 特 例 中 小 企 業 者 の 株 式 等 ( 株 式 ( 株 主 総 会 に お いて 決 議を す るこ と が で き る 事 項 の 全 部
( 第三条第二項関係)
につき 議決権を行使することができない株式を除く。 )又は持分を いう。 以下同じ。 )の贈与をしたも
のを いうも のとするこ と 。
「後継者」とは、旧 代表者から当該特例中小企業者の株式等の贈 与を受け た者(以下「特定受贈者」
と い う 。 ) 又は 当 該 特 定 受贈 者 か ら 当 該 株 式 等を 相 続 、遺贈 若し く は 贈 与に よ り 取 得し た者で あ っ て 、
当 該 特 例 中 小 企 業 者 の 総 株 主 ( 株 主 総 会 に お いて 決 議を す るこ と がで き る 事 項 の 全 部 に つき 議 決 権 を 行
(第三条第三項関係)
使するこ とができない株主を除く。以下同じ。)又は総社員の 議決権の過半 数を有し、かつ、当該特例
中小企業者の代表者であるも のをいうものとすること。
「 推 定 相 続 人 」 と は 、 相続 が 開 始 し た 場 合 に 相 続 人と な る べ き 者 の う ち 、 被 相 続 人 の 兄 弟 姉 妹 及 びこ
二
三
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れら の者の子以外のも のをいうものとすること。
後継者が取得した株式等に関する遺留分の算定に係る合意等
(第三条第四項関係)
旧 代 表 者 の 推 定 相 続 人 及 び 後 継 者 は 、 そ の 全 員 の 合 意を も っ て 、 書 面 に よ り 、 所 要 の 定 め を す る こ と
ができる。ただし 、当該後継者が所有する当該特例中小企業者の株式等のうち当該定めに 係るものを除
(第四条第一項関係)
い たも の に 係 る 議 決 権 の 数 が 総 株 主 又 は 総 社 員 の 議 決 権 の 百 分 の 五 十 を 超 え る 数と な る 場 合 は 、こ の 限
りで な いも のと す るこ と 。
旧 代表 者 の推 定 相 続 人 及び 後 継者は 、 1 の合 意を する 際に 、併 せて 、そ の 全 員 の 合 意を も って 、 書 面
(第四条第三項関係)
により、所定の場合に 当該後継者以外 の推定相続 人がとることができ る 措置に関する定めをしなければ
ならな いものとするこ と。
後継者が取得した株 式等以外の財産に関する遺留分の算定に 係る合意等
旧代表者の推定相続人及び後継者は、二の1の合意をする 際に、併せて 、その全員の合意をもって 、
書面により、後継者が当該旧 代表者からの贈与又は当該特定受贈者からの相続、遺贈若しくは贈与によ
り 取 得 し た 財 産 ( 当 該 特 例 中 小 企 業 者 の 株 式 等 を 除 く 。 ) の 全 部 又 は 一 部 に つ いて 、 そ の 価額 を 遺 留 分
四
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3
を算定するための財産の価額に算入しない旨の定めをすることがで きるものとすること。
( 第五条関係)
旧代表者の推 定 相続人及び 後継者が 、二の1の合 意をする 際に、併せて 、 その全員の合 意をもって 、
当該推定相続人と 当該後継者との間の衡平及び当該推 定相続人間の衡平を図るための措置に関する定め
を す る 場 合 に お いて は 、 当 該 定 めは 、 書 面に よ って し な け れば な ら な いも の と す るこ と 。
(第六条第一 項関係)
旧代表者の推定相続人及び後継者は、2の合意として 、後継者以外の推定相続人が当該旧代表者から
の贈与又は当該特定受贈者からの相続 、遺贈若しくは贈与により取得した財産の 全部又は一部について
(第六条第二項関係)
、その 価額を 遺留分を 算定するための財産の価額に算入しない旨の 定めをすることができるものと する
こと。
合意の効力の消滅
(第十条第三号関係)
二 の1 の合 意は 、 合 意の 当 事 者 ( 旧 代表者 の推 定 相 続 人で な い 後 継者を 除 く 。 ) 以 外 の者 が 新 たに 旧
代 表 者 の 推 定 相 続 人 と な っ たとき は 、 そ の 効 力 を 失 う も の と す る こ と 。
五
第二
一
二
三
指導及び助言
独立行政法人中小企業基盤整備機構は、中小企業者の経営の承継の円滑化を 図るため、旧代表者 、後継
(第十五条第二項関係)
者その他その経営に 従事する者に対して 、その経営 の承継の円滑化に関し必要な助言を 行うものとするこ
と。
小規模企業共済法の一部改正
目的規定の改正
こ の 法 律 の 目 的を 小 規 模 企 業 者 の 相 互 扶 助 の 精 神 に 基づ き 、 小 規 模 企 業 者 の 事 業 の 廃 止 、 承 継 等 に つ き
(第一条関係)
、 そ の 拠 出 に よ る 共 済 制 度 を 確 立 し 、 も つて 小 規 模 企 業 者 の 福 祉 の 増 進と 小 規 模 企 業 の 振 興 に 寄 与 す るこ
ととす ること。
申込金の廃止
共 済契 約 の 申込 み に 際して 添え なけ れば な ら な い 申込 金を 廃 止 す るも のと す るこ と 。
(第五条 、第十七条第一項、 第二十三条 第一項、第二十四条 、第二十八条第一項関係)
契約の解除の例外の追加
四
五
六
独立行政法人中小企業基盤整備機構は、共済契約者が経済産業省令で 定める一 定の月分以上について 掛
( 第七条 第二項 第一号関係)
金 の 納 付を 怠 つ た場 合 に 、経 済 産 業 省 令で 定 める 正 当な 理 由 が あ る 場 合 は 、 共 済契 約を 解 除 し な いこ と を
追加するものとすること。
個人たる小規模企業者が その配偶者又は子に対し事業の 全部を譲り渡したときの事由の見直し
個 人 たる 小 規 模 企 業者と し て の 地 位 に お いて 締 結 し た共 済契 約に 係る 共 済契 約者 が 、そ の配 偶者 又は 子
(第八条第二項関係)
(第七条第四項、第九条第一項第一号関係)
に 対 し 事 業 の 全 部 を 譲 り 渡 し たと き の 事 由 を 共 済 契 約 が 解 除 さ れ たも の と み な さ れ る 事 由 を 、 共 済 金を 支
給する 事由 に す るも のと す ること 。
掛金月額減少の要件の廃止
共 済契 約者 か ら の 掛 金 月 額 の 減 少 の 要 件を 廃 止す る も のと す るこ と 。
会社等の役員の六十五歳以上の任意退任の事由の見直し
会 社 等 の 役 員 た る 小 規 模 企 業 者 と して の 地 位 に お いて 締結 し た 共 済契 約 に 係 る 共 済契 約者 に あ つて は 、
( 第九条第一項第二号関係)
六 十 五 歳 以 上 で そ の 会 社 等 の 役 員で な く な っ た と き の 事 由 を 、共 済 金 を 支 給 す る 事 由 と す る も の と す る こ
と。
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九
第三
一
共済金の分割支給
(第九条の三第三項関係)
分 割払の方法による共 済金の支給期月は、毎年一月、三月、五月 、七月、九月 及び十一月とするものと
すること。
遺族の範囲及び順位
(第十条関係)
共 済 金 の 支 給を うけ る べき 遺 族 に 、 生 計を 維 持 して いな い 親 族 の うち 、 孫 の 子 及 び 兄 弟 姉 妹 の 子を 追 加
す る も のと す ること 。
掛金納付月数の通算
個 人 たる 小規模企業者 の営む 事業の経 営 に 携わ る 個 人が 、共 済 金を 支 給す る 事由 が 生じ た 後 一 年 以 内 に
(第十三条関係)
、解約 手 当金の支給を 請 求しないで 再び共 済契約者と な る 場 合 に つ いて は 、 そ の 者 の 申 出 が あ つ た と き は
中小企業者 の経営の承 継の円滑化に関し必要な助言を 行うものとすること 。
独立行政法人中小企業基盤整備機構法の業務の追加
独立行政法人中小企業基盤整備機構法の一部改正
、前後の共済契約についての掛金納付月数を 通算するものとすること。
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二
第四
一
二
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(第十五条第一項第二十一号関係)
会社又は特別の法律によって 設立された中小企業団体のうち その役員がその役員たる小規模企業者と
(第十五条第二項第九号ロ関係)
して の地 位に おいて 共 済契 約を 締結して いるも の に対し 、 その 会 社や 中 小企 業団体 の 事業に 必要な資 金
の貸付けを 行うも のとするこ と。
(第十七条第一項第五号関係)
小 規 模 企 業 共 済 事 業 に 係 る 申 込 金 の 収 納 及 び 返 還 に 関 す る 委 託を 廃 止 す る も の と す る こ と 。
附則
(附則第二条から第四条まで 関係)
(附則第一条関係)
こ の 法律は、公布の日から起算して 一年を超えな い範囲内において 政令で 定 める日から施行するものと
するこ と 。
こ の 法 律の施 行に 伴 う 所 要 の 経 過 措置に つ いて 規 定す るこ と 。