EPRC20160307 - 一般社団法人地震予兆研究センター

Confidential
大地震が来る前には、1~6ヶ月ほど前から通常とは異なる大きな地殻変動が観測されます。
本レポートは、毎週最新の地殻変動値・方向と併せて、先週発生したM3以上の地震震源地を表示していることで、地殻変動と地震の相関性をご理解いただくとともに、
大きな地殻変動が観測された場合に発生する大地震の「心構え情報」として皆様にお伝えするものであります。
【2016年3月7日配信】
~2016年3月15日までに発生が予測されるマグニチュード4以上の地震について~
【データ解析】一般社団法人地震予兆研究センター
管理本部:東京都港区海岸1-4-12MKビル3階 TEL03-6627-0528 FAX:03-3436-3132
解析本部:東京都豊島区高松1-1-11 東京ファーストシティビル6階 TEL03-5964-6977 FAX:03-6893-5096
【レポート配信】株式会社チカクデータ
東京都豊島区高松 1-1-11 東京ファーストシティビル 6 階 TEL:03-5964-6970 FAX:03-6893-5096
本レポートの著作権その他知的財産権は一般社団法人地震予兆研究センターに帰属しますので、転送、開示、流用等はご遠慮ください。
This week’s TOPICS
4.0
4.1
【最新週の地殻変動/地震活動】
4.4
①北海道北部で南西方向に向かう大きな地殻変動
②埼玉で中規模な地殻変動
③薩南半島西方沖で発生していた地震が、同じユーラシアプレートの境界深さ
である福岡・山口沖にて発生
4.8
【3月15日までに震度3以上が予測される震央地】
■M5:宮城~福島沖(震度3)
■M4:茨城(震度3)
■M5:日向灘(最大震度3)
4.3
■M5:台湾周辺(最大震度3)
4.3
4.0
*詳細は各地域ページをご覧ください。
4.9
注目すべき地殻変動/地震
最新週の地殻変動
→1.5cm~
→1.2cm~
→0.8cm~
・0.8cm未満
先週発生した地震(マグニチュード・震源深さ)
4.2
30
0
5.3
M
300
100
3
4
5
700
6
Last week report results
Last week reports (until 2016.3.8)
Region
震央地
北海道北部
Magnitude
最大
判定
判定
(M)
(震度)
震度
Result(2016.3.1~2016.3.7)
Month
day
Time
5
3
△
-
3
1 13:39
5
2
◎
〇
3
5
北海道東方沖
5
1
◎
-
岩手~宮城沖
5
3
◎
福島沖~茨城沖
4
3
茨城
4
3
北海道 浦河沖~釧路沖
東北
関東
千葉南部~神奈川東部
Depth
(km)
Magnitude
震源地
震度
3.2
宗谷地方北部
-
9:33
37
4.8
十勝沖
1
3
3 13:59
30
4.4
千島列島
-
大きな震度にはならない
◎
3
7 16:27
60
4.8
岩手県沿岸北部
3
最大震度3~4は
◎
-
3
2 17:31
63
4.3
福島県沖
-
今週も発生する
◎
-
3
1 19:41
60
3.5
茨城県沖
-
大宮において茨城側から押さ
3
2
64
3.1
千葉県北西部
1
れる大きな地殻変動
小規模
◎
引き続き警戒必要
6:52
大きな揺れを伴う大地震発生はありません。
◎
M4以上の地震発生無し
関西
大きな揺れを伴う大地震発生はありません。
◎
M4以上の地震発生無し
中国
大きな揺れを伴う大地震発生はありません。
◎
M4以上の地震発生無し
四国
大きな揺れを伴う大地震発生はありません。
◎
M4以上の地震発生無し
大地震発生の可能性は低い
奄美大島
4
2
◎
-
3
4
8:15
56
3.7
奄美大島北東沖
-
鹿児島西方沖
4
1
◎
-
3
4 21:19
17
3.5
薩摩半島西方沖
-
種子島周辺
4
2
〇
×
3
3 16:11
51
4.9
宮崎県南部
4
熊本~福岡
4
2
〇
〇
3
5 20:02
13
3.6
福岡県北西沖
3
台湾周辺
5
4
◎
◎
3
1
31
5.3
与那国島近海
4*
九州
レポート表記なしで発生したM4・震度3以上の地震
今週の注意考察
294
諸島
沖縄
最大
4:47
同様規模地震発生可能性有
M4以上の地震発生無し
◎
凡例:[日本地震学会基準に準拠]
◎ マグニチュード + -1 以内, 〇 隣接エリア、マグニチュード + -1.5 以内, △ マグニチュード + -2 以内, ×未発生・マグニチュード + -2以上
◎ 最大震度的中, 〇 震度+-1、×未発生・震度 + -2以上 *現地震度
【定義】小規模地震 震度3以下、中規模地震震度5弱以下、大地震震度5強以上
*地震データ:気象庁「震源リスト(日々の詳細)」より
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/daily_map/index.html
•Last week report results【先週のレポート配信後に発生したM3以上の地震一覧】
月
日
緯度
経度
2016
年
3
1
時分
1:43
31.411
128.67
深さ
5
M
震央地名
2016
3
1
3:20
37.538
143.9
2016
3
1
3:21
37.548
143.876
2016
3
1
3:44
32.828
129.716
11
3 五島列島近海
2016
3
1
4:47
23.821
123.37
31
5.3 与那国島近海
2016
3
1
5:01
40.911
142.145
49
2016
3
1
5:53
23.846
123.381
29
2016
3
1
7:29
35.701
140.928
14
3.2 千葉県東方沖
2016
3
1
8:24
33.133
137.738
363
2016
3
1
9:13
37.545
141.946
43
2016
3
1 13:39
45.185
141.665
294
2016
3
1 19:06
37.511
141.505
46
3.3 福島県沖
2016
3
1 19:41
36.49
140.748
60
2016
3
1 21:19
27.621
142.803
54
2016
3
1 21:54
25.455
123.643
186
2016
3
1 22:55
42.378
143.04
2016
3
1 23:42
23.916
121.513
2016
3
1 23:55
37.453
2016
3
2
2:18
26.121
2016
3
2
6:52
2016
3
2
2016
3
2016
2016
震度
年
月
日
時分
緯度
経度
3.1 薩摩半島西方沖
2016
3
3 19:24
23.668
121.403
50
3.4 福島県沖
2016
3
3 19:28
22.473
59
3.1 福島県沖
2016
3
3 20:01
37.971
2016
3
3 20:09
2016
3
3.2 青森県東方沖
2016
3.6 与那国島近海
2016
深さ
M
震央地名
震度
0
3.6 台湾付近
121.283
0
3.3 台湾付近
141.866
44
3.6 宮城県沖
35.74
141.071
37
3.7 千葉県東方沖
3 20:12
23.668
121.391
0
3.1 台湾付近
3
3 21:20
37.028
144.246
57
3.7 福島県沖
3
3 23:27
37.428
141.866
25
2016
3
4
0:24
43.843
147.696
0
3.7 北海道東方沖
3.4 三重県南東沖
2016
3
4
1:20
24.86
122.488
38
3.1 与那国島近海
4.3 福島県沖
2016
3
4
2:08
46.906
152.818
30
3.2 宗谷地方北部
2016
3
4
3:12
24.951
122.388
47
2016
3
4
5:26
25.475
124.773
99
4.2 宮古島北西沖
3.5 茨城県沖
2016
3
4
8:15
29.251
130.468
56
3.7 奄美大島北東沖
3.9 父島近海
2016
3
4
8:29
29.281
130.45
57
3.1 奄美大島北東沖
3.3 石垣島北西沖
2016
3
4
8:47
37.553
142.833
16
3.4 福島県沖
52
3.4 十勝地方南部
2016
3
4 12:22
26.786
128.42
30
3.3 沖縄本島近海
13
3.6 台湾付近
2016
3
4 14:10
39.66
144.386
45
3.2 三陸沖
144.136
55
3.2 福島県沖
2016
3
4 15:59
43.318
147.318
36
3.2 北海道東方沖
123.92
196
3.3 東シナ海
2016
3
4 21:19
31.696
128.936
17
3.5 薩摩半島西方沖
35.691
140.103
64
3.1 千葉県北西部
2016
3
4 22:00
37.615
141.791
38
3.9 福島県沖
1
7:11
33.358
138.57
312
3 東海道南方沖
2016
3
4 23:15
42.51
142.941
99
3.5 十勝地方南部
1
2
7:25
31.1
129.08
4
3.2 薩摩半島西方沖
2016
3
4 23:33
38.693
142.258
37
3 宮城県沖
3
2
9:29
24.76
126.076
60
3 宮古島近海
2016
3
5
0:17
35.058
131.453
19
3.4 島根県沖
3
2 12:47
26.133
128.681
37
3.3 沖縄本島近海
2016
3
5
1:19
26.376
125.785
133
3.2 沖縄本島北西沖
2016
3
2 12:58
38.028
144.153
40
3.3 三陸沖
2016
3
5
2:04
42.16
139.566
189
3.4 北海道南西沖
2016
3
2 13:37
36.956
141.463
47
3.2 福島県沖
2016
3
5
3:03
39.888
143.425
22
2016
3
2 16:02
36.146
137.005
277
2016
3
5
5:10
41.34
142.361
35
2016
3
2 17:31
37.1
144.343
63
4.3 福島県沖
2016
3
5
5:19
32.086
129.361
3
2016
3
2 18:47
39.771
142.443
22
3.7 岩手県沖
2016
3
5
6:20
41.488
141.606
119
2016
3
2 20:11
42.718
143.371
106
2016
3
5
9:33
41.721
144.228
37
2016
3
2 23:07
22.858
120.64
0
3.3 台湾付近
2016
3
5
9:39
32.465
137.423
403
3.4 東海道南方沖
2016
3
3
1:10
26.468
142.566
35
3.3 父島近海
2016
3
5 11:11
35.711
129.808
11
3.5 朝鮮半島南部
2016
3
3
2:15
28.425
140.306
454
3.5 小笠原諸島西方沖
2016
3
5 11:32
43.906
147.896
9
3.2 北海道東方沖
2016
3
3
2:50
29.355
131.37
64
3.2 奄美大島北東沖
2016
3
5 13:40
38.686
142.248
39
3.7 宮城県沖
2016
3
3
4:17
45.435
150.453
30
4.1 千島列島
2016
3
5 14:26
38.683
142.243
38
3.2 宮城県沖
2016
3
3
5:08
44.506
147.89
142
3.7 択捉島南東沖
2016
3
5 18:07
23.943
121.495
21
3.2 台湾付近
2016
3
3
5:15
35.37
137.21
292
3.5 岐阜県美濃東部
2016
3
5 18:30
40.393
141.248
10
3.2 青森県三八上北地方
2
2016
3
3 11:00
45.135
151.256
143
3.5 千島列島
2016
3
5 20:02
33.671
130.416
13
3.6 福岡県北西沖
3
2016
3
3 11:19
33.778
142.036
60
3.3 八丈島東方沖
2016
3
5 21:14
34.365
141.545
36
3.3 関東東方沖
2016
3
3 12:27
45.18
149.911
180
3.5 千島列島
2016
3
5 22:17
38.648
144.568
37
2016
3
3 12:58
38.693
142.418
39
3.1 宮城県沖
2016
3
5 23:41
42.865
145.658
47
3.8 根室半島南東沖
2016
3
3 13:59
45.295
151.05
30
4.4 千島列島
2016
3
6 14:52
43.4
143.1
10
3.2 十勝地方北部
2016
3
3 16:11
31.77
131.43
51
4.9 宮崎県南部平野部
2016
3
7
5:58
35.8
135.9
10
2016
3
3 18:30
23.656
121.273
0
2016
3
7
8:02
39.8
141.8
60
2
1
2
3 岐阜県飛騨地方
1
3 十勝地方中部
4
3.6 台湾付近
*地震データ:気象庁「震源リスト(日々の詳細)」より
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/daily_map/index.html
1
3 福島県沖
4 千島列島
3 台湾付近
1
1
3 三陸沖
3.1 青森県東方沖
3.7 天草灘
3.2 青森県東方沖
4.8 十勝沖
1
1
3 三陸沖
4 若狭湾
3.8 岩手県沿岸北部
1
2
2
最新週の地殻変動
一般社団法人地震予兆研究センター(以下「当センター」といいます。)が、提供する地殻変動情報は、GPS 衛星・
GLONASS・準天頂衛星等で観測された電子基準点の位置情報を解析し、最新週と前週の地球中心座標軸データを、仮想空間上
の 3 次元地球モデルにマッピングし、位置変化の値を、地殻変動値として提供するものです。
注意すべき地殻変動/地震
【凡例】
地震の発生が予測されるエリア
最新週の地殻変動
→2.0cm~
→1.5cm~
→1.0cm~
・1.0cm未満
先週発生した地震(マグニチュード・震源深さ)
30
0
M
300
100
3
4
5
700
6
この地殻変動値を 1996 年からの地震発生前の地殻変動及びその後に発生した地震データと比較し、過去同様の近似値が存在
した場合に、過去同様の地震が起きる可能性があるとして、発生が予測される地震のマグニチュードや最大震度の目安を提供し
ています。しかしながら、過去20 年のデータベースに存在しない規模の地震が発生する可能性があります。
また、震源地がプレートの厚さを超える50km以上の深い地震の場合には、地表の電子基準点に大きな地殻変動がみられない場
合があります。
当センターの地震予兆情報は、上記の衛星データ解析に加えて、直近に発生した地震震源地と、電子基準点の地殻変動値を比較
することにより、地震の発生するおおよその時期、地域、規模の目安に関する情報を提供するものです。
地震予兆情報は、自然現象の予測であるため、当センターの地震予兆観測と実際の地震発生状況との間に差異が生じる場合があ
ります。当センターは、提供する地震予兆情報が高い確率で的中することを保証するものではありません。当社の提供する地震
予測情報は、あくまで客観的情報としてご利用ください。
This week of crustal deformation(北海道)
幌延
中川
羽幌
上士幌
芽室
■M5:東方沖(震度-)■M4:北海道北部(震度2)、十勝周辺(震度2)
択捉島周辺で、震源の浅いマグニチュード4程度の地震が多発し、今週も継続すると思われます。
「羽幌2・中川・上士幌2」の3地点では、先週に引き続き「2cm」を超える大きな地殻変動が継続しています。
その為北海道北部では、今週もマグニチュード4クラスの地震発生が予測されます。上士幌については先週のマグニチュード
3.2・震源の浅い地震よりも、大きなマグニチュードの地震発生の可能性があります。*次ページ参照
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
羽幌2
中川
上士幌2
芽室
幌延
小平2
西興部
本別
小樽1
稚内4
2016.2.22
0.678
2.108
0.668
0.772
0.056
0.135
0.394
0.152
0.151
0.412
2016.2.29
0.886
1.252
0.771
0.644
0.154
0.154
0.339
0.592
0.139
0.548
2016.2.29
2.099
2.334
2.651
0.324
1.133
0.626
0.828
0.569
1.341
1.173
2016.3.7
2.108
2.013
1.583
1.265
0.950
0.759
0.679
0.670
0.664
0.646
This week of crustal deformation(北海道)
①上士幌の4週間に渡る地殻変動値(下記表)と過去データの比較
J_NAME
上士幌2
2016.2.22
2016.2.29
2016.2.29
2016.3.7
0.668
0.771
2.651
1.583
②芽室の4週間に渡る地殻変動値(下記表)と過去データの比較
J_NAME
芽室
2016.2.22
2016.2.29
2016.2.29
2016.3.7
0.772
0.644
0.324
1.265
上記近似値の地殻変動値の際に、7日間以内に発生している参考地震から
上記近似値の地殻変動値の際に、7日間以内に発生している参考地震から
今週は、マグニチュード3.1~4.2程度の地震発生が予測されます。
今週は、マグニチュード4.0~4.1程度の地震発生が予測されます。
発生日時
震央地名
深さ
M
最大震度
発生日時
緯度
経度
十勝地方南部
42°21.4′N
143°07.4′E
50km M4.1
2
2009/3/10 10:41
十勝地方南部
42°21.6′N
143°06.4′E
49km M4.1
2
2008/4/28 21:50
十勝地方南部
42°20.8′N
143°08.7′E
50km M4.0
1
緯度
経度
2011/8/24 22:58 十勝地方北部
43°24.7′N
143°03.6′E
0km M4.2
1
2011/5/24 14:43
2011/3/12 3:02 十勝地方北部
43°25.6′N
142°58.5′E
6km M3.1
1
震央地名
深さ
M
最大震度
先週のレポートで地震発生が捕捉できた事例
■先週は東川で5cmを超える大きな地殻変動が発生しておりました。その為先週(2016年2月29日配信)のレポートにおいて、下記のように「東川で5cm以上の
地殻変動が観測された後に発生している地震一覧」を明記し、発生が予測される参考地震として
「一番直近の事例としては、2015年9月1日・M3.0(当初発表M2.8から2日後に訂正)の地震となり、同様規模の地震発生が予測されます。」を明記しました。
→その結果、「2016年3月1日13:39
地震の発生日時
震央地名
震央地:宗谷地方
緯度
経度
マグニチュード:3.2」の地震が発生いたしました。
深さ
M
最大震度
5cm以上の地殻変動観測日
発生までの間隔
2015/9/1 18:40
留萌地方中北部
44°20.0′N
141°42.6′E
6km M3.0
3
2015年8月24日
8日後
2013/1/3 20:14
留萌地方中北部
44°50.0′N
141°50.4′E
24km M4.8
3
2012年12月24日
11日後
2012/7/18 4:50
上川地方北部
44°50.1′N
142°09.0′E
0km M4.1
3
2012年7月16日
2日後
2012/7/18 4:39
上川地方北部
44°49.9′N
142°08.8′E
0km M4.1
4
2012年7月16日
2日後
2012/1/11 15:00
留萌地方南部
44°03.6′N
141°41.9′E
0km M4.0
3
2012年1月2日
9日後
実際に発生した地震
参考地震
2016.3.1 13:39 M3.2
レポート配信
2日後
2013/01/03 M4.8
2012/07/18 M4.1
2015/9/1 M3.0
2012/01/11 M4.0
年
2016
月
日
3
1
時分
13:39
緯度
45.185
経度
141.665
深さ
294
M
震央地名
3.2 宗谷地方
震度
-
先々週のレポートで地震発生が捕捉できた事例
■先々週(2016年2月22日配信)のレポートにおいて、下記のように「サハリン西方沖」でM4.5以上の地震発生後、過去データでは10日後に、
奥尻島南方沖においてM3.5~4.5の地震が発生していることを明記しました。
→その結果、「2016年2月26日 マグニチュード:3.0」、「2016年2月26日 マグニチュード:3.4」の地震が発生いたしました。
■M4:奥尻島(震度1or3)
2月22日配信レポート
実際に発生した地震
2月20日に「サハリン西方沖」で
2016年2月20日
サハリン西方沖
M4.6
M4.6の地震が発生いたしました。
同様のケースとしては
「2007/07/01 23:07発生・震央
レポート配信
4日後
地:サハリン南部・ 震源深さ:
10km・マグニチュード:4.3 」の
2016/2/26 9:10 M3.0,depth254km
地震があげられますが、
過去データでは10日後の2007年7
月10日に、奥尻島南方沖において
M3.5~4.5の地震が発生している
ため、同様規模の地震発生が予測
されます。
実際に発生した地震
参考地震
レポート配信
13日後
2016/3/5 2:04 M3.4,depth189km
■2007年7月1日サハリン沖で発生した地震後に、北海道で発生している地震。
地震の発生日時
震央地名
緯度
経度
深さ
M
最大震度
1 2007年7月10日
北海道南西沖
41°51.4′N
139°29.5′E
13km
3.5
1
2 2007年7月10日
北海道南西沖
41°51.5′N
139°29.0′E
15km
4.5
3
This week of crustal deformation(東北)
北米プレート
太平洋プレート
4.8
アウターライズ(太平洋
プレート内)で地震発生
■M5:宮城~福島沖(震度3)■M4:青森~岩手沖(震度2)
今週は内陸部では大きな震度を伴う地震発生はありません。
しかしながら、依然として東北地方太平洋側では、東日本大震災の余震と思われるマグニチュード3~4程度の
地震が多発しております。今週大きな地殻変動が現れていないのは、アウターライズで「マグニチュード4以
上」の地震が発生したため一時的に、太平洋プレートの「西進圧力」との均衡が取れたためと思われ、今週も
M5程度の地震発生が予測されます。
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
東由利A
大蔵
小千谷
細入
二本松
黒石
富山
青森川内
会津高田
安代
2016.2.22
0.619
0.218
0.614
0.655
0.895
0.099
0.436
0.914
1.009
0.831
2016.2.29
1.005
0.080
0.933
0.553
0.856
0.660
0.433
0.234
1.021
0.108
2016.2.29
0.817
1.090
0.583
1.348
0.266
1.420
0.285
0.512
0.602
0.623
2016.3.7
1.119
0.943
0.929
0.777
0.731
0.692
0.673
0.667
0.659
0.643
PREF
秋田県
山形県
新潟県
富山県
福島県
青森県
富山県
青森県
福島県
岩手県
This week of crustal deformation(東北)
2016年3月1日に国土地理院が「水平方向」における直近1年間の地殻変動を公開しました。
当センターは地球中心座標軸での「3次元解析」を行っていますが、国土地理院の平面直角座標での「水平方向解析」においても、
当センター同様の結果「日本列島において東北地方のみが東進している」事実を発表しています。
従いまして、東北地方は依然として大きな地震に対する警戒を要するものと判断されます。
東北地方の地殻変動
*太平洋側地域では岩手釜石の15cmを
はじめ多くの地点で10cm以上の地殻変動
硫黄島の地殻変動
*硫黄島北側は北西方向に20cm
*硫黄島南側は南西方向に27cm
国土地理院
2016年3月1日発表「直近1年間の地殻変動」
*図中コメントはEPRC
This week of crustal deformation(東北)
(cm)
103
112
115
111
2015年3月11日までの4年間の東進距離
①東日本大震災後の4年間で
岩手県・釜石で延1m15cmも東進。
(東日本大震災前と比較すると4.55m移動)
113
110
-
②岩手~宮城においては、その他にも多くの地点で
1m前後の地殻変動
(東日本大震災前と比較すると牡鹿は6.36m移動)
101
96
106
107
96
89
この様に、大震災後も「当日と同じような方向(東進方
向)」に地殻変動が生じています。
その様なケースとして「本震発生の数年後に大地震が発
生」している「スマトラ島沖地震」があげられます。
*次ページ参照
This week ofearthquake
crustal deformation(TOPICS)
Sumatra
(since 2000)
Japan
Philippines
Malaysia
M7.9
Indonesia
M7.2
M7.2
M9.1
Australia
M7.2
M8.6
M8.6
2004年12月26日に発生した「スマトラ沖地震・マグ
Sumatra
ニチュード9.1」は、地震当日、南西方向に5m動きま
Equator
した。(地震発生前は北東方向に年間5cm程度)
India Ocean
それ以降も、現在の東北地方太平洋側と同様に、同じ
方向(南西方向)への地殻変動が観測されておりまし
た。
発生日
名称
マグニチュード
震源地
その結果、6年後にM7.2、8年後にM8.6の大地震、
2000年6月4日 スマトラ島沖地震 (2000年)
7.9
スマトラ島南方沖
2004年12月26日 スマトラ島沖地震 (2004年)
9.1
バンダ・アチェ南南東沖
2005年3月28日 スマトラ島沖地震 (2005年)
8.6
メダン南西沖
2007年9月12日 スマトラ島沖地震 (2007年)
8.5
ブンクル南西沖
2009年9月30日 スマトラ島沖地震 (2009年)
7.5
パダン西北西沖
2010年4月6日 スマトラ島沖地震 (2010年04月)
7.8
バニャック諸島付近
2010年5月9日 スマトラ島沖地震 (2010年05月)
7.2
バンダ・アチェ南南東沖
2010年10月25日 スマトラ島沖地震 (2010年10月)
7.7
パダン南沖
2012年1月10日 スマトラ島沖地震 (2012年1月)
7.2
バンダ・アチェ南西沖
可能性があり、当センターにおいても、引き続き警戒
2012年4月11日 スマトラ島沖地震 (2012年4月)
8.6
バンダ・アチェ南西沖
し、観測を行ってまいります。
7.9
スマトラ島南西沖
2016年3月2日 スマトラ島沖地震 (2016年)
M8.5
そして今年3発2日にはM7.9が発生しております。
Sunda Strait
東日本大震災以降、1mを超える太平洋側への地殻変
動が生じている日本の東北地方も、スマトラ島と同じ
ような大きな余震やアウターライズ型の大地震発生の
This week of crustal deformation(関東・東海)
八郷
塩尻
大宮
フィリピン海プレート
の圧力方向
相模トラフ
■M4:茨城(震度3)、千葉東方沖(震度2)■小規模地震:長野県中部
今週も「埼玉県・大宮」で中規模な地殻変動が観測されているため中規模地震発生の可能性がありますが、
その他の地域では大地震発生の可能性は低いといえます。
長野県・塩尻での中規模な地殻変動により、長野県中部では小規模地震発生の可能性があります。
*4週間に渡る「埼玉県・大宮」、「茨城県・八郷」の地殻変動データの近似値ですが、過去データを検証すると
同様の地殻変動値の場合に、震度4を超える地震は発生しておらず、最大でも茨城県南部における震度3となります。
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
大宮
塩尻
八郷
越谷
久喜
八千穂
松本
栗山
戸隠
大鹿
2016.2.22
1.170
1.376
0.980
1.456
0.205
0.140
0.195
0.265
0.701
0.112
2016.2.29
0.921
0.635
1.626
0.718
0.293
0.202
0.749
0.181
0.812
0.112
2016.2.29
1.245
0.405
1.727
0.490
0.214
0.275
0.773
0.280
0.523
0.176
2016.3.7
1.498
1.384
1.046
0.746
0.743
0.738
0.731
0.715
0.704
0.651
PREF
埼玉県
長野県
茨城県
埼玉県
埼玉県
長野県
長野県
栃木県
長野県
長野県
This week of crustal deformation(諸島)
伊豆大島
相模トラフ
駿河トラフ
三宅島
御蔵島
母島
父島
八丈島
震源の深い地震が多発。
この地域で震源が浅くなっ
てきた場合には要注意。
青ヶ島
硫黄島
■大きな震度を観測する大地震発生はありません。
先週も、静岡沖(八丈島西方沖)ではマグニチュード3~3.4の震源の深い(300~450km)地震が4週間前から継続して
発生しております。この近辺での地震震源が浅くなってきた場合は注意を要しますが、直ちに東海大地震や南海トラフ大
地震につながる可能性は低いといえます。
硫黄島では島内において、1年間で北部と南部が50cmほど北西・南西に広がる地殻変動が継続しており、今後も硫黄島
周辺ではM6以上の地震や、または周辺における海底火山の噴火が想定できます。
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
硫黄島1
南鳥島
硫黄島2
式根島
三宅4
父島A
利島
神津島1A
新島
御蔵島
2016.2.22
0.307
0.314
0.797
0.182
0.245
0.200
0.145
0.311
0.000
0.651
2016.2.29
0.775
0.513
0.456
0.445
0.580
0.343
0.334
0.502
0.000
1.016
2016.2.29
0.311
0.321
0.451
0.353
0.249
0.455
0.271
0.379
0.296
0.302
2016.3.7
0.975
0.814
0.807
0.696
0.616
0.605
0.516
0.471
0.451
0.445
This week of crustal deformation(関西、中国、四国)
■大きな震度を観測する大地震発生はありません。
先週レポート配信後に、「2016年3月5日 マグニチュード3.4・島根沖・震度観測無し」の地震が発生しました。
この地震については、先週のレポートで「鳥取県・佐治において1.4cm、鳥取県・鳥取では1.1cm 」の地殻変動の
ため「鳥取県においては小規模地震発生の可能性」を明記させていただきましたが、予測よりも西方沖の地震が発
生いたしました。また、若狭湾で本日発生した地震は「マグニチュード4.0、最大震度2」という小規模な地震で
あったため、事前の地殻変動が現れない地震でありました。
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
佐治
木屋平
中村2
鳥取
西条A
下関
丹原
三国
長門
大野白川
2016.2.8
0.519
0.089
0.361
0.818
0.363
0.169
0.553
0.199
0.217
0.167
2016.2.15
0.507
0.044
0.126
0.498
0.319
0.142
0.308
0.131
0.154
0.256
2016.2.22
0.524
1.054
1.191
0.297
0.319
0.418
0.993
0.682
0.751
0.509
2016.2.29
1.444
1.152
1.152
1.126
1.099
1.056
1.018
0.968
0.964
0.948
PREF
鳥取県
徳島県
高知県
鳥取県
愛媛県
山口県
愛媛県
福井県
山口県
岐阜県
This week of crustal deformation(九州)
2016/3/5
2016/3/1
先週から「震源域」が同じプレート境界面に沿って北東方
震源面の変化
向に移動。薩摩半島西方沖から前述した島根沖で発生した
地震まで、同一のプレート境界面(深さ20~30kmのユー
ラシアプレートとフィリピン海プレートの境界面)で発生。
2016/3/5
5週間に渡って種子島東方沖のアウターライズおいて発生し
ていたM3~4の地震が誘発して、震源深さ50Kmのプレート
境界面より深い震源域でM4.9の地震発生
2016/3/4
2016/3/1
2016/3/2
■M5:日向灘(最大震度3)■M4:九州西方沖(震度2)
種子島西方沖のアウターライズ(フィリピン海プレート内での地震)で多発していた地震は、減少しました。
フィリピン海プレートの圧力増加により、3月3日宮崎県南部においてマグニチュード4.9・震源深さ50kmの地震
が発生いたしました。幸いなことに震央真上のみ「震度4」を観測し、周辺地域は震度1~2のごく狭い範囲の地
震でありました。今後は、より北方域(日向灘)においてマグニチュード5以上の地震発生が予測されますが、遠
海のため最大震度は3程度と思われます。また、長崎から島根沖については今後もM3の地震発生が予測されます。
震源面の移動
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
新富
宇目
島原
熊本水上
千丁
日向
内之浦
笠利
築城
二丈
2016.2.22
1.410
0.495
0.388
0.302
0.322
0.495
0.413
0.102
0.127
0.077
2016.2.29
0.815
0.000
0.251
0.501
0.270
0.678
0.270
0.488
0.431
0.649
2016.2.29
0.675
0.000
0.354
1.175
0.456
0.721
0.393
0.526
0.916
0.648
2016.3.7
1.412
0.830
0.669
0.538
0.529
0.519
0.518
0.507
0.499
0.471
PREF
宮崎県
大分県
長崎県
熊本県
熊本県
宮崎県
鹿児島県
鹿児島県
福岡県
福岡県
先週のレポートで地震発生が捕捉できた事例
■通常は大きな地殻変動が観測されない「福岡県・古賀」において、先週は1.6cmを超える地殻変動が観測されておりました。
その為先週(2016.2.29配信)のレポートでは「福岡県・古賀において1.6cmを超える中規模な地殻変動が観測され、熊本周辺では小規模地震が急激に増加して
います。その為、今週は熊本周辺ではマグニチュード4以上の地震発生が予測されます。」との明記を行いました。
→その結果、3月5日に当センターの予測よりも、北東側の福岡北西沖において「マグニチュード3.6・震源深さ13km・最大震度3」の地震が発生いたしました。
2月29日配信レポート
実際に発生した地震
古賀
レポート配信
5日後
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
J_NAME
古賀
田川
熊本水上
院内
金峰
南種子
五木
宮崎
諸塚
豊後高田
2016.2.8
0.163
0.285
0.353
0.692
0.200
0.798
0.075
0.635
0.435
0.567
2016.2.15
0.289
0.174
0.302
0.820
0.375
0.462
0.258
0.646
0.147
1.546
2016.2.22
0.785
0.598
0.501
0.672
0.146
0.408
0.671
0.550
0.760
0.508
2016.2.29
1.606
1.327
1.175
1.089
1.011
0.989
0.983
0.966
0.953
0.948
PREF
福岡県
福岡県
熊本県
大分県
鹿児島県
鹿児島県
熊本県
宮崎県
宮崎県
大分県
福岡県・古賀において1.6cm
を超える中規模な地殻変動が
観測され、熊本周辺では小規
模地震が急激に増加していま
す。その為、今週は熊本周辺
ではマグニチュード4以上の
地震発生が予測されます。
This week of crustal deformation(沖縄)
奄美大島
沖縄トラフ
沖縄本島
宮古島
震源の浅い地震が発生
琉球海溝
石垣島
■M5:石垣島~台湾周辺(最大震度3)■M4:沖縄本島周辺(震度2)
今週は大きな地殻変動は観測されておりませんので、薩南諸島(鹿児島県)~先島諸島(石垣島等)においては大地震発
生の可能性はありません。しかしながら、台湾、及び台湾周辺では、いまだに毎週マグニチュード5を超える「震源域の
浅い中規模地震」が発生するという異常事態が続いております。特に今週は石垣島において1.227cmという「石垣島の
通常地殻変動トレンド」に対して大きな乖離幅を持つ地殻変動が観測されているため、石垣島~台湾にかけて今週もM5
以上の地震発生が予測されます。沖縄本島においては大きな地殻変動が観測されていないことからM4以下と思われます。
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
J_NAME
石垣2
伊良部
北谷
具志川
石垣1
多良間
城辺
那覇
9 西表島
10 南大東
2016.2.22
0.576
0.271
0.507
0.202
0.294
0.163
0.335
0.321
2016.2.29
0.633
0.598
0.273
0.078
0.212
0.156
0.543
0.447
2016.2.29
0.375
0.459
0.880
0.311
0.345
0.238
0.377
1.389
2016.3.7
1.227
0.635
0.542
0.504
0.500
0.435
0.411
0.399
0.394
0.155
0.122
0.635
0.471
0.562
0.378
0.367
先週のレポートで地震発生が捕捉できた事例
■先週(2016.2.29配信)のレポートでは「台湾においては、30~50kmという比較的震源域の浅い地震が多発しているため、今後もマグニチュード6クラスの
地震発生が予測されます。」との明記を行いました。
→その結果、3月1日に与那国島西方沖にて「マグニチュード5.3・震源深さ31km・最大震度2(台湾震度4)」の地震が発生いたしました。
2月29日配信レポート
実際に発生した地震
*発表2日後に与那国島近海に気象庁が訂正
レポート配信
1日後
■M5:台湾周辺(最大震度4)
台湾においては、30~50kmという比較的震源域の浅い地震が多発しているため、今後も
マグニチュード6クラスの地震発生が予測されます。
×
【レポートの読み方について】
大きな地殻変動値が観測されたのち、1~2週間程度の間に大きな地震が発生しています。
その為、大きな地殻変動が発生したエリア周辺では、大地震が発生する可能性があるため毎週の地殻変動値・方向を確認することが重要です。
本レポートでは、1週間ごとの地殻変動値を「←」にて変動方向を示し、変動距離を色で示しています。
また、同様に期間内に発生した地震の震央地を、マグニチュード、震源深さにより大きさや色分けにより表示しています。
大地震発生前の異常な地殻変動は、そのエリアの変動方向が重要であることから、大きな地殻変動のみを表示しております。
海のプレートで発生する地震の場合には、矢印の変動方向の先で大地震が発生し、直下型地震の場合には、放射線のように開いた矢印の中心で地震が発生する傾向が
あります。
【凡例】
1週間前と比較した地殻変動値
1.5cm~
1.2cm~
0.8cm~
0.8cm未満
1週間以内に発生した地震
0
地形・地層
【Data sources】
30
100
300
ー トランスフォーム断層
700
ー 海嶺
M
2
3
ー 海溝
4
5
6
~ 活断層
GPS / GLONASS / quasi-zenith satellite Daily Data:NASA International GNNS, 国土地理院 GEONET.
Plate Boundary Data :The University of Texas Institute for Geophysics
(テキサス大学地球環境研究所)
Earthquake epicenter Daily Data:United States Geological Survey(アメリカ地質研究所), Japan Meteorological Agency(気象庁)
Active fault data:National Institute of Advanced Industrial Science and Technology(産業総合研究所)
【用語解説】
Transform(トランスフォーム断層):プレート境界において生成される横ずれ状の断層。
Ridge(海嶺):海洋の底にある海底山脈で、マントルが地下深部から上がってくる場所。何千kmも続くもある。
Trench(海溝):海溝は海洋プレートが他のプレートの下に沈み込む場所。深いものでは水面下1万mに達する。
Active fault(活断層):数十万年前以降に繰り返し活動し、将来も活動すると考えられる断層。