Microsoft Azure Site Recovery ライセンス ホワイト ペーパー 概要

Microsoft Azure Site Recovery ライセンス ホワイト
ペーパー
目次
概要....................................................................... 1
さまざまな復旧シナリオにおける ASR のライセンス ........ 2
概要
各復旧シナリオに適用される ASR の課金方法/SKU ...... 2
従量課金オファーとプラン オファー .......................... 3
Microsoft Azure Site Recovery (ASR) は、保護対象のインスタンスの自動レプリケーションとセカンダリ サイト
ASR の料金 ............................................................. 3
での復旧を連携させることで、お客様の重要なサービスを保護します。各インスタンスの現行のレプリケーションは、
障害復旧の対象となるマイクロソフト サーバー製品のライ
Hyper-V 2012 R2 で実行されている仮想マシン (VM) の場合、Windows Server 2012 R2 Hyper-V レプリカに
センス .................................................................... 4
よって提供され、物理インスタンスまたは VMware で実行
ASR の概要 ............................................................. 5
されているインスタンスの場合、Scout によって提供されて
S2S
います。プライマリ サイトで障害が発生すると、保護対象
のインスタンスはオーケストレーション (自動化) 方式で速
やかに停止され、復旧サイトで迅速にサービスを復旧します。
スを保護するためのデプロイ オプションです。Scout を利
(100 GB)
ビジネス モデル
ASR は、次のリカバリ先に応じて、保護対象のインスタン
障害復旧の対象となる保護対象のサーバー ワークロード
のライセンス ........................................................ 9
Azure への
レプリケーションの容量
されている仮想インスタンスを保護する機能を追加できます。
参考資料 ............................................................... 10
目標復旧時間 (RTO) の
保証
保護対象の
インスタンス数に基づく
$16/
$54/
インスタンス
インスタンス
毎月の料金
ス数に基づいて販売されます。

サイト間 (S2S): 任意のサイトからエンド カスタマー様またはサービス プロバイダー様のデータ センターに
サービスを復旧する場合、インスタンスの数に基づいて課金されます。

サイトと Azure 間 (S2A): 復旧サイトとして Azure に復旧する場合、インスタンスの数に基づいて課金され
ます。料金には、Azure での 100 GB のレプリケーションとストレージの容量、および目標復旧時間 (RTO)
の保証が含まれます。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
ライセンスについての FAQ ......................................... 6
Azure Site Recovery サービスのライセンス ............... 6
オーケストレーション
Scout は、ASR を通じてライセンスを取得したインスタン
用すると、物理インスタンスのほか、VMware 環境で実行
S2A
さまざまな復旧シナリオにおける ASR のライセンス
用語
さまざまな復旧シナリオにおける ASR のライセンス

サイト間 (S2S) のシナリオ: ASR を使用
して、エンド カスタマー様またはサービス
その他の詳細については、FAQ の「さまざまな復旧シナリオにおける ASR のライセンス」を参照してください。
プロバイダー様が所有するオンプレミスの
各復旧シナリオに適用される ASR の課金方法/SKU
プライマリ サイトからオンプレミスの復旧
サービス プロバイダー様の場合、保護対象のインスタンス (物理または仮想) 数に基づいて課金されます。Azure サイトへの復旧と、
リケーションと復旧が自動的に行われるよ
サービス プロバイダー様が所有するサイトへの復旧では、課金方法が異なります。これは、提供価値、および各シナリオに関連して
うにします。
サイトに、保護対象のインスタンスのレプ
発生するコストの違いによるものです。運用ワークロードのソースが、請求される ASR の課金方法に影響することはありません。

サイトと Azure 間 (S2A): ASR を使用し
て、お客様企業またはサービス プロバイ
ダー様が所有するオンプレミスのプライマ
付加価値コンポーネント
復旧先
ASR の
オーケスト
課金方法
レーション
インスタンスのストレージ
リ サ イ ト か ら 復 旧 サ イ ト で あ る Azure
に、保護対象のインスタンスのレプリケー
RTO の保証
ションと復旧が自動的に行われるようにし
ます。インスタンスは、復旧されるまで
Azure (S2A)
S2A
○ (ASR)
100 GB/インスタンス*
Azure の地理冗長ストレージ (GRS) に保
○
存されます。
サービス プロバイダー様 (S2S)**
S2S
○ (ASR)
お客様のインフラストラクチャ
お客様が決定

(専用または共有ハードウェア)
エンド カスタマー様 (S2S、S2A)***
目標復旧ポイント (RPO): 障害発生時に許
容される最小データ損失量。
S2S
○ (ASR)
お客様のインフラストラクチャ
お客様のインフラ
ストラクチャ

目標復旧時間 (RTO): 障害が発生した時点
からサービスが復旧した時点までの時間。
* Enterprise Agreement (EA) プラン SKU を通じて購入した場合。他のプログラムを通じて使用する場合や、EA の年額コミットメ
ントから使用する場合は、100 GB のストレージの権利は付与されません。
** サービス プロバイダー様が ASR を利用して、自社のインフラストラクチャ (または、エンド カスタマー様のインフラストラク
チャ) をセカンダリ データ センター (Azure 以外) にバックアップする場合は、S2S 料金で課金されます。
*** エンド カスタマー様が、任意のロケーションから自社のデータ センターにバックアップする場合も、S2S 料金で課金されます。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
2
ASR の料金
従量課金オファーとプラン オファー
用語 (続き)
ASR は、2 種類のオファーを通じて提供されます。Scout は、現在のところ、ASR プラン SKU を通じてのみ利用できます。従量課
金オファーとプラン オファーは、現在のところ同じ料金です。
オファーの種類
説明
このオプションの利点

プライマリ サイト: 運用 VM が復旧前に
実行されているサイト。
Direct*
Open
EA
○
○
○ (年額コミット

リカバリ サイト: 保護対象の VM がレプ
リケートされ、最終的に復旧されるサイ
従量課金
プラン
Azure サービスの実際の使
サービスの使用量が変化する
用量に基づいて、毎月支払
場合や予測が難しい場合の柔
いを行う方法
軟性
所定の期間 (通常は 1 年)、
必要な数量のサービスを利用
特定サービスの特定数量を
できる確実性。サービスの購
購入する方法
入を容易に管理
メントを利用)
ト。

復旧/フェールオーバー: レプリケートさ
れた VM をディスクから読み取り、復旧サ
×
×
イトでその VM を開始するプロセス。
○ (価格表の個々
の SKU を利用)

テスト フェールオーバー: 復旧が機能する
かどうかをテストする目的で、VM を復旧
サイトで復旧すること。運用 VM は、引き
注: Scout の利用については、現在のところ、ASR オンライン サービスでの課金は行われていません。そのため、Scout は、EA で購
続きプライマリ サイトで実行されます。
入可能な ASR プラン SKU を通じてのみ利用できます。ASR 従量課金オファーの場合、現時点ではどのチャネルでも Scout 利用のラ

イセンスは購入できません。
計画フェールオーバー: 運用 VM を移行す
るために、復旧サイトで VM を復旧するこ
と。たとえば、ハードウェアをアップグ
ASR の料金
レードするために、すべての VM をプライ
マリ サイトから移行する場合などです。
保護対象のインスタンス数に基づいて課金されます。S2S 使用シナリオと S2A 使用シナリオでは、課金方法が異なります。これは、
ソリューションのコストと価値の違いによるものです。前述のとおり、従量課金オファーとプラン オファーは、現在のところ同じ料
金です。Microsoft Enterprise Agreement を通じて購入されるお客様には、お客様の Enterprise Agreement の価格レベルに基づい
て、料金に追加割引が適用されます。詳細については、マイクロソフトの営業担当者までお問い合わせください。
保護対象のインスタンス数に基づく
サイト間、1 インスタンスあたり
サイトと Azure 間、1 インスタンスあたり
/年 (月)
/年 (月)
192 米ドル (16.00 米ドル)
650 米ドル (54.00 米ドル)

計画外フェールオーバー: プライマリ サイ
トで障害が発生した場合に、VM を復旧サ
イトで復旧すること。
Direct
マイクロソフト ボリューム ライセンス
3
障害復旧の対象となるマイクロソフト サーバー製品のライセンス
障害復旧の対象となるマイクロソフト サーバー製品のライセンス
ASR によって保護されたインスタンスを復旧サイトで復旧する場合、保護対象のインスタンス内で実行されているソフトウェアにも適切なライセンスが付与されていることが重要です。つま
り、エンド カスタマー様は、選択した復旧サイトに応じて、以下のとおりマイクロソフト サーバー製品のライセンスを取得する必要があります。
オンプレミス*
Windows Server

完全にライセンスを取得した

サーバー、または

サービス プロバイダー様の
専用ハードウェア
共有ハードウェア
Services Provider License

Agreement (SPLA) を通じてサー
ソフトウェア アシュアランス
の障害復旧特典を通じたエンド
サービス プロバイダー様の

カスタマー様のライセンス
SPLA を通じたサービス プ
Azure

ロバイダー様のライセンス
すべての Windows Server
バージョンの Azure コン
ビス プロバイダー様が提供
ピューティング インスタンス
ソフトウェア アシュアランスの障
オファリングには、Windows
害復旧特典を通じたエンド カスタ
Server を実行する権限が含ま
マー様のライセンス (専用アウト
れています。
ソーシングなど)
その他のマイクロソフト サーバー
(SQL、Exchange、SharePoint
など)

完全にライセンスを取得した

サーバー、または

ソフトウェア アシュアランス
SPLA を通じてサービス プロバイ
ダー様が提供

SPLA を通じたサービス プ
ロバイダー様のライセンス

ソフトウェア アシュアランス
の障害復旧特典は、Azure Site
ソフトウェア アシュアランスの障
Recovery で保護されたマイク
の障害復旧特典を通じたエンド
害復旧特典を通じたエンド カスタ
ロソフト サーバー製品に適用
カスタマー様のライセンス
マー様のライセンス (専用アウト
されます。この変更は、2015
ソーシングなど)
年 1 月の製品使用権説明書

(PUR) で行われました。
*エンド カスタマー様の環境とサービス プロバイダー様の環境はどちらも、それを自社が使用し、再販しない場合には、"オンプレミス" と表現できるものとします。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
4
ASR の概要
ASR の概要
その他の詳細については、FAQ の「Azure Site Recovery サービスのライセンス」を参照してください。
ASR は、サービス プロバイダー様がエンド カスタマー様および自社のニーズに対応するために利用できるサービス オプションとして、柔軟なビジネス継続性と障害復旧
を提供します。ASR を利用することで、サービス プロバイダー様は、エンド カスタマー様所有のサイト、自社所有のセカンダリ サイト (専用/共有ハードウェア)、または
Azure への復旧を実現できます。
ASR の利点
• Microsoft Azure によって、初期設備投資
利用可能なソリューション
Microsoft Azure Site Recovery オンライ
ASR のライセンス取得方法*
• 以下のいずれかを通じた従量課金
マイクロソフト サーバー製品の追加ライセンスに関する考慮事項
• オンプレミス (すべての製品)
を必要としない、サービスとしてのビジネ
ン サービス - Scout 利用なし (Hyper-V
•
Direct
• 完全にライセンスを取得したサーバー、または
ス継続性と障害復旧を提供
2012 の同種環境向け)
•
Open
• ソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典
•
既存または新規の Azure EA/サービ
• 同種 (Hyper-V のみなど、単一のハイパー
ス クラウド加入契約 (年単位の最小
バイザー) 環境や異種 (Hyper-V と
年額コミットメント)
VMware など、複数のハイパーバイザー)
EA に基づく Microsoft ASR 年間サブス
環境にビジネス継続性を提供
クリプション プラン (年額コミットメン
トに対しては利用できません)
• Microsoft Azure によって、サイト間の
バックアップ サービスの提供を簡素化
• サービス プロバイダー様の専用ハードウェア
• SPLA を通じたサービス プロバイダー様のライセンス、また
は
• エンド カスタマー様のライセンス (専用アウトソーシングな
ど)
• サービス プロバイダー様のマルチテナント ハードウェア
• SPLA を通じたサービス プロバイダー様のライセンス
Microsoft Azure Site Recovery - Scout
EA に基づく Microsoft ASR 年間サブスク
利用 (物理、異種、または VMware 環境
リプション プラン (Scout 利用の ASR の
向け)
ライセンスを取得できる唯一のオプショ
ン。年額コミットメントに対しては利用で
きません)
• Azure での障害復旧
• Windows Server のライセンスは、コンピューティング イン
スタンスの一部として付与されます。
•
ソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典は、
Azure Site Recovery で保護されたマイクロソフト
サーバー製品に適用されます。この変更は、2015 年
1 月の PUR で行われました。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
5
ライセンスについての FAQ
ライセンスについての FAQ
Azure Site Recovery サービスのライセンス
さまざまな復旧シナリオにおける ASR のライセンス
1.
Q: "サイトと Azure 間 (S2A)" と "サイト間 (S2S)" で課金方法が異なるのはなぜですか。
A: Enterprise Agreement を通じて S2A プラン SKU で Azure に復旧する場合、保護対象のインスタンスごとに 100 GB の地理冗長の Azure BLOB ストレージ (いわゆる地理冗長ス
トレージ (GRS)) と、100 万回のストレージ トランザクション、100 GB の帯域幅 (送信) が毎月付与されると共に、目標復旧時間 (RTO) が保証されます。これにより、購入者様は、
これまで障害復旧ソリューションを構築する場合に発生していた設備投資を削減できるため、大きな価値が得られます。ASR の競争力のある料金は、この価値を反映するものです。
2.
Q: このサービスでは、追加コストが発生するのはどのような場合ですか。
A: ASR を購入すると、前述の割り当てが付与されますが、場合によっては追加コストがかかることがあります。考えられる追加コストとしては、ストレージ、ストレージ トランザク
ション、または帯域幅の割り当てを超えた場合や、障害復旧ソリューションのテストに関連するサービスとしてのインフラストラクチャ (IaaS) のコスト、追加の Azure サービス
(ExpressRoute など) を利用することにした場合などが挙げられます。ただし、IaaS の時間は含まれません。
3.
Q: 地理冗長 BLOB ストレージ、ストレージ トランザクション、および帯域幅 (送信) の割り当て量は、保護される各インスタンス ベースですか。
A: いいえ。こうした権利は、保護対象のインスタンス全体に対して加入契約レベルでプールされます。小規模なインスタンスの未使用の権利を、大規模なインスタンスに使用することも
できます。
4.
Q: 地理冗長 BLOB ストレージ、ストレージ トランザクション、および帯域幅 (送信) の割り当て量は、すべてのチャネルやオファーで利用できますか。
A: いいえ。現在のところ、それらの割り当て量が付与されるのは、EA の ASR プラン SKU を通じてライセンスを取得した保護対象インスタンスのみです。他のプログラムを通じて、従
量課金ベースで ASR の企業と Azure 間のオファーを購入することもできますが、地理冗長 BLOB ストレージ、ストレージ トランザクション、およびデータ転送 (送信) については、実
際の使用量に基づいて別途課金されます。
5.
Q: 実際の使用量が、Azure に保護されるインスタンスに関連する総割り当て量を超えた場合、どうなりますか。
A: 地理冗長 BLOB ストレージ、ストレージ トランザクション、およびデータ転送 (送信) の割り当て量を超えた追加使用量については、別途請求されます。
6.
Q: 目標復旧時間 (RTO) では、何が保証されますか。
A: Azure Site Recovery では、100 GB 以下のインスタンスに対して、暗号化されていないインスタンスについては 4 時間、暗号化されているインスタンスについては 6 時間の目標復
旧時間 (RTO) が保証されます。100 GB から 25 GB 増えるごとに、1 時間の RTO 保証が追加されます。所定の RTO 以内に Azure で開始できない保護対象のインスタンスごとに、お
客様は、サービス レベル アグリーメント (SLA) を満たさないインスタンスにつき、最大 100% の月間サービス料金の SLA クレジットの資格を取得します。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
6
ライセンスについての FAQ
Scout を利用する場合の ASR のライセンス
7.
Q: Scout ソフトウェアを利用する場合、お客様は ASR のライセンスをどのように取得すればいいですか。
A: Scout は、Enterprise Agreement の ASR プラン オファリングの一部です。Scout を利用して保護するインスタンスの支払いは、ASR プラン SKU を通じて行う必要があります。
ASR のライセンスを取得して、インスタンスを保護するために ASR オンライン サービスをデプロイするか、Scout オンプレミス ソフトウェアをデプロイするか選択できます。基本的
に、オンライン サービスと Scout では、セカンダリ サイトでサーバー ワークロードの保護と復旧を行うために同じ一般機能が提供されます。ただし、各オプションで保護できるワーク
ロードの種類は、それぞれ異なります (仮想化されていないワークロード、Hyper-V 2012 のさまざまなバージョンで仮想化されているワークロード、VMware で仮想化されているワー
クロード、など)。オンライン サービスおよび Scout によってサポートされる環境の詳細については、「Support for InMage」の技術ドキュメントを参照してください。
8.
Q: Scout は永続的ライセンスとして提供されますか。
A: いいえ。Scout は、Azure Site Recovery サービス オファリングを通じて、サブスクリプション ベースで提供されます。
9.
Q: 一部のインスタンスを Scout で保護し、その他のインスタンスを ASR オンライン サービスで保護するといった混合デプロイ環境を構成することはできますか。
A: はい。
10. Q: Direct または Enterprise Agreement で Scout による障害復旧を利用する場合、お客様は、請求書払いまたは年額コミットメントの使用によって従量課金ベースで支払いを行うこ
とができますか。
A: いいえ。現在のところ、Azure Site Recovery サービスで、Scout による障害復旧の利用を課金することはできません。
11. Q: Enterprise Agreement で Azure Site Recovery プラン SKU を購入した場合、お客様は、同じライセンスで 2 つの異なるインスタンスを (1 つを Scout で、もう 1 つを ASR オン
ライン サービスで) 保護できますか。
A: いいえ。ASR プラン サブスクリプション ライセンス 1 単位につき、保護できるのは 1 つのインスタンスとなります。お客様は、ライセンスを取得したインスタンスの保護方法とし
て、Scout をデプロイするか、ASR サービスをデプロイするか選択できます。
12. Q: Enterprise Agreement で Azure Site Recovery プラン SKU を購入し、Scout を利用してインスタンスを保護していますが、Azure Enterprise Portal には、ASR の未使用の権利
も表示されています。他に利用できる未使用のサービスの権利があるということですか。
A: Enterprise Agreement の Azure Site Recovery プラン SKU は、ポータルで ASR のサービスの権利を設定します。ライセンスを取得したインスタンスを保護するために ASR では
なく Scout をデプロイした場合、ASR に対する使用が報告されないので、ポータルにはその権利が表示されることになります。
13. Q: Scout で保護するインスタンス数が、Enterprise Agreement の Azure Site Recovery プラン SKU の初回発注後に変わりました。追加の使用についてどのように報告すればいいで
すか。
A: Enterprise Agreement の Azure Site Recovery プラン SKU は、年単位で権利を付与するオファリングです。使用数が "減少" した場合は、特に何もする必要はありません。使用数
が "増加" した場合には、補正発注で SKU の追加数量を購入して、追加の保護対象インスタンスのライセンスを取得する必要があります。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
7
ライセンスについての FAQ
従量課金オファーとプラン オファーの比較
14. Q: Azure 従量課金オファーとはどのようなものですか。
A: Azure 従量課金オファーとは、Azure サービスの実際の使用量に基づいて、毎月支払いを行う方法です。従量課金オファーは、Direct、Open、および Enterprise Agreement で提
供されます。Enterprise Agreement の従量課金オファーを通じて行われた従量課金での購入は、お客様の年額コミットメントの前払い購入額から差し引かれ、その額を超過すると、そ
の分が別途お客様に請求されます。
15. Q: Azure プラン オファーとはどのようなものですか。
A: Azure プラン オファーでは、所定の期間 (通常は 1 年)、特定サービスの特定数量を購入できます。すべての Azure サービスが Azure プラン オファーとして提供されているわけで
はありません。Azure プランの購入は Azure Enterprise Portal で追跡されるので、お客様は、購入したサービスの数量に対する実際の使用量の状況を確認できます。実際の使用量がプ
ラン オファーで購入したサービスの数量を超過した場合、従量課金オファーでお客様に請求されます。Azure プランは、価格表に記載されている専用の SKU に基づいて取引されます。
Azure プラン SKU の支払いは、直接行われる必要があります。年額コミットメントから支払うことはできません。
16. Q: Azure の従量課金オファーとプラン オファーの主な違いは何ですか。
A: 購入されるサービスは、どちらのオファーでもまったく同じです。オファーの種類は、単純にサービスの購入方法の違いです。"従量課金" オファーは、Azure が販売されているすべ
てのチャネル (Direct、Open、および EA) で提供されます。EA の従量課金では、オファーは年額コミットメントから支払います。一方、"プラン" オファーは、現時点では EA でしか提
供されていません。プラン SKU を通じて直接購入する必要があり、年額コミットメントから支払うことはできません。ASR では、お客様にとってプラン オファーが Scout の利用を自
己報告するための唯一の方法であり、現在のところ、ASR サービスでの課金は行われていません。この課金方法が実現したら、ASR の従量課金オファーを通じた Scout の利用が可能に
なる予定です。
17. Q: サービス プロバイダーは、どのライセンス プログラムを通じて ASR を購入すべきですか。
A: Azure サービスは、SPLA プログラムを通じて購入することはできません。ASR は、管理されたサービスの例外やホストの例外を利用することで、Enterprise Agreement を通じて
購入できます。
18. Q: Scout の場合など、予定されている SKU を使用する必要がある場合は、どうすべきですか。
A: Microsoft Azure Services のホストの除外と管理されたサービスの除外は、予定されている SKU ではプログラム上、提供されていないため、詳細については、マイクロソフトのアカ
ウント担当者までお問い合わせください。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
8
ライセンスについての FAQ
障害復旧の対象となる保護対象のサーバー ワークロードのライセンス
"お客様のサイト" での障害復旧フェールオーバーの対象となるマイクロソフト サーバー製品のライセンス
19. Q: お客様が復旧されたインスタンスをお客様のセカンダリ サイトで実行する場合や、自分のインスタンスを自分が所有するセカンダリ サイトに復旧する場合は、Windows Server のラ
イセンスをどのように取得すべきですか。
A: そのようなサーバーには、Windows Server のライセンスを完全に取得している必要があります。お客様がプライマリ サイトで Windows Server の有効なソフトウェア アシュアラ
ンスを保有している場合は、運用環境以外の障害復旧目的でのみ、ソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典を利用して、セカンダリ サイトで Windows Server をデプロイできます。
お客様の利用状況がソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典の利用基準を満たしているかどうかを判断するには、PUR を確認してください。
20. Q: お客様が Windows Server 以外 (SQL、SharePoint、Exchange など) のマイクロソフト サーバー製品をお客様のセカンダリ サイトで実行している場合、どのようにライセンスを
取得すべきですか。
A: そのようなサーバーについては、セカンダリ サイトで別途ライセンスを取得できます。また、お客様がソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典の利用基準を満たしている場合は、
その特典を利用してライセンスを取得することも可能です。
"サービス プロバイダーのサイト" での障害復旧フェールオーバーの対象となるマイクロソフト サーバー製品のライセンス
21. Q: エンド カスタマー様のワークロードの復旧されたインスタンスを共有ハードウェア上で実行する場合、Windows Server のライセンスをどのように取得すべきですか。
A: Windows Server のライセンスは、SPLA 契約を通じて取得してください。
22. Q: エンド カスタマー様のワークロードの復旧されたインスタンスを専用ハードウェア上で実行する場合、Windows Server のライセンスをどのように取得すべきですか。
A: Windows Server のライセンスは、SPLA 契約を通じて取得することができます。また、エンド カスタマー様がソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典の利用基準を満たしてい
る場合は、エンド カスタマー様のライセンスを通じてライセンスを取得することも可能です。
23. Q: エンド カスタマー様のワークロードの復旧されたインスタンスを共有ハードウェア上で実行する場合、Windows Server 以外 (SQL、SharePoint、Exchange など) のマイクロソフ
ト サーバー製品のライセンスをどのように取得すべきですか。
A: そのようなサーバー製品については、サーバーが SPLA (コア単位、ユーザー単位など) で正規にライセンスを取得しているという前提で、SPLA 契約を通じてライセンスを取得して
ください。
24. Q: エンド カスタマー様のワークロードの復旧されたインスタンスを専用ハードウェア上で実行する場合、Windows Server 以外 (SQL、SharePoint、Exchange など) のマイクロソフ
ト サーバー製品のライセンスをどのように取得すべきですか。
A: そのようなサーバーについては、SPLA 契約を通じてライセンスを取得できます。また、エンド カスタマー様がソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典の利用基準を満たしてい
る場合は、エンド カスタマー様のライセンスを通じてライセンスを取得することも可能です。
マイクロソフト ボリューム ライセンス
9
参考資料
"Azure" での障害復旧フェールオーバーの対象となるマイクロソフト サーバー製品のライセンス
25. Q: Azure で復旧する場合は、Windows Server のライセンスをどのように取得すべきですか。
A: Windows Server ベースの保護対象のインスタンスは、Azure 上の Windows Server コンピューティング インスタンスで復旧されます。これには、Windows Server を実行する権
限がもともと含まれています。Azure のコンピューティングに対しては、フェールオーバー時に別途お支払いいただきます。
26. Q: Azure で復旧する場合、Windows Server 以外 (SQL、SharePoint、Exchange など) のマイクロソフト サーバー製品のライセンスをどのように取得すべきですか。
A: ソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典は、Azure Site Recovery で保護されたマイクロソフト サーバー製品に適用されます。この変更は、2015 年 1 月の PUR で行われまし
た。
27. Q: Azure で復旧する場合、お客様は、自社のソフトウェア アシュアランスのライセンス モビリティ特典や障害復旧特典を利用して、Windows Server 以外のマイクロソフト サーバー
製品のライセンスを取得できますか。
A: いいえ。それらの各ソフトウェア アシュアランス特典には重要な制限事項があり、Azure への復旧のライセンスを取得するのに適していません。ライセンス モビリティ特典では、最
低でも 90 日間ライセンスを Azure に再割り当てする必要がありますが、それは、Azure での一時的な運用環境の復旧要件と整合していません。また、ライセンス モビリティでは、一
度に提供する実行インスタンスは 1 つであり、運用インスタンスの実行をオンプレミス環境で継続しながら、Azure 環境でテスト復旧インスタンスを実行するテスト復旧を提供するもの
ではありません。一方、障害復旧特典では、運用環境とテスト環境の両方の復旧シナリオに対応できますが、共有 (マルチテナント) ハードウェア上でのインスタンスの実行には対応で
きません。
障害復旧の対象となるマイクロソフト サーバー製品の一般的なライセンス
28. Q: ソフトウェア アシュアランスの障害復旧特典を利用する場合、セカンダリ サイトでサーバー ソフトウェア インスタンスを実行できる期間に制限はありますか。
A: はい。テスト修復の場合、90 日ごとに 1 週間以内という短期間で障害復旧テストを行う必要があります。
参考資料

Azure Site Recovery の価格

Azure Site Recovery サービスの機能
v52015
マイクロソフト ボリューム ライセンス
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