(別添2) 平成28年度環境省電話設備保守等業務 仕様書 1.業務の目的 環境省に設置されている電話交換設備は、外部から問い合わせへの対応や、各 部署で連携をして迅速に業務を行う上で、障害があってはならない重要な設備で ある。本業務は電話交換設備の故障を未然に防止し、安定した運用ができるよう 定期的に設備の保守点検等を行うものである。 2.業務の場所 ・中央合同庁舎第5号館環境省入居フロア(入札時点の階層:B2、B1、1、3、 19、22∼26階)(東京都千代田区霞が関 1-2-2) ・参議院別館3階 国会連絡室(東京都千代田区永田町 1-7) ・新霞ヶ関ビル17階 公害健康被害補償不服審査会(東京都千代田区霞が関 3-3-2) 3.業務内容 (1)保守点検 ①定期試験点検 定期試験点検は、設備等が規定の品質を維持し、常に正常な機能をもって 運用できるよう、下記により実施する。 (ア)電話交換機 電話交換機の共通制御装置、通話回路、監視警報装置その他の付帯装 置及び局線中継台の接続、監視回路等について作動機能の点検を行う。 また、交換機の予備回路及び通常の稼動状態における点検では、正常な 機能の確認ができないものは接続試験を行う。 (イ)電源装置 整流器の作動機能と交流入力、直流出力の電圧、電流の測定並びに蓄 電池端子電圧測定を行う。測定値が規定値と異なる場合は補正する。 (ウ)電話機 電話機は発着信通話試験、ダイヤル試験を行う。 (エ)屋内路線 屋内路線は、配線状態の点検と絶縁抵抗の測定を行い、配線に異常が あるとき若しくは規定の絶縁抵抗を得られないときは改修する。 (オ)配線盤等 配線盤及び端子盤は、布線の良否を点検し、回路名、線番等について、 常に明確に分かるように処置する。 (カ)清掃及び環境点検 設備等のほこり、湿気、有害ガスによる障害から防護するため、機器 内の清掃と交換機室等の清掃を行う。なお、機器の清掃は電気的に影響 を及ぼさないように留意して行う。 ②保守接続点検 電話交換機等は、保全品質の良否を確認するため、内線から局線への発信、 局線から内線への着信及び内線相互の発着信について、保守接続試験を行う。 ③臨時試験点検 (ア)天災地変その他不測の事故によって、設備に重大な損傷を及ぼす恐れが ある場合は速やかに全設備の点検を行い、また異常を発見したときには、 環境省担当官の指示に従い適切な処置を行う。 (イ)年 1 回の法定点検に基づく全館停電の際に、必要な措置を行う。 ④試験点検項目と周期 別表1−1、2のとおり ⑤対象設備内訳 別表2−1、2、3のとおり (2)修理及び軽微な工事 定期試験点検の結果、障害を発見したとき、環境省職員から、内線番号の 追加やダイヤルインの鳴る順番の変更等の申告(年間 90 件程度)があったと き、又は突発的な障害が発生したときは、修理及び工事を行う。ただし、直 ちに修理及び工事が出来ないときは、事故拡大を防止し最善の応急措置を取 るとともに、事後において速やかに正規の工法により復旧する。 (3)実施要領 ①保守は、開始前に保守業務計画表を作成し、環境省担当官に提出する。な お、実施において計画を変更する際は、事前に同担当官の指示を受けること とする。 ②設備等の試験、点検、保守接続試験及び障害修理等は、設備等の運用及び 通話の疎通に支障のないように実施する。 ③障害修理にあたっては、常に正常な工具、適正な方法による作業がなされ、 重複・障害の再発を防止するように留意する。 ④交換設備等の品質を保証するための試験及び点検は、その項目と周期につ いて適正な日程を計画し(別表1参照)、これを実施する。 ⑤日常発生する障害のうち多発するものに対しては、その傾向及び要因の調 査を行い、必要な改善策をたてて実施する。 ⑥請負者は、必要書類及び保全に必要な図面等を整理し記載事項に変更のあ ったときは、訂正、追記等の整理を行う。 ⑦試験機器、計測器、工具及び保守部品は、その設備を保守するのに十分な 種類を準備する。 ⑧保守等に使用する部品及び材料には、財団法人電気通信端末機器審査協会 の認定に適合したものとする。 ⑨保守等に使用する部品及び材料のうち、下記のもの及び一般的消耗品は、 請負者の負担とする。 (ア)部品 ランプ・ヒューズ・ヒートコイル・抵抗体・コンデンサ・半導体素子等 (イ)雑材料 はんだ・ねじ・テープ・糸・保護チューブ (ウ)液類 蒸留水・硫酸・油類 (エ)各種用紙類 (4)報告等 ①次に掲げる事項において、環境省担当官に通知及び報告を行うものとする。 ・請負者において保守従事者が決定、変更されたとき。 ・請負者により公衆電話通信設備に損傷を与える、人体に対し危害を及ぼ す、若しくは第三者に迷惑を及ぼす等の事故が生じたとき。 ・局線接続装置、共通制御装置、電源装置等の障害によって局線に対する 発着信接続又は、通話が停止する事故が生じたとき。 ・東日本電信電話株式会社から設備機能又は運用にかかる助言又は指導が あったとき。 ②設備等の事故、障害について、修理又は応急措置を必要とするときは、た だちに環境省担当官に連絡し、環境省担当官の指示を受けて行うとともにそ の原因と措置の結果について環境省担当官に報告する。 ③(1)及び(2)の業務を実施した結果について、その都度業務報告を環 境省担当官に提出する。 (5)東日本電信電話株式会社に対する届出等 請負者は、設備等の変更にともなう東日本電信電話株式会社に対する届出 書等及び連絡報告に係る資料を作成し、東日本電信電話株式会社に対して届 出を行う。 (6)引継ぎ ①前年度保守等業務事業者からの引継ぎ 業務開始日までに、前年度保守等業務事業者からの引継ぎを行うこと。 ②次年度保守等業務事業予定者との引継ぎ 次年度保守等業務事業予定者が決定した場合には、次年度保守業務事業予定 者への引継ぎを行うこと。 4.業務実施期間 平成28年4月1日(金)から平成29年3月31日(金)まで。 5.情報セキュリティの確保 請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 (1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその 実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。 (2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機 密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。 また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官から の指示に応じて適切に取り扱うこと。 (3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策 の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュ リティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリテ ィ対策に関する監査を受け入れること。 (4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要に なった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。 また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官から の指示に応じて適切に廃棄すること。 (5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報 告すること。 (参考)環境省情報セキュリティポリシー http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf 6.その他 (1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じた とき、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やか に協議しその指示に従うこと。 (2)合同庁舎第5号館の保守等業務においては、事前に通行証の申請と作業届(3 か月毎)の提出を行うこと。 別表1−1 試験点検項目と周期(中央合同庁舎第5号館) 機器名 交換機試験点検 電源装置試験 配線盤点検 点検・測定周期 1週間に1回 〃 6ヶ月に1回 屋内配線点検 〃 電話機試験 〃 屋内絶縁抵抗測定 〃 電源電圧電流測定 1週間に1回 蓄電池電圧測定 〃 清掃 〃 保守接続試験(外線及び内線) 〃 別表1−2 試験点検項目と周期(参議院別館3階国会連絡室及び 新霞ヶ関ビル17階公害健康被害補償不服審査会) 機器名 交換機試験点検 電源装置試験 配線盤点検 点検・測定周期 6ヶ月に1回 〃 12ヶ月に1回 屋内配線点検 〃 電話機試験 〃 屋内絶縁抵抗測定 〃 電源電圧電流測定 6ヶ月に1回 蓄電池電圧測定 〃 清掃 〃 保守接続試験(外線及び内線) 〃 別表2−1 対象設備内訳(中央合同庁舎第5号館) 現用数 電話交換機 実装数 1台 1台 一般内線回路 990 回線 1600 回線 多機能内線回路 120 回線 176 回線 4 回線 4 回線 LLT 内線延長回路 12 回線 44 回線 アナログ局線回路 50 回線 56 回線 INS1500 局線回路 5 回線 5 回線 INS64 局線回路 17 回線 VIP 内線回路 64 回線 中継台回路 説明 備考 日立 CX-9000M2 電話交換機 内線電話機(アナログ・局線ボタンなし・表示なし)用 回路 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付)用回路 中継台(交換台)用回路 内線延長回路 局線(外線)用回路のうち、災害時優先に設定してある もの 財務省環境係、国会連絡室他 アナログ回線:従来型の電話回線 INS1500 用回路(ひかり電話収容) デジタル回線:高機能型の電話回線(23ch/1 回線) 24 回線 INS64 用回路(ひかり電話収容) デジタル回線:高機能型の電話回線(2ch/1 回線) 64 回線 IP-VPN 回線 原子力規制庁等との内線連絡用 一般内線電話機 990 台 内線電話機(アナログ・局線ボタンなし・表示なし) 執務室などに配置 多機能内線電話機 120 台 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付) 執務室などに配置 局線中継台(交換台)交換手用 電話交換業務を行う交換台。 時間外メッセージ応答用×4 台 B2階電話交換機室に配置 中継台 FMC 用携帯電話機 音声応答装置 厚生労働省内線 4席 20 台 4台 100 台 別表2−2 対象設備内訳(参議院別館3階 国会連絡室) 電話交換機 電話交換機 現用数 実装数 説明 備考 1台 1台 0 回線 8 回線 11 回線 16 回線 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付)用回路 アナログ局線回路 9 回線 12 回線 局線(外線)用回路 アナログ回線:従来型の電話回線 INS64 局線回路 2 回線 2 回線 INS64 用回路 デジタル回線:高機能型の電話回線(2ch/1 回線) 庁舎内線回線 原子力規制庁、環境省本省との内線連絡用 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付) 執務室などに配置 一般内線回路 多機能内線回路 中央合同庁舎第5号館内 線回路 多機能内線電話機 5回線 11 台 日立 MX-300IP 電話交換機 内線電話機(アナログ・局線ボタンなし・表示なし)用 回路 別表2−3 対象設備内訳(新霞ヶ関ビル17階 公害健康被害補償不服審査会) 電話交換機 電話交換機 現用数 実装数 1台 1台 10 回線 16 回線 アナログ局線回路 4 回線 4 回線 多機能内線電話機 10 台 多機能内線回路 中央合同庁舎第5号館内 線回路 多機能内線電話機 4 回線 10 台 説明 備考 日立 MX-900IP 電話交換機 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付)用回路 局線(外線)用回路 アナログ回線:従来型の電話回線 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付) 執務室などに配置 庁舎内線回線 原子力規制庁、環境省本省との内線連絡用 内線電話機(デジタル・局線ボタン付・表示付) 執務室などに配置
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