警察本部庁舎及び第二庁舎昇降機保守点検整備委託仕様書 本部庁舎及び第二庁舎のエレベーターの運転機能を常に安全かつ良好に維持するため 、定期的に技術者を派遣し、運転状況における性能を総合的に判断し、適切な点検とプ ログラム整備を行い、異常や不具合を発見した場合は直ちに適切な処理を行うこと。 1 業務概要 業 務 名 業務場所 業務仕様 警察本部庁舎及び第二庁舎昇降機保守点検整備委託 秋田市山王四丁目1-5 (警察本部本庁舎、第二庁舎) 本仕様書に記載のない事項については、「平成25年度版建築保 全業務共通仕様書 (国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)」(以 下「共通仕様書」という。)によること。 2 業務対象設備・仕様 対象エレベーター 製 造 者 品 名 形 式 台 数 警察本部庁舎 日立製作所 MP-15-CO90 2台 警察本部第二庁舎 日立製作所 UAP-13-CO90 2台 3 契約方式 フルメンテナンス契約とする。 4 点検回数 年12回定期的に点検を行うものである。 不定期の故障についても、速やかに対応すること。 点検結果、実施結果について書面で報告すること。 5 点検内容 本仕様書及び共通仕様書による。 遠隔監視診断運転 24時間機器を遠隔監視し、異常や不具合発生時には、出動し対策を講ずること。 [監視項目] ①閉じ込め故障 ②起動不能故障 ③安全装置動作 ④電源系統異常 ⑤走行異常 ⑥ドア開閉異常 [診断項目] ①接触器動作状態 ②制御用マイコンの状態 ③ドア開閉状態 ④かご着床状態 ⑤運転性能 6 消耗品・修理品 フルメンテナンスに必要な消耗品、部品及び平成28年度修理計画品目について は、保守受託者が負担する。 消耗品・修理品についてはメーカー純正品を使用し、メーカー仕様以外の改造は 行わないこと。 7 点検技術者 本委託にかかる点検作業は、安全確保のため2名以上で行うこと。ただし、うち1 名は有資格者であること。 8 協議 この仕様書に定めのない事項、又は仕様に疑義が生じた事項については、発注者と 受注者が協議のうえ定めるものとする。 9 事故等の措置 故障等の緊急事態に備え適切な処置が行えるような体制を確保すること。 閉じこめ事故や故障等で連絡を受けた時、又は遠隔監視システムにより異常を受信 した場合は、速やかに(30分以内)到着し当該対策作業にとりかかること。 本エレベータは、遠隔監視システムを有しているため、エレベータ保守管理会社 はここからの信号を情報センター等で受信可能なこと。遠隔監視システムに要する 回線の確保、費用等は受注者の負担で実施するとする。 異常を受信した場合は、庁舎へ最短で出動できる技術者に指令し、復旧活動を迅 速に行うこと。 情報センター等では、かご内のインターホンと直接通話できる装置を具備して いること。 10 検査立会 建築基準法に基づく定期検査に立ち会うこと。 11 保守作業の対象 区 分 作業の対象 主な作業内容 (装置名) 機械室 環境状態 室温確認、機械室出入り口・室内状況点検 機械室整理整頓、非常用工具・消火器の確認 常備工具・常備部品の確認 制御盤 主接触器の動作状態点検、盤内機器の外観点検 主接触器接点点検、各リレー動作状態点検 冷却ファン点検、各ターミナル締付、各端子締付 遠隔監視診断装置盤内外観点検 遠隔監視診断装置ターミナル締付、ヒューズ取替 電動機 電動機温度確認、電動機運転状態点検 ロータリーエンコーダ回転音点検 電動機口出し線点検 巻上機 巻上機運転状態点検、巻上機ギヤ油油量点検 そらせ車回転状態点検、網車・そらせ車溝点検 区 分 機械室 作業の対象 (装置名) ブレーキ 調速機 かご 運転状態 主な作業内容 動作状態点検、ドラム汚れ点検、制動力測定 ライニング摩耗量測定、ブレーキスイッチ点検 オーバーホール、ブッシュ摩耗点検 各ピン・軸受部傷、摩耗点検 プランジャー・スライダー摩耗点検 配線点検、端子・ターミナル締付 回転状態点検、各ピン部清掃、点検、注油 スイッチ点検、減衰効果測定 配線端子・ターミナル締付 乗心地・振動・異常音点検 着床状態・レベル点検 外部への連絡装置 内装・照明・ファ ン 停電灯装置 操作盤・表示ラン プ かごの戸・敷居 戸閉め安全装置 かご上 かご上環境状況 戸の開閉装置 ガイドシュー・ロ ーラ 給油機(オイラー) かご上機器 区 分 乗場 作業の対象 (装置名) 戸の開閉状態 乗場の戸・敷居 ドアインターロッ クスイッチ 乗場ボタン・表示 呼出し通話確認 各機器点検 天井扇回転状態点検 点灯・照度確認 押ボタンスイッチ動作確認、かご位置表示装置点検 かご内停止・各操作スイッチ動作確認 かご・乗場の戸当りゴム点検 乗場とかご敷居との隙間測定 かごの戸相互間・戸と前柱間隙間測定 戸スイッチ相互間位置測定、動作点検 ハンガーローラ・レール清掃、点検 振れ止めローラ点検、かごの戸シュー点検 駆動ロープ清掃、点検、グリス塗布 閉め安全装置・過負荷ドア反転装置・光電装置コード 点検、係合子と係合ローラー相互位置点検 係合装置清掃、点検、注油 戸閉め安全装置動作点検、光電装置動作点検 過負荷ドア反転装置動作確認 汚損状態点検、清掃 戸の開閉装置運転状態点検、制御機器点検 駆動機溝点検、モーターのブラシ・コンミ点検 ロータリーエンコーダ点検 かご上・プランジャーのガイドシューローラー点検 かご上・つり合いおもりガイドシュー・ローラ点検 給油機点検、注油 かご上停止・操作スイッチ動作確認 かご器具ボックス内部点検、締付 天井扇清掃、注油 主な作業内容 音・振動・開閉速度点検 乗場の戸・三方枠外観点検、戸のシュー点検 戸クローザ機能・自閉力点、注油 ハンガーローラ・レール清掃、点検 振れ止めローラ点検、係合装置取付ボルト締付 駆動ロープ清掃、点検、グリス塗布 乗場の戸相互間・戸と三方枠間隙間測定 乗場の戸廻りボルト締付(ポケット・敷居) ロック機構点検 スイッチ動作確認 インジケータ・押ボタン点検(ランプ含む) 昇降路・ ピット ランプ 環境状況 かご・おもり吊り 車 主・調速機ロープ ガイドレール つり合いおもり リミットスイッチ 非常停止装置 移動ケーブル テンションプーリ 緩衝器 かご下機器 意匠関係の清掃 作業の対象 三方枠、操作盤、戸・側板シル ホールランタン点検 昇降路環境状況点検、ピット内清掃 ピット内汚損状況・各機器点検 かご・おもり吊り車回転音点検 かご・おもり吊り車溝点検 主ロープ取付部点検 各ロープ錆・素線切れ点検 各部点検 レールブラケット・アンカーボルト締付 各部点検、押さえ金具締付 取付状態点検・動作確認 非常停止装置清掃、点検、注油 走行状況点検、傷・変形点検 調速機テンションプーリ溝清掃・点検 緩衝器固定状況点検 オイルバッファ油量点検 かご下ガイドシュー・ローラ点検 かご下プーリ点検 12 作業の内容 ほうき又はウエス、ハンディモ ップなどを使用して清掃 戸閉め安全装置、かご位置表示装置 年一回集中作業 クリーナーやハンディモップな 、天井清掃、天井照明カバー、ドア どを使用して清掃 カバー、ビジョンガラス ※いずれの場合も油性インク、ボールペンなどによる汚れの除去及び傷の補修は除外 します。 13 周 定期作業 期 機器を構成する部品の修理又は取替項目 区 分 作業の対象 主な作業内容 (装置名) 機械室 制御盤 バッテリー取替、リレー取替 電動機 コンデンサー類取替、電動機巻線絶縁処理 各軸受ベアリング取替、ロータリーエンコーダ取替 巻上機 ギヤ歯当り調整、各軸受ベアリング取替、ギヤ油取替 網車溝修正及び取替、オイルシール取替 ブレーキ ライニング取替 調速機 軸受ベアリング取替 かご 外部への連絡装置 インターホンバッテリー取替 停電灯装置 停電灯バッテリー取替、停電灯ランプ取替 操作盤 操作盤スイッチ類取替 かごの戸 ハンガーローラ取替、駆動ロープ(ベルト)取替 かご上 戸閉め安全装置 戸の開閉装置 乗場 ガイドシュー・ロ ーラ かご上機器 乗場の戸 昇降路・ ピット 乗場ボタン かご・おもり吊り 車 主・調速機ロープ 移動ケーブル テンションプーリ かご下機器 スイッチ取替 コード取替、スイッチ取替 駆動モータベアリング取替、駆動ベルト取替 ロータリーエンコーダ取替、スイッチ取替 ガイドシュー・ローラ取替 ポジテクター取替 ハンガーローラ取替、駆動ロープ取替 ドアイン・ロックスイッチ取替 押ボタンスイッチ取替 かご吊り車ベアリング取替 おもり吊り車ベアリング取替 主ロープ切り詰め・取替 調速機ロープ切り詰め取替 移動ケーブル取替 テンションプーリベアリング取替 かご下ガイドシュー・ローラ取替 かご下プーリベアリング取替 14 平成28年度修理計画品目 場 所 機 種 修 理 品 目 本部庁舎 1号機 制御盤内ヒューズ(全種) 遠隔監視装置通信用バッテリー 2号機 制御盤内ヒューズ(全種) 遠隔監視装置通信用バッテリー 第二庁舎 1号機 停電時自動着床装置用バッテリー 非常時ブレーキ開放用バッテリー 2号機 停電時自動着床装置用バッテリー 非常時ブレーキ開放用バッテリー 15 16 数量 1 1 1 1 1 1 1 1 単位 式 個 式 個 式 式 式 式 備 考 除外事項 次の事項は、本仕様書の修理及び取替作業には含まれない。 意匠部品(乗かご、三方枠、かご床タイル、敷居、操作盤、戸、その他)塗装 メッキ直し、修理及び部品の取替 巻上機、電動機、制御盤などの機器の一式取替 修理又は取替の装置、機器の搬出入に必要な建築関係の工事 昇降路周壁及び建屋部分の改修 諸法規の改正又は、官公署の命令及び指導により、現状の仕様変更や改造など が生じた場合の工事 不注意、不適当な使用・管理により発生する修理又は取替 地震など天災地変、その他の不可抗力により生じた復旧 その他 業務実施にあたっては、事務に支障のないように特に注意すること。 業務実施については、仕様書並びに労働安全衛生法等関係法令、規定 等に基づいて、誠実に実施すること。 既存の建物、設置物等に損傷を与えないように注意すること。損傷を 与えた場合は、直ちに契約担当者に連絡し、請負者の責任において復旧 または、弁償すること。 業務実施中は、火気、盗難、その他事故の起こらないよう注意し、ま た協力すること。 現場において使用する機械器具、材料等は常に整理しておくこと。 作業日時は、契約担当者と密に連絡協議して施行すること。 業務施行に際しては、安全、公害、騒音に注意すること。実施場所で は、安全帽を着用のこと。 業務用車両の駐車場等は、契約担当者の指定、指示によること。 作業の従事者は身分を証することができる、写真付きの名札を着用す ること。 契約期間中に故障や不具合が発生した場合は即時に係員を派遣し、点検調整を実 施しこれらの不具合の改善を図ること。 なお、契約担当者の要請に即時に対応できる体制を常に確保しておくこと。
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