火山監視・自然災害対応ドローンに最適なワイヤレス

2016 年 3 月 9 日
報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
東京都千代田区九段南 4-7-15
日本電業工作株式会社
火山監視・自然災害対応ドローンに最適なワイヤレス充電システムの開発
∼ドローン向け防塵・防滴型 50W 非接触給電で受電装置 30g の小型・軽量化に成功∼
株式会社エンルート(本社:埼玉県ふじみ野市うれし野 1-3-29、代表取締役:伊豆智幸、以下エンルート)と日
本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南 4-7-15、代表取締役社長:瀬川純)は、マイクロ波を使用した軽
量・小型のワイヤレス充電システムでドローン搭載バッテリーへのワイヤレス充電実証実験を行い、充電電流値 1A
以上が取得でき、6 直列リチウムイオンバッテリー(2200mAh)が約 2 時間で充電できることを確認しました。
【ドローンワイヤレス充電について】
送電器・送電アンテナとレクテナをパッケージ化した「MiRAC(ミラック)2.4GHz」は、従来は人間が立ち入
って撮影することが困難だった火山地帯や発生直後の自然災害現場などの分野で活躍しているエンルート製の産業
用のドローン(マルチコプター)へ簡単に、置くだけで給電のできるレクテナ技術を利用したワイヤレス電力伝送
システムです。
非接触給電は接続端子を持たないため、防塵・防滴特性に優れ、微粒子による充電不良や降雨などの水によるシ
ョートを防ぐことができます。また、人の手を介さずにバッテリーへの充電が可能なことから、様々な環境条件が
想定される屋外での自動運用に適したシステムです。
受電装置を搭載した産業用ドローン(画像はイメージ)
ワイヤレス充電システムベースラック
【実証実験構成】
今回の実験では、送電器・送電アンテナ及びレクテナで構成される「MiRAC 2.4GHz」をエンルート製のドロー
ンベースラックとドローンに 4 台実装。飛行を終えてバッテリー残量が無くなったドローンをベースラックに収納
し、最大 50W 出力の非接触給電を行い、充電電流値の確認と 6 直列リチウムイオンバッテリー(2200mAh)がど
の程度の時間で充電できるかを検証する実験を行いました。
システム構成図
【実証実験結果】
・充電電流値が 1A 以上あることが確認できました。
※時間にして 6 直列リチウムイオンバッテリー(2200mAh)を約 2 時間で満充電することが確認できました。
・順次 4 台のドローンへの切替充電が可能なことが確認できました。
【MiRAC 2.4GHz の特長】
1.
受電装置は 30g 以下。電磁誘導等で使用されるコイルと比較して圧倒的な軽量化を実現。
2.
マイクロ波帯の共鳴結合方式により伝送効率は横ズレ±10mm の範囲で 80%以上を達成。
3.
非接触給電なので防塵性・防滴性が高いシステム。
MiRAC(ミラック)
URL:http://www.den-gyo.com/solution/solution12.html
【今後について】
様々な分野で活用されることで、新たな産業・サービスの創出や国民生活の利便や質の向上に資することが期待
される他、「MiRAC」の実用化に向け小型・軽量化をすすめ、多様なドローン(マルチコプター)を含め様々な用
途にも適用すべく開発を行っていきます。
また、今回の実験で使用したシステムは 2016 年 3 月 24 日(木)~26 日(土)に幕張メッセで開催される「ジ
ャパン・ドローン 2016」に出展するエンルートブース内でご覧いただけます。
<日本電業工作(DENGYO)について>
1947 年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。ア
ンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。
資本金:3 億 3,000 万円、売上高:146 億円、従業員数:249 名(2015 年 3 月期)。
<本件に関するお問い合わせ先>
日本電業工作株式会社(DENGYO) 担当:マーケティング室
住所:東京都千代田区九段南 4-7-15 TEL:03-6812-1415
e-mail:[email protected]
URL:http://www.den-gyo.com/