裁判所にはどんな仕事があるの?

裁判所にはどんな仕事があるの?
裁判部門
裁判部門では,各種の事件を裁判官が審
理・裁判しますが,その裁判を支える職種と
して,裁判所書記官,家庭裁判所調査官,裁
判所事務官などが置かれています。
家庭裁判所に置かれる行動科学の専門
家です。家庭に関する問題は,法律的
な視点だけでは解決できないため,家庭
裁判所調査官が,心理学,社会学,社
会福祉学,教育学といった行動科学の
専門的知識を活かし,事件の背後にあ
る人間関係や生活環境等を調査するな
どして,裁判官と共同してより良い解決
方法を考えていくという役割を担ってい
ます。家庭裁判所調査官になるために
は,家裁調査官補として採用された後,
裁判所職員総合研修所に入所し,約2
年間の研修を受ける必要があります。
司法行政部門
司法行政部門では,事務局(総務課,人事
課,会計課等)が設置され,裁判事務の合理
的・効率的な運用を図るため,人や設備など
の面で裁判部門を支援する職務を裁判所事
務官等が行っています。
法律の専門家として固有の権限を有
する法律専門職です。その権限に基
づき,法廷に立会い,調書を作成する
ほか,法令や判例を調査したり,弁護
士や検察官と打合せを行うなどして,
裁判の円滑な進行を確保する役割を
担っています。裁判所書記官になる
ためには,裁判所事務官として一定
期間勤務した後,裁判所職員総合研
修所入所試験に合格し,約1年から2
年の研修を受ける必要があります。
裁判部門においては裁判所書記官の
もとで各種の裁判事務に従事すると
いう役割を担っています。具体的には,
法廷での当事者の出頭確認や手続
案内,法廷外では,裁判関係書類の
作成及び発送といった仕事がありま
す。新しく裁判所事務官として採用さ
れた者は,原則として裁判部門に配
置されるため,テレビや新聞で報道さ
れている事件にあなた自身が立会い,
その進行を支えることになる可能性も
あります。