自動車クイズ大会をしよう

第1学年1組
国語科学習指導案
授業者
1
単元名
自動車クイズ大会をしよう
「じどう車くらべ」
2
単元の目標
○ 身近な自動車に関心をもって,自動車の「しごと」と「つくり」を読み取り,進んで自
動車クイズを作ろうとしている。
(関心・意欲・態度)
○ 事柄の順序を考えながら内容の大体を読み,文章の中の大事な言葉や文を書き抜くこと
ができる。
(読むこと イ エ)
○ 乗り物の本や文章に興味をもち,選んで読むことができる。
(読むこと カ)
3
単元と児童
(1) 単元について
本単元は,児童が身近で興味や関心を示している自動車を取り上げ,教科書や自動車に関
する図鑑などを読み,写真や絵を手がかりにしながら「仕事」と「つくり」を考えて,クイ
ズの文を書き,友達に出し合ったり,2年生や保育園児とクイズ大会をしたりする活動を設
定している。
教材文「じどう車くらべ」は,「2つの問い―答え―答え―答え」という構成で書かれた列
挙型の文章である。「どんな仕事をするのか」そのために「どんなつくりになっているのか」
という2つの問いに対して,2つの段落で答えるという明確な文章構成で書いてあるので,
内容がとらえやすい。大事な言葉や文を書き抜きながら,説明されている内容の大体をとら
える力を養うのに適している。
(2) 児童について(省略)
(3) 指導について
本単元では,自動車のおもちゃに触れたり,自動車図鑑などを読んだりして意欲付けを図
りながら文章を読み進め,それぞれの自動車の「仕事」と「つくり」を関連付けてとらえら
れるように読み取っていく。毎時間,読み取った自動車についてクイズを作り,最後には,
自分の好きな自動車のクイズを作り大会へとつなげていく。
本文の読み取りでは,自動車の「仕事」と「つくり」をとらえるために,サイドラインを
引いたり,シートに書き抜いたり,クイズを作って友達と出し合ったりして,その関係性を
考えさせていく。読み取った後に作ったクイズは,ペアで交流させ,自分の考えと友達の考
えを比べたり,自分の読みを見直したりして,読みを深めることができるようにしていきた
い。
本時は,トラックの「仕事」と「つくり」について読み取り,クイズを作って友達と出し
合う活動をする。「仕事」と「つくり」がはっきりするように,色分けしてサイドラインを引
かせる。前時までと同じような読み取り方をするが,読み取りに自信のない児童が確かめら
れるように前時のシートも準備することで支援していきたい。
4
単元指導計画(全12時間
本時
次 時間
主な学習活動
1
4/12)
評価規準
・自動車にはどんなものがあるか,関
評価方法
いろいろな自動車があることに 観察
第
教科書の挿絵や自分の経験など
関心をもち,発表したり調べたり 発表
一
から自動車の種類を発表したり
している。
次
本で調べたりする。
2
・自動車クイズ大会の計画を立て,関
興味をもった自動車についての 観察
クイズ作りに向けての見通しを
本を読もうとしたり,クイズ作り 発表
もつ。
に向けての見通しを立てようとし 絵
ている。
3
・バスや乗用車の「しごと」と「つ 読
2つの問いの文章や挿絵を手が 観察
第
くり」を読み取り,バスや乗用
かりにしてバスや乗用車の「しご 学習シート
二
車クイズを作る。
と」と「つくり」を読み取ること 発表
次
ができる。
4
本
・トラックの「しごと」と「つく 読
り」を読み取り,トラッククイ
り挿絵を手がかりにして,トラ
学習シート
ズを作る。
ックの「しごと」と「つくり」
発表
時
5
バスや乗用車の文章と比べた 観察
を読み取ることができる。
・クレーン車の「しごと」と「つ 読
前の2つの文章と比べたり,挿 観察
くり」を読み取り,クレーン車
絵や動作化を手がかりにしてクレ 学習シート
クイズを作る。
ーン車の「しごと」と「つくり」 発表
を読み取ることができる。
6
・はしご車の「しごと」と「つ
読
くり」をまとめ,はしご車クイ
ズを作る。
7
挿絵や図鑑,知っていることを 観察
もとに,はしご車の「しごと」と 学習シート
「つくり」をまとめることができる。 発表
・好きな自動車の「しごと」と「つ 読
好きな自動車の「しごと」と「つ 観察
くり」を絵本や図鑑から読み取
くり」を調べて,「しごと」に合 学習シート
ったり考えたりする。
った「つくり」を調べることがで 発表
きる。
8
・好きな自動車のクイズを作る。
書
正しい漢字や片仮名を使って自 観察
動車クイズ書くことができる。
第
学習シート
クイズ
三 9
次
10
11
・ペアで自動車クイズを読み合っ 関
友だちの作ったクイズを興味を 観察
て,友だちのよいところを見つ
もって読み,よいところを見つけ 学習シート
け,感想を出し合う。
ようとしている。
・自動車クイズ大会の進め方を考 関
クイズ
友だちの作ったクイズに興味を 観察
え,自動車クイズを出し合って
もって聞き,よいところを見つけ 発表
感想を伝え合う。
ようとしている。
・グループごとに分かれて,自動 関
車クイズ大会の練習をする。
発表
付箋
感想を交流しながら,分かるよ 発表練習
うにクイズ大会の練習をしようと 話し合い
している。
12
・2年生や保育園児に自動車のク 関 書 みんなでクイズ大会を振り返 発表
イズを発表し,感想を書く。
り
感想を伝え合うことができる。
感想
5
本時の実際
(1) ねらい
文章や挿絵をもとに,トラックの「しごと」と「つくり」を読み取ることができる。
(2) 学習過程(本時
学習活動 (○主な発問 ・予想される児童の反応 〈形態〉)
過程 時間
つ
か
む
7
見
通
す
4/12)
1
前時の学習を想起し,
本時 の め あ て を す る 。
<全体>
○トラックは,どんな時
に働きますか。知ってい
ることを発表してくださ
い。
・教師の支援
◆評価
・前時までの文型を生かし ・前時に使った資料を提示
て考えていけばいいんだ
しながら本時のめあてを確
な。
認し,学習への見通しをも
・どんなしごとなのかな。
たせる。
・たくさんの荷物を運ぶと ・学習のヒントになるよう
きに働く。
に,今までの学習の足跡を
・重い荷物を運ぶしごと。
掲示しておく。
トラックの「しごと」と「つくり」をしらべ,クイズをつくろう
5
2
18
3
深
め
る
10
つ
な
げ
る
5
知っていることや挿絵 ・「しごと」と「つくり」に ・色分けしてサイドラインを
やなどをもとに,トラッ
線を引けばいいんだな。
引かせることで前時の学習
クの「しごと」と「つく
を意識させ,比較しやすい
り」にサイドラインを引
ようにする。
く。
<個→全体>
・つまずいている児童には,
○トラックの「しごと」と
前時の学習シートと比べさ
「つくり」が書かれている
せる。
ところにサイドラインを
引きましょう。
トラックの「しごと」 ・荷物を運ぶ仕事をしてい ・トラックは「荷物を運ぶ」
と「つくり」を確かめ,
るんだな。
ことを文章や挿絵から捉え
の関係を考える。
・運転席の他は,広い荷台
させ,そのための「つくり」
<全体>
になっているんだな。
であることに気づかせる。
○トラックはどんな「しご ・重い荷物をのせるために
と」していますか。
タイヤがたくさんついて ・「広い荷台」やタイヤがた
○トラックは,どんな「つ
いるんだな。
くさん」を実感できるよう
くり」になっていますか。・どちらもはじめに「しご
に荷台の広さを示したり,
○模型を動かして確かめま
と」が書いているなあ。
模型で確かめたりする。
しょう。
・「そのために」というつな
○わかったことを書きまし
ぐ言葉がある。
◆トラックの「しごと」
ょう。
<全体>
と「 つくり」につい
て書き出している。
4読み取ったことを「クイ ・荷物を運ぶ仕事をしてい
(発表,シート)
ズ」に書き,ペアで読み
ます。
・「~は,~しごとをしてい
合う。
<ペア> ・そのために,運転席の他
ます。」「そのために」「~
は広い荷台になっていま
います」の語句を活用する
す。
ように促す。
・重い荷物をのせるので, ・「しごと」と「つくり」を
タイヤがたくさんついて
クイズ形式にして書くこと
います。
で,読み取ったことを表現
・この自動車は何でしょう。 できるようにする。
5 学習のまとめをする。 ・次の自動車は何かな。
・発見したり,自力で書いた
○今日は,トラックの「し ・「しごと」と「つくり」が
り,友だちと考えを交流さ
ごと」と「つくり」につ
分かれば,説明が分かり
せたりしたことを賞賛し,
いて調べました。
やすいな。
次時のクレーン車の学習へ
次は,クレーン車につい ・クイズにできそうだな。
の意欲を高める。
て調べましょう。