【改革のための5か条】 (1)悪条件の中で改革推進できる者が真のリーダ

【水戸支部会発信ニュース11号】2015.9.14(月)発信 9:15
先週来の記録的な台風の影響等により各代理店も地域の差こそあれ対応に忙しい日々では
ないでしょうか。ここ数年では、経験のない自然災害による被害の発生で事故対応に追わ
れていることと思います。
▽今日に至るまで国家、弁護士、警察、民間企業に至るまでお金にまつわる不正は後を絶
ちません。使い込み、着服、横領など言葉の使い方は別にして、毎日のように報道されて
います。なぜこのような不正が後を絶たないのでしょうか。
一言でいえば、
「危機管理意識の欠如」に他なりません。言い換えれば「リスクマネジメン
トの欠如」とも言えるかもしれません。
金にまつわる不正の始まりは、仕事上のミスによる支出、 ギャンブルによる借金、 異性
関係による支出、 自分の会社における処遇の不満、機密情報の売買など。
組織ぐるみか私的かはさまざまだが、不正にかかわる理由は「誰にもチェックされず処理
ができる」、
「上司のチェックが甘く見つからない」、「他人もやっていたので、自分もでき
る」といったことが多くの理由のようです。
【改革のための5か条】
(1)悪条件の中で改革推進できる者が真のリーダ-である。
(2)改革とは、具体的に不動の決心、覚悟として確立しないと始まらない。
(3)改革は、丹念に、一歩ずつ進め。本質的変化には時間がかかる。
(4)まず自分が変われ、更に一歩変われ。
(5)嘆きの人生か、楽しみの人生か、自分の意志でどちらにもできる。
<今週の考察テーマ>
① 海外旅行保険 クレジットカードの「自動付帯」と「利用付帯」について
<注目ニュース>
主張/マイナンバー制度/実施に突き進むことは無謀だ
日本に住む人に一人残らず番号を割り振り、国が情報管理する「マイナンバー(社会保障・
税番号)
」制度の本格的運用へ向け、準備を加速しています。番号の利用範囲を金融・医療
に拡大する改定法を国会で成立させたのに続き、10月5日から番号を国民に知らせる「通
知カード」の郵送を開始します。しかし多くの国民は制度を詳しく知らず、むしろ情報漏
れへの不安を広げています。地方自治体や企業の対策も遅れています。こんな状態で厳重
な保管が必要な番号の通知を始めることは個人情報を危険にさらします。実施に突き進む
のは無謀です。
漏えいしたら被害甚大
マイナンバーは、日本国内に住民票をもつ赤ちゃんからお年寄りまで全員に12桁の番
号をつけ、国が管理し、税や社会保障の手続きなどで使用する仕組みです。
現在は、年金や税金、住民票などの個人情報は公的機関ごとにそれぞれ管理されていま
すが、マイナンバーで各情報を一本に結びつけることが可能になります。
行政側からすれば、国民の所得、社会保障給付の状況を効率よく把握できる半面、国民
にとっては、分散していた個人情報の収集を容易にするマイナンバーがひとたび外部に漏
れ出せば、悪用され、個人のプライバシーが侵害される危険は飛躍的に大きくなります。
10月からの番号通知後、来年1月から税金事務、雇用保険などの事務で使用する計画
です。顔写真入りの「個人番号カード」を希望者に発行し身分証明書として使えると便利
さを売り込みますが、他人に見せてはならないマイナンバーを持ち歩くことは、個人情報
の保護にとってマイナスだという指摘が上がっています。
改定法は、健診情報や銀行口座などとマイナンバーを結びつけるなど民間分野へ拡大す
ることを盛り込みました。範囲を広げるほど情報漏れリスクは高まります。
日本年金機構から125万件もの情報流出が発覚し、政府の情報管理への不安が強まる
なか、当初予定した基礎年金番号とマイナンバーの連結は最長1年5カ月延期しました。
しかし年金機構以外の公的機関などで万全の対策がつくられている状況とはいえません。
年金情報漏れ発覚後、政府が地方自治体を緊急調査したところ情報保全措置が不十分な
自治体が存在する実態が判明しました。マイナンバー運用までに対策が間に合う保証はあ
りません。マイナンバー情報が流出した場合、被害の大きさと深刻さは計り知れません。
従業員や家族のマイナンバーを集め、罰則付きで厳格に管理することが求められている
民間企業の対応も立ち遅れています。中小企業は業務の煩雑さや出費の重さなどに頭を抱
えている状況です。
延期しても不利益はない
10月から約5500万世帯に簡易書留で送る通知カードが施設入所中の高齢者など2
00万世帯以上に届かない問題も判明しました。1カ月で解消は困難です。
内閣府の最新の世論調査ではマイナンバーの内容を知らない人が半数以上です。情報保
護に不安を感じる人も増えています。
国民の支持や理解が広がらない制度を急ぐ必要はなく、延期しても国民になんの不利益
はありません。マイナンバーは実施中止の決断をすることこそ必要です。
(しんぶん赤旗引
用)
保険金詐欺未遂:元大阪府警警部補と元損保社員逮捕
虚偽の保険金請求で1000万円をだまし取ろうとしたとして、大阪府警は9月8日、
元府警泉大津署警部補で警備会社社員の曽我部基(そがべ・もとし)
(51)=大阪府阪南
市光陽台4=と元AIU損保社員の茶野安博(31)=大阪市阿倍野区帝塚山1=の両容
疑者を詐欺未遂の疑いで逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。
関連記事
2人の逮捕容疑は2013年12月、曽我部容疑者が設立した実体のない建設会社で従
業員が労災事故で死亡したと偽り、保険契約のあったAIU損保から保険金1000万円
を詐取しようとしたとしている。
捜査2課によると、茶野容疑者の取引先だった鉄工会社の工事現場で30代の男性従業
員が死亡する労災事故が起きた。AIU損保の労災保険に加入していなかったこの会社側
に、茶野容疑者は「保険金が出る別の商品がある」と説明した。
受け取った申請書類の勤務先を曽我部容疑者の建設会社に書き換え、AIU損保に保険
金請求をしていた。曽我部容疑者は別に勤務する警備会社の保険業務担当で、茶野容疑者
とは仕事を通じて知り合ったとみられる。
AIU損保が死亡男性の妻と手続きに関するやり取りをする中で不正が発覚。14年1
2月に府警に刑事告訴していた。曽我部容疑者の建設会社は他に数件の転落事故などを巡
って百数十万円の保険金を受け取っており、府警は関連を調べている。
曽我部容疑者は1982年採用で、刑事経験はない。泉大津署地域課警部補だった11
年3月、交番内で部下の男性警察官に実弾が入った拳銃を突きつけたとして停職6カ月の
懲戒処分を受け、依願退職していた。
(毎日新聞引用)
○海外旅行保険 クレジットカードの「自動付帯」と「利用付帯」
毎年、数件ではありますが海外旅行保険の契約依頼以外の問合せがあります。
最近契約者 A さんから海外旅行に行くので保険に加入したいとご依頼を受けました。
弊社:クレジットカードはお持ちですか?
A さん:もちろん持っていますよ。
弊社:クレジットカードには、海外・国内旅行保険が自動的に付いているカードが多いの
ですが、A さんがお持ちのカードはどちらになります?
A さん:○○カードのゴールドです。
弊社:少々お待ちください。このカードに付いている保険を調べてみます。
「○○カード」 「付帯」
「保険」のキーワードで検索してみますと……
死亡保障 1 億の他、治療費用 300 万 賠償責任 4,000 万 携行品 50 万 救援者費用 400
万 かなり充実した保障が付いていますね。
A さん:特に契約した覚えは無いと思うが、どういうことでしょう?
弊社:クレジットカードといってもいろいろなカードがあります。よく利用するお店の提
携カードでポイントを貯めるなど、付帯サービスが充実しているカードを選ぶことも多い
でしょう。そんな、付帯サービスに保険が含まれていることも多いのです。
気をつけたい「自動付帯」と「利用付帯」
「自動付帯」であれば、持っているだけで適用となるのですが、
「利用付帯」となっている
カードは、旅行中の買い物などや旅行代金等について、カードを利用することが前提とな
っています。現金や他のカードで決済してしまうと、利用付帯のカードは効力が発揮され
ませんので注意が必要です。
弊社:A さんのカードは自動付帯になっているので、持っているだけで保障が受けられるタ
イプですね。
A さん:ということは、わざわざ加入しなくても大丈夫ということ?
弊社:カードについている保障内容で、ここはちょっとと思われるところはありますか?
A さん:これで十分というか、十分すぎるくらい。
弊社:では、別途旅行保険に加入しなくても大丈夫ということになります。
ということで、せっかくのビジネスチャンスを逸してしまったようにみえますが、保険の
取扱者としては、重複保険となることを防げました。
追記:最近は、国内一泊旅行や手軽な日帰りバス旅行が人気です。バスでの旅行に不安を
感じてか多くの旅行者がバスツアー会社の案内する国内旅行保険に「お守り」として加入
します。夫婦で約 4,000 円から 6,000 円程度を負担しているようですが、カード会社直の
カード(特にゴールド以上)であれば国内傷害保険も自動付帯が多いようです。自家用車
であれば人身傷害で充分な備えも可能ですし、カード保有者ならば保険料負担分を「土産
代」にと説明しております。
*重複保険とは
複数の保険に加入していると、保障がダブっていることがあります。生命保険や、医療保
険は、給付の事象が発生すれば保険金が受け取れます。よくあるのが、医療保険とがん保
険に加入している場合。普通の病気のときは、医療保険からしか出ませんが、がんのとき
は、医療保険とがん保険の両方からダブルで受け取れます。
一方、損害保険では、損害額に対する補てんをする保険なので、損害額以上の保険金を受
け取ることはできません。火災保険で評価額 1,000 万円の家に、複数の保険会社で 1,000
万円ずつ合計 2,000 万円の保険に入って、ダブルで受け取って「焼け太り」となることが
無いように、保険法で規定されています。
*保険のダブリは保険料のムダ
重複保険となる契約は、お客様にとってメリットとならないばかりか、余計な保険料を払
っていることになります。特に多く見受けられるのが、火災保険と自動車保険の両方で個
人賠償責任保険を特約で付けている場合です。カードの自動付帯サービスのように、自動
的に付いている特約などもありますので、加入している保険の証券を見てどんな特約が付
いているのか確認してみましょう。複数の保険に加入している場合は、突き合せてみると
ダブっているものが見つかるかもしれません。