12月号 - 聖心女子学院

平成27年12月1日
知ることは行
ることは行いの始
いの始まりであり、
まりであり、行いは知
いは知ることの完成
ることの完成である
完成である
副校長
大島 久幸
聖心女子学院初等科
校長
大山 江理子
2 0 1 5 年 1 2 月 号
イエスの降誕
イエスの降誕 目に
目に見えない贈
えない贈り物を受け取りに
校長 Sr. 大山 江理子
11月13日にパリで起こったテロ事件は、世界全体を震撼させました。
子どもたちの未来はどのような世界となるのでしょうか。世界の人々と心
を合わせて祈り、子どもたちの心に希望を育てなくてはなりません。
6年生が宗教の授業で難民について学びました。素直な心で、苦しい状
況にある人々に心を寄せ、解決を考えました。高等科生は世界の聖心の生
徒とともに、難民のために祈りを捧げました。複雑な国際状況、政治や経
済の難題が渦巻く状況も、そこにいる一人ひとりの姿を見れば、苦しみや
痛みに手を差し伸べずにはいられません。
子どもたちと心待ちにするイエスのご降誕も、難民のように旅先で、宿
泊も不自由な中で生まれてくる子どもの姿をとっています。イエスに最初に出会う羊飼いや、旅の
学者たちはシンプルな心の持ち主でした。大事なものを求める心につき動かされて、こだわらず、
大胆にイエスのもとへと動きをとりました。イエスの誕生は、あたり
まえの日常にあてはまらない力があります。人々の知らない新しさの
中に、希望の力が隠されています。
イエスの小ささ、貧しさの中に、神のいのちがあったように、現実
の困難や苦しみの中に希望がみつけられるでしょうか。子どもたちと
共に、シンプルな心でユリの花を捧げて祈り、プラクティスで心を整
え、イエスを迎える動きのとれる心となりたい
ものです。目に見えるものが贅沢なほどにあふ
れる現代のクリスマスだからこそ、目に見えな
い希望の力を子どもたちに確かな贈り物として
手渡したいものです。
12月の行事
2日(水) 母の会代表幹事会
10日(木)
3日(木) CW練習②
15日(火)
4日(金) ゆりの行列
5日(土) 白金地区音楽会
ヨゼフ会クリスマス会
7日(月) 1年、転入・編入生保護者会
9日(水) CW練習③
面接日・午前授業
CW総練習1・2限
3・4限平常授業、午後大掃除
16日(水) クリスマス・ウィッシング
17日(木) 信者静修会
24日(木) クリスマスミサ 20:00~ 聖堂
25日(金) クリスマスミサ 9:00~ 聖堂
初等科生には25日のミサをお勧めします。
今年は残すところあと1カ月。登校日数は、13日です。
少し早いかと思いますが、今年1年間、本学院の教育活動にたいしまして、ご理解・ご支援くだ
さりありがとうございました。来年も、よろしくお願いいたします。
さて、人類の歴史は、発見と創造、その伝承の繰り返しであり、人と人との関わりの中で文化や
文明が作りあげられるのではないかと考えています。何を大げさなことをとおっしゃる方がいらっ
しゃるでしょう。聖心の歴史や伝統も同様に107年の長い年月の中で築き上げられてきたと思っ
ています。これらに更に磨きをかけて、後世に引き継ぐことが、私たちに課せられた使命だと考え
ています。
これまで、私は4月からの8カ月間、聖心の子どもたちを日々の学校生活の他にも、遠足や校外
学習・社会科見学等で見てきました。明るく元気で賢く、知識量が多いです。また、良く挨拶をし
てくれ、これ以上を望むのは贅沢だと思うぐらいです。
しかし、子どもたちには、聖心のプロファイルにあるように、更に上を目指してほしいと思う今
日この頃です。それは、知っていることとできることとは違うということです。
表題にあります「知ることは行いの始まりであり、行いは知ることの完成である」とは、正にそ
のことです。日常の様子をみると、必ずしも全ての子どもたちが、満足のいくレベルに達している
わけではありません。知識として得たことを拠り所にして行動してみる、行動しながら知ったこと
の意味を更に深く理解し、また、行動をする。このことを繰り返して初めて知識が知恵となり本人
の力になるのだと考えています。
聖心では、正しい知識を身に付け、さらに、得た知識や考え方を学習や生活に活用できる子ども
を育てることを目標にしています。これらの力や態度は、聖心の子だけに求められるものではなく、
これからの21世紀を生きる人間には等しく必要な能力です。
とは言うものの一朝一夕でできるものではありません。日常生活(学校生活・家庭生活・地域で
の生活)の質を高めていくことが必要です。
11月中には、聖フィリピン・デュシェーン祝日行事があり、聖フィリピン・デュシェーンの考
え方、生き方を学習しました。そこからも多くのことを感じ学んでほしいと思っています。
保護者の皆様には、引き続き、ご協力をお願いいたします。平成28年が、皆様にとって、今年
以上に良い年となりますことを祈っております。
~・~・~聖フィリピン・デュシェーンの祝日行事
フィリピン・デュシェーンの祝日行事~
祝日行事~・~・~
12月
12月の生活目標 ☆★☆ 進んで人
んで人の喜ぶことをする ☆★☆
プラクティス
かけ橋
かけ橋となろう~
となろう~平和のために
平和のために自分
のために自分から
自分から~
から~