山手の丘の西洋建築に古楽が響く 月がやってきます

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山 手 の 丘 の 西 洋 建 築 に 古 楽 が 響 く 月 が やって き ま す
ル、そしてお馴染みのエマニュエル・ジラールさんのバッハ「無伴奏 チェロ組曲」
リサイタル、と名手によるソロ・リサイタルをたっぷりお楽
ス在住の世界的アーティスト竹内太郎さんを迎
回大好評だった2012 年につづく
「バッハプログ
えてのソロ・リサイタルでは、エリザベス朝から
ラム」第 2 弾。
ヴァイオリンそろあるいはチェンバ
バロック期までの傑作をルネサンスリュートやバ
ロ&ヴァイオリンというシンプルな構成の中に宇
ロック・ギターで演奏します。即興を交えての変
宙的広がりと深い味わいが満ちた名曲をお届け
幻自在の演奏、そして生演奏だからこそ味わえ
します。古楽界のスター寺神戸と渡邊の2 人によ
る楽器の本当の魅力…。イギリス館に薫り高き
る至高のバッハを、歴史的建造物・横浜山手聖
イギリスの空気が満ちる贅沢なコンサートです。
公会の美しい聖堂で存分にお楽しみください。
限定 60 席。御予約はお早めに!!
回
29
[火・祝]
さんが第 2・5・6 番を演奏します。第 6 番
の節目にあたります。バロックから古
典派へと移りゆく音楽史の中で「多感様
では小型のチェロである
「ヴィオロンチェロ・ピッ
式」の作品を生み出し、のちのベートーヴェンら
コロ」も使用。旋律楽器であるチェロ自体が同
にも大きな影響を与えたエマヌエルの作品をお
時に通奏低音の役割も演じる…という
「無伴奏」
届けします。ソリストに崎川晶子さん、高橋弘治
ならではの妙味を横浜山手聖公会の聖堂でお
さんを迎えての協奏曲や室内楽のプログラムは、
楽しみいただきます。和音進行や重音奏法によ
この音楽家の本当の魅力を再発見する絶好の機
り、あたかも複数の楽器による演奏のように感
会です。朝岡聡による「エマヌエル・バッハの人
じられるのがこの作品の興味深いところ。バッハ
と作品」を聞きながら、西洋館のサロンで楽しむ
がたった1 本のチェロに託したまれにみる独創
18 世紀音楽の精華。休憩時間には山手十番館
的世界をジラールさんがいかに表現するか期待
のコーヒーやワインも楽しめます。ちょっと渋くて
が高まります。8日のオープニングコンサートに
とても興味深い、大人のサロンコンサートにい
続いて山手聖公会の聖堂で聴くバッハは、美し
らっしゃいませんか?
い響きとともに永く皆様の心に残る音景色とな
るはずです。
竹内太郎 リュート、バロックギター、イングリッシュギター
タイムズ
―ロンドン・
高貴な演奏―
演奏
ロックギター
変幻自在なバ
ガーディアン
――英
チェンバロ
ーン
ルトレ
古楽器界のコ
ミュージック
――アーリー・
寺神戸 亮
渡邊順生
おはなし 朝岡 聡
「グリーンスリーブス」による即興演奏
ジョン・ダウランド:プレリュード、愛しのロビン
J・S・バッハ
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第 2 番 ニ短調 BWV1004
パルティータ 第 5 番ト長調 BWV829
ヘンリー・パーセル:シャコンヌ(ダイドーとエネアスより)
ジョージ・フレドリック・ヘンデル:メヌエット
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ 第 5 番 ヘ短調 BWV1018
「オールド・スパニョレッタ」による即興演奏 他
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ 第 6 番ト長調 BWV1019
使用楽器
ルネサンス・リュート:マイケル・ロウ作、オクスフォード、1977 年
(ゲルレによる、1580 年頃)
バロックギター:デルプランク作、パリ、1770 年頃
イングリッシュギター:プレストン作、ロンドン、1760 年頃
渡邊順生
一橋大学卒業後、アムステルダム音楽院にて
チェンバロをG・レオンハルトに師事。1977 年最
高栄誉賞付ソリスト・ディプロマを取得。指揮
者、チェンバロ、フォルテピアノ及びクラヴィコー
ド奏者として活躍。欧米の名手達とも共演多数。
著書『チェンバロ・フォルテピアノ』は高い評価
を得ている。CDも多数リリース。
『モーツァルト:
フォルテピアノ・デュオ』
(ALMレコード)で2006
年度レコード・アカデミー賞を受賞。2010 年度
サントリー音楽賞受賞。上野学園大学客員教
授、国立音楽大学、桐朋学園大学及び東京音
楽大学講師。
「横浜・西洋館de古楽」音楽監督。
寺神戸 亮
1961年ボリヴィア生まれ。
「シャペル・ロワイヤル」
「ラ・プティット・バンド」などのヨーロッパを代
表する古楽器アンサンブルのコンサートマスター
を歴任してきた。またソリストとしても数多くの
オーケストラと協奏曲を共演。日本では、弦楽
四重奏団「ミト・デラルコ」の第 1ヴァイオリン奏
者や「バッハ・コレギウム・ジャパン」のコンサー
トマスターとして活躍、日本を代表する古楽奏
者として幅の広い活動を行っている。現在、
デン・
ハーグ王立音楽院教授、桐朋学園音楽大学特
任教授。ブリュッセル在住。
全自由席 一般 4000 円/学生 2500 円(友の会会員 3500 円)
崎川晶子
――英リュー
バロック・ヴァイオリン
竹内太郎
京都生まれ。英国ギルドホール音楽院にてナイジェル・ノース氏に師事。文化庁在外派遣芸術家として
バッハおよび 17、8 世紀のギター音楽の演奏研究を行なう。1998 年度ワルシャワ・ショパン音楽院招聘
教授。ロンドン在住。通奏低音奏者として、ベルリンフィルハーモニー、英国王立オペラハウス、ナイジェ
ル・ケネディ、サイモン・ラトル、レイチェル・ポッジャーなどと共演。
CD/DVDなど多数。ソロCDとし
ては「フォリアス!」
「ギターの世紀」
「アフェットーソ」などがある。英国リュート協会(LS)前理事、日本
リュート・アーリーギター協会(LGS)ディレクター。公式HP:http://www.crane.gr.jp/ tarolute/
全自由席 4000 円(友の会会員 3500 円)
チェロ
チェンバロ
上の
これまでで最
ー・アルバム
バロックギタ
トニュース
アンサンブル山手バロッコ
J.S. バッハ
おはなし 朝岡 聡
無伴奏チェロ組曲 第 2 番
ニ短調 BWV1008
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
無伴奏チェロ組曲 第 5 番
ハ短調 BWV1011
無伴奏チェロ組曲 第 6 番
ニ長調 BWV1012
高橋弘治
洋館サロンで祝う
はまさに楽器による「物語り」です。イギリ
督である渡邊順生とともにバッハを奏でます。前
もおなじみのエマニュエル・ジラール
2014 年は大バッハの次男カール・
フィリップ・エマヌエルの生誕 300 年
エマヌエル・バッハの生誕300年
の繊細な音色と語りかけるような響き
チェロのバイブルとも言われる傑作
「無伴奏組曲」。今回は本音楽祭で
ベーリックホール 18 時開演
∼アンサンブル山手バロッコ演奏会∼
グ・コンサートに登場。当音楽祭音楽監
[土]
「横濱・西洋館 de 古楽 2014」実行委員長
山手聖公会 14 時開演
聖堂で聴く
展開している寺神戸亮がオープニン
ルネサンス∼バロックの時代に王
侯貴族に愛された楽器リュート。そ
楽しみください。
無伴奏チェロ組曲
ロッパと日本を中心に世界的活動を
イギリス館で聴く
ソロ奏者として、指揮者としてヨー
イギリス館 18 時開演
英国音楽物語
オープニング・
コンサート
∼竹内太郎 リュート& ギター・リサイタル∼
山手プロムナード・コンサート 第
聖堂 に響 くバッハⅡ
∼寺神戸亮& 渡邊順生の世界∼
山手聖公会 14 時開演
しみいただきます。最終日にはバッハの次男で生誕 300 年をむかえるカール・フィリップ・エマヌエルを特
集したプログラムも企画しました。親密で古楽器本来の美しい音色が堪能できる西洋館コンサートをお
∼エマニュエル・ジラール チェロ・リサイタル∼
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「横濱・西洋館 de 古楽」
も5 回目を迎える事になりました。山手の丘に春を告げる古楽器コンサートは横浜ならではの歴史と趣きのある西
ヴァイオリン奏者・指揮者として世界的に活躍する寺神戸亮
洋建築が会場です。今回は 3 会場で4つの魅力的コンサートを開催します。
さんと音楽監督・渡邊順生によるオープニングコンサートにはじまり、イギリス在住のリュート奏者竹内太郎さんによるイギリス館でのリサイタ
交響曲 ハ長調 Wq.182-3
チェロ
エマニュエル・ジラール
Emmanuel Girard
ソルボンヌ大学で美術史、フランス国立東洋言語大学で日本語、日本文学を学び、パリ国立高等音楽
院チェロ科を一等賞を得て卒業。同音楽院古楽器科でも学ぶ。現在、レ・タロンリリック、ラ・シャンブ
ルフィルハーモニック等の主要メンバー(通奏低音、アシスタントソロ等)
として活躍。桐朋学園大バロッ
クチェロ科の特任教授として、マスタークラスやレッスンで、後進の指導を行っている。
ヴィオラ・ダ・ガ
ンバ奏者でもある。
節度と躍動との絶妙なバランス。
チェロのバイブルに新たな名盤の誕生 !
J.S. バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲
チェロ &ピッコロチェロ エマニュエルジラール
NATI3192-2 ¥3,360(税込)
発売元:Studio N.A.T www.natltd.net
全自由席 4000 円(友の会会員 3500 円)
チェンバロ協奏曲 ニ短調 Wq.23
チェロ協奏曲 イ長調 Wq.172
フルート、
ヴィオラ、チェロとチェンバロの為の四重奏曲 イ短調 Wq.93
髙橋弘治
崎川晶子
桐朋学園大学音楽学部、及び、ブリュッセル王
立音楽院古楽器科卒業。チェロを中島顕、古澤
渉、故山川郁子、倉田澄子の各氏に、室内楽を
故ゴールドベルク山根美代子氏に師事。バロッ
ク・チェロを鈴木秀美、アラン・ジェルヴロウの
各氏に師事。2001年から2007年までラ・プティッ
ト・バンドのメンバーとして演奏活動に参加する。
その活動はヨーロッパ各国、日本、そしてメキシ
コにまで及ぶ。帰国後は古楽器オーケストラで
演奏するほか、室内楽、ソロの演奏を行ってい
る。これまでにクラシカル・プレイヤーズ東京、
古楽アンサンブル『コントラポント』等に参加。
古楽アンサンブル『ムジカ・レセルヴァータ』メン
バー。現在、桐朋学園大学音楽学部附属「子
供のための音楽教室」名古屋教室 講師。
桐朋学園大学ピアノ科卒業。ピアノを故井口基
成、兼松雅子らに師事。チェンバロを、シャルル・
ケーニッヒ、渡邊順生、パリの古楽コンセルヴァ
トワールでノエル・スピースに、またフォルテピ
アノをパトリック・コーエンに師事。外国アーティ
ストとも共演多数。現在ソロ、室内楽など多方
面で活躍中。ソロCD「崎川晶子/クラヴサンの
魅力」
「モーツァルトの光と影」等に加え「モー
ツァルト・フォルテピアノ・デュオ」
(渡邊順生氏
と共演)は2006 年度レコードアカデミー賞(器
楽部門)受賞。
「音楽の泉シリーズ」主催。
全自由席 3500 円(コーヒー or ワイン付き)