建築コスト管理技術の標準化に関する調査研究について(平成26年度) ―工事費内訳書を利用した概算単価の算出について- 参 事 森本 文忠 1 研究の背景 平成23年6月に国土交通省官庁営繕部では設計段階におけるコスト管理を効率的かつ適切に 実施するため「官庁施設の設計段階におけるコスト管理ガイドライン」(以下「ガイドライン」という)を 制定した。また、平成26年3月にはガイドラインの改定が行われた。 コスト研では「建築コスト管理技術の標準化研究会」(学識経験者、(一社)日本建築士事務所協 会連合会、(公財)日本建築積算協会、及び(一財)建築コスト管理システム研究所により構成)を平 成24年8月に設置し、「ガイドライン」をふまえた公共建築に共通するコスト管理手法とツールにつ いての研究を行い、「公共建築の概算工事費算出標準書式を用いた概算算出の基本的考え方 及びその運用」(以下「基本的考え方」という。)、「公共建築の概算工事費算出標準書式」(以下 「標準書式」という。)、「公共建築の概算工事費算出標準書式の利用にあたっての留意事項」(以 下「留意事項」という。)を平成26年5月に取りまとめた。 2 コスト研概算手法の概要 「基本的考え方」、「標準書式」、「留意事項」を総称してコスト研概算手法という。 「基本的考え方」では、単価は優先順位を ①市場単価、②概算用コスト研単価、③刊行物単 価、④見積単価、⑤実績単価 を基本として使用すること、また、数量は標準書式の中科目又は 細目毎に示されている単位で算出することを基本とすることとした。 「標準書式」(Excel データ)のシートは、次により構成される 建築工事概算用単価シート 1 書式の構成と概要、注意事項 6 2 コスト管理表 7 電気設備工事 概算工事費集計表 3 建物概要記入シート 8 機械設備工事 概算工事費集計表 4 建築工事 9 昇降機設備工事 5 建築工事の工種別・部位別 概算工事費 算出シート 概算工事費集計表 (コストテーブル) 概算工事費集計表 「5.建築工事の工種別・部位別概算工事費算出シート」は、①直接仮設、②土工、③地業、④ 躯体、⑤外部仕上、⑥内部仕上、⑦附属屋、⑧屋外、⑨その他 のシートに区分され、各シートの 科目について、設計内容を適切に反映し、該当する項目について、規格・仕様欄、数量欄、単価 欄に必要事項を入力するものとしている。 「留意事項」は、「標準書式」を用いて概算工事費を算出する場合の基本的考え方及び数量・ 単価の設定についての具体の運用を示したものである。また、各シートの科目の数量算出の考え 方、単価設定の考え方を一覧表に示している。 63 3 本研究の概要 本研究は、 1) 留意事項で提案したデフォルト値の算出根拠 2) 内・外部仕上で基本設計段階では積み上げが困難な部位・部材の単価の実績値 3) 仕上ユニット工事の中のフリーアクセスフロア、ブラインドボックス、便所ブースの単価の実績値 について内訳書の実績データを用いて分析・考察を加えたものである。 4 デフォルト値の算出根拠 数量算出及び単価についての基本的な考え方は「2 コスト研概算手法の概要」に示すとおりで ある。しかし、一例として天井仕上の概算工事費の算出用単価としては、①軽量鉄骨天井下地、 ②仕上材、③天井下地開口部補強 の合成単価とした方が合理的・効率的であろうと考えられる。 ①、②については市場単価や発注者の単価などから一様に定めることが可能であるが、③につ いては基本設計段階でその数量を算出することは困難である。また、「基本的考え方」では、数量 の算出が非効率な場合は「㎡あたりの実績値で算出することもできる」とされているが、全ての設計 者が天井開口補強の構成比の実績値を有しているとは言えないと考えられる。 そのため「留意条項」では天井について「天井下地の価格」に対する「天井開口部補強の価格」 の比率の実績値から天井下地の価格に天井開口部補強の価格を割増した補正値をデフォルト値 として示している。 官庁営繕関係が発注した工事の内訳書から「留意事項」の10項目のデフォルト値についての算 出根拠を以下に示すものである。 4.1 分析対象部位・施設 分析対象部位は ①揚重機費、②鉄筋圧接費、③鉄筋スリーブ補強費、④防水立ち上がり乾式 保護材コーナー箇所数、⑤アルミ笠木コーナー加算、⑥外壁タイル役物加算、⑦軽鉄壁下地開 表1 施設概要 64 口部補強、⑧軽鉄天井下地開口部 表2 部位別の算出式 補強、⑨耐火間仕切壁開口部補強、 NO ⑩外壁面断熱材面積比率で、分析 対 象 施 設 は表 1に示 す52施 設 の中 部位 算出式 ① 揚重機費 揚重機費÷直接工事費合計 ② 鉄筋圧接費 鉄筋圧接費÷鉄筋加工組立費 ③ 鉄筋スリーブ補強費 鉄筋スリーブ補強費÷鉄筋加工組立費 ④ 防水立上り乾式保護材コーナー箇所数 コーナー箇所数÷防水立ち上がり長さ(m) から各部位に係る適切なデータのあ ⑤ アルミ笠木コーナー加算 アルミ笠木コーナー加算額÷アルミ笠木直線部価格合計 ⑥ 外壁タイル役物加算 外壁タイル役物価格合計÷外壁タイル平面価格合計 る施設を選択した。 ⑦ 軽鉄壁開口部補強 軽鉄壁開口部補強費÷軽鉄壁下地価格(補強費は除く)合計 ⑧ 軽鉄天井下地開口部補強 軽鉄天井開口部補強費÷軽鉄天井下地価格(補強費は除く)合計 ⑨ 耐火間仕切り壁開口部補強 耐火間仕切り壁開口部補強費÷耐火間仕切り壁価格(補強費は除く)合計 ⑩ 外壁面断熱材面積比率 外壁部断熱材面積÷外壁見付面積 部 位 ごとに表 2に示 す算 出 式 により 平均値・中央値・5%トリム平均・M推 定量を算出するとともにヒストグラムを作成した。 表3に施設別の鉄筋圧接費、鉄筋スリーブ補強費のデータを例示する。 表3 施設別の鉄筋圧接費・スリーブ補強費に関するデータ 施設名 延床面積 (㎡) 単位面積あたり 鉄筋量 (㎏/㎡) 鉄筋量 (t) 価格・単価他 鉄筋材料費 (円) 119.7 加工組立て費 (円) 圧接費 (円) 圧接費/ 鉄筋量(円/t) 圧接費/ 鉄筋材料費 圧接費 /加工組立費 スリーブ補強費 スリーブ補強費 スリーブ補強費 (円) /鉄筋量(円/t) /加工組立費 さいたま地方法務局所沢支局 2,858 342 13,862,200 12,180,000 1,695,000 4,953 0.122 0.139 283,400 828 0.023 下館地方合同庁舎 4,713 471 99.9 29,624,600 16,956,000 2,809,000 5,964 0.095 0.166 1,487,000 3,157 0.088 千葉運輸支局庁舎 2,050 222 108.4 12,917,000 7,169,000 995,000 4,476 0.077 0.139 262,600 1,181 0.037 山梨労働局 2,949 376 127.5 16,598,830 15,491,200 2,459,000 6,540 0.148 0.159 802,800 2,135 0.052 山梨県警察学校本館 2,641 270 102.2 16,966,500 12,690,000 1,315,000 4,870 0.078 0.104 693,500 2,569 0.055 川崎公共職業安定所 4,230 289 68.3 17,194,600 9,970,500 1,255,000 4,343 0.073 0.126 418,900 1,449 0.042 川崎南税務署 4,177 406 97.3 15,717,900 15,410,000 2,820,000 6,942 0.179 0.183 702,500 1,729 0.046 日本社会事業大学介護実習棟 1,571 195 124.3 6,676,700 7,332,000 937,300 4,799 0.140 0.128 823,800 4,218 0.112 東京法務局福生出張所 2,587 300 115.8 19,201,600 10,189,800 1,610,700 5,374 0.084 0.158 441,600 1,473 0.043 0.030 栃木県警察学校 3,201 299 93.4 20,135,200 10,827,200 1,841,000 6,157 0.091 0.170 329,400 1,102 栃木運輸支局 1,312 142 108.2 10,164,760 5,510,160 577,340 4,066 0.057 0.105 282,300 1,988 0.051 10,374 1,146 110.4 69,419,300 40,880,000 5,173,000 4,516 0.075 0.127 6,147,000 5,366 0.150 0.002 甲府裁判所合同庁舎 秩父労働基準監督署 711 76 107.0 4,588,900 2,548,000 439,600 5,777 0.096 0.173 4,000 53 立川第二法務総合庁舎 16,456 1,723 104.7 107,621,600 61,686,000 7,793,000 4,522 0.072 0.126 4,786,000 2,777 0.078 警視庁第三機動隊庁舎 5,108 548 107.3 21,464,400 19,500,000 2,689,000 4,905 0.125 0.138 711,300 1,298 0.036 農林水産研修所生活技術研修館 1,903 231 121.2 13,557,600 7,992,000 1,261,000 5,468 0.093 0.158 1,035,000 4,488 0.130 足利法務支局 1,744 197 113.0 13,282,700 7,289,000 1,012,000 5,137 0.076 0.139 276,500 1,404 0.038 0.027 下妻法務支局 2,606 312 119.7 26,436,900 11,856,000 1,690,000 5,417 0.064 0.143 324,700 1,041 墨田職安 5,042 341 67.7 9,824,460 13,080,000.00 1,828,000.00 5,358 0.186 0.140 711,400.00 2,085 0.054 千葉職安 4,371 551 126.1 14,653,400 23,328,800.00 3,341,000.00 6,064 0.228 0.143 1,243,000.00 2,256 0.053 熊谷公共職安 1,197 157 131.2 11,679,400 6,275,200 699,200 4,454 0.060 0.111 324,000 2,064 0.052 成田空港合同 6618 530.1 80.1 21320550 18,780,000.00 1,834,000.00 3,460 0.086 0.098 578,400.00 1,091 0.031 江戸川労基署 1216.64 135 111.0 4493900 4,836,000.00 599,500.00 4,441 0.133 0.124 296,700.00 2,198 0.061 篠ノ井職安 1,269.88 156.8 123.5 4559100 6,720,000.00 1,006,000.00 6,416 0.221 0.150 68,600.00 438 0.010 801.54 97 121.0 2511500 4,364,700.00 507,000.00 5,227 0.202 0.116 467,400.00 4,819 0.107 宇都宮食糧事務所栃木支所 4.2 部位別の分析結果とデフォルト値 部位別の分析結果及びヒストグラムを表4及び図1~図10に示す。これらの図表を基に全データ の2/3程度を包含する区切りのよい値をデフォルト値として設定した。 表4 文意別の分析結果とデフォルト値 N 平均値 揚重機費/直接工事費 37 .0095 圧接費/加工組立費 25 スリーブ補強/加工組立費 25 コーナー加算額/アルミ笠木金額 5%トリム平均 M推定量 中央値 標準偏差 .0091 .0084 .0041 .0080 .01 .139 .138 .139 .023 .138 .15 .056 .054 .051 .036 .043 .07 34 .127 .117 .099 .093 .093 .10 コーナー箇所数/乾式保護材延長(m) 34 .514 .482 .450 .259 .445 .50 タイル役物金額/平面金額 15 .241 .196 .220 .080 .227 .25 タイル役物金額/平面金額(同面サッシ) 4 .056 .056 .057 .014 .057 .06 軽鉄壁開口部補強価格/軽鉄壁価格 32 .278 .273 .267 .081 .266 1.3 単価の割増率 軽鉄天井開口部補強価格/軽鉄天井価格 34 .495 .492 .482 .125 .491 1.6 単価の割増率 耐火間仕切り開口部補強価格 /耐火間仕切り価格 18 .073 .063 .049 .069 .042 1.1 単価の割増率 断熱材面積/建物見付面積 40 .572 .554 .490 .259 .522 0.5 (0.8) 65 (Tukey のバイウェイト) デフォルト値 備考 ( )内は外周梁の側・底 面を断熱する場合 図1 揚重機費/直接工事費合計 図3 スリーブ補強費合計/鉄筋加工組立費合計 図2 鉄筋圧接費合計/鉄筋加工組立費合計 図4 アルミ笠木コーナー加算額合計/アルミ笠木直線部価格合計 図6 タイル役物価格合計/タイル平面価格合計 図5 防水立上りコーナー保護箇所/防水立上りm 図7 軽鉄壁開口部補強価格合計 /軽鉄壁下地価格合計 図8 軽鉄天井開口部補強価格合計 /軽鉄天井下地価格合計 図9 耐火間仕切り開口部補強価格合計 /耐火間仕切り価格合計 図10 断熱材面積/外壁見付面積 66 4.3 今後の検討課題 今回の分析により10種類の部位・部材についてデフォルト値を算出したが、図1~図10に示すヒ ストグラムにみられるように実績データは施設によるバラツキが大きい。今後はデータの蓄積を行い、 バラツキの要因とデータの相関性を把握することが検討課題ではないかと考えられる。 5 内・外部仕上で基本設計段階では積み上げが困難な部位・部材の単価 「官庁施設の設計段階におけるコスト管理ガイドライン」の概算工事費算出標準書式を用いて概 算工事費を算出する場合の留意事項には「建築工事の概算工事費は算出の標準書式の中科目 又は細目毎に示されている単位で概算数量を算出することを基本とするが、全体工事費に占める 構成比率が低い部位・部材等については、㎡あたりの実績単価の平均値などを利用してもよい」と されている。その例としては「工事費の中で占める割合が小さく、一般的な庁舎に付随しているもの」 として「点検口、各種見切り縁、サイン、階段回り・便所回り什物他」が例示されている。 以下は建築工事の工事費内訳書のデータから全体工事費に占める構成比率が低い部位・部 材等を抽出し、その合計額から㎡あたりの実績単価を算出し分析を行ったものである。 5.1 対象工事と集計方法 分析対象工事は表1に示すとおりである。 建築工事の工事費内訳書は21の科目により構成され、各科目に属する細目ごとに数量、単価、 金額が記載されている。科目の中の既成コンクリート、防水、石、タイル、木工、金属、左官、塗装、 内外装、ユニット及びその他、の11科目については、中科目で外部と内部に区分されている。また、 中科目の外部と内部の区分は部位別に概算工事費を算出する場合の外部仕上と内部仕上に概 ね整合している。 「標準書式」を用いて、概算工事費を算出する場合の具体的な運用を定めた「留意事項」には 概算数量の算出を基本とする細目が具体的に記載されている。本研究では工事費内訳書に記載 された細目を、 ①概算数量算出細目【想定】 留意事項に示された細目、基本設計の段階で概算数量の算出が容易であると考えられる 細目、構成比率が高い細目 ②概算数量非算出細目【想定】 概算数量の算出が困難または効率的でない細目、構成比率が低い細目 の二つに分類して、全体工事費に占める構成比率が低い部位・部材等の㎡あたりの実績 単価について、内部と外部に分けて集計を行ったものである。なお、①と②の分類分けは 筆者の主観的な判断により行ったため厳密さは十分ではないと思われるが、構成比率が低 い部位・部材の概算額のおおよその合計金額(㎡単価)を把握するという目的には適うも のであると考えた。 細目の①または②の分類分けの例を内部は表5に、外部は表6に示す。なお、工事費内訳書で は細目名が同じでも仕様が異なる場合などは別の細目に計上されているが表5、表6では1細目に 集約して示している。 67 表5 内部仕上の細目の分類例 【想定】 概算数量算出細目【想定】 既製コンクリート 防 水 石 地下階二重壁 押出成形セメント板 地下階 床・壁 ケイ酸系浸透防水材 床 花崗岩 細目概要 概算数量非算出細目【想定】 厚15 下地鉄骨・目地シーリング共 コンクリート面 厚25 ジェットバーナー 材工共 磁器質 空洞ブロック16 厚さ150 内 既製コンクリート 二重壁点検口 壁 防 水 排水溝 塗膜防水 X-2 平 面 表面塗料カラー 小規模 防 水 排水溝 塗膜防水 X-2 立上り.立下り 表面塗料カラー 小規模 防 水 塗 膜 防 水 Y-1 平 面 表面塗料無し 小規模 防 水 塗 膜 防 水 Y-1 立上り.立下り 表面塗料無し 小規模 防 水 シーリング 石 男子便所 汚垂石 花崗岩 厚25 本磨き 材工共 W1650×D600 GRC製 W303×H303 内装タイル張り 一般タイル タ イ ル 床階段用タイル張り 段鼻 金 属 軽量鉄骨壁下地 金 属 軽量鉄骨壁下地 開口補強 タ イ ル 誘導用及び注意喚起用床材 点字タイル 磁器質 無ゆう 300角 停止用 金 属 軽量鉄骨天井下地 タ イ ル 誘導用及び注意喚起用床材 点字タイル 磁器質 無ゆう 300角 誘導用 無ゆう 材工共 補強コンクリートブロック タ イ ル 磁器質 施ゆう 100㎜角 帳壁 細目概要 既製コンクリート 150㎜角 下地モルタル別途 金 属 軽量鉄骨天井下地 開口補強 金 属 天井廻縁 塩化ビニル製 金 属 軽量鉄骨下がり壁 下地 金 属 天井 アルミパネル 厚3.0 アルマイト仕上 オープンジョイント 金 属 床目地棒 金 属 1Fエントランスホール・風除 室屋根 アルミパネル 厚2.5 アルマイト仕上 オープンジョイント 金 属 階段ノンスリップ 金 属 階段(1) トップライトルーバー アルミ製 60×15 @75 W6200×D1800 取付金物共 金 属 タラップ(足掛) 金 属 情報公開・事務室2 排煙口廻りルーバー アルミ押出型材 15×60 @45 W=323.5 下地金物共 <D-214・215> ステンレス製 4-31-2 4×12 カールプラグ併用 ステンレス製ビニルタイヤ入り フラットエンド(ビニル製)共 金 属 マンホールふた 金 属 AWガラリ部 バックパネル アルミパネル厚2.0 <A-706> W1850×H300 断熱材 厚25吹付共 金 属 床点検口 屋内用 アルミ製枠 金 属 AW 窓台 スチールPL 厚1.6加工 W=425(糸尺460) 金 属 天井点検口 一般タイプ アルミ製 内外枠共目地 密閉形(テーパーパッキン式) 内径600 塩化ビニル製 アルミ目地 金 属 AW 膳板 スチールPL 厚1.6加工 W=70(糸尺105) 金 属 下り壁見切縁 金 属 AW 額縁 スチールPL 厚1.6加工 W=70(糸尺105) 金 属 コーナービード 塩ビ製 金 属 AW 水切板 スチールPL 厚1.6加工 W=370(糸尺405) 金 属 設備゚室 排水トラフ蓋 ステンレスグレーチング W=200 受枠共 <標詳1-21-7> 金 属 サッシ取合方立 スチールPL 厚1.6加工 W129×D100(糸尺343) ロックウール充填共 金 属 1Fエントランスホール 空調吹出口蓋 ステンレスグレーチング W=120 受枠共 <D-204> 金 属 階段(1) ガラス手摺枠 金 属 SK モップ掛け ステンレス製 <D-219> 金 属 便所 身障者用手摺 壁付 L型 金 属 2~5Fロビー壁 スチールパネル 厚1.6 AEB 金 属 耐火ボード スチールPL1.6 焼付塗装 W187×D75×H1620 仕上げ 大便器用 固定型 可動型 小便器用 直均し仕上げ 防水下地 仕上下地 金 属 排煙口内:排煙パネ ル廻り開口枠 スチールPL 厚1.6加工 下地金物共 <D-214・215> 金 属 ファン上部 チャンバー塞ぎプレート スチールPL 厚1.6加工 断熱材 厚25吹付共 <D-216> 左 官 床コンクリート直均し 金 属 AG チャンバーボックス 左 官 床モルタル塗り 床仕上下地 金 属 B1F受水槽ポンプ室 配水管用カバー スチールPL 厚1.6加工 W200×D200×H800 溶融亜鉛メッキ <D-103> 左 官 内壁モルタル塗り 金ごて 厚20 金 属 ロビー 開口二方枠 スチールPL 厚9.0 W=260 左 官 建具周囲 内部 金 属 階段 スチール製手摺 H=1100(平部) 手摺:FB-25×9 手摺子:FB-25×9 @103 左 官 壁 内装薄塗材E 砂壁状じゅらく 金 属 階段 壁付手摺 手すり ビニル製 径40 左 官 壁 珪藻土塗材 ボード面 金 属 書庫(階段) 壁付手摺 スチールパイプφ45 縞鋼板 W=300 受枠共 <標詳1-21-1> 塗 装 錆止め塗料塗り 塗 装 合成樹脂調合 ペイント塗り 塗 装 合成樹脂 塗 装 鉄鋼面つや有 塗 装 ウレタン樹脂ワニス塗り 木部 工程B種 素地B種 塗 装 床用塗料塗り ウレタン系 平滑仕上げ 一般 内外装 ビニル床シート 無 地 厚さ2.5 一般床 内外装 ビニル床タイル 半硬質 内外装 帯電防止床タイル 厚さ2 コンポジションビニル床タイル 内外装 ビニル床タイル 耐シガレットタイプ 厚さ3 左 官 防油提立上り・天端 防水モルタル塗 厚さ15 内外装 タイルカーペット モルタル充てん スチールPL 厚1.6加工 金 属 発電機室 トラフ蓋 金 属 EV吊フック 20Kn 金 属 床仕上見切 ステンレス製 20×20×2.0 エマルションペイント塗り 金 属 ピクチャーレール アルミ製 合成樹脂エマルション 金 属 自動扉進入防止柵 ステンレス製 □-16 HL アルゴン溶接止加工 W900×H350 左 官 排水溝 コンクリート直均し 仕上げ 防水下地 W=125 左 官 配線ピット コンクリート直均し 仕上げ 防水下地 W=250 左 官 排水桝 防水モルタル塗り 厚さ15 左 官 排水溝 防水モルタル塗り 厚さ20 W150×H120(糸390) 左 官 EVピット壁 防水モルタル塗り 厚さ20 鉄鋼面 工程B種 現場2回目 屋外 鉄面工程B種 錆止工程B種 現場1回 1回目別途 工場錆止別途 屋内 熱溶接工法 ノンアスベスト系 厚さ2.0 一般床 一般床 階段床 1種 500×500 内外装 天然木化粧複合 内外装 畳敷き 内外装 ポリスチレンフォーム 内外装 ビニル幅木 内外装 壁 せっこうボード 厚12.5 内外装 壁 シージング せっこうボード 厚12.5 内外装 基礎天端 幅35 ステンレス製 標準図 8-31-1 フローリング 左 官 AW-5額縁 モルタル塗り 塗 装 クリヤーラッカー塗り 塗 装 ウレタン樹脂ワニス塗り (糸幅300mm以下) 不燃 内外装 誘導用及び 注意喚起用床材 点字ブロック 塩化ビニル製 不燃 内外装 誘導用及び 注意喚起用床材 点字ブロック タイルカーペット C種下張り無 厚12 床下地材(空練り 和室 厚さ50 W=55 なら 現場塗装 共仕C種 畳表C2 柄へり Ht 畳床PS-C20 一畳 厚さ50 (糸幅300㎜以下) 木部 工程B種 素地B種 木部 工程B種 素地B種 高さ60 壁 化粧けい酸 カルシウム板張り 内外装 チャンバーBOX内吹付 硬質ウレタンフォーム 厚さ25 一般 内外装 壁 天然木練付 けい酸カルシウム板張 厚さ8 内外装 耐震スリット部 不燃積層せっこう ボート 厚 9.5 不燃 内外装 壁 けい酸 タイプ2(ノンアス)0.8FK 厚 8 内外装 下り壁 せっこうボート 厚 9.5 準不燃 継目処理 下張GB-R 内外装 壁 ビニルクロス張り 不燃 ボード面 一般部 内外装 下り 天井ビニルクロス張り 不燃 ボード面 一般部 内外装 壁 織物クロス張り 不燃 ボード面 一般部 内外装 下り天井 織物クロス張り 不燃 ボード面 一般部 内外装 壁 グラスウール 保温板2号 32K 厚さ25 内外装 壁 ロックウール吸音板張り カルシウム板張り 吸音板張り 内外装 間仕切内 内外装 壁 内外装 天井 せっこうボード 内外装 天井 不燃積層 厚さ8 鋼製、木、ボード下地 300×300 500×500 W=50 <A-603図 D-210> 張付け表面押え 保温板1号 厚さ50 壁充填 厚さ25 張り(GB-R) 厚 9.5 せっこうボード 厚 9.5 打込み 準不燃 継目処理 下張GB-R 不燃 厚9.5共 化粧有り(トラバーチン) 突付け 内外装 天井 木目化粧石 膏ボード張り(鋼製 厚さ12.5 - 内外装 天井 ロックウール 化粧吸音板張り フラット内部用 厚 9 内外装 天井 けい酸 カルシウム板張り タイプ2(ノンアス)0.8FK 厚 6 内外装 天井 吸音板張り 保温板2号 32K 厚さ25 内外装 システム天井 内外装 同上用 開口部補強 ブリッジ工法 不燃 下張GB-NC 厚 9.5共 突付け 張付け表面押え 天井下地共 内外装 耐火間仕切(継目処理) 内外装 化粧シート張り 内外装 壁 硬質ウレタンフォーム (現場発泡) 仕上ユニット 地下階床 湧水床パネル ポリスチレン製 厚70 鋼建面 下地処理共 仕上ユニット 鍵箱 鋼製 建具まわり 150×25 仕上ユニット 消火器ボックス 既製品 スチールPL-1.6 仕上ユニット カーテンレール アルミニウム製 仕上ユニット カーテン 防炎 仕上ユニット 便所 ベビーチェアー・シート 仕上ユニット フリーアクセスフロア H=100(0.6G) 仕上ユニット ベネシアンブラインド スラット幅25 横型ギア式 仕上ユニット 電動ロールスクリーン アルミ製 60本用 ガラス繊維綾織メッシュ生地・ワイヤータイプ W1460×H6700 仕上ユニット 階段(1) 壁付手摺 集成材φ45 CL共 ブラケット共 仕上ユニット ブラインドボックス・ロールスクリーンボックス スチールPL 厚1.6加工 W120×D150(糸尺500) 仕上ユニット 1Fエントランスホール 建築化照明ボックス スチール厚1.2 仕上ユニット 便所 照明ボックス スチールPL 厚1.6加工 L1600×D150×H150 仕上ユニット 階段(1) 建築化照明ボックス スチール厚1.6加工 ルーバー 仕上ユニット 流し台 幅1650 仕上ユニット SK棚 メラミンポストフォーム 厚20 W640×D150 メラミンポストフォーム 厚25 W=100 仕上ユニット 吊戸棚 幅1650×高さ700 仕上ユニット 便所 ライニング甲板 仕上ユニット 水切棚 1段 仕上ユニット 入口サイン 仕上ユニット 流し上部水切り L1200 ステンレス製 厚さ1.5 W65×H80 <A-603図 D-222> 仕上ユニット 総合案内サイン 仕上ユニット 便所 洗面カウンター ・化粧鏡 メラミンポストフォーム(2ボール) W1600×D750×H800 仕上ユニット 各階案内サイン 仕上ユニット 便所 トイレブース ・隔て板 メラミン樹脂系化粧板 厚40(2ブース) 幅木型 アルミコーナーエッジ付 仕上ユニット フロア案内板 仕上ユニット スチールパーティション スチール厚0.6 メラミン樹脂焼付塗装 仕上ユニット 室名表示 仕上ユニット スライディングウォール 表面材:繊維強化プラスターボード厚8 仕上ユニット ピクトグラフ 仕上ユニット 2F署長室 造作家具 仕上ユニット 階段室階数表示 仕上ユニット 書庫 書架 仕上ユニット デザイン画展示サイン 仕上ユニット 厚9.5共 保温板1号 厚さ50 壁充填 ロックウール吸音板張り ポリスチレンフォーム板 グラスウール 下地張り 書庫 移動書架 レール共 仕上ユニット 手摺面 点字表示板 仕上ユニット 事務室 窓下鋼製書架 W5870×D565×H1100 仕上ユニット エントランスホール 掲示板 仕上ユニット 煙突用成形 ライニング材 内径300 650℃ 仕上ユニット 各階ロビー 掲示板 仕上ユニット 煙突用成形 ライニング材 内径500 650℃ 仕上ユニット エントランスホール アクリル板 仕上ユニット 煙突付属金物 左 官 キャスタブル耐火材 仕上ユニット 耐火ボード 仕上ユニット 掲示板カバー 厚さ50㎜ 仕上ユニット 天吊サイン 厚12+15(1時間耐火) 仕上ユニット 避難口誘導標識 68 リブ付アクリル板厚3.0 フロスト加工共 表6 外部仕上の細目の分類例 【想定】 概算数量算出細目【想定】 細目概要 概算数量非算出細目【想定】 防 水 アスファルト防水(平面・立上り) AI-2(保護密着断熱) 平場 防 水 塗膜防水(平面) X-2 平 面 表面塗料カラー 防 水 地下外壁 塗膜防水 Y-1 立上り.立下り 表面塗料無し 一般 防 水 防水入隅処理 モルタル 防 水 防水押え金物 アルミ製 防 水 成形緩衝材 防 水 伸縮調整目地 防 水 防水立上り タ イ ル 床タイル張り 大型床タイル張 磁器質 施ゆう タ イ ル 壁モザイクタイル張り(約物を含む) ユニットタイル マスク張り 磁器質 特注色 一般 アス防用 成形伸縮目地材 25×80 乾式保護材 絶縁シート含 共詳-03 厚さ15 H=285 細目概要 防 水 設備基礎 塗膜防水 X-2 立上り.立下り 表面塗料カラー 防 水 笠木・水切 塗膜防水 X-2 平 面 表面塗料カラー 防 水 笠木・水切 塗膜防水 X-2 立上り.立下り 表面塗料カラー 防 水 床 塗膜防水 X-2 平 面 表面塗料カラー 防 水 地下外壁 塗膜防水 Y-1 平 面 表面塗料無し 防 水 シーリング タ イ ル 床階段用タイル張り 段鼻 磁器質 アンカータイプ (E) 標準色 200㎜角 無ゆう 150㎜角 下地モルタル別途 施ゆう 50二丁 平 95×45 金 属 軽量鉄骨天井下地 金 属 天井廻縁 金 属 笠 木 金 属 AW-3ランマ部 アルミリブパネル フッ素樹脂焼付 W4200×H400 下地共 <D-214> 金 属 アルミ笠木コーナー加算 金 属 北側 カーテンウォール取合ボータ ゙ー アルミリブパネル 厚2.0加工 W212.5×D163 <D-108> 金 属 アルミ水切 W=220(アルマイト処理) 金 属 梁底 アルミパネル 厚2.0加工 フッ素樹脂焼付 W=250 下地共 <D-119> 金 属 車庫外壁 アルミスパンドレル フッ素樹脂焼付 H=1040 下地共 金 属 車庫 壁塞ぎパネル アルミ厚2.0加工 フッ素樹脂焼付 W150×H3300 下地金物共 同上用壁下端水切 アルミ既製品 金 属 車庫 壁塞ぎパネル アルミ厚2.0加工 フッ素樹脂焼付 W400×H3300 下地金物共 金 属 アルミ製 アルミ製 金 属 ACW-1上部幕板 アルミスパンドレル フッ素樹脂焼付 H=220 下地共 金 属 AW-3ランマ部 アルミスパンドレル フッ素樹脂焼付 W4200×H400 下地共 <D-215> 金 属 同上用壁見切ボータ ゙ー アルミPL-2.0加工 W340×D45 <47図> 金 属 軒天 アルミガラリ 金 属 軒天 アルミ切板パネル 厚3.0(アルマイト仕上) オープンジョイント 下地共 金 属 丸環 金 属 屋上手摺 アルミ既製品 H=1200 アルミルーバー(H=965)共 <D-110> 金 属 階段ノンスリップ W1620×D1270 下地・取付金物共 金 属 屋上手摺 片開き扉 アルミ既製品 W900×H1500 アルミルーバー(H=1265)共 金 属 5F設備機械置場 壁付スチール手摺 ステンレス製 コンクリート笠木部 カールプラグ併用 ステンレス製ビニルタイヤ入り フラットエンド(ビニル製)共 幅35 H=780 <D-109> 金 属 屋上アルミルーバー アルミ既製品(30×60) H=1100 <D-114> 金 属 アルミ笠木 避雷導体用接続 金物 アルミ製 厚2.0 SUS取付金物共 金 属 屋上アルミルーバー 片開き扉 アルミ既製品 金 属 ウェザーカバー SUS1.5(HL)加工 W1200×D580×H580 防鳥網・取付金物共 金 属 煙突(金物他一式) 金 属 鉄骨階段手摺 左 官 壁天端コンクリート 直均し仕上げ 防水下地 スチール製(溶融亜鉛メッキ) 左 官 屋根コンクリート直均し 仕上げ 左 官 屋根コンクリート直均し 仕上げ 防水下地 左 官 基礎天端コンクリート 直均し仕上げ 防水下地 左 官 笠木コンクリート直均し 仕上げ 左 官 床コンクリート直均し 左 官 水切コンクリート直均し 仕上げ 左 官 床モルタル塗り 左 官 外壁下地モルタル塗り 左 官 建具周囲 左 官 仕上げ 直均し仕上げ 直均し仕上げ 防水下地 W=260 200角タイル下地 モザイクタイル下地 木ごて 防水モルタル充てん 外部 外壁 複層塗材RE コンクリート面 塗 装 合成樹脂調合 ペイント塗り SD,LSD等 塗 装 合成樹脂 エマルションペイント塗り けいカル板面 凹凸模様 吹付け 塗 装 アクリル樹脂系 非水分散形塗料塗 ケイカル板面 工程B種 塗 装 常温乾燥型 ふっ素樹脂 コンクリート面 素地B種 内外装 軒天 けい酸 カルシウム板張り タイプ2(ノンアス)0.8FK 厚 6 仕上ユニット トップライト 素地B種 屋内 突付け アルミ既製品 900×900×H525 <D-117> 仕上ユニット 路面表示用塗料 幅150㎜ 厚さ1.0㎜ 仕上ユニット 車止めブロック 既製コンクリート製 600×200×120 <A-802> 溶融式 直線 仕上ユニット 庁舎~車庫取合部 玉砂利敷き 厚さ150 仕上ユニット 非常用進入口表示 アクリル板 一辺200 仕上ユニット EX-6 入口庇名称サイン 表示:SUS切文字 t5.0 HL仕上 <A-502> 仕上ユニット EX-8 デザイン画展示サイン W500×H500 壁付 本体:透明ガラス厚5 受枠SUS2.0曲加工 5.2 内・外部価格の構成比率 工事価格に占める内・外部 の価格の構成比の平均値は図 11に示 すように10.9%、23.8% であった。また、その中 で概 算 数量の算出が難しいと想定され 図11 内・外部価格の構成比 る細目の価格が全工事費に占 める比率は外部が1.4%、内部が3.1%である。 5.3 内部の集計結果 表7 概算数量非算出想定部分の比率・単価(内部) 内部の集計結果は表7に示すとおりで、 内訳書の内部の単価の平均値は35,497 内訳書「内部」 の単価(円/㎡) 概算数量非算出 想定部分の比率 概算数量非算出 部分単価(円/㎡) 平均値 35,497 13.3% 4,625 円/㎡、標準偏差は10,812円/㎡、ヒストグ 中央値 34,970 12.4% 4,650 ラムは図12に示すとおりである。 標準偏差 10,812 4.6% 1,984 TRMEAN 36,798 12.9% 4,598 50 50 50 内訳書の内部について表5の例示のよ うに数量を非算出と想定した細目の単価 N 69 の平均値は4,652円/㎡、標準偏差は1,984円/㎡で、ヒストグラムは図13に示すとおりである。 図12 内部の単価のヒストグラム 図13 内部の非算出想定細目の単価ヒストグラム 5.4 外部の集計結果 外部の集計結果は表8に示すとおりで、 表8 概算数量非算出想定部分の比率・単価(外部) 内訳書の外部の単価の平均値は21,096 内訳書「外部」 の単価(円/㎡) 円/㎡、標準偏差は16,641円/㎡で、ヒスト グラムは図14に示すとおりである。内部に 比べると施設によるばらつきが大きい。 内訳書の外部について表6の例示のよ うに数量を非算出と想定した細目の単価 概算数量非算出 想定部分の比率 概算数量非算出 部分単価(円/㎡) 平均値 21,096 12.8% 2,692 中央値 18,714 13.1% 2,455 標準偏差 16,641 9.0% 1,505 TRMEAN 18,943 13.1% 2,481 50 50 50 N の 平 均 値 は 2,692 円 / ㎡ 、 標 準 偏 差 は 1,505円/㎡でヒストグラムは図15に示すとおりである。 千円 図15 外部の非算出想定細目の単価のヒストグラム 図14 外部の単価のヒストグラム 5.5 ㎡単価で加算する部分の概算単価の考え方 内部仕上、外部仕上に㎡単価で加算 表9 内外仕上の㎡単価加算分の単価の案 する部分の概算単価をどのように設定す 平均値 るかは概算全体の信頼性に大きくかかわ る。今回の集計結果からデータの平均値 近傍の値とした場合、第3四分位の近傍 ㎡単価加算額 (円/㎡) の値 とした場 合 の参 考 案 を表 9に示 す。 70 第3四分位 内部 4,700 5,500 外部 2,700 3,000 当面はこれらの単価をデフォルト値として利用し、デフォルト値と実績値との施設の特性、用途、規 模などによる差異をデータとして蓄積することが重要であろうと思われる。 6 フリーアクセスフロア、ブラインドボックス、便所ブースの単価の実績値 6.1 フリーアクセスフロア フリーアクセスフロアは30施 設 の工 事 費内訳書に単価があり、1施設で複数の 仕様のものがある場合もあったので、分析 対象のデータ数は63であった。 図16 フリーアクセスフロアの高さ(mm) フリーアクセスフロアの仕様のうち構法 は全てパネル構法で、高さ、耐荷重性能、 耐 震 性 能 、表 面 仕 上 げ材 の材 質 などの 仕様は図16~図19に示すとおりであった。 サンプル数が最も多かった表10の仕様に 示すフリーアクセスフロアの単価のヒストグ 図17 フリーアクセスフロアの耐震性能(地震時水平力) ラ ム は 図 20 に 示 す と お り で 、 平 均 値 が 11,726円/㎡であった。 なお、単 価 にはコンクリートこて仕 上 、 床用 防 塵 塗 料の単価は含まれていない 図18 フリーアクセスフロアの耐荷重性能 こと、表面仕上げ材がタイルカーペットの 標準品以外を用いる場合は差額を加算 する必要があることに留意する。 図19 フリーアクセスフロアの表面仕上げ材 表10 標準的なフリーアクセスフロアの単価 仕様 構法 パネル構法 高さ 100 耐震性能 1G,0.6G 耐荷重性能 3000N、5000N 表面仕上材 タイルカーペット 平均値 単価 (円/㎡) 標準偏差 N 11,726 1,776 30 図20 標準的なフリーアクセスフロアの単価の ヒストグラム 71 6.2 ブラインドボックス ブラインドボックスは27の施設の工事費 内訳書に単価のデータを分析した。図21 に示すように、アルミ製が17、鋼製が9、集 成材が1であった。 サンプル数が最も多かったアルミ製で 表 面 の仕 上 種 別 がB-1のもの、B-2のも の、鋼製で仕上種別が EP-G または SOP 図21 ブラインドボックスの材質と仕上種別 のもの、及び AE 焼付塗装のものについ て単価の平均値等を表11に示す。サンプル数が 最も多いアルミ製で表面仕上げの種別がB-1の ものの単価のヒストグラムを図22に示す。 表11 ブラインドボックスの平均寸法と単価 寸法(平均値) 仕上 材料 Al N 単価(円/m) W (mm) H (mm) 糸長さ (mm) 平均値 標準偏差 B-1 11 121 135 536 10,982 B-2 4 120 155 529 13,284 3,296 EP-G、SOP 5 122 146 543 10,203 1,881 AE焼付塗装 4 160 155 476 15,943 1,103 (ブロンズ、ステンカラー) 3,914 St 1.6 図22 アルミ製ブラインドボックス(B-1種)の 単価のヒストグラム 6.3 便所ブース 便所ブースは31の施設の工事費内訳書に単価のデータを分析した。表面仕上げ材は29がメラ ミン樹脂化粧板で、ポリエステル樹脂化粧板と金属箔化粧板が各1で、全てがアルミ製コーナーエ ッジ付であった。また、足形状は全てステンレス製巾木型であった。 便所ブースの高さと長さ(m)あたりの単価の散布図を図23に示す。 高さが1900~2100、表面仕上げがメラミン樹脂化粧板、扉形状が開き戸の仕様のものが21施設 であった。その場合のmあたりの単価の平均値は33,168円/m、標準偏差は4,886円/m で、ヒストグ ラムは図24に示すとおりであった。 H 千円/m 図23 便所ブースの高さと m あたり単価の 散布図 図24 便所ブース(H=1900~2100)の m あたり単価の ヒストグラム 72
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