第2次宝達志水町男女共同参画行動計画 平成24年度~平成26年度

第2次宝達志水町男女共同参画行動計画
平成24年度~平成26年度
平成24年3月
宝 達 志 水 町
計画の策定にあたり
少子高齢化や人口減少社会の進行、地域社会や社会情勢の変化、経済社会のグロー
バル化など、我が国の社会経済情勢は大きく変化しています。このような時代の中で、豊か
で活力のある社会を築いていくためには、男性も女性もすべての個人が、互いにその人権
を尊重し、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮できる社会の実現が必要不可
欠となっています。
国においては、男女共同参画社会の実現を21世紀における最重要課題として位置づけ、
平成11年6月に「男女共同参画社会基本法」が制定され、男女共同参画基本計画に基づ
き様々な取り組みが進められています。
本町においても、平成21年に「宝達志水町男女共同参画行動計画」を策定するとともに、
平成22年に「宝達志水町男女共同参画推進条例」を施行し、男女共同参画を推進するた
めの施策を実施しています。
男女共同参画社会の確立は、町民の皆様をはじめ事業者、関係各団体、行政が力を合
わせて取り組むことにより実現できるものであり、計画が着実に推進されますよう、皆様のご
理解とご協力をお願い申し上げます。
この計画の策定にあたり、ご尽力頂きました宝達志水町男女共同参画審議会委員及び
石川県男女共同参画推進員の皆様、また貴重なご意見をお寄せくださいました多くの皆様
に心から厚く御礼申し上げます。
平成24年3月
宝達志水町長
津 田
達
目
次
第1章
計画の基本的な考え方
1 計画策定の趣旨
2 計画の性格
3 計画の基本目標
4 計画の期間
5 計画の体系図
第2章
計画の内容
1 基本目標 男女共同参画の推進
(1)男女共同参画への意識啓発
(2)政策・方針立案及び決定過程への女性の参画の拡大
2 基本目標 人権尊重と男女平等の推進
(1)男女の人権の尊重
(2)男女平等教育・学習の充実
(3)暴力根絶への取り組み
3 基本目標 仕事と家庭の両立
(1)就業・労働における男女平等の促進
(2)家庭・地域社会における男女共同参画の促進
4 基本目標 計画の推進
(1)町民との連携・協働体制の充実
第3章 資料
1 宝達志水町男女共同参画審議会委員名簿
2 石川県男女共同参画推進員委員名簿
第1章
計画の基本的な考え方
1 計画策定の趣旨
国では、平成11年6月に「男女共同参画社会基本法」が制定されました。その後も、
DV防止法や、育児・介護休業法が改正されるなど、様々な施策が推進されています。
また、地方分権や人口減少社会の進行など、時代や環境の変化に的確に対応して
いくためには、性別に関係なく、個人の持てる能力を発揮できるよう、男女共同参画社
会の実現に向けた柔軟なまちづくりの推進が必要です。
このような中、男女共同参画社会の実現に向けた新たな指針として、「宝達志水町男
女共同参画行動計画」の成果や課題を継承しつつ、社会情勢の変化などに対応する
取り組みを盛り込んだ「第2次宝達志水町男女共同参画行動計画」を策定しました。
2 計画の性格
(1) この計画は、第1次宝達志水町総合計画の基本施策の1つである総合的な町づ
くりの一つに位置づけられており、男女共同参画社会の確立に向けて実施する具体
的な個別施策を示すものです。
(2) この計画は、男女共同参画社会の実現に向けて、各個別施策の実行性を確保し
ながら、また町民と町が互いに協力し合いながら、推進を図っていくものです。さらに、
社会の中で共通の問題となっている少子化や国際化などに関することについても、
広くとらえています。
3 計画の基本目標
男女共同参画社会の実現に向けて、男女共同参画社会基本法における5つの基
本理念を踏まえ、次の目標を設定して個別施策を推進していきます。
(1)男女共同参画の推進
(2)人権尊重と男女平等の推進
(3)仕事と家庭の両立
(4)計画の推進
基本法における5つの基本理念
・ 男女の人権の尊重
・ 社会における制度又は慣行についての配慮
・ 政策等の立案及び決定への共同参画
・ 家庭生活における活動と他の活動の両立
・ 国際的協調
4 計画の期間
この計画の期間は、平成24年度から3年間とします。
ただし、社会情勢の変化や計画の進捗状況に応じて、必要な見直しを行います。
5 計画の体系図
宝達志水町男女共同参画行動計画
基 本 目 標
1 男女共同参画の推進
課
題
(1)男女共同参画への意識啓発
(2)政策・方針立案及び決定過程への女
性の参画の拡大
2 人権尊重と男女平等の推進
(1)男女の人権の尊重
(2)男女平等教育・学習の充実
(3)暴力根絶への取り組み
3 仕事と家庭の両立
(1)就業・労働における男女平等の促進
(2)家庭・地域社会における男女共同参
画の促進
4 計画の推進
(1)町民との連携・協働体制の充実
第2章
計画の内容
1 基本目標 男女共同参画の推進
(1)課題 男女共同参画への意識啓発
男女共同参画に関する認識や知識を深めるために、情報を様々な機会を通じて積極的
に発信し、意識啓発を図ります。
事 業 概 要
実施区分
主管課
町広報、ホームページ、CATV等を利用し、分かりやす
い広報啓発活動を推進し、現行制度・慣行等を見直し、固
定的役割分担に基づいた表現や、女性軽視につながる表
現を修正するとともに、意識啓発を行います。
継続
関係各課
(2)課題 政策・方針立案及び決定過程への女性の参画の拡大
審議会や委員会への男女の参画比率が偏らないように、女性の参画の拡大を促進しま
す。また、施策決定過程に男女ともに参画する機会が確保されるように推進します。
事 業 概 要
各種審議会や委員会における構成メンバーは男性女性
を偏ることなく選出し、女性委員の比率が 35%以上となるよ
うに努めます。
民間の事業所、法人、任意団体に対し、役員会、委員会
における構成メンバーが男性女性を偏ることなく選出し、女
性委員の比率が全体で35%によるよう働きかけます。
町は意欲と能力のある女性職員を積極的に登用するほ
か、施策の企画立案・決定の場への参画を図るよう努めま
す。
各種団体、事業者に対し、経営方針や企画立案・決定の
場へ女性の参画を図るよう啓発を行います。
実施区分
主管課
継続
関係各課
新規
関係各課
新規
関係各課
関係各課
継続
2 基本目標 人権尊重と男女平等の推進
(1)課題 男女の人権の尊重
長い歴史の中で作られてきた社会的通念やしきたりの面で、男女の固定的な役割分担や
不平等をなくし、性別による差別的取扱いを受けないような社会の形成を目指します。
事 業 概 要
実施区分
主管課
相談業務として人権相談と併せ行政相談、法律相談を
実施しており、町民の幅広い活用を促進するため、男女の
人権の尊重相談業務の充実を図ります。
継続
住民課
継続
住民課
相談窓口の存在を周知し、より良い職場・家庭・地域の環
境づくりに努めます。
(2)課題 男女平等教育・学習の充実
児童・生徒が性別にとらわれず、お互いの個性を尊重しながら相手を思いやる心を育む
ような教育を強化します。
事 業 概 要
実施区分
主管課
学校教育の全般にわたり人権尊重の視点に立った男女
共同参画教育の充実に努め、性別にとらわれることなく、個
人の能力と適性に併せた指導を行います。また、家庭生活
においても、男女が共同して担うものであることを児童、生
徒に理解させます。
継続
学校教育課
(3)課題 暴力根絶への取り組み
女性に対する暴力(DV)、児童虐待、セクシュアル・ハラスメント等、あらゆる暴力につい
て未然に防ぐことができ、女性の人権が擁護されるよう意識啓発を徹底するとともに、相談窓
口の開設、他機関との連絡・協力体制について強化を図ります。
事 業 概 要
実施区分
主管課
相談機関相互の連携を強化し、生じた問題に対し迅速
かつ的確な対応ができるよう努めます。また、女性に対する
暴力等の総合的な相談窓口である「配偶者暴力相談支援
センター」を開設します。
継続
健康福祉課
女性に対する暴力やセクシュアル・ハラスメント等に関す
る意識啓発に努めます。また、DV や児童虐待に対しての
研修会を行います。
継続
健康福祉課
3 基本目標 仕事と家庭の両立
(1)課題 就業・労働における男女平等の促進
女性の就業機会を確保し、男性、女性ともに子育てや介護などの家族的な責任を果たし
ながら、能力や状況に応じて働き続けることができる環境づくりに努めます。また、男女格差
を解消し、労働条件の向上を促進します。
事 業 概 要
実施区分
主管課
事業主や勤労者に対し、男女雇用機会均等法の周知を
図り、育児、介護休暇等の制度についての啓発や情報提
供を行います。
継続
総務課
各事業所に対し、男女共同参画社会の重要性や男女の
均等な雇用と待遇が確保されるよう商工会等と協力し、情
報を提供します。
継続
総務課
(2)課題 家庭・地域社会における男女共同参画の促進
男性も女性も社会的責任と家族的責任を果たすことが求められている中で、親子交流事
業を推進します。また、地域社会活動へ町民の参加を促進します。
事 業 概 要
実施区分
主管課
地域の活動を支援し、働いている男女が参加しやすい運
営方法を取り入れ、男女双方の活動が促進されるように働
きかけます。
継続
関係各課
継続
健康福祉課
生涯学習課
「宝達志水町次世代育成支援行動計画」に基づき、多様
なニーズに対応する保育サービスの充実と子育て支援を推
進します。
継続
健康福祉課
育児、介護、障害者へのサービスの充実を図るとともに、
各種研修等を通じて地域での人材の育成・支援を行いま
す。
新規
健康福祉課
親子交流事業を推進し、意識啓発・情報提供を行い、父
親も子育てに参加しやすい環境づくりを推進します。
4 基本目標 計画の推進
(1)課題 町民との連携・協働体制の充実
計画の推進にあたっては、行政の推進体制を強化するのみでなく、町民と一体となって
取り組むことが必要です。町民の意見を積極的に反映させていくよう、町民との連携・協働
体制の充実を図ります。
事 業 概 要
実施区分
主管課
男女共同参画審議会・男女共同参画推進員の機能を充
実させ、町民の意見を積極的に反映させていく体制を確立
します。
継続
総務課
継続
総務課
あらゆる情報媒体を使って、町民からの意見や提案など
の情報を収集し、男女共同参画施策へ反映します。
第3章
資料
1 宝達志水町男女共同参画審議会委員名簿
(平成24年3月現在)
氏
名
役
職
備
考
山下 士郎
審議会会長
元石川県男女共同参画推進員
米澤佐知子
審議会副会長
民生・児童委員協議会代表
稲田
優
区長会代表
岡田 規子
町校長会代表
広橋
人権擁護委員代表
賢
池田 節子
町商工会代表
柳生眞喜子
元石川県男女共同参画推進員
山本シゲ子
JA はくい女性部代表
2 石川県男女共同参画推進委員名簿
(平成24年3月現在)
氏
名
備
考
氏
名
備
考
北山 芳美
宝達志水町代表
丸谷 英子
宝達志水町代表
松島しげ子
宝達志水町代表
田村志津子
宝達志水町代表
男女共同参画社会とは
人の生き方はそれぞれです。「女だから、男だから」という理由だけで、自分の生き方を自
由に選択することができない、ということを改め、男女が対等に自分の意思で社会のあらゆる
分野に参画し、お互いを支え合い、喜びも責任も分かち合う、そんな豊かで活力のある社会
が男女共同参画社会です。
なぜ、必要なの?
これまで、男女平等の実現に向けて様々な取り組みが進められてきました。しかし、現実の
社会においては、まだまだ男女間の不平等を感じる人も多いのではないでしょうか?今後、
少子・高齢化など社会経済情勢の急速な変化に対応していく上でも、女性、男性と性別にと
らわれることなく、個性と能力を十分に発揮することができる社会の実現が緊急の課題となっ
ています。
DV(ドメスティック・バイオレンス)
配偶者やパートナーなどからの暴力。「殴る」「蹴る」といった身体的暴力だけでなく、精神
的・性的・経済的・社会的暴力があり、犯罪となる行為です。
セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)
相手の意に反した性的な性質の言動で、身体への不必要な接触、性的関係の強要、性
的な噂を流したり、大衆に触れる場所へのわいせつな写真の掲示など、さまざまな態様なも
のが含まれます。一般的には、性的な冗談、食事やデートなどへの執拗な誘い、身体への
不必要な接触、また、それを断ることにより不利益を与えることなどをいいます。
宝達志水町男女共同参画行動計画
平成24年 3月
監
修 宝達志水町男女共同参画審議会
石川県男女共同参画推進員
編集発行 宝達志水町
(担当) 〒929-1492
石川県羽咋郡宝達志水町子浦そ18番地1
宝達志水町総務課