平 北 海 事 道 成 住 業 2 7 年 宅 供 度 給 計 北 海 道 住 宅 供 給 公 社 公 画 社 Ⅰ 平成27年度の公社経営について 公社は、平成15年度における特定調停の成立以降、新たな事業には着手せず、現に保有 する分譲資産の処分や割賦債権・賃貸資産の管理に事業を特化し、事業の健全な継続と堅実 な経営を図ることにより、事業計画の着実な実行と残された債務の返済を確実に履行し、公社 に課せられた社会的責任を果たすことが使命とされている。 これまで、事業計画の着実な実行を図るため、 ○ 北海道との密接な連携のもとに毎週定例で経営会議を開催し、事業の進捗状況のチ ェックや経営方策などの検討を行うなどして、その推進に努めてきた。 ○ また、「未収金回収プロジェクト」及び「賃貸住宅入居促進プロジェクト」を、さらに「みど り野ワーキング」を継続して設置し、情報の共有化と迅速な課題への対応に全社を挙げ て取り組んできた。 これらにより、平成26年度の収支は概ね計画どおりの実績が得られる見込みとなり、返済に ついても計画は下回るものの、約定に基づく返済は履行できる見込みである。 しかしながら、 ・ 宅地分譲においては、販売が鈍化していることから、なお一層の販売促進を図る必要が あること。 ・ 割賦債権においては、収納率の改善を図る必要があること。 ・ 賃貸住宅においては、低迷していた一部団地の入居率の改善が図られ、引き続き高入 居率を維持する必要があること。 など、各事業における課題を抱えており、また公社を取り巻く経営環境も依然として厳しい状況 が続いている。 このような状況を踏まえ、今後も引き続き債務を確実に返済していくため、社会経済情勢の 変化などを的確に把握し経営資源の活用や処分の促進を図り、堅実な経営を推進していく必 要がある。 このため、平成27年度においてはこれまで実施してきた諸方策の結果などを踏まえて、一層 の事務事業の見直しに取り組みながら事業計画を確実に達成することができるよう、役職員一 丸となって事業の推進に取り組むものである。 Ⅱ 経営の基本方針 1 ・ ・ ・ 2 事業の健全な継続を行うために 分譲資産の良質な管理に努める。 賃貸資産における良好な住環境の維持管理に努める。 割賦債権の適正な管理に努める。 借入金の着実な返済を行うために ・ 分譲資産の処分を進め、収入の確保に努める。 ・ 賃貸事業の安定的な収入の確保に努める。 ・ 割賦債権の確実な回収に努める。 ・ 効率的な業務の執行に努め、経費の節減に努める。 -1/5- Ⅲ 組織体制 事業計画を着実に実行するため、経営課題に的確に対応し効率的な業務執行に努める。 [平成27年度組織体制] 理事長(非常勤) 7名 専務理事 理 事 部 非常勤理事(1名) 長 ○ ○ 役員 職員 担 6名 7名 当 (うち常勤2名) 非常勤監事(2名) Ⅳ 販売・管理計画 1 分譲資産販売計画 (1) 販売促進への主な取り組み ① 新聞チラシ折込のほかインターネットホームページを活用したタイムリーな分譲情報掲 載による広報活動 ② 集合・業務用地の販売促進 ・企業に対する営業活動 ・効率的・効果的な販売方法、分譲から賃貸への転換、需要に即した用途への見直 し、戸建用地への転換など、団地の状況や費用対効果などを勘案した検討の継続 ③ 仲介業者への販売委託の継続(全団地対象) ④ 地元市、町との連携による販売促進(みどり野ワーキングの活用等) ⑤ 複数区画購入割引など、販売促進制度の拡大実施 (季実の里団地で複数区画購入割引の新規導入、みどり野団地で地区・期間限定の割 引キャンペーンの実施、旭岡団地で子育て支援等割引の拡大など) (2) 販売計画内訳 (単位:千円) 区分 団 地 名 用 途 平成27年度 残区画数 販売計画 販売計画 ・区画数 ・分譲金額 大曲柏葉台 集合住宅 2 0 戸建住宅 集合業務 計 7 8 15 1 旭 分 譲 宅 地 岡 -2/5- 0 4,798 1 長期事業 計 画 - 25,832 備 考 (単位:千円) 区分 分 譲 宅 地 団 地 名 用 戸建住宅 集合業務 未造成・公共 計 戸建住宅 集合業務 計 みどり野 季実の里 合 途 計 平成27年度 残区画数 販売計画 販売計画 ・区画数 ・分譲金額 688 2 16 6,760 (55筆) 759 2 143 16 8 168,848 151 16 927 19 180,406 長期事業 計 画 51,204 備 考 ・過去の販売 実績を踏まえ 計画 514,296 591,332 ・長期事業計画:特定調停で示した長期事業計画(以下同じ) 2 賃貸資産管理計画 (1) 入居促進への主な取り組み ① インターネット、札幌市広報誌、不動産情報誌等による広報活動 ② 土日休日の空き室見学対応を実施 ③ 市役所関連施設、地下鉄駅構内への入居者募集ポスター・チラシを設置・掲示 ④ 仲介業者の活用による入居促進強化 ⑤ 団地の個々の入居状況に合わせて、入居者への特典となるフリーレントなどの方策を 的確に実施 (2) 収納率向上への主な取り組み ① 新規滞納・長期化防止対策 : 電話・郵便・戸別訪問等による督促 ② 長期滞納者対策 : 支払い計画や退去の働きかけを行い、それでも支払いや退去に応 じない場合には明渡し請求等の法的措置 ③ 債権回収業者へは効果的・効率的な時期に委託を継続して実施 (3) 良好な住環境の維持保全への主な取り組み ① 日常の点検を励行し不具合箇所の随時修繕を実施するほか、建物等の調査診断や 長期修繕計画の策定を順次実施し、良好な住環境の長期的な維持保全を図る。 (4) 家賃収納計画内訳 (単位:千円) 区 分 一般賃貸住宅 団 地 名 ファインズ学園通ほ 平成27年度 長期事業計画 395,050 451,986 か 備 考 ・長期事業計画入居率 95.3% ・H27計画入居率 96.5% ・H27計画収納率 98.0% 中高層賃貸施設 琴似24軒 7,507 社有資産 緑苑ビル 27,569 賃貸宅地 緑苑ビルほか 合 計 ― 8,694 - 192,761 134,730 622,887 595,410 -3/5- ・H27計画収納率 100.0% ・長期事業計画では処分 ・H27計画収納率 99.1% 3 割賦債権管理計画 (1) 収納率向上への主な取り組み 収納率の向上を図るため、以下の未収金督促活動を徹底するほか、債権区分に応じて 必要な対策を適時・適切に行い、債権の早期回収に努める。 (督促活動) ① 継続的に滞納者の状況を把握するとともに、長期化を未然に防ぐため、迅速に電話・ 郵便・戸別訪問等による督促 ② 滞納が長期になっている債務者に対しては、債務者に係る資産・物件調査を行い、回 収の見込めるものから順次法的措置 ③ 債権回収業者への委託を継続実施 ・直営による場合と比較して債権回収業者へは最も効果的・効率的な時期に委託 (2) 割賦収入計画内訳 (単位:千円) 区 分 平成27年度 自治体 500,907 長期事業計画 847,593 備 考 ・繰上償還による約定額の減少 ・H27計画収納率 100.0% 民 間 96,148 352,372 ・繰上償還などによる約定額の減少 ・H27計画収納率 60.1% 合 4 計 597,055 1,199,965 その他の計画 区 分 管理受託事業 未収金回収 合 計 団 地 名 ― 平成27年度 33,734 50,137 長期事業計画 100,304 9,000 ― 83,871 109,304 リバティベル月寒ほか 備 (単位:千円) 考 ・長期事業計画はH14の長期 未収金893百万円の1% ・H27計画回収率 5.3% 【管理受託事業】 自社物件と同様、不動産情報誌、インターネット等による広報活動の強化を図るととも に、札幌市の子育て支援制度などにより入居促進を図り、入居者の確保に努める。 また、滞納者に対する電話・文書による督促、更には明渡し請求等の法的措置により収 納率の向上を図る。 【未収金回収】 割賦債権管理計画と同様の取り組みを行い、債務者の状況により適切に対応し未収金 の回収に努める。 -4/5- Ⅴ 経費計画 区 分 人 件 費 事 需用費 修繕・共益業務費 務 リース・委託業務費 公課費等負担金 費 支払利息 合 計 平成27年度 長期事業計画 56,587 29,962 195,446 59,978 163,505 22,425 527,903 (単位:千円) 備 考 長期事業 計画収入 の14% 349,000 【経費執行の方針】 経費は、現状の支出を踏まえた実態ベースで計上したものであるが、実施段階において はより縮減を図るため、経済的・効率的な事業執行を行い節約の徹底に努める。 -5/5- 平 成 北 海 資 道 住 金 2 7 宅 年 度 供 給 計 北 海 道 住 宅 供 給 公 社 公 画 社 【資金計画の方針】 「平成27年度事業計画」の確実な実施により、借入金の返済に努める。 【事業収支計画】 区 分 27年度 前年度繰越預金見込額(a) 分譲収入 賃貸収入 収 入 割賦収入 その他収入 収入計(b) 事務費人件費 支 出 支出計(c) 収 支(e=a+b-c) (単位:千円) 長期事業計画 備 考 500,000 180,406 622,887 597,055 83,871 1,484,219 527,903 3,422,000 591,000 595,000 1,200,000 109,000 2,495,000 349,000 527,903 1,456,316 349,000 5,568,000 【返済計画】 借 入 先 住宅金融支援機構 注1) 国(NTT資金) 北海道 返済額計(f) 期首残高見込額 27年度返済額 11,570,119 204,320 28,006,000 39,780,439 注2) 813,588 87,728 55,000 956,316 (単位:千円) 長期事業計画 備 考 800,000 92,000 1,184,000 2,076,000 注1)住宅金融支援機構の返済額は、特定調停に基づく賃貸資産分244,042千円と季実の里団地分 569,546千円の合計額である。 注2)北海道の長期事業計画返済額は、北海道予算計上時期としている。 【繰越預金】 区 分 27年度期末 次期繰越預金(e-f) 500,000 -1/1- (単位:千円) 長期事業計画 備 考 3,492,000
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