オートマチックラムサウンディング試験 オートマチックラムサウンディング試験は動的コーン貫入試験の一つで、調査方法が比較的簡便 で N 値 50 程度の貫入能力があり、200mm ごとのデータ(Nd 値)が連続的に得られる特徴を有し ています。また、Nd 値と標準貫入試験 N 値には高い相関性が認められています。 ( 「Nd 値の算出」 参照) ●試験方法 ●試験方法 ロッドの先端に先端角 90°外径 45mmのコーンを取り付け、自動連続貫入装置にて質量 63.5kg のハンマーを 500mm の高さから連続的に落下・打撃貫入させ(①) 、貫入量 200mm ごとの打撃回 数 Ndm を記録します。また、周面摩擦の影響を補正するため、打撃回数 Ndm が 5 回を超す場合は ロッドを回転させて回転トルクを測定します(②) 。 ① ハンマー吊り上げ ハンマー(63.5kg) ハンマー落下・打撃 ① 貫入量 200mm に到達したか? Yes 落下高さ 500mm No 200mm 間打撃回数記録 ② 回転トルク測定 200mm 毎の Nd 値 図2 試験フローチャート 先端コーン ② 先端角 90°,外径 45mm 内径 32mm,円筒部長 90mm 図 1 オートマチックラムサウンディング試験概略図 写真 1 先端コーン 調査機仕様 名称 オートマチックラムサウンディング地質調査機 形式 CRS-12 寸法 1630kg(ロッドは含まない) 形 式 落下装置 打撃回数 22 回/分 形 式 油圧式シリンダーフィード フィードスピード 0~6m/min(上昇)0~9m/min(下降) フィードストローク 1100mm スピンドル (株式会社ワイビーエム製) 質 量 2350mm×830mm×2570mm ハンマー フィード 写真2 オートマチックラムサウンディング試験機 寸法(L×W×H) ベースマシン 油圧式シリンダ+自動落下装置 引抜力 39.2kN(MAX) ドライブ方式 油圧モータドライブ 回転数 8min-1 回転トルク 440N・m(MAX) ロッドチャック方式 油圧チャック 形 式 0.028 ㎥ 走行速度 高 4.0 低 2.1km/h エンジン出力 9.2kW/2000min-1 ●Nd 値の算出 回転トルクの値を用い、周面摩擦の影響を下式で補正して、Nd 値を算出します。図 3 は Nd 値 と N 値の関係を示したものであり、Nd =N の関係がほぼ成り立っていることがわかります。 0≦Nd≦5 の時: Nd=Ndm Nd>5 の時: Nd=Ndm-Nmantle =Ndm-0.00041Mv Nd:補正された打撃回数 Ndm:測定された打撃回数 Nmantle:周面摩擦相当の打撃回数 Mv:回転トルク(N・cm) 図 3 オートマチックラムサウンディング試験の Nd 値と N 値の関係 (出典:地盤工学会「地盤調査の方法と解説」より) 現 場 写 真(例) 全景 1 測点 1 全景 2 測点 2
© Copyright 2024 ExpyDoc