後期研修医募集要項(PDF)

小児科・新生児科・小児外科
後期研修医(専修医)募集
平成27年8月1日更新
茨城県立こども病院
2015年6月 小児科集合写真
応募資格
平成28年3月までに医師法第16条の2に基づく初期研修を修了予
定の者及び修了済みの者
募集人数
小児科(新生児科を含む)、小児外科
研修開始日
平成28年4月1日
選考方法
面接
問い合わせ先
〒311-4145
茨城県水戸市双葉台3-3-1
医療教育局
電
ともに若干名
茨城県立こども病院
後期研修担当
話:029-254-1151
FAX:029-254-2382
メール:[email protected]
【基本理念】
当院は「将来を担うこどもの命をまもり、心身ともに健やかに育てる。」という基本理
念のもとに、茨城県における小児専門医療の中核的役割を担うため、1985年に茨城県が水
戸市に開設した小児専門病院です。2015年には開設30年を迎えました。
【指定管理者】
社会福祉法人恩賜財団済生会支部茨城県済生会(会長:橋本昌茨城県知事)
【特徴】
・
日本小児総合医療施設協議会に属する、独立型小児病院
・
新生児から思春期(おおむね18歳)を対象として専門医療・高度医療を実施
・
開設当初から隣接している水戸済生会総合病院に設置された茨城県周産期センター
と一体化して、総合周産期母子医療センターに指定
・
県内外の医療機関等と緊密な連携・協力の下に、一般の病院・診療所、保健所など
からのご紹介をいただいて診療
・
県央県北の小児救急拠点病院として24時間365日救急車と紹介患者に対応
【病床数】
病床数
:許可病床
115床
病棟編成:NICU
15床(新生児)
GCU
24床(新生児)
2A病棟
30床(骨髄移植センタ-、小児科・小児外科混合)
2B病棟
35床(小児科・小児外科混合)
2C病棟
11床(ICU 7床)
【診療体制】
・
常勤医師(専修医含む)
42名
(小児科、新生児科28名、外科系11名、麻酔科医3名)
・
専門外来担当非常勤医師
・
看護師
16名
約200名
【主な機器・設備】
・
新生児救急車ラッコ号
・
MRI
・
CT(64列)
・
血管造影装置
・
ガンマカメラ
・
リニアック治療装置
・
超音波診断装置
(腹部軟部組織用、心臓用、新生児用、救急用、病棟ポータブル、ICU用)
・
成育在宅支援室:こどもと家族、同胞の社会的、経済的、心理的なサポート体制を
整え、小児虐待へも対応。チャイルドライフスペシャリスト、こども療養支援士や
保育士により、入院中のこどもの権利の擁護やアメニティーの確保に力を注いでい
ます。近年増加する小児虐待へも積極的に対応し、児童虐待対策委員会やCTP
(Child Protection Team)またはSCAN(Safety for Child Abuse and Neglect)
が活発に活動し、児相や市町村などの行政との連携により小児虐待医療の中核的役
割を担っています。
・
超音波診断室:2011年に設置。小児超音波に経験の深い専門技師を招聘し、専門
技能を習得するための研修基幹施設として、茨城県内のみならず、関西、九州から
も小児科医や臨床検査技師の技能研修を受け入れ、豊富な症例と懇切な技術指導を
行っています。
【教育研修】
協力型臨床研修病院として、下記施設からの初期研修医を常時1~4名受け入れています。
・
筑波大学
・
茨城県立中央病院(東京大学たすき掛けを含む)
・
国立病院機構水戸医療センター
・
水戸済生会総合病院
・
東邦大学
・
厚生連水戸協同病院
カナダのカルガリにあるアルバータ州立小児病院と姉妹提携を結んでおり、定期的に職
員研修として訪問団を送り込んでいます。
【各種指定、学会等認定状況】
<茨城県>
総合周産期母子医療センター
茨城県小児救急拠点病院
<厚生労働省>
臨床研修病院(H16.3.31)(厚生労働省発医政第0331050号)
臨床修練指定病院(H2.8.28)(厚生省収健政第90号)
<学会>
日本小児科学会小児科専門医研修施設
日本周産期・新生児医学会周産期(新生児)専門医暫定基幹研修施設
日本小児外科学会認定医制度認定施設
日本血液学会認定血液研修施設
日本小児血液学会小児血液・がん専門医研修施設
日本外科学会外科専門医制度関連施設
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構関連施設
日本麻酔科学会麻酔科認定病院
日本静脈経腸栄養学会実地修練認定教育施設
日本静脈経腸栄養学会NST稼働認定施設
日本小児循環器学会小児循環器専門医修練施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設
小児科・新生児科
募集内容
小児科後期研修医(専修医*)若干名を募集中です。筑波大小児科との連携プログラムで
3年目以後の後期研修医も受け入れています。
当院小児科専修医の基本コース、および、専門コースの公募を行っています。後者は、
新生児、血液腫瘍、循環器、神経精神発達、総合診療(救急、感染症、腎臓、代謝内分泌、
アレルギー、消化器を含む)などの専門分野の研修が可能です。
*2017年度より小児科専門医を目指す者を「専攻医」と呼ぶことが予定されています。
【研修指導者】
・臨床研修委員会委員長:堀米
仁志(医療教育局長)
・各科の研修指導責任者
新生児科
:新井
順一(第一医療局長)
血液腫瘍科:小池
和俊(第一医療局次長)
総合診療科: 泉
維昌(総合診療部長)
循環器科
淳子(専門診療部長)
:塩野
【特徴】
・
新生児:廊下で結ばれた水戸済生会総合病院の茨城県周産期センターと当院新生児病
棟が一体となって、茨城県の総合周産期母子医療センターの指定を受け、県北、県央
地域から母体搬送を受け入れ当院が新生児医療を担当しています。
・
血液腫瘍:小児がん・白血病の診断治療、造血幹細胞移植(骨髄、臍帯血、末梢血幹
細胞移植は県内唯一)には県内で成人を含めてもっとも早くから取り組んでいます。
・
循環器:先天性心疾患の診断と手術も最重要の役割であり、先天性心疾患の手術成績
は、全国的にももっとも高いレベルにあります。
・
神経・発達障害、こころの診療、内分泌・糖尿病、腎臓病、膠原病、アレルギー疾患
はそれぞれ専門外来において対応しています。
皮膚科、眼科、耳鼻科などは水戸済生会総合病院と連携をとり、適宜外来受診や往診
を依頼できます。
・
救急医療では、高次救命センター的な役割をはたしています。総合診療部(救急集中
治療科)を中心に、県央・県北の小児救急空白地域と時間帯をカバーする拠点として、
24時間365日の救急車(年間搬送数1000台超(2013年度))と紹介患者を受け入
れています。初期救急は近隣の診療所や病院小児科医の協力を得て、県央・県北の小
児救急空白地域と時間帯(特に深夜帯)をカバーしています。
・
病院全体として常に10~15台を超える人工呼吸器が稼働しています。
【小児科専修医プログラムの例】
(1) 小児科専門医「基本コース」: 小児科学会専門医受験資格取得*とPALS プロバ
イダー資格取得を目的とする。いわゆる後期研修1、2(3)年目(卒後3、4(5)
年目)
① 当院小児科で2~3年間研修。この間に、総合診療部(救急科、神経などを含む)
血液腫瘍、循環器、新生児など)をローテーションします。
② 筑波大学と関連施設、土浦協同病院などからの受入プログラム(特に新生児科、血
液腫瘍科)。それらの施設や茨城福祉医療センター(重症心身障害児施設)へのロ
ーテーションを組み入れるコース。
③ その他、希望により関連施設の常勤医として1~2年勤務し、この間に小児科専門
医受験資格を取得します。
■小児科専修医「基礎コース」研修プログラム例
総合:総合診療科、NICU:新生児科、血液:血液腫瘍科、循環器:循環器科
・
原則として、1年目は総合診療科から開始する。
・
主に2年目に、新生児科6か月、血液腫瘍科3か月、循環器科3か月をローテーションす
る。
・
3年目は、希望する診療科を重点的に経験する。
・
3年目修了時点で、小児科専門医の受験資格が得られる。
※平成28年度より連携を開始する施設
筑波大学附属病院、日立総合病院、ひたちなか総合病院、茨城福祉医療センター、
水戸済生会総合病院、県西総合病院
希望等に応じて、連携病院での短期研修も含まれる場合がある。
(2) 専修医「専門コース」(3年目以後、卒後5年目以後)
基本コース修了後(または他院で相当の経験)、サブスペシャリティー分野に固定し
た研修を1~3年行います。新生児科、循環器科、血液腫瘍科、救急集中治療科、総合
診療科(腎、内分泌、消化器、感染症を含む)を選択できます。小児循環器学会専門医、
小児血液・がん学会専門医、周産期・新生児医学会の周産期(新生児)専門医などの受
験資格を目標として研修することができます。
(3)筑波大学大学院の人間総合科学研究科に入り、テーマを持って研究し、Ph.D.資格を
得ることも可能です。また当院で勤務しながら大学院課程を履修することも可能です。
(4)専修医終了後(専門医を取得後かつ6年目以後)は、各専門科のスタッフ医師とし
て採用の道があります。
【指導医リスト(小児科学会専門医)】
<小児科医師>
土田
昌宏(病院長、血液腫瘍科、こころの診療、東大)
堀米
仁志(医療教育局長、循環器、筑波大)
小池
和俊(第一医療局次長、血液腫瘍科、筑波大)
泉
維昌(総合診療部長、総合診療科、内分泌代謝、腎臓、筑波大)
塩野
淳子(専門診療部長、循環器科、筑波大)
加藤
啓輔(専門診療部副部長、血液腫瘍、香川医大)
田中
竜太(専門診療部副部長、神経精神発達、筑波大)
村上
卓
中尾
朋平(血液腫瘍科医長、筑波大)
福島
富士子(神経精神発達科医長、昭和大)
吉見
愛
石川
伸行(循環器科医長、筑波大)
本山
景一(総合診療科医長、筑波大)
齊藤
博大(総合診療、筑波大)
平野
岳毅(糖尿病外来、東京医科歯科大)
岩崎
信明(神経精神発達外来、筑波大)
川嶋
浩一郎(神経精神発達外来、筑波大)
小林
千恵(血液腫瘍外来、筑波大)
大戸
達之(神経精神発達外来、筑波大)
榎園
崇
田村
和喜(腎臓外来、夜尿症、筑波大)
(専門診療部副部長、循環器、筑波大)
(血液腫瘍科医長、筑波大)
(神経精神発達外来、筑波大)
五十嵐
徹(腎臓、膠原病外来、日本医大)
小笠原
敦子(内分泌代謝外来、東邦大)
黒田
わか(アレルギー外来、東邦大)
田川
学
(消化器外来、信州大)
岩淵
敦
(糖尿病外来、筑波大)
西村
一
(神経精神発達外来、筑波大)
<新生児科医師>
宮本
泰行(副院長、東北大)
新井
順一(第一医療局長兼新生児科部長、横浜市大)
雪竹
義也(新生児科医長、筑波大)
吾郷
耕彦(新生児科医長、自治医大)
竹内
秀輔(新生児、筑波大)
矢野
恵理(新生児、筑波大)
永藤
元道(新生児、筑波大)
鎌倉
妙
(新生児、筑波大)
小児外科
募集内容
当院では小児外科(新生児外科、呼吸器外科、胆道閉鎖症、内視鏡外科)、泌尿器科(停
留睾丸、尿道下裂、VURなど)、脳神経外科、二分脊椎の総合診療、形成外科、整形外
科の専門的診療と手術を行っています。
外科後期研修医の中で比較的短期で小児外科を経験しておきたいという方のために(専
修医として処遇)若干名を受入れます。外科研修の中での小児外科の基本コースとお考え
ください。最小期間として3ヶ月から受け入れます。新生児外科症例、小児外傷症例、腹
腔鏡、胸腔鏡下手術などの助手、卒後年数に応じてはヘルニアなどの基本的な小児外科手
術の術者としての研修も可能です。
【研修指導医】
・小児外科研修責任担当医師:連
利博(副院長兼第二医療局長)
矢内
俊裕(小児外科部長兼小児泌尿器科部長)
【指導医リスト(小児外科学会専門医)】
<小児外科医師>
連
利博(副院長、関西医科大、がん治療認定医暫定教育医、日本外科学会専門医)
矢内
俊裕(小児外科部長兼小児泌尿器科部長、新潟大、日本外科学会指導医)
東間
未来(小児外科部副部長、昭和大、日本外科学会専門医)
川上
肇(小児泌尿器科医長、浜松医科大、日本外科学会専門医)
平井
みさ子(小児外科外来、筑波大、日本外科学会指導医、がん治療認定医暫定教
育医)
専修医の処遇
身分
常勤嘱託職員(済生会)
勤務時間
午前8時30分~午後5時(休憩時間45分)
当直あり(1月あたり宿直4—5回、土日祝日の日直1—2回程度)
*深夜の業務が過重とならないように、宿直の翌日午後には休暇をとることを奨めています。
有給休暇
年間20日間。ただし4月採用の場合は同年12月までに15日間とし、
翌年1月以降から年間(暦年)20日間となる。
ほかに特別休暇(忌引休暇、他)あり。
社会保険
健康保険、年金保険、労働者災害補償保険、雇用保険加入
各種手当
当直手当(宿直、日直各25,000円+α*。土日休日であれば、50,000
+α*)、通勤手当(宿舎利用者を除く。)
*小児救急時間外勤務の際には当直料に加え時間外勤務手当が追加されます。
住居手当(宿舎利用者を除く)
ボーナス(年間3ヶ月分、ただし、在職期間等により異なる)
時間外手当、退職手当
研究研修費支給。研究研修日(月2日、または毎週半日)あり。
職員宿舎
病院敷地内。鉄筋1+LDK8戸。約12,000 円/月。
専修医は優先的に入居できますが先着順です。空きがない場合は、個
人で近隣の民間アパートと契約、入居していただきます。家賃に応じ
て住居手当を月額27,000円限度に支給いたします。
【報酬月額】
①
採用する診療科(類似の診療科を含む)での臨床経験が概ね1年以上、かつ、当院
での研修期間1年超の専修医
報酬月額(平成27年度基本給+固定手当)
【当直料(宿直4回,日直1回)+救急手当込みの支給総額の目安】
卒後4年目 (基本給406,000+固定手当 91,233 円)【690,000円程度】
卒後5年目 (基本給417,000+固定手当121,850 円)【730,000円程度】
②
上記①以外の当院での研修期間6ヵ月以上の専修医
報酬月額(平成27年度基本給)
【当直料(宿直4回,日直1回)+救急手当込みの支給総額の目安】
卒後3年目 (393,000円) 【570,000円程度】
卒後4年目 (406,000円) 【580,000円程度】
卒後5年目 (417,000円) 【600,000円程度】
※ ①②ともに、上記より源泉税,健康保険料等が差し引かれます。
このほか日赤献血センター、水戸市乳幼児検診などへの協力出張あり。