「経営コンサルタント養成講座」開講 ~生産性向上に向け 200 名

2015 年 7 月 29 日
報道機関各位
ベトナムで初の「経営コンサルタント養成講座」開講
~生産性向上に向け 200 名近くの現地人材育成に着手~
公益財団法人 日本生産性本部
公益財団法人日本生産性本部は、この度、ベトナム国ホーチミン市において初めて、カンボジ
ア、ラオス、ミャンマー、ベトナム(CLMV 諸国)の受講生を対象とした「経営コンサルタント
養成講座」を開始した。
この講座は8か月以上の長期にわたるもので、教室での講義、現地企業を対象としたコンサル
ティング実習、また出身各国での実演実習からなるプログラムであり、同本部が日本で長年実施
している講座のノウハウを適用した内容となっている。
これら CLMV 諸国では、現地企業のさらなる生産性向上が課題となっており、今回の取り組み
は、専門的な技能・知識を持つ経営コンサルタントを多数育成することにより、その課題解決を
目指している。本講座の受講生には、修了後、現地企業あるいは現地日系企業での経営改善に資
することを期待している。
なお本講座は、日・ASEAN 連帯基金(Japan-. ASEAN Solidarity Fund)の支援を受けている。
<主なポイント>
 CLMV4か国を対象とし 200 名近くの経営コンサルタントを養成
本講座は、カンボジア3名、ラオス2名、ミャンマー1名、ベトナム20名の受講生を
迎えて、教室での講義のみならず、ベトナム企業を訪問してのコンサルティング実習が
OnSite トレーニングとして実施される。またその後受講生は、自国あるいは地元地域に戻
り、
OnSite トレーニングで学習したことを実演実習 OffSite トレーニングとして行う。
CLMV
諸国では生産性向上を推進する経営コンサルタントの数が限られており、受講生自身が講
師となることにより、全体で 200 名近くの経営コンサルタント養成を目指している。
 日本生産性本部の長年の教育経験を海外に移転するプログラム
日本生産性本部は、本講座の原型となる「経営コンサルタント養成講座」を 1958 年より
実施し、延べ約 6500 名の卒業生を輩出しており、本講座はそのノウハウを生かしたもので
ある。また海外においても、シンガポールにおいて、外食・小売に重点をおいた「経営コ
ンサルタント養成講座」を 2013 年より実施し、海外での運営ノウハウも反映する。またコ
ンサルティング実習において、従業員満足度調査を改善診断ツールとして活用する。日本
生産性本部は、ベトナムにおける日系企業および現地企業の従業員満足度を調査しており、
これらの蓄積されたデータも活用する。
 現地経営の高度化と日系企業経営の現地化の両面支援
本講座は CLMV 諸国において、現地企業の生産性向上を目指すものであるが、これと並
行して日本生産性本部は日系ベトナム企業で現地人材を対象とした管理者養成コースを展
開する。つまり、現地企業の経営の高度化を目指すとともに、すでに進出している日系企
業経営の現地化の両面から支援する。
【本件に関するお問い合わせ先】
公益財団法人 日本生産性本部 コンサルティング部 担当:深谷・小林・黒田
TEL:03-3409-1130 FAX:03-3797-1810 E-mail: [email protected]
※本講座の実施についての取材は、現地ホーチミン市内でも日本生産性本部の職員が応対可能です。
http://www.jpc-net.jp/
http://www.jpc-net.jp/gmc/
1
1.
CLMV4か国の受講生を対象
本講座は、カンボジア3名、ラオス2名、ミャンマー1名、ベトナム20名の受講生によ
り講座が開始された。ベトナム以外の受講生は、ホーチミン市内のホテルに宿泊し、同ホテ
ル内での講義に参加する。またコンサルティング実習では、各国混成のコンサルティングチ
ームを組成し、チームでコンサルティングにあたる。講義・実習等の使用言語は英語である。
図1-1
図1-2
講師及び受講生
講義の様子
2
講義とコンサルティング実習(OnSite)、実演実習(OffSite)からなるプログラム
2.
教室での講義のみならず、ベトナム企業を訪問してのコンサルティング実習が OnSite トレ
ーニングとして実施される。またその後受講生は、自国あるいはベトナム国内の地元に戻り、
OnSite トレーニングで学習したことを実演実習として行う。
本講座ではこの OnSite と OffSite を8か月以上の長期にわたり、2回繰り返すことにより、
知識・技能の確かな定着、人材育成を行う。
Works by VNPI implementation assisted by Coaches
Works conducted by Coaches at VNPI
On site learing day that participant must present to the site
Off site learning period of individual learnes assisted by coaches
The week of
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May
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Mon
On Site 1
Tue
Wed
Preliminary Survey
Thu
Fri
Sat
SEMINAR
Comapany selection, recuriting trainees, and prepartion of details for implementation
Arrival
Class 7
Class 1
Class 8
Class 2
Class 9
Class 3
Class 10
Class 4
Class 5
Class 6
On Site 2
OJT Unit led by coaches with visiting company
Each group works for 8 days consulting practices over 4 weeks
Assessment Departure
Comapany selection, recuriting trainees, and prepartion of details for implementation
Baseline survey
Local 1
1st week
2nd week
3rd week
4th week
1st week
2nd week
3rd week
4th week
Arrival
Class 7
On Site 3
Local 2
On Site 4
Off JT Unit at each local location (Learning by Teaching)
60 hours teaching over 4 weeks
OJT Unit at each local location (Learning by Teaching)
8 days consulting practices over 4 weeks
Class 1
Class 8
Class 2
Class 9
Class 3
Class 10
Class 4
Class 5
OJT Unit led by coaches with visiting company
Each group works for 8 days consulting practices over 4 weeks
Assessment Departure
Baseline survey
1st week
2nd week
3rd week
4th week
1st week
2nd week
3rd week
4th week
Off JT Unit at each local location (Learning by Teaching)
60 hours teaching over 4 weeks
OJT Unit at each local location (Learning by Teaching)
8 days consulting practices over 4 weeks
Final Assessment(Exam, Interview, etc) Celemony
図2-1 経営コンサルタント養成講座スケジュール
3
Class 6
3.
実演実習(OffSite)を含む、講師養成講座
上記の OffSite トレーニングでは、受講生自身が講師として経営コンサルタント候補に知
識・技能を伝え、実際の企業を対象としたコンサルティング実習を指揮して実施する。つま
り、受講生一人が学んで修了する講座ではなく、受講生を講師として養成する講座となって
いる。そして受講生が媒介となり、より多くのコンサルタントを CLMV 各国で養成すること
を目指している。
TTT Execution Onsite
by each consultants
TTT Offsite
Consulting
The Trainers Training (TTT)
26 名
※28 名
図3-1
4.
+
+
26 名 × 3 名×2 回(=156 名)合計 182 名
28 名 × 3 名×2 回(=168 名)合計 196 名
※Second Round より追加募集予定
経営コンサルタント養成講座のスキーム
日本生産性本部の長年の経験を反映
日本生産性本部は、本講座の原型となる「経営コンサルタント養成講座」を 1958 年より実
施しており、延べ約 6500 名の卒業生を輩出している。また 2007 年より「経営コンサルタン
ト養成講座 中小企業診断士コース」も実施しており、特に中小企業を対象としたコンサル
ティング実習では多くの経験を有する。総合的なカリキュラムを特徴として、経営に必要な
知識・技能の移転を多くの実務家対象に行っており、本講座はそのノウハウを生かしたもの
である。また海外での実施も、シンガポールにて、外食・小売に重点をおいた「経営コンサ
ルタント養成講座」を 2013 年より実施しており、海外での運営ノウハウも反映する。
5.
CLMV 各国の政府機関、生産性本部等と連携
本講座の実施にあたっては、CLMV4か国各国で、下記の機関と連携をとりながら進めて
いる。本講座を修了した受講生が、これらの機関と連携しながら、それぞれの地域や国にお
ける生産性向上をけん引していくことを期待している。また関係各機関の中では特にホーチ
ミン市での実施にあたっては、ベトナム生産性本部ホーチミン・ブランチから運営面の支援
を受けている。
国
ベトナム
表5-1 連携機関
機関名
ベトナム生産性本部
Vietnam National Productivity Institute
ベトナム生産性本部 ホーチミンブランチ
Vietnam National Productivity Institute Ho Chi
4
所在
8 Hoang Quoc Viet- Cau GiayHanoi, Vietnam
2nd Floor, No64-66 Mac Dinh Chi,
Dao Kao Ward , Dist.1 HCMC,
カンボジア
ラオス
ミャンマー
6.
Minh Branch
カンボジア国家生産性本部
National Productivity Center of Cambodia(NPCC)
Ministry of Industry and Handicraft(MIH)
ラオス中小企業開発局
Productivity Division, Department of Small and
Medium Enterprise Promotion(DOSMEP)
ミャンマー商工会所連合
Union of Myanmar Federation of Chambers of
Commerce and Industry (UMFCCI)
Vietnam
No.45 Norodom Blvd., Phnom Penh,
Cambodia
Mong Bone Road, P.O.Box No 474,
011005 Ban Fai Area, Saysetha
District, Vientiane Capital, Lao PDR
No.29, Min Ye Kyaw Swar Street,
Lanmadaw
Township,
Yangon,
Myanmar
日・ASEAN 連帯基金(Japan-ASEAN Solidarity Fund)の支援
本講座は、日・ASEAN 連帯基金の支援を受けている。同基金は、1998 年 5 月、小渕外相
(当時)がシンガポールで行った政策演説の中で、ASEAN 基金への 2000 万ドルの拠出を行
うことを表明し、1999 年 1 月、
「日・ASEAN 連帯と協力のためのガイドライン」及び交換書
簡を ASEAN 基金側と交わし設立された。
「ASEAN による人的資源の開発、または貧困の削
減等に資する開発協力戦略の推進に貢献する。地域開発プロジェクトの発掘・実施あるいは
経済危機を克服するための ASEAN の施策を支援する。
」ことを目的としている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asean/j_asean/ja_skj_01.html
7.
従業員満足度調査の活用
本講座の中で行うコンサルティング実習において、従業員満足度調査を改善診断ツールと
して活用する。コンサルティング実施前と実施後に、対象企業の従業員満足度を測定する。
日本生産性本部は、ベトナムにおける日系企業および現地企業の従業員満足度の調査を行っ
ており、これらの蓄積されたデータも活用する。
8.
現地経営の高度化と日系企業経営の現地化の両面展開
本講座は CLMV 諸国において、現地企業の生産性向上を担う現地コンサルタント育成する
ものであるが、これと並行して日本生産性本部は日系ベトナム企業で現地人材を対象とした
管理者養成コースを展開する。現地企業の経営の高度化を目指すとともに、すでに進出して
いる日系企業経営の現地化の両面から支援をする。
以上
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日本生産性本部グローバル・マネジメント・センターについて
日本生産性本部は 1955 年の設立以来、戦後の欧米への経営管理視察団派遣を発端とし、国際機関・
アジア生産性機構(APO・1961 年設立)加盟各国への協力を行ってきた他、アジア以外の東欧・南米・
アフリカなどに対しても、日本のものづくりをはじめとする管理技術等ソフトインフラの移転と共有
を積極的に進め、早くから海外とのネットワークを強化・拡大して参りました。
現在、これらの地域、特にアジアの新興国は成長著しい巨大マーケットであり、日本企業の関心は
ますます高くなっています。また、アジアには様々な日本企業が積極的に投資・進出しておりますが、
必ずしも全て業績向上に直結しているとは言いがたく、未だ満足できる状況にはありません。
5
私どもでは、企業の多様なニーズにお応えするため、2010 年に「グローバル・マネジメント・セン
ター(GMC)」を設立いたしました。GMC では、海外進出を検討・実行されている日本企業に対し、
経営戦略・マネジメントの現状分析を行ったうえで課題を抽出し、効果の出る課題解決のご提案をい
たしております。コンサルティングによるマネジメント革新・経営戦略立案、さらには人材育成によ
る組織変革等を通じて、企業の抱える課題解決のお手伝いを総合的にいたします。
<ホームページ>
日本生産性本部
http://www.jpc-net.jp/
日本生産性本部
グローバル・マネジメント・センター
http://www.jpc-net.jp/gmc/
日本生産性本部(英語)
http://www.jpc-net.jp/eng/
日本生産性本部(ベトナム語)
http://www.jpc-net.jp/vie/
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