第9回:アニメーション機能の活用

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設計者が語るポイント
初級編
設計
製品設計
2014-09
第9回:アニメーション機能の活用
1. 複雑なアセンブリについて
今回は複雑なアセンブリの動きの例として、ヘリコプターのローターヘッドを
扱います。筆者のように航空機に詳しくない人間には、どのように動くのかわ
かりにくい物です。
この構造の動きを説明しようと思ったらどのような方法が最適でしょうか。
口だけで説明するのは非常に難しいです。そこで、SOLIDWORKS のアニメー
ション機能を使ってみます。
2. なぜアニメーションを使うのか
SOLIDWORKS が使えるのに、何故わざわざアニメにするのかと思うかもしれ
ません。理由は SOLIDWORKS が無い環境でも説明する為です。アニメーショ
ン機能は一般の動画フォーマットで出力できるので PC さえあれば効率的な説
明が可能です。特にプレゼンなどの場で使うと効果大です。
3. まずは構造の説明
まとめ
今回の内容を一言でまとめると
『百聞は一見にしかず』です。
このように作成されたアセンブリから
eDrawings ファイルを生成すると、ア
ニメーションを含んだ状態で生成でき
ます。これにより SOLIDWORKS が入っ
ていない PC でもモデルの動きを見る
ことが可能になります。
アニメーションを使った場合の理解度
は抜群です。製品の構造を理解する
ための時間を短縮でき、より確実に設
計者の意図する動作を伝えることで作
業効率の向上が期待できます。 設計者以外に設計の意図を伝えるとい
主軸の回転とブレード
のフェザリング角がリ
ンクによって関連付け
られています。
フェザリング角度を調
整することで一定方向
の揚力を獲得します。
う事はなかなか難しいですから、確実
4. 静止画で動きを説明
きるかもしれません。
かつ瞬時に伝えられるという事は設計
者にとっても喜ばしいことです。
また、この紙面では静止画でしかお届
けできませんが、ぜひ皆様も自作のア
センブリを使ってアニメを作ってみて
ください。通常操作とは一風変わった
操作なので、新たな面白さが発見で
手前側と奥側のブレード
はフェザリング角度が反
転します。
主軸が回転すると、
ブレー
ドが移動しながら徐々に角度が変わる構造です。
5. アニメーションの作成
主軸に対して回転モーターコマンドを設定しています。そのほかは特別な設
定をしていませんが、これで主軸が回転します。
また、アニメーション
保存コマンドを使用
して動画を一般の任
意の形式で出力する
ことも可能です。
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