2015年度も 2 年連続で 一般財団法人 セブンーイレブン記念財団の 活動助成を受けることが決定しました! 「富士山北麓における絶滅危惧動植物保全の為の基礎調査と啓発活動(その2)」 のテーマで、1,975,855円の活動助成金を頂けることになりました。 (活動の概要) 絶滅危惧種ヒメシロチョウ・オオムラサキ・アカモズ・カヤネズミなどの 生息確認調査や生態調査をはじめ、富士山及び周辺の6草原環境の総合的な 評価を目指した昆虫類・鳥類のセンサス調査や植物・地質・気象などの調査を 継続して行っています。また、昨年富士山の自然の現状とその保護・保全を 訴える為に出版した「富士山の自然」Part.1 の英語版の発行を目指しています。 活動の目的 社会的な意義 課題の解決等 2013年に富士山が世界文化遺産に登録されましたが、里山の草原や周辺の雑木林にすむ 多くの絶滅危惧動植物の状況は、益々深刻になっています。そこで2010年から徐々に進めて きた「富士山生物多様性保全研究」を発展させ、それら絶滅危惧種の生息する里山環境全体 の保全策策定のために不可欠な基礎調査を継続発展させます。さらに、富士山の自然の現状 を知ってもらい、その保護を訴えるための「富士山の自然」Part.1の英語版を作成し、海外から の来訪者に広く自然保護を訴えたいと思います。 A. 富士山及び周辺里山草原環境の総合評価と 草原性絶滅危惧key-speciesの基本的個体群構造の解明 1 環境省絶滅危惧ⅠB類ヒメシロチョウの個体群構造の解明 2 環境省準絶滅危惧オオムラサキの行動圏の把握 成果 3 山梨県RDB要注目種カヤネズミの個体群構造の解明 目標 4 環境省絶滅危惧ⅠB類アカモズの個体群構造の解明 5 環境省絶滅危惧ⅠB類ブッポウソウの行動圏の把握 B. 世界文化遺産「富士山」の自然保護意識の啓発 1 「富士山の自然」(Part.1英語版)の出版 ① 富士山及び周辺里山草原環境の生態系生態学的調査 1 群集生態学的調査 チョウ類・植生(本栖高原・野尻草原・梨ヶ原・高座山) 2 動植物の生育に影響する気温・地温の調査(本栖高原・野尻草原・高座山) 3 動植物相の違いをもたらす地質・土壌条件の調査(本栖高原・野尻草原・梨ヶ原・髙座山) ② 活動の具体的な 実施内容・方法 絶滅危惧key-speciesの基本的個体群構造の解明 1 環境省絶滅危惧ⅠB類ヒメシロチョウの個体群生態学的調査 a. 卵・幼虫・成虫の分布調査(梨ヶ原・高座山) b. 成虫の標識再捕法による総個体数推定と行動圏調査(梨ヶ原・高座山) 2 環境省準絶滅危惧オオムラサキの行動圏調査 a. 成虫のラジオテレメトリー法による行動圏調査 b. 幼虫のラジオテレメトリー法による行動圏調査法の確立 3 山梨県RDB要注目種カヤネズミの個体群生態学的調査 a. 地表巣・半地下巣の形成時期調査(梨ヶ原) b. 成獣のラジオテレメトリー法による行動圏調査(梨ヶ原) 4 環境省絶滅危惧ⅠB類アカモズの個体群生態学的調査 a. 鳥類センサス調査も兼ねた生息確認調査(本栖高原・豊茂) b. 個体識別による行動圏・ナワバリ調査(生息確認地域) 5 環境省絶滅危惧ⅠB類ブッポウソウの行動圏調査 a. アカモズの確認調査も兼ねた生息確認調査(豊茂) b. 個体識別による行動圏・ナワバリ調査(生息確認地域) ③ 侵略的外来植物アレチウリの分布変化と絶滅危惧湿性植物への影響調査 1 アレチウリ及び絶滅危惧湿性植物の分布・個体数変化調査 ④ 世界文化遺産「富士山」の自然保護意識啓発活動 1 「富士山の自然 Part.1英語版」の出版 (A5横版 64PP. フルカラー 初版2,000部 2016年3月発刊予定) 詳しくは、一般財団法人 セブンーイレブン記念財団のホーム・ページの2015年度 助成決定団体紹介のページ http://www.7midori.org/josei/dantai/old/2015/hokushinetsu.html をご覧下さい。
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