レジエンスが、アンリツと 再生医療用トータル管理システム構築に関する開発に着手 2015 年 6 月 29 日 レジエンス株式会社 レジエンス株式会社(以下「レジエンス」)は、アンリツ株式会社(以下「アンリツ」)と、再 生医療用細胞製品管理システムとそれら製品を投与される患者の Personal Data Store(PDS) 管理システムを統合させることにより、再生医療用トータル管理システムを構築するための開 発に着手することを合意しました。 本開発は、レジエンスの所有する細胞群の研究開発技術やノウハウ等とアンリツのデータシス テム構築ノウハウをマッチングさせることにより、再生医療現場の課題解決に貢献することを 目的としています。 再生医療細胞製品を治療に用いるためには品質管理システムの確立が必須であり、細胞加工の 各工程は厳重に管理されています。また、再生医療等製品の条件及び期限付き承認制度により、 承認後製品の有効性・安全性を長期間モニタリングすることが求められています(参考添付資料 1)。これらの膨大な情報の記録・蓄積、個々の再生医療細胞製品と術後の患者予後情報を紐付 けるモニタリングシステムの構築は、再生医療発展を支える重要な要件となっています。 一方、各患者の診察記録、投薬記録及び臨床記録は、それぞれに関わる医療機関や関連業者にお いて厳重な情報セキュリティー対策を施し個々に集中管理されています。このような集中管理 型の個人データは、医療機関や関連業者間での相互運用を想定されておらず、個々の再生医療細 胞製品と術後の患者予後情報を紐付るモニタリングシステムの構築を阻害する障壁となってい ます。 本開発により構築される再生医療用トータル管理システムは、医療行為を受ける個人はもとよ り、多くの医療機関および関連業者にとって下記のような利点を提供できると考えています。 患者個人の組織採取もしくは蓄積された細胞の選択、輸送、培養、移植に関するすべての記 録が管理されるため、関連事業者は、個々の再生医療細胞製品に紐付けた術後の患者予後情 報のフィードバックを受けることが可能。また、医療機関は個人の保有するデータを活用す ることにより予知診断を下すことも可能。 問題発生時には速やかに経過記録を確認し、問題発生個所の特定と原因究明が可能。 レジエンスの代表取締役社長 CEO である村山正憲氏は次のようにコメントしております。 「弊社は、再生医療に貢献できる細胞製品候補の開発パイプラインを多数保有しており、今後精 力的に臨床応用を目指してゆく考えである。その中で、製品の厳密な製造管理および品質保証の 確立と治療対象となる患者様とのリレーション等をどのように構築するか、また術後の患者様 の長期間にわたるモニタリングとそれから発生する膨大なデータを適切に管理できるシステム の構築は最重要課題であった。本合意により、この最重要課題を解決できれば、再生医療現場に とっては、重要なアイテムを手に入れることになり、その結果、日本における再生医療産業はさ らに発展すると考える。」 アンリツ株式会社 事業創発センター長である松村英司氏は次のようにコメントしております。 「弊社は創業以来 120 年間、進化を続ける情報通信の分野で技術を蓄積してまいりました。現 在主力の計測事業では、モバイルブロードバンドサービスや IoT に用いられる各種通信システ ムやサービス・アプリケーションの品質を最先端の計測ソリューションや膨大なデータをモニ タリングするシステムにより保証しています。これら弊社ならではのノウハウを再生医療用ト ータル管理システムの開発に応用することにより、新たな事業領域を開拓し、安全・安心で快適 な社会づくりを支えていきたいと考えています。」 <レジエンスの概要> 代表取締役社長 CEO : 村山正憲 所在地 : 東京都港区虎ノ門 1-1-12 虎ノ門ビル 3 階 資本金 : 8 億 6000 万円 事業内容 : 再生医療製品の研究・開発、製造および販売 <アンリツ株式会社の概要> 代表取締役社長 : 橋本裕一 所在地 : 神奈川県厚木市恩名 5-1-1 資本金 : 190 億 5,200 万円 事業内容 : 各種通信システムやサービス・アプリケーションの開発、食品・医薬品用異物 検出器、各種デジタル製品用精密計測機器、品質保証に用いる計測器の開発、製造および販 売 本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。 レジエンス株式会社 総務部 高島由紀子 TEL: 03-3431-3515 E-mail: [email protected] 参考資料 厚生労働省「薬事法等の一部を改正する法律の概要」より抜粋
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