ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム 事 業

平成 26 年度 文部科学省委託事業
成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
事 業 報 告 書
【事業成果編】
平成 27 年 2 月
学校法人文化学園
国際ファッション産学推進機構
はじめに
産業構造、社会的ニーズの変化、さらにはグローバル化が進む中で、日本の将来を担
う人材への高度な教育カリキュラム開発を目的としてスタートした文部科学省委託事
業「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」も、今年で四年度目を
迎えることとなった。
政府が推進するクールジャパン戦略によって、日本のファッション界は今までに担っ
てきた実践や、その優位性を生かしながらも技術とクリエーションの実力と真価をみせ
るための正念場に立っている。
クールジャパン戦略の一翼を担うファッション分野は、日本の成長戦略の中核として
の位置づけとなっており、海外に発信する上での重要なコンテンツとなっている。
しかし、ファッションスクールにおける実態として、海外を意識した教育がなされて
いるとは言えない。現在、市場の中心は間違いなくアジア、特に中国を抜きに語ること
はできないわけで、時代に即した的確な教育が必要となる。それは社会人、女性の学び
直しの現場においても同様であり、意識付けをしていかなくてはならない。モノづくり
においても、最先端の技術や、習得できる知識は、現場での実践的な体験や生の声が何
より重要な要素となる。時代に即した人材像の設定と教育、そして技術の進化と伝承、
これがキーワードである。教育の現場では、どうしてもタイムリーな情報や実務現場で
の実情、技術の習得が難しく、また業界ニーズを吸い上げることも簡単ではない。その
ためには、産業界と教育界が一体となり、常に協働しながら人材育成に対して取組むこ
とが必要不可欠である。
この事業では、文部科学省の指導のもと、世界的に活躍できる次世代の人材育成の構
築をめざし、これまでの協議も踏まえながら、産官学が一体となって中核的専門人材養
成のための協議を行なった。この事業が、日本のファッション教育のさらなる発展に寄
与すればと願っている。
平成27年2月
学校法人文化学園 国際ファッション産学推進機構
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム委員会
1
目
次
はじめに
目 次
1
2
・ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム委員会構成
・委員会スケジュール
1.産学コンソーシアムの取組みと実施報告
9
・これまでの取組と今年度実施報告
・急務となるグローバル・ファッション人材育成
・テキスタイルに特化したプロフェッショナルの育成
・産地との連携によるクリエーター育成
・学び直しが産業活性化のカギ
・将来を担う若い世代の育成を探る
・今後のファッション教育に向けて
2.女性の学び直しの場の創出とアンケート
31
・女性の学び直しに対応した取り組み
・アンケート分析結果
・調査実施概要
・結果と分析
3.ファッション分野における各職域プロジェクト実施報告
63
・ファッションクリエーション(地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト)
・グローバルビジネス(グローバルファッション人材育成カリキュラム地域普及プロジェクト)
・ファッションテキスタイル(興隆するファッションテキスタイル産業のためのプロフェッショナル育成プロジェクト)
・ファッションビジネス(地方商店街を舞台とした小学生への職業体験プログラムの構築)
・社会人教育(段階的学習ユニットの提供による学び直しの機会提供とジョブマッチングサポート)
・高校連携(ファッション産業人材育成高校連携プロジェクト 感性向上に向けてのカリキュラム開発)
・デニム(岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成)
4.事業成果報告会
159
・ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
事業成果報告会開催概要
別冊:評価基準編
2
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム委員会構成
委
氏
名
員 会
所属・役職
役
割
川合 直
文化学園国際ファッション産学推進機構 機構長
統
括
小杉 早苗
文化服装学院 学院長
委
員
野中(櫛下町)慶子
文化服装学院 専任教授
平野 栄子
文化服装学院 専任教授
澤谷 目童
文化服装学院 専任教授
委員兼職域プロジェクト報告者
川井 佐江子
文化服装学院 専任講師
職域プロジェクト報告者
横倉 孝
文化服装学院 事務局長
増田 恵一
文化服装学院 キャリア支援室 室長
委員兼職域プロジェクト報告者
井手口 和子
文化服装学院 生涯学習部 部長付
職域プロジェクト報告者
松田 祐之
文化学園大学 主任教授
宮本 英治
文化学園大学
委員兼職域プロジェクト報告者
委
委
委
文化・ファッションテキスタイル研究所
所長
員
員
員
職域プロジェクト報告者
馬場園 晶司
文化ファッション大学院大学 准教授
委
員
谷内 真佐子
北海道文化服装専門学校 校長
委
員
安藤 文子
名古屋学芸大学 ファッション造形学科長
委
員
大阪文化服装学院 理事長
委
員
森
慈郎
平田 眞一
中国デザイン専門学校 理事長
深田 勝久
香蘭ファッションデザイン専門学校 副校長
一瀬 久幸
㈱オンワードホールディングス 常務執行役員
田中 克昌
㈱TSI ホールディングス 人事部 副部長
委
員
中村 善春
㈱繊研新聞社 事業局 部長
委
員
萩平 勉
(一財)ファッション産業人材育成機構 理事長
委
員
委
員
戸張 隆夫
(一社)日本アパレル・ファッション産業協会
委員兼職域プロジェクト報告者
専務理事
委
員
委 員
糸井 弘一
協同組合関西ファッション連合 執行役員 事務局長
委
員
出倉 恵美子
イリオス・アイ 代表
委
員
庄子 純哉
経済産業省 製造産業局繊維課 課長補佐
3
オブザーバー
小委員会 ― デザイン・パターンチーム ー
氏
名
所属・役職
役
割
野中(櫛下町)慶子
文化服装学院 専任教授
評価基準検討委員
馬場園 晶司
文化ファッション大学院大学 准教授
評価基準検討委員
小川 裕子
文化学園大学 助教
評価基準検討委員
小委員会 ― 販売(FA)チームー
氏
名
所属・役職
役
割
澤谷 目童
文化服装学院 専任教授
評価基準検討委員
鈴木 尚輝
文化服装学院 専任講師
評価基準検討委員
熊谷(登坂)伸子
文化学園大学 准教授
評価基準検討委員
事
氏
名
務 局
所属・役職
役
割
山地 保
文化学園国際ファッション産学推進機構 機構長代理
事務担当者
中川 淳郎
文化学園国際ファッション産学推進機構 ディレクター
事務担当者
小池 えりか
文化学園国際ファッション産学推進機構 職員
事務担当者
飯島 康志
文化学園国際ファッション産学推進機構 職員
事務担当者
4
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
委員会スケジュール
委
員 会
職域プロジェクトの方向性の示唆・助言・評価などを行う。また、小委員会の報告に基
づき、内容に対する助言・承認などを行い、合わせて今後必要となる人材像の模索もし
ていく。
第1回
2014 年 7 月 28 日(月)10:00 ~ 12:00
会場:学校法人文化学園 B044 会議室
①
産学コンソーシアム委員自己紹介
② 今年度の文部科学省委託事業について
③
ファッション分野における産学コンソーシアムの本年度事業概要
④ 職域プロジェクトについて
○ ファッションクリエーション(主幹校:文化服装学院)
○ ファッションテキスタイル(主幹校:文化学園大学)
○ ファッションビジネス(主幹校:文化服装学院)
○ グローバルビジネス(主幹校:文化服装学院)
○ デニム(主幹校:中国デザイン専門学校)
○ 社会人教育(主幹校:文化服装学院 キャリア支援室)
○ 高校連携(主幹校:文化服装学院 生涯学習部)
⑤ その他(事務連絡など)
第2回
2014 年 9 月 25 日(木)13:00 ~ 15:00
会場:学校法人文化学園 A044b 会議室
① 職域プロジェクト進捗状況報告
○
○
○
○
○
○
○
デニム(主幹校:中国デザイン専門学校)
グローバルビジネス(主幹校:文化服装学院)
高校連携(主幹校:文化服装学院 生涯学習部)
社会人教育(主幹校:文化服装学院 キャリア支援室)
ファッションクリエーション(主幹校:文化服装学院)
ファッションビジネス(主幹校:文化服装学院)
ファッションテキスタイル(主幹校:文化学園大学)
② その他
5
第3回
2014 年 10 月 31 日(金)10:00 ~
12:00
会場:学校法人文化学園 B044 会議室
①
ファッション界における中核的専門人材の評価基準検討
② 女性の学び直しに関する検討
③ その他
第4回
2014 年 11 月 27 日(木)15:00 ~
17:00
会場:学校法人文化学園 B044 会議室
①
職域プロジェクト進捗状況報告
○
○
○
○
○
○
○
ファッションビジネス(主幹校:文化服装学院)
社会人教育(主幹校:文化服装学院 キャリア支援室)
デニム(主幹校:中国デザイン専門学校)
ファッションクリエーション(主幹校:文化服装学院)
グローバルビジネス(主幹校:文化服装学院)
ファッションテキスタイル(主幹校:文化学園大学)
高校連携(主幹校:文化服装学院 生涯学習部)
② その他
第5回
2015 年 1 月 15 日(木)10:00 ~ 12:00
会場:学校法人文化学園 C041 国際会議室
① ファッション界における中核的専門人材の評価基準検討
② その他
第6回
2015 年 2 月 5 日(木)13:00 ~ 15:00
会場:学校法人文化学園 A044 会議室
①
職域プロジェクト進捗状況報告
○
○
○
○
○
○
○
社会人教育(主幹校:文化服装学院 キャリア支援室)
ファッションクリエーション(主幹校:文化服装学院)
グローバルビジネス(主幹校:文化服装学院)
ファッションテキスタイル(主幹校:文化学園大学)
ファッションビジネス(主幹校:文化服装学院)
高校連携(主幹校:文化服装学院 生涯学習部)
デニム(主幹校:中国デザイン専門学校)
② 評価基準について
③ 女性の活躍の場創出に関するアンケートについて
④ その他
6
小
委 員
会
次世代のファッション界における中核的専門人材を育成し、その評価をするための評価
基準を検討する。全国規模で用いることのできる汎用性の高い評価指標の確立を目指す。
合同会議
第1回
2014 年 12 月 16 日(木)18:00 ~ 19:00
会場:学校法人文化学園 F47 会議室
① 評価基準マニュアルの検討
デザイン・パターンチーム
第1回
2014 年 12 月 16 日(木)19:00 ~
20:00
会場:学校法人文化学園 F47 会議室
第2回
2014 年 12 月 17 日(金)18:00 ~
20:00
会場:学校法人文化学園 F47 会議室
第3回
2015 年 1 月 9 日(金)16:30 ~ 18:30
会場:学校法人文化学園 F32 会議室
販売(FA)チーム
第1回
2014 年 12 月 16 日(木)19:00 ~ 20:00
会場:学校法人文化学園 F47 会議室
第2回
2014 年 12 月 17 日(金)18:00 ~ 20:00
会場:学校法人文化学園 F32 会議室
第3回
2015 年 1 月 8 日(木)10:00 ~
12:00
会場:学校法人文化学園 F32 会議室
7
8
1.産学コンソーシアムの取組みと実施報告
9
これまでの取組と今年度実施概要
この事業は、平成 23 年度文部科学省の委託事業として創設された。ファッション分
野におけるグローバルな人材を養成するための具体的な教育プログラムを調査・研究・
協議し、それを教育の現場に落とすことにより、中核的専門人材を育成することを目的
としている。
同年、本学を中心として各ファッション系の学校、企業、関係団体とコンソーシアム
(共同体)を形成し、上記人材を育成するカリキュラムの組成を行なった。分野として
はクリエーション、ファッションビジネス、グローバルビジネス、社会人教育の4つの
分科会を組織し、各分科会の意見を集約する委員会を1つ、計5つの検討機関を設けて
運用した。
平成 24 年度は、前年度で組成したモデルカリキュラムなどを実証する職域プロジェ
クトのマネジメントを実施。前年度の4つの柱に加え、新たに参画したデニムジーンズ
の職域プロジェクト実施報告を受け、事業の方向性や問題点などへの助言、評価などを
行なった。また、ファッション界が抱える横断的問題や今後の人材育成の在り方や手法
などについて協議、今後の発展性などを整理することができた。
平成 25 年度は前年度に引き続き、モデルカリキュラムなどを実証する職域プロジェ
クトのマネジメントを実施。クリエーション(分科会:高校連携)、グローバルビジネ
ス、社会人教育の 3 つの分野における実施報告を受け、事業の方向性や問題点などへの
助言、評価などを行なった。また、ファッション界が抱える問題の抽出と解決策の模索
や、今後求められる人材像の検討、さらに「中核的専門人材」の育成に伴う評価基準の
作成を行なった。
懸案事項としてあった IT システムにおける教育については、試験的に社会人教育の
職域プロジェクトにおいて e-Learning を導入して実践を行なった。全国各地の受講者
が、共通の知識を身につけることができ、一定の満足度も得ることができた。これから、
さらに実践を繰り返し、ファッション教育において導入が可能かどうかを探っていくこ
とを確認した。
また、クリエーション、グローバルビジネスの職域プロジェクトに関しても、前年度
の検討内容を踏まえ、各分野における実践的な教育と評価制度の検討、試行を行なった。
クリエーションで言えば、産地研修などを通して、常に産学が一体となったプログラム
を実践し、最終的にはそれを JFW-IFF(国内最大のファッション展示会)、IFFTI(国
際ファッション工科大学連盟)世界大会にて評価してもらい、高い評価を得ることが出
10
来た。また、この取組みを世界に発信することにも繋がり、本事業内の委員の意見とし
ても、今後モデルカリキュラムの継続、進化を期待する声があがった。一方で、景気の
悪化によって、優れた産地がどんどん衰退の一途を辿り、産学連携教育にも限りがある
という現状も、現場を知る委員の意見として提示された。これに関しては、産学はもと
より、官の協力も必要不可欠であり、三者協働が求められることを確認した。
グローバルビジネスの職域プロジェクトにおいては、講義と実践をミックスさせた内
容でモデルカリキュラムを構築した。これから世界で活躍するためには、日本人が弱い
とされているプレゼンテーション力(発信力)の強化、ロジカルシンキングやディスカ
ッションを取り入れた交渉力強化など、現在のファッションスクールではほぼ導入がさ
れていない内容を盛り込んだ実践プログラムは、本事業でも特に注目を集め、評価する
声が上がった。課題として、グローバル教育ができる地域や学校は限られていること、
専門となる教員の確保があげられた。
そして今年度は、前年度までの実施内容を引き続き行なっていく。世界市場が急速に
変化を遂げる中、日本のファッション業界においても変化の波は確実に訪れている。近
年の中国をはじめとした ASEAN 諸国の台頭により、市場も海外へとシフトしている。
また一方で、国内の生産に関しては海外生産へと移り、国内生産縮小に歯止めが利かな
い状況になっている。それに伴って、国内の生産量は衰退の一途を辿り、工場などの減
少も深刻な状態に陥っている。
そのような状況下ではあるが、日本の製品は未だ国内外で高い評価を受けている。こ
の優れた技術と伝統を継承し、それを発信できる人材が日本のファッション教育には求
められており、これが延いては、ジャパンファッションが再び世界をリードすることに
繋がることになる。そのためには、産業界と教育界が協力して人材育成を考え、早い時
期から職業意識を持ち、それを実践する教育が必要となる。近年では積極的に産学が一
体となって開発した教育プログラムが導入される傾向が出てきた。産学協同の教育プロ
グラムは海外における人材教育においても取り入れられており、最近ではフランスの大
手ファッションブランドと中国の有名大学のコラボレーションによるマネージャー育
成プログラム事業がスタートするなど、産学協同の人材育成が今やグローバルスタンダ
ードとなっている。こういった世界的な産学協同による人材育成法を、日本においても
一層強力に推進する必要がある。さらに、この教育の形を、国内のファッションビジネ
ス教育においても応用することで、苦戦が続く日本のファッション界の活性化、再構築
にも繋がることになるだろう。
そういった意味では、各職域プロジェクトにおける産学共同事業の取組みをマネジメ
11
ントし、その成果を広く周知していくことは、本コンソーシアムの使命である。
また、ファッション教育の質の担保、全国的な教育水準の底上げを図っていくことは、
将来の人材育成に欠かすことができない。そのためには、確固とした評価基準のモデル
が必要であり、且つ産業界の求める知識や技能、能力の習得、人間力の向上が不可欠で
ある。
さらに、社会に出てからもレベルアップを図る学び直しの場、時代に即したリカレン
ト教育の実施体制構築も、ファッション業界の底上げとして期待される。特に、女性の
学び直しに関しては、今後の日本の成長を担う一つのキーワードである。出産に伴う育
児休業等や結婚による離職から復帰を希望する女性が、就労やキャリアアップするため
のプログラムの構築が求められている。経験や実績が備わっている女性は数多く存在し
ているが、労働条件など様々な問題点が弊害となっており、今後それを改善し、再び飛
躍するための学び直しの場の創出が必要となってこよう。
このようなことから、本コンソーシアム事業における実施方針として、以下を掲げる
こととした。
産学コンソーシアムの検討事項
①
各職域プロジェクトに対するマネジメント・評価
②
これからのファッション界に求められる人材像の検討
③
ファッション教育における横断的な課題の抽出と、教育方法・評価基準の検討
④
女性の学び直しの場の創出に関する調査と検討
コンソーシアムには、各職域プロジェクトに関連する産業界、教育界、関連諸団体な
どからの有識者によって構成され、評価や助言、方向性などの示唆などを行なった。連
携においては、各職域プロジェクトの担当との情報を密に共有しつつ、コンソーシアム
委員会の中で職域の代表者からの報告を通して協議する体制を基本とし、中間報告など
を挟みながら、次世代の日本を担う人材を育成するための強固な教育プログラム構築を
図っていく体制を整える。
(本コンソーシアム連携体制は、次頁以後を参照のこと)。ま
た昨年度に引き続き、ファッション界における横断的な評価基準の策定を目的とした委
員会も発足。検討された内容は随時コンソーシアム委員会の助言や評価を受け、産学が
一体となった骨太かつ汎用性のある内容を目指した。
12
業界団体
など
㈱オンワードホールディングス
㈱TSIホールディングス
イリオス・アイ
㈱繊研新聞社
㈱アパレル工業新聞社
など
(一財)ファッション産業人材育成機構
(一財)日本ファッション教育振興協会
(一社)日本ファッション・ウィーク推進機構
(一社)日本アパレル・ファッション産業協会
繊維ファッション産学協議会
協同組合関西ファッション連合
経済産業省
13
企業・メディア
文化学園国際ファッション産学推進機構
文化服装学院
文化学園大学
文化ファッション大学院大学
北海道文化服装専門学校
名古屋学芸大学
大阪文化服装学院
中国デザイン専門学校
香蘭ファッションデザイン専門学校
教育機関
参加・協力機関
※体制イメージ図
女性の学び直しの場の創出に関する調
査と検討
ファッション教育における横断的な課
題の抽出と、教育方法の検討・評価基
準のとりまとめ
これからのファッション界に求められる人材
像の検討
職域プロジェクトに対するマネジメン
ト・助言・評価
ファッション分野における
中核的専門人材養成産学コンソーシアム
○「魅力ある授業づくり」のための、教員研修、授業支援の仕組み構築
○教員研修、職業理解推進講座、遠隔授業、情報発信の手法を検証。海外専門高校等との交流事業
職域プロジェクト(高校連携)ファッション産業人材育成高校連携プロジェクト 感性向上に向けてのカリキュラム開発
○業界の中核的職種「MD」向けのeラーニング実施
○未就職者に対する就職アドバイス、ジョブマッチングの機会提供
職域プロジェクト(社会人教育)段階的学習ユニットの提供による学び直しの機会提供とジョブマッチングサポート
○デニム・ジーンズクリエーター育成のための地域版学び直しモデルカリキュラム・達成度評価の作成
○マーケティング・マネジメント実証講座と、企業の社員を対象とした講座の実施
職域プロジェクト(デニム)岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエーター養成
○昨年度までの成果に基づき、服飾系専門学校の教員に対してカリキュラムを実施養成しその普及を図る
○カリキュラムを受講した教員の代表が、学生に同様の講義を行い、事業成果の実証を行う
職域プロジェクト(グローバルビジネス)グローバルファッション人材育成カリキュラム地域普及プロジェクト
職域プロジェクト(ファッションビジネス)地方商店街を舞台とした小学生への職業体験プログラム構築
○地域と連携したモデルカリキュラム構築と実証
○人間力向上とキャリア教育及び地域活性化を狙う実践教育
○ファッションテキスタイルに特化したプロフェッショナル育成のためのモデルカリキュラム基準の構築
○伝統繊維産地を中心に、産地の課題と人材ニーズの抽出調査を実施し、モデルカリキュラムに反映する
職域プロジェクト(ファッションテキスタイル)興隆するファッションテキスタイル産業のためのプロフェッショナル育成プロジェクト
職域プロジェクト(ファッションクリエーション)地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト
○モデルカリキュラムを活用した地域連携教育プログラムの開発実証
○ファブリックについての知識技術を持つクリエーターの育成
本事業の取組みをまとめ、全国に情報発信
産学官連携コンソーシアム
※事業実施イメージと体制
多様化する時代に対応するための
人材育成が求められている
産業界と教育界、国とが一体となった
高度な教育プログラムの確立、
日本のファッション教育のモデルとして定着
○職域プロジェクトからの報告を受け、事業の方向性の示唆などの
マネジメントを行うとともに、課題、問題点などに対する助言・
評価などを委員会内で実施
○これからのファッション界に求められる人材像の検討を委員会内
で実施。
○ファッション教育における横断的な課題の抽出と、教育方法の検
討・評価基準のとりまとめ委員会内で実施する。
○女性の学び直しの場の創出に伴う調査の実施
〇世界市場の急速な変化
○国内生産の衰退と海外生産の増加
○グローバル社会への早急な対応
○日本の成長戦略の中核としてファッションは位置づけられている
○社会に出てからもレベルアップを図る学び直しの場の創出が求め
られている
○女性の学び直しの場の創出
産学官連携における実践型教育の推進強化
モデルカリキュラムの確立
評価基準のとりまとめ
社会人・女性がキャリアアップする上での仕組みの構築
成果目標
取組の概要
日本のファッション界を取り巻く環境・ニーズ
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ分野(ファッション)】
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
文化学園 国際ファッション産学推進機構
・プロジェクト評価
・プロジェクトマネジメント
・方向性の示唆・助言
・プロジェクト進行・経過報告
・問題点や課題の報告
取組内容
これからのファッション界に求められる人材像の検討を委員会
内で実施。併せて、刻一刻と変化するファッション界の中で、
時代にフィットする、あるいは次世代を見据えた人材目標を設
定する。
②これからのファッション界に求められる人材像の検討
もに、課題、問題点などに対する助言・評価などを委員会内で
実施。産学官の有識者で構成する委員会の中で、問題点や課題
を抽出するとともに、解決に向けた方策についても議論し、
フィードバックを行って、円滑な事業運営を目指す。
①職域プロジェクトに対するマネジメント・助言・評価
ファッション分野における各職域プロジェクトの進捗状況の報
告を聞き、事業の方向性の示唆などのマネジメントを行うとと
事業報告書を作成し、日本のファッション系教育機関・企業・業界団
体、各都道府県教育委員会等、計500部程を配布予定。また、
HP上でも公開する。さらに、成果を広範に周知し、本取組みを
全国規模で認知させる目的として、事業成果報告会を実施する
⑤普及活動
女性の学び直しプログラムの検討に関連し、全国のファッショ
ン系企業に対するアンケート調査を実施する。
対象:全国のファッション関連企業約780社
内容:経験のある女性への現段階での期待度、今後復帰してく
るであろう女性の期待度、仕事と子育ての両立への支援
等
④女性の学び直しの場創出に伴う企業アンケート調査
ファッション教育における横断的な課題の抽出と、教育方法の
検討・評価基準のとりまとめ委員会内で実施する。職域プロ
ジェクトの報告及び委員からの意見の集約を基に、現在の
ファッション界の課題を取りまとめを行う。
③ファッション教育における横断的な課題の抽出
○カリキュラムの検討・
立案・体制構築
○各分野におけるカ
リキュラムの評価
H23年度
○各職域プロジェクトのマネジメ
ント・評価・助言
○これからのファッション界に
求められる人材像の検討
○ファッション教育における横断
的な課題の抽出
○各職域プロジェクトのマネジメン
ト・評価・助言
○ファッション教育における課題
の継続審議及び成果の普及
○中核的専門人材育成にお
ける評価基準の作成
H25年度
○各職域プロジェクトのマネジメン
ト・評価・助言
○ファッション教育における課題
の継続審議及び成果の普及
○女性の学び直しの場創出に
関する調査
H26年度
職域プロジェクトにおけるモデルカリキュラム、達成度評価のとりまとめを行い、成果報告とし
て発信することで、ファッション系の教育機関が使用できるガイドブックとして活用できるよう、
推進を行う。
○
H24年度
本事業の体制をモデルとし、全国で産学官連携の教育が推進されるよう、情報の発信を行う。
○
スケジュール
グローバル化が進むファッション業界に対応すべく、高度な人材育成の方法が確立できるよう、
産業界、教育界、関係団体が常に一体となる体制を構築する。
用
○
活
成果の活用
○検討したこれから求められる人材像や横断的なファッション教育の課題など、共通的
意見と特化的な意見をまとめ、発信する
○各職域プロジェクトの事業実施における、共通的な課題などをまとめ、発信をする
○女性の学び直しの場の創出に繋げ、就労、キャリアアップに繋げるための情報を収集、
発信し、啓発を促す
成果(アウトプット)
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ分野(ファッション)】
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
文化学園 国際ファッション産学推進機構
産業界と教育界、関係団体、それを支援する行政が一
体となってこれからのファッション教育に寄与するコン
ソーシアムを結成し、以下の取組みを行う。
14
急務となるグローバル・ファッション人材育成
グローバル人材育成に向けて、内向き志向の克服
日本経済は復興の時代から高度成長による繁栄期を経て、豊かさと多様な価値観をも
つ成熟期を迎えたが、その後のバブル崩壊以後の 20 年以上、いまだ閉塞状態を脱却す
ることができていない。これまでの長期にわたる低迷に加え、今後も人口が減少し、か
つ労働力が人口減少を上回る速度で縮小することが推測され、高い経済成長の実現はこ
れまで以上に難しい課題となっている。
そうした中、社会保障や財政を維持し、暮らしの豊かさの向上のためには、少しでも
早い経済成長の実現が望まれている。
現政権与党が、山積する難題解決に向けて、日本を立て直す要として位置づけている
柱の一つが、
「人づくりは国作り」を基本とした「教育再生」である。
振り返ると、高度経済成長を達成し先進国入りした日本を支えたのは、果敢に世界に
飛び出していった企業戦士の力であった。復興という明確な目標を共有していたことが、
強靭な国家や国民の強さにつながったものと推測される。が、昨今、海外就職・赴任や
留学を望まないといった、挑戦する意欲が希薄な若者が少なくない。だからこそ、こう
した内向き志向を克服して、国際的な産業競争力の向上や、国家間の絆を強化するため
の基盤として「日本の歴史・文化に対する深い教養を基軸とした、世界に勇躍できる″
グローバル人材の育成″」こそが、何より日本再生に向けた喫緊の課題とされている。
現状に安住し、イノベーションを先送りすれば未来はない。
「グローバル化」とは、何なのか。※「グローバル人材育成推進会議」によると、昨
今の情報通信・交通手段等の飛躍的な技術革新を背景として、政治・経済・社会等あら
ゆる分野で「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が国境を越えて高速移動し、金融や物流の
市場のみならず、人口・環境・エネルギー・公衆衛生等の諸課題への対応に至るまで、
全地球的規模で捉えることが不可欠となった時代状況を指すとある。
では「グローバル人材」とは、何なのか。日本が上述のグローバル化した世界の経済・
社会の中枢にあって、育成し活用していくべき「グローバル人材」の概念は、概ね以下
のような要素が含まれるものと考えられる。
1)語学力・コミュニケーション能力
2)主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
3)異文化に対する理解と、日本人としてのアイデンティティ
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ひるがえって、ファッション産業界を考えると、バブル経済の崩壊以降、国内市場は
弱体・縮小化が進みとどまることを知らず、同時に否応なく国際化への対応をせまられ
ている。こうした状況下で「ファッション分野における中核的専門人材養成
産学コン
ソーシアム委員会」は過去2年間、世界を舞台に活躍する企業人を招聘して、実体験に
基づく講義をお願いし、学生である受講者が主体的に考え発表する、ビジネスに直結し
たカリキュラムを実施してきた。
3 年目を迎えた今年は、これまでのカリキュラムをベースに、かつさらに充実させる
べく、当初の文部科学省の目的でもある全国の学校で活用可能なグローバルビジネスの
カリキュラム作りに向けて、受講対象を学生から学校の教員に舵を切り替えた。これは
受講した教員自らが習得した内容を持ち帰り、自校の学生に指導できるよう「モデルカ
リキュラムを教育の現場に落とし込み、より多くの地域へのカリキュラムの拡大と浸透
普及」を狙ったものである。
現況の問題点
グローバル人材の育成に向けて、養成ゼミや委員会において、現況の問題点が指摘さ
れ、今後の課題が活発に討議された。主だった意見は以下である。
1)学生を対象にプロジェクトを進めても成果の普及は遅々として進まない。ビジネス
経験の乏しい教員に教育を施すのは困難が伴うが、今年度プロジェクトでは、やは
り学生ではなく教員を対象にグローバル教育を施せるようになるための育成の実
施検証を優先させるべきである。
2)グローバル人材教育を実践する上での課題や障害の根幹は、日本的思考を下敷きに
した教員自身の意識の欠如、※資質にも関与していると思われる。今のところ専門
学校では一般的にはグローバル教育がなされていないし、教育できる教員がいない。
専門学校の約 6 割が今後もやるつもりがないとのアンケート結果もある。実際のと
ころ教える側が、実務経験のない教員と、教育経験の乏しい外部講師にゆだねられ
ている、現状のこうした問題をどう乗り越えるかが課題だ。
3)教員は、ドメスティックブランドからグローバル展開するファストファッション、
プレタやオートクチュールまで、ファッションの特徴とその強みをきちんと理解し、
知識のベースを作った上で、教育に携わって欲しい。
4)日本に来る海外の学生は積極的で語学が達者だけではない、彼らのレベル感、意識
の高さ、海外の教育事情等も含む大きな意味でのグローバルを、教員が理解して欲
しい。専門学校出身の学生はそうした留学生と戦わねばならない時代なのだ。教員
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のためのカリキュラムとしては、グローバル感覚の再認識と、グローバルファッシ
ョンマーケティングの視座が重要だろう。
5)アパレル企業側ではグローバル教育はされておらず、せいぜい英語程度。特に中小
企業は、国内競争に手いっぱいで海外戦略は考える余裕もなく、商社丸投げが実態
である。
6)全体の底上げ、繊維産業の活性化のためのグローバルなビジネスリーダー育成を目
指す文部科学省と、専門学校の考えるグローバルビジネスにはギャップがあるので
はないか。※ITS など海外で認められた日本の学生が、海外でビジネス面での成功
を収められない要因は、英語力、プレゼンテーション能力、労働ビザ等が挙げられ
るが、まずは個人の能力だと思われる。よって全ての学生に同様なことを教えて効
果を期待しても難しいし、ましてや地方や地域に普及するのはかなり困難だ。
「教員の養成」が最重要課題
上述のような各種意見が出された中で、「教員の養成」こそ、何より早急な解決が必
要とされる最重要課題として取り上げられ、そのためには「教員自身の意識改革と、授
業の仕方の見直し」が初めの一歩になると思われる。
授業の見直しに関しては、今までの日本の教育は、どちらかといえば個々の才能を伸
ばそうとするのはタブー視されてきたが、こうした護送船団方式のような従来型の日本
的思考から脱却した授業体制を打破しなければ先に進みようがない。才能のある学生を
見出してその才能を伸ばす授業方法でなければ、グローバルビジネスを教えるのは不可
能だろう等などの意見も存在する。
また、学生に必須な条件は、健全な心と身体をベースにしたコミュニケーション能力
と語学力であり、これは語学が上手下手ではなく、コミュニケーションスキルとも言え
るが、伝えようとする心だと捉えられる。日本の学生が、能力があっても能力を発揮す
る以前の、第一のハ-ドルを越えられない、俗にいう「プレゼン下手」なのはなぜなの
か。最も問題視されている、日本が世界に後れをとっているこの要因(世の中に出てい
く力)について今後も討議が必要だろう。
プレゼン下手な要因を考える
日本人の長所と短所に起因するのではないかとの意見がある。農耕民族としての日本
人の良さは歴史が育んだ互譲の精神だが、狩猟民族の諸外国では、言葉は戦うことをベ
ースにした議論や論争のための道具であり、日常的に駆使し訓練されている。競争風景
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の根幹が違うという現実を踏まえて、どう乗り越えていくか。日本の特殊性が許されな
くなってきた現状下で、どのような教育をすればよいのか。
「知識量重視型」から「問題解決能力重視型」へ。昨今、実際に企業側は、従来型の
筆記試験、個人面接、集団面接から、グループディスカッション方式を採用する企業が
増加している。企業の狙いはコミュニケーション能力の有無なのである。であれば、教
える側も、自分の考えをいかに相手に伝えるかを意識した授業の充実が必要であり、今
後は講義形式からディスカッション形式へ移行していくものと推測される。また、招聘
した講師の授業をビデオに撮って学校間で共有するなど、ネットを活用した、時代に即
応した内容の拡充がますます期待されよう。
加えて、生活や産業の様相がさらに大きく変わっていく新時代、集客効果が見込みに
くい B to B から、ネットや手作りサイトを活用した B to C へ、広い視野でとらえた
「新しいモデル創り」の必要性も論じられている。
とはいえ、一方的に負けているわけではない。世界に誇る職人技・高い技術力や、実
直で誠実な日本人だからこそ得られている信頼性などにもっと自信を持ち、次世代にし
っかり伝えていく必要もあろう。
他にも、周辺から少しずつ芽吹いてきているものがある。その一つが創業と同時、ま
たは 2、3 年以内に海外進出を狙う※ボーン・グローバル企業の出現である。地道に積
み上げる方式を否定するのではなく、あらたなビジネスモデルとして注目に値しよう。
また、平成 26 年度から新たに認定された課程(学科)、※職業実践専門課程も期待
できる。この学科は、従来とは異なり企業との連携が最大の特徴とされているため、雇
用する企業側の意向を知る上で、グローバル人材育成に向けたカリキュラム作成のため
の力強い後押しとなるだろう。
繰り返しになるが、強調しておきたい。グローバル人材とは、単に英語が堪能な人材
ではなく、人種・国籍、民族に依存せずに自らの高い専門性でキャリアアップしていく、
そうした覚悟を持った個人のことである。若い学生達に目指して欲しいのは、自国内に
とどまらず、海外の多国籍企業での就職をも視野にいれることだ。地球を意識した「自
立と自助」をわきまえた真のグローバル人材の育成や活躍が、日本のファッション産業、
ひいては日本経済の健全な発展に資するだろう。
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※グローバル人材育成推進会議:平成 23 年 5 月、政府の新成長戦略実現会議の下に設置された、関係閣僚からなるグ
ローバル人材育成のための会議
※教員の資質:教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、
教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、これらに基づく実践的指導力。
今後、さらに求められるのは、地球的視野に立って行動するための資質能力、変化の時代を生きる社会人に求められ
る資質能力、教員の職務から必然的に求められる資質能力とされている。
文部科学省教育職員養成審議会より 平成 9 年 7 月に提示
※「ITS(イッツ)」International Talent Support:イタリアで開催される欧州最大の新人を対象としたファッショ
ンコンテスト。2014 年、日本からは過去最大となる 8 名がファイナリストとして最終選考に残った。
※ボーン・グローバル企業:創業と同時、または 2、3 年以内などの早期に国際事業を開始したベンチャーや中小企業
を指す。特に海外での売り上げが 25%以上ある企業を言うことが多い。
※職業実践専門課程:平成 26 年度から新たに設置(認定)された課程(学科等)のこと。
専門学校はもともと「職業もしくは実生活に必要な能力を育成」することなどを目的として設置されているが、職業
実践専門課程は、企業と連携したカリキュラムの編成や自己評価の実施・公表などの認定要件が設定されている点が
特徴である。
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テキスタイルに特化したプロフェッショナルの育成
業界を取り巻く好条件を活かせるか
繊維産地業界は、1993 年、業者数・従事者数・出荷額の3統計がそろって対前年比
マイナスとなり、衰退期に突入したとされてきた。繊維産業の国際競争力は、コスト競
争力・品質・技術開発力・消費者訴求力・時間対応の5つにより決すると言われている
が、日本の最大の弱点は「コスト競争力」であり、93年以降、20年にわたり衰退の
一途を辿っている。
しかしながら、近年の円安によるコスト競争力のアップと、BRICs の一端を担う中
国やインドを筆頭とする有力新興国の経済発展により、※富裕層も含めた爆発的な人口
増加や都市化の進展が進み、比例して、トレンドは本物志向へと移行しつつある。
そのため、品質と相まって日本の匠の技が生み出す世界最高水準を誇る「Made in
Japan」のファッションテキスタイルの需要は、厳しい状況ではあるが、今後期待され
る部分も大いにある。
現に、婦人服地にしても、デニム生地にしても、なかなか公表されることはないが海
外の著名ブランドが買い付け活用している事例が漏れ聞こえてくるし、先進的なテキス
タイルは海外のメーカーが複製を試みているという話も聞く。
正念場を迎えた日本のテキスタイル業界は、自助努力でこの好機を活かすことができ
るか、はたまた※オストリッチ症候群でうずくまってしまうのか、まさに勝負どころの
年と言える。
では、日本のテキスタイル産業はそうした需要に応えられるのか。問題は山積してい
る。日本のファッションテキスタイルを支える技術者は、高齢化・後継者難という人材
問題の高い障壁に直面しており、その壁は厚く、手をこまねいていては、産業の消滅に
つながりかねない危機的状況である。
生産の現場では、優秀な若い後継者を求める声が日増しに高まっているが、その願い
に応えるためにも、「布・生地」のプロの担い手を育成するためのモデルカリキュラム
を、業界にいっときも早く提示する必要がある。有為な人材を少しでも多く業界に流入
させ、培われた日本の匠の技を伝承することによって、繊維産業の健全な発展・振興に
寄与していかねばならない。
具体的には、日本古来の伝統技術に新たな価値を見出して、グローバルな観点で時代
や環境に即したモノ創りができる「プロフェッショナルな布・生地作りの人材の育成」
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と考える。プロフェッショナルな人材の手によるファッションテキスタイル産業の復興
こそが、日本のファッション産業全体の健全な発展・拡大の一助になろう。教育プログ
ラム開発のための調査を実施するとともに、伝統的な繊維産地の実態を産学連携で調査
を行ない、モデルカリキュラムを作成し、その内容を普及したい。
安定した職業にするには、国や県、企業他も含めた多様な多方面からのサポートも必要
前述のとおり、テキスタイル産業の後継者育成は、ファッション業界全体の底上げに
は何より不可欠なものだが、問題は産地のほとんどが都会ではないことだ。テキスタイ
ル産業に従事することは、地域に根付いた経済的にも安定した職業となりうるのか。携
わる本人の努力だけに託すことなく、国や県、企業他も含めた多様な多方面からのサポ
ートも検討されたい。
また、単に素材作りだけに秀でた人材を育成するのではなく、マーケティグ、販路開
拓・商品開発・マネージメント等の知識や斬新な発想力と決断力をも併せ持った、大所
高所を見据えた真のプロフェッショナルな人材の育成が期待される。
※富裕層も含めた人口増加や都市化が進展:経済産業省
新中間層獲得戦略会の報告書(平成 24 年 7 月)
「新中間層獲得戦略~アジアを中心とした新興国とともに成長する日本~」
によると、
2010 年から 2030
年にかけて、世界の上位中間層は推計で 2.5 億人から 8.9 億人へと爆発的な増加が見込まれており、こ
の内のおよそ8割を中国・インド・インドネシアが占めている。
下位中間層が貧困から脱してようやく市場経済に参入し始めた階層をさすが、上位中間層とは、市場経
済を楽しみ、衣食住に関連した余裕のある消費を楽しむことのできる人々のことである。
(同報告書より)
。
※オストリッチ症候群:目の前にある問題や危険を直視せず、何もしないでやりすごそうとする心の状態。
体の大きなダチョウが、身に危険を感じた際に砂の中に頭だけをうずめ、安全な場所に隠れたつもりに
なっている様子にたとえたもの。
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産地との連携によるクリエーター育成
発想の転換が、次なる産業の発展につながる
ファッション業界におけるグローバルで高度なクリエーターの育成に向けては、教育
機関とテキスタイル産地が連携してカリキュラムの構築を目指すプロジェクトが重要
である。平成 23 年度からの検討・実証結果を踏まえ、本年度は、川上のテキスタイル
開発から川下のアパレル商品開発まで、一貫したクリエーションができる「総合プロデ
ュース力を持つ人材育成」を目指し、全国の学校が地域の素材産地と連携してカリキュ
ラムを実証し、産地の活性化をも図るということだ。
日本の繊維産業史を振り返ると、日本が生み出した繊維は世界に誇る一流品として外
貨獲得に貢献してきた。これはまさに日本の類まれな技術の高さの表れでもあった。し
かしながら今やその衰えは隠しようがなく、工業統計「産業編」によると、繊維産業の
製品出荷額は、ピーク時の 1991 年が 12.85 兆円で、2009 年には 3.79 兆円とピーク
時の 1/3 以下にまで落ち込んでいる。要因の第一は、海外生産による低価格製品の市
場の席巻・氾濫と言われているが、こうした崖っぷちの日本の繊維産業を活性化させて
次世代につなげるための模索は随所で行なわれているが、決め手にかけているのが現状
だ。
確かに縮小の一途を辿る日本の繊維産業ではあるが、まだ可能性は残されている。毎
年世界各国で開催されているテキスタイル総合展示会では、日本人ならではの繊細で高
感度なさまざまな繊維が常に注目を浴びており、こうした他国では作り得ない日本独特
の風合いを醸し出す布は、各国のデザイナーが競って活用している。
にもかかわらず国内産業が疲弊している、その要因として挙げられるのは、人件費や
素材価格の高騰等により国内生産が大変厳しい状況にあり、低価格競争に打ち勝てない
現状があるからだ。さらにもう一つあげれば、伝統産業につきまとう継承者の育成も大
きな課題であり、有効な打開策が必要とされている。
問題山積ではあるが、いくつか可能性がないわけではない。帯幅のサイズで生産して
いた西陣織物が、服づくりにも対応可能な機械を開発し、ダブル幅の生地生産に踏み切
った事例が挙げられる。その結果、西陣織物はパリコレクションに採用されたり、イン
テリア・ファブリックにまで活用の幅を広げている。過去の伝統にとらわれない、こう
した発想の転換こそが、次なる産業の発展につながるのではないだろうか。
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加えて富岡製糸工場の世界遺産の登録決定も繊維業界にとっては、明るい話題と言え
る。「伝統と革新の融合、その伝承」を当該プロジェクトの礎と捉えて、さまざまな方
策が検討されるべきであろう。
テキスタイルの重要性を次世代に伝える
具体的には、繊維産業とアパレル産業の連携がファッション産業全体の拡大発展につ
ながるとして、モノ創りの基本であるテキスタイルの重要性を、まずはファッションを
志す若人に知らしめる機会の創出を目指したい。
全国に散見する繊維産地と周辺にある各学校が連携して素材を開発し、その素材を使
った製品作り事業を実践することである。素材の産地と提携しての産地見学、繊維の専
門家による研修によって素材知識を深めるカリキュラムの開発は、テキスタイルに精通
したクリエーターの育成に最も有効だろう。
また、産地から提供いただいた素材の加工やその素材を用いた作品制作を行ない、素
材の加工技術力や創造力の評価の場として、素材や産地に関連する各種の情報を盛り込
んだ掲示パネルと合わせて、※繊維ファッション産学協議会と一般財団法人日本ファッ
ション教育振興協会が、2 月 9 日「服の日」に共催する東京市ヶ谷のイベント会場にお
いて、成果を発表することをめざした。
モデルカリキュラムの実証と同時進行で、全国的な標準モデルカリキュラム、開発カ
リキュラムの成果活用のイメージ、達成度評価表案を検討して開発。最終的にはプロジ
ェクト全体について、アパレル業界の有識者から第三者評価を受け、今後のカリキュラ
ム開発に生かしていく予定である。
アニメ、食などさまざまな分野で日本独自の文化が、諸外国に見直されている今、繊
維産業もこの機を逃す手はない。繊維の原点である「匠の技が編み出す布の素晴らしさ
や美しさ」を、次世代を担う若人に伝えること。これこそが、日本のファッション産業
の新たな幕開けの時代を支えるために必要な人材「世界のファッションリーダーとして、
総合的なプロデュース力を持つ、高度な専門知識を持つ職業人」の育成に直結するだろ
う。
また、全国の繊維産地では後継者問題が逼迫している。かつての繊維工学関連の学校
も激減し、携わる人口は縮小の一途をたどっている。文部科学省学校基本調査によると、
服飾・家政系の学生は 1977 年から減少の一途であり、昨年度は約 19000 人である。
このままでは繊維産業もアパレル産業も共に、さらに厳しい状況に陥ると懸念されてい
23
る。
だからこそ、ファッション業界に従事する者には、服のパターンや縫製技術、デザイ
ンを学ぶのと同様に、あるいはそれ以上にテキスタイル(布地・生地)を知識を身につ
ける必要がある。
日本人の持つ独特の感性をベースに、必要な知識の習得がなされてはじめて良いモノ
創りが可能になる。そうしたモノ創りができる人材育成方法を検討し、汎用性のある体
系化されたカリキュラムの構築を目指すこと、生産現場の繊維産地と教育現場である各
学校間との緊密な地域連携によって生み出されるモデルカリキュラムは単なる素材開
発のみならず、後継者の育成やひいては技術の伝承にもつながり、未来に向けての大き
な資産になると期待したい。
「持続可能な有効利用」を視野に入れた施策
最後に、生態系の変化などで、増えすぎた※イノシシやシカなどが田畑の農作物を荒
らす被害が増え続けている。農林水産省によると、野生鳥獣による農作物の被害額は
24 年度で 230 億円に上っており、そのうち 6 割以上はイノシシとシカによるものだ。
本年度、北海道文化服装専門学校が手掛けたエゾシカ革の活用に関しては、増えすぎた
野生動物を人間の英知で護るための、地球環境保全を視野にいれた「持続可能な有効利
用」の好例として高く評価したい。
※繊維ファッション産学協議会:通商産業省が開いた「繊維産業人材育成懇談会」において人材育成の見
直しが要望され、ファッション化に伴う産業の高度化に向けて「人材育成がますます重要になる」と提
言されたのをきっかけに 1992 年発足した団体のこと。
※一般財団法人日本ファッション教育振興協会:ファッションに関する知識・技術の向上・普及・振興を
図るため、ファッションに関連する書籍を発刊するとともに、審査基準に基づく技能審査を行なうほか、
ファッションデザインの創造力育成のためのコンクール開催、服飾教育功労者の表彰、産業界と協力し
てのシンポジウム開催など人材育成に寄与することを目的とした団体。
※イノシシやシカなどが田畑の農作物を荒らす被害:環境省によると、元年度から 23 年までの間にイノシ
シの推定個体数は約 25 万頭から約 88 万頭、シカは北海道を除き約 29 万頭から約 260 万頭にそれぞれ
大幅に増加している。
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学び直しが産業活性化のカギ
研修の柱は「人間力」
「専門力」
「経営力」
グローバル時代を背景に刻々と変化するファッション業界に従事する者にとっては、
内外とも最新の知識の習得=学び直しは何より重要であり、不可欠である。一方、職種
のミスマッチに気がつき転職を希望しても、仕事に従事しながらの学び直し・情報収集
は、時間的にも非常に困難なことは否めない事実である。
今後の成長には「サービスやシステムの付加価値」をつけたストーリーが必要とされ
ている。そのために必要な研修の柱として「人間力」
「専門力」
「コミュニケーション能
力」などを養成するモデルカリキュラムを作成することが一つの対応策として挙げられ
る。対象の一つとしてはファッション業界に 7~8 年従事している社会人に絞り、必要
な専門能力を体得し社内で横断的な仕事が可能なプロのゼネラリスト、プロデューサー
の育成を目指した。特に最終幹部候補を対象に、※クラウド型インターネットサービス
を利用した講義・演習を実施した。また、未就職者なども対象に e ラーニング手法を活
用して、ビジネスマナーの教育も行なってきたが、今後は、一般職、販売職から業界の
中核的な専門職種である「MD、バイヤー、総合職」を目指すためのキャリアアップ支
援を狙うことも重要だ。
また、フリーターやニートと呼ばれる未就職者や卒業生に対しては、e ラーニングで
情報を伝達するのみならず、※「Fashion Career Link」を通して優秀な人材を求め
ている企業との接点の場を設け、積極的に彼らのキャリアを支援していくことも可能だ。
これら※e ラーニングの手法を、学生、卒業生(未就職者を含む)、企業の若手社員
に施し、産業界の中核的人材になりうる予備軍を創出することは、企業と産業界が成長
戦略を描くための基礎として大いに期待されよう。
現状を俯瞰すると、
(1)学び直し
業界に従事する人々の学び直しは重要である。2012 年度に大学や専門学校で学んだ
社会人は 12 万人だが、国内の産業構造の変化に伴い、職種転換が必要になるのは年
間 20 万人に上ると推測されている。
さらに今後は 5 年間で大学・専門学校で学ぶ社会人が、現状の 2 倍の 24 万人に引き
上がる可能性があるため、それらのニーズに対応する学習システムが求められている。
(産業競争力会議より)
25
(2)未就職者支援
2012 年 180 万人いたフリーター、さらに結婚、出産などで一度退職した女性などの
再就職支援は業界の底上げを考える上で何より重要な課題である。全国のファッショ
ン系大学、専門学校の卒業生ネットワークから抽出し、支援していく。
(3)販売職から中核的人材(MD、バイヤー、総合職など)へのキャリアアップ支援
ファッション業界における販売員は全国各地に散在し、その労働者数は、平成 24 年
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると 60 万人と推定されている。物販の際、
顧客と直に接して、そのニーズを理解し、購入につなげられるのは販売員である。売
れるか売れないかは店頭の販売員の腕にかかっており、企業の発展には、良いモノ創
りだけではなく、優秀な販売員が必要不可欠であるのは今さら言うまでもない。にも
かかわらず、重要な職種である販売員の離職率、転職率の高さは顕著であり、中でも
待遇面の不満が他業種への転職を促しているようだ。その大きな要因として指摘され
ているのが、販売職からMDや総合職などの中核的人材にステップアップする道筋が
見えにくい点だ。実状として、一部の大手アパレルメーカーを除いて、販売員に対し
ては社内研修を実施せずに、マニュアル提示のみにとどまる企業が多く、上述の通り
「販売員の重要性」から考えると、彼らに対する企業の教育体制は余りにも消極的で
ある。
「顧客が満足する接客に必要な要素」とは、誠実で丁寧な礼儀作法やコミュニケー
ション能力といった基本要素に加えて、「商品理解力」、「商品知識」、「素材」や「産
地」、
「取扱い方法」を始めとする商品知識力である。これらは個人の努力によって培
い磨くことは可能だが、企業サイドの適宜適切な教育指導(情報提供)も必須である。
しかしながら現状ではそうした商品知識力を持たないとして、販売員は自ら希望して
もバイヤーや MD、総合職へのキャリアアップの道が絶たれているのが、まさに今の
ファッション業界の実状なのである。
だからこそ、中核的人材としての専門性を有する、MD、バイヤー、総合職にも対
応可能な、内容の充実した教材を作成し、e ラーニングの活用によって、
「学び直し」、
「未就職者支援」
、
「販売職からのキャリアアップ」の実現を企画することが重用と言
える。
今後は、社会人教育用の基本となるテキストを完成させるとともに、就職支援シス
テム「Fashion Career Link」の活用とあいまって、未就職者支援の基盤が完成される
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ことが望まれる。特に力を注ぐべき未就職者支援は、企業と卒業生とのマッチングを目
指していきたいところだ。
結果、他業界に従事していた卒業生を業界への転職につなげるなどの成果を挙げるこ
とも期待できる。ファッション産業に有益な人材の発掘・育成に直接つながるこのプロ
ジェクトのさらなる強化が期待されるが、今後の大きな課題の一つとしては、正当で公
平な評価基準方法の策定であり、次につながる重要な課題となる。
※ファッション キャリア リンク:FC-Link は、ファッション関連の専門学校・大学内キャリア支援室や
就職課と連携し、卒業生採用を希望する企業の求人窓口を一元化したもの。FC-Link 公式サイトおよび
メールマガジンにおいて、加盟校卒業生会員へ求人情報を配信している。
※e ラーニング:インターネットに限らず、PCなどを使った教育システムを総称して e ラーニングとい
う。
※クラウド型インターネットサービス
:クラウド型とは、データを自分のパソコンや携帯端末などでは
なく、インターネット上に保存する使い方、サービスのこと。自宅、会社、ネットカフェ、学校、図
書館、外出先など、さまざまな環境のパソコンや携帯電話(主にスマートフォン)からでもデータを閲
覧、編集、アップロードすることができるため、人とデータを共有するグループウェアのような使い
方も可能。
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将来を担う若い世代の育成を探る
ファッションを職業として意識付けする仕組みの構築
従来から高校教育は、能力や適性等の多様な生徒に対しても形式的に平等に対応し、
すべてにおいてとかく画一的なものになりがちである。また教える側も教わる側も、目
標は進級や進学を意識した授業内容であった。
一方で、採用する企業側も国内の教育に十分な関心を向けないまま、限られた優秀な
人材の獲得に狂奔しており、さらには採用の早期化が同時進行するという悪循環を招い
ている。
こうした教育の画一化や過度の詰め込み教育、受験競争による弊害といった反省を踏
まえて、すみやかな問題解決策として、生徒の個性に応じた教育や指導の重要性と、学
校・学科や教育内容等について多様な選択が可能なシステム作りが、いま重要な課題と
されている。
そうした現状を踏まえて、ファッションに携わる立場としてなすべきは、ファッショ
ン産業界と教育現場をつなぐことにより、生徒が興味をもって取り組める題材を開発し、
伝達する「ファッションを職業として意識づけする仕組みを構築すること」だ。
若人にとってのファッションは、身近で最大の関心事のひとつであり、何より興味を
持つ対象であることは確かな事実だが、身近にミシンはもとよりアイロンすらもなけれ
ば、服作りやモノ創りの楽しさなど分かるはずがないことも事実である。ファッション
の根幹をなす知識や情報を早い段階で伝えることによって、「生徒が誇りを感じ、主体
的に職業を選択する環境作り=ファッション業界への理解促進」がなされれば、ファッ
ション分野における優秀な、かつ高いモチベーションを持った人材の流入がなされよう。
並行して、教員に向けて「教科・地域・県・国を越えて情報交換できる機会」の創出
も狙いたい。産業界や専門学校等の幅広い選択肢のなかから、特別講師を選定して協
議・選択、依頼できるスキームをつくり、その結果を幅広く普及して、個々の学校や教
員が活用可能な、地域性をもった「ネットワークや研修の仕組み」を構築していくこと
も重要だろう。
高校生を対象とした、ファッションの基本「服を教える家庭科」の授業は、内容は多
岐にわたり日常生活に関連した広範囲な衣食住すべてを取り扱わねばならない。そのた
め教える教師自身、必要な知識の習得が難しく、結果として広く浅い授業内容となり、
一歩先を進んだ「職業としての教育指導」にはほど遠いものになっている。
28
一方、服が基軸とされるファッション産業だが、今やその範囲は「被服」の範囲にと
どまらず、ライフスタイルと称される生活全般に拡大されている。ファッションは、服
だけの範疇では捉えられない時代に変容していると同時に情報や経済のグローバル化
時代を迎えている。
一方で、日本人としてのアイデンティティを矜持した上で、あるいは矜持を高めるた
めには、歴史・伝統・文化面での知識の確認習得も必要であり、業界を取り巻く数々の
環境条件が論議されている。
「楽しく主体的な学び」を根底にした、クリエイティブ授業のカリキュラム充実
それらを踏まえたうえで、ファッションを職業として意識させるための産官学連携に
よる教育プログラム創りに必要な要素は、「楽しく主体的な学び」を根底におき、家庭
科を中心とした「クリエイティブ授業のカリキュラムの充実」と設定されるべきと考え
られる。また、このクリェィティブ授業のカリキュラムとは、従来の「ファッション・
家政・デザイン」に加えて「工業・情報・美術・社会(経済)」などの要素も加味され
るべきで、視野の広い情報共有・連携から生まれるこれらのカリキュラムにより、将来
を担う新世代の流入が促進され、ファッション産業の発展に資することができるであろ
う。
今後は、ICT を活用した遠隔授業など、地方をも含めた高校生など若い世代が情報を
入手し活用できるための仕組み作りや、講師の選出と授業内容の充実、加えて生徒の意
識の向上に向けての取り組み、教員の研修機会の創出や授業の継続性など困難な側面も
あるが、それらの課題を解決していくための活動が重要となる。
日本経済の再生にむけた東京五輪が開催される 2020 年、大学生や社会人に成長して
いるであろう現高校生が「ファッションの素晴らしさを、心身ともに体得した真の国際
人・グローバル人材」に育っていることを期待したい。
29
今後のファッション教育に向けて
地球規模での変革にともなって、わが国のファッション産業界はめまぐるしい変化に
さらされており、現場で働く者はこれまで以上に高い能力が求められている。
その変化は、コンソーシアムと各職域プロジェクトが、現状の認識、課題の抽出、対
応策の検討などを行なって方向性を見出そうとしている間にもダイナミックかつ急速
に進んでいるように思え、その様は各職域プロジェクトが正しい方向性と具体策を形成
しつつあるにもかかわらず、効果をあげることが困難なのではないかと思わせるほどの
様相を呈している。
日本は、そのような状況に置かれているということを前提に、我々は考え知恵を出し、
行動をしていかなければ、実効性のあるカリキュラム改革もなしえないのではないだろ
うか。
学校教育を所管する文部科学省と教育機関、そしてそこで働く人々が、日本人が自ら
成し得た明治維新や、与えられた改革であった第二次大戦後の変革、その先にこそあっ
た繁栄に思いを馳せ、信念と確信をもって改革にあたることが重要であり、それができ
たとき初めて我が国は、教育と産業が一体となって新たなステージへと羽ばたくことが
できるのではないだろうか。
今年度の「ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム」の成
果報告会では、会の中でも後日も含めて、出席者から素晴らしい発表であったとの声を
いただいている。
しかしながら、私たちはその賛辞に甘えることなく、日本のファッション教育とファ
ッション産業界のために、まさに変革と呼べるような提議ができるまで責任を持たなけ
ればならない。
30
2.女性の学び直しの場の創出とアンケート
31
女性の学び直しに対応した取り組み
家事や子育て、親の介護を分かち、かつ女性の社会進出を進めないかぎり、未来社会
がなりたたないことは自明の理である。女性の活躍の場の創出、社会復帰するための学
び直しの場の創出が求められている中、平成 26 年の【「日本再興戦略」改訂 2014-未
来への挑戦-】内容は、「子育て支援員(仮称)」の創設を含め、「女性活躍応援プラン
(仮称)」を取りまとめるとともに、関係省庁から成る推進会議を新たに立ち上げ、
「女
性活躍応援プランサイト(仮称)
」の開設や学び直しの地 域ネットワークの創設など総
合的推進体制を整備する。具体的には、①家事・育児・介護等で地域貢献を希望する方、
②正社員や保育士等として再就職を希望する方、③起業・NPO 等の立ち上げを希望す
る方向けに、マザーズハローワークや学び直し支援、トライアル雇用や創業スクール等
の取組を進める。 また、企業トップや管理職の意識改革を推進するとともに、各地域 に
おいて女性応援会議の開催、経済団体等による連携プラットフォーム整備、企業現場の
取組支援など女性登用の推進のための枠組みを構築する。とある。
そのため、今期は企業における女性の雇用や支援の実態などについて、ファッション
系企業にアンケートを実施し、その結果を踏まえて、今後のファッション教育のあり方、
仕事のあり方について検討することとした。※「女性の学び直し」に関しては、当該事
業を進めるにあたり、さまざまな場で問題提起されている。海外における女性の職場へ
の進出は、経済全体に良い影響を与えており、女性の社会進出が進んでいる国は、実際
に経済が成長しているという事実は着目にあたいする。
また、国内での注目事例としては、経済産業省が東京証券取引所と共同で 2012 年度
より開始した、女性活躍推進に優れた企業を選定・発表する事業「なでしこ銘柄」が挙
げられる。これは、東証一部上場企業の中から、業種ごとに、女性が働き続けるための
環境整備を含め、女性人材の活用を積極的に進めている企業を紹介するもので、採択さ
れれば、「成長力のある企業」として広く認知されることになり、結果として株価にも
その影響が現れているように感じられる。
また、経済産業省が昨年度より進めている※「ダイバーシティ経営企業 100 選」な
ども「女性の学び直しや女性登用の流れ」の応援材料になるだろうし、※労働時間制の
導入は働き方の多様性を促し女性の活躍の場を広げるだろう。
今回の※アンケート結果を踏まえて、具体的な再就職支援拡充に向けて、どのような
かたちで女性の学び直しの支援が可能か。企業との密な連携によるあらたなプログラム
32
開発や支援対策の早急な実施が期待される。
※女性の学び直し:出産や結婚などを理由に仕事を辞めた主婦が、会社員時代に身につけたビジネススキ
ルを磨き直すこと。
※ダイバーシティ経営:
「多様な人材」を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することでイノ
ベーションを生み出し、価値創造につなげている経営のことを「ダイバーシティ経営」といい、これか
らの日本企業が競争力を高めていくために必要かつ有効な戦略といわれている。
※ダイバーシティ経営企業 100 選:ダイバーシティ経営によって企業価値向上を果たした企業」を表彰す
る「ダイバーシティ経営企業 100 選」
(経済産業大臣表彰)を平成 24 年度から実施している。
※労働時間制の導入:長時間労働を抑制し、労働者の健康を確保するとともに仕事と生活の調和がとれた
社会を実現することを目的として改正された「改正労働基準法」のこと。
(平成 22 年 4 月 1 日施行
厚
生労働省)主なポイントは、①限度時間を超える時間外労働の抑制、②法定割増賃金率の引き上げ、代
替休暇、③年次有給休暇の時間単位付与。
33
アンケート分析結果
ファッション産業は、本格的なグローバルの時代を迎え、業界で働く人材の能力向上
と、併せて業界を目指す人材育成が何より急務の課題となっている。現政権が目指すア
ベノミクスの「成長戦略」の中には、そのような人材の活躍強化の一つとして「女性が
輝く日本!」を掲げ、表題には「仕事か家庭か?いえいえ、仕事も家庭も!」とある。
まさに仕事と家庭の両立を願う女性のための政策といえる。
本事業では、ファッション産業の健全な拡大発展に向けて、こうした好機を活用する
ために実態調査を実施、現在のファッション界における現状を把握し、今後の仕事のあ
り方について検討材料としていくこととした。
アンケート発送数 780 社、回答率 10%という数字は、ある意味ファッションビジネ
ス業界企業の実態を象徴する数字かもしれない。中小企業が主流のファッション業界で
は、国の政策に賛同し、必要性を感じていてもまだまだ女性の登用や活用にまで配慮で
きないのが実状である。そのような環境下で、加えて年明け早々の多忙な時期に、業界
の将来を見据えて積極的に回答を寄せてくださった各社にまずは感謝を申し上げたい。
回答者は、男性の場合は、企業代表・企業の管理部・総務部・人事部等の担当者によ
る「企業としての回答」であった。他方、女性の場合はさまざまなセクションの「実際
に職場で働いている個人としての見解や希望」が多く寄せられた。
内容全体を見てみると、「女性の雇用や女性管理職の増加は、企業の発展に貢献する
か否か」、また、
「女性の活躍の場の創出について」の考えを問うた質問に対して、反対
はなく「賛成」か、または「基本的には賛成だが問題あり」の 2 種類に大別された。
賛成派をまとめると、「現状ではほとんどの企業が制度としてはないが、時代に即応
して前向きに努力している」であった。
「女性服を扱っているから女性の力が必要である」や、「女性の活用は女性マーケッ
トの拡大に直結する」など、女性だからこその回答も見られた。また、「社会復帰の時
期はまちまちだが、育休後には 100%近く社会復帰している」であるとか「やる気と実
力があれば、将来的には女性社長の席も用意可能」と回答した未来志向の企業もみられ
た。
「基本的には賛成だが問題あり」として挙げられた課題。
1)ファッション業界の職場は、職種によっては長時間労働が最重要課題、これをどう
解決するか。
2)行政などによる社会的なインフラ対策があまりにも不備すぎる。
34
3)女性の雇用を創出しても、女性が働きたいと思うかどうかは別ではないか。募集を
かけても人材不足感は拭えない。
4)労働力としては認めるが、女性特有の理由で平均労働力を下回るケースがあるのも
事実。
5)個々に事情は異なるため、制度化というよりも、ケースに応じた対応を個別に検討
する必要がある。
6)企業の規模も含めて業種や職種により、一律の適用は難しい。社会制度として様々
な施策が実施されていても、現実的に復職や再雇用はかなり困難。など、業界が抱
える問題点が浮き彫りにされた。
政府の主な取り組みとしては、
・ 保育所・保育士を増やして待機児童ゼロを目指す、小学生向け保育についても学校
施設の活用や開所時間を延長して、いわゆる「小 1 の壁」を打破するとともに、次
世代を担う人材を育成するため、「放課後子ども総合プラン」を策定する。
・ 従業員の子育てと仕事の両立や、女性従業員の活躍を支援する企業へのインセンテ
ィブ(税制措置や助成金)を引き続き講じる。
・ 育休期間中の給付金増額や、企業における管理職への女性の登用状況等をまとめた、
女性の活躍「見える化」サイトを開設。 国・地方公共団体や従業員が 300 人を超
える民間事業主に対しては、女性管理職の割合などの数値目標を設定し、女性の活
躍に向けた取組を盛り込んだ行動計画を公表するよう義務づけたり、有価証券報告
書に役員の女性比率の記載を義務付ける等々。
など、女性の活躍推進に向けた取組の強化に向けて、多種多様な施策が提案されている。
こうした国の施策が業界の発展に反映されるのが何より待たれるが、ファッション業
界自身が解決すべきとして提起された上述の労働時間問題等にはどう対処していくか。
本年度はアンケート形式で実施したが、次年度は専門委員会を設置して、より深化し
た質問を策定するとともに、適正なサンプル企業群を策定しヒアリング形式を採用する
など、多方面からの声をすみやかにより幅広く収集・分析する方策を検討していきたい。
また、
「女性の活躍という設定が性差別を招いている」との回答もあったが、
「女性が輝
く日本」の着地点は、
「すべての女性が働かざるを得ない社会創り」ではなく、
「専業主
婦も含めた女性一人ひとり、だれもが生き甲斐をもって輝く社会」を目指すことである。
そうした社会の一日も早い実現を期待したい。
最後に当該アンケート実施にあたり、一般社団法人日本アパレル産業協会、協同組合
関西ファッション連合の 2 団体の関係者の皆様の絶大なるご協力の元に実施・運営に至
りました。ここにあらためて御礼申し上げます。
35
調査実施概要
実施時期:平成 27 年 1 月 5 日(月) ~
平成 27 年 1 月 16 日(金)
実施対象:国内のアパレル・ファッション企業および関連企業 780社
実施内容:女性の活躍の場の創出に関する課題や現状の把握
実施目的:人口減少期を迎える日本において、様々な理由で家庭に入り、あるいは無職
の状態にある女性に対し、学び直し教育を施し、社会復帰を促す道筋を示す
ことは、
「人」の活性化をもって産業を活性化するという意味において、日
本のファッション産業界の将来にとって重要な課題と言える。
本アンケートは、アパレル・ファッション企業における女性に対する支援や
制度、体制などの現状を把握し、その課題に対しての検討をする上での基礎
資料とする。最終的に、女性の活躍の場、学び直しの機会の創出を促進する
ための提案に結び付けることとする。
回 答 数:78社
回 答 率:10.0%
36
企業情報
Q1.
Q2.
Q3.
該当する企業規模をお伺いします。(常用労働者)
常用労働者数のうち女性が占める割合をお答えください。
貴社は、多店舗を展開する業態ですか。
37
(択一回答)
(択一回答)
(択一回答)
Q4.単体集計分析
Q4.
貴社は積極的に女性を採用していますか。
(択一回答)
企業規模を見ると、従業員数 50 人から 499 人までが 78 社のうち 53 社で 7 割近く、
500 人以上は、ほぼ 3 割の 25 社。ファッション産業を支えているのは、まさにこうし
た中小企業だと言える。
女性を積極的に採用している企業は過半数を超え、各社における常勤労働者数のうち
女性が占める割合は、3 割未満の回答は 9 社のみである。ファッション業界では、女性
労働力がかなり重要視されていることが読み取れる。
積極的に女性を採用していると回答企業は、63%にのぼった。
38
Q4.クロス集計分析
Q4.
貴社は積極的に女性を採用していますか。
(択一回答)
常勤労働者のみと限定しての問いかけだが、回答を見ると、企業規模に関わらず業界
が積極的に女性を採用していることがわかる。理由としては個々の回答にも示されてい
るように、女性服を扱っていることが大きな要因の一つと推定される。
Q1で企業規模を「a. 50 人未満」「b. 50~99 人」とする企業の回答
Q1で企業規模を「c. 100~499 人」「d. 500~999 人」「e. 1000 人以上」
とする企業の回答
39
Q4.クロス集計分析
Q2で女性が占める割合を「a. 3割未満」「b. 3割以上5割未満」とする企業
の回答
Q2で女性が占める割合を「c. 5割以上7割未満」「d. 7割以上」とする企業
の回答
40
Q5.単体集計分析
Q5.
貴社は女性社員に活躍の場を積極的に提供していますか。
(択一回答)
女性社員の活躍の場を積極的に提供しているか否かに関して、
「している」、
「どちらか
と言えばしている」の合計が 86%で 67 社にも上り、
「していない」、
「どちらかと言え
ばしていない」は 2 社に過ぎない。総じてファッションに携わる企業は、女性の活躍の
場の提供に関して、前向きな対応がとられているとの回答。
41
Q5.クロス集計分析
Q5.
貴社は女性社員に活躍の場を積極的に提供していますか。
(択一回答)
採用後にどれくらい活躍の場が提供されているのか。中小企業も、大企業もともに女
性を積極的に活用しているとある。中小企業の場合は、限られた従業員数のなかで、
採用した以上、必要労働力として男女関係なく即戦力として活用していることが伺える。
また、当然のことながら、女性が占める割合が高い企業ほど、女性を有効活用してい
る。
Q1で企業規模を「a. 50 人未満」「b. 50~99 人」とする企業の回答
Q1で企業規模を「c. 100~499 人」「d. 500~999 人」「e. 1000 人以上」
とする企業の回答
42
Q5.クロス集計分析
Q2で女性が占める割合を「a. 3割未満」「b. 3割以上5割未満」とする企業
の回答
Q2で女性が占める割合を「c. 5割以上7割未満」「d. 7割以上」とする企業
の回答
43
Q6-①.単体集計分析
Q6.
女性支援の制度についてお伺いします。
-①
女性を支援するための制度がありますか。
(複数回答可)
「制度はある」
「制度構築中」を併せると複数回答ではあるが 64 社でほぼ 7 割強を占
め、働く女性にとっては明るい萌しだが、「制度構築の予定はない」が 13 社。
44
Q6-①.クロス集計分析
Q6.
女性支援の制度についてお伺いします。
-①
女性を支援するための制度がありますか。
(複数回答可)
従業員数 99 名以下の企業で支援制度が「ある」と回答したのは 31%であったが、
大企業も含めた従業員数 100 人以上の企業の場合は、9 割が「支援制度あり」の回答で
あった。
女性の占める割合が多い企業ほど、制度が充実している。
多くの従業員を抱えてセクション替えが可能な大企業に比して、中小企業にとっては、
育休後の復帰を願っても、優秀な人材を支援したくとも、問題山積な事情が伺える。
Q1で企業規模を「a. 50 人未満」「b. 50~99 人」とする企業の回答
Q1で企業規模を「c. 100~499 人」「d. 500~999 人」「e. 1000 人以上」
とする企業の回答
45
Q6-①.クロス集計分析
Q2で女性が占める割合を「a. 3割未満」「b. 3割以上5割未満」とする企業
の回答
Q2で女性が占める割合を「c. 5割以上7割未満」「d. 7割以上」とする企業
の回答
46
Q6-②.単体集計分析
-②
前出の Q6-①で「a. ある」「b. 制度を構築中」「c. 制度構築を検討
と回答された方に質問です。 運用中、構築中、検討中の制度は、どのよ
うなことがらに関する支援制度ですか。
(複数回答可/cは記述式)
どのような制度が「構築中、または検討中」なのか。
「妊娠・出産」
、加えて「子育て」
が、解決したい最大の課題との回答。
尚、
「その他」として最初に挙げられている「介護」だが、この介護問題は長寿化・高
齢化に突入した時代、逃げようのない大きな課題であり、今後は一層の充実した柔軟な
対応が期待される。
c.その他の意見
・介護
・休暇制度
・短時間正社員の導入に向け検討中
47
Q6-②-1.単体集計分析
-1.「a.妊娠・出産」と答えた方にお聞きします。
支援の内容をお答えください。
(複数回答可/f は記述式)
勤務時間の短縮やフレキシブル勤務体制が挙げられたが、現政権が推し進めるさまざ
まな支援策の中で「待機児童ゼロ施策」や※「労働時間制の導入」が解決の一助になろ
う。
※「労働時間制の導入」-〝改正労働基準法〝の主なポイント
1. 限度時間を超える時間外労働の抑制
2. 法定割増賃金率の引き上げ、代替休暇 ※中小企業の猶予措置あり
3. 年次有給休暇の時間単位付与
f. その他の意見
・身体に負担が少ない業務の担当を配慮
・勤務日数の短縮、積立有給休暇の利用
・休暇
・労働基準法に従い、産休・育休がとれます
・市の保育園と連携し、本人に保育手当を支給しているので、預けて働ける環境が整っ
ている
・産前産後休暇
・育休制度の延長を、子供が 3 歳の 4 月末まで可能とする
48
Q6-②-2.単体集計分析
-2.「b.子育て」と答えた方にお聞きします。支援の内容をお答えください。
(複数回答可/f は記述式)
具体的な支援内容として、勤務時間の短縮が圧倒的に多いが、これは子育て支援の一
環としての「遅出や早退」
、
「残業や出張の軽減」等などと推測される。
f. その他の意見
・残業・出張が少ない(ない)業務担当を配慮
・勤務日数の短縮、積立有給休暇の利用
・市の保育園と連携し、本人に保育手当を支給しているので、預けて働ける環境が整っ
ている
・時間単位で年次有給休暇の取得が可能
49
Q7.単体集計分析
Q7.
社員の育児休暇を推奨していますか。
(択一回答)
育児休暇に関して、半数以上が「推奨まではしていない」と回答。中小企業だけでな
く、大中企業でも 5 割近くが同様の否定的な回答だ。女性が占める割合が多い企業であ
っても、
「推奨する」
「推奨していない」がさほど差がない点が注目され、現状における
この問題の本質・本音が垣間見える。
尚、男性の育児休暇に関して、大中企業だけでなく中小企業にも「推奨している」と
の積極的な回答が 1 社あるが、まさに未来への投資を実践している企業だろう。
50
Q7.クロス集計分析
Q7.
社員の育児休暇を推奨していますか。
(択一回答)
中小企業でも「推奨している」企業が 11 社あるが、逆に大中企業で「推奨していな
い」企業が 20 社にも上る。
Q1で企業規模を「a. 50 人未満」「b. 50~99 人」とする企業の回答
Q1で企業規模を「c. 100~499 人」「d. 500~999 人」「e. 1000 人以上」
とする企業の回答
51
Q7.クロス集計分析
Q2で女性が占める割合を「a. 3割未満」「b. 3割以上5割未満」とする企業
の回答
Q2で女性が占める割合を「c. 5割以上7割未満」「d. 7割以上」とする企業
の回答
52
Q8.単体集計分析
Q8.
「ダイバーシティ推進部」など、女性の働き易さなどを支援する部署は
ありますか。
(択一回答)
ファッション業界では、企業として前向きな気持ちはあっても、積極的に「女性の働
き易さなどを支援する部署の設置」までは至っていないとの回答であった。
53
Q8.クロス集計分析
Q8.
「ダイバーシティ推進部」など、女性の働き易さなどを支援する部署は
ありますか。
(択一回答)
中小企業の回答は、
「ある」2 社で「設置の予定はない」が多数を占めている。これは
致し方ないとしても、大企業も含めた従業員数 100 人以上の企業を見ると、
「検討中」
の回答が 30%あることはあるが、65%が「予定なし」との回答。
Q1で企業規模を「a. 50 人未満」「b. 50~99 人」とする企業の回答
Q1で企業規模を「c. 100~499 人」「d. 500~999 人」「e. 1000 人以上」
とする企業の回答
54
Q8.クロス集計分析
Q2で女性が占める割合を「a. 3割未満」「b. 3割以上5割未満」とする企業
の回答
Q2で女性が占める割合を「c. 5割以上7割未満」「d. 7割以上」とする企業
の回答
55
Q9-①~②.単体集計分析
Q9. 女性の管理職についてお伺いします。
-①.課長職の中で女性の割合をお答えください。
(択一回答)
女性が家庭に入ることを美徳とする考え方が残っている日本でも、ようやく女性が活
躍可能な土壌ができつつある。とは言っても、現実には 78 社中の 66 社、86%が「課
長職の割合が 3 割未満」と回答。ファッション業界に限らずだが、女性管理職の登用は
まだまだ限られているようだ。
-②.部長職の中で女性の割合をお答えください。
(択一回答)
Q9‐①での「女性管理職としての課長職の割合」は 66 社が 3 割未満という結果だが、
部長職になるとさらに増えて 70 社の 93%が 3 割未満である。部長に限らず女性にとっ
ての管理職昇進への道ははるか遠く、その困難さが伺える。
56
Q9-③~④.単体集計分析
-③.役員の中で女性の割合をお答えください。
(択一回答)
女性役員の占める割合は、90%近くが 3 割未満であり、これがファッション業界の
実態ということか。
-④. 女性管理職が少ないとお感じになる企業にお聞きします。その理由は何で
すか。
(複数回答可)
女性管理職が少ない理由として、採用し、活躍の場を提供しても、
「指名しても断られ
る」とした回答が 10 社ある。結婚や出産を筆頭としてさまざまな理由で昇進機会を見
送る、自分でブレーキをかけている女性社員が多いと言うことか。
また、6 割近くの企業が「ふさわしい人がいない」と回答。どこにその要因があるの
か、何が障壁なのか。次年度、専門委員会を設置するなどして積極的にこの問題の解決
策を探る必要があろう。
57
Q10.単体集計分析
Q10.
女性社員にはどのような役割を期待しますか。 (複数回答可/f は記述式)
当該質問の趣旨は、あくまで女性固有の能力・長所をどう活かすか、何を期待するか
を探ることであり、結果として回答の大多数を占めたのが、
「消費者目線の企画」や「情
報発信」等であった。
「その他」意見に多くみられる「男女比較」的な回答は、質問内容の誤解から生まれ
たものと推測される。
f. その他の意見
・男女差なし
・特別な役割は期待していない
・特に女性だから期待する事はありません
・習得した技術を発揮していただきたい
・特に女性だからという役割はない
・女性に限らないが、キメこまかな対応
・特に女性だからという理由ではなく、個々の能力、特性を生かした役割を期待する
・笑顔…男性社員の笑顔もいいが、職場の雰囲気に与える影響力がちがう
・女性ならではの心くばり
・性別で期待内容を区別していない
・リーダーシップ、顧客開拓
・性別によって期待する役割の違いはない
・”女性社員の役割”というよりは、女性を生かし活躍する場を醸成することから人財の
多様性を生み出し、価値ある商品を提案する力、リスク管理能力等につなげることが
できると考えます。
58
Q11.単体集計分析
Q11.
女性の雇用や女性管理職の増加は、企業の活性化に貢献すると思います
か。
(択一回答)
女性の雇用や女性管理職の増加は、企業の活性化に貢献するか否か。この質問に、
「思
わない」はゼロであるが「どちらとも言えない」の回答が 13 社あった。この回答に関
しては、具体的にどのような事情なのか、その背景等についても、次年度に引き継ぎ掘
り下げていきたい。
59
Q12.単体集計分析
Q12.
女性の活躍の場の創出について意見をお聞かせください。
※ 女性の復職や再雇用など
(自由記述)
女性の活用に関して、どの企業も男女を問わず前向きにはとらえている。特に働いて
いる女性がより良い環境を切実に期待している様子が、アンケート結果から読みとれる。
基本的には、働く側・雇用側ともに「制度化による解決」よりも、個々の事業・業務
を考慮した解決策の選択、段階を踏んでステップアップするソフトランディングが期待
されているようだ。
自由記述
・服飾や再雇用を積極的に行なっていきたい
・女性特有の結婚、出産という節目があるが、そこで一時的に職場を離れても、事情
が許す限り職場に復帰して、これまで持ってきた技能を生かし、後進の指導に当たっ
て欲しいと思う
・男性に比べ、女性は出産・子育てで一時的に離職せざるを得ないが、今以上にどの
企業も女性の復職できる環境づくりができているか見直す時期だと思います
・まずは十分な保育施設の整備と、保育自体の質の向上
・結婚、出産、子育て等、事情はそれぞれによって異なるため、制度化というよりも
それぞれのケースに応じた対応を個別に検討する必要がある。(全ての要望に会社が
応えるということではなく、会社にとっても必要な能力、技能を持ったスタッフは会
社も受け入れる対応をするはずです)
・託児所などの社会的なインフラの充実は急務だと思います
・我社で習得した技術をうもれさせておくのはもったいない。子育て後の復職はあり
がたい事です。学童保育に子供を預けることができ、1 月 5 日より 10 年ぶりの復職
者有り
・弊社は婦人服の企画、製造販売業なので、女性の雇用は必要不可欠であり、有望な
人材で出産した後も仕事を続けたい女性の社会復帰は、(復帰の時期はまちまちです
が)今では 100%に近い復職率になっている。前提は男女平等である。
・女性、男性を問わず、育児休暇やフレックス在宅勤務も個々に融通しながら対応で
きるのが、私共中小企業の良さだと思います。女性だからといって厚遇する風土はな
いかもしれませんが、やる気と実力があれば女性社長の席も用意できると思います。
・中小企業は能力で評価し、男女分け隔てがなくなっているところも増えているよう
に思う
60
3.女性の活躍の場の創出に関する質問
・キャリアカバーについて、再雇用制度を設けています(結婚、妊娠、出産、育児、
配偶者の転勤を理由に退職した5年以内のスタッフを雇用する)。育休からの復職は
ほぼ 100%ですが、女性管理職の登用を積極的に検討していきたいと思っております。
・ファッション・アパレル産業の働き場として、時間という問題があると思う。営業
職、デザイナー、パタンナーについては、時間があってないようなもの。これを解決
しなくてはいけない。
・労働力としての期待がある半面、女性特有の理由で平均労働力を下回るケースがあ
るのも事実であるが、アパレル業の中で特に婦人服製作においては大事な労働力であ
り、そこを伸ばすために、社会環境を整えるということは、今後とも、積極的に行な
っていく。
・管理職登用、職種転換、プロジェクトメンバーへの加入など
・新卒者の場合、専門知識のレベルが低すぎて即戦力とはなり得ず、雇用を見送る事
が多い。特に専門学校生の場合は、基礎知識のレベル低下が認められる
・社会の制度として様々な背策が実施されているが、現実的に復職や再雇用はまだま
だ難しい点があるように思う
・女性の雇用を創出しても、女性が働きたいと思うかは別であるのではないかと感じ
る。弊社でも常に求人をしているが、人材不足感は拭えず、企業と求職者とのマッチ
ングの強化を願う。
・女性の仕事への進出は、女性マーケットの拡大に直結する。男女問わず、働きに出
ると服や雑貨、移動、外食など、多くの消費活動が拡大する
・弊社では、販売職のほとんどを女性にお願いしており、出産・子育てなどでしばら
く働いていなかった方にも、過去のスキルを生かしていただける場として復職や再雇
用も受け入れております
・当社では、妊娠・出産された方は 90%以上が復帰しています。復帰後も働きやすい
職場環境があるからこそ、取得したいと思ってくれるのだと思います。
・女性の活躍については、出産・子育て(保育園などの設備 etc)
・配偶者の協力、会
社としての支援など、いろいろ解決していかなければならない事はありますが、一番
大切なことは、女性本人の意志です。その意志が継続していける会社を作っていきた
いと考えています。
・女性服を扱っている企業ですので、商品の「あり方」は、やはり女性でないとわか
りませんね。
・後輩社員のスキル向上をめざし、出産後も再雇用の場を受け、活性化を図っていき
たい。半面、変化をいやがる社員もいるので、独身を貫く人もいる。活性化の妨げに
あっている部分もあるので考えたい。
61
3.女性の活躍の場の創出に関する質問
・現在の制度を上手く運用し、ご本人が働き方を選択することができ、ご本人が納得
し、イキイキと働ける職場を目指します。
・女性の活躍という設定が性差別を招いている
・女性が活躍する場が増える事は大事だと感じるし、そうなればいいと思うが、育児
などに関しては男性の参加しやすい体制を社会的にもまた女性も男性が参加しやす
いように意識する必要がある。
・国が提唱している方向性は十分に理解しているが、企業の業種および職種により、
一律の適用は難しいと感じている。ただし、企業としての努力は継続してゆきたいと
思っています。
・復職、再雇用に制限は設けていない。要は会社に必要な人財であれば OK
・現在、企画営業アシスタント、経理事務等で活躍しています。経験者の復職につい
ては歓迎いたします。
・女性スタッフが 8 割を占めます(正社員、パート、シルバー)。出産、育休で戻って
くるスタッフを積極的に受け入れておりますが、保育所の待機で戻れないことが多い
のと、戻っても子育て中は短時間雇用となる為、行政の対策を強く希望いたします。
当社としても、託児所設立など行なっていく所存です。
・女性の就業継続、活躍を実現するためには、旧態然とした働き方(長時間労働)の
是正が最重要課題です。男女関係無く業務の効率化を意識し、改善していかなければ
なりません。同時に場所や時間に柔軟性を与える働き方の設定や構成な評価、処遇制
度の確立が必要です。
・時短勤務等で、限られた時間の中で集中して業務をこなす女性社員が多く、社内で
も復職に対する理解が深まってきています。
・男性、女性に限らず、社員のワークライフバランスの多様性(ダイバーシティ)を
受容する人事制度の必要性を感じている
・育児休暇明けの時短勤務なども実施できており、希望者の復職はできておりますが、
販売の特性上、土日祝の出勤などへの不安、周りのスタッフへの配慮などで問題もあ
り、復職を希望するスタッフもまだ少ない現状です。やはり、託児施設の充実という
安心があった上での、活躍になるのではと思います。
・難しい問題。企業だけでなく、国や地域社会、皆の協力が必要と考えます。
62
3.ファッション分野における
各職域プロジェクト実施報告
63
地域連携によるファブリックに精通した
ファッションクリエーター人材育成プロジェクト
【ファッションクリエーション】
主幹校:文化服装学院
64
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 取組成果概要
【クリエイティブ分野(職域プロジェクト)】
「地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト」
(文化服装学院)
取組の概要
課題・ニーズ・背景等
課題
・ 日本国内におけるテキスタイル産地の縮小
・ 中国を主とした海外へのファブリック・縫製関連工場の移転に
おけるアパレル企業従事者のテキスタイル現場について
の知識の減少
・ アパレル産業の市場規模の縮小化・アパレル業界を
目指す学生の減少
ニーズ・背景
・ 日本オリジナルや世界一を誇るMade in Japanのテキスタイル
・ ファッションにおけるクールジャパンとしての世界への発信
・ グローバルマインドと日本人としてのアイデンティティを
併せ持ったクリエーターの育成
・ アパレル業界における全国の地域活性化の必要性
体制
イメージ図
クリエイティブ
(ファッション)
産学官連携
コンソーシアム
ファッション分野におけ
る中核的
専門人材養成
産学コンソーシアム
成果目標
・ 素材についての知識、素材の開発・加工技術を持つ
人材の育成
・ 素材開発から商品開発まで一貫してプロデュースできる
クリエーターの育成
・ 地元の産地の知識を持つファッションクリエーターの育成
・ 全国各地の服飾学校による、昨年度までのモデルカリキュラムを
参考にした独自のカリキュラムの実践
・ 素材開発から商品開発まで一貫してプロデュースできる
クリエーターを育成するためのカリキュラムの実践
・ 産地やテキスタイル企業とコラボレートし、Made in Japanの
活性化、次世代への継承
・ 素材開発・加工、そして、作品の制作
・ 全国の服飾学校関係者・アパレル・素材企業関係者が集まる場
にて学生の成果、プロジェクト概要などを発表
・ テキスタイル企業や産地についても精通し、現在もアパレル業界
で活躍する方々による第三者評価の実施
参加・協力機関
○教育機関
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
杉野服飾大学
名古屋学芸大学・大学院
北海道文化服装専門学校
名古屋ファッション専門学校
福井文化服装学院
マロニエファッションデザイン専門学校
香蘭ファッションデザイン専門学校
職域プロジェクト
地域連携によるファブリックに精通した
ファッションクリエーター人材育成プロジェクト
・
・
・
・
全国各地の服飾学校における地域連携プロジェクトの実施・検証
教材の開発
カリキュラムの開発・完成
主幹校
達成度評価指標の開発・完成
文化服装学院
全国の地域プロジェクトの統括
ト
合同委員会
・ プロジェクトの進捗確認・最終報告
・ カリキュラム改善に向けての検討
・ 教材開発
・ 評価資料・体制の検討
地域プロジェクト
地域版学び直しプログラム
・ 平成25年度テキスタイルおよびクリエイティブ分野における
グローバルな人材育成プロジェクトを参考にしたプログラムの実証
・ 全国の各学校による、地域企業・団体と連携したプロジェクトの
企画運営
・ 各校のニーズに合わせたカリキュラムの改善
文化服装学院
文化ファッション
大学院大学
八王子市との連
携によるオリジ
ナルテキスタイ
ル開発
杉野服飾大学
福島県との連
携による川俣
シルクの
知識と技術の
修得
群馬県桐生市と
の連携による
絹織物の知識と
技術の修得
名古屋学芸
大学大学院
名古屋学芸大学
名古屋
ファッション専門
学校
○研究機関
文化ファッションテキスタイル研究所
○産業団体・企業等
桐生織物協同組合
小林当織物株式会社
齋栄織物株式会社
愛知県絞工業組合
株式会社竹田嘉兵衛商店
スズサン
有限会社絞染色久野染工場
株式会社24K
PEAUX CO. LTD
北海道大学大学院
エゾシカ協会
サンエース株式会社
ケイテー・テクシーノ株式会社
株式会社大江
樽井繊維工業株式会社
松尾捺染株式会社
株式会社田中直染料店
京都化学水染蒸工場
株式会社イワサキ
クロスプラス株式会社
第三者評価
委員会
・職域プロジェクト全
体、各地域プロジェク
トの第三者評価
香蘭ファッションデザイン専門学校
・各地域プロジェクト
の学生の作品の第三
者評価
次年度以降のモデルカリキュラム構築・
運営のための検討・準備
北海道文化服
装専門学校
福井文化服装
学院
北海道におけ
るエゾシカ革
の知識と技術
の修得
福井県におけ
る合繊繊維の
知識ご技術の
修得
有松・鳴海地区
における絞り染
めの知識と技術
の修得
・カリキュラム改善、
教材開発等における
助言
マロニエ
ファッション
デザイン
専門学校
関西地区
(大阪府・京
都府)におけ
る綿・シル
ク・ウールの
知識と技術
の修得
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 取組成果概要
【クリエイティブ分野(職域プロジェクト)】
「地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト」
(文化服装学院)
取組内容
職域プロジェクト
①企画・検討
・ 合同委員会にて、各校企画している地域プロジェクトの
発表、情報の共有
②進捗共有
・ 各地域プロジェクトの進捗、問題点の共有
③最終成果報告発表
・ 各地域プロジェクトの成果の報告
④普及活動
・ 全国の服飾学校関係者、アパレル・素材企業関係者が
集う場において地域プロジェクト合同の成果発表の実施
・ 各地域プロジェクトの詳細を掲載した事業報告書500部の
作成、全国の服飾学校、アパレル・素材関連企業に配布
地域プロジェクト(詳細は各学校によって異なる)
対象者:地域プロジェクト実施校在籍の学生
①産地研修・専門知識研修
・ 各校が選定した提携産地への研修
・ 専門家による特別講義の実施
・ 実施予定時期:7~9月
②素材開発加工・作品制作実習
・ 提携先企業・団体と開発した素材、もしくは提携先の素材に
加工を施した素材を使用したオリジナル作品の制作
・ 実施予定時期:10~12月
③成果発表
・ 全地域プロジェクト合同での全国の服飾学校関係者・
アパレル・素材企業向けの成果発表
・ 各学校における作品展示による成果発表
・ 実施予定時期:1~2月
成果(アウトプット)
全国各地の服飾学校における地域連携による
素材教育に特化したカリキュラムの開発
○ 全国各地で複数の地域プロジェクトを同時に運営することで、カリキュラムの改善点を
見つけより汎用性の高いモデルカリキュラムの開発やモデルカリキュラム基準の
構築を行う
○ 各地域や学校における具体的な単位互換制度、履修証明の検討する
○ 全国の服飾学校と地元のアパレル・素材企業が提携することで、産学連携の強化、
地域の活性化に取り組む
○ 平成24・25年度に実証してきたカリキュラム以上に素材教育に力を入れ、
研修や素材開発・素材加工の実習を強化し、教材の開発に取り組むことで
より、ファブリックについて精通した学生の輩出を行う
成果の活用
○ 文化服装学院において、ゼミ形式の特別カリキュラムの
開発・実施
○ 夏期休暇および冬期休暇を利用したゼミプログラムとして全国のファッション系大学・
専門学校にカリキュラム案を提案・実施。
○ 完成作品やプロジェクト概要パネル等を全国のアパレル・素材企業向けの展示会などで
展示。プロジェクトの普及を努める。
【H23】
【H24】
クリエイティブ分野の
中核的人材養成のた
めの新学習システム
の構築推進プロジェク
ト参加
尾州のウール素
材開発の技術習
得と普及・技術伝
承を目的とした職
域プログラム実施
65
【H25】
綿・シルク・化繊
のオリジナル素材
の開発、技術習
得と普及・技術伝
承を継続
【H26】
全国の服飾学校
が地域の企業・団
体と提携し、それ
ぞれのエリアの特
色あるカリキュラ
ムを開発・実証
課題・ニーズ・背景
課題・ニーズ・背景
課題
・ 日本におけるテキスタイル産地の減少
・ 中国を主とした海外への生産地の移転
・ アパレル産業の市場規模の収縮化
・ アパレル業界を目指す学生の減少
背景・ニーズ
・ 世界に誇るメイドインジャパンのオリジナルテキスタイル
– 世界の著名デザイナーズブランドから愛されている日本のテキスタイル
– 歴史伝統ある、日本でしかつくることができない数々のテキスタイル
・ クリエーター育成において素材、特に国内のテキスタイルについて学ぶ機会の重要性
・ ファッションにおけるクールジャパンとしての世界への発信
・ グローバルマインドと日本人としてのアイデンティティを併せ持ったクリエーターの育成
・ アパレル業界における全国の地域活性化の必要性
素晴らしいテキスタイルが国内にありながら、中国に生産拠点がうつり、
テキスタイルについての知識が少ないファッション学生・デザイナーが増加
アパレル産業は空洞化傾向にあるが、ファッション分野における『クールジャパン』として
メイドインジャパンテキスタイルを理解しているクリエーター人材
を育成がグローバルな中核的専門人材の育成となる
66
昨年度までの流れ
平成23年度
• クリエイティブ分野の中核的人材養成のための
新学習システムの構築推進プロジェクト参加
平成24年度
• 尾州のウール素材開発の技術習得と普及・
技術伝承を目的とした職域プログラム実施
平成25年度
• 綿・シルク・化繊のオリジナル素材の開発、
技術習得と普及・技術伝承を継続
初年度検討した案を基に、翌年度より2年間、モデルカリキュラムを
開発・検証し、全国展開可能なモデルカリキュラムを完成させる。
昨年度作成した開発カリキュラム
カリキュラム運営イメージ
具体的な運営イメージ
(指導教員・対応科目等)
Lv. 5
学習
ユニット
素材を最大限に生かしたデザインが出
来、デザイン画に基づきトワル型出し、
縫製が自在にできる
4単位
学習
ユニット
2単位
学習
ユニット
2単位
学習
ユニット
1単位
学習
ユニット
1単位
科目
オリジナル作品の制作
教員
Lv. 4
科目
素材の加工技術の修得
教員
染色・プリント・後加工などの技術を習得する
Lv. 3
科目
オリジナル素材開発
教員
企業・専門家の協力のもと、素材を開発
Lv. 2
専門知識研修
各素材の専門家・研究者から知識・技術を習得
Lv. 1
産地研修
:卒業制作・修了研究
クリエイティブデザイン
演習
:クリエイティブデザイン
関連
:アパレルテキスタイル
研修
:テキスタイル・素材
関連
:テキスタイル開発論
創作テキスタイル
:テキスタイル・素材
関連
科目
教員
:テキスタイル生産論
:外部特別講師
科目
教員
:産地見学・企業見学
:外部特別講師
各素材産地にて素材開発を積極的に行っている企業への研修
※ 90分×13コマ =1単位
※ 学校の立地条件等に合わせ、産地研修や素材開発などについてはオリジナルのカリキュラムを開発
※ 履修期間や学校の環境などに合わせて、学習ユニット・カリキュラムは応用
技術等専門性の高度化
67
開発カリキュラムトータル学習ユニット
専門性に基づく業務能力
※ 各レベルそれぞれ単位取得可能な教育内容を開発
※ 自校で不足しているレベルについては、
他校で履修 → 単位互換
※ 他校で学習ユニット全プログラムを履修
した場合 → 履修証明
ファッション分野においてグローバルに活躍する中核的専門人材
※ 正規カリキュラムに導入
※ 長期休暇を利用したゼミプログラムとして運営
テキスタイル・
ファッションデザインクリエーター
他の大学・専門学校等との連携
昨年度までの成果を踏まえた今年度の狙い
昨年度まで実証してきたモデルカリキュラムが評価され、
改めて、グローバルに活躍するデザイナー育成のためには
テキスタイル教育が非常に重要だという認識が高まった。
• 産地に赴き、実際に触れる必要性
• 素材についての専門知識強化の必要性
日本にはたくさんの産地があり、また、服飾系学校も全国に存在する。
今年度の狙い
試験的にモデルカリキュラムを全国展開し、モデルカリキュラムの
汎用性・効果を検証。
モデルカリキュラムの全国展開化
今年度の体制
昨年度の体制
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
杉野服飾大学
北海道文化服装専門学校
名古屋学芸大学大学院
名古屋学芸大学
名古屋ファッション専門学校
杉野服飾大学
名古屋学芸大学大学院
名古屋学芸大学
名古屋ファッション専門学校
北海道文化服装専門学校
マロニエファッションデザイン
専門学校
複数校が同一のプロジェクトを
合同で開発・実証。
福井文化服装学院
各学校がそれぞれ産地と提携し、オリジナルの
プロジェクトを開発・実証。
参画校数・エリアも昨年度より拡大。
それぞれの学校が地元の産地等と提携し、地域色の高いカリキュラ
ムを開発・検証することを目指す。
68
平成26年度プロジェクト詳細
地域プロジェクト一覧
北陸産地(福井県)
福井県、石川県、富山県の
3産地で合繊のポリエステル
長繊維物が主力
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・福井文化服装学院
・ケイテー・テクシーノ株式会社
桐生産地(群馬県)
着尺、帯地から戦後婦人服地が成長。
レーヨンを主体にした複合ジャガード織物
で後染め中心に、多種産地が特徴
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・文化服装学院
・文化ファッション大学院大学
・桐生織物協同組合
・小林当織物株式会社
大阪南部産地(大阪府)・与謝産地(京都府)
大阪は衣料用、産業資材用の白生地の
綿織物が定番主力。細番手のブロード、
ポプリンや綿、合織混紡織物など多品種。
与謝はシルクの町として知られている
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・マロニエファッションデザイン専門学校
・株式会社大江
・樽井繊維工業株式会社
・松尾捺染株式会社
・株式会社田中直染料店
・京都化学水染蒸工場
・株式会社イワサキ
プロジェクト検討校
・香蘭ファッションデザイン専門学校
(平成27年度以降の
地域プロジェクトのカリキュラムや
提携産地の検討)
エゾシカ(北海道)
北海道のみに生息する鹿で、農業被
害や交通事故の発生により、現在、
ファッション分野含めエゾシカの有効
活用方法が求められている
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・北海道文化服装専門学校
・株式会社24K
・PEAUX CO. LTD
・北海道大学大学院
・エゾシカ協会
・サンエース株式会社
川俣産地(福島県)
絹織物の産地(川俣シルク)として
知られ薄い生地を得意とする。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・杉野服飾大学
・齋栄織物株式会社
有松(愛知県)
江戸時代以降日本国内における絞
り製品の大半を生産しており、国の
伝統工芸品にも指定されている。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・名古屋学芸大学大学院
・名古屋学芸大学
・名古屋ファッション専門学校
・愛知県絞工業組合
・株式会社竹田嘉兵衛商店
・スズサン
・有限会社絞染色久野染工場
69
八王子産地(東京都)
都内有数のテキスタイルメーカーが
集まる産地
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
プロジェクト実施校・団体
・文化服装学院
・文化ファッション大学院大学
・文化・ファッションテキスタイル研究所
全10校、7プロジェクト
テキスタイルクリエーションプロジェクト運営図
ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
職域プロジェクト「ファッション」
地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター 人材育成プロジェクト
ファブリックについての知識・技術を持ち、グローバルに活躍するテキスタイル・ファッションデザインクリエーター
の育成を目指す
・ 全国各地の服飾学校における地域連携プロジェクトの実施・検証 ・ 教材の開発 ・ カリキュラムの開発・完成
・ 達成度評価指標の開発・完成
主幹校
文化服装学院
・全国の地域プロジェクトの統括
・
・
・
・
・
・カリキュラム改善、
教材開発等における
助言
地域プロジェクト 地域版学び直しプログラム
・ 平成25年度テキスタイルおよびクリエイティブ分野におけるグローバルな人材育成プロジェクトを参考にしたプログラムの実証
・ 全国の各学校による、地域企業・団体と連携したプロジェクトの企画運営
・ 各校のニーズに合わせたカリキュラムの改善
・ 技術提案
・ 技術指導
全国の服飾学校
・職域プロジェクト全体、
各地域プロジェクトの
第三者評価
・各地域プロジェクトの
学生の作品の
第三者評価
合同委員会の開催
プロジェクトの進捗確認・最終報告
カリキュラム改善に向けての検討
教材開発
評価資料・体制の検討
・
・
・
・
・
第三者評価
素材開発
オリジナルテキスタイルの制作
素材加工
オリジナルテキスタイルを用いた作品制作
成果発表
・ デザイン提案
・ 技術習得
70
地域の企業・団体
進化と継承~テキスタイルとクリエーションの未来~ vol.2
カリキュラムの概要と成果目標
・
・
・
・
・
・
取組の概要
全国各地の服飾学校による、昨年度までのモデルカリキュラムを参考にした
独自のカリキュラムの実践
素材開発から商品開発まで一貫してプロデュースできるクリエーターを
育成するためのカリキュラムの実践
産地やテキスタイル企業とコラボレートし、Made in Japanの活性化、次世代への継承
素材開発・加工、そして、作品の制作
全国の服飾学校関係者・アパレル・素材企業関係者が集まる場にて
学生の成果、プロジェクト概要などを発表
テキスタイル企業や産地についても精通し、現在もアパレル業界で活躍する方々に
よる第三者評価の実施
成果目標
・ 素材についての知識、素材の開発・加工技術を持つ人材の育成
・ 素材開発から商品開発まで一貫してプロデュースできるクリエーターの育成
・ 地元の産地の知識を持つファッションクリエーターの育成
日本の産地やテキスタイル企業とコラボレートし、メイドインジャパンのテキスタイルの
魅力を理解し、クリエーションに活かすことができるデザイナーの育成を目指す
71
モデルカリキュラム
モデルカリキュラムの全体の流れ
産地研修
各素材産地にて素材開発を積極的に行っている企業への研修
専門知識研修
各素材の専門家・研究者から知識・技術を習得
オリジナル素材開発
企業・専門家の協力のもと、素材を開発
素材の加工技術の修得
オリジナル作品の制作
染色・プリント・後加工などの技術を習得する
素材を最大限に生かしたデザインが出来、デザイン画に
基づきトワル型出し、縫製が自在にできる
実際に産地に赴き、テキスタイルについての知識・技術を高め、その素材を使用した
オリジナル作品を制作することで、テキスタイル教育とクリエーション教育を融合。
72
産地研修
提携企業・機関へ訪問。
実際に工場に赴き、織機などの機材を見学し、テキスタイルがつくられる工程を学んだ。
専門知識研修
専門家・研究家から直接、素材についての指導を受ける。
プロの方の特別講義により、通常の授業では学ぶことができない、深い知識を身に付ける。
73
田山先生特別講義
制作段階の作品について、学生一人ひとりが田山先生からアドバイスをいただく。
デザイン・素材・パターンという観点から、プロのデザイナーに具体的なコメントをもらうことで
その後の作品制作に大きな影響を与え、クリエーション力・デザイン力を高めるという点で、
非常に効果があった。
また、大多数に向けての特別講義も行っていただいた。
素材の加工技術の修得
デジタルプリント
染色
パンチング
転写プリント
刺繍
それぞれのテキスタイルの特徴を
生かした加工を各学生が実施。
加工についての知識・技術を深める。
有松絞り
74
オリジナル作品の制作
扱いが難しい素材や通常の
授業ではなかなか使用する
ことができない特殊素材など
を使用し、それらを生かした
オリジナル作品の制作を
通して、クリエーション力を高
める。
75
各地域プロジェクト
76
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
77
杉野服飾大学
78
名古屋学芸大学大学院・名古屋学芸大学
79
名古屋ファッション専門学校
80
北海道文化服装専門学校
81
マロニエファッションデザイン専門学校
82
福井文化服装学院
83
成果発表
合同成果発表
2月9日 ホテルグランドヒル市ヶ谷にて、全6プロジェクト計47体を展示。
「服の日」のイベントとかけあわせて、多くの産業界・教育界の方にご覧いただいた。
84
全国での展示・ショー
名古屋学芸大学大学院
名古屋学芸大学
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
福井文化服装学院
各地域プロジェクトにて、それぞれの作品を展示・ショー形式にて発表
展示会場における掲示パネル
プロジェクト紹介パネル
作品を展示するだけでなく、パネルにてプロジェクトの趣旨目的、概要、取組内容、
協力機関を紹介することで、プロジェクトを深く理解してもらうよう努めた。
85
展示会場における掲示パネルとショーにおける配布資料
学生作品パネル
デザイン画、デザインコンセプト以外にも、
素材の理解を深めるために組織図や素
材の特徴をパネルに記載。また、スワッチ
(使用生地サンプル)をつけて、来場者が
生地を直接さわれるような工夫を行った。
合わせて、同じ内容のものを来場者には
配布した。
86
成果物
教材の開発
A2サイズの折り畳み式リーフレット
国内の主なテキスタイル産地を紹介した
MAP
国内外のテキスタイルの展示会・テキスタイ
ルに関する仕事を紹介
テキスタイル教育指導用教材の開発。
手に取って、まずはテキスタイルに興味を持ってもらい、身近なテキスタイル産地や展示会
に実際に赴く動機付けを目的として作成。
87
第三者評価
第三者評価アンケート
文部科学省委託事業
平成26年度 成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業
地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト
進化と継承 ~テキスタイルとクリエーションの未来~ vol.2
作品展示 第三者評価表
ご所属
( アパレル関係 ・ 繊維関係 ・ その他 )
ご氏名
評価内容に対して、5段階で採点していただきますようお願い申し上げます。
最高点を5点、最低点を1点とし、下記の評価欄の点数に○をお付けください。
評価内容
評 価
コメント
① 今回のこの企画は、意義があったか。
5
4
3
2
1
② この取り組みは、評価できるか。
5
4
3
2
1
③ 素材を活かしたデザインができているか。
5
4
3
2
1
④ 作品の素材加工に工夫がみられるか。
5
4
3
2
1
⑤ Made in Japanを広める上でこのカリキュラムは効果的か。
5
4
3
2
1
⑥ 今後のものつくりに活かせる作品はあったか。
5
4
3
2
1
⑦ 若い学生達の取組みに対し、期待が持てたか。
5
4
3
2
1
⑧ 総合的に今回の作品は評価できるか。
5
4
3
2
1
その他、ご意見等ございましたら、下記にご記入いただきますようお願い申し上げます。
ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
経年で成果を比較できるよう、昨年度と同じ内容のアンケートを
2月9日 合同成果発表時をメインに、各学校による展示などで実施。(現在集計中)
88
第三者評価アンケート結果
(服の日における合同展示発表)
展示期間:2015年2月9日
アンケート回収数:53
評価(小数点第3位切り捨て)
Ⓓ 僀奛ワピワ僺磚ヰわ
掩莇ネッヤムヌ
5
Ⓚ 舡嚧穟レ僀奛ワ克坨ヰ
輭冝ヨノ㈭ヌ
4.42
4.48
4.5
4
Ⓔ ピワ噢㈬膕㈡ヰわ
輭冝ヨノ㈭ヌ
4.56
3.5
3
2.5
2
1.5
1
4.49
Ⓕ 腫樟㈴焚ヌヘム
㊣㊒㊀㋢ネヨノョヅ㈭ヌ
0.5
Ⓙ 蜒ヅ帔確鑲ワ噢㈬膕㈡
レ廓ヘわ槮懿ネ既ョムヌ
0
4.26
4.25
4.36
Ⓘ 僀戈ワ㈤ワュバ㈬レ
焚ヌボ㈭克坨ヰッヤムヌ
Ⓖ 克坨ワ腫樟咪恖レ
恖寴ネ㈡㈫㈮㈭ヌ
4.17
Ⓗ Made in Japan㈴
惢㈣㈭倉ヨピワ㊇㋙
㊉㋔㋘㋋ヰ品檀穟ヌ
この企画の意義や学生達の取り組みに対しては高い評価を得るものの、Made in Japanを
広める上でのこのカリキュラムの効果については、低い数値となった。
第三者評価アンケート結果
(文化学園における展示発表)
展示期間:2015年1月26日~2月4日
アンケート回収数:42
評価(小数点第3位切り捨て)
Ⓚ 舡嚧穟レ僀奛ワ克坨ヰ
輭冝ヨノ㈭ヌ
4.84
4.84
Ⓓ 僀奛ワピワ僺磚ヰわ
掩莇ネッヤムヌ
4.78
5
4.5
4
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
Ⓔ ピワ噢㈬膕㈡ヰわ
輭冝ヨノ㈭ヌ
4.81
4.51
Ⓕ 腫樟㈴焚ヌヘム
㊣㊒㊀㋢ネヨノョヅ㈭ヌ
Ⓙ 蜒ヅ帔確鑲ワ噢㈬膕㈡
レ廓ヘわ槮懿ネ既ョムヌ
4.39
4.57
Ⓘ 僀戈ワ㈤ワュバ㈬レ焚
ヌボ㈭克坨ヰッヤムヌ
Ⓖ 克坨ワ腫樟咪恖レ
恖寴ネ㈡㈫㈮㈭ヌ
4.54
Ⓗ Made in Japan㈴
惢㈣㈭倉ヨピワ㊇㋙
㊉㋔㋘㋋ヰ品檀穟ヌ
全項目において、4.3以上と非常に高い評価を得る。
「産学共同の取り組み」「テキスタイル教育」を評価するフリーコメントが多く見受けられた。
89
達成度評価
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ分野(ファッション)職域プロジェクト】
地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト
達成度評価表
5. 非常によくできていた 4. よくできていた 3. ふつう 2. 今後一層努力が必要 1. 学んだことが生かされておらず、学習しなおす必要あり
目指す人材像
評価項目
産地研修
評価判定基準
判定
1. 日本の産地・テキスタイル企業の
現状を把握している
2. 日本の特徴的加工技術・企業を理
解している
備考欄
1. 様々な素材の特長を理解している
専門知識研修
オリジナル素材開発
ファブリックに精通した
ファッションクリエーター
素材の加工技術の修得
オリジナル作品の制作
2. 組織の仕組みを理解している
3. 布地及びその他の素材、名称、特
性について説明できる
1. さまざまな素材の特長を活かした
テキスタイルの開発ができる
2. さまざまな素材の組織を分析・理
解することができる
1. さまざまな素材における加工の特
長を知る
2. さまざまな素材においてそれぞれ
効果的な加工ができる
3. 加工技術を応用し、作品に反映す
ることができる
1. 素材を活かしたデザイン画を提案
できる
2. デザイン画をもとに、オリジナルデ
ザインのパターンをおこすことができる
3. デザイン性の高い服種のパターン
ができる
4. 様々な素材に合わせた縫製方法
を理解している
5. 細部にまでこだわった作品を完成
させることができる
2月13日 第三者評価委員会にて、全体のプロジェクトの評価を受ける(予定)。
90
カリキュラム開発
モデルカリキュラムの開発(文化服装学院)
ファッション分野においてグローバルに活躍する中核的専門人材
ファブリックに精通したファッションクリエーター
テキスタイルデザインクリエーター
アパレル品質論
ファッション
デザイン画Ⅱ
ウィービングⅡ
ピンワーク
プリントデザイン
演習Ⅱ
テキスタイル
マーチャンダイジング
3
⑦素材の加工技術の修得
⑦オリジナル作品の制作
染色・プリント・後加工などの技術を
習得する
⑥オリジナル素材開発
企業・専門家の協力のもと、
素材を開発
テキスタイルクリエーションⅢ
染織文化論Ⅰ
テキスタイル
プランニング
ファッション
デザイン画Ⅰ
ウィービングⅠ
プリント
デザイン演習Ⅰ
テキスタイル論
⑤専門知識研修
各素材の専門家・研究者から知識・技術を
習得
④産地研修
プリントデザイン
ファッション
マーケティング
3
⑥デザイン・縫製の技術の修得 Ⅴ
アクセサリー
水着(特殊素材)・コート他
立体裁断 Ⅱ デザインジャケット・コート他
アパレルデザイン論・演習 ⅡA・ⅡB
卒業研究・創作
⑤デザイン・縫製の技術の修得 Ⅳ
皮革素材ジャケット他
立体裁断 Ⅰジャケット
個別指導
ファッションデザイン画ⅢA・ⅢB
西洋美術史
造形演習
アパレル素材論Ⅱ
ファッション
ビジネス論Ⅰ
アパレル染色演習
各素材産地にて素材開発を積極的に
行っている企業への研修
色彩論・演習Ⅰ
④デザイン・縫製の技術の修得 Ⅲ
デザインジャケット他
立体裁断 Ⅰスカート・ブラウス他
服飾解剖学Ⅱ
デッサン
色彩論
2
テキスタイルクリエーションⅡ
ファッション
マーケティング
造形演習
アパレルデザイン論・演習 ⅠA・ⅠB
染色演習
③繊維素材の制作
繊維素材制作の基礎知識・技術を習得する
ウィービング
基礎演習
色彩論・演習Ⅰ
ファッション
デザイン画Ⅰ
テキスタイル特論
服飾手芸
デッサン
ファッション
ビジネス概論
アパレル素材論
西洋服装史
グラフィックワーク
ファッションデザイン画ⅡA・ⅡB
③デザイン・縫製の技術の修得 Ⅱ
個別指導
服装解剖学Ⅰ
ジャケット・ワンピース他
服飾デザイン論Ⅰ
②素材知識の取得
素材の持つ特性を物性試験等から習得
①繊維知識の習得
②デザイン・縫製の技術の修得 Ⅰ
スカート・パンツ・ブラウス・シャツ他
アパレル素材論Ⅰ
クロッキー
ファッション
ビジネス概論
服飾手芸
西洋服装史
個別指導
①体型・原型の基礎知識の習得
1.)シルク 2.)ウール 3.)綿 4.)麻
5.)化学合成繊維
テキスタイルクリエーションⅠ
服装造形論 デザイン・パターンメーキング・ソーイングⅠA
ファッション工芸専門課程
ファッションデザイン画Ⅰ
ファッション工科専門課程
技術等専門性の高度化
地域プロジェクト参画校ごとに、学校のカリキュラムに合わせて開発カリキュラムを
作成。
91
ファッション工科基礎科
( 年)
ファッションテキスタイル科
年
1
美学
グラフィックワーク
アパレルデザイン科
年
ファッションテキスタイル科
年
専門性に基づく業務能力
2
テキスタイル図案Ⅰ
素材を最大限に生かしたデザインが出来、デザイン
画に基づきトワル型出し、縫製が自在にできる
アパレルデザイン科
年
染織文化論Ⅱ
開発カリキュラム
ファッションテキスタイル科
年
テキスタイル図案Ⅱ
ファッションデザインクリエーター
1
モデルカリキュラムの開発(文化ファッション大学院大学)
ファッション分野においてグローバルに活躍する中核的専門人材
⑨オリジナルブランドの確立
世界のファッションをリードする専門的な職
業能力を持ったデザイナーとして完成
クリエイション分野・プロジェクト
クリエイション理論・演習Ⅱ(特別講義)
修了研究・創作
プレゼンテーション演習Ⅱ
生産・製造分野
⑧オリジナル作品の制作Ⅱ
企業とのコラボレーションを通し、より実践的
で高度なクリエイションを発表
⑦国際的なデザイン価値の創造
市場を調査分析し、グローバルに競えるデ
ザイン価値の創造とビジネスの方策を研究
ファッションビジネス経営分野
グローバル
プロダクト戦略
エディトリアル
デザイン
グローバル
ビジネス論
ニット製造分野
プレゼンテーション分野
ブランド起業の実務
ビジネス法務分野
ビジネス法務
コンピュータニット
デジタルデザイン画
個別指導
インターンシップ
ファッションデザインコース( 年)
ファッションデザインクリエーター
2
知財マネジメント論
デザイン・パターン・素材を駆使した作品を
制作し、独自のスタイルを発表
⑤オリジナル素材・加工の開発
企業・専門家の協力のもと、染色・プリント・
後加工などの技術を習得し、素材を開発
④産地研修・専門知識研修
クリエイション理論・演習Ⅰ(特別講義)
アパレル
テキスタイル演習
クリエイティブ
テキスタイル
③プレゼンテーション方法の習得
作品展示、ポートフォリオ、パワーポイントに
よる発表など、デザインの表現方法を習得
総合的なクリエイション能力の向上とファッ
ションブランディングを習得
①被服構成応用テクニックの習得
多様なデザインに対応した平面作図、立体
裁断、縫製技術の習得
インターンシップ
個別指導
ニットデザイン
日本伝統服飾概論
日本美術概論
美学
ファッションビジネス経営分野
プレゼンテーション分野
生産・製造分野
ファッション
起業論
デザイン画
グラフィックワーク
アパレル生産論Ⅰ
物流分野
服装社会分野
ファッション文化論
②コンセプトワークの習得
ファッションビジネスメソッド
芸術分野
アート&デザイン
産地企業研修を行い、素材の専門家・研究
者から知識・技術を習得
プレゼンテーション演習Ⅰ
基礎研究・創作
テキスタイル・ニットデザイン分野
アパレル人間工学分野
アパレル
人間工学Ⅱ
アパレル
人間工学Ⅰ
流行論
ファッションビジネス英語分野
アパレルCAD分野
アパレルCAD
オペレーション
ファッション英会話
1
マーケティング・
マーチャンダイジング・セールス分野
計数管理
テクノロジー領域
デザイン領域
ロジカル
コミュニケーション
デザイナーブランド
の商品企画
マネジメント領域
文化ファッション大学院大学 ファッションビジネス研究科 ファッションクリエイション専攻
感性・技術・知識等専門領域の高度化
モデルカリキュラムの開発(北海道文化服装専門学校)
92
ファッションデザインコース ( 年)
開発カリキュラム
専門性に基づく業務能力
クリエイション分野・プロジェクト
⑥オリジナル作品の制作Ⅰ
モデルカリキュラムの開発(福井文化服装学院)
ファッション分野においてグローバルに活躍する中核的専門人材
テキスタイル・ファッションデザインクリエーター
テキスタイル・ファッションデザインクリエーター
コレクション企画
服飾造形実技
卒業研究
ファッション
デザイン画
・オリジナル素材開発
産地研修。素材開発が著しい企業の協力のも
と、開発の現状や研究について、研究者や技
術者、専門家による知識修得。その後オリジナ
ル素材の開発を進める。
・オリジナル作品の制作
オリジナル素材を最大限に生かしたデザインを
開発に協力の企業と共に考案。製作。
・加工技術の修得(応用)
産地研修。素材加工業専門家によるより高度
な加工技術の修得のための研修。
企業研修
個別指導
服飾造形実技・ファッションデザイン画・立体裁断
ファッションインスティトゥート科
年
3
ファッションインスティ
トゥート科 年 年
1
2
服飾造形理論
染色演習
服飾造形実技
立体裁断
ファッション
デザイン画
アパレル素材論
アパレル経営論
修了研究
CG
企業研修
マーケティング
個別指導
・加工技術の基礎知識の修得
産地研修。素材加工業専門家による基本知識
と基本技術の修得のための研修。
・デザイン・縫製の技術の修得
(皮革素材、特殊素材他)
・ 立体裁断の修得(ジャケット他)
・専門知識研修
学生の知識修得度の確認の上、繊維、素材の
深い専門知識と技術を専門家および技術者か
ら修得する。
開発カリキュラム
ファッションインスティトゥート科
年
4
服飾造形理論
服飾造形理論・実技・アパレル素材論・ファッションデザイン画・立体裁断
1年次、2年次で
・繊維基礎知識の修得
・素材基礎知識の修得
・テキスタイル業界の現状の修得
繊維やアパレル素材の知識、業界の現状等を
専門家による講義や工場見学を通して習得す
る。
1年次、2年次で
・体型・原型の基礎知識の修得
・デザイン・縫製の技術の修得
(スカート、パンツ、ブラウス、シャツ、ワンピース、
ジャケット、コート他)
・立体裁断の修得
(スカート、ブラウス、ワンピース、ジャケット他)
服飾造形理論・実技・テキスタイル概論・デザイン論・ファッションデザイン画・立体裁断
93
技術等専門性の高度化
今回の成果と今後について
今回の成果
今年度の狙い
試験的にモデルカリキュラムを全国展開し、モデルカリキュラムの汎用性・効果を検証。
 プロジェクトの成果
1. 全国各地における地域性の高い「ファブリックに精通したファッション
クリエーター育成カリキュラム」の開発・実証
 学生の成果
1. 素材についての理解とクリエーション力の強化
a. メイドインジャパンのテキスタイルの良さを知る
b. 生地の大切さ、加工の難しさを知る
c. 素材の特徴を生かしたデザイン・作品つくりを行う
2. 他校との合同プロジェクトによる、学生間の交流
成果目標として掲げた、『メイドインジャパンテキスタイルを理解している
クリエーター人材の育成』のモデルカリキュラムを全国的に展開することに成功。
地域の特色を打ち出しながら、各校の状況に合わせてモデルカリキュラムを実施
することが可能ということが実証できた。
改めて、ファッションクリエーター育成において、テキスタイル教育の重要性を
再認識し、カリキュラムの基礎となるプログラムを開発することができた。
94
今後(国内での展開)
見附産地(新潟県)
後染め(化合繊)、先染め
(綿主体)のドビー織物。
複合型産地を志向
日本の主な織物産地
栃尾産地(新潟県)
化合繊の中肉地織物が得意。
ダブル幅(後染め)を主体に、
綿中心のシングル幅(先染
め)が混在
北陸産地
福井県、石川県、富山県の
3産地で合繊のポリエステル
長繊維物が主力
米沢産地(山形県)
小幅物、和服地の生産は減少傾向で、広
幅服地の産地に変わりつつある。
薄地のレーヨンとの複合ジャガード、
ドビー織物
丹後産地(京都府)
丹後ちりめんの広幅化(婦人服地)を推進中。
強撚糸使いと紋織り技術が得意。秋冬物の後染めが中心
桐生産地(群馬県)
着尺、帯地から戦後婦人服地が成長。
レーヨンを主体にした複合ジャガード織物で後染
め中心に、多種産地が特徴
富士吉田産地(山梨県)
甲斐絹で知られる裏地、
座布団地、ネクタイ地などに
婦人服他が近年成長
西脇産地(兵庫県)
先染め綿ギンガムを中心にシャツ地の産地
泉州産地(大阪府)
白生地主体(後哂染め加工)
小幅も全国の60%を生産。
綿および綿合繊混紡織物
筑後・久留米産地(福岡県)
綿織物、久留米餅、綿入りはんてん
の産地。綿入りはんてんの製造は、
全国シェア95%を誇る。和装品、家庭着、服地等
今治産地(愛媛)
バスタオル、フェースタオル、
タオルケットなどライセンス
ブランド商品中心の高級タオル産地
大阪南部産地(大阪府)
衣料用、産業資材用の白生地の綿織物が定番主
力。細番手のブロード、ポプリンや綿、
合織混紡織物など多品種
天龍社産地(静岡県)
4割が別珍・コール天、6割が一般生地織
物を生産。特産の別珍・コール天は全国生
産の95%のシェアを誇る。
湖東産地(滋賀県)
近江上布、近江ちぢみで
知られる高級麻織物
が主体。着尺から婦人服
地、寝装品・インテリアに
転換
尾州産地(愛知県)
全国一の毛織物産地。
梳毛紳士、婦人児服地、
紡毛服地を主力に多品種、
少量生産の分業一貫形態
遠州産地(静岡県)
綿織物を中心に、綿・ポリエステル
混紡織物を含めた総合産地
知多産地(愛知県)
ポプリン、ブロードを
主力とした白生地産地。
アパレル、家庭用品、
寝装品用に産業用資材など
三河産地(愛知県)
衣料、資材、寝装、インテリアなど
各種織物、ニット二次製品を扱う総合産地
参照: 繊維業界検索なび
http://www.seni‐search.jp/japan_products.html
テキスタイルの産地、という枠にとらわれることなく、エゾシカなどの素材、また有松
絞りなどの加工に焦点を当て、日本全国にてカリキュラムを開発することも可能と
いうことが分かった。今後、より多くの学校の参画により、産地の活性化、そして、
ファッションクリエーターとしての中核的専門人材の継続が求められる。
今後(海外へ向けての展開)
日本から、海外へのクリエーション力、
Made in Japanテキスタイルの魅力を発信する。
全国展開の強化と合わせて、海外への発信方法の検討を早急に進めることが、
ファッション分野においても必要となってくる。
まずは、近隣のアジア諸国、特にASEAN諸国へ向けての展開を検討する。
95
今後の人材育成について
ファブリックに精通したファッションクリエーター育成のためには
• 産地に赴き、実際に触れる必要性
• 素材についての専門知識強化の必要性
今後の本プロジェクトの活用においては
長期的なカリキュラム作り・長期インターンシップの実施が
ファブリックに精通したファッションクリエーターの
グローバルな中核的専門人材育成において、必須となる。
継続的・長期的、かつグローバルな視野を入れた
早急な産官学の連携強化、産学共同プロジェクト
実施のための資金援助が必要。
96
グローバルファッション
人材育成カリキュラム地域普及プロジェクト
【グローバルビジネス】
主幹校:文化服装学院
97
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」 取組概要
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
課題・ニーズ・背景
○国内市場の縮⼩
○欧⽶アジアとの競争激化
○⽇本企業の苦戦
○海外で勝てる⼈材の養成
○開発したカリキュラムの普及
○グローバルビジネスを前提とした
教員の養成
取組概要
成果⽬標(アウトカム)
○グローバル教育に関する、教員および学校
経営者を対象にした、意識と実態調査の
実施
新たな成⻑戦略を描き、世界との競争
に打ち勝つ必要に迫られているファッ
ション産業界と、グローバルなステージ
で活躍できる⼈材の輩出を課題とする
学校が、国の指導のもと協⼒して、
グローバル⼈材育成のためのモデルカリ
キュラムを確⽴。
○グローバルファッション⼈材養成のための教員養成
ゼミ(研修)の実施
○研修を受けた教員による学⽣を対象
とした実証ゼミの実施
○研修を受けた教員を対象とした、意識の
変化、知識と能⼒の達成度を確認する
調査の実施。
体制イメージ図
そのモデルカリキュラムを地域へ普及し
⼈材育成と産業の活性化という成果に
繋げていく。
参加・協⼒機関等
教育機関
学校法⼈⽂化学園 ⽂化服装学院
学校法⼈⽂化学園 ⽂化学園⼤学
学校法⼈杉野学園 杉野服飾⼤学
学校法⼈後藤学園武蔵野ファッションカレッジ
学校法⼈ミクニ学園 ⼤阪⽂化服装学院
産業団体・企業など
(有)シナジープランニング
(株)三越伊勢丹ホールディングス
(株)宮⼊
(株)モードインターナショナル
(⼀社)⽇本アパレル・ファッション産業協会
(⼀財)⽇本ファッション教育振興協会
⾏政機関
(独)⽇本貿易振興機構(JETRO)
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」 取組概要
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
取組内容
① 調査
プロジェクトに参画する学校の経営者と
教員を対象に、グローバル⼈材教育の
現状・意識・課題などを調査
② 企画検討
教員養成を前提とした今年度カリキュラム
を検討委員会で企画検討
③ 教員養成講座
対象者:専⾨学校のビジネス系を中⼼と
した教員
受講者数:17名
実施期間:10⽉〜1⽉
④ 検証講座(成果確認)
学⽣を対象にした教員による模擬講座の
実施
⑤ 調査
養成講座受講教員の意識変化、知識や能⼒
の達成度合いを確認する調査
⑥ 第三者評価
プロジェクト全体の第三者による評価
⑦ 普及活動
・養成講座受講教員による、⾃校での
カリキュラム実施による普及
成果(アウトプット)
○ 過去三年の調査活動成果を踏まえ、現段階における専⾨学校の実態も正確
に把握しながら意識改⾰を促し、グローバル教育の実践へと道筋をつける。
○ グローバルビジネスの理解を⾼めるカリキュラムと、グローバルビジネスに
必要な能⼒を開発するカリキュラムを組み合わせ、教員養成のための
カリキュラムを開発実証する
○ 養成講座を受講した教員の代表による模擬講座を、参画した専⾨学校の
有志学⽣に施し、その成果を確認する。
これまでの流れと成果の活⽤
H23
グローバルビジネスを前提に必要な能⼒望まれる⼈物像などを調査し、カリキュラム開発の⽅向性を検討
H24
グローバルビジネスを理解するためのカリキュラム開発と実証。中国に進出した⽇系企業を対象とした必要
な⼈材像の調査
H25
グローバルビジネスに携わる上で必要な知識の取得と、能⼒の習得を⽬的としたカリキュラムの開発と実証
H26
これまでに開発実証してきたカリキュラムを地域に普及させるための教員養成の
ためのカリキュラムの開発と実証を⾏うとともに、学校経営者にグローバル教育
の必要性について啓蒙活動を⾏う
・ファッションコンソーシアムが主催する
成果報告会での発表
・事業報告書を⾏政・教育委員会・⼤学・
専⾨学校・業界団体・企業などに500部
を配布予定
受講した教員が各学校各クラスに戻り、その成果をカリキュラムに⽣かすとともに、
学校におけるグローバルビジネス教育の啓蒙と旗振りの役割を担い、積極的に
グローバル教育の普及につとめ、世界で活躍できる⼈材の輩出をもって、⽇本の
ファッションビジネスの新たな成⻑に貢献する。
98
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
課題・ニーズと成果⽬標
国内市場の縮⼩
欧⽶アジアとの競争激化
⽇本企業の苦戦
海外で勝てる⼈材の養成
カリキュラムの開発
(今年度の成果⽬標)
グローバルビジネスを前提とした教員の養成
開発したカリキュラムの普及
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
2012年プロジェクト(学⽣対象)
グローバルファッションリーダー養成ゼミの概要
ハニーズ(専⾨店)、ヤギ(商社)、バロックジャパンリミテッド(アパレル)、丸久(縫製)、
瀧定⼤阪(テキスタイル)などの経営者を講師に迎え、講師のみなさんに1コマ⽬で講義を
いただき、2コマ⽬で質疑を⾏った。
学⽣たちは、第⼀線で活躍する経営者のお話しを聞くことで、
グローバルビジネスの⼀端に触れることができ有意義なゼミとなった
しかし・・・受動的な側⾯があったことは否めない。
99
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
2013年プロジェクト(学⽣対象)
グローバルファッションプロデューサー養成ゼミの概要
ジェトロ、企画会社、OEM企業、貿易業務代⾏企業、総合商社、ファッションディレクター
などのグローバルビジネスの、より現場に近い⽅々に1コマ⽬でお話しいただき、その後、
事前に与えられたテーマに基づきディスカッションと発表を⾏った。
毎回、学⽣たちは、現場で活躍するビジネスマンの話をもとに、
事前に与えられたテーマに従いディスカッションと発表を繰り返した。
学⽣たちが主体的に参加する。このスタイルこそが、
今後のグローバル教育のカギとなるコミュニケーション能⼒などの向上に
繋がることが実証されたプロジェクトとなった。
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
今年度の取組の概要
ー 教員を対象としたゼミを実施 ー
○グローバルビジネスを前提とした教育について、教員の
意識と実態に関する調査を実施。
○グローバルファッション⼈材養成のための教員養成
ゼミ(研修)の実施。
○研修を受けた教員代表による学⽣を対象とした実証
ゼミの実施と第三者による評価。
○受講教員を対象とした、ゼミ修了後の意識の変化、
知識と能⼒の達成度の確認。
○教員派遣校の学校⻑などのヒアリング
100
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
プロジェクト実施体制
委員会構成機関
学校法⼈⽂化学園⽂化服装学院 / 学校法⼈⽂化学園⽂化学園⼤学 / 学校法⼈杉野学園杉野服飾⼤学 /
学校法⼈後藤学園武蔵野ファッションカレッジ / (⼀社)⽇本アパレル・ファッション産業協会 /
(独)⽇本貿易振興機構 / (有)シナジープランニング
第三者評価委員構成機関
学校法⼈ミクニ学園⼤阪⽂化服装学院 / (⼀財)⽇本ファッション教育振興協会 / (株)宮⼊ /
(株)三越伊勢丹ホールディングス / (株)モードインターナショナル
実施体制イメージ図
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
2014年度
グローバルビジネス教員養成ゼミ①
開発プログラム
⽇
講義テーマ
講
講義内容
10/23
今、グローバルビジネス教育が必要な理由
- ⽇本の常識は、世界の⾮常識 -
これからのファッション教育において、グローバルビジネスの重
要性を知るとともに、世界から⾒た⽇本について認識する
11/13
グローバルビジネスを勝ち取るために
- 期待される⼈物像とその育成 -
世界を相⼿にビジネスをする上では、どのような⼈材像を想定し、育成を
11/27
避けて通れない海外⽣産
- その理由と実態と課題 -
グローバル化が進む上で、海外での⽣産に⾄った経緯や現在の状況、課題
12/11
グローバルマーケティング
- 海外市場をいかに開拓するか -
グローバル化が進むファッション業界の中で、海外の市場をいかなる視点
12/18
内なるグローバル化
- インバウンド -
グローバル化は、⽣産現場の海外移転や、海外市場の開拓のみならず国内
1/8
⽇本のアイデンティティ
- オリジナルコンテンツの重要性 -
世界を相⼿にビジネスをする上で、⽇本のアイデンティティーを考え、そ
1/22
ITによるグローバル化
- ネットによるジャパンブランドの発信 -
グローバル化が進む中、ITによるジャパンブランドの発信の重要性や今
1/29
するかについて学ぶ
などを考える
で開拓していくかを考える
師
有限会社シナジープラニング
代表取締役
坂⼝ 昌章 ⽒
株式会社ニレ・アップス
専務取締役
岡⽥ 正美 ⽒
オンワード商事株式会社
取締役
中川 康明 ⽒
株式会社アパレルウェブ
代表取締役 CEO
千⾦楽 健司 ⽒
株式会社三越伊勢丹
三越銀座店 紳⼠営業部
の売場でも進んでいる。そこで要求されるさまざまな能⼒について考える。 ビジネスアシスタントセールスマネージャー
の上で独⾃のコンテンツを創造することの重要性を考える
後の展望について考える
成
果
発
101
表
会
⽵⼭ 広泰 ⽒
株式会社ハイパーハイパー
代表取締役社⻑
早川 千秋 ⽒
ジェットサークル株式会社
CEO
正⽊ 博⼀ ⽒
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
2014年度
グローバルビジネス教員養成ゼミ②
講師やゼミの運営は、前年度の⼿法を踏襲した。
受講者は、東京、神奈川、⼤阪の服飾系⼤学及び専⾨学校の教員
講師のラインナップ、配布資料、講演内容とも、教員が普段接することのできない
臨場感に富んだ内容で、ディスカッションやレポート提出も負担ではあったようだ
が、講義のあり様として教員からの評価が⾼かった。
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
受講教員 事前アンケート
産業界のグローバル化に対応できる⼈材教育の必要性を感じますか。
6% 0%
グローバル⼈材教育は学校経営に貢献すると思いますか。
0%
0%
a.強く感じる
29%
b.多少感じる
29%
a. 貢献すると思う
b. どちらともいえない
c.どちらともいえない
65%
71%
d.あまり感じない
c. 貢献するとは思えない
e.全く感じない
なんらかの形式で、グローバル教育に取り組む予定はありますか。
12%
10% 15%
a. ある
17%
59%
グローバル⼈材教育を実践するうえでの課題や障害があれば記⼊ください
12%
b. 既に取り組んでいる
10%
c. ない
d. 今後検討をしている
65%
102
a. カリキュラムに盛り込む余裕がない
b. 経営者の理解不⾜
c. 教員⾃⾝の意識
d. その他
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
受講教員
ゼミ修了後アンケート①
産業界のグローバル化に対応できる⼈材教育の必要性を感じますか。
0% 0%
グローバル⼈材教育は学校経営に貢献すると思いますか。
0%
0%
a.強く感じる
8%
8%
b.多少感じる
a. 貢献すると思う
c.どちらともいえない
b. どちらともいえない
c. 貢献するとは思えない
d.あまり感じない
92%
92%
e.全く感じない
なんらかの形式で、グローバル教育に取り組む予定はありますか。
アンケートの結果から…
33%
50%
0%
受講した教員の多くが、グローバル教育について
の必要性や重要性への認識が深まり、今後の教育
に取り組んでいく意識がうかがえる
a. ある
b. 既に取り組んでいる
c. ない
d. 今後検討をしている
17%
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
受講教員
○
○
○
○
○
ゼミ修了後アンケート②
ビジネスで成果をあげ実績を積んだ⽅々の講義なので、説得⼒の
あるリアルな現状を知ることができ⼤変参考になったが、学⽣への
落とし込みはなかなか⼤変であると感じている。
講義→ディスカッション→発表という流れに、とまどいもあったが
貴重な体験だった。このような流れは、今後の授業にも活⽤してい
きたい。
他校の先⽣とディスカッションでき、良い経験となった。
⽉2回夜のゼミは、スケジュール上きつかったが、とても勉強に
なった。
最終回に学⽣のプレゼンを聞くことができ、刺激を受けた。
103
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
受講教員のヒアリングより
○
現場で働いている⽅々のお話しは、良い意味で危機感があり、
毎回とても刺激的。
○
ディスカッションという形式は、講義に緊張感をもって臨む、参加者の
考えを知る、⾃分の考えをまとめ意⾒を表明するなど、さまざまな効果
がありそう。
○
今後は、普段の授業の中で今回のゼミの知識を活かしていくことが
できる。
○
勉強になったが、経験していないことばかりなので、⾃らは表⾯的な
話ししかできない。知識や情報が、すぐに陳腐化してしまうのが
グローバルビジネスだ。
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
受講教員派遣校幹部のヒアリング
○
タイトなスケジュールの中、意欲のある教員が⾃主的に
エントリーしてくれた。
○
報告も受けており、取り組み内容は⾼く評価するが、
中堅校以下ではグローバルコースを作るといったこと
ではなく、⽇々の講義の中で活かしていくのが現実的。
104
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
第三者評価委員会より
○
既存の教員にグローバル講義を持たせるのは困難だと思われる。
実施した場合、教員が直接経験していないことを話していることを、
学⽣に感じ取られてしまう。
○
意識を持った教員が、産業界のグローバル⼈材とパイプを持ち続け、
特別講義を依頼できるような関係を構築維持することが重要だ。
○
ディスカッションと発表というゼミのスタイルは、講義の内容が
グローバルに関係したことでなくても、グローバル⼈材の育成に役⽴つ。
⼤学や専⾨学校からではなく、初等・中等教育からディスカッションと
プレゼンテーションに慣れ親しむことが、これからの⽇本には必要だ。
○
教員⾃⾝がグローバルビジネスを教えられるようにすることも重要だが、
たとえば学⽣に海外で働くことの魅⼒を伝えられるような環境を作り出す
ことも必要だ。
平成26年度「成⻑分野等における中核的専⾨⼈材養成等の戦略的推進」
【クリエイティブ(ファッション)分野】「グローバルファッション⼈材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」
学校法⼈ ⽂化学園 ⽂化服装学院
まとめ
○
○
今回のゼミは、知識⾯でもディスカッションや発表が重要であることを体感
できたという意味においても、受講した教員には⼤変有益であった。
しかしながら、受講教員が今回の講師のように講義をすることは困難であり、
今回習得した知識を普段の授業で活かしながらも、第三者評価委員会の⾔う
ように、外部講師を招聘できるノウハウを磨き、⾏使できるようになることが
当⾯の⽬標ではないか。
将来、体系的に実践していくのであれば、既存の教員はグローバル教育における⼀般
知識(リベラルアーツ)を教え、実践教育に関しては外部講師を招聘することが、
今後のグローバル教育の⼀つのスタイルとなるのではないか
産業界からグローバルに活躍する講師を招聘する作業には、このプロジェクトでさえ困難がつきまとった。
教員⾃⾝の切磋琢磨と併せて、産学協同を標榜する業界団体などのサポートも重要である。
学校が組織の意思として、グローバル⼈材育成を意識し、教員をサポートすることが肝要である。
105
興隆するファッションテキスタイル産業のための
プロフェッショナル育成プロジェクト
【ファッションテキスタイル】
主幹校:文化学園大学
106
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】(文化学園大学)
「興隆するファッションテキスタイル産業のためのプロフェッショナル育成プロジェクト」
新中間層の増加・都市化の進展
Made in Japanの
伝統テキスタイルの産地調査
米沢、能登、小千谷、丹後、備後等を予定
・
高品質なファッションテキスタイルの需要拡大
世界最高水準を誇る日本のファッションテキ
スタイルの需要増大が見込まれる
調査による課題の洗い出し
→モデルカリキュラム基準等を策定
試験教育プログラムを開発
→特別授業等を実施
・
モデルカリキュラムの提示
→当該産業への有意義な人材供給
→当該産業の振興を図る
教育と産業の連携により
有意義な教育プログラムの
基盤の検討
他大学機関
東京造形大学
武蔵野美術大学
女子美術大学
検討委員会
文化ファッションテキスタイル研究所
文化ファッション研究機構
連携
国際ファッション産学推進機構
総括
ファッション分野における中核的人材育成
産学コンソーシアム
体制イメージ図
学内教育機関
文化学園大学
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
産業団体・企業
東京都立産業技術センター
八王子織物工業組合
(株)石見銀山生活文化研究所
(有)澤井織物工場
岡村織物
(株)アイシーエル
以下の様な人材の育成を目指す
ファッションテキスタイル
「生地」のプロフェッショナル
日本の伝統文化への理解と
感性に満ちたアイデアを持つ
イノベーター
Made in Japanの「生地」の担い手
参加・
協力機関等
「生地」のプロフェッショナル育成が急務
成果目標 (アウトカム)
取組の概要
課題 ニーズ 背景等
新興国における経済発展
教育機関
文化学園大学
文化服装学院
文化ファッション大学院大学
東京造形大学
武蔵野美術大学
女子美術大学
産業団体・企業等
東京都立産業技術センター
八王子織物工業組合
(株)石見銀山生活文化研究所
(有)澤井織物工場
岡村織物
(株)アイシーエル
産学連携で求められる
プロフェッショナル像の確立
プロフェッショナルのための
教育プログラムの開発
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】(文化学園大学)
「興隆するファッションテキスタイル産業のためのプロフェッショナル育成プロジェクト」
取組内容
①企画・検討
・教育プログラム開発検討委員会
による検討
・試験教育プログラムの開発
成果 (アウトプット)
①事業成果報告書を500部作成
②試験教育プログラムを1件作成
③モデル・カリキュラム基準等の構築
の伝統的テキスタイル産地を調査
成果の活用
②産地調査
米沢
能登
小千谷
五泉
伊勢崎
久留米
東京(葛飾)
八王子
備後(福山)
西陣(京都)
丹後(京都)
奄美大島など
③特別授業の実施
・1コマ(1コマ90分)の特別授業を
3クラス(合計93名)で実施。
①文化学園大学および関連校に
教育プログラムを試行導入予定
②産業界の意見を交え、
上記教育プログラムの
一層の充実・実用化を図る
・授業の効果を教育プログラム開発検討委員会に
フィードバッグし、検討する。
107
立案の背景
「技術開発力」
「品質」
「消費者訴求力」
「時間対応」
「コスト競争力」
テキスタイル産業の国際競争力
「コスト競争力」を弱みにした環境
クールジャパン戦略による日本価値の向上
新中間層の爆発的増加
リアルクローズの定着
プロジェクト概要
目的
テキスタイルに特化したプロフェッショナル育成のためのモデルカリキュラムを
示し、業界にとって有為な人材供給のための学習システムを構築する。
日本再生
地域再生
我が国経済社会の発展
養成
学校教育・社会人教育
中核的専門人材
ファッションテキスタイル業界の発展
クリエーション
産地再生 地域再生
イノベーション
バリューチェーン
108
プロジェクト検討委員会名簿
氏名
宮本
宮本
香川
小川
青木
佐藤
岡本
太田
宮沢
照井
青木
渡邊
須藤
天野
近藤
岡本
松葉
澤井
岡村
松田
所属・職名
英治
英紀
幸子
裕子
あすみ
百合子
泰子
繁
国博
義則
稔
三奈子
玲子
勝
幹也
孝之
大吉
伸
秀基
美希
役割等
文化・ファッションテキスタイル研究所
所長
文化・ファッションテキスタイル研究所
研究員
文化学園大学服装学部
教授
文化学園大学服装学部
助教
文化学園大学服装学部
助手
文化学園大学造形学部
教授
文化学園大学造形学部
准教授
文化服装学院Fテキスタイル科専任教員
文化服装学院CAD研究室専任教員
文化ファッション大学院大学経営管理コース
教授
文化ファッション大学院大学経営管理コース
教授
女子美術大学芸術学部
教授
東京造形大学教授
武蔵野美術大学空間演出デザイン科
教授
東京都立産業技術研究センター多摩テクノプラザ 所長
八王子織物工業組合 専務理事
(株)石見銀山生活文化研究所
代表取締役
(有)澤井織物工場
代表取締役
岡村織物
代表
(株)アイシーエル商品事業本部 バイヤー
代表
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(教育等)
委員(テキスタイルアドバイザー)
委員(テキスタイルアドバイザー)
委員(テキスタイルアドバイザー)
委員(テキスタイルアドバイザー)
委員(テキスタイルアドバイザー)
委員(テキスタイルアドバイザー)
プロジェクト委員会活動記録
第1回プロジェクト会議
日 時 :
議 題 :
配布資料:
平成26年8月21日(木) 13:00~17:00
1.プロジェクトの概要について 2.委員会メンバーの紹介 3.今後のスケジュールについて 4.その他
・平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業 事業計画書
・「第一回全体委員会」資料 ・プロジェクト計画書 ・産地調査担当者一覧 ・産地調査票
・織物設計書
第2回プロジェクト会議
日
議
時 :
題 :
配布資料:
平成26年10月17日(金) 16:30~18:30
1.調査内容の再確認 2.調査日程の確認 3.モデルプログラム検討
4.今後のスケジュールについて 5.その他
・第1回委員会議事録要旨 ・産地調査票 ・産地調査担当者一覧
・産地調査のための「調査協力依頼状」「調査報告書」について ・モデルプログラム検討
第3回プロジェクト会議
日 時 :
議 題 :
配布資料:
平成26年11月26日(水) 16:30~18:00
1.調査内容の報告 2.特別授業 3.その他
・第2回委員会議事録要旨 ・産地調査担当者一覧
・モデルプログラム作成の為の講義及び反応調査
第4回プロジェクト会議
日
議
時 :
題 :
配布資料:
平成27年1月15日(木) 16:30~18:30
1.調査内容の報告 2.特別授業の概要 3.最終報告書(プロジェクトのまとめ)
4.その他
・第3回委員会議事録要旨 ・産地調査担当者一覧
・特別授業概要、モデルプログラム概要、受講者反応調査集計 ・最終報告書のコンテンツ
109
産地調査一覧
9都府県15産地31ヶ所
都・府・県
産地
訪 問 先
山形県
米沢
1.新田(株) 2.近賢織物(有) 3.栗野商事(株)
新潟県
五泉
4.横正機業場 5.五泉精錬(株)
小千谷
石川県
群馬県
塩沢
7.林織物(株)
牛首
8.(株)西山産業
能登
9.山崎麻織物工房
伊勢崎
10.絣工房さいとう
桐生
東京都
6.山岸織物
11.桐生織塾
八王子
12.(有)澤井織物工場
葛飾
13.小宮染色工場
西陣
14.(有)杉村 15.とみや織物(株) 16.(株)龍村美術織物 17.洛陽織物(株) 18.(有)帯屋捨松
丹後
19.民谷螺鈿(株) 20.田勇機業(株) 21.遊絲舍 22.宮眞(株)
広島県
備後
23.カイハラ産業(株)
福岡県
久留米
鹿児島県
奄美
京都府
24.(有)坂田織物
25.森山絣工房
26.松枝絣工房「藍生庵」
27.田畑絹織物(有) 28.元野泥染工房 29.本場奄美大島紬協同組合
30.本場奄美大島紬技術専門学院 31.(有)金井工芸
調査先産地の選定理由
1.伝統産地
伝統的工芸品指定の有無にこだわらず
2.産地形成の分類
統業(工房集積)と分業(多業種集積)
3.業者数の多寡
多=米沢、桐生、丹後、西陣、奄美大島
中=久留米、八王子
小=小千谷、五泉、塩沢、牛首、能登、伊勢崎、備後
4.全国広範囲地域
山形県から鹿児島県まで
5.生産品の分類
着物がほぼ100%
6.染織分類
先染と後染
110
産
地
調
査
票
調査日:平成
年
月
日
調査員
産地名
ヒアリング内容:現況・展望・課題(高齢化・後継者教育・企画開発・販路開拓等)・求める人材像
組合名
代表者
住所
電話・メール
組合員数
主要生産品
販路
*長さ・密度の単位:cm,inc,寸(3.3cm),鯨寸(3.78cm)等
交通経路
社名・代表者
住所
電話・メール
生産品
生産量・売上
取引先
A.産元業者 B.商社 C.問屋 D.仲買人 E.アパレル F.小売 G.その他
従業員数
後継者: 有 ・ 無
原材料仕入先
社内設備 A. 綛上げ機 B.糸繰り機 C.ワインダー D.撚糸機 E.整経機 F.管巻機
G.捩り込機
H.検反機
I.染色設備
J.整理設備
K.検針機
織
品名:
物
L.その他
設
品番:
計
経密度:
通し巾:
緯密度:
経糸総本数:
仕上げ巾:
①
経糸種:
番手:
本数:
色等:
②
糸種:
番手:
本数:
色等:
③
糸種:
番手:
本数:
色等:
④
糸種:
番手:
本数:
色等:
⑤
糸種:
番手:
本数:
色等:
⑥
糸種:
番手:
本数:
色等:
撚糸:
糊付け・オイリング等:
開口装置
A.ドビー綜絖
開口装置経糸配列
製織機
枚
ドビー引込
A.手織り
B.ジャカード
A. 順通し
B.シャトル
経針
B. 特別通し
C.レピア
製織機回転数
(RPM):
本
C.タペット等
ジャカード吊込
C. 並吊り
D.エアー
E.ウオーター
E.その他
F.
D. 釜吊り等
弾丸(グリッパー)
織組織
染色(先染)
A.無地染
B.絣染
C.杢糸
D.スペック染
染色(後染)
A. 無地染
B.
C.
D.
捺染
注染
纐纈
E.
蠟纈
F.
頬纈
G.
手描
H.その他
後加工・整理仕上
「生産工程」
111
資料貼付:写真・生地見本・糸
山形県
●
調査先
1.(株)新田 (伝統工芸品)
2.近賢織物(有)(伝統織物)
3.栗野商事(株)(産元問屋)
1.(株)新田 ・伝統工芸品
1884年 創業
1963年 紅花染めの復元に成功
紅花抽出液
烏梅(媒染剤)
・統業型一貫作業
手引き紬・真綿
紅花染・草木染
手織・力織機(大正時代)
・主たる製品
米澤平・紬袴・半巾帯
裂き織半巾・八寸帯など
濃淡の紅花色
様々な草木染による着物
2.近賢織物(有)・伝統織物
1900年
1965年
創業
近賢織物設立
・小巾織物製織
糸繰・整経・製織
・主たる製品
角帯・4寸帯・袋帯
八寸帯・着物など
帯各種
角帯
3.栗野商事(株)・産元問屋
1896年
1991年
創業
ストールブランド発表
・取扱い製品
各種帯・着物など米沢を中心に
米澤紬・白鷹絣など置賜紬全般
米沢産絹ストール各種
ストール・スカーフ各種
112
京都府・丹後
 調査先
19.民谷螺鈿(株)
20.田勇機業(株)
21.遊絲舎
22.宮眞(株)
19. 民谷螺鈿(株)
1975年 創業
2014年 民谷螺鈿(株)設立
・小巾・広巾織物製織
糸繰・整経・製織
・主たる製品
引箔八寸帯・引箔服地
引箔螺鈿帯・引箔螺鈿服地など
右
左
20. 田勇機業(株)
貝を図案に合わせてカットする作業
螺鈿の着物
【田勇機業モデル工場】
1931年 創業
1949年 田勇機業(株)設立
京都府中小企業モデル工場
・半統業型工場
撚糸・糸繰・整経・製織
・主たる製品
縮緬着物地
八丁撚糸
ジャカード織機
21. 遊絲舎
明治時代中頃 創業
1998年 丹後の藤布 遊絲舎設立
京都府 無形民俗文化財認定
・統業型一貫作業
藤皮採取・糸創り・糸繰
整経・手織製織
・主たる製品
藤布帯・小物など
中皮を剥いだ藤
藤布
22.宮眞(株)
大正時代末期 創業
1950年 宮眞(株)設立
・小巾・広巾織物製織
糸繰・整経・製織
・主たる製品
絹縮緬・ポリエステル縮緬・ジャカード織物
113
鹿児島県
 調査先
27.田畑絹織物(有) 28.元野泥染工房 29.本場奄美大島紬協同協会
30.本場奄美大島紬技術専門学院 31.(有)金井工芸
27.田畑絹織物(有)
1951年 創業
1963年 田畑絹織物(有)設立
・小巾織物製織
糸繰・整経・手織製織
・主たる製品
奄美大島紬
締め機
テーチ木染済むしろ
28.元野泥染工房
修業後20代に起業
現在まで個人操業
・染色加工
木片粉砕設備・大篭
大釜他染色設備
・主たる染色
大島紬用
テーチ木染色・泥染色
泥染済むしろ
泥染
29.本場奄美大島紬協同協会
1916年 鹿児島織物同業組合設立
1984年 本場大島紬織物協同組合に改称
30.本場奄美大島紬技術専門学院
1974年 本場大島紬職業訓練校落成
1985年 本場大島紬技術専門学校に改称
大島紬技術専門学院
31.(有)金井工芸
1981年 創業
1992年 (有)金井工芸設立
・染色加工
木片粉砕設備・大篭・大釜
藍釜・製品染バス・乾燥設備など
・主たる染色
大島紬用 テーチ木染色・泥染色
服地・製品用 泥染・草木染など
テーチ木粉砕設備・大篭
114
調査結果のポイント
1.伝統的工芸品指定の定義にこだわった「技術の踏襲」にとどまっている。
2.伝統的工芸品指定の定義にこだわりつつ、「販路の開拓」、「可能性 の
追究」を行っている。
3.伝統的工芸品の指定はないが、伝統にこだわり、「販路開拓・技術革新」
などに消極的。
4.伝統的工芸品の指定はないが、「伝統のエッセンスを取り入れたイノベー
ション」を行っている。
今後の調査課題
1.伝統織物(小巾織物)に活路を見出している産地や業者への調査
2.広巾織物(服地・インテリア・工業資材など)産地や業者への調査
特別授業の実施
委員会で作成した特別授業の説明書・テストプログラムの大要に基づいて、文化学園大学
2コース、文化ファッション大学院大学1コースの学生に特別授業を実施。
授業後、受講学生に「授業内容が自分にとってプラスになるか」についての評価を反応調
査票に記入させ、調査集計をした。
1.講 義 内 容
テストプログラム大要
1.テキスタイルの生産
2.テキスタイルの流通
○繊維の種類と特徴
天然繊維:絹・毛・綿・麻等
化学繊維:合成繊維・再生繊維・半合成繊維
指定外繊維
○繊維と染色性
先染と後染
浸染と捺染
特殊染色
○糸の太さの目安
ヤーンカウント:恒長式・恒重式
○織物の生産工程と機器
準備工程~製織工程
準備機器~製織機器
○織物の組織
三原組織・三原形状
基本組織と特殊組織
開口装置
○織物の企画と設計
アイテム・シーズン・ターゲット
糸・密度・組織・色柄・加工等
○織物関連各種価格
原料・染色・撚糸・製織・仕上げ迄
全国業者と価格
○織物目付と生地値算出
糸量計算・混用率計算
生地値算出
115
○繊維の流通・流通マップ
○ファッションテキスタイル製品の上代と原価
製造卸・製造小売
上代・下代・製造原価・掛率
卸売取引形態:完全買取・買取・委託・消化
○市場調査と原価分析
製品デザインから用尺想定
生地値想定計算
縫製工場と型紙
縫製工賃
3.日本のテキスタイル産地
○都道府県別産地分布
産地別生産テキスタイル分類
○分業化形成
原材料から仕上げ
2.テストプログラム作成13原則
○テキスタイルに精通した人材とは
A.様々な繊維の種類・特徴等の知識を有している。
B.糸の太さの目安であるヤーンカウント(番手等)についての知識を有している。
C.繊維の染色性と染料・染色機等についての知識を有している。
D.撚糸の種類・特徴・撚糸機等の知識を有している。
E.織物の生産工程・生産機器の特徴・密度単位等の知識を有している。
F.織物の組織についての知識を有し、様々な組織を作り出すことが出来る。
G.織物の糸量計算・混用率計算・目付算出等が出来る。
H.織物の各種加工とその特徴、整理仕上の種類等の知識を有している。
I.原料から仕上迄、分業形成や価格の知識を有し、織物の生地値算出が出来る。
J.織物の企画から設計まで全てが出来、伝統と革新の融合した布創りが出来る。
K.世界のテキスタイル生産や、国内のテキスタイルやファッション製品の流通に精通し、
バリューチェーンを用いて国際的な価値分析が出来る。
L.市場調査に基づく用尺計算や価格分析・想定原価算出等が出来る。
M.都道府県別産地分布や産地毎の得意分野、業者の特色等の知識を有している。
3.反 応 調 査
【
テストプログラム大要
反応調査表 】
プログラム大要を受講して感じたことを、次の質問項目ごとに答えてください。
※アルファベットを○で囲んでください。
1.今回の受講内容を本格的に学ぶことは、今の自分にとりプラスになりますか。
A.大変プラスになる。
B.プラスになる。
C.どちらともいえない。
D.プラスにならない。
2.今回受講した内容を、機会があれば本格的に学びたいと思いますか。
A.大いに学びたい。 B.学びたい。 C.どちらともいえない。 D.思わない。
3.今回の受講内容を本格的に学ぶことは、下に掲げる仕事に就いた場合は
プラスになると思いますか。
※思うものすべてのアルファベットを○囲み。
A. テキスタイルデザイナー B. 産地職人 C. 生地問屋 D. 繊維商社
E. ファッションデザイナー F. アパレル G. パタンナー H. 販売員
I. 百貨店・専門店等バイヤー J. 紡績メーカー(糸) K. 縫製工場
L. その他プラスになると思う仕事があれば書いてください。
4.このプログラムに加えて欲しい内容があれば書いてください。
116
4.テストプログラム受講者
反応調査集計
受講学生:文化学園大学服装学部 服装造形学部クリエイティブデザインコース3年生62名
実施日:平成26年11月25日
【 反 応
調 査 項
目 ・ 集
計 】
1.今回の受講内容を本格的に学ぶことは、今の自分にとりプラスになると思いますか。
A.
B.
C.
D.
大変プラスになる。
プラスになる。
どちらともいえない。
プラスにならない。
4.このプログラムに加えてほしい内容があれば書いてください
・テキスタイルの発案・発想、
テキスタイルからのクリエーション、布に適した縫い方
20
36
6
・新しいテキスタイルを見たい、パターンについて、
刺激的なスタイル
・テキスタイルの歴史や創業者の努力
2.今回受講した内容を、機会があれば本格的に学びたいと思いますか。
A.
B.
C.
D.
大いに学びたい。
学びたい。
どちらともいえない。
思わない。
・今、テキスタイルに精通した人材がどのくらい足りないのか
説明がほしい
18
26
15
3
・回覧されたテキスタイルの作り方を知りたい
・実際に作っている途中を見たい
・もっと布をみたい
・クリエイティブな生地を見たり特性を学んだりしたい
3.今回の受講内容を本格的に学ぶことは、下に掲げる仕事に就いた場合はプラスに
なると思いますか。
A.
B.
C.
D.
E.
F.
G.
H.
I.
J.
K.
L.
テキスタイルデザイナー
58
産地職人
42
生地問屋
51
繊維商社
49
ファッションデザイナー
53
アパレル
26
パタンナー
23
販売員
21
百貨店・専門店等バイヤー
30
紡績メーカー
41
縫製工場
38
その他プラスになると思う仕事があれば書いてください。
インテリア、舞台衣装、
受講学生:文化ファッション大学院大学 ファッション ビジネス研究科
ファッションマネジメント専攻 ファッション経営管理コース10名
実施日:平成26年12月1日
【
反
応
調
査
項
目
・
集
計
】
プログラム大要を受講して感じたことを、次の質問項目ごとに答えてください。
今回の受講内容を本格的に学ぶことは、下に掲げる仕事に就いた場合はプラスに
なると思いますか。
A.
B.
C.
D.
E.
F.
G.
H.
I.
J.
K.
L.
テキスタイルデザイナー
10
産地職人
6
生地問屋
8
繊維商社
10
ファッションデザイナー
5
アパレル
4
パタンナー
7
販売員
5
百貨店・専門店等バイヤー
6
紡績メーカー
8
縫製工場
5
その他プラスになると思う仕事があれば書いてください。
4 .このプログラムに加えてほしい内容があれば書いてください。
・デザインとは違い触れてこそのテキスタイル、ぜひ産地に行きたい
・繊維の種類等は国際化に向けて英語表記を習うことが必要
117
受講学生:文化学園大学造形学部生活造形学科テキスタイルワークコース21名
実施日:平成26年12月2日
【 反 応 調 査 項 目 ・ 集 計 】
1今回の受講内容を本格的に学ぶことは、今の自分にとりプラスになると思いますか。
A.
B.
C.
D.
大変プラスになる。
プラスになる。
どちらともいえない。
プラスにならない。
10
11
2今回受講した内容を、機会があれば本格的に学びたいと思いますか。
A.
B.
C.
D.
大いに学びたい。
学びたい。
どちらともいえない。
思わない。
7
14
3今回の受講内容を本格的に学ぶことは、下に掲げる仕事に就いた場合はプラスに
なると思いますか。
A.
B.
C.
D.
E.
F.
G.
H.
I.
J.
K.
L.
テキスタイルデザイナー
産地職人
生地問屋
繊維商社
ファッションデザイナー
アパレル
パタンナー
販売員
百貨店・専門店等バイヤー
紡績メーカー
縫製工場
その他プラスになると思う仕事があれば書いてください。
19
14
17
15
11
10
7
7
14
11
12
4このプログラムに加えてほしい内容があれば書いてください。
・満足です。
・工場見学
・リプレコイルヤーンをみたい。
・製織工程の機器の写真を見たい。
・糸の種類を知りたい。
・製織中の映像を見たい。
モデルカリキュラムの構築に向けて
「我が国のファッションテキスタイル産業が国際化を
果たすために見えてきたことは、伝統のエッセンスを
取り入れつつイノベーションを実践すること。そして
一日も早くカリキュラムを構築・運用し、それを実践
できる有為な人材を育成することである。」
118
地方商店街を舞台とした
小学生への職業体験プログラムの構築
【ファッションビジネス】
主幹校:文化服装学院
119
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131
段階的学習ユニットの提供による学び直しの機会提供と
ジョブマッチングサポート
【社会人教育】
主幹校:文化服装学院 キャリア支援室
132
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ(ファッション)分野 職域プロジェクト 社会人教育】
「社会人教育において段階的学習ユニットの提供による学び直しの機会提供とジョブマッチングサポート」
(文化服装学院)
課題・ニーズ・背景等
取組の概要
○国際化など変化が大きく、早いファッション分野では、知識の
更新、学び直しは、業界の底上げのために重要である。
○企業は、即戦力となる優秀な人材を求めているが、うまく採
用できない傾向にある。大学や専門学校でファッションを学
び、企業で経験を積んだにもかかわらず、転職に失敗し、就
職が決まらないまま人的ネットワークも断たれ、フリーターや
ニートになる人も少なくない。
○業界の中核的な専門職種として「MD(マーチャンダイジング)」「バイ
ヤー」「総合職」があり、販売スタッフが将来のキャリアアップを
希望する職種である。
○販売スタッフへのキャリアアップのための社内研修を積極的
に取り組んでいる企業は、 大手アパレルや百貨店のごく一部
であり、中小規模の企業は時間を割けずにマニュアルの提示
にとどまる現状にある。そのため、「商品知識力」を有していな
い販売スタッフが多い。
成果目標(アウトカム)
○業界の中核的な専門職種である「MD」「バイヤー」「総合
職」を目指すためのキャリアアップ支援として、e-learning
コンテンツ(モデルカリキュラム)を作成・提供した。
○e-learningコンテンツの提供は、東京、大阪、広島、福岡
といった各地域のファッション系短期大学、専門学校の
『卒業生』、『在校生』、及び『アパレル企業の従業員』を対
象とした。
○e-learningコンテンツ(モデルカリキュラム)は、カリキュ
ラムの難易度に合わせて、レベル(Lv.)1~8に分けた。
○e-learningの全カリキュラム受講者には、総合修了試験
の得点による評価基準と修了証を付与した。
○受講を終えた受講生には、効果や満足度、課題、教材・
総合修了試験のレベル確認、次年度以降の事業実施計
画に対する確認を目的としたヒアリング・アンケート調査を
行った。
○未就職卒業生(フリーター、ニート)を中心に、再教育する
だけでなく、業界の未就職者を支援する「Fashion
Career Link」を通してキャリア支援を行い、人材を求める
企業と卒業生をマッチングさせている。
企業の大小に関わらず、目的を定めて向上を望めば学びの機
会が得られ、プランを現実化できる環境の構築と、雇用のミス
マッチの解消が求められている
段階的なカリキュラムによる学び直しと中核的専門人材養成の
機会提供により、受講者が希望する将来の可能性を広げる
○e-learningを用いた東京以外の各地域(地方)にも共通の学
習ユニットによる学習機会を提供した。
○結婚、出産を機に退職した女性への時間や場所に縛られず
に自由に学習できるe-learningを用いた学び直しと専門的知
識習得の機会提供による再就職を目指した。
○業界の未就職者・転職支援サイト「Fashion Career Link」 を
通した全国のe-learning受講者と企業とのジョブマッチングの
機会提供による就職・転職を支援している。
○業界の中核的人材である「MD」「バイヤー」を目指す販売スタッ
フへのキャリアアップ支援として専門的知識の習得と業界の
活性化を目指した。
○礼儀作法や接客態度、コミュニケーション能力などの基本的・
基礎的知識の学び直しと商品知識力などの専門的教育の学
習機会を提供した。
参加・協力機関等
体制イメージ図
就職支援サイト
職域プロジェクト【社会人教育】
産学コンソーシアム
【ファッション分野における
中核的専門人材養成
産学コンソーシアム】
職域
プロジェクト
女性
学び直し
専門的教育
再就職
就職
転職
e-learningによる「中核的人材(MD、バイヤー、総合職)」カリキュラム
①最低限必要となる基礎的・基本的なビジネスマナーの習得(Lv.1、2)
②専門的知識の習得(Lv.3、4)
③MD、総合職において、最低限必要となる基礎的・基本的知識の習得(Lv.5、6)
④MD、総合職において、即戦力として活躍するために必要な専門的知識の習得(Lv.7、8)
PDCA
職域
プロジェクト
社会人教育カリキュラム検討委員会
修了試験検討
評価指標
カリキュラム検討
第三者評価委員会
職域
プロジェクト
地方(地域)
客観性による評価
・プロジェクトの評価
・プロジェクトマネジメント
・方向性の示唆
・女性の学び直しの場創出
・ファッション系資格の整理
・ファッション界で求められ
る人物像の検討
職域
プロジェクト
社会人教育カリキュラム検討委員会
有限会社オープンクローズ
株式会社ダイドーリミテッド
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
株式会社トリニティアーツ
一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
株式会社インテリジェンス
学校法人杉野学園
学校法人上田学園上田安子服飾専門学校
東京外国人雇用サービスセンター
一般財団法人日本ファッション教育振興協会
文化服装学院広島校
香蘭ファッションデザイン専門学校
株式会社アドスインターナショナル
有限会社インディーロム
第三者評価委員会
アイ・ディー・ワークス
MORIパーソネル・クリエイツ
工学院大学
学校法人岩崎学園横浜fカレッジ
株式会社イトークリエイト
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」取組成果概要
【クリエイティブ(ファッション)分野 職域プロジェクト 社会人教育】
「社会人教育において段階的学習ユニットの提供による学び直しの機会提供とジョブマッチングサポート」
(文化服装学院)
取組内容
成果(アウトプット)
①委員会における企画・検討
●社会人教育カリキュラム検討委員会
e-learningによる中核的専門職種のカリキュラムについて、推進、問題点、改善点
の検討を中心に行った。更に、本プロジェクトの方向性などについても協議を行った。
体制:教育機関、人材育成機関、産業界から14名で構成
開催回数:計3回(7/29,10/21,2/3)実施
●第三者評価委員会
目的:本事業の客観性を確保し、多様な意見の反映を図るとともに、プロジェクト
に対する評価や改善点、方向性などを示唆した。また、受講者の達成度評価
を基にした評価を行った。
体制:教育機関、人材育成機関、産業界から5名で構成。
開催回数:計1回(2/5)実施
②e-learningによる中核的な専門人材養成講座
対象者:東京、大阪、広島、福岡のファッション系短期大学、専門学校卒業生、在校生
及びアパレル企業の従業員
受講者:444名
実施期間:10月28日(火)10:00~12月31日(水)23:59
教材内容:
(Lv.1、2)販売スタッフにおいて最低限必要となる基礎的・基本的なビジネスマナーの習得
(Lv.3、4)販売スタッフにおいて、必要となる専門的知識の習得
(Lv.5、6)MD、バイヤー、総合職において、最低限必要となる基礎的・基本的知識
の習得
(Lv.7、8)MD、バイヤー、総合職において、即戦力として活躍するために必要な専
門的知識の習得
業界の要望に基づいて、東京、大阪、広島、福岡のファッション系短期大学、専門学校の卒業生、在校生
及びアパレル企業の従業員を対象にe-learningを用いて、社会人、女性への学び直しの機会を提供した。
e-learningの内容は、業界の中核的人材が担う、「MD」「バイヤー」「総合職」などの職種に就くための専
門教育となり、構築された学習ユニットの中で、評価基準を明確にした。更に、未就職者に対する就職ア
ドバイス、ジョブマッチングを行い、ニート、フリーターへの支援も行っている。
成果の活用
H23
ファッション業界従事者の知識・技術の底上げを目的とし、「研修内容を等比級数的に広げていくこと」を念頭におき、グロー
バルなゼネラリスト、プロデューサーを養成することを目的とした。社会人教育での研修目標を、人間力、専門力、経営力の
3つの力に的を絞った。ファッション業界に3~4年従事し、仕事に問題提起できる人、及び異業種、他業種から転向した人と、
ファッション業界に7~8年従事し、問題提起し、それを現実的に解決し、発展させる能力を身につけた最終幹部候補の2つ
の研修を組み立てた。
H24
ファッション業界に7~8年従事している社会人、特に最終幹部候補を対象に、クラウド型インターネットサービスを利用した
講義・演習を実施し、表題「今年度事業を終えて、報告」の報告書を34部(参加企業26部、委員8部)配布した。問題意識の
共有と改善の方策について実施検証し、ファッション業界に従事した年数を問わず、幅広い職種の人々に共通し永続的に
必要であろう知識や技術の欠如、それが研修を通じて産と学、お互いに理解し合えた。
H25
e-learningに35社410名が参加し、企業と連携する基盤が完成した。e-learning実施前には、中核的専門人材教育に関す
るニーズ゙や取り組み状況 やe-learningの導入実績や未導入企業への関心度などを調査した。また、e-learningの受講後に
は、e-learningを使った社員教育の効果や満足度、課題、教材レベルの確認、業界が必要とする教材コンテンツなどの現状
把握と、来年度以降の事業実施計画に対する回答により、企業の方々のレベル基準を測ることができ、社会人教育として基
本となるテキストが完成した。e-learningと並行して、未就職卒業生(フリーター、ニート)を中心に就職支援するシステム
「Fashion Career Link」が開始し、未就職者支援の基盤ができた。そして、ハローワークのジョブカード、中央職業能力開発
協会と連携を図り、達成度評価基準の基礎を作成した。事業終了後には、事業報告書を533部(ファッション産業界(178社
178部)、公的機関(48機関100部)、ファッション系大学、専門学校、高校(220校220部)、eラーニング受講企業(35社35
部))に郵送し、文化服装学院HPでも公開した。
③アンケート調査
目的:e-learningの受講を終え、受講生への効果や満足度、課題、教材・修了テスト
のレベル確認と、来年度以降の事業実施計画に対する確認
対象:東京、大阪、広島、福岡のファッション系短期大学、専門学校卒業生、在校生、
アパレル企業従業員でe-learningの受講生
実施期間:1月5日(月)~1月28日(水)
回答数:122名
④達成度評価基準の作成
e-learning受講後に実施する総合修了試験の得点により、評価基準を設定した。
⑤修了証の付与
総合修了試験受験者に修了証を発行した。
⑥ジョブマッチング
未就職者及び転職希望者には、業界の未就職者・転職支援サイト「Fashion
Career Link」などを用いて、本事業の趣旨に賛同する多くのアパレル企業との
ジョブマッチングの機会を設けている。
⑦普及活動
・文化服装学院web内で内容公開
・産学官の計500箇所に成果報告書を配布
・「Fashion Career Link」を通じ、企業と卒業生に報告、情報発信
時間や場所に縛られずに自由に学習できるe-learningの利点を活かし、地方在住者、一線を退いている女性、未就職者
を始めとした業界人を対象に学び直しを目的に提供した。そのコンテンツ(モデルカリキュラム)は、業界の中核的な専門
H26 職種である「MD」「バイヤー」「総合職」を目指す販売スタッフにも対応した。また、カリキュラムのレベルを複数用意するため、
目標に応じての受講が可能となった。そして、MD、バイヤー、総合職としてのモデル・カリキュラム基準、達成度評価の普及
を図るため、e-learningの受講を終えた受講者にはヒアリング調査を実施した。更には、未就職者には、「Fashion Career
Link」などを用いて、本事業の趣旨に賛同する多くのアパレル企業とのジョブマッチングの機会を設けている。
133
eラーニング実施概要
eラーニング実施案内
月
教材1
10
28
:
10
『販売スタッフ
再入門
全問
【基礎編】』 制覇
『販売スタッフ
再入門
18問
【基礎編】』 以上
(全15問)
(全20問)
Level 1
Level 2
理解度チェック
教材2
教材2
『販売スタッフ
再入門
再入門
全問
【専門知識編】』 制覇
Level 3
Level 4
理解度チェック
教材3
教材3
開始
入門
【基礎編】』
教材3
『MD・バイヤー
入門
全問
制覇
【基礎編】』
4
『MD・バイヤー
全問
制覇
入門
【基礎編】』
(全15問)
(全15問)
(全20問)
Level 5
Level 6
理解度チェック
教材4
教材4
18問
以上
教材4
『MD・バイヤー
『MD・バイヤー
入門
全問
【専門知識編】』 制覇
入門
入門
全問
18問
【専門知識編】』 制覇 【専門知識編】』 以上
(全15問)
(全20問)
Level 7
Level 8
理解度チェック
各教材は2つのLvを制覇すると、
その教材の『理解度チェック』
が表示される。その内容は、教
材の解説を熟読して理解してい
れば解けるレベル設定。合格ラ
インに達するまで何度でもチャ
レンジ可能。
eラーニング受講
者における未就職
者及び転職希望者
へのサポート
23
59
・企業との面接の
機会を与える
・Fashion Career
Link によるキャリ
ア相談
※eラーニング受講
プロジェクト参加
校5校の卒業生限定
修了証発行
(PDFファイル)
『MD・バイヤー
(全15問)
最初は、教材1~4のうち、それぞれ
難易度が低いレベル(Lv1,3,5,7)の
教材が最初に画面に表示される。どの
教材からでも学習開始でき、それぞれ
15問制覇すると、その都度難易度が
高いレベル(Lv2,4,6,8)が画面に表
示される。
A評価:
100点~95点
B評価:
94点~85点
C評価:
84点~75点
D評価:
74点以下
E評価:
学 習 終 了
(全20問)
『修了試験』
受験者のみ
31
:
(全15問)
50
教材の修了者のみ受験可能
(全15問)
『MD・バイヤー
開始
『販売スタッフ
再入門
全問
18問
【専門知識編】』 制覇 【専門知識編】』 以上
評価基準
の付与
日(水)
『販売スタッフ
12
点数の高低による判定
開始
教材2
月
(全15問)
全
※
≪合計≫ 444名
(任意の教材・レベルから学習開始可能)
受講申込み者数(2014/12/31)
【卒業生】125名
【企業】 168名
【在校生】151名
~ 学 習 開 始
④【在校生の受講】
社会人を対象とする
本事業の趣旨と異な
るが、将来の中核的
人材となるため、受
講対象とする。
学習者登録
③【5校以外の卒業生4校】
10月2日(木)メール
・大阪文化服装学院、金沢
文化服装学院、名古屋学芸
大学、横浜fカレッジ
『販売スタッフ
再入門
全問
【基礎編】』 制覇
教材1
00
※未就職者及び転職希
望者に対するサポート
あり
②【昨年度受講企業24社】
9月17日(水)メール
開始
教材1
総合修了試験 (全 問)
日(火)
①【eラーニング受講プ
ロジェクト参加校5校卒
業生】
10月1日(水)、2日
(木)郵送(2,133名)
・上田安子服飾専門学
校、香蘭ファッション
デザイン専門学校、杉
野学園、文化服装学院
広島校、文化服装学院
『受講後アンケート』
(受講者全員を対象)
4つの教材の理解度チェックを全て合格
すると、総合修了試験が表示される。教
材及び理解度チェックをクリアしていれ
ば高得点が取れるレベル設定。1回のみ
受験可能。点数の高低による評価基準の
付与と修了証(PDF)をダウンロードで
きる画面が表示される。
修了者数(2014/12/31)
≪合計≫ 120名
(全受講者の27.0%)
【卒業生】 25名
【企業】
70名
【在校生】 25名
修了者へ付与した評価基
準の内訳
※( )内は卒業生、企
業参加者、在校生の順
A:6名 (5,1,0)
B:43名(9,29,5)
C:32名(5,18,9)
D:39名(6,22,11)
E:0名
修了試験受験後に受講生へ付与する評価基準(A~E)
A評価:100点~95点
『集中力を発揮することが得意であり、瞬時の判断と作業などの効率性に優れています。ファッ
ションに対する深い知識があり、情報収集力と自らトレンドを発信する発想力、予算やスケ
ジュールを適切に管理する予測・判断力など、多岐に渡る理解力があります。各分野のスペシャ
リストたちと折衝するコミュニケーション能力と統率力、販売促進をかける企画力に磨きをかけ
て、さらに外国語のスキルがあれば可能性が広がります。MD、バイヤーを目指して頑張って下さ
い。』
B評価:94点~85点
『責任感と忍耐力があり、物事に計画的に取り組み、最後までやり抜く能力があります。販売ス
タッフとして、市場流行のチェック、情報収集能力 、提案力、パフォーマンス力をレベルアップ
させることができれば、更に活躍の場が広がることでしょう。市場を先取りする嗅覚や、データ
を正確に読み取り分析して商品開発に活かす能力、さらにフェアなどを企画して販売促進をかけ
る企画力を高める努力を続けて下さい。』
C評価:84点~75点
『好奇心や積極的な行動力があり、明確な目的意識を持って主体的に学ぶ姿勢があります。販売
スタッフとして、着こなしの提案力や、商品・素材に関する知識、着心地感、シーズンテーマな
どの付加価値を「適切な言葉遣い・用語で説明できる」コミュニケーション能力が必要になって
きます。計数管理能力・マーケティング能力など、戦略的に数字を読む能力を高めることができ
れば、更に活躍の場が広がることでしょう。ただし、まれに理解不足が見られますので、これか
らも意欲的に継続して学ぶことが大事です。』
D評価:74点以下
『明確な目的意識を持って主体的に学ぶ姿勢があります。販売スタッフとして、業界の基礎知識
から接客マナーの基本的な理解、お客様からのクレームや返品・交換といった事後対応までは迷
わず対応できるレベルです。洋服のデザインの素晴らしさ、着こなしの楽しみなどを、目の前の
お客様に、自分の言葉で伝えられれば、クロージング率もアップすることでしょう。普段から、
「どんな物が売れるのか」を意識して仕事をし、世間の流行やニーズを敏感にキャッチする感性
を高めていけば将来のステップアップに結び付くはずです。しかし、所々で理解不足が見られま
すので、常に自分を磨き、スキルアップのための努力を惜しまないことが大事です。』
E評価:未解答
134
eラーニング受講結果概要(卒業生/企業参加者/在校生別)
登録
学習者数
(人)
29
16
上田安子服飾専門学校
香蘭ファッションデザイン専門学校
(人)
実際の
受講者数
受講率(%)
22
75.9%
14
87.5%
全修了者数
(人)
5
10
修了率(%)
17.2%
62.5%
杉野学園(ドレメ・大学・大学院含む)
32
23
71.9%
6
18.8%
文化服装学院(大学・大学院含む)
文化服装学院広島校
36
1
20
1
55.6%
100.0%
3
0
8.3%
0.0%
7
6
85.7%
1
14.3%
4
125
1
87
25.0%
69.6%
0
25
0.0%
20.0%
その他(服飾系の学校)
その他(服飾系以外の学校)
卒業生 計
株式会社アクセ
7
2
28.6%
0
0.0%
株式会社アセント
アツギ株式会社
17
5
16
1
94.1%
20.0%
14
0
82.4%
0.0%
株式会社キング
36
32
88.9%
28
77.8%
株式会社コメ兵
株式会社ジョンブル
21
43
18
26
85.7%
60.5%
16
5
76.2%
11.6%
株式会社谷シャツ商会
2
1
50.0%
1
50.0%
株式会社テクノア
株式会社トリニティアーツ
8
6
8
5
100.0%
83.3%
4
1
50.0%
16.7%
株式会社マナマナ
23
4
17.4%
1
4.3%
企業参加者 計
上田安子服飾専門学校 在校生
168
2
113
2
67.3%
100.0%
70
1
41.7%
50.0%
香蘭在校生
104
57
54.8%
22
21.2%
43
1
6
0
14.0%
0.0%
2
0
4.7%
0.0%
香蘭女子短大 在学生
文化服装学院広島校 在校生
その他(服飾系の学校) 在校生
在校生 計
合計
1
0
0.0%
0
0.0%
151
65
43.0%
25
16.6%
444
265
59.7%
120
27.0%
【参考データ】 昨年度における教材ごとのeラーニング受講者数、受講率、修了(達成)率
(人)
日本人らしさを国際社会に活かす
ビジネスマナー&コミュニケーション
いざという時に慌てない ITリテラシー・
教材2
パワーアップ講座
教材1
教材3 気付く能力を伸ばす マーケティング入門
教材4
延べ
修了者数
全登録者内
受講回数 1人当たり (全問クリ
修了率
(関係者を 受講回数 アした人
(達成率)
除いた数)
数)
(人)
(回/人)
(人)
(%)
学習者
受講者数
登録数 未受講者数 (1回でも受 受講率
講した人数)
教材名
ダイバーシティを意識できる マネー
ジャー養成講座
(人)
(人)
(%)
受講済内
修了率
(達成率)
(%)
410
224
186
45.37%
1981
10.65
103
25.12%
410
270
140
34.15%
1693
12.09
80
19.51%
55.38%
57.14%
410
250
160
39.02%
1001
6.26
95
23.17%
59.38%
410
283
127
30.98%
765
6.02
85
20.73%
66.93%
eラーニング受講結果【年齢内訳】
卒業生
~20才
登録学習者(全体)
~20才
5.0%
21~25才
1.4%
2.5%1.1%
26~30才
12.8%
31~35才
31~35才
0.0%
在校生
5.6%
4.2%
35.2%
0.0%
2.0%
19.9%
21~25才
0.0%
26~30才
8.9%
31~35才
14.4%
0.0%
0.7%
1.2%
26~30才
0.0%
~20才
2.4%
32.1%
31~35才
36~40才
36~40才
36~40才
36~40才
41~45才
22.6%
41~45才
41~45才
46~50才
21~25才
26~30才
26.6%
企業参加者
~20才
0.8%
3.2%2.4%1.6%
21~25才
41~45才
46~50才
21.8%
51才以上
51才以上
36.8%
28.8%
77.5%
46~50才
46~50才
28.6%
51才以上
51才以上
eラーニング受講結果【グループ別】
受講率 修了率
卒
業
生
受講率 修了率
Level 1
64.0%
40.8%
Level 2
36.0%
32.0%
理解度チェック 1&2
28.8%
26.4%
Level 3
33.6%
30.4%
Level 4
29.6%
29.6%
理解度チェック 3&4
24.8%
24.0%
理解度チェック 5&6
Level 5
39.2%
27.2%
Level 5
Level 6
26.4%
25.6%
理解度チェック 5&6
22.4%
22.4%
Level 7
25.6%
25.6%
Level 8
23.2%
23.2%
卒業生
総合修了試験
理解度チェック 7&8
総合修了試験
20.8%
20.0%
20.8%
Level 7
企
業
参
加
者
Level 6
理解度チェック 3&4
Level 4
Level 3
Level 2
Level 1
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
受講率
20.0%
50.0%
60.0%
70.0%
修了率
受講率 修了率
在
校
生
Level 1
39.6%
30.5%
Level 2
31.8%
29.8%
理解度チェック 1&2
20.7%
20.7%
Level 3
34.4%
30.5%
Level 4
27.2%
26.5%
理解度チェック 3&4
19.9%
19.9%
在校生
総合修了試験
理解度チェック 7&8
Level 8
Level 7
理解度チェック 5&6
Level 6
Level 5
理解度チェック 3&4
Level 5
30.5%
23.8%
Level 6
21.2%
20.5%
理解度チェック 5&6
16.6%
16.6%
Level 7
22.5%
19.2%
Level 8
18.5%
17.9%
理解度チェック 7&8
16.6%
16.6%
総合修了試験
16.6%
16.6%
66.1%
Level 2
55.4%
57.1%
54.2%
理解度チェック 1&2
50.6%
48.8%
Level 3
56.5%
53.0%
Level 4
52.4%
51.8%
理解度チェック 3&4
45.2%
45.2%
Level 5
53.6%
48.8%
企業参加者
総合修了試験
理解度チェック 7&8
Level 8
Level 8
理解度チェック 1&2
理解度チェック 7&8
Level 1
Level 4
Level 3
理解度チェック 1&2
Level 2
Level 1
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
受講率
修了率
30.0%
35.0%
40.0%
45.0%
135
Level 7
理解度チェック 5&6
Level 6
Level 5
理解度チェック 3&4
Level 6
46.4%
45.8%
理解度チェック 5&6
44.0%
44.0%
Level 7
48.5%
44.4%
Level 8
44.6%
44.0%
理解度チェック 7&8
42.9%
42.3%
総合修了試験
58.8%
29.4%
Level 4
Level 3
理解度チェック 1&2
Level 2
Level 1
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
受講率
40.0%
修了率
50.0%
60.0%
70.0%
eラーニング受講結果【開催期間における日付別受講状況 ①(2014年10月28日(火)~2014年12月31日(水)65日間)】
全教材を合計した受講状況(受講日別)
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
10月
11月
12月
1日2日
2日3日
3日4日
4日5日
5日6日
6日 7日
7日 8日
8日 9日
10日11日12日13日14日15日16日17日18日
21日222日23日24日25日
26日
27日
28日
30日 31日
2日 2日
3日3日
4日4日
5日5日
6日
8日 9日
9日10日
10日11日
11日12日
12日13日14日15日
16日117日
21日22日
22日23日
23日
24日
25日
26日
28日329日
30日 31日
28日
228日29日30日31日
9日
30日
31日
1日
9日
10日
11日
12日
13日
14日
15日
16日
17日
119日
8日
120日
9日
20日
1日
22日
23日
24日
25日
26日
27日
229日8日
29日
0日
1日
6日7日
7日8日
13日
14日
15日
16日
7日
118日19日
8日
19日
220日
0日
21日
24日
25日
26日
27日
227日
8日
29日
0日
31日
火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水
40 26 41 32 62 100 28 54 30 28 55 21 15 33 45 52 65 40 54 39 46 28 114 83 157 29 75 40 90 214 89 126 70 100 157 109 126 364 561 229 215 216 72 212 125 90 56 39 53 106 103 59 94 312 177 98 145 105 142 348 152 310 275 666 1204 9041
合計
eラーニング受講結果【開催期間における各教材の時間帯別受講状況(2014年10月28日(火)~2014年12月31日(水)
時間帯別受講回数
65日間)】
受講回数時間帯別構成比
7%
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
1800
2000
1%
20%
~3時
4%
~3時
~6時
~6時
~9時
18%
~9時
~12時
~12時
~15時
~15時
17%
~18時
~18時
~21時
18%
~21時
15%
~24時
~24時
時間帯
~3時
~6時
~9時
~12時
~15時
~18時
~21時
~24時
合計
合計
669
104
340
1651
1600
1349
1529
1894
9136
理解度 総合修了
理解度
理解度
理解度
時間帯別
Level 7
Level 8
Level 5
Level 6
Level 3
Level 4
Level 1
Level 2
7&8
試験
5&6
3&4
1&2
構成比
7.3%
99
72
23
48
51
21
51
71
23
105
68
23
14
1.1%
10
5
11
16
11
4
14
5
7
1
12
5
3
3.7%
47
40
10
49
41
4
39
24
9
40
24
9
4
18.1%
289
181
51
220
181
35
206
147
32
147
117
33
12
17.5%
190
235
55
203
153
35
203
150
36
173
114
33
20
14.8%
170
158
54
133
125
37
136
124
41
156
149
43
23
16.7%
234
156
54
190
142
51
171
155
43
136
136
41
20
20.7%
236
204
66
169
219
61
229
165
52
208
214
47
24
100.0%
1275
1051
324
1028
923
248
1049
841
243
966
834
234
120
136
eラーニング受講後アンケート回答結果①【回答期間2015年1月5日(月)~2015年1月28日(水)(回答者122名)】
設問
選択肢
回答数
回答率(%)
<回答者プロフィール>
[択一回答]: 性別
1) 男性
2) 女性
62
60
50.82
49.18
[択一回答]: 現在の年齢
1) 20才以下
2) 21~25才
3) 26~30才
4) 31~35才
5) 36~40才
6) 41~45才
7) 46~50才
8) 51才以上
20
26
29
24
13
8
1
1
16.39
21.31
23.77
19.67
10.66
6.56
0.82
0.82
[択一回答]: eラーニングに参加した経緯
1) 卒業校からのDM・ホームページなど
2)現在在籍している学校から
3) ファッション・キャリアリンク(FC-Link)
4) 現在在職している企業から
5)友人・知人から
6) 一般メディア(テレビ、雑誌等)からの情報で、eラーニングに興味を持っていた。
7) その他
18
20
4
65
4
0
11
14.75
16.39
3.28
53.28
3.28
0
9.02
[択一回答]: 出身校 (※中退も含む)
1) 上田安子服飾専門学校
2) 香蘭ファッションデザイン専門学校(短大含む)
3) 杉野学園(ドレメ・大学・大学院含む)
4) 文化服装学院(大学・大学院含む)
5) 文化服装学院広島校
6) その他(服飾系の学校)
7) その他(服飾系以外の学校)
6
26
9
8
0
10
63
4.92
21.31
7.38
6.56
0
8.2
51.64
[択一回答]: 現在の職業
1) 学生
2) 主夫・主婦
3) 家事手伝い
4) フリーター(特定の勤務先が決まっていないアルバイト・派遣社員)
5) 個人事業主(フリーのデザイナー、パタンナーなど)
6) パート・アルバイト(アパレル関連)
7) 派遣社員(アパレル関連)
8) 契約社員(アパレル関連)
9) 正社員(アパレル関連)
10) 会社役員(アパレル関連)
11) パート・アルバイト(アパレル以外)
12) 派遣社員(アパレル以外)
13) 契約社員(アパレル以外)
14) 正社員(アパレル以外)
15) 会社役員(アパレル以外)
16) その他
18
1
0
0
0
2
1
8
71
1
3
1
1
11
1
3
14.75
0.82
0
0
0
1.64
0.82
6.56
58.2
0.82
2.46
0.82
0.82
9.02
0.82
2.46
設問
選択肢
回答数
回答率(%)
[複数回答可]: アパレル経験(いくつでも)
1) ファッション販売スタッフ
2) ショップ店長
3) ショップ経営
4) バイヤー
5) ショップMD
6) メーカーMD
7) デザイナー
8) パタンナー
9) 生産管理
10) 品質管理
11) 研究開発
12) 物流
13) 営業・マーケティング
14) スーパーバイザー
15) WEBショップ管理
16) 広告宣伝
17) 広報(プレス)
18) VMD
19) チェーン店管理
20) 店舗開発
21) 総務人事
22) (人事以外の)教育研修
23) 経理・財務
24) その他
51
14
1
8
3
8
7
5
12
5
4
3
27
1
4
3
4
4
0
2
12
5
1
47
41.8
11.48
0.82
6.56
2.46
6.56
5.74
4.1
9.84
4.1
3.28
2.46
22.13
0.82
3.28
2.46
3.28
3.28
0
1.64
9.84
4.1
0.82
38.52
[複数回答可]: 学習に利用した端末(いくつでも)
1) PC
2) タブレット
3) スマートフォン
4) 携帯電話
59
10
79
4
48.36
8.2
64.75
3.28
eラーニング受講後アンケート回答結果②【回答期間2015年1月5日(月)~2015年1月28日(水)(回答者122名)】
設問
選択肢
回答数
回答率(%) 設問
選択肢
回答数
回答率(%)
設問4 [複数回答可]: 実際にやってみて、興味・関心を持って学習に取り組むことができた教材はどれですか。該当するもの
<本設問>
設問1 [複数回答可]:今回のeラーニング講座を受講しようと思った理由を3つ以内で選択してください。 (受講理由が4つ以上 を全て選択してください。
1) 販売スタッフ再入門 基礎編 (Level1、Level2、1&2 理解度チェック)
72
59.02
ある場合は、上位3つを選択)
2)販売スタッフ再入門 専門知識編 (Level3、Level4、3&4 理解度チェック)
64
52.46
1) スキルアップに役立ちそうだと思った。
80
65.57
3) MD・バイヤー入門 基礎編 (Level5、Level6、5&6 理解度チェック)
63
51.64
2)求職・転職活動に役立ちそうだと思った。
17
13.93
4)MD・バイヤー入門 専門知識編 (Level7、Level8、7&8 理解度チェック)
54
44.26
3) キャリアアップに役立ちそうだと思った。
28
22.95
5) 総合修了試験
22
18.03
4) 修了者特典の就職情報に興味を持った。
8
6.56
6) 興味・関心を持った教材はなかった
7
5.74
5) アパレル関連の検定試験を受けようと思っており、よい学習機会だと思った。
10
8.2
7) よくわからない
14
11.48
6) 教材の「販売スタッフ再入門」に興味を持った。
14
11.48
7) 教材の「MD・バイヤー入門」に興味を持った。
17
13.93
8)自分の知識レベルを客観的に確認してみたかった。
43
35.25 設問5 [複数回答可]: 実際にやってみて、今後のあなたの仕事や、スキルアップ、キャリアアップに役立ちそうだと思った教材
9) 過去に学んだことを復習・学び直しをしてみたかった。
18
14.75 はどれですか。該当するものを全て選択してください。
1) 販売スタッフ再入門 基礎編 (Level1、Level2、1&2 理解度チェック)
66
54.1
10) これまでに学んだことのないものを学んでみたかった。
17
13.93
2)販売スタッフ再入門 専門知識編 (Level3、Level4、3&4 理解度チェック)
71
58.2
11) どんな学習内容なのか興味をもった。
37
30.33
3) MD・バイヤー入門 基礎編 (Level5、Level6、5&6 理解度チェック)
70
57.38
12) eラーニングという受講形態に興味を持った。
11
9.02
4)MD・バイヤー入門 専門知識編 (Level7、Level8、7&8 理解度チェック)
64
52.46
13) 卒業校/在籍校/所属企業から受講を勧められた。
37
30.33
5) 総合修了試験
29
23.77
14) 友人・知人から受講を勧められた。
12
9.84
6) 役立ちそうな教材はなかった
3
2.46
15) (これまで他業界にいたが)アパレル業界に興味を持った。
3
2.46
7) よくわからない
20
16.39
16)その他
3
2.46
設問2 [複数回答可]: Q2: 今回の教材の中で、あなたが実際に(1回でも)学習した教材はどれですか。 学習した教材を全て 設問6 [複数回答可]: 1回も受講しなかった方、あるいは、受講したものの途中で受講を止められた方にお尋ねします。受講し
なかった理由、途中で受講を止めた理由について、該当するものを全て選択してください。 (※それ以外の方は、次の設問7
選択してください。
1) 販売スタッフ再入門 基礎編 (Level1、Level2、1&2 理解度チェック)
108
88.52 へお進みください。)
1)(未受講)学校や所属企業に勧められたが、自分としては最初からやる気がなかった。
2
1.64
2)販売スタッフ再入門 専門知識編 (Level3、Level4、3&4 理解度チェック)
90
73.77
2)(未受講)登録時はやる気があったが、実際にやる段階になったら、やる気が失せていた。
3
2.46
3) MD・バイヤー入門 基礎編 (Level5、Level6、5&6 理解度チェック)
87
71.31
3) (未受講)やる気はあり気にもなっていたが、1回もやらないうちに締め切りになってしまった。
5
4.1
4)MD・バイヤー入門 専門知識編 (Level7、Level8、7&8 理解度チェック)
75
61.48
4)教材内容が難し過ぎて、途中から受講するのを止めた。
3
2.46
5) 総合修了試験
59
48.36
2
1.64
5) 教材内容を見て、自分には必要がない/役立たないと思い、途中から受講するのを止めた。
6) (※1回も受講していない)
10
8.2
6) 自分にとって必要だと思える教材のみを受講し、残りは受講しなかった。
3
2.46
7) やる気はあったが、教材数、設問数が多すぎて、最後まで修了できなかった。
11
9.02
設問3 [複数回答可]: Q3: 実際に修了(合格)まで到達した教材はどれですか。 修了したものを全て選択してください。
8) やる気はあったが、仕事等で忙しく、最後まで修了できなかった。
29
23.77
1) 販売スタッフ再入門 基礎編 Level1
100
81.97
9) その他
9
7.38
89
72.95
2) 販売スタッフ再入門 基礎編 Level2
3) 販売スタッフ再入門 基礎編 1&2 理解度チェック
84
68.85
設問7 [複数回答可]: 今回のeラーニングの学習は、どのような時に行いましたか。該当するものを全て選択してください。
4)販売スタッフ再入門 専門知識編 Level3
82
67.21
1) 朝、自宅で。
5
4.1
5)販売スタッフ再入門 専門知識編 Level4
82
67.21
2)電車やバスなどで移動中に。
40
32.79
6)販売スタッフ再入門 専門知識編 3&4 理解度チェック
79
64.75
3) 駐車中の自動車の中で。
1
0.82
7) MD・バイヤー入門 基礎編 Level5
81
66.39
4) 会社や学校についてから、始業前に。
4
3.28
8) MD・バイヤー入門 基礎編 Level6
75
61.48
5) 会社や学校の休み時間に。
27
22.13
9) MD・バイヤー入門 基礎編 5&6 理解度チェック
71
58.2
6) 午前に自宅で。
3
2.46
10) MD・バイヤー入門 専門知識編 Level7
67
54.92
7) 午後に自宅で。
8
6.56
11) MD・バイヤー入門 専門知識編 Level8
68
55.74
8) 昼休みに。
7
5.74
12) MD・バイヤー入門 専門知識編 7&8 理解度チェック
68
55.74
9)ちょっとした隙間時間に。
22
18.03
13) 総合修了試験(※1回目で判定し修了)
62
50.82
10) 夜、自宅で。
43
35.25
14) (※修了した教材なし)
21
17.21
11) 休日に。
37
30.33
12) 布団の中で。
9
7.38
13) 深夜零時以降。
11
9.02
14) その他
13
10.66
137
eラーニング受講後アンケート回答結果③【回答期間2015年1月5日(月)~2015年1月28日(水)(回答者122名)】
設問
選択肢
回答数
回答率(%) 8) 受講を勧められたので軽い気持ちで始めましたが、知っておくべき基礎の基礎をしっかり復習できて非常によ
かったです。終了試験へ向けてかなりの問題数がありましたが、それも楽しみながら学べました。期間に限りがあ
るのが難点かと思います。可能であれば検定に出ないような問題(繊維の基礎知識など)が出れば是非受講した
28.69 いと思います。
設問8 [択一回答]: 今回のeラーニング講座の試み(学び直しのコンセプトなど)についての評価を選択してください。
1) とてもよかった。
35
2)まあよかった。
58
3) どちらともいえない。
20
4)あまりよくなかった。
7
5) よくなかった。
2
47.54
16.39
5.74
1.64
設問10 [択一回答]: 今回のeラーニング講座の難易度、教材内容、分量についての評価を選択してください。
1) とてもよかった。
26
2)まあよかった。
54
3) どちらともいえない。
33
4)あまりよくなかった。
7
5) よくなかった。
2
21.31
44.26
27.05
5.74
1.64
9) 習うよりも慣れろで仕事を覚えることが多いので、形式知として学べたのは良かった。上司も知らないことは教
えられないので。分量はもっと増やしてほしいです。受講状況の進捗を定期的に送って貰えたのはありがたかっ
たです。
10) 受講期間が短か過ぎる。最後まで修了したかったのに時間がなくてできなかったので、3カ月くらい期間を設
けて欲しかった。
11)10年以上アパレルの販売または店舗の管理職として業務を行ってきたが耳にする知識と耳にしたことがない
設問9 [択一回答]: 今回のeラーニング講座のテーマ設定(「販売スタッフ再入門」、「MD・バイヤー入門」)についての評価を
知識両方あった。知って損する内容は1つなかったが知らなくても業務に支障をきたすものもなかった企業として
選択してください。
1) とてもよかった。
34
27.87 も最低限の知識が何事も考えアイディアとして提案していく、または改善を要求する場合に必要と感じました。今
2)まあよかった。
58
47.54 回は参加させて頂きありがとう御座いました
3) どちらともいえない。
26
21.31 12) 販売編の問題の中には、自分の販売職経験とは違う答えもありました。(試着時の待機されるお客様の誘導
4)あまりよくなかった。
3
2.46 など)現場ではそれぞれ店舗ごとに配置やルールなど全て異なる事が多いので一つが正解ではないですが、 参
5) よくなかった。
1
0.82 考にはなりました。少し設問のジャンルが狭いように感じたので 次回はより多方面のアパレル関係の勉強ができ
ると嬉しいです。
設問11 [自由文回答]: 今回のeラーニング講座の試み、テーマ設定、教材内容、分量、配信方法などについて、ご意見・ご感
想を記入してください。(1,000文字以内で)
1) どの分野を勉強するにしろ、分量が多すぎるのではないかと思います。仕事の合間にできる量ではありません
し、時間制限などは必要ではなかったと思います。自由に好きな時間にやるには通信速度の問題などもあり、wifi
かパソコンでないとやれないかと思います。選択に柔軟性があり、その都度修了できるシステムを希望します。通
勤に1時間かからない地方ではやりにくいかと思います。
2) 専門学校で取得した検定内容と重なる部分があり、復習と力試しが出来る良い機会になった。店舗によって
やり方が違うというような問題内容もあったが、基本としての知識を得られるという認識ならよい勉強になったと思
う。販売のことを何も知らない人がこれを鵜呑みにすると、いざ働くときに戸惑いがあるかもしれない。回答を選ぶ
だけではなく、入力する問題が多数あり、しっかり覚えられたと思う。
3) とても良い体験ができよかったです。
4) かなり項目数が多く感じたが、内容は知らないことが多くとても参考になった。
5) 理解度チェックの設問数が少なく感じた。
6) 少し読みにくく、解答しにくい所がありました。1問ずつ内容に繋がりがあれば、知らなくても段々興味がわいて
くるのかな、と思います。コンセプトは良いと思うので、色んな業種の問題を作って欲しいです。他業種の勉強する
機会をありがとうございました。
7) 今回のeラーニング講座は、毎回理解度チェックを受講して次の教材に進むので知識の習得を実感出来るも
のでした。分量もしっかりあり納得出来た内容だと思いました。
13) いつでも隙間時間に受講できることが最大のメリットでした!!動画や絵コンテ等、今後はより視覚的に興味を
引く内容であればより良いなと思います。
14) とても為になるので続けてほしいです。
15) 各レベルをクリアした後でも理解度テストや修了試験を受ける前には復習をしたいので、正解回答と解説を
一覧で見られるようにして欲しいです。
16) 仕事の時期的に繁忙期に入っていたので、疲労などでこの分量をこなす時間が作れなかった。
17) なかなか空き時間にちょっとずつの受講が難しくて、休みの日に一気にやる感じで受講したため全て出来な
かったですが、また機会があれば受講したいと思いました!
18) アパレル関係に携わりながらも、担当業務には直接関わっていない分野(販売・接客面)の学習・復習が出
来たことが大変良かったです。また、仕事をしていながらも学習が出来るというメリットは今後も機会があれば
やってみたいと思います。
19) 設問の中に複数回答がいくつかありましたが、個人的には難易度が高く感じました。修了証の問題の中で複
数回答が出る分にはおさらいの意味も含め意図は分かるのですが、基礎編や専門知識編などで複数回答になる
と初めて知る知識もあるため、予想して回答する場面が多かったです。
20) 難易度が高く、自分の力量のなさが露呈された。
21) スマートフォンでの受講ができたのは非常に良かったです。移動中や少し時間が空いたときなどに少しずつ
受講を進めることができるので、あまり負担になりませんでした。教材内容に関しては、MD編が少し難しく、何度
か受講しなければ理解できなかったと思います。
22) 販売スタッフ入門は、とても為になるものだと思います。すぐにでも、店頭で行いたいと思える事がいくつかあ
りました。MD・バイヤー入門は、今まで学んだことのない分野でしたので、少し手こずりました。今後、為になれば
と思います。
23) 普段学ぶ事の無い内容も多くあり勉強になった。分量や配信方法は特に問題なし。
25) 最後の修了問題も回答があれば嬉しかったです。今回忘れていた事も沢山勉強する事ができ、良かったで
す。
26) 教材を持っていなかったので、いきなり問題に入ったのでびっくりしました。知らない事もあったので時間が掛
かりました。
eラーニング受講後アンケート回答結果④【回答期間2015年1月5日(月)~2015年1月28日(水)(回答者122名)】
設問
27) 正解した問題も繰り返し出題してもらいたかった。内容はとてもためになるので、一度正解したから次は新し
いものではなく、正解したものも繰り返し練習して習得したいです。再度この問題を出題したいにチェックが入って
いたのに気づくのが遅れて最初の問題を繰り返せなかった。ノートを取りながら受講していたので、休み時間が
すくなく長く受講することができませんでした。
28) 各項目ごとに分かりやすい内容になっていたためすすんで勉強できた。会社では得ることのできない知識が
習得できたため非常に満足しております。
29) 分量的にちょうど良かったです。繰り返し、どんな場所でも履行可能という所が大変助かりました。
30) 必要な基礎から応用まで学べて良かったです。
31) 時間がなく、あまり出来なかったのですが学び直しや、改めて確認する為に利用することが出来とてもよかっ
たです。また、こういった機会があればしてみたいです。
32) 大変勉強になったが、直接関わっていない事があり「大変な仕事だ」と思って、再度MD/販売員を
尊敬する気持ちが変わった。
33) 登録した事を忘れており、気が付いたら終了してしまった。次回同様の機会があった際にはしっかりと受講し
たいと思います。
34) 「合格点に至るまで繰り返しやる」というのはとても良かったです、1回で覚えきれないものも覚えるまで行え
るということはとても効果的だと感じました。また、復習機能があることにより覚えたこともまた思い出すことが出来
るのも良いと感じました。
35) スマートフォンで気軽に出来る点が良かった。
36) 修了後でも答えのみではなく詳しい解説も見れたらいいなと思いました。
37) 問題数が多く、大変でした。
38) 課題点
・合格した教材の再受講が分かりにくい。
・何度も同じ問題を解いていると、理屈で無く感覚で覚えてしまう
・素材関係の問題がもっと欲しかった
良い点
・学校で習った事が思い出す事が出来たので定期的に受講したい
・1回5問と言う配分が、空いている時間に利用するに絶妙であった
39) どのようにしたら合格なのかが分かりにくかったです。
40) 少し量が多くて、やりきれない人が多くいたと思う。
24) 問題量が多すぎる。長い、終わらない。
41) 教材数が多いように感じた。
42) 教材を進めるにあたりパソコンでのみしかログイン出来なかった。携帯やスマホて正しく動作すると通勤など
の時間を使って学習が効率的にできると感じた。
43) 当たり前だと思う問題もあり、スキルアップに役立つのか疑問に思った。又、受講期間が短く、多忙な時期と
重なり時間が作れなかった。
44) 良い教材も多数あり内容もよかったが、始めにログインがなかなかできず、期限間近まで対応ができなく進
捗できなかった。繁忙期と重なり、受講期限を超えてしまった。
45) 専門知識の取得に役立つが、内容において知識習得に不要と思われる内容も少なくはない。
選択肢
回答数
回答率(%)
設問12 [択一回答]: あなたは、今回のeラーニング講座を受けてよかったと思いますか。
1) とてもよかった。
2)まあよかった。
3) どちらともいえない。
4)あまりよくなかった。
5) よくなかった。
46
51
23
1
1
37.7
41.8
18.85
0.82
0.82
設問13 [択一回答]: あなたは、このようなeラーニング講座を、友人・知人に情報を伝えたいと思いましたか。
1) 伝えたいと思い、実際に伝えた。
2) 伝えたいと思ったが、実際には伝えなかった。
3) どちらとも言えない。
4) 伝えたいとは思わなかった。
23
38
46
15
18.85
31.15
37.7
12.3
設問14 [択一回答]: 今回のeラーニング教材は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会の検定試験「ファッション販売
能力検定」、「ファッションビジネス能力検定」に準拠した書籍教材を参考に作成されましたが、あなたは、一般財団法人日本
ファッション教育振興協会の検定試験を受けてみたいと思いましたか。
1) 既にこの検定を受験したことがある。
27
22.13
2) 既にこの検定の存在を知っており、興味を持っていた。
5
4.1
3) 興味を持った。詳しい情報・資料がほしい。
11
9.02
4) 興味を持ったが、受けてみたいかよく分からない。
36
29.51
5) どちらとも言えない。
29
23.77
6) あまり興味はない。
14
11.48
設問15 [自由文回答]: 前の質問で、興味があると回答された方に、無料で資料(受験案内)をお送りします。 よろしければ、
下欄に ①郵便番号、②住所、③お名前 をご記入ください。 (それ以外の方は、次の質問へお進みください。)
送付希望者15名
設問16 [択一回答]: あなたは、本eラーニングプロジェクトと連携するファッション系専門学校・大学卒業生向け就職・キャリア
支援サービス「ファッション・キャリアリンク(FC-Link)」をご存知でしたか。
1) 知っていて、既に登録している。
3
2.46
2) 知っているが、登録はまだしていない。
9
7.38
3) 存在は知っているが、どんなサービスかは知らない。
13
10.66
4) 知らない。
97
79.51
設問17 [択一回答]: (※企業や学校での団体受講の方は設問19へお進みください。) 個人で受講申込をされ、eラーニング
の全教材を受講し、総合修了試験まで修了された方で、求職中もしくは転職希望の方のみにお伺いします。(※それ以外の
方は、設問19へお進みください。) 今回のeラーニングの全修了者特典である「就職情報」は必要でしょうか。
1) 必要
9
7.38
2) 不要
12
9.84
3) どちらともいえない
15
12.3
138
eラーニング受講後アンケート回答結果⑤【回答期間2015年1月5日(月)~2015年1月28日(水)(回答者122名)】
設問
選択肢
回答数
回答率(%)
設問18 [自由文回答]: 前の設問17で、[ 1) 必要 ]と回答された方には、事務局から後日、ご連絡をさせていただきますので、
下欄に ①お名前、②メールアドレス、③(昼間連絡可能な)電話番号 をご記入ください。
7名
設問19 [複数回答可]: 今後、あなたが学んでみたいと思う学習テーマはどんなものですか?(いくつでも)
の基本マナー・一般常識> (いくつでも)
A1. 接客マナー(販売用)
A2. 一般ビジネスマナー
A3. 社会常識/一般常識
A4. ITリテラシー
<A分野:社会人
54
90
87
39
44.26
73.77
71.31
31.97
設問20 [複数回答可]: <B分野:一般ビジネス実務(初級)> (いくつでも)
B1. コスト感覚
B2. 企画書作成術
B3. 情報の収集/選別/活用法力
B4. 物流・流通の仕組み
B5. プレゼンテーション力
B6. クレーム対応術
B7. メンタルヘルス入門
B8. パワハラ/セクハラ
73
66
70
59
85
57
39
26
59.84
54.1
57.38
48.36
69.67
46.72
31.97
21.31
設問21 [複数回答可]: <C分野:一般教養/人間力アップ> (いくつでも)
C1. コミュニケーション力
C2. 気づく力/気配り/気遣い
C3. 聴く力/傾聴力
C4. 突破力
C5. 問題解決力
C6. 営業力
C7. 仕事に対する基本的な心構え
C8. 道徳/人間力
C9. 日本文化/伝統技術
C10. やりがい/生きがい
86
69
61
52
71
69
50
53
48
42
70.49
56.56
50
42.62
58.2
56.56
40.98
43.44
39.34
34.43
設問22 [複数回答可]: <D分野:アパレル専門知識> (いくつでも)
D1. アパレル/ファッション業界用語
D2. 販売スタッフ 応用編
D3. バイヤー入門
D4. MD入門
D5. VMD入門
D6. プレス入門
D7. アパレル商品知識
D8. 素材/テキスタイル知識
D9. 縫製技術
D10. 生産工学/生産の背景
D11. カラーセオリー/カラーコ-ディネイト
D12. スタイリング
D13. ファッションの歴史
D14. トレンド/流行予測
D15. ブランディング
79
47
46
59
44
50
66
77
66
47
54
59
59
68
67
64.75
38.52
37.7
48.36
36.07
40.98
54.1
63.11
54.1
38.52
44.26
48.36
48.36
55.74
54.92
139
設問
選択肢
設問23 [複数回答可]: <E分野:一般ビジネス知識(中級)> (いくつでも)
E1. ロジカルシンキング
E2. 数字の読み方・考え方
E3. マネジメント入門
E4. マーケティング入門
E5. ビジネスコーチング入門
E6. チーム・ビルディング入門
E7. 貿易実務
E8. 販売心理学
E9. 企画・生産のタイムマネージメント
E10. サプライチェーン(国内外の連携)
設問24 [複数回答可]: <F分野:起業> (いくつでも)
F1. アパレル起業を考える前の予備知識1 ~コンセプト/起業の心得
F2. アパレル起業を考える前の予備知識2 ~事業計画/資金調達
F3. アパレル起業を考える前の予備知識3 ~経営とは
回答数
回答率(%)
51
62
62
61
49
42
38
56
49
34
41.8
50.82
50.82
50
40.16
34.43
31.15
45.9
40.16
27.87
100
80
81
81.97
65.57
66.39
設問25 [自由文回答]: そのほか、本プロジェクトに関して、ご意見、ご感想、ご要望などありましたら、ご記入ください。
(1,000文字以内)
1) 問題の作り方は統一の方がよい。正誤問題です。正しいほうを選ぶだけでよいです。検定の引っ掛け
問題のようなものは必要でなはないです。
2) 企業内で有効なファッションのMBA相当の勉強が出来る事を希望しています。
3) 卒業校の先生にお話しを頂き、何かの縁だと思い受講。思い出す事も多く、会社の後輩に伝える事が
出来る知識もあった。通勤、昼休み、休日など少し時間が空いている時に出来るので、モチベーションが
保て最後まで受講が出来た。今後は、将来的に転職希望もあるので少しでも視野が広がる様になればと
思う。
4) 終了試験を受ける前におさらいをしたかったが、問題形式の出題がなく結果しか見れなかったので、結
局おさらい出来ないまま期限を過ぎてしまった。問題形式の出題がいつでも出来るようにして欲しい。
5) 引き続き取り組みたい。一年で1回ではなく、複数回やりたいです。
6) 勉強になりました。ありがとうございました。
7) 今回仕事が忙しい12月、1月でやってしまったので途中で断念しました。閑散期などにやった方がいい
と思いました。
8) このたび、受講する機会をいただき、大変勉強になりました。これを機に改めてファッションを学び直そ
うと思います。ありがとうございました。
ファッション産業人材育成高校連携プロジェクト
感性向上に向けてのカリキュラム開発
【高校連携】
主幹校:文化服装学院 生涯学習部
140
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」 取組成果概要
【クリエイティブ分野 職域プロジェクト】
(様式2)(別紙4)
「ファッション産業人材育成高校連携プロジェクト 感性向上に向けてのカリキュラム開発」
(学校法人文化学園 文化服装学院)
課題・ニーズ・背景等
体制イメージ図
普通・総合
*委員は、下記検討項目の実施
・検証・視察を行い、各校・地域
の特性やニーズを鑑み委員会
での発表や意見交換を行う。
高
工業・ 校 ファッション
・家政
商業
■生徒のモチベーションアップ
・遠隔授業検証
・職業理解推進検証
・情報発信手法の検証
(ファションショー支援)
文化服装学院
■教員の知識・技術向
・教員向け研修
上
■「魅力ある授業」づくり
・グローバル視点の検討
・クールジャパン発信の
視点検討
・産学協働プラン検討
<高校>
→
【高校内
連携する教科
イメージ】
・
家庭
・
情報
・
総合学習
・
社会
・
美術 等
職域プロ
ジェクト
委員相互のネットワーク構築
ファッション業界・
団体
地域・地場産業
〔コンソーシアム〕
ファッション分野における中核的専門人材
養成産学コンソーシアム
職域プロ
ジェクト
職域プロ
ジェクト
文科省・教育委員会
文化服装学院
職域プロ
ジェクト
「クールジャパン」「グローバル」
を視野に展開
委員相互のネットワーク構築と
実行可能な体制づくり
・高校(地域、県、国、教科、系統、
専門校・普通校、公立・私立等)、産
業界、専門学校との情報共有、技術
提供、連携体制の構築。
・産業界が求める人物像等の調査。
(地域性、業種等細やかなニーズ調査)
・実体験を持ったファッション教育教材・
仕組み開発。(人的ネットワーク含む)
・開発した教材・仕組みが、地域の特性
を活かし、永続性と多様性をもって活
用できる教材、仕組みかどうか、検証、
評価。
・ファッションを志し、職業に就き
たいとモチベーションを高くする
教育・仕組み等構築。
・地元のファッション業界等との
協働により教育プログラムを
構築し、高校生が誇りを持てる
職業選択と、企業にとっても後
継者不足や、情報発信力不足
からの伸び悩みを解消できる
仕組み。
↓ 【委員会の体制】
↓【体制 全体図】
職域プロジェクト
【高校連携】
事業開始時点の
成果目標
取組の概要
専門性が必要な要素
・現在家庭内で服の制作体験や、アパレル素材の知識等を得ることが難しくなっている。
(家庭内での技術、知識、感性の伝承力が低下している)
・ファッションの基本である「服」を深く知り、製作体験をする場が、「学校の家庭科の授業のみで」と いう
子どもが多くなった。
・広範囲に及ぶ専門性が必要なクリエイティブな世界としてアパレル(≒ファッション)産業を捉え、職業と
して意識する機会が少なく、学校に職業としてその世界に触れ、技術、知識、感性の教育力が期待され
ている。
・家庭科教育は、衣・食・住等扱う範囲が広く、かつ、それぞれに専門の技術・知識を必要とする。
それら全てを、生徒が興味を持って取り組めるよう指導するのに、各校、教員は 頭を悩ましている。
・教育委員会等が技術研修会等を開催しているが、専門分野外の先生が、その技術自体を研修期間
内で十分習得し、指導にあたることは困難である。
・ファッション産業界で中核的に活躍できる人材の養成には、生活を営む手段としての「被服」の範囲に と
どまらず、クリエイティブな「ファッション」として、情報や経済のグローバル化に対応した知識、風土・文
化が根強い地域性を見直し、日本人としてのアイデン ティティに気付き、保ち、付加価値として活用でき
ることが重要である。
・ファッション産業界の要請の変化から、業界を牽引する中核的専門人材の養成には、「ファッション」「デ
ザイン」に特化した学びを扱う「ファッション・家政・デザイン系」 「工業系」専門高校の中のカリキュラム
に留まらず、「情報」「美術」「社会(経済)」科目など、視野の広い情報共有・連携 の場が一層必要となっ
ている。
・地場産業は高い技術やユニークな地域性をもっていても、後継者不足等で衰退の危機にある。若い力
が寄与する革新者の養成と、情報発信の手法の検証、地場産業界との橋渡しの仕組みが必要。
参加・協力機関等
・家庭科を中心としたクリエイティ
ブ授業のカリキュラムの充実をし、
ものづくりを志す人の裾野を広
げ、楽しく主体的な学びを通して、
ファッションを職業として意識付
けうる、地域、県、国、教科を越
えた産官学連携による教育プロ
グラム・仕組み(人的ネットワー
クも含む)の開発。
・ものづくりの基本、情報収集
力・発信力、経済のグローバル
化に対応した知識等を、産業界
からの要請に応じて的確に習得
し、かつ地域特性を持った地場
産業の成り立ち等を理解し、日
本人のアイデンティティに気付き、
保ち、付加価値として活用できる、
ファッション業界の中核的人材の
養成。
・世界に発信できる仕組み・体制
構築
統 括
文化服装学院(専門学校)
【団体等】
【教育機関】
・高等学校: 9県 11校(公立・私立あり) ・教育委員会・教育センター
江別高等学校、九里学園高等学校、米沢
工業高等学校、小野高等学校、本庄高等
学校、農業高等学校、大垣桜高等学校、
香椎高等学校、福岡女子高等学校、
鹿児島女子高等学校、那覇工業高等学校
・専門学校・各種学校: 2県 2校
ヒロ・デザイン専門学校、沖縄ファッション
アート学院
福島県、埼玉県、
・全国高等学校長協会家庭部会
・全国高等学校家庭クラブ連盟
・全国家庭科教育協会
・日本アパレル・ファッション産業協会
【企業】
・イオンリテール株式会社
・㈱三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」 取組成果概要
【クリエイティブ分野 職域プロジェクト】
(様式2)(別紙4)
「ファッション産業人材育成高校連携プロジェクト 感性向上に向けてのカリキュラム開発」
(学校法人文化学園 文化服装学院)
取組内容
生徒のモチベーションUP! 学びの延長上として、誇りをもって職業選択をする
<本事業の基本方針>
■高校・教育委員会、団体、企業、専門学校等 連携
【委員会 (全3回)】
第1回 7月28日(月)11:30~17:30 文化服装学院内
・事業概要説明、委員顔合わせ
・各校、団体の立場から現状の確認
・高校生職業理解推進講座の視察
第2回 10月 4日(土)11:00~16:00 文化服装学院内
・第1回委員会後提出された意見・実現化に伴う要望に
ついての検討。
・実施された事例の発表、成果検証。
・企業の人事担当者から 企業の求める人物像について
第3回 1月24日(土) 11:00~16:00 文化服装
・実施された事例の発表、成果検証。
《生徒が職業選択の重要性に気付くために》
教員の情報入手、
専門性(業界の
実情)を学ぶ機
会の増強
【全国ネットワーク】
高校・地域・業界・専門学校・行政のネットワーク構築
~データベース化され、活用できる基本教育プログラム~
高等学校がレギュラー授業として組み入れることのできるプログラム開発
遠隔で・現地で 教員向け研修
《専門学校から講師を派遣》
インターネットを利用した遠隔授業
《専門学校から授業を配信》
効果、成果の検証
学校
職業理解推進講座(高校生・教員)
《専門学校と産業界のネットワーク
を活用》
魅力ある授業
地元企業との連携
《専門学校、高校、産業界の
ネットワークを活用》
生徒のモチベーションアップ
・事前に提出された来年度の実施事業案について検討
【実証・検証事業】
①モチベーションUP支援
教員の指導力向上
優秀な人材が育ち、
次世代の目標に
地元企業等産業界との
連携による社会的・
実践的教育のための
省庁 他 枠を超えた
連携体制の構築
進路(人生)設計
専門学校・短期大学・大学・大学院・就職
etc…
達成度の評価
産業界
グローバル化の促進
職業観
業界の更
希望者
成果(アウトプット)
「クールジャパンの発信」 「グローバル」を念頭に、
「魅力ある授業」展開に活かせる、「教員の知識・技術向上」と、
「生徒のモチベーションアップ」へ繋げる仕組み
・教員の情報入手、専門性(業界の実情)を学ぶ機会
地域・県・国・教科等を越えた人的コミュニティ、ネットワークシ
ステム、情報共有、技術提供の仕組み構築。
・高校レギュラー授業として組み入れることのできるプログラム
産業界のニーズを踏まえた技術・知識をベースとした、生徒が
主体的に考え、楽しく学べる被服(ファッション)に関する基本
教材の開発と仕組みの開発。
例)『売る~「安定経営戦略」を視点にした被服製作プログ
ラム』、『地域の繊維・アパレル産業等と協働できる実践
的デザイン・クリエーションプログラム』など。
・地元企業との連携による社会的・実践的教育
地元を中心としたファッション産業への就職促進。
(雇用の創出)
なる発展
・香椎高校―文化服装学院 (5回)
の増加
人的・物的資源の流入
・大垣桜高校―文化服装学院(3回)
・大垣桜高校―安山デザイン文化学校(韓国)
―文化服装学院(2回、12/4,2/2 )*3校合同 国際遠隔授業
ICT技術を
②グローバル化へ
積極活用
【全国の高校・地域・業界・専門学校のネットワーク構築化へ】
・3校合同 国際遠隔授業(12/4,2/2)
リアルタイ
・教員向け海外視察(タイ・バンコク)(10/12-16) *アパレル生産拠点における高校向け教育展開の調査
ム&リアル
③教員向け研修
で学びを
広げる
<講師派遣>
福島県教育センター (9/19)
⇒小・中学校家庭科教員向け *高校の入口として
<遠隔授業+現地の先生講義>
・開発したモデルプラン(基本の教育プログラム等)をデータベース化し、各学校、地域に合わせ、ア
熊本県高等学校教育研究会家庭部会+熊本県教育センター(2/12)
レンジ して活用できるようにする。
⇒高校家庭科教員向け
成果の活用
④情報発信の手法(ファションショー支援等)
・江別高校(9/6)、都立農業高校(11/8-9)
⑤産業界との連携
・第二回委員会での検討(10/4)
・地元企業等との連携による実践的教育手法の開発にむけて検討
「第7回高校生対象職業理解推進講座」(7/28~30)
■普及活動
・事業成果報告書
H25
ネットワークづくり
全国高校:約9校 団体
⑥職業理解推進講座
【第三者評価委員会(全1回) 】
・実践事例を蓄積し、情報共有、さらなる事例開発の元とする。
・産業界との連携により、業界認定教育プログラム化を検討。
2月19日(木)10:30~15:00
・問題提起
・先行事例研究
・新たな事例開発調査
141
H26
ネットワークの拡大
全国高校:11校 団体、企業
・プログラム実践 ・検証と改善
・全国への普及を検討
・グローバル化への調査
・新たな問題提起
H27
ネットワークの定着
全国高校:約15校団体、企業
・ネットワークシステム、授業
プログラム実践、検証と改善
(永続性と多様性)
平成26年度検証事業
②グローバル化へ
①モチベーション
UP支援
④情報発信の
手法
■先生方の学びから、生徒
の学びへ
■インターネット回線、
ICT技術を活用した
ライブ授業配信
「遠隔授業」
■専門学科の 学びの
広さ、深さを 企業へ、
地域へ、中学生へ!
【生徒の交流:グローバル視野で】
大垣桜高等学校(岐阜県)
― 安山デザイン文化高等学校(韓国)
直接交流:各校の代表者が文化服装学院
文化祭にて (1回 11月3日)
3校合同国際遠隔授業: (2回)
ネット回線を利用した授業方式を
取り入れ、専門性の高い内容の
初歩を、東京の旬な情報と共に
講義。
【農業高等学校(東京都)】
11月8日~9日 文化祭
ファッションショー支援
【先生方対象:海外視察 タイ】
平成26年10月12日(日)~16日(木)
【通常(レギュラー)授業に新しい風を!】
・香椎高等学校
(福岡県・2年目)
・大垣桜高等学校
(岐阜県・5年目)
*事前研修
平成26年9月24日(水) 13:30~16:00
「日本のファッション産業とタイ、ASEAN中の
タイ、世界の中の
タイ」講義
ICT技術を積極活用
リアルタイム&リア
ルで学びを広げる
【グローバル視野で】
今年度初の試みとして、
国内の高校と海外の高校の
3校合同遠隔授業を実施(授業交流)
大垣桜高等学校(岐阜県) ―
文化服装学院(東京) ―
安山デザイン文化高等学校 (韓国)
第一回:12月4日(木)
第二回: 2月2日(月)
【江別高等学校(北海道)】
9月6日(土) 体験入学会
中学生対象にミニファッションショー
実施
⑤産業界との
連携
■地域の特性を活かした
産業人育成プログラム構
築に向けて
③教員向け研修
■生徒の個性を引き出す
魅力ある授業づくりへ
【第二回委員会にて】
企業の求める人物像と、高校教
育の現状について話合い。
【講師派遣】
福島県教育センター
9月19日(金) 於:福島県教育センター
対象:小・中学校の家庭科の先生
*高校の入口として
・学びの各段階での産業人育成
の教育目標を明確にする。
⇒高卒者の離職率が高い
・産学が連携し、継続的な成長に
向けた、支援の仕組み構築が必
要。 ⇒現代の高校生の気質の
変化と、企業、社会情勢の変化
等情報共有。
【遠隔授業+現地の先生講義】
熊本県教育研究会家庭部会+熊本県教育センター
2月12日(木) 於:熊本県教育センター
対象:高校の家庭科の先生
⑥職業理解推進講座
■企業等の協力を得て、
東京で実施
ものづくりの魅力、働くことの楽しさ、大変さ、
難しさを講義、実習、企業・施設見学、先輩
の声を通して学ぶ3日間。保護者、高等学校
の承諾を得た上での参加。
回
実施年度
第一回
H20 年度
第二回
H21 年度
第三回
H22 年度
第四回
H23 年度
第五回
H24 年度
第六回
第七回
実施形態
概要
生徒 27 名
教員 7 名
3 コース設定
3 コース実施
生徒 51 名
教員 9 名
2 コース設定
2 コース実施
生徒 67 名
教員 8 名
2 コース設定
2 コース実施
生徒 34 名
教員 4 名
2 コース設定
2 コース実施
生徒 33 名
教員 7 名
H25 年度
2 コース設定
2 コース実施
生徒 32 名
教員 3 名
保護者 2 名
H26 年度 文部科学省委託事業
「成長分野等等における中核的
専門人材養成の戦略的推進」事業
2 コース設定
2 コース実施
生徒 13 名
教員 1 名
文化服装学院
独自開催
【参加県】
北海道
栃木県
長野県
長崎県
青森県
埼玉県
静岡県
熊本県
福島県 群馬県 茨城県
千葉県 東京都 神奈川県
岐阜県 広島県 佐賀県
鹿児島県
【参加人数】
4年生(定時制)
1名
3年生
82名
2年生
108名
1年生
66名
合 計
257名
①-1 香椎高等学校(福岡県)との遠隔授業
2014 年度
●対象:第2学年
●年間5回
「2014 年6月に開催される作品ショーのために」という希望により構成
「ファッション産業の仕組みとファッションショーの意義」
「デザイン力を鍛える~コンセプトからのデザイン発想、ポートフォリオへ~」
「シルエットと素材の関係
~日本発信の新素材と、素材を知ってデザインを考えよう」
「ビジュアルを活用したプレゼンテーションについて」
*3 月実施
内容調整中
①-2 大垣桜高等学校(岐阜県)との遠隔授業
●平成22年度~実施
2014 年度
●対象:第2学年(3回)、第3学年(2回)
パリとファッション
ファッションショーができるまで…
「お互いを知ろう!
~デザイン表現まで~」①
素材とデザインの関係、進化するテキスタイル
(*)3 校合同遠隔授業
「お互いを知ろう!
~デザイン表現まで~」②
安山デザイン文化高等学校(韓国安山市)との遠隔授業
●平成25年度~実施
2014 年度
●年間5回
平成 26 年度岐阜県より指定を受けた「専門高校生国際化推進事業」実施に向けたサポート授業
という希望により構成。
(*)3 校合同遠隔授業
●対象:第2学年
●年間2回
(*)3 校合同遠隔授業
「お互いを知ろう!
~デザイン表現まで~」①
(*)3 校合同遠隔授業
「お互いを知ろう!
~デザイン表現まで~」②
142
視察委員 12 名
<第一回~第七回のまとめ>
①モチベーションUP支援事業
●平成25年度~実施
参加者
3 コース設定
2 コース実施
文部科学省委託事業
「専修学校・高等学校連携等
職業教育推進プラン」
②グローバル化への取り組み
②-1 3校合同グローバル遠隔授業
岐阜県立大垣桜高等学校が、岐阜県より指定を受けた「平成26年度専門高校生国際化
推進事業」の実施と、本事業の「グローバルな取り組み」を相互協力のもと実施検証。
3校とは:
目 的:
・大垣桜高等学校(岐阜県)
・安山デザイン文化高等学校(韓国 安山市 *ソウル市郊外)
・文化服装学院(東京都)
ファッションを学ぶ同世代同士の国を超えた交流により、高校生に合った、
そして必要な グローバル教育カリキュラムの構築を目指す。
スケジュール: 8月 現地(韓国安山市)にて打ち合わせ
11月 2校代表者による直接交流(文化服装学院文化祭にて)
12月 第一回授業「お互いを知ろう!~デザイン表現まで~」①
*両校共に、自校、地元、県、地方、国の自慢、アピールポイン
トをプレゼンテーション
*相手校のプレゼンテーションを元に、デザインプレゼンテー
ションマップを作成。
2月 第二回授業「お互いを知ろう!~デザイン表現まで~」②
*プレゼンテーションマップに基づいたプレゼンテーション会
【大垣桜高等学校からの報告】
韓国での打ち合わせ
授業の準備風景
<成果と課題(途中経過)>
○安山の生徒の様子、発表に仕方、地域の特性などを少し学ぶことが出来た。
○本校の生徒も、この遠隔に向けて円滑に交流が出来るように、コミュニケーションの取り方を考え、
取り組むことができた。
○生徒の意識も変わり、ファッション業界においては、国際的な感覚が必要とされることが授業を通し
てわかった。
▲接続の問題が、本校にもある。県の備品を使いながら遠隔授業を実施するのは、セキュリティが厳
143
しいこともあり、便利なツール「ハングアウト」などを使用することが難しい。
②-2
海外視察(タイ)
目
的:ファッション製品生産のASEANのハブ(拠点)であり、成長著しいバンコク
において、日本でファッションを学ぶ高校生に必要なグローバルな視点、
要素(コンテンツ)、事例を調査、確認し、学校教育において教育プログラ
ムに活かせるヒントを探る。また、産学協働のプログラム構築のため、
協力関係の土台作り。
期
間:平成26年10月12日(日)~10月16日(木)
*事前研修
視
察
平成26年9月24日(水) 13:30~16:00
講師:元読売新聞社 アジア総局長 林田 裕章先生
地:タイ・バンコク
(服飾専門学校、服飾専門大学、テキスタイル工場(ERAWAN TEXTILE)
アパレル工場(THANULUX PUBLIC COMPANY LIMITED、タイ ワコール) 、他
視察参加者 :職域プロジェクト委員・統括責任者 /井手口和子(文化服装学院)
事務局 /三宅 貴子 (文化服装学院)
職域プロジェクト委員校
/各務 こづえ(岐阜県立大垣桜高等学校 服飾デザイン科)
/小林 千佳 (東京都立農業高等学校 服飾科)
/佐藤源太郎 (私立九里学園高等学校 家庭科)
/山盛 敦子 (埼玉県教育局産業教育担当 指導主事)
<敬称略>
【視察後の“気づき”と行動】
帰国後、授業の中でアンケートを実施。
内容は「あなたの夢はなんですか?」。
回答の多くは「安定した生活」「幸せな家庭」など将来がとにかく保障されたい。
⇒特に何がしたいという明確な夢、目標がない。
若者たちの多くが色々な事に挑もうとしなくなって行くとしたら不安なことだと感じる。
保障された社会を作るのは教育だけでは難しい。しかし教育でこの生徒たちにチャレンジすることを促
すことや、そのきっかけを作ることはできる。
卒業までの進路指導ではなく、その後にも続く進路指導にしていかなくてはと感した。
グローバル化を考えた時に必要と考えることは、まずは自国の文化を理解すること。米沢には米沢織
があるが。生徒たちは聞いたことはあるが実際に見たことがなく、説明することもできないのが現状。
来年度より、1年生の共通科目の被服分野で今後、米沢織の生産工程について
見学を取り入れて行きたい。
また、他教科の協力も得て(例えば、情報の授業でのプレゼンテーションソフトの技術を身
につけさせる。社会科の世界史・日本史分野の協力等)ただ行うで終わらないような指導を
行いたい。
タイ語に比べれば英語の方が分かると感じた。
ALTの先生にお願いし、調理の授業を英語のみで実施してみた。
⇒外国の言葉は難しいと思ったが、何とかなると思った。(生徒の感想より)
魅力ある授業へ
144
⑥平成26年度高校生対象職業理解推進講座 カリキュラム
<ファッション産業>
9:10
1
2
1日目
講義実習
9:20
~9:50
10:00
~10:50
集合 事務局よりあいさつ
ファッション業界のシゴトと就職
人の身体を知る
-誰もが楽しめるファッションの提案へ
3
11:00
~11:30
研究から実践へ
~ものづくりに必要な視点と手法
4
11:40
~12:30
「クールジャパンについて」
5
12:30
~13:30
13:30
~14:20
14:30
~15:20
7月
28日
(月)
6
7
文化服装学院 キャリア支援室 池田 衛先生
文化服装学院・服装形態機能研究所
主任研究員 高見澤 ふみ先生
経済産業省 商務情報政策局 クリエイティブ産業課 クールジャパン海外戦略室 室長補佐
皮籠石 直征 (かわごいし なおゆき)先生
休憩(昼食)
糸偏文化-日本の美意識
香染工房主宰 佐藤 幸香先生
”素材”からのものづくり
-世界に誇る”ジャパンメイド”
神山デザイン事務所 デザイナー 神山 勝雄先生
15:30
~16:20
「ファッションのプロトコールについて」
東京交通短期大学 准教授 板井広明先生
16:20
~16:30
校外実習について
事務局から
9:20頃
出発(文化服装学院)
アパレル企業 :Th e 日本のものづくり。ファッションビジネススタイルを切り拓く企業
(㈱三陽商会)
2日目
企業見学
大手百貨店 :消費者に新しい発見と価値を提供する、ファッション流通の雄
(㈱三越伊勢丹 伊勢丹新宿店)
7月
29日
(火)
日暮里繊維街 :ファッションテキスタイルを発掘
(㈱トマト) 素材からの発信。有名ブランドの生地も埋もれている! 問屋・小売業界の安さの秘密を探る
インキュベーション施設 :”デザイン”で起業を指す!道筋のひとつ
(台東デザイナーズビレッジ) これから羽ばたくクリエーター達と、彼らを支援するオトナたちの熱い想いに触れる!
3日目
先輩
との
懇談
18:00頃
文化服装学院前到着 解散
9:30
集合(文化服装学院)
9:40
~11:40
先輩に聞く 今…
旬のクリエーターとの懇談
11:40
~12:40
休憩(昼食)
3
12:40
~13:30
「知的財産権について」
タキヒヨー㈱ 法務・コンプライアンス室 室長 滝 英夫先生
4・5
13:40
~15:30
全体会
3日間を振り返って 意見交換
コーディネーター : キャリアプロデューサー 二上 武生先生
1・2
振り返り
7月
30日
(水)
ライブ配信
(大垣桜高等学校)
20代後半~30代前半のクリエーター3名
+ 新井正樹先生(オープンクローズ代表取締役)
●職人 角森 智至先生(㈱土屋鞄製造所)
●デザイナー 小暮 史人先生(Design Complicity)
●古着屋オーナー 古沢 麻珠先生(Anutrof(アヌトロフ))
平成26年度の総括
■ICT技術を活用した授業(教員研修含む)
・生徒(受講者)の集中力、モチベーションUPが見られ有効という検証結果。
・「リアルタイム」「双方向」の要素に加え、「リアル」(現地での教え)が不可欠であ る
ことがわかった。
・今後は、環境(学校のある地域、学校の教育方針、企業ニーズ等)に合わせた、
モデル的教育プログラム開発を模索へ。
例) 「ファッション系地場産業有 + 総合高校」 「商業都市 + 専門高校」
「普通高校 + 地元のアパレル産業を支える人材が欲しい」 etc…
■情報発信
・「ファッションショー支援」を通し、専門高校が現状行っていることを確認。
・高校として「入口」にあたる「中学生への情報発信」を実施し、効果が見られた。
・今後は更に、「誰に」、「何を」を検討し、手法の精査、開発、実践を模索へ。
■グローバルに向けて
・専門高校を中心に現状を確認。
・“ファッション”ならではのアプローチ法を更に模索へ。
■産業界との連携
・アパレル、全国展開流通企業、地場産業等現状の確認を実施。
145
平成27年度事業案
「個性を引き出す魅力ある授業づくり」で
生徒のモチベーションUPへ!
■教員研修 等
①熊本
専門教育における地域の教育力を「組織」として活用へ
*県教育センター、家庭部会、地元のファッション専門学校、
専門教育関係有識者等を 中心に
②福島県 高校の入り口となる「中学・小学校」へのアプローチ
*福島県教育センターを中心に
■産業界との協働、地域との連携
①米沢
「地方創生」とグローバルを視野に入れた取組みへ
*グローバル教育に特化している 私立九里学園高校を中心に
②福島県小野
「地元に残って地域に貢献できる人づくり」へ
*縫製工場が多く残る土地柄を生かし、「made in ABUKUMA」へ
福島県立小野高校
■情報発信の手法
重要検討課題の一つとして、高校との連携を更に強め、共に検証。
■職業理解推進講座
要望により、生徒のみではなく教員も対象へ
146
岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の
中核的クリエイター養成
【デニム】
主幹校:中国デザイン専門学校
147
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 取組成果概要
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
課題・ニーズ・背景等
取組の概要
日本のファッション産業は、繊維・染色加工・織物・
縫製・アパレル・流通・小売等の工程の機能分化が進
展したため、各工程の強みが全体の強みとして活か
されない構造になっている。また、アジア新興国の生
産技術の向上により、品質が向上し、生産工程による
競争力が低下している。さらに、これまで生産拠点で
あったアジア新興国がマーケットとしての価値を持ち
始め、新たなビジネスモデルの構築の必要に迫られ
ている。国際分業を進め、日本のデニム・ジーンズ産
業が付加価値を確保できるビジネスモデルを確立す
ることができる人材育成が急務である。
課題
・国際市場に対応したクリエイティブな人材の不足
・教育プログラムの整備
・国際競争力の高い人材の育成
体制イメージ図
成果目標(アウトカム)
本事業は、デニム産業が盛んな岡山県をモデル地区とし、
産業界の求める人材育成のための調査研究・開発・検証
および学習システム構築を行い、地域版デニム・ジーンズ
産業の中核的クリエイター学び直し教育プログラムの開発
と・実証を行った。
具体的には
1 調査
国内工場の視察調査
海外教育機関・企業の視察調査
2 開発
マーケティング教材開発
マネジメント教材開発
3 実証
学生向け実証講座の実施
企業実証講座の実施
参加・協力機関等
クリエイティブ(
ファッション)
分野コンソーシアム
平成23年度~25年度成果を踏まえ板、
地域版学び直し教育プログラム整備と実証
デニム・ジーンズクリエイター養成プロジェクト
クリエーション
実施委員会【12名】
ファッションビジネス
グローバルビジネス
社会人教育
本事業においては、世界の市場でも評価を得ている日
本のデニム・ジーンズのブランド構築やビジネスの展開に
ついて、これからのクリエイターに必要な知識や技術を育
成するための地域版学び直し教育プログラムの開発に取
組み、産業界の求める人材育成行うプロジェクトである。
本取り組みにより、既存社員や卒業生の知識技術の更
新、社会人の学び直しの教育基盤を整備する。産業界の
求める人材育成のための、ファッション産業の中核的専門
人材の養成を推進する。
最終的に目標とする人材は「日本のものづくり産業とし
てのデニム・ジーンズアパレルが、新たな価値を創造し、
構築の進展する国際分業体制でのポジションと期待され
る役割を担うグローバル化に対応したデニム・ジーンズク
リエイター養成を目指す。
分科会【6名】
社員研修実施
達成評価指標の活用
人材供給
単位互換検討
履修証明制度構築
教育コンテンツ共有
ファッション
デザイン
大学
デニム・ジーンズ
開発支援
企業研修実施支援
教育評価
日本ジーンズメーカー協議会
岡山県アパレル工業組合
デニム・ジーンズ業界・企業
○教育機関
学校法人第一平田学園 中国デザイン専門学校
学校法人山本学園 専門学校山形V.カレッジ
倉敷ファッションカレッジ
中国短期大学
久留米大学 文学部 情報社会学科
○産業団体・企業等
カイハラ株式会社
有限会社繊維流通研究会
有限会社美東
有限会社馬野
有限会社ザ・ライスマウンド
倉敷ファッション研究所
日本ジーンズメーカー協議会
1
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 取組成果概要
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
取組内容
1 調査
・デニム・ジーンズ最新生産技術調査
対象、規模:デニム・ジーンズ関係の工場
時期 :平成26年10月23日 久留米絣視察
平成26年11月13日 エドウィン秋田工場視察
・海外のファッション人材育成、人材ニーズの実地調査
対象、規模: シンガポール
ファッション関連大学・教育機関、企業 5箇所
時期 :平成26年12月8日(月)~平成26年12月10日
2 開発
・地域版学び直し教育カリキュラム・達成度評価の作成
マーケティング教材開発
マネジメント教材開発
(マーケティング100頁、マネジメント100頁)
3 実証
・学生向け実証講座の実施
対象、規模: 本校および協力専門学校学生
20名程度
時期
: 平成26年12月22日 1日間
・企業実証講座の実施
対象、規模: デニム・ジーンズ関連企業
社員 20名程度
時期
: 平成26年10月~平成27年1月
1日2時間~4時間 6日
4 成果の普及
・成果報告会の実施
規模
: 30人
時期
: 平成27年2月10日
・成果物の配布
服飾系専門学校 200校、ファッション関連企業等400社
・ホームページでの成果・成果物の公開
成果(アウトプット)
本事業では、世界の市場で評価の高いジャパンデニム・ジーンズのブランド構築やビジネスの
展開についての教育プログラムの開発に取組み、産業界の求める人材育成のための学習システ
ムの基盤整備を行う。本取組みにより、産業界の求める人材育成のための新たな学習システム
の基盤整備し、ファッション産業の中核的専門人材の養成を推進する。
成果は以下のとおり
・地域版教育カリキュラムに対応した教育教材の整備
・地域企業との連携による社員教育への実証と活用
成果の活用
・開発する地域版教育カリキュラム・達成度評価は、本校 デニム・ジーンズ科 正規課程の教育カリキュ
ラムに導入するとともに、社会人講座の実施と企業研修への活用を予定している。
また、協力専門学校において、マーケティング・マネジメントの教育教材を活用した社会人対象の30時
間程度の講座を実施し、検証を継続的に行う予定である。
・開発した教材、カリキュラム、達成度評価指標を協力企業・業界団体の協力のもと、社員教育、企業教
育への活用を行い、人材育成を推進する。
・開発した達成度評価指標が、産業界で活用できるよう実証を通して精査するとともに、デニム・ジーンズ
業界の職業能力認定制度と連携した、講座・研修に活用できるよう連携を強化する。
H23~H25
・コンソーシアム、各職域
プロジェクトにおける、標
準モデルカリキュラム、達
成度評価指標の整備
・専門学校教育カリキュラ
ム領域の明確化
148
H26
・地域版学び直し教育教材の
整備と実証
・達成度評価指標の検討
・地域企業連携の産地コラボ
レーション演習の検討
・産学連携による社会人(就業
者)教育の実施
H27
・社会人対象の講座実施、検証
・女性の学び直し教育機会の提供
と講座実施課題取りまとめ
・全国版標準モデルカリキュラム
の精査
・教育の質向上のスキーム構築
2
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト) 】「デニム・ジーンズ産業の中核的専門人材養成のための教育プログラム開発と実証」
(中国デザイン専門学校)
モデル・カリキュラムのイメージ
世界の市場で高い評価を得ている日本のデニム・ジーンズのブランド構築やビジネスの展開について、これからのクリエイターに必要な知識や技術を
育成するための教育プログラムの開発に取り組み、産業界の求める人材育成のための学習システムの基盤整備を行う。本取組みにより産業界の求め
る人材育成のための新たな学習システムの基盤整備し、デニム・ジーンズ産業の中核的専門人材の養成を推進する。
イメージ図
教育カリキュラムのユニット化
学習単位を1科目(30時間×4)の積上げ方式
による専門学校課程の再構築及びユニットごと
の学習機会の提供
産地コラボレーション
・工場見学
・新生地の研究、開発
・展示、販売企画
マネジメント
・事業運営、係数
・プレゼン
・リーダーシップ
・人材育成チームワーク
専門課程1年次 8科目(32ユニット)
専門課程2年次 8科目(32ユニット)
専門課程1年次
専門課程2年次
マーケティング
・市場調査
・競合分析
・ブランド企画
・トレンド分析
主な科目
・クリエーション
・パターン
・FB
・MD
産業人としての基礎的なスキル(知識+能力)を
習得
グローバルマネジメント
・海外進出企画
・海外市場調査
ジーンズファッション産業界で活躍できる基礎的なス
キルを身に付ける段階
グローバルファッション
ビジネス
・海外進出企画
・成功事例研究
ファッション教養
・歴史、業界研究
・国際基準
・コンプライアンス
主な科目
・デザイン
・パターン、縫製
・流通ビジネス
・基礎教養
①
⑤
⑨
⑬
⑩
⑭
ジーンズファッション産業界を牽引していく専門的スキ
ルを習得する
②
⑥
⑪
⑮
Step 2
③
⑦
⑫
⑯
④
⑧
Step 3
デニム・ジーンズに特化したスキル習得
産地コラボレーション・マーケティング・マネジメント
グローバルクリエー
ション
ファッションビジネス
演習
グローバルビジネス
演習
プロデューサー養成
ファッションの個別分野に特化した専門的スキ
ルの習得
レベル4
達成度評価
レベル3
産業人としての基礎的なスキル(知識+能力)を
習得
達成度評価
レベル2
ジーンズファッション産業界で活躍できる基礎的なス
キルを身に付ける段階
達成度評価
レベル1
達成度評価
Step 1
3
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト) 】「デニム・ジーンズ産業の中核的専門人材養成のための教育プログラム開発と実証」
(中国デザイン専門学校)
達成度評価基準・手法等のあり方のイメージ
達成度評価基準手法等のあり方
第3者評価
文部科学省
モデル・カリキュラム構成
④履修モデル
⑤科目詳細(1科目=学習ユニット×4で構成)
デニム・ジーンズ教育プログラム認定機構(仮称)
2.コマシラバス
Dユニット
Bユニット
①標準
カリキュラム
Cユニット
②科目概要
1.科目シラバス
Aユニット
③科目体系
学習者の達成度評価指標の検証
1コマごとの教育
項目と目標の明
確化
教育機関―教育プログラム申請
認定機構―申請教育プログラムの認定
教育機関
教育訓練実施
達成度評価指標・手法
科目または学習ユニット
科目または学習ユニット
自己評価
科目または学習ユニット
自己評価
科目または学習ユニット
教員評価
自己評価
科目または学習ユニット
教員評価
試験による理解
自己評価
教員評価
度チェック
試験による理解
自己評価
教員評価
度チェック
試験による理解
教員評価
度チェック
試験による理解
度チェック
試験による理解
度チェック
履修ロードマップ
科目
履修
評価
備考
A
○
B
Lv1
B
―
―
Lv1
C
○
A
Lv2
・
○
C
Lv3
・
・
―
―
―
―
・
・
学習者の達成度評価及び認定
既存の資格、能力認定のポジションの明確化と
活用
新たな学習者の達成度評価指標の開発
教育プログラムの検証
学習知識・技術の明確化
既存認定・検定試験の活用
新たな認定の構築
社会的な評価の仕組み作り
デニム・ジーンズ産業人材認定機構(仮称)
単位互換・キャリア段位制度・ジョブカー
ド制度への活用
149
4
デニム・ジーンズ産業の中核的専門人材養成のための教育プログラム開発と実証
育成人材像のイメージ
育成を目指す人材像
日本のものづくり産業としてのデニム・ジーンズアパレルが、新たな価値を創造し、構築の進展する国際分業体制でのポジ
ションと期待される役割を担うことのできるデニム・ジーンズクリエイター。
アジア新興国におい
ても高品質の生産が
可能となった
企画・開発等、生産工程以外から付加価
値 の創造が必要
グローバルに対応した新たな生産戦略が
必要
「マーケットに合ったものづくり」という視
点に立ったビジネスモデル構築が必要
アジア新興国の経済成長の結果、中間
層が増加し、アジア新興国の消費者を
マーケットとした製品を提供する必要性
が増加
学習ユニット積上げ方式
Step 3
単位制、
学習者の達成度評価
レベル4
レベル3
基礎・応用技術習得
●生産工程の付加価値が低下
●品質・価格の競争力の低下
新たな学習システム
Step 2
レベル2
Step 1
レベル1
職業人としての知識・能
力・素養
職業能力評価制度(
キャリア段位制度等)
CAD/CAM等の
生産工程のデジ
タル化が進展
国際分業を進め、日本のデニム・
ジーンズ産業が付加価値を確保できる
ビジネスモデルを確立することが重要
デニム・ジーンズアパレルの課題
服飾系専門知識・技術
デニム・ジーンズ
専門知識・技術
マーケティング力
マネジメント力
ものづくり現場力
語学力・グローバルコミュ
ニケーション力
中核的専門人材
育成人材像
プロフェッショナル
・専門知識・技術
・論理的思考力
・問題解決力
クリエイターマインド
・自律性、責任感
・主体性
・向上心
・情熱
コミュニケーション
・自己表現力、伝達力
・傾聴力
・グローバルコミュニケーション力
・チームワーク
日本のものづくり産業の次代を担う
グローバルに活躍できるデニム・ジーンズクリエイターの養成
イメージ図
5
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
視察調査1
久留米視察
日
訪
程: 平成26年10月23日(木)
先 : 久留米絣 卸問屋 「重松株式会社」
マーケティングの教材開発の参考事例として、久留米絣の卸問屋が展開している伝統工芸の
販売・流通の実情についてインタビュー調査を実施
久留米絣工房「藍生庵」
久留米絣の人間国宝である松枝玉記氏の孫。藍染と製造工程を視察
参加メンバー: 平田眞一、田口一子、戸田陽子、吉村恒夫、吉岡正勝、堂前亮平、江藤智佐子
考
問
察: 久留米絣が現在でも生産販売されている要因の一つは、200年以上続く歴史の中で日本全国
に流通販売網を構築したことである。また、第二の要因として、作業着から始まった絣を他の
アイテムに展開するとともに糸の太さ等に工夫を凝らし、高級感を出したことである。
現在でも、コートやワンピースまた、スニーカーやカバンなどの新たなアイテムへの展開が続けら
れている。重松株式会社は卸問屋であるが、企画デザイン室を有し、消費者のニーズを反映した
商品企画を行っていた。
一方、昔ながらの手織りによる久留米絣は、多くの工程を手作業で行うため製品化までに時間
がかかるとともに、非常に高価なものとなる。久留米絣の技法は1957年に国の重要無形文化
財に指定され、伝統工芸から芸術品へと昇華したことが手織りの工房が続く最も大きな要因で
ある。
6
150
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
久留米絣のアイテム展開
久留米絣ロングベスト(文人柄絣,のぼり柄)
久留米絣みつば柄コートジャケット(裏付き)
文人柄久留米絣ブラウス
高級久留米絣コートジャケット(裏付き)
久留米絣大ショルダー(藍/白)
久留米絣ボートネックワンピース(カーキ色)
久留米絣ワンピース(パープル・赤)
久留米絣チュニックワンピース(裏付き)矢羽柄
黒/黄
7
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
久留米絣の製作工程
1.整経
柄模様に合わせて絣糸と地糸の
糸数を割り出して、大枠に巻き取
る。
2.糸たき(精錬)
糸を強くし、不純物を取り除く為
に苛性ソーダ水で2時間ほど煮
沸します。
6.摺り込み
糸色と染め色以外の染色が必要
なときは、手作業で染色していき
ます。
7.乾燥
蒸すことで色を定着させ、その後
乾燥します 。
3.手括り
柄模様にあわせて染料が染込ま
ないように経糸をくくります。熟練
作業です。
8.経巻
経糸の柄を見ながら糸箱に巻い
ていきます。
4.藍染
十分に水に浸した後に染色を行
います。藍甕は薄い色から濃い
色へ順番に浸します。
9.緯巻
20本のトング(緯糸を巻く平板)
を並べて巻き取ります。
5.絣解・乾燥
手括りした粗そうを解きます。糸
色が現れます。
10.機械織
経糸と緯糸を100年以上大切に
使われてきた機械で織ります。
一日に織れる絣は20メートルほ
ど
8
151
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
秋田ホーセ外観
視察調査2
大川工場外観
エドウィン秋田工場視察
日
訪
程: 平成26年11月13日(木)
先 : 秋田ホーセ 株式会社 五城目工場
No1ジーンズブランド・EDWINの自社工場第1号として、昭和48年の創業以来30年を超える経
験と技術力を生かし、最先端設備と最新トレンドへの高い対応力を有する。裁断・縫製を視察。
秋田ホーセ 株式会社 大川工場
ジーンズMCD
EDWINメンズ商品の縫製を視察
株式会社ジーンズエムシーディ
ジーンズ洗い加工工場を視察
参加メンバー: 平田眞一、田口一子、佐伯晃、山本絵里子、丹野美幸、吉岡正勝
考
問
察: 他のジーンズメーカー、アパレル製品の中には既に100%近くを海外生産にシフトしているとこ
ろが多い中、EDWINは製品の60%程度を国内工場で生産している。各工程において様々な工夫
と最新技術を活用し、高い効率と生産性により、海外工場に負けない競争力を有している(通常
工場での1人当たりのジーンズ生産本数は20本/日程度であるが、視察した工場では、48本/
日と倍以上の効率であった)。空洞化の進む日本のモノづくりにおいて、創意工夫により国際
競争力を高めることができる可能性を感じることができた。
9
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
ジーンズの生産工程(秋田ホーセ株式会社)
1原反倉庫
2延反
6ナンバリング
3CAD画面
7身頃検査
裁断・縫製
4CAM
5CAMカット部分
つなぎ節
8サージング
9前ポケットテープ
10自動ヘム縫い
152
11後ろポケットステッチ
10
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
ジーンズの生産工程(秋田ホーセ株式会社)
裁断・縫製
14内股インター
12ポケットセッター
15ベルトステッチ
16革ラベル付け
13尻巻き
20検査
17ベルトループ付け
18リベット付け
19ハンガーシステム
21検針
11
22カーゴ出荷
集中集塵システム
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 取組状況報告(平成26年11月27日)
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
ジーンズの生産工程(株式会社ジーンズエムシーディ)
1専用カーゴにて製品入荷
2割りテープエ程
3部分ダメージエ程
6ストーンウオッシュエ程2
7ファイバープレスエ程
8検査工程
11検針工程
12専用カーゴにて.出荷
洗い加工
4シェービングエ程
9修正工程
5ストーンウォッシュエ程1
10ラベル付け工程
12
153
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
ジーンズの生産工程(株式会社ジーンズエムシーディ)
品質
企画・サンプル加工室
物性試験室
13
ヒゲ板作成
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
視察調査3
海外視察調査(シンガポール)
日
訪
問
程: 平成26年12月8日(月)~平成26年12月10日
先 : Design Singapore Council
デザイン立国を目指して2003年設立、国を挙げてデザインの核心と成長を推進するための機関。
多民族国家の中でのデザインの在り方、マーケティング研究等の情報提供に取り組んでいる
Shop視察
・ブギスエリア セレクト系のトレンドエリア(アラブ関連の生地販売店、オーチャード、高島屋)
・ブレッドアンドバター(岡山デニムコーナー)
・ザ デニムストアー
・Singapura Jrunway(日本製品をシンガポール ASEAN諸国に売るためのPOP SHOP)
NEWater Visitor Centre
高度な浄水技術で水をリサイクルする施設。マーケティングや現地工場等の基礎資料とする。
Civil Aviation Authority of Singapore
シンガポール空港施設内の物流施設(アジア諸国への商品展開の参考資料とする。)
MDIS(Management Development Institute of Singapore )
シンガポールの生涯学習機関。イギリスのブラッドフォード大学と提携(その他世界各国の大学と提携し、
カリキュラムを作成している)。
参加メンバー : 平田眞一、田口一子、吉村恒夫
考
察 : シンガポールがASEANの中心都市としてのポジションを確立し、今後のASEAN市場をリードして
ゆくと考えられる。
日本商品の販売価格は、日本での販売価格の3~4倍(ジーパン1本8万円程度)の価格であり、
継続的な展開を考えた場合にはネックとなる。価格戦略や多民族国家におけるデザインの多様性
等、今後日本のクリエイターがグローバルに商品を展開するため、及び教育の在り方を考えるため
の情報収集ができた。
14
154
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
DesignSingapore Council
Shop視察
MDIS(Management Development Institute of Singapore)
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平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
開発
開発教材の特徴
(実務環境)若年人口の減少、外資系を含むSPAの隆盛、ショッピングセンターの大型化などの環境変化に
よりジーンズ・カジュアル業界は製造、小売りともに競争が激化している。
物つくり製造マーケティングの分野では機能素材の開発など、年間を通して切れ目ないタイミング
での商品供給体制でニーズを掘り起こすことが求められる。小売マネジメントの分野でも、月間単
位からさらに細かい週単位のマーチャンダイジング手法が採用されるなどの手法進化がある。
(商品供給マーケティング内容に関する今回の主な改訂項目)
ⅰ)ジーンズに要求される消費特性と機能要素の位置づけの再確認
ⅱ)機能素材の知識とマーケケットインのタイミング 例)吸汗速乾、蓄熱、肌保湿のジーンズなど
ⅲ)新興理論「52週マーチャンダイジング」とジーンズ商品の立場
ⅳ)年間を通して新鮮な印象を与えるVMD
(ビジュアルマーチャンダイジング)手法の進化
ⅴ)来店客の心をとらえる積極的接客会話技術とロールプレイ
(社会的な関心事である安心・安全、トレーサビリテイ〈生産履歴〉
さらには環境保全意識の高揚に対応したマーケティング理論内容として)
ⅵ)「3R(リサイクル、リユースなど)」のジーンズの企画、特に「リユース」 (使用済ジーンズ衣料
やハギレなど使用)は新規デザインの発想だけでなく「学び直し」の観点からも有用な考え方
(マネジメント領域内容として)
ⅶ)オーバーストアを背景にした見切り処分ロス発生による損益圧迫を防止するためのP/L(売上総
利益率、営業利益率)などの基礎知識深化
(その他)国内外ジーンズブランド情報の拡充、素材を中心にした用語集の充実など
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平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
実証講座1
学生向け実証講座
日
対
内
程: 平成26年12月22日(月)
本社工場
象: 本校学生 20名
容: カイハラ株式会社様のご協力で、工場見学~実習を実施
三和工場
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平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
実証講座1
学生向け実証講座
1紡績
4糊付
2整経
5織布
3染色
6生機検査
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7整理加工
8加工検査•試験
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9出荷
平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
実証講座2
社会人対象実証講座
日
対
内
程: 平成26年10月~平成27年1月
象: 社会人 20名
容: 日本ジーンズ協議会のご協力により実施
NO
内容
NO
内容
トレンド分析
環境対応(エコロジー)とCSR対応
1
市場調査
『ジャパン・ジーンズの進化』~強みの発揮と国際化への道~1
4
2
競合分析
『ジャパン・ジーンズの進化』~強みの発揮と国際化への道~2
5 販売・販促マーケティング
3
ブランド企画
『ジャパン・ジーンズの進化』~強みの発揮と国際化への道~3
6 ジーンズの業務管理と計数・品質管理
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平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」 成果報告
【クリエイティブ(ファッション)分野(職域プロジェクト)】「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」
(中国デザイン専門学校)
今後の方針と課題
●グローバルクリエイターの育成
市場・環境等を含め、グローバルに展開できるクリエイターの育成が必要である。
ジャパンデニムは、その品質において高い競争力を有しているが、日本のデザイン教育における「販売先の国の
文化や適正価格、関税・輸送コスト等のマーケティングとマネジメントの知識」の強化が必要である。
また、語学(特に英語)については、別途、教育基盤整備に取り組む必要がある。
●産学連携の強化
本事業で実施した、工場見学・実習等を継続的に実施できる企業との連携体制の構築と関係強化が課題である。
●学び直し
視察したエドウィン秋田工場では、30代・40代の女性の活用に積極的であった。
社会人、女性等の学び直しの講座においては、企業人材ニーズの把握も重要であるが企業との連携により人材育
成を効率よく行うことが求められている。人材活用に積極的な企業との関係強化を推進する。
●教育の質保証と第3者評価
教員の育成、特に産業界の実務経験と技術の進化に対応する育成プログラムが必要である。
また、企業が認める教育目標と達成度評価指標に基づく教育内容の整備と、教育の質保証への取り組みが重要
である。
教育目標の明確化、これまでの教育目標とグローバル化を前提とした職業教育の能力体系の他国とのレベル合
わせや情報公開が今後の課題である。
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4.事業成果報告会
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ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム
事業成果報告会開催概要
日
時:2015 年 2 月 10 日(火)13:00 ~ 16:00
会
場:ホテルグランドヒル市ヶ谷
白樺西
来場数:約 100 名(教育界、産業界、官公庁、関係団体)
内
容:本事業の成果を広く周知し、産学連携における質の高い教育の推進を目的とし
て、「ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム」事
業成果報告会を開催した。当日は、文化学園理事長大沼淳が開会のあいさつと
して、今後のファッション教育における産学連携の取組みの重要性を述べると
ともに、本発表会開催にあたり各関係機関からご協力いただいたことに感謝を
述べた。次に、文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室
室長 白鳥綱重氏からは、21 世紀におけるファッション産業の在り方を見据え
ながらの人材育成の重要性について解説をいただき、そのためには学校だけで
なく、産業界のニーズなども汲み取りながらカリキュラム開発する必要がある
と述べられた。また、
「成長分野などにおける中核的専門人材養成の戦略的推
進事業」のこれまでの経緯と、来年度における事業概要などについてもご説明
いただいた。
各職域プロジェクトの発表では、一つのプロジェクトにつき 20 分程度を目安
に今年度の事業実施内容を報告した。発表を聞いた来場者からは、これからの
ファッション教育における新たな教育プログラムとその活用に対して、期待を
よせる声が聞かれるなど、非常に充実した内容となった。
最後に、文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室室長
補佐 倉本光正氏よりごあいさつをいただいた。本文部科学省委託事業は全体
として多くの機関(約 1600 機関)が参加していることが紹介され、この産学
連携の成果をさらに発展させ、実りある事業になることへの期待が述べられた。
※当日は、職域プロジェクト(ファッションクリエーション)の完成作品も展示した
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当日プログラム
○
開会
○
あいさつ(㈻文化学園理事長 大沼淳)
○
文部科学省ごあいさつ
(文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室長
白鳥綱重氏)
○ 「ファッション分野における中核的専門人材養成産学コンソーシアム」報告・質疑
(㈻文化学園国際ファッション産学推進機構)
○ 「地域連携によるファブリックに精通したファッションクリエーター人材育成プロジェクト」報告・質疑
(文化服装学院)
○ 「グローバルファッション人材育成カリキュラム地域普及プロジェクト」報告・質疑
(文化服装学院)
○ 「興隆するファッションテキスタイル産業のためのプロフェッショナル育成プロジェクト」報告・質疑
(文化学園大学)
○
「地方商店街を舞台とした小学生への職業体験プログラムの構築」報告・質疑
(文化服装学院)
○ 「段階的学習ユニットの提供による学び直しの機会提供とジョブマッチングサポート」報告・質疑
(文化服装学院)
○ 「ファッション産業人材育成高校連携プロジェクト 感性向上に向けてのカリキュラム開発」報告・質疑
(文化服装学院)
○ 「岡山県をモデル地区としたデニム・ジーンズ産業の中核的クリエイター養成」報告・質疑
(中国デザイン専門学校)
○
文部科学省ごあいさつ
(文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室長補佐 倉本光正氏)
○
閉会
※
発表資料は、本報告書第 3 章の各職域プロジェクトを使用した
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