法政大学 情報科学部 実世界指向メディア研究室 Computational Reality Laboratory ( 小池( 崇 )研究室 ) それを実世界で再現・体験することを コンピュータによってリアリティを創り, 目指した, メディア技術を研究しています.要素技術の研究だけでなく, プロトタ イプを実装することで,実際に体験可能な技術の実現を方針としています. 1. リアリティの取得 実世界の情報をより正確に, よりリアルに取得するために,4次 元光線情報 (4D ライトフィールド) の取得技術について研究して います. カメラアレイの開発やパノラマライトフィールドの生成を行 っています. また,n人称視点が人に与える影響も調べています. 2. リアリティの処理・生成 コンピュータグラフィックスやシミュ レーション技術を使って, リアリティを コンピュータで創りだす研究をしていま す. パノラマライトフィールドの作成例 camera camera camera 一人称視点 追従三人称視点 情報科学 (サイバー世界) [Jensen et al. 2001] Our method 固定三人称視点 実世界指向 物理学/化学 メディア 物理シミュレーションを用いたアニメーション 一人称視点と三人称視点における作業・動作の比較 タブレットサイズのカメラアレイ Path tracing 半透明物質の高速レンダリング /生物学 (実世界) 人 3. リアリティの再現 PCやタブレットの画面の中にとどまらず, プロジェクタやHMDを用いて現実空間 を拡張し, リアリティを再現する研究を行っています.拡張現実感だけでなく, バーチ ャルリアリティやDiminished Reality (隠消現実感) ,HMD向け実写映像コンテン ツ制作技術やライトフィールド・ホログラフィックディスプレイ, ドローンを用いたディスプレイ,食のディジタルメディアの研究 に取り組んでいます. 視覚情報と咀嚼音の重畳を 用いたクロスモーダル効果 電気刺激覚を用いた スープの味覚変化の実験 HMD向け360度全周実写 映像コンテンツの制作技術 ディジタルホログラフィディスプレイ 実験装置 研究室URL: http://tk-lab.org 連絡先: 小池 崇文 ([email protected]) (c) 2015 Takafumi KOIKE HMD向けリアルタイム 隠消現実感 ドローンを用いたディスプレイ の基礎検討 Computational Display 関連技術 Computational Displayは,光学・エレクトロニクス・情報科学それぞれを 融合したディスプレイ技術です.我々は,空中像やライトフィールド再生のための, 基礎技術を研究しています.今回は,HMDとドローンを用いた技術を紹介します. 1. パノラマライトフィールドと視線計測を用いた注視点に焦点が合う 実写映像表示 HMD 技術 ・ライトフィールドカメラで複数のライトフィールドを撮影し, パノラマライトフィールドを生成 ・視線方向検出機能付きのHMDで見ることで,注視点にピントが合う画像 (リフォーカス画像) を表示 パノラマライトフィールド 撮影装置 赤外線角膜輪郭追跡を用いた 視線検出 リフォーカス画像の生成例 HMDへのリフォーカスステレオ画像 の表示例 パノラマライトフィールドの例 (ライトフィールド: 光線の位置と方向を記録した4次元の情報) 2. プロジェクタの投影映像を介した可視光通信によるドローンの安定な 空間移動制御方法 多数のドローンを使った空中像ディスプレイ実現に向けて複数台のドローンを可視光通信を用いて 安定制御する手法の提案と原理実験を提案行っています. スカラーポテンシャルを用いた複数台ドローンの間隔調整 ドローンの移動を表すベクトル 場をスカラーポテンシャルの条 件を満たすように生成すること で,各ドローンは複数ある極小 値に落ち込む. これにより衝突 を避ける. 極小値 極小値 極小値 極小値 提案システム スカラーポテンシャル より求めたドローンの 移動ベクトルを表す ベクトル場 R, B成分画像 G成分画像 ホバリング安定用画像 グレースケール画像 投影画像 法政大学 情報科学部 実世界指向メディア研究室 ( 小池 ( 崇 ) 研 ) Computational Reality Laboratory 研究室URL: http://tk-lab.org 連絡先: 小池 崇文 ([email protected]) (c) 2015 Takafumi KOIKE 原理実験例 CEATEC2015展示
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