保護者の方へ 学校保健安全委員会の報告 H27.10 柳小学校 9月7日(月)2時15分から、会議室で「学校保健安全委員会」を行いました。 学校医の先生方、学区担当保健師、PTA会長をはじめ、 総務委員の皆様、学年代表の皆様、さらには、愛知教育大学 講師の鈴木一成先生にご参加いただき、25 名で和やかに会が 開かれました。 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。 心身ともに しなやかでたくましく生きる 柳っ子を育てるために - う歯(むし歯)予防・運動面を中心に考える- 上記をメインテーマに、報告と協議をしましたので一部をご紹介します。 むし歯の本数がまだまだ多い(中村区ワースト1)という現状です。永 久歯 のむし歯の数(現在151本)を半数以下にしたいと考えています。 今年 度は4・5・6年生でむし歯の数の増加が顕著に見られました。柳 小の むし歯の99%は第一大臼歯(=六歳臼歯)にできています。この第 一大 臼歯を1本もむし歯にしないことが重要です。 そこで、学校では、次のことを目標に取り組みます。 ○ ○ 奥歯のかみ合わせ、歯と歯ぐきの境目をみがくことを意識させる。 できる範囲の指導の充実と工夫。 など また、歯科の問題はご家庭との連携が欠かせないため、ご家庭では、次のことに取り 組んでいただけるよう、お願いしたいと思います。 ○ 朝夜の歯みがきを習慣にする。 ○ 生えて2~3年の間は特にむし歯になりやすいので、2・3・4年生の時には、保護 者の方が1日1回以上の仕上げみがきを行い、歯科医院でのフッ素塗布なども取り入 れる。 ○ 4年生で急激にむし歯が増えていることから、むし歯にならないように、高学年で も保護者の方に継続して仕上げみがきや点検みがきなどをしていただく。 ご家庭と協力して、むし歯の1本もない(治療したむし歯もない)児童をさら に増やすことが目標です。 児童期(6歳~12歳)での運動経験が体力、内面的な発達にとても 重要です。しかし、児童の様子を見ていると、元気に外で遊ぶ子と教室 で過ごす子の二極化を感じます。一日60分を目標に放課や下校後に遊 ぶ時間を確保できるよう取り組んでいきます。また、今回の数値的な結 果だけに着目するのではなく、体力を「活力」ととらえ、引き続き、 ①体育授業の工夫 、 ②なわとび集会やなわとびカードなどに取り組み、 心も体もたくましい、元気な柳っ子の育成に努めていきます。 -1- ☆ 「活力ある柳っ子」に! (愛知教育大学 鈴木一成先生から) 「体力」を「活力」と言い換えると、心も体も元気いっぱいという意味が色濃くなります。 具体例としては、 「自分からやってみよう。みんなでやってみよう。」という子どもの姿です。 こうした姿は、「アクティブラーニング(主体的・協同的な学び)」と呼ばれ、今後の教育の キーワードとなっています。また、早期から特定の種目に特化したアスリート経験は、その 後の成長にマイナスに働くことが分かってきています。そのため、小学校期では、多様な経 験の中から生まれてくる「自分からやってみよう。みんなでやってみよう」を大切にしたい ものです。柳小の努力点では、「楽しさ」を全教職員で探っているところです。 ☆ 学校医滝先生より 何でも、楽しみながら学ぶと入りやすい。むし歯予防には歯みがきは基本。 小学生でも歯肉炎があるのには驚いた。みがいていないせいだと感じる。みが いていないと口臭の原因にもなる。ていねいにみがかせたい。 ☆ 学校医(眼科)岩澤先生より 目にとって、タブレット端末やコンピュータゲームは良くない。授業時数上 無理だと思うが、医師として、健康面を考えると、1日に1回は体育があって もいいくらいと考えている。 ☆ 学校歯科医芦刈先生より 柳小の健康課題は、処置歯数(治療したむし歯)がとても多いことである。少 なくとも4年生までは、きれいにみがくのは無理なので、保護者の方が仕上げ みがきする必要がある。5・6年生はみがけているかチェックすること。むし 歯が減ってきている背景には、フッ素入りの歯みがき粉の普及とフッ素塗布の 効果が大きい。年2回程度のフッ素塗布をすることもむし歯予防には良いので、 おすすめする。保護者の仕上げみがきや点検みがきは小学校のうちは必要である。 ☆ 学校薬剤師井上先生より 子どもは外で遊ぶことが当たり前の時代で育ったが今は、当たり前とは言えない時代。で きるだけ運動するようにさせたい。また、「よくかむ」という習慣を付けることも大切なの で、よくかませたい。 ☆ 柳学区保健師湯川様より 3歳児健診でのむし歯の状況は、区内で3番目に良い。しかし、小学校に入ると悪くなっ ている。保護者の方には仕上げみがきと朝夜2回の歯みがきの習慣付けをお願いしたい。ま た、お子さんだけで歯医者に行かせることがあるかもしれないが、どんな治療をするのか、 口の中がどんな状態なのか、保護者が知っておいてほしい。 ☆ PTAのご意見等 ◇ 歯については、親の責任が大きいと考えています。朝夜きちんと みがかせたいです。 ◇ 4年生くらいまでは、子どもが嫌がってでも、仕上げみがきをしま した。最初は嫌がったが、そのうち慣れてきました。今もむし歯はな くきています。 ◇ 夏は暑くてなかなか外では遊ばなかったが、秋からはまた遊ばせた いです。 -2- 学校保健安全委員会では、 次のような模擬授業も行いました! 100 g 砂 糖 多 ② ① ③ ④ 20g 少 0g 口の中に 介された「おやつ歯ザードマップ」を使 とどまる時間短 いました。 中村区の養護教諭の先生たちの研究で紹 長 子どもたちがよく食べるおやつは、砂糖の量がどのくらいで、口の中にとどまる時 間が長いのか短いのか分かりますか? ①~④のどのグループに入るでしょうか? 子どもたちの好きなおやつは、①②の中に入る物がほとんどです。上手なおやつの とり方をして、歯の健康を守ってほしいと考えています。 ア エ ク サ セ タ ツ ナ ノ フ 氷アイスバー 1 本 イ 小魚 3 匹 ウ ポテトチップス 1 袋 グミ 1 袋 オ あめ 4 個 カ チーズ 1 個 キ するめ1枚 クッキー 1 袋 ケ クッキー 4 枚 コ ソルトクラッカー 4 枚 あんぱん 1 個 シ ケーキ 1 個 ス お茶 500 ㎖ 紅茶(ストレート)500 ㎖ ソ 炭酸飲料 500 ㎖ 果汁 100%ジュース 200 ㎖ チ みかんエキス入りジュース 500 ㎖ スポーツドリンク 500 ㎖ テ 牛乳 500 ㎖ ト アイスクリーム 1 個 プリン 1 個 ニ ゼリー 1 個 ヌ ヨーグルト 1 個 ネ くだもの 1 個 せんべい 2 枚 ハ キシリトールガム 1 個 ヒ チョコレート菓子 1 箱 ソフトキャンディー 1 箱 へ チョコレート 1 枚 上手なおやつのとり方 ・ おやつはさとうの少ないものを選ぶ。 →1日におやつでとれるさとうの量は20gまでにおさえる。 →①②はさとうが多いので、歯みがきやブクブクうがいをする。 →①②のおやつは量をへらすと、さとうも少なくなる。 ・ おやつの組み合わせを考える。 →☓チョコレート菓子と炭酸飲料 ・ ・ ・ ○チョコレート菓子と牛乳 おやつはダラダラ食べない。 おやつは、1日に1回(10時か4時)にする。 おやつはよくかむことができる歯に良いものを選ぶ。 -3-
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