トッパンのCSR トッパンの目指す 「企業像」 トッパンは、社会や地球環境と調和しながら成長を などをテーマに、NGOや有識者と対話を行いました。 また、次の「重要なテーマ(マテリアリティ) 」を抽出 する際にも有識者からの意見を確認しました。 続けるための基本的な考え方や活動の方向性として、 「TOPPAN VISION 21」を定めています。これは「企業 像」 と 「事業領域」 から成り立っています。 私たちは、この「企業像」の実現に取り組むことが、 重要なテーマ (マテリアリティ) の抽出 2014年度は、今後の重要性がより高まると思われる テーマを抽出しました。CSRの各テーマを「ステークホ 社会とトッパンが互いに、持続的に発展していくこと ルダーの評価や意思決定への影響」と「トッパンが経済、 に貢献すると考えています。 環境、社会に与える影響」の2軸で評価を行い、人権、 人財育成と多様性、環境、バリューチェーンでの社会 企業像 企業像は「企業理念」 「経営信条」 「行動指針」の3つから 成り立っています。 企業理念は、トッパンが最も大切にすべき価値観や 考え方、目指すべき姿を表しています。経営信条は、 的責任推進、プライバシー (個人情報保護)を、今後の 重要性がより高まるテーマと特定しました。 今後は、抽出されたテーマに関連する取り組みを促 進するとともに、重要なテーマは、随時見直しを行っ ていきます。 実際に企業活動をする際の規範を示しています。行動 指針は企業人として社会人としての基本的な考え方や 行動のあり方を定めています。 CSR活動 抽出のステップ ❶ 詳細課題の分類とテーマ化 ISO26000やGRIサステナビリティ・レポーティング・ガイドラ イン (第4版) の提示する詳細な社会課題を分類し、テーマ化し ました。 CSR活動は、トッパンの企業像を実現するために重 要な活動の1つです。 「国連グローバル・コンパクト」を 指 針 と し、 組 織 の 社 会 的 責 任 に 関 す る 国 際 規 格 ❷ 各テーマの優先順位付け 組織が取り組むべき事項に組織統治、人権、労働慣行、 各テーマを 「ステークホルダーの評価や意思決定への影響」 と 「トッパンが経済、 環境、 社会に与える影響」 の2軸で評価を行い、 優先順位付けしました。 環境、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティへ ●「ステークホルダーの評価や意思決定への影響」 の確認方法 ISO26000を参考に活動を行っています。 ISO26000は、 の参画およびコミュニティの発展の「7つの中核主題」を ・ステークホルダーダイアログの指摘事項 掲げ、ステークホルダーを重視しています。 ・SRI (社会的責任投資) の評価項目 ステークホルダーとの対話 トッパンは事業に影響力を持つ、または、事業によっ て影響を受ける可能性があるステークホルダーを「お客 さま (顧客企業、生活者) 「取引先」 」 「社会・地域社会」 「株 ・ベンチマーク企業の取り組み状況 ●「トッパンが経済、環境、社会に与える影響」 の確認方法 ・経営課題との関連性 ・企業像との関連性 ・トッパンのCSR活動の状況 主・投資家」 「社員」 と認識しています。 これらのステークホルダーから日々の事業活動を通 じて得られた意見を、CSR活動に取り入れています。 また、2014年度も、グローバル・コンパクト・ジャパ ン・ネットワークに参加し、人権やサプライチェーン 8 TOPPAN CSR レポート 2015 ❸ 社外の意見の確認 有識者との対話を実施し、今回の重要なテーマの抽出につい ての意見を確認しました。 トッパンの目指す 「企業像」 企業理念 経営信条 私たちは ち 第1章 基本原則 1. 基本的人権を尊重する 私たちは 誠意・熱意・創意にもとづく 常にお客さまの信頼にこたえ いろど 行動指針 活動を通じて 2. 高 い倫理観を持ち、良識ある社会人 として行動する お客さまとの信頼を築きます わざ 彩 りの知と技をもとに 私たちは こころをこめた作品を創りだし グローバルな視点に立って 情報・文化の担い手として 技術開発を行い 3. 法 令および社内規程を遵守し、公正 に業務を遂行する 独創性に富むマーケティングと ふれあい豊かなくらしに貢献します 4. 反社会的勢力との一切の関係を遮断 する 事業の刷新に努めます 5. 品 質の向上に努め、お客さまの満足 に資する作品を提供する 私たちは 社会的責任を認識し 2000年6月制定 地球環境との調和をめざすとともに 公正で開かれた企業活動を行います 6. 事 業に関わる情報の重要性を認識し、 適切に管理する 私たちは 7. 地 球環境の保全に積極的に取り組む ひとりひとりの能力とチームワークを 8. 変 化を捉え、新たな可能性に挑戦する 最大限に活かし 働きがいのある企業風土をつくります TOPPAN VISION 21 http://www.toppan.co.jp/corporateinfo/ vision/rinen.html 9. 社 会貢献活動や適切な情報開示を通じ て、社会からの信頼を醸成する 私たちは 新たな可能性を拓くことにより 10. 個 々の力を結集し、グループ総合力を 最大限に発揮する 企業の価値を高め トッパングループの 永続的な発展を図ります 2000年6月制定 2010年11月改定 第2章の具体的な行動指針はP33に掲載して います。 2000年6月制定 今後より重要性が高まるテーマ ステークホルダーの評価や 意思決定への影響 今後より重要性が高まる事項 ● ● ● 人権 人財育成と多様性 環境 ● ● バリューチェーンでの社会的責任推進 プライバシー (個人情報保護) 企業として基本的な重要事項 ● ● ● 労働慣行 公正な事業慣行 消費者課題 ● コミュニティへの参画および コミュニティの発展 トッパンが経済、環境、社会に与える影響 TOPPAN CSR レポート 2015 9
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