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今日の自動車には、あらゆる部分に組込み制御システムが使われています。それにより、車はより安全で快適になり、厳しい排ガ
ス規制を順守し、さらに電化や自動運転などのトレンドに対応することも可能になります。一方で、組込みシステムの複雑性に対
処するための開発プロセスや手法を迅速に取り入れることが大きな課題となっています。また、組込みセキュリティを搭載したイ
ンフォテイメントやその他の車載システムなどによるコネクティビティの増加は、車載組込みシステム設計に新たな課題をもたら
しています。
イータスが主催する車載制御開発シンポジウムは、車載組込みシステム開発に関するトレンド、手法、最新技術などについての情
報交換を目的としています。自動車メーカー、サプライヤーおよび関連エンジニアリング企業などの役員、管理職、技術専門職の
方々を対象とした内容となっております。日本と欧州の自動車業界を代表する著名な講演者をお招きし、2つの基調講演とそれぞ
れ6セッションからなる2つの分科会を予定しております。一方の分科会では、パワートレイン向けキャリブレーションの進歩に
つ い て、特 に モ デ ル ベ ー ス 適 合 や 実 験 計 画 法(DoE)な ど に 焦 点 を 当 て ま す。も う 一 方 の 分 科 会 は、仮 想 化 やXiL
(X-in-the-Loop)などのモデルベース設計や組込みソフトウェア開発をメインテーマとし、組込みセキュリティや組込みソフト
ウェアアーキテクチャについても取り上げます。
シンポジウム終了後には、懇親会を予定しております。
会場
日時
東京コンファレンスセンター品川
2015年10月9日(金)9:30∼17:30(懇親会 17:45∼)
さらに! 10月8日
(木)、専門技術セミナーも開催!! (詳細は裏面参照)
お問い合わせ・お申込みはこちら
http://www.sotuu.net/etas/EmSysSymposium2015.html
もしくは、こちらから
[email protected]
主催・運営事務局 イータス株式会社
〒220 -6217 横浜市西区みなとみらい 2-3-5 クイーンズタワー C 17F
TEL : 045 -222 -0900 FAX : 045 -222 -0956 E-mail : [email protected]
日時:2015年10月9日(金)
会場:東京コンファレンスセンター品川
プログラム概要
受付開始
開会の挨拶
午前
基調講演1(欧州トップサプライヤによる講演)
基調講演2(国内自動車メーカーによる講演)
昼食(立食形式)、製品展示会
午後
分科会A(6セッション)
分科会B(6セッション)
∼パワートレイン向けキャリブレーションの
進歩について∼
日本・欧州の自動車メーカー、
サプライヤによる講演
∼モデルベース設計、組込みソフトウエア、
組込みセキュリティなどについて∼
大学、欧州サプライヤ、国内ソフトウェア
サプライヤ、半導体メーカーによる講演
シンポジウム終了後:懇親会
*プログラム詳細は 2015 年 7 月頃に確定予定です
専門技術セミナー
車載制御開発のツール・ソリューション・手法などについての、技術的により深く具体的な内容についてのセミナーとなります。
モデルベース開発と組込みセキュリティについて取り上げるセミナー Aと、キャリブレーションの進歩についてフォーカスするセ
ミナー Bの2つのトラックを企画しております。開発の第一線でご活躍される技術職や専門知識を学ぶ学生の皆様にお役立て頂け
るプログラムとなっておりますので、是非ご聴講下さい。
日時:2015年10月8日(木)13:00 ∼ 18:00
会場:品川インターシティ会議室4&5
セミナー A
セミナー B
モデルベースデザインと組込みセキュリティ
パワートレインキャリブレーション(適合)の進歩
乗用車の複雑化とコネクティビティの進化に伴い、車載組込みシステムにとってセーフティ
排ガス規制の強化や、小型化・電装化などの技術トレン
だけでなくセキュリティも重要になっています。システム全体のセーフティとセキュリティ
ドと相まった車両バリエーションの増加により、パワー
を実現するためには、包括的かつ統合的な設計アプローチが求められます。本セミナーでは
トレインの適合作業は新しい課題に面していると言えま
組込みセキュリティとモデルベースデザインの個々の側面について概要を説明します。
す。控えめに推定しても、従来の手法やツールチェーン
モデルベースデザインについては、開発プロセスを通してシームレスな評価を行うことがで
きるXiL(X-in-the-loop)のコンセプトを紹介します。プラントとECUの仮想化によって、開発
初期の評価が可能になります。XiLアプローチの利点を享受するために不可欠な仮想ECUは、
標準化されたAUTOSARソフトウェアアーキテクチャによって容易に作成できます。
車載セキュリティはVサイクルの左右両側に関わります。Vサイクル左側では、AUTOSARな
どの既存の規格が、コストパフォーマンスの高いセキュリティの鍵となります。Vサイクル右
の ま ま で は、2020年 ま で に 適 合 工 数 は 現 在 の2倍 に な
ると予想されます。
この状況に対応し、効率性を向上するための鍵となるの
は、モデルベース適合、ガイド付き適合や自動適合など
の先進的な適合手法です。特に欧州ではこれらの適合手
法が既に広く取り入れられ、上記の要因にも関わらず、
側では、機能や安全性試験のための従来のテストツールにセキュリティ特性のテストを組み
新システムの開発サイクルをスピードアップすることに
込まなくてはなりません。開発・テストツールに密に取り入れることで、セキュリティテス
成功しています。日本でも先進的な適合手法が徐々に広
トのフロントローディングが可能になります。仮想ECUとモデル、または実ECUとソースコー
まりつつあります。本セミナーでは、先進的適合手法に
ドを使用して、開発のどの段階でもシームレスにセキュリティの実行と評価ができるように
ついて詳しく論じます。
なるのです。