てんかんに関わる心理的な問題

てんかんに関わる心理的な問題
記憶や注意などの認知機能の問題
てんかんに関わる心理的な問題
慢性疾患の心理的な問題
不安や抑うつなどの情緒的な問題
東邦大学医療センター佐倉病院 神経内科 尾形剛(臨床心理士)
独立行政法人国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センターより
てんかんに関わる心理的な問題
記憶や注意などの認知機能の問題
てんかんを引き起こす部位によって、異なる認知障害を引き起こす。
てんかん薬の服用(治療)に関わる諸問題
・服用忘れる。
・服薬の指示を誤解。
・副作用の経験がある。
・病気の存在を否定する。
・薬は効かない/必要ないと感じる。
・病気の十分な治療を受けたと誤解。
・薬への依存が怖い。
・費用(治療)が心配。
・良くなることに無関心/無気力。
・医療従事者が信用出来ない。
メルクマニュアル医学百科・家庭版より一部引用。
アンケート調査(山内,1986)
治療・服薬を守ることに関わる要因
(アドヒアランスに関わる5つの要因, WHO,2003)
患者の6割にあった回答
/
医療者への信頼関係
費用
就労
「いつも病気のことが気になっている」
∼理由∼
「いつ発作が起こるか心配だから」
「いつも薬を飲んでいるから」
「病気だということが忘れられない」
病状の理解
服用指示の理解
「治るかどうか心配だから」
「人に隠しているから、自分の病気のことが
周りの人に知られないか心配」
病状の否認
症
心の変化
てんかんに関わる心理的な問題
慢性期
発
服用忘れ
気持ちの整理
適応への努力
記憶や注意などの認知機能の問題
混乱・怒り
慢性疾患の心理的な問題
不安や抑うつなどの情緒的な問題
心のエネルギーが
自分の中へ
否認・拒否
心のエネルギーが
自分の外へ
のように
病気の前
ショック
独立行政法人国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センターより
参照:Kübler-Ross,E. 1969. On Death and Dying.および上田敏.1980.障害の受容-その本質と諸段階について-,総合リハビリテーション.
人物イラスト: ©WANPUG。使用許諾済。