地域型住宅グリーン化事業 ゼロエネ住宅に最大185万円補助

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vol.
2015 年 1 月23 日号
224
ハウジング・トリビューン【ウィークリー】
http://www.sohjusha.co.jp
今週のトピック解説
地域型住宅グリーン化事業 ゼロエネ住宅に最大185万円補助
国土交通省が2015年度の事業に盛り込んだ
グループの構築
「地域型住宅グリーン化事業」で、中小工務店
が建設するゼロエネルギー住宅に対し、1戸あ
建築士
事務所
プレカット
事業者
資源供給から設計、施工に至るまでの関連事業
者の連携体制により、地域における木造住宅の
生産体制の強化を図るもの。今年度まで実施し
ていた地域型住宅ブランド化事業の後継事業と
言える。流通事業者や建築士、中小工務店など
太陽光発電
建材流通
事業者
関連事業者の
連携体制の構築
たり最大185万円を補助する方針を示した。
地域型住宅グリーン化事業は、地域材などの
中小
工務店
補助対象(住宅)のイメージ
原木
供給者
長寿命型
太陽熱温水器
外皮の
高断熱化
長期優良住宅
1 戸当たり
補助対象費用の 1/2 かつ
100 万円を限度に補助
耐震性
高度省エネ型
長寿命型
製材
事業者
ゼロエネルギー住宅
認定低炭素住宅
劣化対策
計画的な維持管理
共通ルールの設定
•地域型住宅の規格・仕様
•資材の供給・加工・利用
•積算、施工方法
•維持管理方法
•その他、グループの取組
高効率給湯器
補助対象(建築物)のイメージ
1 戸当たり
補助対象費用の 1/2 かつ
(ゼロエネ住宅)165 万円
(低炭素住宅) 100 万円
を限度に補助
外皮の高断熱化
優良建築物型
長寿命型
1次エネルギー消費量が
基準と比べ少ない
認定低炭素建築物等
一定の良質な建築物
その他一定の措置(選択)
で構成されるグループによる地域型住宅の提案
・BEMSの導入
・節水対策
・ヒートアイランド対策
等
を募集し、優れた提案を国交省が採択。採択さ
補助対象費用の 1/2 かつ
床面積 1 ㎡当たり 1 万円
を限度に補助
地域型住宅グリーン化事業のイメージ
れたグループに所属する中小工務店によって供
給される木造住宅の整備に対し補助する。地域型住宅の提案
に普及拡大に弾みをつけたい」
(住宅局 住宅生産課 木造住
では、その生産に関する基本方針や共通ルールを設定する必
宅振興室)としている。
要がある。
地域型住宅ブランド化事業も追加募集を開始
補助の対象になるのは「長寿命型」
「高度省エネ型」
「優良
建築物型」の木造の地域型住宅。
また、国交省は今年度の補正予算に地域型住宅ブランド化
「長寿命型」は長期優良住宅。
「高度省エネ型」はゼロエ
事業の拡充も盛り込み、グループの追加募集を開始した。採
ネルギー住宅もしくは認定低炭素住宅。
「優良建築物型」は、
択されたグループに所属する中小工務店が供給する木造の地
地域性に配慮した木造の認定低炭素建築物(非住宅)などの
域型住宅に補助する。すでに2014年度の同事業に採択され
一定の良質な建築物となる。
ているグループは改めて応募する必要はなく、別途計画変更
「長寿命型」では1戸当たり100万円を上限に補助する。地
申請することで補助を受けられる。住宅については、木造の
域材を使用する場合の上限は120万円。
「高度省エネ型」では、
長期優良住宅が対象で、1戸当たり100万円を上限に補助す
ゼロエネルギー住宅については1戸当たり165万円を上限に
る。主要構造材の過半に地域材を使用した場合は、1戸当た
補助。地域材を使うと185万円が上限となる。認定低炭素住
り120万円が上限となる。今回、事業を拡充するにあたって、
宅については、1戸当たり100万円が上限。地域材を使うと
1業者当たりの戸数の上限をこれまでの5戸(被災地は10戸)
120万円が上限となる。
「優良建築物型」では、床面積1㎡当
から、10戸(被災地は20戸)まで引き上げた。また、新た
たり1万円を上限に補助する。
に店舗などの非住宅への支援として、グループの中小工務店
ゼロエネルギー住宅(地域材使用)で1戸当たり185万円
が供給する木造の認定低炭素建築物なども補助の対象とした。
の補助は中小工務店にとって活用するメリットは大きい。ま
床面積1㎡あたり1万円を上限に補助する。予算規模は10億円。
た、認定低炭素住宅への補助は今回が初めてとなる。
「認定低炭素住宅は普及が充分進んでおらず、これを機会
新規グループの募集受付期間は、第1期が1月20日〜1月
30日まで。第2期が2月2日〜2月13日までとなっている。
今週の主なニュース
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・住友林業 中大規模木造分野で三井住友建設と提携 木造と鉄鋼・鉄筋コンクリートを融合した建物を提案
・積水化学工業 住宅生産工場の「魅力化推進計画」
を実施 工場見学者10万人を目指す
・住友不動産 戸建分譲事業に本格参入 東京6現場
で新規分譲を開始
・LIXIL 狭い間口でも広い有効開口幅を確保できる上
吊式引戸を発売 2枚建と3枚建の2タイプを用意
・アキレス 室内用小型免震装置を開発 棚や什器な
どの下に敷くだけで地震の揺れの被害を軽減
・パナソニック エコソリューションズ社 業界初、グリ
ルにもIH熱源を搭載したIHクッキングヒーターを発売