「京都文教大学海外学術研究助成金」交付による海外出張報告書(1頁) 2015 年 2 月 5 日提出 申 請 年 度 2014年度 (平成 26 年度) 所 属 学 科 総合社会学科 目的 海外出張内容 (種別に○) 報告者・職 氏名 間 潘 「宗教と文化」国際学術シンポジウムへの出席 (コメンテーター、司会、研究発表) 訪問国・地域: 中国江蘇省南京市 期 教授 助成額 153,000 円 2014 年 4 月 24 日(木)~2014 年 4 月 28 日(月) 宏 立 ・ 学 会 ・ 会 議 ・ 調 査 ・研修/セミナー 4泊5日 4月24日・・朝、関空から上海経由で、夕方、南京到着。夜、主催者と打ち合わせ をした。 4月25日・・一日中、シンポジウムに参加。そのうち午前は研究発表を行った。 上記出張期間 の研究・調査等 活 動 経 過 4月26日・・一日中、シンポジウムに参加。そのうち午前はコメンテーター、午後 は司会を務めた。 4月27日・・午前~午後は南京市郊外調査。夕方、上海へ。夜、上海に宿泊。 4月28日・・午前、上海博物館訪問・関係者と交流。午後、上海空港へ。 夜、関空到着。 研究・調査 発表等概要 今回の国際シンポジウム「宗教と文化」の主催者は中国南京大学社会学院人類学研究 所と日本東アジア人類学研究会であり、協賛は日本文化人類学会東アジア公共人類学懇 親会であった。初の日中人類学者を中心としたシンポジウムとなり、両国の人類学者の 交流にとって非常に有意義だったと思う。参加者は南京大学、清華大学、復旦大学、雲 南大学、中国社会科学院など16の大学と研究所の中国人研究者のほか、国立民族学博物 館をはじめ日本の大学と研究機関からの研究者は11人、ボストン大学などの米国人類学 者も含まれ、レベルの高い研究会を行った。 「宗教と文化」という範疇における研究とはいえ、内容は非常に豊富であった。例えば、 次のような多くのセッションがあった。① 葬式と祖先崇拝、② 帝国・商業と宗教、③ 宗教の伝承、④ 儀式と音楽舞踏、⑤ 宗教・関係網と公益、⑥ 宗教・非物質文化遺産と 観光、⑦ 宗教景観と空間構築、⑧ 祭典と地方社会、⑨ 宗教と少数民族の文化伝統、⑩ 多元文化主義と新興宗教。また、総合討論を行った。 私は一日目の第一セッションにおいて、「福建省南部農村における宗族の祖先祭祀空 間および祭祀風習」といったテーマの研究成果を発表した。その内容は宗族の分節と祖 先祭祀空間の関係、社会基礎の維持、祖先祭祀の宗教的分析が含まれた。 二日目の最初のセッションにおいて、コメンテーターを務めた。また、午後のセッシ ョンにおいて、司会を務めた。 総合討論において、私は、日本人類学研究の特色を紹介したほか、研究者たちと深く 意見交換をした。 三日目の午前に、南京市郊外における現地調査(ワークショップ)では、南京大学人 類学研究所長らと一緒に行い、現場で調査や研究方法を交流した。 四日目の帰国前、上海博物館に行って、陳克倫副館長らと交流を行った。 「京都文教大学海外学術研究助成金」交付による海外出張報告書(2頁) 研究・調査発表等々の 成果の概要 □ 中国、米国、日本の人類学者は各自の最新の研究成果を交流し、研究動向を理解した。 □ 日中両国の人類学者の共同研究の現況と今後の方向性を再確認した。 □ 文化人類学の「宗教と文化」に関する応用研究の現状をより深く認識した。 □ 自分の研究成果の一部を発表し、好評を得た。 □ 本学の人類学研究および教育について、各国の研究者に紹介した。 成果発表 予定 研究・調査等の □ 現地での合同考察を通じて、参加者は互いに学術的な刺激が得られた。 図 書: 当シンポジウムの論文集は発行される予定。詳細は未定。 (主催者に確認) 授業時の活用: 本学の関係授業での活用をする予定。
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