地域活動レポート Vol.2 劇団さくらっ子 左から、平井ゆみさん、三科恵美子さん、山中淑子さん 「ぴゅあ総合フェスタ 2014」での寸劇 『女が会社を変えるとき~職場編』のワンシーン 山中 ぴゅあ総合フェスタでの寸劇は私たちの年間の活動 の中でも大きな位置を占めています。 音響機材のような高価なものは、県の助成金制度を利用 して揃えました。依頼団体から謝金をいただくことは殆ど なく、基本的に自分達の活動基盤は自分達の努力でまかな うことにしています。機材をそろえた当初は、マイクケー ブルの繋ぎ方など音響に関する知識も経験もなく失敗の連 続でしたが、現在ではメンバーの半分が使えるようになり ました。寸劇では場面転換の際、大きな布製の背景幕を張 って、その裏でおこなうのですが、そうした幕類もメンバ ーが力を合わせて製作します。 山中 平成 11 年に男女共同参画社会基本法が施行され、 その後、男女共同参画という言葉が一般にも認知される ようになって 10 年余りです。私自身も日本女性会議や NWEC の研修会にも参加してきましたが、年月が経ち、研 修現場でも最初の熱気が感じられなくなりました。以前は ぴゅあ総合フェスタでも、私たちと一緒にパフォーマンス を発表する団体が数多くいたのですが、ここ数年は減って いますね。活動を続けるモチベーションを保つことの難し さを感じています。今はまだ、男女が本当の意味で平等に なる道のりの途中です。その過程で私たちに何が出来るか ですね。 ― 「劇団さくらっ子さんは個性的なメンバーが揃ってい るな」という印象があります。代表や会計、広報といった 配役以外の役割分担はどのように決めていますか。 三科 持続して活動するために学校や地域への広報活動も しておりますが、毎年のように呼んでいただきサポートし てくださる団体があることも、私たちが続けられる理由の 一つです。どこかで私たちの寸劇をご覧になった方々がお 住まいの地域へ口コミで広めてくださったり、ありがたい です。私たちはそういう方々の前で一生懸命演技する。懸 命にやることって不細工なんですよ。でも、だからこそ伝 わることってありますよね。会場が一つになったときの達 成感がよろこびです。私たちのテーマが皆さんの心の中に 留まってほしいと願っております。 平井 代表任期は 1 年ですが、同じ人に何年もお願いして いた時期もあります。メンバーの中には家庭の事情などで そうしたことに時間が割けない方もいますので。実は私も 本当はそう言って代表をお断りしたかったのですが…。 三科 役を任される事で大きく成長しますしね。適材適所 で一人一役を心がけています。確かに個性的なメンバーで す。だからこそ良い面だけをぶつけていく事で、活動が良 い方向に向かうのでしょう。お互いの気心がわかってきた からこそできることだと思います。 演技面では指導者をお呼びしてアドバイスをいただけれ ば、もっと質の高い演技ができると思います。でも観てい ただいている方に私たちのメッセージを自然に伝えていく ことを考えると、自らが工夫して役創りしたほうがよいの ではと考えるようになりました。皆さん、熱心ですよ。 ― 活動の様々な場面で議論や工夫をされてきたのです ね。では最後にこれまで劇団さくらっ子として活動してき て感じたこと、これからの課題や展望についてお話しくだ さい。 平井 私も今出来ることをとにかく一生懸命やることだと 思っています。たとえば、『女性が会社を変えるとき~職 場編』という作品ですが、初演が 2007 年、それから 7 年 が過ぎて今年のぴゅあ総合フェスタで再演しました。7 年 過ぎて感じるのは、状況があまり変わっていないというこ とです。もちろん私たちの活動だけでなにかが変わるとい うことではありませんが、これからもこつこつと続けて活 動していかなければとあらためて思います。そうすること で、いつか実っていくと思いますので、これからも前進す る劇団さくらっ子をよろしくお願いいたします。 【劇団さくらっ子ホームページ】 http://gekidansakurakko.wordpress.com/ 3 ぴゅあ総合 これからの事業 女性の美と健康・リプロダクティブヘルス 「女性の美と健康のためのセルフケアセミナー」 「クリスマスケーキをつくりましょう!」 3.「女性の肌と健康」 ■講師:野田和美さん(メノポーズ・カウンセラー) ■日時:12 月 9 日(火)13:30 ~ 15:00 ■会場:大研修室 ■対象:一般女性 50 名 ■参加無料 女性が美しく健やかに生きていくために必要なことを専門 講師と共に様々な角度から学びます。 ■講師:向山美和子さん(料理教室主宰) ■日時:12 月 20 日(土)① 9:30 ② 10:30 ③ 11:30 ④ 12:30 ⑤ 13:30 ※同じ講座を5回行います。 ■会場:調理実習室 ■対象:小学生以上(親子参加可)各回 6 名・計 30 名(申 込順) ■参加費:2,500円(材料、サンタの飾り、持帰り用の箱代) ■持ち物:エプロン・三角巾(バンダナ可)・タオル ※デコレーションしたいフルーツは各自持参してくださ い。 ※ぴゅあ総合窓口にて参加費と共にお申込みください。 女性の活躍支援講座 「自立女性支援パソコン講座」 ■講師:ピコピコピーコ・インストラクター ■日時:12 月 10 日(水)・11 日(木)・12 日(金) 12/10(水)10:00 ~ 12:00 プレ講座 12/10(水)13:00 ~ 15:00 インターネット情報収集術 12/11(木)10:00 ~ 15:00 Word 基礎講座 12/12(金)10:00 ~ 15:00 Excel 基礎講座 各日講座終了後、フォローアップ講座を開催します。 ■対象:母子家庭の方、生活保護受給者、母子生活支援施 設入所者等、経済的に困難な状況にある女性 9 名 ■参加無料 ※申込みはチラシ裏の申込欄記入の上、持参または郵送く ださい。 ぴゅあ総合・県女性相談所・くろーばー共催事業 「安心、安全なまちでくらしたい DV のない社会へ」 ■日時:12 月 13 日(土)13:30 ~ 16:00 ■会場:小研修室 1 ■対象:一般県民 60 名 ■参加無料 基調講演「女性と子どもを守るまちづくり セーフティ・プロモーションの実践から私たちに出来ること ■講師:山田典子さん(札幌市立大学看護学部准教授) 報告&ディスカッション ■パネリスト:森川茂子さん(女性の人権サポート・くろ ーばー代表)、長坂香織さん(多文化社会の保健医療を考 える会 JUNTOS 代表)、中山八十司さん(NPO 法人やま なしライフサポート理事長) ■コーディネータ:三浦冨貴子さん (山梨県女性相談所所長) ■アドバイザー:山田典子さん ぴゅあ総合と山梨県女性相談所、女性 の人権サポートくろーばーによる共催 講座です。安心安全なまちづくりには 何が必要か、何をすべきかを皆さんと 一緒に考えます。 山田典子さん 4 自主企画講座 自主企画事業 「ハンドメイド・マーケット 2015」 ■日時:平成 27 年 1 月 25 日(日)・2 月 22 日(日)・ 3 月 22 日(日)10:00 ~ 14:00 ■会場:1 階展示スペース 昨年スタートし好評を博し たハンドメイド・マーケット を今年も開催します。心をこ めて作られたクラフト作品 がいっぱいです。3 月 22 日 はフリーマーケットも同時 開催です! 受講申込みは、 TEL:055-235-4171 FAX:055-235-1077 E-Mail sogoevent @ yamanashi-bunka.or.jp まで。 掲載講座は託児サービスあり(無料・3 日前までに予約)。 詳しくはぴゅあ総合までお問合せください!
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