区学力定着度調査 小中一貫の取組み~理科~ ①7年生の調査結果

区学力定着度調査
小中一貫の取組み~理科~
①7年生の調査結果から見られる5~7年生における課題
【生命】「花のつくり」「植物のからだのつくり」「植物の分類」では、重要な語句の定着に問題があ
り、教科書の知識を自分のものにできていない。
【物質】重要な語句の定着に課題があり、「気体検知管の使い方」など、実験操作や実験で使う器具に
ついての正しい知識が定着していない。
【エネルギー】「ふりこのきまり」では、知識が定着している場合でも、知識を応用するための、本質
的な理解が足りていない。
<7年生の課題>
・全体を通じて、文章を読解することが十分ではない。解決しなければならない課題を正確に把握する
ことが十分ではない。
・【生命】、【物質】重要な語句の定着ができていない。
・【物質】実験操作や実験で使う器具についての正しい知識が定着していない。
・【エネルギー】基本的な知識は定着しているが、基本的な知識を活用することができず、本質的な理
解ができていない。
<5・6年生の課題>
・何を検証するための実験なのか、しっかり問題意識をもたせる。
・それぞれの問題に対し、自分なりの予想をもたせ、実験の結果を基に、学級で話合いを行い、考察を
加えながら、まとめを行う。
・新出の語句の理解や実験器具の使い方を繰り返し行わせ、定着を図る。
・問題文を十分読ませ、課題の正確に把握できるよう練習を行う。
②課題に基づいた5・6年生の目標
・「情報を理解し、活用する力」文章を読み、文章から正確な意味を理解する力を身に付ける。
・「実験・観察の結果や様々なデータを整理し把握する力」実験・観察の結果など、収集した情報を
文章や図で表す力を身に付ける。
・「科学的に考える力」を身に付ける。
・「自分の考えを表現する力」自分の考えを筋道立てて説明する力を身に付ける。
【生命】
・花のつくり、植物の体のつくり、植物の分類について、重要な語句を定着させる。
【物質】
・重要な語句を定着させ、実験操作や実験で使う器具についての正しい知識を定着させる。
【エネルギー】
・凸レンズによってできる像を作図することができる、振り子時計が進み過ぎる時の、調節の仕方を
考えることができるなど、基本的な知識を活用できるようにする。
【地球】
・基本的な知識を活用し、扇状地の図を見て、それがどのようにしてできたかを答えさせる。
③課題解決のための方策
【科学的な思考や表現】
・小学校の各学年における科学的な見方や考え方(「比較しながら(3年)」観察したり、「関係付な
がら(4年)」考えたり、「条件を制御しながら(5年)」実験で確かめたり、結果を基に「推論す
る(6年)」)を、繰り返し重点的に指導を行う。
・「仮説の設定」「実験・観察」「考察」の場面を意図的に設定し、自力で問題解決できるようにする。
・小学校から実際に見えない事象について考えたこと(仮説)をモデル図に表現させる。自分の考えを
伝え合う活動を十分に行わせる。
【観察・実験の技能】
・何を調べるための実験なのかを十分に理解させ、条件を制御しながら実験を行う。
・自分なりの予想を立てさせ、予想の根拠を明確にさせたうえで実験を行う。
・児童生徒一人一人に「実験・観察の技能」を定着させるために、その実験器具を初めて扱うときだけ
でなく、繰り返し使う度に習熟を図る。
【自然現象についての知識・理解】
・小中学校の系統性を考え、基礎的な用語に関しては、繰り返し指導することで着実に理解させる。
・学んだ原理を、身の回りの生活の中から探せたり、「ものづくり」を行ったりすることで定着させる。
【情報を理解し、活用する力】
・落ち着いて、文章を読み、文章から正確な意味を理解する。語句の意味を理解し、活用していくため
に、一人一人の児童・生徒が、読み取ること、書くこと、話すこと、話を聞くことを学習の様々な場
面に設定する。
【豊かな生活体験について】
・理科学習の基盤となる豊かな自然体験や生活体験が乏しくなっている現状から、学校施設内の学級園
や観察池などの自然に目を向けられるよう、安全に配慮しながら環境を整備する。
【観察、実験などの直接体験について】
・観察の視点を学年ごとに設定し、漫然と観察するのではなく、観察後のまとめや、観察から得た課題
を自分なりにもつことを通して、次の観察が更に充実したものになるようにする。
・実験では、基本的な実験器具の操作はもとより、実験を通して実際に自らの手で結果を確認すること
で、実験過程で生まれる新たな課題について更に探求していこうとする学習意欲を高める。
・観察や実験などの直接体験は理科学習ならではの醍醐味であり、教科書に掲載されている観察方法や
実験方法以外の多様な方法についても教員研修を充実させることによって、児童・生徒に多数提示で
きるようにする。
・実験を多く取り入れ、実感を伴った理解を促していく。
【科学的に調べる能力や見方、考え方について】
・「予想・仮説→検証のための観察・実験→考察→結論→生活や他の学習に生かす」という問題解決学
習の流れを児童に定着させる。そのことで、科学的に調べる能力を高めていく。
・科学的な見方や考え方については、前述の問題解決学習の流れの中の、「予想・仮説」「考察」を児
童・生徒に十分に考えさせることを通して育成する。つまり、これまでの観察・実験の方法や結果を
活用しながら新たな課題を解決して体験を多く積ませる。そして、すぐに結果が出なくても諦めずに
粘り強く考え続けられるよう、うまくいかなかった観察・実験に正対させ、その理由をじっくりと考
えさせる。そのことで、次の観察・実験を通してさらに深い科学的思考力を身に付けさせていく。