会 議 名 : 第 4 回 岡 山 県 臨 床 工 学 技 士 所 属 施 設 CE 代 表 者 意 見 交 換 会 テーマ:臨床工学技士が飛躍するために~『今』何をしていますか?~ 日 時 : 2015 年 2 月 21 日 ( 土 ) 13:45〜 16:45 会 場:岡山国際交流センター 地下 1 階レセプションホール 代表者側(グループ討論) 学歴 l 4 年生大学化(3 年から)に向けての認知度を高める⇒どういう方向で(例:連盟、議員 立候補)。一致団結は難しいが、方向性をまとめることが必要。国立大。6 年制の高学歴 レベルの知識。 ⇒臨床工学技士の認知度向上のためにも、国立養成校での当該科設置は課題と認識しており、 様々な活動を行っています。但し、現状では独立法人化したこともあり、中央官庁からの要 請では当該学科の設置は難しいのが現状です。国立大学側主導の働き掛けが必要となり、実 情としては話が持ち上がった際も、学園内で前進しないケースが散見されています。 (例:未 だ職員の定数的な考えがあり、CE 学科を設置する為には他職種の教員が削減されるため反対 とか、医学部と工学部の取り合いで纏まらなかったケースなど) 経営・診療報酬 l 経営参画へも加わって行く。将来的には副院長、事務長 ⇒既に全国的には、事務長職に就かれる CE も居られ、また経営層の方も居られます。「病院 長は医師」との施設基準の決まりがあるため病院長職には就けませんが、それ以外の役職に 就くことは努力次第では不可能ではありません。故、経営的な面も踏まえ様々な場で発言し ていれば、職場内で CE の地位も向上するのではないでしょうか。 l 保守点検管理料が安い点:技士会でデータを取って実績を出すことが必要(根拠ある数 字) ⇒仰られるように、実績やエビデンスを職能団体や関連医学会から提出することは必須であ り、他団体でも行われています。現状で日臨工でも厚労省からの要請がある際は提出してい ます。但し、診療報酬の獲得には、職能団体(関連医学会)と協働で連盟も同席の陳情(請 願)が必要であり、またその際、先方には厚労省の担当官(中堅(できれば係長級)以上) と政治家が同席せねばほぼ前進しないことが連盟を立ち上げ見えてきました。今後は上記を 踏まえ、またより確実に前進に繋げるため、CE にご理解ある政治家の団体(懇話会)を立ち 上げ、陳情する方向で活動しています。その為にも、連盟の会員数増加が喫緊の課題でもあ ります。 また、現在の医療費抑制の社会情勢を鑑みれば、なかなか診療報酬の確保は難しいのが現状 と考えられます。故、「CE が居れば満額報酬、居なければ減額」等が現状での流れになって います。CE 常駐化や定数化であれば、まだ前進は可能な面もあるかと。連盟新聞にも書きま したが、今後の人口推計を見れば既に 2005 年をピークに日本の人口は減少に転じており、少 子高齢化は加速し超高齢化社会が目前です。次期医療・介護同時改定では、更に介護保険側 へ重きを置いた改定となることが予想されており、CE としても社会情勢も踏まえた業務内容 の模索が必須と考えます。 高齢化 l 透析の 20 年後:HD 患者 3 割減⇒将来を見て HD 以外の業務出来るよう技士会から勧める。 ⇒上の質問でも記載した通り、透析に限らず今後の社会情勢を勘案すると、激変の時代に入 ることが予想されます。問題解決には、移民受け入れや医療ツーリズムなどの手法はありま すが、国や県レベルの対応が必要な面も山積されます。医療機関においても、既に住み分け は厚労省としても打ち出されており、さまざまな面で激変の時代に対応すべく各施設代表者 としての行動が必要であり、また職能団体や連盟、養成校も含めた協働が必須と考えます。 知名度・宣伝 l 若い世代に繋げ、知名度をアップして行く(危機感を持つと組織はまとまる)⇒マスコ ミも加える、メディアへ(ドラマ etc)映画、CM 広告等で PR(テレビ、キッザニア) ⇒効果の大きさは賛同すべき案ですが、各論として考えるとなかなかハードルが高い意見に 思えます。この案を具現化する為には、小説もしくは漫画の映画化・ドラマ化、放送業界へ のコネなども必要でしょうか。日臨工も含め、情報収集してまいります。 l WHO 機器担当 CE、スイス生活費↑ 厚労省就職は紹介することも可能。公務員の力が強 い⇒新聞等外部の力が必要 ⇒さまざまな媒体も含めた広報・啓発活動が必要であり、CE の認知度向上が喫緊の課題であ るとの認識は共有しています。また近年、関連省庁を始めとした関連団体(例:PMDA や医療 機器センター)へ、当該ライセンス保持者の就職斡旋も中央では始めています。 ・2013 年に開催された第3回中四国臨床工学会から、県技士会としても若手メンバーを中 心に一般市民を対象とした臨床工学技士業務紹介の体験型イベントを継続して実施していま す。知名度を上げるために、外部の力も重要ですが、まずは自分たちの周りから、自分たち の手で実現できる知名度アップを実践していく必要があります。また、このような活動に対 して、より多くの会員のイベント開催スタッフとしての参加や、養成校の教員や学生の巻き 込みについても、今後検討をしてまいります。 l 自施設からの海外へ派遣、DMAT ⇒自施設レベルで対応が可能な事業への参画は、CE の知名度向上にも結び付きますので参画 を期待しております。また職能団体側で協力が可能な案件があれば、ご相談ください。 l 市民公開講座 ⇒当会は一般社団法人であり、公益事業としても県に提出していますので、引き続き市民公 開講座などの公益事業を開催してまいります。より多くの会員からのご協力が得られれば、 事業回数も増加できますので、ご協力をお願いいたします。 l 職場体験 ⇒既に施設単位では職場体験ツアーを実施されているご施設もあり、各施設紹介や職種紹介 をされています。こういった各施設の事業でも、CE の啓発には繋がりますので、可能なご施 設では積極的な啓発を引き続きお願いしたく思います。 l 技士会に入会するメリット必要性の啓発活動 ⇒当会でも弱い部分であると認識していますので、今後、事業として確立してまいります。 また各施設の代表者様や既入会者の方々からの啓発も、よろしくお願いいたします。 l 小中学生への紹介、高校の進路指導の先生へ啓発 ⇒こちらも上記同様、どのような啓発事業を行うことが効果的であり、また具現性があるの かも含め模索してまいります。 現在、一般市民を対象とした臨床工学技士業務紹介の体験型イベントを継続して実施してい ます。この体験型イベントでは、未就学のお子さんから高校生、また、一緒に来ている親御 さんにも体験できる内容です。この活動以外にも、臨床工学技士のことについて、小中学校 や高校の進路指導の先生方へ啓発していく方法を、臨床工学技士養成校の先生方と連携を行 って活動していくことが重要なのではないかと思います。上記を踏まえ、検討を進めていき たいと思います。 活動 l 学生の頃から技士会活動に参加させていくなど ⇒養成校側の協力も必要な案件ですので、先ずは養成校との話し合いの場を構築することか ら始めてまいります。 l ME⇒(厚労省の職員になって行けば)修士以上、中央⇒都道府県⇒雇用 UP に繋がる? ⇒現状では国立養成校もなく、同様に国立の博士課程もない現状で、CE として入職して下さ る人材の確保が可能なのかなど、かなりハードルの高いご意見には感じます。ただ上述しま した通り、徐々にではありますが日臨工としても活動され始めてもいます。 要望 l 当直体制 人数確保 全員が同じ能力でないことが困っている⇒現状把握するためにア ンケートが必要か?技士会、学会へ要望したい ⇒施設規模や業務体系が県レベルでは少数であり差があるため、中四や全国レベルでのアン ケートであればお答えとしても満足でき得るレベルになると考えます。中央アンケート委員 会に中四から提案することを起案いたします。但し、現状の日臨工アンケート結果を見ます と、回収率が非常に低い現状ですので、各施設側としても提出に対するご協力をお願いいた します。 l 実習の受け入れがある病院で実習生がその実習先で就職してくれることが少ない。受け 入れ先としては、なぜ就職まで繋がらないのか不明でその理由を機会を得て知りたいが なかなかその機会がない。実習を受け入れる側、受ける側の双方の意見を仲介的な立場 で伝えてくれるシステムがあれば助かる。 ⇒養成校との関係を構築しシステム化する必要があります。上にも意見がございました通り、 具現化する為に行動いたします。 オブザーバー(グループ討論) 経営・診療点数・知名度・宣伝 l 当直準備(集中治療管理料)⇒収益 UP を経営陣へのアピール ⇒さまざまな各施設内での CE としてのご活躍を期待します。 特に私的施設では、経営的な面での貢献が発言権の向上に繋がり易いのは事実だと思われま す。 l 会員数増加↑↑ ベースアップ 「病院ごっこ」⇒反応 Good 小学生 一般公開 学会 でない所でできる ⇒これは「技士会等に望むこと」で出た内容ですが、 「ベースアップ」に関しては各施設での 地位向上など努力されるべき案件でもあります。職能団体や養成校としては、前提としての CE が施設内で活躍できる業務内容の構築や診療報酬の獲得、また卒前・卒後教育体制の構築 を引き続き努力してまいります。 l 若い世代を取り込む機会を増やす ⇒今後も若い世代にとって魅力的な事業を開催し、アピールしてまいりたく思います。よい 事業プラン等がございましたら、ご提案下さいますと幸甚です。 待遇 l 保険点数 UP、機器管理料 Up、給料 Up ⇒ 連盟へ 連盟を動かすには人数 Up(学生の 内から教育、説明不足) ⇒こちらも「技士会等に望むこと」で出た内容ですが、診療報酬も含めた働き掛けとしては、 日臨工、連盟、関連医学会等との協働が前提となり、どれが欠けても前進はしません。連盟 がやっと立ち上がった状態ではまだ会員数も少なく、ご意見いただきました通り、まだまだ 力としては微力であります。政治的な面も含め、皆様も一緒に努力してまいりましょう。但 し、政治的な案件に関しては、学内での啓発は難しい面もある場合が多いかと思います。故、 学生が集まる事業を開催し、啓発活動を行うことを摸索いたします。 要望・確認 l 今後、手洗い業務が全国的に増えてきそうなので、学校でもカリュキラムに入れて欲し い ⇒医療の現状に即したカリキュラムへの改定は課題であると感じております。日臨工側でも 養成校施設協議会に日臨工理事が理事として参画していますので、手術室業務に限らず、今 後も養成校に対しての関係性構築やシステム化への提案を行ってまいります。但し、国家試 験の問題が変わらねばカリキュラムが変わらず養成校側も内容変更に至らない現状もあるよ うですので、国家試験の出題委員会に日臨工の推薦が行える体制作りが喫緊の課題になりそ うです。ここ等も中四協議会に起案し、中央理事会に起案するべく行動します。 l 川崎会長、清潔補助業務はグレーではないですよね!? ⇒現状では養成校で清潔補助に関する教育がなされておらず、また卒後教育も確立していな い現状から、手術医学会のガイドラインでは「機械出し看護」としか記載はなく「看護師の み」との解釈になっております。但し、日臨工の「手術室業務指針Ⅵ特記事項」を見ます と、 「清潔野での補助業務」の記載があり、 「手術室業務基礎研修を履修」が望ましく、 「各施 設の業務環境を考慮したマニュアルを策定し、これに従って業務を遂行」とありますので、 自施設の責任のもとでは可能であると考えます。 参考までに、卒後教育を構築するため、来年度を目標に「手術、集中治療、内視鏡、心・ 血管カテーテル業務認定士」創設に向けた委員会が、今期より日臨工で立ち上がっておりま す。また、日臨工手術室業務検討委員会編集にて、 「手術領域医療機器の操作・管理術」も発 売されています。 l 後輩からこの業務はやってもいいものか?施設長⇒県⇒日臨工に確認できる流れが欲し い ⇒法的に「黒」でなければ、「施設責任」で実施することは可能と考えます。 日進月歩で医療機器が開発・導入される現状で、全ての医療機器に対応した業務指針を日臨 工としても即座に作成することは不可能であると思います。では導入された医療機器を誰が 操作及び保守管理するのか。 「グレーだから行わない」も選択としては正しいでしょうし、関 連部門や自施設内でのコンセンサスを得た上で「CE が従事することがベター」との選択も、 また正しいと思います。その際、委員会等の議事録などで自施設責任の証拠は残し、マニュ アルを作成し教育を実施(記録の保管)しておくことが重要であると考えます。以前から言 われる「鶏と卵」の案件ですが、どこかの施設が始め、施設数が増えねば業務指針に反映さ れない現状を勘案しますと、新たな領域に関しては施設責任から始め、業務拡大を行うこと がライセンス保持者の務めにも感じます。 施設長⇒県⇒日臨工に確認する流れに関しては、既に当会事務局宛にご質問いただければ 可能であるかと存じます。ただ当該職種は医療機器のスペシャリストとして国家資格保持者 であり、ご自身もしくは自施設内にて、法及び関連ガイドラインを考慮しご議論いただき、 そのうえで判断しかねる案件についてはご質問いただけますと幸いです。公に「良い・悪い」 の判断しかねる現状が、医療独特の“グレーゾーン(職種間で重なっている部分)”ではない かと考えます。 l 国立大学設立 ⇒上述した通り、今後も努力いたします。 l 会員としてのメリットを明確にしてほしい ⇒こちらも上に同内容がありましたので、そちらをご参照ください。 グループ発表内容(書記:野上) l 学生教育⇒4年制に一本化(6年制) ⇒監督官庁が文科省と厚労省であり、かなりハードルの高い案件であるかと思われます。但 し、卒前教育の充実は必須であると考えますので、公的機関での養成校及び大学院創設も含 め、引き続き中央と協力し努力してまいります。 l 若い世代に CE を職業として選んでもらえるよう ⇒今後も引き続き、啓発活動を充実してまいります。 l 技士会加入を ⇒今後も引き続き、啓発活動を充実してまいります。 l 院内の信頼獲得⇒勉強会満足度 ⇒職場内での信頼関係構築や地位向上の為にも、他職種に向けたさまざまな院内事業も重要 であると考えます。各施設での検討を期待いたします。 l 在宅部門を積極的に ⇒今後の社会情勢を鑑みますと、福祉・介護分野での業務確立も課題であると考えます。県 技士会や日臨工として何が行えるのか、検討してまいります。 l 病院経営への参加 ⇒各施設でのご検討を期待いたします。また経営的なマネジメント講習等が必要とのご意見 が多ければ、こういった事業も今後は県内で企画してまいります。 l メディア・マスコミを使い、知名度の向上 ⇒上にも記載がありましたので、ご参考にして下さい。 l CE が事務長へ(経営側) ⇒上にも記載がありましたので、ご参考にして下さい。期待しております。 l 経営の勉強会参加 ⇒さまざまな研修がありますので、レベル・スキル UP を期待しております。経営修士を取ら れている CE も意外と多く居られますし、MBA を取得されている方も居られます。 l 学会参加のできる環境を ⇒自施設内の案件に思え現状が判りかねますので、お答えに困ります。自施設内で環境を整 えられることを期待しております。 l チーム医療を大切にし、知名度を上げる ⇒チーム医療に参画した上で、CE としての専門性を活かした活躍が必要になります。CE とし ての実業務は無論ですが、ノンテクニカルスキルを磨きチーム内へ CE 参画のメリットを伝え 共有し、知名度向上に努められることを期待しております。 l 技士会・連盟への加入をすすめる(組織力強化) ⇒更なる啓発活動に努力いたします。各施設内でのご協力、お願いいたします。 l 収益に対して貢献を(業務拡大)⇒他分野にも ⇒収益面と支出面での貢献が必須ですので、両面でのご活躍を期待いたします。職能団体と しましても新たな業務拡大も含め、診療報酬獲得や環境整備に努めてまいります。 l 実習生の受け入れ ⇒養成校側からは、実習施設の確保にもご苦労されているとのお声をお聞きしたこともござ います。卒前教育がスムーズに行われなければ、結果的に次代育成の足枷となり、我々の首 を絞める事にも繋がります。受け入れ可能なご施設様におかれましては、できるだけ前向き なご検討及び受け入れをいただきたく存じます。 メールで頂いた意見 ●同じテーブル内でも、発言される方とそうでない方が目立ちましたので、今以上に有効な 時間とするためにも、グループ分けや討議進行に関してもう少し工夫があったほうがいい。 可能であれば、事前のグループ分けなどで更にご配慮よろしくお願いいたします。 ⇒今後の参考とさせていただきます。ご意見、ありがとうございます。 ●物理的にスペースがそろそろ限界では?と感じました。参加者はそれだけ増えたという嬉 しい状況と思いますが、テーブル上が名札だらけとなり支障が生じるほどでした。 ⇒不快であった点、謝罪いたします。予想以上の参加者であり嬉しい悲鳴ではございますが、 今後は余裕を持った会場確保に努めてまいります。申し訳ありませんでした。 ●技士会に対するその他のお願いなどを十分に述べるお時間がなかった ⇒意見交換が趣意の事業ですので、今後の参考とさせていただきます。また、代表者会議終 了後、別途、意見交換会も開催しておりますので、そちらへのご参加もよろしければお願い いたします。 ●技士会の各事業のご案内に関しては、会員の手元に郵便物として届く?ホームページ上で 拝見する?には、開催日程前のいつごろまでになされる。という決まり?規定?などがござ いますか? ⇒広報が遅いとのご指摘であろうかと。今後は規定やマニュアルの整備を行い、なるべく早 期での広報を心掛け、余裕を持ってご参加いただける事業にしてまいります。申し訳ありま せんでした。 ●事業において講演を依頼するなどの場合には、講演依頼?講師依頼?として、どのような 形(書面をもって?メールにて?)で、いつまでに(開催3ヶ月前までとか?開催内容が郵 送で会員手元に届くまでとか?)、また、講師本人宛のみ?上司や施設長宛も同時に?依頼す る・・・などという事に関しても同様に技士会で規定?等がありますでしょうか? "過去にタイトなスケジュールで依頼を受けたり、依頼を受けた本人そのものが正式な依頼か どうか判断しかねるような依頼の方法などもあった記憶などがございます。 当院の場合、複数のスタッフが技士会の委嘱委員や理事などを担当しておりますので、業務 負担やスケジュール調整などを代表者として管理するためにも、出来るだけ全てをスムーズ に進められるようにご協力していただけると幸いです。ぜひとも技士会内でご検討していた だけますようお願い致します。" ⇒当会として、講師依頼、招聘、講演依頼など様々な形式にてご協力を仰ぐにあたり、書類 形式や依頼形式、施設長や所属部長など依頼先についても、書類を必要・不要とするところ もあり、一元化出来ていない現状でございます。 事務局としても、事業の多様化により煩雑さを増しており、一元化する必要性は感じており ますが、各委員会のこれまでの活動方法にも因るため、多くを統一しておりません。 まずは、各委員会の活動に関する書類や連絡方法などについて、可能な範囲で一元化できる よう、検討を進めていきたいと思います。 また各事業における進捗については、各委員会のペースにて運営されており、案内状の発行 やホームページへの情報提示などについても同様に縛りを付けておりません。 今回、ご提示いただいた内容を基に、施設スタッフ等への配慮も含め、ご検討させていただ きたいと考えます。 討論型ということで敢えて反論的な意見を ・業務拡大を推進されている施設も多いが、もっと足元を見つめなおす時期ではないかと感 じます。手術室の器械出しや内視鏡室業務のような看護師不足を補う拡大は必要ないので は?とも思います。また、臨床業務にばかり力が注がれている感も否めません。 足元とは、医療機器の管理です。臨床工学技士は医療機器の専門化として誕生した訳です が、保守・管理面では安全な医療機器を提供できているとは言えません。一定期間が来たら 車検のように点検・検査を受けないと使えないようにする。そして、その業務を臨床工学技 士が担うことになれば、院内の役割も高まりますし、安全な医療に繋がるはずです。 毎年の卒業生が2000名ほど、なりたい職業不人気ランキング上位の臨床工学技士数が劇 的に増えることも無いでしょうから、今後の方向性としては、業務拡大よりも今の業務の質 を高めていく方が良いのでは?とも考えます。" ⇒各施設の状況に因る案件にも思います。機器管理がベースなのは基本であり、臨床業務を 行うためにも、 「正常動作をする機器の操作」が大前提であるかと思います。その際、機器の 保守管理を行うのも CE でしょうし、安全な操作を行うのも CE であるべきかと思います。 「機 器管理業務が必要で臨床業務が不要」との議論自体が、 「患者安全に資する」とは思えず、 「い ずれも必須」を目指すべきではないでしょうか。法的にも「生命維持管理装置の操作及び保 守点検」が当該職種に課せられた使命であり、保守管理は基より「操作」に於いても、他職 種と CE いずれの関与が望ましいかを各施設にてご判断いただくべきかと。 業務の質向上に対しては賛同いたしますし、機器管理業務の希薄化・形骸化を心配されて のご意見であろうかと思われます。但し、今回の案件であれば、問題点は「供給が需要に追 い付いていない現状」であり、 「養成者数の増加」を議論すべき案件であると考えます。日進 月歩で医療機器が開発・導入される現状を鑑みますと、それに追随することが当該職種とし ての使命であり、患者安全への貢献を踏まえ、業務拡大をしつつ質向上にも努めるべき、と 考えます。
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