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定塚小だより
平成27年度5月号
高岡市立定塚小学校
平成27年5月29日(金)
子供が育つ場
校長
牧
てるよ
今年度の運動会はよい天気に恵まれ、子供たちは日頃の成果を十分に発揮してくれまし
た。これも偏に、献身的に準備をしてくださったPTAの皆様、温かい声援を送っていた
だいたご来賓、ご家族、地域の皆様方のお陰と、深く感謝申し上げます。
運動会当日は、一人一人が目当てをもって臨み、競技や演技はもちろんのこと、応援や
集合・整列、係の仕事まで、しっかりとやり遂げてくれました。それぞれに達成感を味わ
うことができたのではないかと喜んでおります。目標がはっきりしていて、応援の視線を
感じた時、子供たちはこんなにも力を発揮するものだということを改めて感じました。
ところで、運動会の練習は競技に向けた練習だけでなく、子供たちにとって、様々な経
験をし、考える場ともなっています。特に、最高学年である6年生にとっては、自分の団
をどのようにまとめていくかが大きな課題です。指導する立場にあるという自覚と責任を
もちながら、応援練習の内容や教え方を考えなければなりません。練習の1時間1時間が
勝負です。下級生に教える前には、陰で教師の指導を受け、知恵を絞り工夫を凝らします。
ある日の練習後、一人の子供に「応援の声もだんだん大きくなって、まとまってきました
ね。」と声をかけると、努力が認められた喜びと安堵感からか、緊張していた顔がぱっと
笑顔に変わりました。こうした責任ある態度が育っているのは、教師からの教えや導きが
あったことに加え、下級生の時から6年生の姿をモデルとして見てきたことに因るのでは
ないかと考えます。それぞれの行事が子供を育てる場となり、
「6年生はこうあるべきだ」
という無言の教えが、下級生にしっかりと受け継がれていることを実感しました。
また、今回の運動会では、いわゆる「インチキ」をする子供がほとんどいないことにも
感心させられました。どんなに遅れても負けそうになっても、律儀にルールを守ります。
子供たちに声援を送りながら、ずっとその理由を考えていたのですが、周りに誰も「イン
チキ」をするような人が居らず、決まりを守ることが当たり前の文化になっているからで
はないか、という私の結論に至りました。何事にも真っ直ぐに健気に取り組む定塚っ子の
気質は、子供たちが育ってきた家庭や地域、学校などの環境が、まさにそのようであった
からではないでしょうか。子供を取り巻く身近な文化や環境が人格形成の上に大きな影響
をもたらしていることを改めて感じました。だからこそ、時代
は変わっても、変えてはいけない大切なものを見極め伝えるこ
と、私たち大人が自ら範を示すことの重要性を肝に銘じたいと
思います。
そして、多くの子供たちがいる中でも、一人の優しさや真剣
な姿をこそ大切にする学校にしたいと思っています。
〈校庭の水槽に咲くスイレン〉
定塚っ子の体力つくり!
5月23日(土)、運動会を行いました。さわやかな青空の下、全校児童が練習の成果
を発揮し、競技に取り組みました。今年度の運動会のスローガンは「かがやく汗と笑顔
一致団結
ベストをつくそう」でした。そのスローガンを受けて、一人一人が自分の目当
てをもち、毎日の練習や運動会本番に臨みました。また、競技には、日頃から体育学習で
取り組んでいることはもちろん、北陸新幹線開通に関連した内容やオレンジパトロール隊
結成10周年をお祝いする内容を取り入れるなど、工夫を凝らしました。
・たまいれがはじめて2いになれました。そ
・今日の6年生最後の運動会は、くいが残らな
れがいちばんうれしかったです。らいねん
かったので良かったです。また、みんなと協
もがんばります。(1年)
力すれば何事もやりとげられるということが
・2ねんせいから6ねんせいのおにいちゃん
おねえちゃんがかっこよかったです。(1年)
わかりました。これからも生かしていきたい
と思いました。(6年)
児童の振り返りから、新たな目当てを持ってがんばろうと思った子供や6年生のがんば
る姿にあこがれを抱いた子供の様子が伝わってきます。この運動会を通して、子供たちは、
運動に対する意欲や技能の向上、そして継続する力や粘り強く取り組む心、仲間と協力す
ることの大切さ等、多くのことを学ぶことができました。
本校では、4月から朝マラソン運動を続けています。
体育委員会が作成した「朝運動がんばろうカード」を基
に、それぞれの学年に合わせたメニューで朝運動を行っ
ています。運動会では、腕の振り方やスタートの仕方だ
けでなく、リレー選手の代表としての力強い走り等から
毎日の体力つくりの成果を感じました。
今後も年間を通して、季節に応じた様々な体力つくり
に取り組んでいけるように、体育委員会を中心として工
夫していきたいと思います。特に今年度は、走力だけで
なく、俊敏性や投てき力を向上させる様々なトレーニン
グも取り入れ、心身ともにたくましい定塚っ子が増える
よう全校で取り組んでいきます。
体育主任
金森
豊
笑顔であいさつする定塚っ子を目指して
朝、学校前の道路で立哨指導していると、たくさんの定塚っ子たち
が、「おはようございます」と、あいさつを交わしてくれます。中に
は、遠くから私の顔を見つけると、名前を呼んで大きな声であいさつ
をしてくれる子供もいます。また、パトロール隊の皆様の声かけによ
り、ますます元気にあいさつをしているように思います。
今年度学校では、「笑顔であいさつする子供」の姿を目指し、様々な場面で指導に取り組ん
でいます。5月の「光る言葉集会」では、5年生の代表児童が、あいさつすることの素晴らし
さについて発表しました。
「感情を込めてあいさつすること」
「うれしい気持ちになるあいさつ」
「あいさつ競争について」など様々な視点から、あいさつの大切さについて自分の考えを述べ
ました。集会後に、「あいさつをする意味が分かった」「これからは笑顔であいさつをしたいと
思った」などの意見が多く聞かれました。
また、給食時間の学校放送で、あいさつについて子供たちに語りかける場を作っています。
例えば、子供たちが進んであいさつできるように、「あいさつ競争」を呼びかけたり、気持ち
のよいあいさつをした子供を紹介したりしています。そうすることで、以前に比べ、相手より
少しでも早くあいさつをしようとする子供がずいぶん増えました。
今後は、「だれにでも」「立ち止まって目を合わせて」「お辞儀や会釈して」「笑顔で心を込め
て」あいさつできるよう、工夫しながら指導を続けていきます。
生徒指導主事
森
博文
「ふるしろタイム」の創設
今年度より、「ふるしろタイム」(清掃後の10分間)を創設しました。国語科、算数科
を中心に、基礎的・基本的な学力を定着させること、学んだことを生かして問題を解決
する力(活用力)を育成することを目的としています。
具体的には、次のような内容に取り組みます。
基礎的な学力の定着
活用力育成
国
・漢字やカタカナ、ローマ字等の反復練習をする。
・条件や目的に合った文を書く。
語
・敬語等言葉の使い方や文法について理解を深める。
・教科書以外の文章を読解する。
算
・計算の反復練習をする。(百マス計算等)
・日常生活に関連した問題を作る。
数
・算数の用語や用具の使い方を確認する。
・発展的な問題を解く。
その他、つまずきの多い問題を取り上げ、教師が分かりやすく解説したり、「光る言葉
集会」に向けて優れた古典や詩を暗唱する活動を取り入れたりなどして、論理的に考える
力や豊かな言語感覚を育てています。さらに、「ふるしろタイム」で扱った類似問題を家
庭学習の課題にするなど、授業と家庭学習をつなぐように工夫しています。
このように、「ふるしろタイム」を通して、繰り返し学習や補充学習によって自信をも
たせ、学んだことを生活の場で主体的に生かそうとする意欲を高めていきたいと考えてい
ます。
教務主任
倉谷
裕子
5月の定塚っ子
御車山見学(5月1日)
BFC編成式(5月7日)
全校で、山車の勢揃いを見に行きまし
た。青空の下、御車山の豪華絢爛な姿を
見学しました。
5つの誓いの言葉を言いました。防火
や火の元点検を呼びかけ、安全で安心な
町づくりに努めます。
第1回光る言葉集会(5月11日)
5年生があいさつの作文を発表しました。「あかるく」「いきいきと」「さきに」「つづけ
よう」を合い言葉にさわやかなあいさつを進めます。
インタビューのコーナーも進んで手を挙げ、質問する児童の姿が見られました。今年度
最初の光る言葉集会も、聞く態度が素晴らしく、大成功でした。
6 月 行 事 予 定
2日(火)委員会
15日(月)小中合同あいさつ運動
3日(水)ファーストコンサート
16日(火)クラブ、
4日(木)芸能鑑賞会
9日(火)研修会のため 1 時 15 分に
下校
12日(金)心臓検診(1、4年)
13日(土)市民体育大会(陸上)
小中合同あいさつ運動
18日(木)プール開き
20日(土)授業参観、給食試食会
家庭教育講座
22日(月)繰替休業
23日(火)クラブ
※
各学年の行事等については、学年だよりに掲載しています。