本さえあればできる?

本さえあればできる?
Implementing ER with minimal cooperation from the library
Natsuko Osada
[email protected]
ペンシルバニア州立大学
Pennsylvania State University
多読に必要なもの
学部や
図書館
の協力
多
読
本
保管・管理
活動
場所
貸し出しシステム
• 大きな規模でしたい
• 学部にLibraryが設立できない
⇒ 図書館にお願いしよう!
図書館にお願いしたこと
• 本の購入 (約150冊×2+)
• 館内の教室を多読活動場所として使えるか
• ER-Collectionの設立(本を一箇所にまとめ、
多読のレベルごとに収納する。)
• 貸し出しのシステム
• Inter library loanで貸し出さない。
図書館との交渉に失敗
「本の購入は出来るが、Collectionは作れない」
• 多読の本は複数のLibraryにまたがるため、
一箇所にまとめるのは難しい。
• 本を置くスペースがない。ブックカートも無理。
• Special Collectionは学部内で作ってほしい。
• Course Reserveも無理。
対策
• 本の購入は図書館にまかせる。
• 教師が図書館から本を借り、
学部内で管理。
• 活動場所は学部内の一室。
問題点
• 部屋がせまい。
• 本の管理が難しい。
多読の活動
2014 Fall
• 四年生のコースの一環として
9名、全11回
2015 Spr
• 四年生のコースの一環として 8名、全13回
• 多読クラブ (1~4年生) 全16回
• 三年生のコースで全4回(教室に本を運ぶ)
2015 Fall
• Independent Studies: ER in Japanese
1単位(60分×2/週) 7名(2年生中心)
学習者の反応
四年生
• 多読は楽しかった 9/9
• 自信を持つようになった 9/9
• これからも多読を続けたい 9/9
多読クラブ参加者
• 1~4年生、44名が参加
• 4回以上のリピーター:10名(10回以上3名)
教師の感想

短期間の多読で言語能力が上がるとは考えにくい。し
かし、学習者の日本語学習に対する態度の変容は短期間
で観察できる。
• 本、時間、場所を与えれば、夢中になって読む。
• おとなしい学生が自発的に話すようになった。
• 日本語学習を生活の一部として考えるようになった。

長期的な観察が必要?
本さえあればできる?
• 小規模ならできる!
• もっと限られたリソースでも多読を取り入れてい
るプログラムもある!
ツーク日本語学校(スイス)
ユタ州立大学・3年生文学入門コース
べオグラード大学(セルビア)
• しかし、規模を大きくしたければ、図書館やプロ
グラムの全面的な協力が必要。
今後の課題
• 正規多読コースを設立し、2、3年生を中心
に15-20名の学生が履修できるようにする。
• Independent Studiesの成功例、学生の肯定
的な反応を集め、図書館にER-Collectionの
設立を再度交渉。
ありがとうございました。