Vol.44 - 全国社会福祉協議会 政策委員会

政策情報
Vol.44
発行 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 政策企画部
E-MAIL [email protected] ℡ 03-3581-7889
平成 27 年 9 月 2 日号
政策情報は、全社協理事・評議員、政
策委員会委員、幹事、都道府県・指定
都市社協に配信しています。
政策委員会レポート
❖ 政策委員会 幹事会(平成 27 年度・第3回)を開催:平成 27 年 8 月 21 日(金)
社会福祉法等の一部改正による社会福祉法人制度の見直しについて、国会での審議経過等ととも
に、社会福祉法人・福祉施設と社会福祉協議会の課題及び検討状況をもとに協議した。
また、平成 27 年度の制度改正や施行等を踏まえた各構成組織での検討と取組の状況を共有した。
政策動向・ピックアップ
 社会保障制度改革・税制
・社会保障制度改革推進会議(第 5 回)~地域医療構想の推進に向けて
 地方分権改革
・まち・ひと・しごと創生本部(第 7 回)~地方創生の深化のための新型交付金の創設
 規制改革
・国家戦略特別区域法等の改正~参議院で可決・成立
 社会福祉法人
・社会福祉法等の改正法案~衆議院で可決、参議院へ送付
・
「社会福祉法人の認可について」等の一部改正~子ども・子育て支援制度の施行にともなう改正通知
 経済・成長政策
・経済・財政一体改革推進委員会(第 1 回)~「経済・財政再生計画」の着実な実施に向けて設置
 予算
・平成 28 年度予算概算要求と税制改正要望
≪添付資料≫ 政策動向 平成 27 年度 NO.4(2015 年 8 月 21 日)
「社会保障・福祉政策の動向と対応~ともに生きる豊かな福祉社会をめざして~」
1
政策委員会レポート
平成 27 年度・第 3 回幹事会を開催(8/21)
~社会福祉法等の改正法案に係る課題と対応、平成 28 年度予算編成に向けた取組等を協議~
■社会福祉法等の改正法案の審議経過等と検討課題
 社会福祉法等の改正法案の衆議院での審議経過や衆議院での可決にあたっての厚生労働委員会の
付帯決議の内容等をもとに、社会福祉法人制度の見直しに関わる課題と今後必要となる検討・取組につ
いて協議した。
 社会福祉法人制度の見直しに関わる課題について、全国社会福祉法人経営者協議会、社会福祉施設
協議会連絡会、地域福祉推進委員会での検討状況等をもとに、情報共有と意見交換を行った。
 法案審議等を踏まえた、現時点における主な課題として、地域における公益的な取組の範囲、社会福祉
充実残額の算出方法、評議員会の構成と要件、小規模法人への配慮等がある。今後、参議院での審
議過程及び法成立後の政省令等の関係法令の制定等の状況にあわせて、福祉現場が混乱することの
ないよう、検討と提言・要望を進めることを確認した。
■平成 27 年度の制度改正や施行等を踏まえた取組
 「平成 28 年度予算の概算要求に当たっての基本方針」(7 月 24 日閣議了解)の内容を検討するととも
に、生活困窮者自立支援制度、介護報酬改定、子ども・子育て支援制度、児童虐待防止対策等の施
策の状況を踏まえた課題と構成組織での取組について意見交換した。
ともに生きる豊かな福祉社会をめざして
:「全社協 福祉ビジョン 2011」第 2 次行動方針を策定
全社協 福祉ビジョン 2011「行動方針」について、
2015 年を起点としてさらに取り組んでいくために
「第 2 次行動方針」として改訂しました。
第 2 次 行動方針
いま、重点的に取り組む重要課題
~地域におけるセーフティネットの仕組みの強化~
【いま、取り組むべき 7 つの重要課題】
1.地域における総合相談・生活支援体制の強化、確立
2.地域での公益活動の展開強化
3.福祉サービスの質の向上と社会福祉法人・福祉施設、社会福祉
協議会の経営管理の強化
4.福祉の職場の社会的評価の向上、福祉人材の確保・育成・定着
の取組強化
5.大規模災害と防災への対応の強化
6.地域住民等の地域コミュニティへの参加環境づくり
7.地域での計画的な福祉基盤の確立と制度改革の働きかけ
:「全社協 福祉ビジョン 2011」実践事例集 vol.3 を発刊
社会福祉法人による地域での公益活動をテーマに
「全社協 福祉ビジョン 2011」実践事例集 vol.3
を発刊しました。
冊子データは、下記の政策委員会ホームページに掲載しています。
http://zseisaku.net/vision2011/
2
政策動向・ピックアップ
社会保障制度改革・税制
・社会保障制度改革推進会議(第 5 回)~地域医療構想の推進に向けて
8 月 3 日:地域医療構想の推進に向けた取組について、「医療介護情報の活用による改革の推進に関する
専門調査会一次報告」等をもとに協議した。厚生労働省は、都道府県が策定する「地域医療構想」の実現に
向けて、①回復期の充実(急性期からの病床転換)、②医療従事者の需給見通し、養成数の検討、③慢性期
の医療ニーズに対応する医療・介護サービスの確保、を図ることが必要であることを示した。③では、「地域医療
介護総合確保基金」を有効的に活用して、在宅医療・介護施設等を着実に整備することが示され、特に、平成
30 年度から始まる第 7 次医療計画及び第 7 期介護保険事業計画には、必要なサービス見込み量を記載し、
計画的・整合的に確保するとしている。
★ 社会保障制度改革推進会議
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/syakaihosyou_kaikaku/kaisai.html
地方分権改革
・まち・ひと・しごと創生本部(第 7 回)~地方創生の深化のための新型交付金の創設
8 月 4 日:会合メンバーである内閣総理大臣を含む全閣僚の持ち回り決裁により、「地方創生の深化のため
の新型交付金の創設等について」が決定された。
新型交付金は、従来の「縦割り」事業だけでは対応しきれない課題に取り組む地方を支援するとし、地方公
共団体による自主的・主体的な事業設計に合わせて、具体的な成果目標と PDCA サイクルの確立の下、先駆
的・優良事例の横展開を積極的に支援ものとしている。
また、平成 28 年度予算の要求・要望は、地方からの要望等を踏まえ、予算額で 1,000 億円を超える規模
(事業費で 2,000 億円を超える規模)とすることが示された。新型交付金の財源は、「平成 28 年度予算の概算
要求に当たっての基本的な方針について」に基づき、関係府省が連携し、地方創生関連の事業に予算要求を
重点化する中で確保することが示されている。
★ まち・ひと・しごと創生本部
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/chihou_sousei/#c015
規制改革
・「国家戦略特別区域法」等の改正~参議院で可決・成立
7 月 8 日:国家戦略特別区域諮問会議での議論を踏まえた規制改革事項の追加等に関する「国家戦略特
別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律」が参議院で可決・成立し、7 月 15 日公布され
た。本法律は、経済社会の構造改革を更に推進し、産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動拠点の
形成を図り、並びに地域の活性化を図るため、国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法において、新
たな規制の特例を設ける等の措置を講ずるものである。
主な事項としては、「都市公園内における保育所設置の解禁(都市公園法の特例)」、「地域限定保育士の
創設(「改定日本再興戦略 2014」に記載の規制改革事項)」、「地域限定保育士に係る試験実施の特例(児
童福祉法等の特例)」等が盛り込まれている。
★ 国家戦略特区特集ページ(首相官邸 HP)
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kokkasenryaku_tokku2013.html#c02-5
3
社会福祉法人
・社会福祉法等の改正法案~衆議院で可決、参議院へ送付
7月31日:「社会福祉法等の一部を改正する法律案」(4月3日・閣議決定)が衆議院可決し、参議院に送付
された。また、衆議院での可決にあたり、厚生労働委員会において付帯決議がなされた。
本法案は、社会保障審議会福祉部会報告書(平成27年2月12日)等を踏まえたものであり、福祉サービス
の供給体制の整備及び充実を図るため、①社会福祉法人制度について経営組織のガバナンスの強化、事業
運営の透明性の向上等の改革を進めるとともに、②介護人材の確保を推進するための措置、社会福祉施設職
員等退職手当共済制度の見直しの措置を講ずるものである。
衆議院厚生労働委員会の附帯決議では、ガバナンスの強化に係る小規模な法人への支援、社会福祉充実
残額に係る社会福祉充実計画の作成にあたっての人材の適切な処遇の確保、事業継続に必要な財産が確
保できない法人への必要な支援の検討等の10項目が掲げられている。
・「社会福祉法人の認可について」等の一部改正
~子ども・子育て支援制度の施行にともなう改正通知
8月5日:平成27年4月1日からの子ども・子育て支援新制度の施行により、小規模保育事業や幼保連携型
認定こども園が第2種社会福祉事業に位置付けられることにともない、「社会福祉法人の認可について」及び
「社会福祉法人指導監査要綱の制定について」を一部改正する通知が発出された。
「社会福祉法人の認可について」の改正では、評議員会の設置が免除される事業として、保育所を経営する
事業のほかに、新たに、幼保連携型認定こども園を経営する事業及び小規模保育事業が追加された。また、こ
れらの事業と併せて行うことができる事業に病児保育事業及び利用者支援事業が追加されることにともない、
社会福祉法人指導監査要綱における評議員・評議員会の指導監査事項についても同様の見直しが行われて
いる。
★ 社会福祉法等改正法案(厚生労働省 HP)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/189.html
★
社会福祉法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(衆議院 HP)
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Futai/kourou0316C029748ED9A54
9257E910030F3C2.htm

参考:経営情報の公開、「「社会福祉法人の認可について」の一部改正について」(平成 26 年 5 月 29 日・
厚生労働省通知)への対応*全国社会福祉法人経営者協議会HP http://www.keieikyo.gr.jp/
経済・成長政策
・経済・財政一体改革推進委員会(第 1 回)
~「経済・財政再生計画」の着実な実施に向けて設置
8月10日:経済財政諮問会議の下に、専門調査会として、「経済・財政一体改革推進委員会」が設置され、
「経済財政運営と改革の基本方針2015」に盛り込まれた「経済・財政再生計画」を着実に実行するための検討
と取組が開始された。経済財政諮問会議における、平成27年12月を目処とする「改革工程表」の策定に向け
て議論が進められる。
推進委員会では、①集中改革期間における主要歳出分野ごとのKPIの設定と工程表の作成、②歳出改革
への取組を促進するため予算編成過程からのPDCAの仕組みの構築、③改革工程表にもとづく進捗管理・点
検・評価と2018年度の中間評価、を行い、経済財政諮問会議に報告するとされている。「「経済・財政一体改
革」検討の大枠(イメージ)」として、2020年度の財政健全化目標の達成に向けた、①主要歳出分野ごとの検
討項目、②時間軸、③KPIが示され、具体的な検討項目として、医療・介護提供体制の適正化、公的サービス
の産業化、公費負担や給付の適正化等があげられている。
4
★ 経済財政諮問会議
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2014/index.html#tab0120
予算
・平成 28 年度予算概算要求と税制改正要望
8月26日、平成28年度予算の各省庁の概算要求が示された。厚生労働省の概算要求額は、一般会計で
平成27年度比2.5%増の30兆6,675億円となっている。年金・医療等に係る経費については、高齢化等に伴う
増加額として6,700億円、「新しい日本のための優先課題推進枠」として2,252億円を計上している。
消費税引き上げとあわせて行う社会保障の充実等については、「社会保障改革プログラム法第28条に規定
する消費税・地方消費税の収入及び社会保障の給付の重点化・制度の運営の効率化の動向等を踏まえ、予
算編成過程で検討する」とされており、子ども・子育て支援については、消費税引上げ以外の財源の確保も含
め、予算編成過程で検討される。
また、予算の概算要求とあわせて、税制改正要望も示された。医療に係る消費税の課税のあり方の検討の
ほか、子育て支援に要する費用に係る税制措置の創設、ひとり親家庭への支援の充実等に伴う税制上の所
要の措置、等が要望されている。
★ 平成 28 年度厚生労働省概算要求
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/
★ 平成 28 年度厚生労働省税制改正要望
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/zeisei/

参考:政策委員会ホームページ「平成 28 年度予算概算要求関係」資料
※順次掲載します。
http://zseisaku.net/download/
◇実践事例募集中◇
…すすめよう!発信しよう!働きやすく、やりがいの感じられる「ふくしの仕事」
●政策委員会では、「働きやすく、やりがいの感じられる福祉の職場づくり」にむけて、福
祉関係者の主体的な行動を促すための参考に資するため、社会福祉法人・福祉施
設等事業所の先進的な取り組み実践事例を引き続き募集しています。
◇実践事例をホームページに掲載しています◇
政策委員会ホームページ:http://zseisaku.net/fukushi-shokuba/
●応募いただいた事例は、全社協政策委員会のサイトに掲載しています。
また、政策委員会パンフレットやプレスリリース等に参考事例として掲載させていただき
ます(掲載する際には、事前に内容等確認のご連絡をいたします)。
皆さまの積極的なご応募をお待ちしております。
★公募要領および公募様式は下記URLよりダウンロードできます。
http://zseisaku.net/fukushi-shokuba/idea/
≪添付資料≫政策動向 平成 27 年度 NO.4(2015 年 8 月 21 日)
資料はこちらからダウンロードしてください ⇒ http://zseisaku.net/
5
『権利擁護・虐待防止白書』のご案内
本会では、権利擁護・虐待防止に関する総合的な推進
事業として、毎年「権利擁護・虐待防止白書」を発行し
ています。白書は、研究者によるこの一年間の主要な動
向と課題、また活動団体による年次報告と関係省庁など
の関係資料を掲載しています。
2015 年版では、
「精神障害のある人の権利擁護・虐待
防止」を特集のテーマとし、精神障害のある人への、福
祉・医療など多様な社会資源を基盤とした地域における
支援の取り組みや実践事例を紹介し、今後の実践活動を
考察する内容となっています。
≪申込書の URL≫
http://www.shakyo.or.jp/news/20150331_hakusho.pdf
6