最高裁が参議院議員選挙を違憲状態と判断 10 月 17 日、最高裁判所は、2010 年に行われた参議院議員選挙の選挙区選挙で1票の格差が最 大 5.00 倍(議員 1 人の有権者数が鳥取県が約 24 万人に対して、神奈川県は約 121 万人)とな っているのは、違憲状態であると判断しました。 日本国憲法第 14 条は「法の下の平等」を定めていて、これまでも1票の格差が一定の基準を こえた場合などに、最高裁判所は違憲と判断してきました。 参議院議員選挙が最高裁判所で違憲状態とされたのは、1996 年以来、2 回目のことです。また、 2011 年 3 月には、2009 年の衆議院議員総選挙の小選挙区制の割り振りの方法が違憲状態にあ るとされました。 このため、衆議院議員総選挙・参議院議員選挙ともに、最高裁判所で違憲状態であるとの判断 が下されたことになります。 すべての裁判所には違憲立法審査権があります。そのなかでも憲法の番人とよばれ、終審とし て判決を下す最高裁判所が違憲状態と判断したことは、公職選挙法の改正を国会に強く求めた といえます (『ニュース最前線 2012』22 ページ)。 チャレンジ問題 1票の格差が、ある一定の基準をこえてしまった場合、日本国憲法第 14 条が定める( に反すると考えられます。( A B ) )にあてはまることばを答えなさい。 すべてのさい裁判所は、法律などが憲法に違反するかどうかを判断する( います。( A B )をもって )にあてはまることばを答えなさい。 ------------------------------------------------------------------------ 答え 法の下の平等 違憲立法審査権(法令審査権)
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