「戦争法案」の参議院委員会採決強行の暴挙に 断固講義する声明

「戦争法案」の参議院委員会採決強行の暴挙に
断固講義する声明
昨日、参議院平和安全特別委員会で、民主党、生活の党、日本共産党、維新
の党、社民党、無所属クラブが反対する中、締めくくり総括質疑を省略し、「戦
争法案(「平和安全法制整備法案」、「国際平和支援法案」)」の採決を強行
した。良識の府にあるまじき採決強行は、民主主義を破壊する暴挙であり、激
しい怒りを込めて抗議する。
5月15日に国会に提出された「戦争法案」は、7月15日に衆議院本会議
での採決が強行され、参議院に送られた。参議院では約100時間の審議が行
われるものの、大臣や法制局長官の答弁修正や撤回、答弁不能が相次ぎ、10
0回以上も審議が中断した。
憲法問題をはじめ、「国民の生命と安全を守るための法案」、「リスクは増
えない」などという政府の説明自体の虚構性からくる無理が露呈し、審議が尽
くされたとは到底いえない。
国民への説明も不十分であり、理解も深まっていない。法案の合憲性や必要
性などに疑問が突きつけられ、「戦争法案」の違憲性への疑念が、ますます深
まっている中、採決に突き進んだことは、言語道断であり、断じて認められな
い。
テロの危険性や日本の原発、在日米軍基地が標的となる懸念など、国民が負
うリスクについての議論も深まっていない。また、徴兵制について、安倍首相
は、「明確に違憲で、導入はあり得ない」と断言するが、憲法の解釈が変更さ
れれば合憲になりかねない。
各種調査では、世論の6割以上が「戦争法案」の今国会中の成立に反対して
いる。そして、世代や職業、立場を超えた多くの国民が「戦争法案」廃案、安
倍政権退陣を求める運動に立ち上がっている。
国労東日本本部は、引き続き国会内外の「戦争法案」の可決・成立を阻止す
る闘いに連帯し、反原発・反基地、憲法改悪に反対し、安倍政権の早期退陣を
求め、最後の最後まで戦い抜く決意である。
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以上
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