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打ち上げ実験計画書
2015 年 7 月 3 日
立命館大学 RiSA
学生実験責任者
羽生
臣太郎
概要
本計画書は 8 月中旬に秋田県能代市で行われる第 11 回能代宇宙イベントにおいて、これから先の団
体活動へ活かしていくことを目的として各種センサを搭載した機体やハイブリッドロケットに向けた分
離機構を試す機体、そして CanSat を積み込んだ機体を打ち上げる。以下にイベントの日程、機体説
明、 安全対策、人員配置、団体内連絡体制について示す。
1)
はじめに
2015 年 8 月 16 日(日)に秋田県能代市において Aerotech 製G型エンジン G79-4W、G75-4M を用いたモ
デルロケット打上実験を行う。本計画書はその実験計画を示すものである。
実験目的
本実験に際し、 以下にその目的を示す。
・ロケットの設計、製作を通した基礎的な知識及び技術の経験、理解と習得、さらに新入生への技術の継
承
・電装品からのデータ回収、解析
・ハイブリッドロケットに向けた分離機構の試験
・CanSat 第一号の試験
1
2)
実験概要
下記に今回使用する機体の説明とその実験の内容について述べる。
機体の仕様については 5)飛翔体諸元を参照。
【機体名 1】RNM-02
機体本体は外径 71mm の塩ビパイプを使用する。使用エンジンは Aerotech 製の G 型エンジン G754M とする。搭載機材としては、加速度センサ(LIS3DH)、 GPS(GMS6-CR6)の 2 つである。
・実験内容
打上に際しては、自作ランチャ及び点火装置を使用する。 最大到達高度は地表より 300m を目標と
する。エンジンの点火終了後、バネ方式による分離機構が頂点付近で作動し、パラシュートを展開、
定められた区域内に着地させ回収を行う。
【機体名 2】RNM-03
機体本体は外径 71mm の塩ビパイプを使用する。使用エンジンは Aerotech 製の G 型エンジン
G79-4W とする。
搭載機材としては、加速度センサ(LIS3DH)、3 軸ジャイロセンサ(L3GD20)、 GPS(GMS6CR6)の 3 つである。
・実験内容
2015 年 3 月 27 日~29 日に行われた加太打ち上げ実験にて電装品を積んでいた “RKM-00”のパ
ラシュートが展開せず、自由落下後大破したため十分な量のデータを手に入れることができなかっ
た。以上より、今回のこの機体では電装による確実なデータ回収を主な目的とする。エンジンの点
火後放出薬による機体分離、パラシュートを展開、定められた区域内に着地させ回収を行う。
【機体名 3】RNM-04
機体本体は外径 71mm の塩ビパイプを使用する。使用エンジンは Aerotech 製の G 型エンジン
G79-4W とする。
搭載機材は CanSat である。
・実験内容
CanSat を機体に搭載、空中で放出薬による放出、その後の着地までのデータを CanSat に積まれ
た加速度センサ(LIS3DH)、GPS(GMS6-CR6)よりデータを取る。
2
3)
日程
記載しない。
3
4)
4.1
飛翔体諸元
機体名 :RNM-02
諸元
名称
RNM-02
エンジン
G75-4M
寸法 [mm]
910
重量(エンジン含む)[g]
1220
落下速度 [m/s]
9.94
落下予定範囲 [m]
140
CP [mm]
635
CG [mm]
597
Cs [cal]
1.08
備考: ・制作した分離機構を試す機体である。
・OpenRocket-15.03 を使用。
4
4.2 機体名 :RNM-03
諸元
名称
RNM-03
エンジン
G79-4W
寸法 [mm]
910
重量(エンジン含む)[g]
1221
落下速度 [m/s]
9.23
落下予定範囲 [m]
110
CP [mm]
638
CG [mm]
556
Cs [cal]
1.09
備考 :
・電装からのデータ回収を目的とした機体である。
・OpenRocket-15.03 を使用。
5
4.3 機体名:RNM-04
諸元
名称
RNM-04
エンジン
G79-4W
寸法 [mm]
910
重量(エンジン含む)[g]
1215
落下速度 [m/s]
12.3
落下予定範囲 [m]
80
CP [mm]
634
CG [mm]
554
Cs [cal]
1.07
備考 :
・CanSat の放出を目的とした機体である。
・OpenRocket-15.03 を使用。
6
5)
安全対策
1. 機体と点火作業者の距離
射点を中心とした半径5m 以上
2. 見学可能範囲
射点を中心とした半径 20m 以上
3. 落下範囲
射点を中心とした半径 150 [m]以内
4. 風速制限
地上にて風速 8 [m/s]以下
5. 気象条件
降雨、落雷のおそれがある場合中止
6. 発射迎角
0~30°
細かな安全対策については日本モデルロケット協会の自主消費基準を遵守する。
参考ページ URL: http://www.ja-r.net/consumptionstandard.html
6)
人員配置
1. 総指揮者
本部に配置し、準備・打ち上げ・測定・追跡・回収を監督する。
2. 安全管理者
打ち上げの催否を含め、全体の安全管理を行う。打ち上げ中止の決定権を持
つ。指揮者と判断が対立したら、中止が優先される。
3. 時間管理者
シーケンス表を見ながら時間管理を行う。
3. 器物作成班
機体準備・推進器取り扱い・搭載装置セット・発射台などを担当する。
4. 測定班
機体の高度・軌道測定、写真 VTR 撮影を行う。
5. 回収班
目視方向をもとに、着地点に向かう。
6. 缶サット班
缶サットの調整・取り付けを行う。
7. 分離班
分離機構の調整・取り付けを行う。
8. 電装班
電装の調整・取り付けを行う。
参考図書:アマチュア・ロケッティアのための手作りロケット完全マニュアル
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7)
連絡体制
代表
PM
各パート(全体設計・機体・分離・解析)
イベント期間中代表、PM、各パート間はトランシーバと携帯電話を併用し連絡を取り合う。
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