FN910 フィールド無線用電磁弁操作モジュール

User's
Manual
FN910
フィールド無線用
電磁弁操作モジュール
IM 01W03G01-01JA
IM 01W03G01-01JA
初版
目次 -1
FN910
フィールド無線用電磁弁操作モジュール
IM 01W03G01-01JA 初版
目 次
1.
2.
3.
4.
はじめに........................................................1-1
1.1
本製品を安全にご使用いただくために....................1-2
1.2
納入後の保証について.........................................................1-2
取扱上の注意事項........................................2-1
2.1
形名と仕様の確認について...............................................2-2
2.2
運搬について..............................................................................2-2
2.3
保管場所について....................................................................2-2
2.4
設置場所について....................................................................2-2
2.5
トランシーバの使用について.........................................2-3
2.6
本質安全防爆形の機器について....................................2-3
2.7
ご使用いただくために必要な作業...............................2-6
7.4
7.4.1 無線フィールド機器設定ツールによる
確認....................................................................................7-5
7.4.2 アラートのレポート...............................................7-5
7.4.3 内蔵指示計による確認..........................................7-6
8.
各部の名称....................................................3-1
6.
7.
保守...............................................................8-1
8.1
概要....................................................................................................8-1
3.1
FN910 の外観と名称..............................................................3-1
8.2
推奨品一覧....................................................................................8-1
3.2
接続機器.........................................................................................3-2
8.3
バッテリーパックの交換....................................................8-2
8.4
バッテリーパックの取り扱いについて....................8-3
8.5
内蔵指示計の表示切り替え...............................................8-4
8.6
FN110 の交換..............................................................................8-4
8.7
FN910 の交換..............................................................................8-4
8.8
接続機器の交換.........................................................................8-5
8.9
定期点検.........................................................................................8-5
取付...............................................................4-1
4.1
取付時の注意事項....................................................................4-1
4.2
取付方法.........................................................................................4-1
4.2.1 壁取付け..........................................................................4-1
4.2.2 金属製ボックスへの取付け................................4-1
5.
7.3.3 無線関連パラメータ...............................................7-3
7.3.4 タグおよび機器情報...............................................7-3
7.3.5 電磁弁操作関連パラメータ................................7-3
7.3.6 ライトプロテクト.....................................................7-3
7.3.7 ディープスリープ設定..........................................7-4
7.3.8 サイレンス機能..........................................................7-4
自己診断機能..............................................................................7-5
8.10 故障探索.........................................................................................8-5
配線...............................................................5-1
5.1
配線時の注意事項....................................................................5-1
5.2
ケーブルの選定.........................................................................5-1
5.3
FN110 の設置と配線..............................................................5-2
5.4
5.3.1 FN110 の設置...............................................................5-2
5.3.2 FN110 の配線...............................................................5-3
信号ケーブルの接続...............................................................5-4
5.5
5.4.1 DI 端子と DO 端子の接続....................................5-4
接地....................................................................................................5-5
運転...............................................................6-1
8.10.1故障探索の基本フロー..........................................8-5
8.10.2故障探索フローの事例..........................................8-6
8.10.3異常内容と対策..........................................................8-6
9.
組合せアクチュエータ.................................9-1
9.1
単動形アクチュエータ.........................................................9-1
9.1.1
9.1.2
9.1.3
9.1.4
9.1.5
9.1.6
9.1.7
機器構成図.....................................................................9-1
端子配線図.....................................................................9-1
電磁弁操作関連パラメータ................................9-2
機能ブロックとメニューツリー.....................9-4
自己診断..........................................................................9-8
異常内容と対策..........................................................9-9
パラメータ一覧.......................................................9-12
6.1
運転開始準備..............................................................................6-1
6.2
運転開始.........................................................................................6-2
6.3
フィールド無線ネットワークへの接続....................6-2
6.4
内蔵指示計表示内容...............................................................6-4
10. 仕様.............................................................10-1
6.5
運転停止.........................................................................................6-5
10.1 標準仕様......................................................................................10-1
パラメータ設定............................................7-1
7.1
パラメータ設定のための環境.........................................7-1
7.2
ソフトウェアの準備...............................................................7-1
7.3
7.2.1 フィールド無線システム設定ツール,
または無線フィールド機器設定
ツール向けソフトウェア.....................................7-1
7.2.2 ソフトウェアダウンロード................................7-1
パラメータ設定.........................................................................7-2
7.3.1 パラメータの用途と選択.....................................7-2
7.3.2 機能ブロックとメニューツリー.....................7-2
1st Edition: Mar. 2015 (KP)
All Rights Reserved, Copyright © 2015. Yokogawa Electric Corporation
10.2 形名およびコード一覧......................................................10-2
10.3 付加仕様/防爆......................................................................10-2
10.4 付属品...........................................................................................10-2
10.5 アクセサリ.................................................................................10-2
10.6 外形図...........................................................................................10-3
10.7 危険場所における組合せ可能機器............................10-5
10.8 内蔵指示計の表示文字一覧............................................10-6
本質安全防爆形機器についての注意事項
説明書 改訂情報
IM 01W03G01-01JA
1.
1-1
< 1. はじめに>
はじめに
このたびは当社の FN910 フィールド無線用電磁弁操作
モジュールをご採用いただき,まことにありがとうご
ざいました。
本製品は納入に先立ち,ご注文仕様に基づいて正確に
調整されております。
本製品の全機能を生かし,効率よく,正しくご使用い
ただくために,ご使用前に本取扱説明書をよくお読み
になり,機能・操作を十分に理解され,取り扱いに慣
れていただきますようお願いいたします。
本書は,FN910 フィールド無線用電磁弁操作モジュー
ル(以降,FN910 と記述)について説明します。
FN910 は,バルブアクチュエータの動作方向切替用電
磁弁を,フィールド無線経由で操作するためのモジュー
ルです。フィールド無線経由で受信した開閉操作指令
にしたがって,バルブの開閉状態を監視しながら電磁
本書に関連する資料を表 1.2 に示します。
表 1.2
関連資料一覧
資料名称
資料番号
FieldMate
IM 01R01A01-01
機器調整・設定ソフトウェア
User’ s Manual
YFGW410
IM 01W02D01-01JA
フィールド無線用管理ステーション
User’ s Manual
FN110
GS 01W03B01-01JA
フィールド無線用通信モジュール
General Specifications
■ 本書に対するご注意
・ 本書は,最終ユーザまでお届けいただきますよう
お願いいたします。
・ 本書の内容は,将来予告なしに変更することがあ
ります。
・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載,複製
弁を駆動する信号を出力します。
FN910 は,別売りの FN110 フィールド無線用通信モ
することは禁止されています。
ジュール(以降,FN110 と記述)と接続することで動
・ 本書は,本製品の市場性またはお客様の特定目的へ
作します。ご使用前に FN110 の取付けをお願いいたし
の適合などについて保証するものではありません。
・ 本書の内容に関しては万全を期していますが,万一
ます。
本製品の機能や設定項目は,組み合わせて使用するア
ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありまし
クチュエータの種類によって異なります。組み合わせ
たら,裏表紙に記載の当社各営業拠点またはご購
るアクチュエータ毎の説明は 9 項「組合せアクチュエー
入の代理店までご連絡ください。
タ」の該当項目を参照してください。
・ 特別仕様につきましては記載されておりません。
・ 機能・性能上とくに支障がないと思われる仕様変
FN910 が対応する FN110 と YFGW410 フィールド無線
更,構造変更,および使用部品の変更につきまし
用管理ステーションのファームウェアバージョンを表
ては,その都度の本書改訂が行われない場合があ
1.1 に示します。
りますのでご了承ください。
表 1.1
FN110とYFGW410の対応ファームウェアバー
ジョン
機器名称
ファームウェア
バージョン
R1.03.09 以降
YFGW410
フィールド無線用管理ステーション
FN110
R1.05.01 以降
フィールド無線用通信モジュール
■ 安全および改造に関するご注意
・ 人体および本製品または本製品を含むシステムの
保護・安全のため,本製品を取り扱う際は,本書
の安全に関する指示事項に従ってください。なお,
これらの指示事項に反する扱いをされた場合,当
社は安全性を保証いたしかねます。
・ 本製品を無断で改造することは固くお断りいたし
ます。
・ 防爆形機器について,お客様が修理または改造さ
れ,原形復帰ができなかった場合,当該製品の防
爆構造が損なわれ,危険な状態を招きます。修理・
改造については必ず当社にご相談ください。
・ 本製品および本書では,安全に関する次のような
シンボルマークとシグナル用語を使用しています。
IM 01W03G01-01JA
警告
1-2
< 1. はじめに>
1.1
回避しないと,死亡または重傷を招くおそれがある危
本製品を安全にご使用いただくた
めに
注意
険な状況が生じることが予見される場合に使う表示で
す。本書ではそのような場合その危険を避けるための
本製品は防爆形機器として検定を受けた製品です。本
注意事項を記載しています。
製品の構造,設置場所,保守・修理などについては
厳しい制約があり,これに反すると危険な状態を招く
注意
おそれがありますのでご注意ください。取り扱いに先
だって,2.6 項「本質安全防爆形の機器について」お
回避しないと,軽傷を負うかまたは物的損害が発生す
よび,本書巻末の「本質安全防爆形機器についての注
る危険な状況が生じることが予見される場合に使う表
意事項」を必ずお読みください。
示です。本書では取扱者の身体に危険が及ぶおそれ,
または機器を損傷するおそれがある場合,その危険を
避けるための注意事項を記載しています。
1.2
納入後の保証について
・ 本製品の保証期間は,ご購入時に当社よりお出し
重要
機器を損傷したり,システムトラブルになるおそれが
ある場合に,注意すべきことがらを記載しています。
した見積書に記載された期間とします。保証期間
中に生じた故障は無償で修理いたします。
・ 故障についてのお客様からのご連絡は,ご購入の当
社代理店または最寄りの当社営業拠点が承ります。
・ もし本製品が不具合になった場合には,本製品の形
注記
操作や機能を知るうえで,注意すべきことがらを記載
しています。
名・シリアル番号をご明示のうえ,不具合の内容
および経過などについて具体的にご連絡ください。
略図やデータなどを添えていただければ幸いです。
・ 故障した本製品について,無償修理の適否は当社
の調査結果によるものとします。
■ 次のような場合には,保証期間内でも無償修理の対
象になりませんのでご了承ください。
・ お客様の不適当または不十分な保守による故障の
場合。
・ 設計・仕様条件をこえた取り扱い,使用,または
保管による故障,または損傷。
・ 当社が定めた設置場所基準に適合しない場所での
使用,および設置場所の不適合な保守による故障。
・ 当社もしくは当社が委嘱した者以外の改造または
修理に起因する故障,または損傷。
・ 納入後の移設が不適切であったための故障,また
は損傷。
・ 火災・地震・風水害・落雷などの天災をはじめ,原
因が本製品以外の事由による故障,または損傷。
■商標
・「PRM」および「FieldMate」は,横河電機株式会社
の商標または登録商標です。
・ その他,本文中に使われている会社名・商品名は,
各社の登録商標または商標です。
・ 本文中の各社の登録商標または商標には,™,® マー
クは表示しておりません。
IM 01W03G01-01JA
2.
2-1
< 2. 取扱上の注意事項>
取扱上の注意事項
■ 同梱品
・ ユーザーマニュアル(IM01W03G01-01JA)
・ リモートアンテナケーブル
本製品は工場で十分な検査をされて出荷されておりま
・ FN110 取付用部品一式
す。本製品がお手もとへ届きましたら,外観をチェッ
・ スプリング式端子台(4 極× 2 個,5 極× 1 個,6
クして,損傷の無いことと,図 2.1 に示す品が同梱され
極× 2 個)
ていることをご確認ください。
表 2.1
本章では取り扱いに際して必要な注意事項を記載して
FN110取付用部品一覧
部品名
ありますので,まず本章を良く読んでください。本章
FN110 取付ブラケット
2B パイプ取付ブラケット
FN110 固定金具
FN110 固定金具取付ボルト
ブラケット取付ボルト
スプリングワッシャ
ブラケット取付ナット
U ボルト
U ボルト用ナット
記載以外の事項については関係する項目をご参照くだ
さい。
注意
・ 納品時には,バッテリーパックホルダ奥の電極を
保護するために保護カバーが取付けられています。
バッテリーパック未装着時には,保護カバーを取付
数量
1
1
1
2
2
2
2
1
2
けて電極を保護してください。
・ バッテリーパックホルダ奥の電極で指などを怪我し
ないように注意してください。
保護カバー
※納品時には,本体上半部に
装着されています。
FN110
固定金具
FN110
取付ブラケット
FN110固定金具
取付ボルト
FN910 本体
ブラケット
取付ボルト
リモートアンテナケーブル
User's
Manual
Uボルト用ナット
FN910
フィールド無線用
電磁弁操作モジュール
スプリング
ワッシャ
IM 01W03G01-01JA
ブラケット
取付ナット
2Bパイプ
取付ブラケット
Uボルト
IM 01W03G01-01JA
スプリング式端子台
ユーザーマニュアル
FN110 取付用部品(FN110 取付けブラケット一式,表 2.1 参照)
F0201.ai
図 2.1
FN910本体と同梱品
IM 01W03G01-01JA
2.1
2-2
< 2. 取扱上の注意事項>
形名と仕様の確認について
2.3
保管場所について
本体正面の銘板に形名および仕様が記載されています。
長期間の保管が予想される場合は,以下の点にご注意
10.2 項「形名およびコード一覧」と仕様を対応させて,
ください。
ご注文の仕様どおりであることを確認してください。
(1) 保管場所は下記の条件を満足する所を選定してく
お問い合わせの際はそれらの情報もあわせてご連絡く
ださい。
ださい。
・ 雨や水のかからない場所。
・ 振動や衝撃の少ない場所。
・ 保管場所の温度,湿度が次のような場所。でき
るだけ常温常湿 (25℃,65% 程度 ) が望ましい。
温度:-40 ~ 85℃
湿度:5 ~ 95% RH(結露しないこと)
(2) 本製品はなるべく当社から出荷した時の包装状態
にして,保管してください。特に湿度の高い場所
では,当社から出荷した時の包装状態にして保管
する必要があります。
(3) 本製品は,バッテリーパックを外した状態での保
管を推奨します。また,バッテリーパックは,内
蔵された電池の性能を保つため,30℃以下で保管
ください。
注記
F0202.ai
図 2.2
銘板の例
バッテリーパックを装着して保管する場合,電池の消
2.2
運搬について
耗を防ぐために本製品をディープスリープモードにす
ることをお勧めします。ディープスリープモードにす
運搬中の事故により損傷することを防ぐため,本製品
る方法は,7.3.7 項「ディープスリープ設定」を参照し
はなるべく出荷時の包装状態で設置場所まで運んでく
てください。
ださい。バッテリーパックの運搬については,8.4 項
「バッテリーパックの取扱いについて」を参照してくだ
さい。
2.4
設置場所について
本製品は厳しい環境条件のもとにおいても動作するよ
うに設計されておりますが,安定に,精度よく,長期
にわたってご使用いただくため下記の点に注意してく
ださい。
IM 01W03G01-01JA
2-3
< 2. 取扱上の注意事項>
2.5
■ 無線通信
注記
トランシーバの使用について
重要
本製品と接続する FN110 の設置場所条件は以下を満た
す必要があります。
本製品は高周波ノイズに対し十分な考慮と対策をして
・ FN110 が地面に対して垂直になるように設置します。
おりますが,トランシーバを本製品およびその配線近
・ FN110 は地面または床面より 1.5m 以上の高さにな
くで使用する場合は,高周波ノイズによる影響が考え
られます。このためトランシーバの使用にあたっては,
るよう設置します。
トランシーバを本製品に対し数メートルの距離より
FN110
徐々に近づけながら,入出力機能へのトランシーバの
影響を調査し,問題の発生しない距離でトランシーバ
を使用してください。
FN910
1.5m以上
2.6
本質安全防爆形の機器について
警告
・ 本質安全防爆形の機器の回路,構成部品などの変更,
改造は認められていません。
・ システム検定により本製品と組合せたときの本質安
全性が確認されているリミットスイッチの容器はア
ルミニウムを含有しています。特別危険箇所に設置
する場合は,いかなる場合にも衝撃または摩擦によ
F0203.ai
・ FN110 の周囲 30cm 以内に壁や配管など障害物が無
いようにします。
・ 無線通信範囲内にある他の無線フィールド機器とア
る火花によって,発火源にならないように設置して
ください。また,火花が発生するような衝撃を与え
ないでください。
ンテナ部が互いに見通せることを確認してください。
■ 周囲温度
注意
温度勾配や温度変動の大きい場所に設置することはで
TIIS 本質安全防爆形の機器は,工場電気設備防爆指針
きるだけ避けてください。プラント側から輻射熱など
(国際規格に整合した技術指針 2008)による型式検定
を受けるときは,断熱措置を施すか,風通しがよくな
に合格しており,可燃性ガスまたは蒸気の発生する危
るように設置してください。
険雰囲気で使用できるように作られています。
また,高温多湿環境が長期に連続するような場所への
( 特別危険箇所,第一類危険箇所および第二類危険箇
設置は避けてください。
所に設置できます。)
■ 雰囲気条件
本製品をそのまま腐食性雰囲気に設置することは避け
てください。金属製ボックスに収納した場合でも,腐
食性雰囲気に設置することはできるだけ避けてくださ
い。腐食性雰囲気にて使用するときは,風通しがよく
本質安全防爆構造の機器は,安全性を確保するために,
取付け,
配線,
配管などに十分な注意が必要です。また,
保守や修理には安全のために制限が加えられておりま
す。巻末の「本質安全防爆形機器についての注意事項」
を必ずお読みください。
なるよう考慮してください。
■ 衝撃 ・ 振動
衝撃や振動に強い構造に設計されていますが,できる
だけ衝撃や振動の少ない場所に設置してください。
IM 01W03G01-01JA
< 2. 取扱上の注意事項>
2-4
本質安全防爆形の機器は以下のように危険場所に設置して使用できます。図 2.3,図 2.4 はリミットスイッチ (4 端子 )
を接続したときの例になります。圧力スイッチ (3 端子 ) を接続する場合は、3 端子のうち 2 端子を接続します。本製
品の具体的な接続方法は 9 項「組み合わせアクチュエータ」を参照してください。
危険場所(IIC)
危険場所(IIB)
危険場所(IIC)
アンテナ回路
接点回路
FG
IN1
SG
+
リミットスイッチのみ
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
PS
本安機器1
DTP
IN2
+
リミットスイッチのみ
DTN
IN3
本安機器2
負荷回路1
+
-
OUT1
IN4
本安機器3
負荷回路2
+
-
本安機器3
負荷回路3
-
本安機器4
負荷回路4
-
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
リミットスイッチのみ
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
リミットスイッチのみ
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
リミットスイッチのみ
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
+
-
OUT3
IN6
+
リミットスイッチのみ
+
-
OUT2
IN5
+
+
-
+
-
OUT4
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
電磁弁操作モジュール
F0204.ai
図 2.3
TIIS本質安全防爆形機器の使用例(1)
危険場所(IIC)
危険場所(IIB)
危険場所(IIC)
アンテナ回路
接点回路
FG
IN1
+
-
IN2
+
-
IN3
+
-
SG
リミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
PS
本安機器1
DTP
DTN
本安機器2
負荷回路1
本安機器3
負荷回路2
本安機器3
負荷回路3
本安機器4
負荷回路4
+
+
-
+
+
-
リミットスイッチのみ
OUT1
IN4
+
-
IN5
+
-
IN6
+
-
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
リミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
OUT2
OUT3
OUT4
リミットスイッチのみ
圧力スイッチ
又はリミットスイッチ(LX7000)
又はリミットスイッチ(VCX-700)
電磁弁操作モジュール
F0205.ai
図 2.4
TIIS本質安全防爆形機器の使用例(2)
注意
・ 本安機器,本安関連機器および,それ等を接続する配線は,電磁誘導又は静電誘導により,本安回路の本質安全防爆
性能を損なうような電流および電圧が,当該本安回路に誘起されないように配置されていることに注意してください。
・ 接点回路とは,IN1 ~ IN6 とそれらに接続するリミットスイッチまたは圧力スイッチ,接続に使用するケーブル全
体を示します。
・ 接点回路,負荷回路 1 ~負荷回路 4 および,アンテナ回路はそれぞれ個別の本安回路です。
IM 01W03G01-01JA
< 2. 取扱上の注意事項>
1. 機器の接続について
2-5
・ 本質安全防爆形の機器は危険場所でのバッテリー
パックの交換が可能です。なお,交換の際には,本
本製品の端子に接続して使用する機器は,以下の条件
体内部に粉塵や水滴が侵入しないように注意して
を満足したものが必要です。
ください。バッテリーパックの交換方法は,8.3 項
(1) 接点回路
「バッテリーパックの交換」を参照してください。
・ 接点回路として危険場所で使用できる組合せ可能
な機器は,10.7 項「危険場所における組合せ可能機
器」を参照してください。
・ 接点回路で使用するケーブルは,ケーブル全体の
合計で以下の条件を満足するものを使用してくだ
3. 安全に使用するための注意事項
(1) 特別な条件について
本製品およびシステム検定により本質安全性が評
価されている接点機器は IP20 で検定を受けていま
さい。
す。したがって,本製品を塵埃および風雨にさらさ
インダクタンス 140 mH 以下
れる屋外に設置する場合には,本製品を適切な防
キャパシタンス 1.1 µF 以下
塵防水性能を備えた容器に収納して設置ください。
(2) 負荷回路 1 ~ 4
システム検定により本質安全性が確認されている
・ 安全保持定格
接点機器は,適切な防塵防水性能であることを確
認してください。
本安回路許容電圧 21.42 V 以上
本安回路許容電流 84.7 mA 以上
本安回路許容電力 561.4 mW 以上
・ 性能区分およびグループ
性能区分 ia,ib
グループ IIA,IIB
(2) 保護等級について
本製品およびシステム検定により本質安全性が評
価されている接点機器は,検定又は検定以外で確
認された IP のどちらか高いグレードに対応する環
境に設置することができます。
・ 内部インダクタンスおよび内部キャパシタンスと
本安回路外部配線のインダクタンス(Lc)および
キャパシタンス(Cc)との関係
4. 仕様
本質安全防爆の仕様は,10.3 項「付加仕様 / 防爆」を
参照してください。
内部インダクタンス 27.5 µH 未満かつ
(2.75mH - Lc)以下
内部キャパシタンス (0.10 µF - Cc)以下
(3) アンテナ回路
・ 安全保持定格
本安回路許容電圧 5.88 V 以上
本安回路許容電流 252 mA 以上
本安回路許容電力 570 mW 以上
・ 性能区分およびグループ
性能区分 ia,ib
グループ IIA,IIB,IIC
F0206.ai
図 2.5
TIIS 防爆銘板(または,TIIS本質安全防爆形機器
の銘板)
図 2.6
銘板の例
・ 内部インダクタンスおよび内部キャパシタンスと
本安回路外部配線のインダクタンス(Lc)および
キャパシタンス(Cc)との関係
内部インダクタンス 0.203 µH 未満かつ
(20.3 µH - Lc)以下
内部キャパシタンス (43 µF - Cc)以下
2. バッテリーパック
・ バッテリーパックは弊社製の指定されたバッテ
リーパック (F9094UC) を使用してください。詳細
は 8.4 項「バッテリーパックの取り扱いについて」
F0207.ai
を参照してください。
IM 01W03G01-01JA
2.7
< 2. 取扱上の注意事項>
2-6
ご使用いただくために必要な作業
FN910 をご使用いただくために必要な作業は次のとお
りです。本書での主な参照先も合わせて示します。
■ 外観と同梱品のチェック(2章参照)
外観に異常がないこと,同梱品に不足がないことを確
認します。
■ 機器設定のための準備(5.3.2項参照)
プロビジョニングや FN910 のパラメータ設定を行うた
めに FN110 を接続します。
■ プロビジョニング(6.3項参照)と機器設定
(7.1,7.2.1,7.3項,9章参照)
プロビジョニングおよび赤外線ポート経由での FN910
の設定を行います。無線関連パラメータと電磁弁操作
関連パラメータを設定します。その他のパラメータは
必要に応じて設定します。
■ 金属製ボックスへの取付け(4.2項参照)
FN910 を屋外に設置する場合は,金属製ボックスに収
納します。バッテリーパックを取り外して作業します。
機器設定を行うために取付けた FN110 も取り外して作
業します。
■ 設置(4,5,9章)
FN910 の設置と接続機器の配線を行います。
■ 動作確認(6.1項)
取付けや設定が適切であることを確認してから,正常
に動作することを確認します。
■ 運転開始(6.2項)
運転を開始します。
■ 定期点検(8.9項)
定期点検で異常がないことを確認します。
IM 01W03G01-01JA
3-1
< 3. 各部の名称>
3.
各部の名称
3.1
FN910の外観と名称
バッテリーパックホルダ
ケース
バッテリーパック(別売)
DIコネクタ(CN1)
※バッテリーパックを4個使用します。
DIコネクタ(CN2)
押しボタンスイッチ4(未使用)
押しボタンスイッチ3(未使用)
接地端子
赤外線ポート
押しボタンスイッチ2
DOコネクタ(CN3)
DOコネクタ(CN4)
内蔵指示計
設定スイッチ
COMMコネクタ(CN5) 押しボタンスイッチ1
F0301.ai
重要
・ 押しボタンスイッチは,ボールペンの先などの丸み
のあるもので操作してください。鋭利なものや破損
しやすいものでは操作しないでください。
・ 操作するときは,必要以上に大きな荷重をかけない
でください。
赤外線ポート
コネクタ(CN1∼5)
ハードウェアライトプロテクト設定スイッチ
初期化設定スイッチ
F0302.ai
ハードウェアライトプロテクト設定スイッチ(WR)
設定スイッチ
の位置 *1
F0303.ai
ライトプロテクト
*1:
*2:
NO
(書き込み可能)
F0304.ai
YES *2
(書き込み不可)
期化設定スイッチは使用しません。常に無効(D)に設定して
初
ください。
ライトプロテクト設定が D 側(書き込み不可)でもプロビジョニ
ングは可能です。プロビジョニングの詳細は,6.3 項「フィール
ド無線ネットワークへの接続」を参照してください。
IM 01W03G01-01JA
・DIコネクタ(CN1)
端子名
信号
IN1+ 入力信号 1 +
IN1-
入力信号 1 - *
IN2+ 入力信号 2 +
IN2-
3-2
< 3. 各部の名称>
入力信号 2 - *
3.2
接続機器
本製品には以下の機器を接続します。
警告
IN3+ 入力信号 3 +
接続した電磁弁の使用しない空気配管接続口には,必
IN3-
ずブラインドプラグを取付けてください。
*:
入力信号 3 - *
全てのマイナス端子同士は接続されています。
・DIコネクタ(CN2)
端子名
信号
IN4+ 入力信号 4 +
IN4-
入力信号 4 - *
IN5+ 入力信号 5 +
IN5-
入力信号 5 - *
IN6+ 入力信号 6 +
IN6*:
入力信号 6 - *
全てのマイナス端子同士は接続されています。
・DOコネクタ(CN3)
端子名
・ 電磁弁
バルブアクチュエータを動作させるための機器です。
本製品と組み合わせたときの動作が確認されてい
る電磁弁は 10.7 項「危険場所における組合せ可能
機器」を参照してください。
本書では,電磁弁の供給空気圧接続口を P,出力圧
接続口を A および B と記述します。SOL.a,SOL.b
は電磁弁のソレノイドを表し,SOL.a に通電すると
P に供給された空気圧が A に出力されます。SOL.b
に通電すると空気圧が B に出力されます。ご使用
の電磁弁によっては異なる記号が使われている場
合がありますのでご注意ください。
A
信号
OUT1+ 出力信号 1 +
B
SOL.a
SOL.b
OUT1- 出力信号 1 - *
OUT2+ 出力信号 2 +
OUT2- 出力信号 2 - *
*:
全てのマイナス端子同士は接続されています。
・DOコネクタ(CN4)
端子名
信号
OUT3+ 出力信号 3 +
OUT3- 出力信号 3 - *
OUT4+ 出力信号 4 +
OUT4- 出力信号 4 - *
*:
全てのマイナス端子同士は接続されています。
・COMMNコネクタ(CN5)
端子名
信号
FG
筐体接地 *
SG
信号接地
PS
電源電圧
DTP
送受信データ+側
DTN
*:
送受信データ-側
FN910 筐体の内部で接地端子と接続されています。
・接地端子
端子名
信号
接地端子
注記
本書では,各コネクタの端子全体を指す場合は,DI 端
子,DO 端子,COMM 端子と記述します。
P
P:供給空気圧接続口
A, B:出力圧接続口
SOL.a, SOL.b:ソレノイド
F0305.ai
図 3.1
電磁弁の記号例
・ リミットスイッチ
バルブアクチュエータで操作するバルブの開閉状
態を検知するための機器です。一つのスイッチで
開閉どちらか一方を検知する機器と,二つのスイッ
チが一つの機器に組み込まれて開閉それぞれを検
知できる機器があります。本書では,開状態を検
知するスイッチと閉状態を検知するスイッチを区
別する場合は,それぞれ,開側リミットスイッチ,
閉側リミットスイッチと呼びます。
本質安全防爆仕様の本製品と組み合わせて危険場
所で使用できる機器は,10.7 項「危険場所におけ
る組合せ可能機器」を参照してください。
・ FN110
弊社製フィールド無線用通信モジュールです。
使用する機器の構成や本製品と各機器との配線は組み
合わせるアクチュエータによって異なります。機器の
構成は 9 章「組合せアクチュエータ」の「機器構成図」
を,
配線については「端子配線図」を参照してください。
空気配管の接続箇所は「機器構成図」を参照してくだ
さい。各機器の取付けや空気配管については,それぞ
れの機器の説明も参照してください。
以降,本書では,リミットスイッチと電磁弁をまとめ
て示す場合に,接続機器またはバルブアクチュエータ
操作機器と記述します。
IM 01W03G01-01JA
4-1
< 4. 取付>
4.
取付
4.1
取付時の注意事項
4.2.1
・ 本製品を設置する場合は,
2.4 項
「設置場所について」
壁取付け
本製品の取付穴を利用して,4 本の M5 ねじ等で壁に取
付けます。取付ける壁は,本製品の重量に耐えられる
の注意事項を参照してください。
・ 設置場所の周囲条件は,10.1 項「標準仕様」を参
照してください。
十分な強度があることを予め確認してください。
取付部品は付属しませんので,別途ご用意ください。
本製品の外形寸法や取付ねじ用穴の位置は 10.6 項「外
重要
形図」も参照してください。
・ 現地配管工事などで溶接工事を行う場合,本製品へ
溶接電流を流さないように注意してください。
・ 本製品を足場にしないでください。
取付部品:
・M5 ねじ等 4 か所分
4-M5ねじ穴
単位:mm
注記
・ 本製品を使用する前に,FN110 を取付けてください。
を参照してください。
226 0.3
FN110 の取付方法は,5.3 項「FN110 の設置と配線」
FN910
・ 本製品をフィールド無線ネットワークに接続するに
は,無線フィールド機器との接続情報を設定してお
く必要があります。6.3 項「フィールド無線ネット
M5ねじ
(4本)
ワークへの接続」を参照してください。
124 0.2
取付穴加工図
4.2
取付方法
F0402.ai
本製品を塵埃や風雨にさらされるおそれのない屋内に
設置する場合は,そのまま壁等へ取付けることができ
ます。本製品を屋外に設置する場合は,本製品を適切
な防塵防水性能を備えた金属製ボックスに収納して適
切な場所へ取付けます。
重要
図 4.1
4.2.2
壁取付要領
金属製ボックスへの取付け
重要
・ 本製品を取付けた金属製ボックスは,周囲温度 60℃
本製品は,下図のように,バッテリーパックホルダを
上にして地面に対して垂直になるように設置します。
以下の環境に設置してください。
・ 使用時の金属製ボックス内温度が 70℃を超えない
ように放熱などに配慮して取付けてください。
・ 金属製ボックスに配線や接地のためのケーブルを通
上
す際は,適切な防塵防水性能を備えたケーブルグラ
ンドを使用してください。
本製品の取付穴を利用して,4 本の M5 ねじ等で金属製
ボックスに取付けます。
取付部品は付属しませんので,別途ご用意ください
金属製ボックスへの取付穴加工寸法は,図 4.1 に示す取
付穴加工図を参照してください。本製品の外形寸法や
下
取付ねじ用穴の位置は 10.6 項「外形図」も参照してく
F0401.ai
ださい。
IM 01W03G01-01JA
< 4. 取付>
4-2
取付部品:
・適切な防塵防水性能の金属製ボックス 1 個
・M5 ねじ等 4 か所分
・電気配線または空気配管を通すための部品 必要数
FN910 以外の機器の取付けのための加工や,電気配線
や空気配管を通すための加工や部材の取付けは,FN910
の取付前に行ってください。加工や取付けで金属製ボッ
クスの防塵防水性能を損なう恐れがある場合は,適
切な方法で防塵防水のための処置を行ってください。
FN910 以外の機器の取付加工や取付時の注意事項は,
各機器の説明を参照してください。
FN910取付ねじ(4か所)
FN910
金属製ボックス
F0403.ai
図4.2
金属製ボックスへの取付要領
IM 01W03G01-01JA
5.
5-1
< 5. 配線>
配線
DI,DO,COMM コネクタは,付属品のスプリング式端
子台(フェニックスコンタクト製:FKC2.5/4-STF-5.08,
FKC2.5/5-STF-5.08 または FKC2.5/6-STF-5.08)と本体側
以下に,詳細を説明します。
5.1
配線時の注意事項
のソケットの2つの部分で構成されます。スプリング
重要
式端子台部は,両端 2 か所のねじでソケットへ固定で
きる構造になっています。
・ 大容量のモータ,あるいは動力用電源などのノイズ
配線作業に十分な空間的余裕があれば,スプリング式
源を避けて配線してください。
端子台部を本体に取付けたままで配線できます。余裕
・ 機器への配線は,2.6 項「本質安全防爆形の機器に
がない場合は,スプリング式端子台部を分離して配線
ついて」の節で示した配線のパラメータにも十分注
をし,本体に固定する手順で配線します。ケーブルを
意して,配線を行ってください。
接続するには,ケーブル挿入口の奥までケーブルを差
し込みます。ケーブルを取り外す際は,ケーブル挿入
注記
口に隣接する橙色の箇所を下に押し込みながらケーブ
ルを引き抜いてください。撚り線等をそのまま接続す
・ 周囲温度が高い場所あるいは低い場所に配線する場
る場合も,ケーブル挿入口に隣接する橙色の箇所を下
合は,使用場所にあった電線あるいはケーブルを使
に押し込みながらケーブルを差し込んでください。
用してください。
・ 最高使用温度が 60℃を超す場合は,温度定格 85℃
以上のケーブルを使用してください。
5.2
ケーブルの選定
DI,DO 端子への配線は AWG14 ~ 24 のケーブルを使
用してください。
■ 使用ケーブル
適合電線例
・制御用ケーブル (JIS C 3401)
電磁弁やリミットスイッチへの配線は,各機器の仕様
やお客様の運用方法に合ったケーブルを使用してくだ
ケーブル スプリング式端子台
F0501.ai
図5.1
ケーブルの配線
さい。
接地ケーブルは以下を使用してください。
■ 使用ケーブル(産業機器絶縁電線)
適合電線例
・600V ビニル絶縁電線(Ⅳ)
:JIS C3307
・電気機器用ビニル絶縁電線(KIV)
:JIS C3316
・600V 二種ビニル絶縁電線(HIV)
:JIS C3317
・耐熱ビニル絶縁電線 VW-1(UL1015/UL1007)
ケーブルの太さ
・芯線:2 ~ 2.6 mm2(AWG14 ~ 13)
端末処理
・丸形圧着端子 M4 用 : 絶縁被覆付き
F0502.ai
図5.2
ケーブルの取り外し
FN910 と FN110 は,付属品のリモートアンテナケーブ
ルで接続します。
IM 01W03G01-01JA
< 5. 配線>
5.3
FN110の設置と配線
5.3.1
FN110の設置
5-2
■ FN110の設置場所
FN110 は,2.4 項「設置場所について」に従って無線環境を考慮した上で適切な場所に設置してください。強風,振動
などの環境に耐える十分な強度を確保してください。また,アンテナの姿勢を垂直に保てるように設置してください。
■ FN110の固定
FN110 は,付属する FN110 取付用部品を使用し,50A(2B)パイプに固定してください。
FN110固定金具
取付ボルト
FN110
FN110
取付ブラケット
FN110
固定金具
リモートアンテナ
ケーブル
ブラケット
取付ボルト
Uボルト用ナット
2Bパイプ
取付ブラケット
スプリング
ワッシャ
ブラケット
取付ナット
Uボルト
図5.3
2Bパイプ
2Bパイプ
F0503.ai
FN110の水平2Bパイプ取付け
ブラケット
取付ナット
スプリング
ワッシャ
Uボルト用ナット
FN110固定金具
取付ボルト
FN110
取付ブラケット
FN110
Uボルト
2Bパイプ
取付ブラケット
リモートアンテナ
ケーブル
ブラケット
取付ボルト
FN110
固定金具
図5.4
F0504.ai
FN110の垂直2Bパイプ取付け
IM 01W03G01-01JA
5-3
< 5. 配線>
5.3.2
■ FN110の固定手順
① FN110 取付ブラケットを,U ボルトとナットでパ
イプに固定します。
② FN110 にリモートアンテナケーブルを取付けます。
③ 必要に応じて FN110 とリモートアンテナケーブル
のコネクタ接続部の保護処置をします。リモート
アンテナケーブルのコネクタの締付けトルクは,1
~ 1.2 N•m としてください。
④ ブラケットに,FN110 固定金具を使用して,FN110
を六角穴付きボルトで固定します。
FN110の配線
■ リモートアンテナケーブルの配線手順
リモートアンテナケーブルの接続を行う際は,作業前
に FN910 から全てのバッテリーパックを取り外してく
ださい。配線作業中や配線固定時のケーブルの曲げ半
径は,100mm 以上にしてください。
① COMM 端子へリモートアンテナケーブルの棒端子
を接続します。棒端子をケーブ挿入口の奥まで差
し込んでください。本体表面に貼られた端子名ラ
ベルと 9 章「組合せアクチュエータ」の「端子配
線図」を参照して,
正しい位置に接続してください。
② 配線作業後,振動や風から保護するためにリモー
注意
トアンテナケーブルを適切な構造物に固定してく
・ FN110 およびリモートアンテナケーブルのコネクタ
部分は,高周波信号の接続状態を長期間にわたり良
ださい。ケーブル固定時の曲げ半径は 100mm 以上
にしてください。
好に保つため,腐食性雰囲気から保護する処置を行
うことを推奨します。テープを巻く際は,FN110 の
銘板が隠れないように巻きつけてください。
注記
① 保護する部分を清浄にします。
FN910 設 置 前 に「 機 器 設 定 の た め の 準 備 」 と し て
② ブチルゴム系の自己融着テープを保護する部分
FN110 を接続する場合は,手順②は省略することがで
に巻きつけます。巻きつける際の注意事項は,
きます。
テープの説明書を参照してください。
③ さらに,その上に紫外線等の環境から保護する
③ FN110 と リ モ ー ト ア ン テ ナ ケ ー ブ ル を 接 続 し
ために,ビニールテープ(あるいはビニール系
て い な い 場 合 は,5.3.1 項「FN110 の 設 置 」 の
融着テープ)を巻きつけてください。
・ FN110 と FN910 をリモートアンテナケーブルを介
「■ FN110 の固定手順」の手順②③を参照して接続
してください。
して接続する際は,バッテリーパックを取り外して
ください。バッテリーパックの取り外し方法は,8.3
項「バッテリーパックの交換」を参照してください。
棒端子
リモートアンテナケーブル
COMMコネクタ(CN5)
F0506.ai
図5.6
リモートアンテナケーブルの接続
F0505.ai
図5.5
リモートアンテナケーブルの保護処置
IM 01W03G01-01JA
5-4
< 5. 配線>
■ スプリング端子への配線1(絶縁スリーブ付棒端子
注意
を使う場合)
リモートアンテナケーブルは,専用のケーブルを使用
してください。
・ リモートアンテナケーブルと信号ケーブルは束ねて
配置しないでください。
・ リモートアンテナケーブルを本製品に接続する際
は,バッテリーパックを取り外してください。バッ
テリーパックの取り外し方法は,8.3 項「バッテリー
パックの交換」を参照してください。
棒端子は,配線時の芯線のばらけを防止します。使用
するケーブルのサイズに合った棒端子を選択してくだ
さい。適用棒端子の長さ(l2)が被覆剥き長さと一致し
ない場合は,被覆剥き長さを優先し先端に芯線が出る
ようにしてください。先端に芯線が出ていても,途中
を棒端子で圧着していれば芯線がばらけることはなく
支障はありません。
表 5.1「信号ケーブルと棒端子の対応」に配線に使用す
る電線と適用可能な棒端子の一覧表を示します。
棒端子の圧着には,棒端子製造者の専用工具を使用す
5.4
ることを推奨します。
信号ケーブルの接続
DI 端子には,リミットスイッチと接続するケーブルを
接続します。DO 端子には電磁弁と接続するケーブルを
接続します。本書では,前者のケーブルを入力信号ケー
圧着工具の例:フェニックスコンタクト社 CRIMPFOX6
棒端子と圧着工具の詳細については,フェニックスコ
ンタクト社にお問い合わせください。
l1
ブル,後者のケーブルを出力信号ケーブルと記述しま
す。両方を示す場合には信号ケーブルと記述します。
l2
DI端子とDO端子の接続
s2
作業前に FN910 から全てのバッテリーパックを取り外
s1
d1
5.4.1
d2
信号ケーブルの長さは最大で 5m としてください。
してください。
F0508.ai
図5.8
棒端子の長さ
■ スプリング端子への配線2(棒端子なしの場合)
・ 単線の場合には,被覆を剥いてそのまま使用しま
す。被覆を剥く芯線の長さは 10mm です。
・ 撚り線の場合には,被覆を剥いて芯線をよじって
入力信号
ケーブル
使用します。芯線をよじった後の被覆を剥く芯線
の長さは 10mm としてください。撚り線に半田上
げすることは,絶対にお止めください。撚り線の
DIコネクタ(CN1)
ばらけにより隣接する端子などと接触することが
ないように十分に注意して芯線を端子台に挿入し
てください。
出力信号ケーブル
DOコネクタ(CN3)
F0507.ai
図5.7
信号ケーブルの接続
ケーブル
DI 端子または DO 端子へケーブルを接続します。本体
表面に貼られた端子名ラベルと 9 項「組合せアクチュ
エータ」の「端子配線図」を参照して,正しい位置に
接続してください。
芯線
被覆剥き長さ
F0509.ai
図5.9
被覆剥き長さ
IM 01W03G01-01JA
表5.1
5-5
< 5. 配線>
信号ケーブルと棒端子の対応
AWG
24
ケーブル
剥き長さ(mm)
10
22
10
20
10
20
10
18
10
16
10
14
10
l1
10.5
10.5
12.5
12.0
14.0
16.0
12.0
14.0
16.0
12.0
14.0
16.0
12.0
14.0
18.0
14.0
16.0
l2
6.0
6.0
8.0
6.0
8.0
10.0
6.0
8.0
10.0
6.0
8.0
10.0
6.0
8.0
10.0
8.0
10.0
重要
・ 棒端子と圧着工具は,同一メーカのものを使用して
寸法(mm)
d1
S1
0.8
0.15
0.8
0.15
0.8
0.15
1.1
0.15
1.1
0.15
1.1
0.15
1.3
0.15
1.3
0.15
1.3
0.15
1.5
0.15
1.5
0.15
1.5
0.15
1.8
0.15
1.8
0.15
1.8
0.15
2.3
0.15
2.3
0.15
d2
2.0
2.0
2.0
2.5
2.5
2.5
2.8
2.8
2.8
3.0
3.0
3.0
3.4
3.4
3.4
4.2
4.2
S2
0.25
0.25
0.25
0.25
0.25
0.25
0.25
0.25
0.25
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
フェニックス
コンタクト型式
AI 0.25-6 BU
AI 0.34-6 TQ
AI 0.34-8 TQ
AI 0.5-6WH
AI 0.5-8WH
AI 0.5-10WH
AI 0.75-6 GY
AI 0.75-8 GY
AI 0.75-10 GY
AI 1-6 RD
AI 1-8 RD
AI 1-10 RD
AI 1.5-6 BK
AI 1.5-8 BK
AI 1.5-10 BK
AI 2.5-8 BU
AI 2.5-10 BU
■ 接地ケーブルの接続
FN910 の接地端子に接地ケーブルを接続します。
接地端子は本体正面左下にあります。
ください。
・ 棒端子と圧着工具は,電線の太さに合ったものを使
用してください。
・ 接続するケーブルは,棒端子にしっかり奥まで差し
込み,確実に取付けてください。
・ 端子にケーブルの重みが直接加わらないように,
ケーブルをケーブルクランプなどにしっかりと固定
してください。
5.5
接地
注意
・ 本製品は必ず接地してご使用ください。
接地端子
F0510.ai
図5.10 接地端子
金属製
ボックス
接地バー
本製品を介して接続した FN110 を接地します。本製品
の接地端子に D 種接地工事
(接地抵抗 100 Ω以下)
を行っ
てください。本製品を金属製ボックスに収納した場合
FN910
は,適切な方法で金属製ボックス外へ配線してくださ
い。
他機器と FN910 の接地配線を共用しないでください。
F0511.ai
図5.11 金属製ボックス収納時の接地配線
IM 01W03G01-01JA
6.
6-1
< 6. 運転>
運転
注意
・ 本製品を取付けた金属製ボックスの蓋を開ける場合
(1) 取付および配線の確認
4 章「取付」
,5 章「配線」の内容に従って,本製品が
正しく取付けられていること,FN110 が正しく接続さ
は,周囲の環境が粉じん等で満たされていないこと,
れていること,接続機器が正しく接続されていること
水滴が浸入しないことなどに十分注意して行ってく
を確認します。
ださい。
リミットスイッチが適切に取付けられていること,電
・ 金属製ボックスは,必要時以外は蓋を閉めて,適切
磁弁やバルブアクチュエータへの空気配管が適切に施
な防塵防水性能が保たれた状態で使用してくださ
されていること,および,空気圧が適切に供給されて
い。
いることはあらかじめ確認してください。
(2) 電源投入およびフィールド無線ネットワークへの接
6.1
運転開始準備
続
別売りのバッテリーパックを取付けます。無線フィー
警告
本製品や接続機器の取付けや設定が正しくないとバル
ブアクチュエータが予期せぬ動作を行うことがありま
す。接続機器も含めて本製品が正しく動作することを
ルド機器とフィールド無線ネットワーク接続を行いま
す。
バッテリーパックの取付方法については,8.3 項「バッ
テリーパックの交換」を参照してください。
確認するまでは,バルブアクチュエータの動作がプラ
(3) 本製品が正常状態であることの確認
ントに影響を与えないようにしてください。動作確認
無線フィールド機器設定ツールを操作して,本製品が
中は,バルブアクチュエータの動作によってけがをす
正常であることの確認,本製品と接続機器との接続が
ることのないように十分注意してください。
正常であることの確認,および必要に応じてパラメー
タ値の確認あるいは設定値変更を行います。
注記
・ 本製品を使用する前に,FN110 を取付けてください。
なお,本製品が正常であることの確認や,本製品と接
続機器との接続が正常であることの確認は,本製品の
内蔵指示計でも確認することができます。 確認方法は
FN110 の取付方法は,5.3 項「FN110 の設置と配線」
7.4 項「自己診断機能」を参照してください。
を参照してください。
ISA100 機 器 で は NAMUR の NE107* に 準 拠 し た 4 つ
・ 本製品をフィールド無線ネットワークに接続するに
の カ テ ゴ リ (Function check,Maintenance required,
は,無線フィールド機器との接続情報を設定してお
Failure,Out of specification) に基づいてわかりやすく機
く必要があります。詳細は 6.3 項「フィールド無線
器の自己診断情報を表示します。
ネットワークへの接続」を参照してください。
* NAMUR NE107「Self-Monitoring and Diagnosis of Field
Devices」
IM 01W03G01-01JA
6-2
< 6. 運転>
■ 内蔵指示計による確認
本製品に異常のある場合は,内蔵指示計に異常内容に
対応した「エラー No.」が表示されます。
6.3
フィールド無線ネットワークへの
接続
■ フィールド無線ネットワーク接続前の作業
本製品は物理的に有線で接続する必要がありません。
このため物理的な配線の代わりにどの無線フィールド
機器と通信するのかを明確にするために,セキュリティ
情報とネットワーク情報を設置前に設定する必要があ
り,この作業をプロビジョニングといいます。
F0601.ai
図6.1
内蔵指示計のエラー表示例
注記
無線フィールド機器設定ツールまたは内蔵指示計に上
本製品はプロビジョニングデバイスを利用した赤外線
通信によるプロビジョニングに対応しており,安全に
ネットワークに参加させることができます。
プロビジョニング情報が設定されていない場合,フィー
ルド無線ネットワークに参加することができません。
記の異常表示が出た場合は,
8.10.3 項
「異常内容と対策」
を参照して,異常内容に対する処置を行ってください。
■ 電磁弁操作の確認
無線ネットワーク経由で BO ブロックの Output Value
Binary に開または閉指令を書き込みます。書き込み
後に BO ブロックの Read Back Value Binary を読んで,
Output Value Binary と一致することを確認してくださ
い。
電磁弁操作を行うには,無線関連パラメータの設定に
加えて電磁弁操作関連パラメータの設定が必要です。
注記
プロビジョニングを行う前に,FN110 を接続してくだ
さい。FN110 の接続方法は,5.3 項「FN110 の設置と
配線」を参照してください。FN110 の接続後,FN910
にバッテリーパックを取付けてください。バッテリー
パックの取付方法については,8.3 項「バッテリーパッ
クの交換」を参照してください。プロビジョニングの
終了後は必要に応じてバッテリーパックを取り外して
ください。
パラメータは組合せアクチュエータによって異なりま
プロビジョニングデバイスを利用したプロビジョニン
すので,詳細は 9 章「組合せアクチュエータ」の「パ
グとフィールド無線ネットワークへの接続および設定
ラメータ一覧」を参照ください。
方法の詳細は「FieldMate 機器調整・設定ソフトウェア」
確認中に異常がみられた場合は,8.10 項「故障探索」
を参照して問題を解決してください。
注記
(IM01R01A01-01)ま た は「YFGW410 フィールド無線
用管理ステーション」
(IM 01W02D01-01JA)を参照し
てください。
本書では,BOn ブロック(n=1,2,・・・)共通の説明や,
どの BOn ブロックかを特定しないで説明を行う場合
には,BO ブロックと記述します。BI ブロックについ
ても同様です。
6.2
運転開始
設置,配線,ネットワーク接続,本製品の動作が正し
以内
cm
いことを確認してから運転を開始してください。
30
F0602.ai
図6.2
プロビジョニングの概略
IM 01W03G01-01JA
6-3
< 6. 運転>
■ プロビジョニング作業
このプロビジョニング情報ファイルは,フィールド無
本項ではプロビジョニングデバイスとして FieldMate を
線システム設定ツールからフィールド無線用ゲート
使用する場合のプロビジョニング作業について説明し
ウェイに対しロードする際に必要となります。大切に
ます。
保管しておいてください。
プロビジョニング作業は FieldMate と赤外線アダプタを
■ フィールド無線ネットワークへ参加
使って無線フィールド機器に対し 1 台ずつ設定します。
バッテリーパックを取付けると,自動的にフィールド
プロビジョニングデバイスとして当社推奨の赤外線ア
無線ネットワークの探索を開始し,フィールド無線用
ダプタを利用する場合は,本製品の赤外線ポートから
ゲートウェイが見つかればジョイン状態となります。
赤外線アダプタの赤外線照射面までの距離を 30cm 以
フィールド無線用ゲートウェイが見つからない場合は,
内にしてください。当社推奨の赤外線アダプタに関し
サイレンス設定により一定時間経過後にフィールド無
ては 8.2 項「推奨品一覧」を参照してください。
線ネットワークにジョインできるまで 18 分間の休止状
プロビジョニング作業では,下記に示す作業を実施し
態と 36 秒間のネットワーク探索を繰り返します。サイ
てください。
レンス設定の詳細に関しては,
7.3.8 項「サイレンス機能」
・ プロビジョニング情報の設定
を参照してください。
・ プロビジョニング情報ファイルの作成
バッテリーパック装着
(1) プロビジョニング情報の設定
起動
機器タグとネットワーク ID を FieldMate のプロビジョ
ニング機能を使って設定します。無線フィールド機器
には機器タグとネットワーク ID,Join Key が設定され
ます。
なお Join Key は FieldMate が自動生成するため Join Key
赤外線通信/
押しボタンスイッチ
の入力は不要です。
(切断)
ユーザが無線フィールド機器を識別するために使
(切断)
接続ステータス
確認(ジョイン状態)
(c)
用します。
・ ネットワーク ID の設定
無線フィールド機器が参加するフィールド無線
(通信確立)
ネットワークのネットワーク ID です。2 ~ 65535
の値を設定してください。
稼動(d)
無線フィールド機器はプロビジョニング作業で設
定されたネットワーク ID に一致するフィールド無
線ネットワークに参加することになります。
(2) プロビジョニング情報ファイルの作成
休止(b)
36秒間
赤外線 探索失敗 18分経過
通信
待機1
待機2
(検索中)(b)
(検索中)(b)
赤外線
(接続)
(接続) 通信
ディープ
スリープ(a)
・ 機器タグの設定
約120分間
検索失敗
F0603.ai
※ディープスリープ状態へは,フィールド機器設定ツールも
しくは押しボタンスイッチを使用することで,全ての状態
から遷移します。
図6.3
無線状態遷移図
プロビジョニング情報ファイルには,プロビジョニン
グされた下記の情報が保存されます。
・ ネットワーク ID
・ 機器タグ
・ EUI64
・ Join Key
・ Provisioner
(FieldMate でプロビジョニングしたユー
ザ名 )
・ 日付(FieldMate でプロビジョニングした時刻)
IM 01W03G01-01JA
6-4
< 6. 運転>
6.4
(a) ディープスリープ
内蔵指示計表示内容
■ ライトプロテクトステータス
ライトプロテクトが有効に設定されている場合,内蔵
指示計の左上に鍵マークを表示します。ライトプロテ
F0604.ai
図6.4
ディープスリープ表示
ディープスリープ設定時に 2 秒間表示し,消灯します。
クトの設定方法については,
7.3.6 項「ライトプロテクト」
を参照してください。
■ 無線通信ステータス
内蔵指示計の上部に,無線通信ステータスを表示しま
(b) 待機
す。表示内容を表 6.1 に示します。
表6.1
無線通信ステータス表示一覧
内蔵指示計表示
表示なし
F0605.ai
図6.5
待機状態表示
PV 値を表示します。
(c) 接続ステータス確認
無線状態
・休止中
(サイレンスモード)
・Publish 中
・待機
・Join 処理中
・Publish 設定中
・起動中
・注意喚起表示
■ プロセス値
取得した,BI/BO ブロックのプロセス値を表示します。
BI ブロックのプロセス値は DI 端子に接続した機器の
On/Off 状態です。BO ブロックのプロセス値は,開閉指
F0606.ai
図6.6
接続ステータス確認状態表示
令の読み返し値です。ブロック名の表示後に On または
Off を表示します。
(d) 稼働
F0607.ai
図6.7
稼働状態表示
注記
周囲温度が低い環境で長時間フィールド無線ネット
ワークの探索を続けると,新しいバッテリーパックを
F0608.ai
図6.8
プロセス値表示例(BI2ブロック,On)
使用していてもエラー「AL.20 LOWBAT」が内蔵指示計
に表示される場合があります。これは,
バッテリーパッ
クに内蔵されている電池の特性によるものです。電池
が正常の場合は,フィールド無線ネットワークにジョ
イン後 1 時間以内にエラー「AL.20 LOWBAT」は解除さ
れます。
IM 01W03G01-01JA
6-5
< 6. 運転>
6.5
運転停止
バッテリーパックを取り外して電源を切るか,無線
フィールド機器設定ツールや押しボタンスイッチに
よって機器をディープスリープモードにします。
注記
・ バッテリーパックの取はずし方法については,8.3
項「バッテリーパックの交換」を参照してください。
・ バッテリーパックを装着して保管する場合,電池の
F0609.ai
図6.9
プロセス値表示例(BO1ブロック,Off)
消耗を防ぐために機器をディープスリープモードに
することをお勧めします。ディープスリープモード
にする方法は,7.3.7 項「ディープスリープ設定」を
■ 電源投入
参照してください。
本製品の電源投入直後,およびディープスリープモー
ドから起動を行った際に 3 秒間表示します。
ご 注 文 時 に Tag No. を 指 定 し た 場 合 は, そ の 後 Tag
No. を表示します。
F0610.ai
図6.10 電源投入時の表示
■ Find Device設定
FieldMate,PRM から UAPMO.FindDevice パラメータを
設定した際に表示します。表示時間は設定により変更
できます。設定方法については,7 項「パラメータ設定」
を参照してください。
F0611.ai
図6.11 Find Device設定時の表示
IM 01W03G01-01JA
7.
< 7. パラメータ設定>
7-1
パラメータ設定
本製品はフィールド無線システム設定ツール,または
CF(Capabilities File)/DD(Device Description) とは:
無線フィールド機器設定ツールとの相互通信により「電
CF には該当フィールド機器がどのベンダの,どのモデ
磁弁操作関連パラメータの設定」
,
「自己診断結果など
ルのどのレビジョンなのか,またどのようなプロセス
のモニタ」などを遠隔で行うことができます。
データ(流量・温度・圧力など)を何個持つかなどの
7.1
情報が記述されています。また,DD にはデータ構造と
パラメータ設定のための環境
属性などのパラメータに関する情報が記述されていま
本製品は,フィールド無線ネットワーク経由もしくは
す。
赤外線ポート経由でパラメータ設定ができます。
フィールド無線ネットワーク経由でパラメータ設定を
DeviceDTMとは:
行う場合は,本製品をフィールド無線ネットワークに
DeviceDTM(Device Type Manager) は,FDT(Field
接続します。フィールド無線ネットワークへの接続方
Device Tool)の技術に基づいて提供されるフィールド
法については,6.3 項「フィールド無線ネットワークへ
機器のドライバソフトです。
の接続」を参照してください。
フィールド無線システム設定ツール,または無線フィー
赤外線ポート経由でパラメータ設定を行う場合は,本
ルド機器設定ツールでは機器情報の確認ができます。
体正面の赤外線ポートを使用してください。
当社推奨のフィールド無線システム設定ツール,また
は無線フィールド機器設定ツールは 8.2 項「推奨品一覧」
を参照してください。設定ツールおよび DeviceFile の
最新情報は,下記のウェブサイトを参照ください。
<http://www.field-wireless.jp/>
7.2.2
ソフトウェアダウンロード
重要
・ 開閉操作の実行中は,ダウンロードしたソフトウェ
赤外線ポート
F0701.ai
図7.1
FN910の赤外線ポート
アを適用しないでください。適用すると本製品が再
起動されるため,開閉途中の状態で機器が停止する
場合があります。
7.2
ソフトウェアの準備
ソフトウェアダウンロード機能とは,ISA100 Wireless
7.2.1
フィールド無線システム設定ツール, ま
アの更新を行う機能です。これにより,新たに開発し
たは無線フィールド機器設定ツール向け
た機能などの追加を行い,無線フィールド機器をお客
ソフトウェア
さまのプラントに応じた最適なものにすることができ
フィールド無線システム設定ツールまたは無線フィー
ルド機器設定ツールを使用する前に,本製品の CF/DD
通信を介して,無線フィールド機器内部のソフトウェ
ます。詳細は「YFGW410 フィールド無線用管理ステー
ション」
(IM 01W02D01-01JA)を参照してください。
および DeviceDTM が無線フィールド機器設定ツールに
インストールされていることを確認してください。
CF/DD および DeviceDTM の最新情報は,下記ウェブサ
イトを参照ください。
<http://www.field-wireless.jp/>
IM 01W03G01-01JA
7-2
< 7. パラメータ設定>
7.3
パラメータ設定
7.3.1
パラメータの用途と選択
7.3.2
機能ブロックとメニューツリー
(1) 機能ブロック
本製品が提供する機能ブロックは,組み合わせるアク
パラメータの設定方法を述べる前に,どのようなとき
チュエータによって異なります。9 章「組合せアクチュ
に,どのパラメータを使用するかを表にまとめました
エータ」を参照してください。
ので参照してください。
重要
フィールド無線システム設定ツール,または無線
フィールド機器設定ツールで設定を行ったあと,本製
品の電源をすぐに切らないでください。パラメータ設
定後,30 秒以内に本製品の電源を切ると,設定した
はずのパラメータは本製品に記憶されず,設定前の
(2) メニューツリー
メニューツリーは組み合わせるアクチュエータによって
異なります。当社推奨の無線フィールド機器設定ツール
のメニューツリーは 9 章「組合せアクチュエータ」を参
照してください。
当社推奨の無線フィールド機器設定ツールは 8.2 項「推
奨品一覧」を参照してください。
データに戻りますのでご注意ください。
表7.1
パラメータの用途と選択
設定項目
機器タグの設定
概要
機器タグを設定します。
機器タグには 16 文字(-を含む英数字)が設定可能です。
無線ネットワークへの出力の設 フィールド無線ネットワークを経由したプロセス量と診断結果の出力が可能です。
定
接点機器入力値(BI ブロック:Process Value Binary)
,開閉指令の読み返し値(BO
ブロック:ReadBack Value Binary)
,自己診断情報(UAPMO ブロック:Diagnostic
Status)のいずれか,もしくは全てを出力対象に設定できます。
無線ネットワークからの入力の フィールド無線ネットワークを経由したプロセス量の入力が可能です。
設定
開閉指令値 (BO ブロック:Output Value Binary) を入力対象に設定できます。
内蔵指示計の表示設定
内蔵指示計に表示するプロセス値を設定します。
ソフトウェアライトプロテクト 設定データの書き込みを禁止します。
の設定
自由メモ欄
設定時の情報として,点検日,点検者,その他に自由に書き込むことのできる自
由メモ欄があります。
動作モードの設定
内蔵指示計の動作モードを設定します。
電磁弁操作関連パラメータの設 開閉操作やエラー発生時の電磁弁動作に関係するパラメータを設定します。
定
注記
一部のパラメータに関しては,手続き型手法(メソッ
ド)を導入しています。無線フィールド機器設定ツー
ルの指示に従って進めることで簡単に設定変更ができ
ます。
IM 01W03G01-01JA
7.3.3
7-3
< 7. パラメータ設定>
無線関連パラメータ
注記
(1) ネットワーク情報
CO ブロック:Configuration
機器に AL.01,AL.02,AL.03 が発生した場合,内蔵指
ネットワークに関連する情報を確認できます。
示計の表示設定に関わらず点灯します。詳細は,
9章
「組
DIS ブロック:Configuration
BO ブロックで使用する通信に関連する情報を確認でき
ます。
(2) 更新周期
CO ブロック:Data publication period
DIS ブロック:Data publication period
BI ブ ロ ッ ク の 更 新 周 期 は,CO ブ ロ ッ ク の Data
publication period に 4 ~ 3600 秒 の 値 で 設 定 し ま
す。BO ブロックの更新周期は,DIS ブロックの Data
publication period に 4 ~ 3600 秒の値で設定します。
更新周期の設定が電池寿命に影響します。
合せアクチュエータ」の「異常内容と対策」を確認し
てください。
7.3.4
タグおよび機器情報
機器タグの指定は,本製品に接続する FN110 フィール
ド無線用通信モジュールをご注文時に指定してくださ
い。
機器タグおよび機器情報は以下の手順に従って確認す
ることができます。
■ 機器タグおよび機器情報の呼び出し
・ 機器タグ(ソフトウェアタグ)
更新周期が 0 秒に設定された場合は,フィールド無線
注文時に Tag No. で指定した内容と異なる文字をモ
ネットワークを経由したプロセス量の更新を停止し,
ジュールの TAG(最大 16 文字)に書き込む場合に
接続した機器からのプロセス量の取得も停止します。
指定します。
確認方法は 6.3 項「フィールド無線ネットワークへ
(3) バッテリー残量
UAPMO ブロック:Energy Left
の接続」を参照してください。
・ Tag Description
周囲温度条件を室温(23℃)としたときの状況から判
TRANSDUCER ブロック,BI/BO ブロック,FNMO ブ
断した電池の残量日数の推測値を表示します。電源投
ロックにあるタグの内容を説明するコメントを格
入後およびバッテリー残量計算初期化後は,表示が安
納するパラメータです。
定するまでに数日程度時間がかかります。
UAPMO ブロック:Reset Energy Left
バッテリーパックを交換する際は,Reset Energy Left パ
ラメータでバッテリー残量計算の初期化を行います。
(4) 内蔵指示計の表示
TRANSDUCER ブロック:LCD Intermittent Time
内蔵指示計の表示には,連続点灯,間欠表示,消灯の 3
つのモードがあります。設定値によって,これらのモー
ドを切り替えます。間欠表示モードは,定義された秒
数の消灯と表示を繰り返します。
どの表示モードでも,押しボタン操作によって最新値
を表示することができます。最新値を表示した後は,
■ 機器情報の制限
機器情報を変更する場合は,以下の文字数制限に従っ
て情報を入力してください。
・ Message 機能 (32 文字書き込み可能 )
TRANSDUCER ブロック:Tag Description
BI/BO ブロック:Tag Description
FNMO ブロック:Tag Description
7.3.5
電磁弁操作関連パラメータ
電磁弁操作関連パラメータは組み合わせるアクチュ
エータによって異なります。詳細は 9 章
「組合せアクチュ
エータ」を参照してください。
設定されている表示モードの動作に戻ります。詳細は
7.3.6
ライトプロテクト
8.5 項「内蔵指示計表示切り替え」を参照してください。
本製品には,ハードウェアライトプロテクトとソフト
ウェアライトプロテクトの機能があります。
■ ハードウェアライトプロテクト
ハードウェアライトプロテクトは,本体前面の設定ス
イッチによって設定します。
IM 01W03G01-01JA
7-4
< 7. パラメータ設定>
■ ソフトウェアライトプロテクト
■ 赤外線通信
ソフトウェアライトプロテクトは,UAPMO ブロックの
赤外線通信を受信することで起動します。プロビジョ
UAP Option パラメータ,
Software write protect 値によっ
ニングデバイス用ツール,もしくは無線フィールド機
て設定します。
器設定ツール(赤外線用)をご利用ください。
ハードウェアライトプロテクトとソフトウェアライト
■ 押しボタンスイッチ操作
プロテクトの選択は,UAPMO ブロックの UAP Option
押しボタンスイッチ 1 を 10 秒間押すことで起動します。
パラメータ,Enable hardware write protect 値で設定し
注意
ます。ハードウェアライトプロテクトとソフトウェア
ウェアライトプロテクトの関係は 9 章「組合せアクチュ
・ 無線フィールド機器設定ツール ( 赤外線用 ) による
エータ」の「パラメータ一覧」を参照してください。
ディープスリープの設定後は,本製品の赤外線受光
ライトプロテクトの状態は内蔵指示計で確認すること
部に赤外線が当たらないよう注意してください。
ができます。詳細は 6.4 項「内蔵指示計の表示内容」を
・ 開閉操作の実行中に,ディープスリープモードへの
参照してください。
移行操作を行わないでください。そのような状態で
7.3.7
移行操作を行うと,FN910 が意図しない動作を行う
ディープスリープ設定
運転を長期間停止する場合には,機器をディープスリー
場合があります。
プモードにすることで電池消費を抑えることができま
注記
す。
(1) ディープスリープモードへの移行
通常モードからディープスリープモードに切り替える方
法は 2 つあります。ディープスリープモードに移行する
場合は,下記の手順に従ってください。
■ 押しボタンスイッチ操作
押しボタンスイッチを用いてディープスリープモード
に移行する手順は以下です。
① 押しボタンスイッチ 1 を 5 秒間押す(内蔵指示計が
“SLEEP” 点滅表示となる)
・ ディープスリープモード移行後は休止状態となり,
本製品は無線フィールド機器設定ツール(無線用)
に応答できません。このため,無線フィールド機器
設定ツール(無線用)上にエラーが表示される場合
があります。
・ ディープスリープモードからの起動を意図してバッ
テリーパックを抜き差しする場合は,バッテリー
パックを取り外した後,30 秒以上待ってからバッ
テリーパックを装着してください。
② さらに 5 秒間連続して押しボタンスイッチ 1 を押
す(内蔵指示計が “SLEEP” 点灯表示となる)
7.3.8
サイレンス機能
③ 次の 5 秒以内に押しボタンスイッチ 2 を押す
指定された期間を過ぎても,フィールド無線ネットワー
■ パラメータ書き込み
クに接続できない場合に機器を休止する機能です。無
TRANSDUCER ブロック:Special Cmd
線フィールド機器の設置より,フィールド無線用一体
Special Cmd パラメータをディープスリープモードに設
ゲートウェイの設置などが遅れた場合の電池消耗対策
定します。
に有効です。約 120 分間ネットワークの探索に失敗す
(2) ディープスリープモードからの起動
ディープスリープモードから起動する方法は 3 つあり
ます。
■ 電源の再投入
バッテリーパックの抜き差しを行い,再起動します。
バッテリーパック抜き差しによる再起動の方法は 8.3 項
「バッテリーパックの交換」を参照してください。
ると,自動的にサイレンスモードに移行します。サイ
レンスモードでは,36 秒間のネットワーク探索と 18
分間の休止状態を繰り返します。また,バッテリーの
消耗を最小限に抑えるため,液晶の表示を停止します。
サイレンスモードから起動するには,バッテリーパッ
クの抜き差し,もしくは赤外線通信の受信が必要とな
ります。プロビジョニング用デバイスツール,または
無線フィールド機器設定ツール(赤外線用)をご利用
ください。
IM 01W03G01-01JA
7.4
自己診断機能
7.4.1
無線フィールド機器設定ツールによる確
認
本製品の自己診断および設定不備を,無線フィールド
機器設定ツールを使用して確認することができます。
< 7. パラメータ設定>
7-5
① UAPMO ブ ロ ッ ク:UAP Option Enable diagnostic
status configuration において,“enable” を選択し
ます。
② UAPMO ブ ロ ッ ク:Diagnostic Switch で out of
service を “OFF” にします。
③ UAPMO ブ ロ ッ ク:UAP Option Enable diagnostic
自己診断結果は,まず Diagnostic Status パラメータを
status configuration において,“disable” を選択し
確認します。Diagnostic Status の詳細は 9 章「組合せア
ます。
クチュエータ」を参照してください。
■ 自己診断パラメータ(Diagnostic Status)の呼び出し
注記
UAPMO ブロック:Diagnostic Status
アラートのカテゴリ変更と検出の On/Off は十分ご注
Diagnostic Status の 各 診 断 結 果 に は NAMUR の
意ください。設定ミス防止のため UAP Option Enable
NE107* に準拠した4つのカテゴリ(Check function,
diagnostic status configuration は必ず “disable” に戻
Maintenance required,Failure,Off-specification)のい
してご使用ください。
ずれかが付与されます。
Diagnostic Status カテゴリを確認することで適切な処置
をとることができます。なお,この Diagnostic Status
の内容は ISA 機器共通となっており,Diagnostic Status
のカテゴリは設定変更できます。さらに詳細内容を確
認したい場合は,Diagnostic Status Detail をご覧くださ
い。本製品で診断可能な Diagnostic Status Contents に
おいて,Out of Service に設定されているアラートのカ
テゴリを “Function Check” に変更したい場合は,以下
の方法で行うことができます。
① UAPMO ブ ロ ッ ク:UAP Option Enable diagnostic
status configuration において,“enable” を選択し
ます。
② UAPMO ブロック:Diagnostic Configuration で Out
7.4.2
アラートのレポート
本製品は Diagnostic Status 相当のアラートを無線ゲー
トウェイに自動的にレポートすることができます。こ
の機能を使用する場合,UAPMO ブロックまたは FNMO
ブロックのアラートの設定が必要になります。Detect
Object に応じて次のブロックで設定します。Detedt
Object は 9 章「組合せアクチュエータ」の「自己診断」
に記載した表を参照してください。
表7.2
アラートの設定を行うブロック
Detect Object
UAPMO
FNMO
設定パラメータが含まれる
ブロック
UAPMO ブロック
FNMO ブロック
of Service を “Failure” か ら “Function check” に
します。
③ UAPMO ブ ロ ッ ク:UAP Option Enable diagnostic
status configuration において,“disable” を選択し
ます。
表7.3
アラートレポート内容
パラメータ名
DetectObjectTLPort
DetectObject
Diagnostic Configuration の設定は,
F :Failure status,
C :Function check status,
O:Out of specification status,
M:Maintenance required status
のいずれか 1 つを設定するようにしてください。
Diagnostic Status の Contents は,それぞれ有効 / 無効
DetectTime
AlertDirection
AlertPriority
AlertType
と定義することができます。
有効 / 無効を定義する場合,Diagnostic Switch パラメー
タで設定します。
Diagnostic Status Contents において Out of Service を無
効に変更したい場合は,以下の方法で行います。
AlertValue
説明
アラート検出ポート
UAP(0xF0B2) 固定
アラート検出ブロック
UAPMO(1) または FNMO(40)
9 章「 組 合 せ ア ク チ ュ エ ー
タ」の診断内容一覧の Detect
Object 参照
アラート発生時刻
1: 発生,0: クリア
ユーザが設定したアラートプラ
イオリティ
アラートの種類。9 章「組合せ
アクチュエータ」の診断内容一
覧の Alert Type 参照
NAMUR107 のカテゴリ
0: Failure,
1: Check Function,
2: Off-specification,
3: Maintenance Required
IM 01W03G01-01JA
7-6
< 7. パラメータ設定>
注記
注意
・ アラートレポート機能のない無線ゲートウェイと接
・ 自己診断結果に異常があった場合,内蔵指示計には
続する時は,UAPMO ブロックのアラートの設定を
エラー No. が表示されます。複数のエラーがある場
必ず “disable” に設定してください。
合,2 秒間隔でエラー No. が変更されます。エラー
No. は,9 章「組合せアクチュエータ」の「異常内
・ アラート状態が解消されると自動的にアラートの
容と対策」に記載した表を参照してください。
クリアが送信されます。ただし,アラート状態で
FN910 を再起動した場合は,アラートのクリアは送
・ 内部で使用する異常診断では,異常時に自動的に再
起動が行われる場合があります。このときエラー
信されません。
No. は表示されません。
7.4.3
・ AL.03 の異常を検出すると,内蔵指示計にエラー
内蔵指示計による確認
内蔵指示計に機器の状態を表示させる方法は,
8.5 項「内
蔵指示計の表示切り替え」を参照してください。
No. を表示したのちに,FN910 を自動的に再起動し
ます。
F0702.ai
図7.2
表 7.4
Diagnostic Status
Bits
Bit31(MSB)
Bit30
Bit29
Bit28
Bit27
Bit26
Bit25
Bit24
Bit23
Bit22
Bit21
Bit20
Bit19
Bit18
Bit17
Bit16
Bit15
Bit14
Bit13-Bit09
Bit08
Bit07
Bit06
Bit05
Bit04-Bit01
Bit00
内蔵指示計による異常確認
Contents
F: Failure status
C: Function check status
O: Out of specification status
M: Maintenance required status
Faults in electronics
Faults in sensor or actuator element
Installation,calibration problem
Out of service
Outside sensor limits
Environmental conditions out of device specification
Fault prediction: Maintenance required
Power is critical low: maintenance need short-term
Power is low: maintenance need mid-term
Software update incomplete
Simulation is active
Faults due to process influence
Faults due to non-compliance with specified operating conditions
Other faults
reserved by WCI
Connected device: Failure
Connected device: Function Check
Connected device: Out of Specification
Connected device: Maintenance required
vendor specific area
Detail information available
1: available
0: no available
NAMUR NE107
Categorization*
-
-
-
-
F
F
C
C
O
O
M
M
M
C
C
F
F
F
-
F
C
O
M
-
-
* NAMUR NE107「Self-Monitoring and Diagnosis of Field Devices」
IM 01W03G01-01JA
8.
< 8. 保守>
8-1
保守
注意
・ 本製品を取付けた金属製ボックスの蓋を開ける場合
8.1
概要
本項では,バッテリーパック交換などの作業の手順を
記載します。
は,周囲の環境が粉じん等で満たされていないこと,
保守に際しては以下の各項目の説明をよくお読みにな
水滴が浸入しないことなどに十分注意して行ってく
り,正しい取り扱いをしてください。
ださい。
・ 金属製ボックスは,必要時以外は蓋を閉めて,適切
な防塵防水性能が保たれた状態で使用してくださ
い。
8.2
推奨品一覧
本製品を設定,使用する際に必要な当社機器の推奨品
を表 8.1 に記載します。
重要
・ バルブアクチュエータが動作を完了していない状
態で FN910 を起動または再起動しないでください。
そのような状態で起動すると,FN910 は開閉状態を
正しく監視することができません。
・ 開閉操作の実行中に,バッテリーパックの抜き差し
や無線ネットワーク経由の指示によって FN910 を
再起動しないでください。そのような状態で再起動
すると,開閉途中の状態で機器が停止する場合があ
ります。
注記
表8.1
推奨品一覧
当社推奨品
プロビジョニングデバイス用ツール
・FieldMate(R3.01 以降)Provisioning Device Tool
・弊社動作確認済み赤外線アダプタ
供給元 : ACTiSYS 社
品名 : 赤外線 USB シリアルアダプタ
製品番号 : IR224UN-LN96(9600 bps)
フィールド無線システム設定ツール
・フィールド無線用管理ステーション付属ソフトウェア
フィールド無線用管理コンソール
機器設定ツール
・FieldMate(R3.01.11 以降)
DeviceFile(R3.06.02 以降)
フィールド無線システム関連製品
・総合機器管理 PRM(R3.20 以降)
DeviceFile(上記 PRM 同梱品)
無線ネットワーク経由の指示による再起動は,バッテ
リーパック抜き差しによる再起動と以下の点で異なり
ます。
・ アラート状態はリセットされません。
・ 起動の際に,内蔵指示計に P-on は表示されません。
IM 01W03G01-01JA
8.3
バッテリーパックの交換
バッテリーパックの交換に伴って,起動,停止,また
は再起動が発生します。はじめに,それらの作業や注
意事項について説明します。
重要
< 8. 保守>
8-2
■ 準備
バッテリー残量計算を初期化します。
バ ッ テ リ ー 残 量 計 算 の 初 期 化 は,UAPMO ブ ロ ッ ク
Reset Energy Left パラメータにより実行します。バッテ
リーパックが消耗し,電源が切れている場合は,バッ
テリーパック交換後すみやかにバッテリー残量計算を
初期化してください。バッテリーパック交換後にバッ
バッテリーパックを取付ける前に,バルブアクチュ
テリー残量計算を初期化した場合は,初期化後に Warm
エータを開または閉方向に完全に動作しきった状態に
Restart を実施してください。Warm Restart の方法に
してください。FN910 が停止中のときは,電磁弁の手
ついては使用している無線ゲートウェイのユーザーマ
動スイッチなどでバルブアクチュエータを操作してく
ニュアルを参照してください。
ださい。
■ 取り外し
① バッテリーパック用固定ねじ(2 カ所)を緩めます。
■ 起動
② バッテリーパックを引き抜きます。
バッテリーパックを取付けると FN910 が起動します。
③ 同様の手順で残り 3 個のバッテリーパックを取り
■ 停止
外します。
バッテリーパックを取り外すと FN910 は停止します。
■ 再起動
バッテリーパックの取り外しと取付けの一連の手順に
よって FN910 は再起動します。
次の手順で作業してください。
① バッテリーパックを取り外します。
② 30 秒以上待ちます。
③ バッテリーパックを取付けます。
次に,バッテリーパックの交換について説明します。
本製品は,危険場所に設置したままの状態でバッテリー
パックの交換ができます。
脱落防止機構付ねじのため
バッテリーパックから分離されません。
F0801.ai
図8.1
バッテリーパックの取り外し
■ 取付
① 新しいバッテリーパックを,バッテリーパックホ
警告
・ バッテリーパックは専用品(部品番号:F9094UC)
を使用します。他製品向けのバッテリーパックを使
用することはできません。
ルダの形状に向きを合わせて軽く挿入します。
② バッテリーパック用固定ねじ(2 カ所)を約 0.7N・
m のトルクで締め付けます。
③ 同様の手順で残り 3 個のバッテリーパックを取付
けます。
・ バッテリーパックは絶対に分解しないでください。
分解・組立てを行ったバッテリーパックを危険場所
で使用すると本質安全防爆性能を損ないます。
注意
・ バッテリーパックホルダに異物が混入しないように
十分注意してください。
・ バッテリーパックの交換は必ず 4 個セットで行い,
古いバッテリーパックと新しいバッテリーパックを
組み合わせて使用しないでください。
IM 01W03G01-01JA
8.4
バッテリーパックの取り扱いにつ
いて
本バッテリーパック 1 個につき合わせて約 10 グラムの
リチウムが含まれています。
正常状態においては,リチウムは電池内にあり,電池
やパックの保全性が維持されている限り,化学反応を
起こしません。熱的,電気的,および機械的損傷を与
えぬようご注意ください。
電池の劣化防止のため,清潔で乾燥した 30℃以下の場
所で保存してください。
警告
バッテリーパックの取り扱い
安全に効率よくご使用いただくために,次の事項を必
ずお守りください。誤使用をされますと,漏液,発熱,
発火,破裂のおそれがあります。
・充電は絶対にしないでください。
・ショートをさせないでください。
・分解,変形,改造をしないでください。
・加熱,あるいは火中に投じないでください。
・真水,海水等に漬けたり濡らしたりしないでくださ
8-3
< 8. 保守>
バッテリーパックは以下の専用部品を使用してくださ
い。
■ バッテリーパック
部品番号:F9094UC
リチウム電池を含む製品の輸送について:
使用している電池はリチウムを含んでいます。
バッテリーパックを本製品に組込んで輸送する場合は,
電池の消耗を防ぐため,ディープスリープモードにし
てください。
ディープスリープモードにする方法は,7.3.7 項「ディー
プスリープ設定」を参照してください。
1次リチウム電池の輸送は米国運輸省や IATA(国際航
空運送協会)
,ICAO(国際民間航空機関)
,ARD(欧州
危険物陸上輸送機関)によって規制を受けます。これ
らの規制や地域の要件に合致させることは荷主の責任
になります。輸送前にリチウム電池の輸送に関する規
制や要件をご確認ください。
バッテリーパックの廃棄方法について:
本製品からバッテリーパックを取り外し,バッテリー
パック単体で処分する場合には,廃棄に関する国内法
に従い処分してください。
い。
注意
バッテリーパックを廃棄する場合の注意事項
バッテリーパックを焼却したり,100℃以上の高温に
さらしたりしないでください。液漏れや爆発を起すこ
とがあります。
条例に従った正しい処分を行ってください。
IM 01W03G01-01JA
8.5
< 8. 保守>
内蔵指示計の表示切り替え
8.6
押しボタンスイッチ 1 を押すことで,内蔵指示計に無
1. 無線状態。表示内容は表 8.2 参照
FN110の交換
警告
線通信の状態と接続機器の状態を表示することができ
ます。表示は 2 秒間隔で,下記のように変わります。
8-4
周囲に可燃性ガスまたは蒸気が存在しないことを確認
してから作業してください。
2. オブジェクト名(BI1)
3. BI1 ブロックの Process Value Binary 値
FN110 の故障等によって,FN110 の交換を行う場合は,
4. オブジェクト名(BI2)
以下の手順に従って交換作業を実施してください。
5. BI2 ブロックの Process Value Binary 値
① 交換対象の FN910 の設定をバックアップします。
6. オブジェクト名(BO1)
② 4 個全てのバッテリーパックを取り外します。
7. BO1 ブロックの Read Back Value Binary 値
③ FN110 を取り外し,新しい FN110 を取付けます。
8. Tag No.*(注文時に指定がある場合)
④ バッテリーパックを取付けます。
*:接続中の FN110 の Tag No. です。
⑤ バックアップした設定のリストアを実施します。
表示後は通常時の表示内容に戻ります。
表8.2
⑦ フィールド無線管理ステーションの設定を更新し
無線状態表示一覧
表示内容
説明
F0802.ai
F0803.ai
ます。
接続先の Backbone
Router,または Router
を検索中の状態です。
フィールド無線ネット
ワークには未接続です。
設定のバックアップには,FieldMate などの機器設定
接続先を発見し,Join 処
理を行っている状態で
す。フィールド無線ネッ
トワークには未接続で
す。
ツールを使用して,対象機器の設定情報を更新してく
Join 処理を完了し,
Publish 設定を行っている
状態です。
F0804.ai
Publish 設定が完了し,
PV 値をフィールド無線
ネットワークに送信して
いる状態です。
F0805.ai
サイレンスモードです。
サイレンスモードの詳細
は,
7 章「パラメータ設定」
を参照してください。
F0806.ai
⑥ プロビジョニング作業を実施します。
ツールを使用してください。
FN110 の交換を行う場合はプロビジョニング作業を実
施する必要があります。フィールド無線システム設定
ださい。プロビジョニング作業の詳細は 6.3 項「フィー
ルド無線ネットワークへの接続」を参照してください。
8.7
FN910の交換
警告
周囲に可燃性ガスまたは蒸気が存在しないことを確認
してから作業してください。
FN910 の故障等によって,FN910 の交換を行う場合は,
以下の手順に従って交換作業を実施してください。
① 交換対象の FN910 の設定をバックアップします。
② 4 個全てのバッテリーパックを取り外します。
③ FN110 と 接 続 機 器 を 取 り 外 し, 新 し い FN910 に
FN110 と接続機器を取付けます。
④ バッテリーパックを取付けます。
⑤ バックアップした設定のリストアを実施します。
設定のバックアップには,FieldMate などの機器設定
ツールを使用してください。
IM 01W03G01-01JA
8.8
接続機器の交換
警告
・ 周囲に可燃性ガスまたは蒸気が存在しないことを確
認してから作業してください。
・ 電磁弁の交換作業時にバルブアクチュエータへ供給
する空気圧が変化すると,バルブアクチュエータが
予期しない動作をすることがあります。あらかじめ
必要に応じて,交換作業による空気圧変化がバルブ
アクチュエータの動作に影響を与えないように,適
切な対策を施してから作業してください。
電磁弁やリミットスイッチの故障等によって,それら
8-5
< 8. 保守>
8.10 故障探索
測定値に異常が発生した場合は,下記の故障探索フロー
に従って対処します。故障原因の中には複雑なものも
あり,下記のフローだけでは発見できないものもある
ので,難しいトラブルと思われる場合は,当社サービ
ス員にご相談ください。
8.10.1 故障探索の基本フロー
開閉動作が異常を示したときには,問題のある機器や
設定を特定することが必要です。
これらの過程で本製品の自己診断機能が役立ちますの
で,8.10.3 項「異常内容と対策」を参照してご活用くだ
さい。
の機器の交換を行う場合は,以下の手順に従って交換
: 自己診断
サポート部分
作業を実施してください。各機器の取り外しや取付け
開閉操作に異常発生
については,各機器のマニュアルも参照してください。
① 4 個全てのバッテリーパックを取り外します。
② 接続機器を FN910 から取り外します。
YES
③ 新しい機器を FN910 に取付けます。
④ バッテリーパックを取付けます。
8.9
電磁弁およびリミットスイッチの健全性確認のため、
NO
バルブ駆動系調査
測定系に異常あり
測定系の問題箇所
定期点検
注意
バルブ駆動系
の異常か?
環境条件
接続機器
チェック・検討修正
接続機器チェック
定期的な動作確認の実施を推奨します。
使用条件
巻末の「本質安全防爆形機器についての注意事項」を
チェック・検討修正
参照して点検を行ってください。
・ 配線接続部の目視点検
・ バルブアクチュエータなどバルブ駆動系の目視点
F0807.ai
図8.2
故障探索の基本フロー
検
・ 無線ネットワーク経由で開閉操作の確認
IM 01W03G01-01JA
8-6
< 8. 保守>
8.10.2 故障探索フローの事例
以下に故障探索フローの例を示します。
本事例および表 8.3「現象別の原因と対策」を参照し,
問題箇所の特定と対処を行ってください。
次のような現象は,本器が動作していない疑いがある。
(例)
リミットスイッチのOn/Offが正しく入力されているのに
電磁弁駆動出力が出ていない。
・ エラーコードの表示を確認する。
・ 無線フィールド機器設定ツールで自己診断
を確認する。
自己診断で異常箇所を
発見できたか?
YES
エラーメッセージ一
覧を参照して対応を
とる。
NO
機器の
接続は正しいか?
NO
機器の接続を調べ正
しくする。
YES
無線設定は正しいか?
NO
無線を再接続する。
YES
当社サービス員にご相談ください。
F0808.ai
図8.3
故障探索フローの例
表8.3
現象別の原因と対策
現象
BI ブロックのプロセス値が
固定されたままで,接続機
器 の On/Off を 変 え て も 変
化しない。
可能性のある原因
処置
関連パラメータ
シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 機 能 が シミュレーション機能を
ON になっている。
OFF にする。
BI ブロック:Simulate
Switch
BI ブロックのブロックモー ブロックモードを AUTO に
ドが O/S になっている。
する。
BI ブロック:Block Mode
Target 値
開閉指令書き込んでも電磁 BO ブロックのブロックモー ブロックモードを AUTO に
弁が動作しない。
ドが O/S になっている。
する。
BO ブロック:Block Mode
Target 値
パラメータ設定の書き込み ライトプロテクト状態にあ ライトプロテクトを外す。
ができない。
る。
UAPMO ブロック:UAP
Option
Enable hardware write
protect 値
電池を入れ替えても Energy Reset Energy Left を 実 行 し Reset Energy Left を実行し
Left の値が増えない。
ていない。
てください。
UAPMO ブ ロ ッ ク:Reset
Energy Left
8.10.3 異常内容と対策
異常内容と対策は,
9 章「接続機種」を参照してください。
IM 01W03G01-01JA
9.
9-1
< 9. 組合せアクチュエータ>
組合せアクチュエータ
本章では,FN910 と組み合わせるアクチュエータ毎の
開側リミットスイッチ
詳細情報を記載します。該当するアクチュエータの項
FN110
を参照してください。
9.1
バルブ
アクチュエータ*1
単動形アクチュエータ
閉側
リミット
スイッチ
組合せアクチュエータのコードで -A を指定した製品は,
空気式単動形バルブアクチュエータ(エアレスクロー
バルブ
ズ仕様)と組合せて使用します。
A
本項では,該当製品の詳細情報について説明します。
9.1.1
COMM DI
機器構成図
9.1.2
電磁弁
SOL.b
SOL.a
FN910
機器構成図を図 9.1 に示します。
B
P
DO
空気配管*2
端子配線図
清浄乾燥空気
FN910 と各機器は図 9.2 の通りに接続します。
F05.ai
*1 : バルブアクチュエータは,お客様で選定した機器を使用し
てください。
*2 : 空気回路は,使用する機器の仕様に合わせて設計してくだ
さい。
図 9.1
接点入力1
-
A+
A-
SOL .a
B+
B-
SOL .b
電
磁
弁
電磁弁駆動出力2
(未使用)
CN5
*2
FG
SG
-
PS
+
OUT4
-
+
-
+
OUT3
+
IN6
*4
+
接地
OUT2
CN4 *1*2
+
IN5
OUT2
-
-
+
CN2
*1*2 IN4
接点入力2
(未使用)
+
IN3
(未使用)
OUT1
-
OUT1
+
IN2
閉側
リミット
スイッチ*3
CN3 *1*2
-
+
IN1
+
-
開側
リミット
スイッチ*3
電磁弁駆動出力1
+
+
IN3
+
IN2
+
IN1
CN1
*1*2
機器構成図
DTP
-
DTN
DI
DO
COMM
(DIコネクタ)
(DOコネクタ)
(COMMコネクタ)
FNシリーズ用デジタル通信
FG
SG
PS
DTP
DTN
無色
透明
黒
赤
青
FN110
白
リモートアンテナケーブル(付属品)
F0902.ai
*1:
*2:
*3:
べてのコネクタのマイナス端子同士は接続されています。
す
コネクタは,本体に固定されたソケットと取り外し可能なスプリング式端子台(付属品)とで構成されます。
リミットスイッチの動作
リミットスイッチ
*4:
バルブアクチュエータ
開状態
中間状態
閉状態
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
開側
閉側
他機器と FN910 の接地配線を共用しないでください。
図 9.2
端子配線図
IM 01W03G01-01JA
9.1.3
< 9. 組合せアクチュエータ>
電磁弁操作関連パラメータ
9-2
FNMO ブロック: Fault EV Value
Fault EV Value Target
注記
Fault EV Value Time
*マークを付記したパラメータは,運転を開始する前
FN910 にエラーが発生したときのバルブアクチュエー
に必ず設定するパラメータです。運用方法や使用機器
タ操作機器の動作を設定します。Fault EV Value Target
の特性に合わせて適切に設定してください。
に設定されたエラーが発生すると,操作機器は Fault EV
Value に設定された動作を実行します。Fault EV Value
BI1/BI2 ブロック:Process Value
Time には,エラーが発生してから設定した動作を開始
リミットスイッチの On/Off を表示します。
するまでの時間を設定します。
BIn ブロックに INn 端子に接続したリミットスイッチの
状態を表示します (n=1, 2)。
FNMO ブロック: Open Control Period *
Close Detect Period *
BO1 ブロック:Output Value Binary
FN910 が開指令を受信してからリミットスイッチの
バルブアクチュエータ操作機器に対する開指令または
On/Off が切り替わるまでの制限時間を設定します。
閉指令を設定します。
Open Control Period には開側リミットスイッチが On
無線ネットワーク経由で書き込みを行った値が格納さ
するまでの制限時間を設定します。ご使用になるバル
れます。書き込みを行う値と開閉指令の対応は次のと
ブアクチュエータが閉状態から開動作を開始して,開
おりです。
側リミットスイッチが On するまでに必要十分な時間を
設定してください。指定された時間内に On しない場合
書き込む値
0
255
対応する指令
開指令
閉指令
無 線 ネ ッ ト ワ ー ク 経 由 で 書 き 込 み を 行 う 方 法 は,
「YFGW410 フィールド無線用管理ステーション」
(IM
はエラーを発生します。
Close Detect Period には閉側リミットスイッチが Off す
るまでの制限時間を設定します。ご使用になるバルブ
アクチュエータが閉状態から開動作を開始して,閉側
リミットスイッチが Off するまでに必要十分な時間を設
01W02D01-01JA)を参照してください。
定してください。指定された時間内に Off しない場合は
開閉動作中に異なる開閉指示の指令を受信すると,実
エラーを発生します。
行中の動作を中止して新しく受信した指令に対応した
動作を開始します。
FNMO ブロック: Close Control Period *
Open Detect Period *
BO1 ブロック:Read Back Value Binary
FN910 が閉指令を受信してからリミットスイッチの
バルブアクチュエータ操作機器に対する開指令または
On/Off が切り替わるまでの制限時間を設定します。
閉指令の読み返し値を表示します。読み返し値が設定
Close Control Period には閉側リミットスイッチが On
されるタイミングは図 9.3 を参照してください。FN910
するまでの制限時間を設定します。ご使用になるバル
が指令を受信した時点で,読み返し値は BO1 ブロック
ブアクチュエータが開状態から閉動作を開始して,閉
の Output Value Binary の値と一致します。運転開始後
側リミットスイッチが On するまでに必要十分な時間を
は,BO1 ブロックの Output Value Binary の値と読み返
設定してください。指定された時間内に On しない場合
し値とが一致することで FN910 が正しく指令を受信し
はエラーを発生します。
たことを確認してください。
Open Detect Period には開側リミットスイッチが Off す
るまでの制限時間を設定します。ご使用になるバルブ
DIS ブロック:Stale data limit *
アクチュエータが開状態から閉動作を開始して,開側
書き込み制限時間を決める値を設定します。
リミットスイッチが Off するまでに必要十分な時間を設
無線ネットワーク経由での書き込みが,DIS ブロックの
定してください。指定された時間内に Off しない場合は
Data publication period に Stale data limit を掛けた時間
エラーを発生します。
内に行われない場合に,FN910 はアラートを送信しま
す。
開閉操作と電磁弁操作関連パラメータとの関係は図 9.3
から図 9.7 を参照してください。
IM 01W03G01-01JA
9-3
< 9. 組合せアクチュエータ>
閉指令受信
(Output Value Binary=255)
FN910の状態
待機中
電磁弁ポートAから
バルブアクチュエータ
への空気圧供給状態
・
・
・
閉操作中
電磁弁SOL.b駆動
供給
バルブ
アクチュエータ
の状態
全開
待機中
開指令受信
(Output Value Binary=0)
・・・
開操作中
電磁弁SOL.a駆動
停止
待機中
供給
閉動作中
全閉
開動作中
全開
Read Back 255(閉状態)
Value Binary 0(開状態)
開側リミット On
スイッチ Off
閉側リミット On
スイッチ Off
Open Detect Period
Close Detect Period
Close Control Period
Open Control Period
時間
図 9.3
閉指令(Output Value Binary=255)
FN910の状態
開側リミット On
スイッチ Off
待機中
閉操作中
電磁弁SOL.b駆動
待機中
(エラー発生)
開指令(Output Value Binary=0)
FN910の状態
待機中
開側リミット On
スイッチ Off
閉側リミット On
スイッチ Off
開操作中
電磁弁SOL.a駆動
閉側リミット On
スイッチ Off
Open Detect Period
Close Control Period
開閉操作
エラー
F0903.ai
開閉操作とパラメータの関係
待機中
(エラー発生)
Close Detect Period
Open Control Period
EV OPERATION CLOSE ERROR発生
時間
開閉操作
エラー
EV OPERATION OPEN ERROR発生
時間
F0906.ai
F0904.ai
図 9.4
図 9.6
閉操作エラー1
開操作エラー1
開指令(Output Value Binary=0)
閉指令(Output Value Binary=255)
FN910の状態
開側リミット On
スイッチ Off
待機中 閉操作中
待機中(エラー発生)
電磁弁SOL.b駆動
閉側リミット On
スイッチ Off
開閉操作
エラー
FN910の状態
開側リミット On
スイッチ Off
待機中 開操作中
待機中(エラー発生)
電磁弁SOL.a駆動
閉側リミット On
スイッチ Off
Close Detect Period
Open Detect Period
EV OPERATION CLOSE ERROR発生
時間
開閉操作
エラー
EV OPERATION OPEN ERROR発生
時間
F0905.ai
図 9.5
閉操作エラー2
F0907.ai
図 9.7
開操作エラー2
IM 01W03G01-01JA
9.1.4
< 9. 組合せアクチュエータ>
9-4
機能ブロックとメニューツリー
(1) 機能ブロック
本製品が提供する機能を以下に示します。ご使用になるフィールド無線システム設定ツールによっては特定の機能が利
用できない場合があります。当社推奨のフィールド無線システム設定ツールをご使用の場合は,点線部の設定にフィー
ルド無線用管理ステーションが必要です。当社推奨のフィールド無線システム設定ツールは 8.2 項「推奨品一覧」を参
照してください。
Menu (Online)
・UAPMO
・UDO
・CO
・DIS
・TRANSDUCER
・BI1
・BI2
・BO1
・FNMO
(UAPMO)
・Configuration
・Diagnostics
・Alerts
・Power Status
・Identification
・Others
(Configuration)
・UAP Option
・Hardware Write Protect
・Static Revision
・Reset Energy Left
・Energy Harvest Type
(Diagnostics)
・Diagnostic Status
・Diagnostic Status Detail1
・Diagnostic Status Detail2
・Diagnostic Status Detail3
・Diagnostic Switch
・Diagnostic Configuration
(Power Status)
・Energy Left
・Power Supply Status
・Power Supply Voltage
(Identification)
・Version Revision
・CTS Version
・ITS Version
・Identification Number
(Alerts)
・Connected Device Maintenance Required Alert
・Connected Device Function Check Alert
・Connected Device Out of Specification Alert
・Connected Device Failure Alert
・Other Faults Alert
・Faults NonCompliance Alert
・Faults Process Influence Alert
・Simulation Active Alert
・Soft Update Incomplete Alert
・Power Low Alert
・Power Critical Low Alert
・Fault Prediction Alert
・Environmental Conditions Alert
・Outside Sensor Limits Alert
・Out of Service Alert
・Calibration Problem Alert
・Faults Sensor or Actuator Alert
・Faults Electronics Alert
(Others)
・Set Find Device
・Antenna Temperature
・Adapter Temperature
・Temperature Unit
(UDO)
・APP Download
(CO)
・Configuration
・Others
(APP Download)
・DESCRIPTION
・STATE
・MAX_BLOCK_SIZE
・LAST_BLOCK_DOWNLOADED
・ERROR_CODE
(Configuration)
・COMM_ENDPOINT
・COMM_CONTRACT
・PUB_ITEM_MAX
・PUB_ITEM_NUM
・PUB_ITEM
(COMM_ENDPOINT)
・Network address of remote endpoint
・Transport layer port at remote endpoint
・Object ID at remote endpoint
・Stale data limit
・Data publication period
・Ideal publication phase
・Publish Auto Retransmit
・Configuration status
(COMM_CONTRACT)
・Contract ID
・Contract Status
・Actual Phase
(PUB_ITEM)
・Object ID
・Attribute ID
・Attribute Index
・Size
(Others)
・REVISION
(DIS)
・Configuration
・Others
(Configuration)
・COMM_ENDPOINT
・SUB_ITEM_MAX
・SUB_ITEM_NUM
・SUB_ITEM
(COMM_ENDPOINT)
・Network address of remote endpoint
・Transport layer port at remote endpoint
・Object ID at remote endpoint
・Stale data limit
・Data publication period
・Ideal publication phase
・Publish Auto Retransmit
・Configuration status
(SUB_ITEM)
・Object ID
・Attribute ID
・Attribute Index
・Size
(Others)
・REVISION
F0908.ai
IM 01W03G01-01JA
Menu (Online) 続き
< 9. 組合せアクチュエータ>
(TRANSDUCER)
・Block Info
・Configuration/Calibration
・Others
9-5
(Block Info)
・Tag Description
(Configuration/Calibration)
・Model
・Serial Number
・Wireless Status
・Display Selection
・LCD Intermittent Time
・Measurement Rate
(Others)
・Special Cmd
(BI1/BI2)
・Block Info
・Block Mode
・Dynamic Variables
・Configuration
(Block Info)
・Tag Description
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
(Dynamic Variables)
・Process Value Binary
・Simulation
(Process Value Binary)
・Discrete Value.Status
・Discrete Value.Value
(Simulation)
・Simulate Switch
・Simulate Value Binary
(Configuration)
・Block Mode
・Concentrator OID
・Sensor Serial
(BO1)
・Block Info
・Block Mode
・Dynamic Variables
・Configuration
・Others
(Block Info)
(Simulate Value Binary)
・Discrete Value.Status
・Discrete Value.Value
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
・Tag Description
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
(Dynamic Variables)
・Output Value Binary
・ReadBack Value Binary
(Configuration)
・Block Mode
・Concentrator OID
・Sensor Serial
(Others)
(Output Value Binary/ReadBack Value Binary)
・Discrete Value.Status
・Discrete Value.Value
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
・Set Output Value Binary
(FNMO)
・Block Info
・Dynamic Variables
・Configuration
・Alerts
(Block Info)
・Tag Description
(Dynamic Variables)
・EV Control Status
・EV Status
(Configuration)
・Fault EV Value
・Fault EV Value Target
・Fault EV Value Time
・Open Control Period
・Open Detect Period
・Close Control Period
・Close Detect Period
(Alerts)
・EV Limit Switch Inconsistency Alert
・EV Valve Status Inconsistency Alert
・EV Stale Limit Exceed Alert
・EV Operation Open Error Alert
・EV Operation Close Error Alert
F0909.ai
IM 01W03G01-01JA
< 9. 組合せアクチュエータ>
9-6
(2) メニューツリー
当社推奨の無線フィールド機器設定ツールのメニューツリーを以下に示します。
当社推奨の無線フィールド機器設定ツールは 8.2 項「推奨品一覧」を参照してください。
Online Menu
・Device Configuration
・Diagnostics
・Process Variable
(Device Configuration)
(UAPMO)
・UAPMO
・TRANSDUCER
・FNMO
・BI1
・BI2
・BO1
・Configuration/Setup
(Configuration)
・UAP Option
・Hardware Write Protect
・Static Revision
・Reset Energy Left
・Energy Harvest Type
(Identification)
・Version Revision
・CTS Version
・ITS Version
・Identification Number
(Alerts)
・Connected Device Maintenance Required Alert
・Connected Device Out Of Specification Alert
・Connected Device Function Alert
・Connected Device Failure Alert
・Other Faults Alert
・Faults Non-Compliance Alert
・Faults Process Influence Alert
・Simulation Active Alert
・Soft Update Incomplete Alert
・Power Low Alert
・Power Critical Low Alert
・Fault Prediction Alert
・Environmental Conditions Alert
・Outside Sensor Limits Alert
・Out of Service Alert
・Calibration Problem Alert
・Faults Sensor or Actuator Alert
・Faults Electronics Alert
(Others)
・Set Find Device
・Antenna Temperature
・Adapter Temperature
・Temperature Unit
(TRANSDUCER)
・Configuration/Setup
(Block Info)
・Tag Description
(Configuration/Calibration)
・Model
・Serial Number
・Wireless Status
・Display Selection
・LCD Intermittent Time
・Measurement Rate
(Others)
・Special Cmd
(FNMO)
・Configuration/Setup
(Block Info)
・Tag Description
(Configuration/ Calibration)
・Fault EV Value
・Fault EV Value Target
・Falut EV Value Time.
EV1 Time
・Open Control Period
・Close Control Period
・Open Detect Period
・Close Detect Period
(Alerts)
・EV Limit Switch Inconsistency Alert
・EV Operation Open Error Alert
・EV Operation Close Error Alert
・EV Valve Status Inconsistency Alert
・EV StaleLimit Exceed Alert
(Status)
・EV Control Status.EV1 Status
・EV Status.EV1 Status
F0910.ai
IM 01W03G01-01JA
Online Menu 続き
9-7
< 9. 組合せアクチュエータ>
Device Configuration
続き
(BI1/BI2)
・Configuration/Setup
(Block Info)
・Tag Description
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
(Configuration)
・Block Mode
・Concentrator OID
・Sensor Serial
(BO1)
・Configuration/Setup
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
(Block Info)
・Tag Description
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
(Configuration)
・Block Mode
・Concentrator OID
・Sensor Serial
(Others)
・Set Output Value Binary
(Diagnostic)
・UAPMO
(UAPMO)
・Device Diagnostics
(Block Mode)
・Mode.Target
・Mode.Actual
・Mode.Permitted
・Mode.Normal
(Diagnostic)
・Diagnostic Status
・Diagnostic Status Detail1
・Diagnostic Status Detail2
・Diagnostic Status Detail3
・Diagnostic Switch
・Diagnostic Configuration
(Power Status)
・Energy Left
・Power Supply Status
・Power Supply Voltage
(Process Variable)
・BI1
・BI2
・BO1
(BI1/BI2)
・Process Variable
(Dynamic Variables)
(Process Value Binary)
・Process Value Binary
・Simulation
・Discrete Value.Status
・Discrete Value.Value
(Simulation)
・Simulate Switch
・Simulate Value Binary
(BO1)
・Process Variable
(Dynamic Variables)
・Output Value Binary
・ReadBack Value Binary
(Simulate Value Binary)
・Discrete Value.Status
・Discrete Value.Value
(Output Value Binary/ReadBack Value Binary)
・Discrete Value.Status
・Discrete Value.Value
F0911.ai
IM 01W03G01-01JA
9.1.5
9-8
< 9. 組合せアクチュエータ>
自己診断
表 9.1
診断内容一覧
Alert
Type
NAMUR
NE107
Category *
Diagnostic Status
Contents
Detect
Object
Faults in
electronics
UAPMO 78
(1)
F
Faults in sensor or
actuator element
77
F
Out of service
75
C
Description
ADAPTER FAIL
FN910 故障
ANTENNA FAIL
FN110 故障
RS485 FAIL
FN110 と FN910 間の通信異常
DO1 SENSOR FAIL
OUT1 端子接続負荷の短絡
DI SENSOR FAIL
FN910 故障
BI1 OUT OF SERVICE
BI1 ブロックが O/S モード
BI2 OUT OF SERVICE
BI2 ブロックが O/S モード
BO1 OUT OF SERVICE
BO1 ブロックが O/S モード
ADAPTER TEMP HI
FN910 の CPU 温度が +70℃を上回っている
ADAPTER TEMP LO
FN910 の CPU 温度が -20℃を下回っている
ANTENNA TEMP HI
FN110 の CPU 温度が +85℃を上回っている
Environmental
conditions
out of device
specification
73
ANTENNA TEMP LO
FN110 の CPU 温度が -40℃を下回っている
Power is critical
low: maintenance
need short-term
71
M
CRITICAL LOWBAT
バッテリー電圧の極度の低下検出
Power is low:
maintenance
need mid-term
70
M
LOWBAT_ALM
バッテリー電圧の低下検出
Simulation is
active
68
C
BI1 SIMULATION
ACTIVE
BI1 ブロックが Simulation モード
BI2 SIMULATION
ACTIVE
BI2 ブロックが Simulation モード
Connected
device: Function
Check
Faults due to
process influence
FNMO
(40)
O
Diagnostic Status
Detail
11
F
EV STALE LIMIT
EXCEED
EV StaleLimit Exceed 検出
6
C
EV VALVE STATUS
INCONSISTENCY
EV ValveStatus Inconsistency 検出
4
F
EV OPERATION CLOSE
ERROR
閉動作エラー検出
3
F
EV OPERATION OPEN
ERROR
開動作エラー検出
1
F
EV LIMIT SWITCH
INCONSISTENCY
EV LimitSwitch Inconsistency 検出
*: NAMUR NE107「Self-Monitoring and Diagnosis of Field Devices」
IM 01W03G01-01JA
9.1.6
異常内容と対策
表 9.2
内蔵
指示計
表示
AL.01*3
エラーメッセージ一覧(各出力の動作)
NAMUR
NE107
Category
Bit
*1
F
AL.02*3
Diagnostic
Status
Diagnostic
Status Detail
27
Faults in
electronics
26
Faults in sensor DI SENSOR
FAIL
or actuator
element
27
Faults in
electronics
ADAPTER FAIL
ANTENNA
FAIL
原因
解除 / 復帰
条件 *2
FN910 異常 なし
FN110 異常
出力の動作
対応
出力値 : 前回
値ホールド
出力ステー
タス : BAD
Device
Failure
当社サービス員
にご相談くださ
い。
通信異常の
INTERNAL BUS FN110 と
FN910 間の 復帰
通信異常を
検出
AL.03*4
AL.10
9-9
< 9. 組合せアクチュエータ>
F
26
Faults in sensor DO1 SENSOR
FAIL
or actuator
element
OUT1 端子
への出力時
に接続負荷
の短絡を検
出
DO2 SENSOR
FAIL
OUT2 端子
への出力時
に接続負荷
の短絡を検
出
短絡異常の
復帰
FN110 と FN910
の接続を確認し
てください。
出力値 : 前回
値ホールド
出力ス
テータス :
BAD Sensor
Failure
OUT1 端子の接
続機器,接続の
極性,配線の状
態を確認してく
ださい。
OUT2 端子の接
続機器,接続の
極性,配線の状
態を確認してく
ださい。
AL.11*5 F
8
Connected
device: Failure
EV STALELIMIT BO1 ブロッ
EXCEED
クへの通
信で Stale
Limit を検
出または
Leave 状態
BO1 ブロッ 通常動作
クへの書き
込みが行わ
れる
無線ネットワー
ク経由で BO1 ブ
ロックへの書き
込みが成功して
いるか確認して
ください。
AL.20*6 M
20
Power is
critical low:
maintenance
need shortterm
CRITICAL
LOWBAT
バッテリー
電圧の極度
の低下検出
なし
通常動作
電池を交換して
ください。
19
Power is low:
maintenance
need mid-term
LOWBAT ALM
バッテリー
電圧の低下
検出
16
Faults due
to process
influence
EV LIMIT
開側リミッ
SWITCH
トスイッチ
INCONSISTENCY と閉側リ
ミットス
イッチの両
方が On 状
態
少なくとも
一方のリ
ミットス
イッチが
Off になり
次第解除す
る
出力値 : 前回
値ホールド
出力ス
テータス :
BAD Sensor
Failure
リミットスイッ
チや配線に異常
はないか確認し
てください。
AL.40
F
IM 01W03G01-01JA
内蔵
指示計
表示
AL.45
< 9. 組合せアクチュエータ>
NAMUR
NE107
Category
Bit
*1
O
22
Diagnostic
Status
Environmental
conditions
out of device
specification
Diagnostic
Status Detail
原因
ADAPTER
TEMP HI
FN910 の
CPU 温度が
+70℃を上
回っている
FN910 の
周囲温度が
+70℃以下
に戻り次第
解除する。
ADAPTER
TEMP LO
FN910 の
CPU 温度が
-20℃を下
回っている
FN910 の
周囲温度が
-20℃以上
に戻り次第
解除する。
ANTENNA
TEMP HI
FN110 の
CPU 温度が
+85℃を上
回っている
FN110 の
周囲温度が
+85℃以下
に戻り次第
解除する。
ANTENNA
TEMP LO
FN110 の
CPU 温度が
-40℃を下
回っている
FN110 の
周囲温度が
-40℃以上
に戻り次第
解除する。
自動的に内
部状態を実
際の接続機
器の状態に
合わせ解除
する
AL.50
C
7
Connected
device
function check
EV VALVE
FN910 が内
STATUS
部で保持し
INCONSISTENCY ている接続
機器の状態
と実際の接
続機器の状
態とが一致
しない
AL.60
C
24
Out of service
BI1 OUT OF
SERVICE
BI2 OUT OF
SERVICE
BO1 OUT OF
SERVICE
AL.61
C
17
Simulation is
active
解除 / 復帰
条件 *2
Field Mate
等を用い
て,アラー
BI2 ブロッ ト対象オ
ブジェクト
クが O/S
の Mode の
モード
Target 属性
BO1 ブロッ
を Auto に
クが O/S
変更する
モード
BI1 ブロッ
クが O/S
モード
BI1
SIMULATION
ACTIVE
BI1
ブロックが
Simulation
モード
BI2
SIMULATION
ACTIVE
BI2
ブロックが
Simulation
モード
Field Mate
等を使用し
て,対象オ
ブジェクト
の Simulate
switch を
Disable に
変更する
出力の動作
通常動作
9-10
対応
FN910 周辺の温
度を確認してく
ださい。
FN110 周辺の温
度を確認してく
ださい。
通常動作
エラーが解除さ
れない場合は,
リミットスイッ
チや配線に異常
はないか確認し
てください。
出力値 : 前回
値ホールド
出力ステー
タス : BAD Out of
service
BI1 ブロックの
設定を確認して
ください
BI2 ブロックの
設定を確認して
ください
BO1 ブロックの
設定を確認して
ください
BI1 の
Simulate の
PV を出力
BI1 ブロックの
設定を確認して
ください
BI2 の
Simulate の
PV を出力
BI2 ブロックの
設定を確認して
ください
IM 01W03G01-01JA
内蔵
指示計
表示
< 9. 組合せアクチュエータ>
NAMUR
NE107
Category
Bit
*1
Diagnostic
Status
Diagnostic
Status Detail
原因
解除 / 復帰
条件 *2
9-11
出力の動作
対応
AL.90
F
16
Faults due
to process
influence
EV
OPERATION
OPEN ERROR
開動作中に
エラー発生
(*7 参照)
閉動作また
は開動作が
完了
対象 BO 出
力値 : 前回値
ホールド
出力ス
テータス :
BAD Sensor
Failure
上記以外の
出力値は通
常動作
無線ネットワー
ク経由で閉指令
を書き込んでく
ださい。継続し
てエラーが発生
する場合は以下
を確認してくだ
さい。
・FN910 と接続
機器の配線が
正しいこと。
・圧縮空気が正
しく供給され
ていること。
・接続機器に異
常がないこ
と。
・バルブアク
チュエータに
異常がないこ
と。
AL.91
F
16
Faults due
to process
influence
閉動作中に
EV
エラー発生
OPERATION
CLOSE ERROR (*8 参照)
開動作また
は閉動作が
完了
対象 BO 出
力値 : 前回値
ホールド
出力ス
テータス :
BAD Sensor
Failure
上記以外の
出力値は通
常動作
無線ネットワー
ク経由で開指令
を書き込んでく
ださい。継続し
てエラーが発生
する場合は以下
を確認してくだ
さい。
・FN910 と接続
機器の配線が
正しいこと。
・圧縮空気が正
しく供給され
ていること。
・接続機器に異
常がないこ
と。
・バルブアク
チュエータに
異常がないこ
と。
*1:NAMUR category は,NAMUR の NE107「Self-Monitoring and Diagnosis of Field Devices」に準拠した 4 つのカテゴリ(C: Check
function,M: Maintenance required,F: Failure,O: Off-specification)です。
*2:再起動を除く
*3:内蔵指示計表示 “AL.01”,“AL.02” が発生した場合,LCD Mode の設定によらず点灯します。
*4:内蔵指示計表示 “AL.03” が発生した場合,LCD Mode の設定によらず “AL.03” を表示した後に再起動が発生します。
*5:FNMO ブロックの Fault EV Value Target で Stale Limit/Leave が指定されている場合,本エラー発生時に Fault EV Value に指定され
た出力動作を行います。
*6:FNMO ブロックの Fault EV Value Target で Low Bat 異常が指定されている場合,本エラー発生時に Fault EV Value に指定された出
力動作を行います。
*7:開指令受信後に以下のいずれかのエラーが発生。
・FNMO.Open_Control_Period に指定した時間以内に開側リミットスイッチが On しなかった。
・FNMO.Close_Detect_Period に指定した時間以内に閉側リミットスイッチが Off しなかった。
*8:閉指令受信後に以下のいずれかのエラーが発生。
・FNMO.Close_Control_Period に指定した時間以内に閉側リミットスイッチが On しなかった。
・FNMO.Open_Detect_Period に指定した時間以内に開側リミットスイッチが Off しなかった。
IM 01W03G01-01JA
9.1.7
9-12
< 9. 組合せアクチュエータ>
パラメータ一覧
パラメータ一覧を以下に示します。
表 9.3
Object ID
1.
UAPMO
ブロック
パラメータ一覧
Attribute
ID
ラベル
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
内容
1
Version
Revision
FN910 のアプリケーションのレビジョンを表示します。 -
アプリケーション部分のソフトウェアをダウンロード
した場合には,ここの値が変わります。
R
10
Static Revision
UAP の固定されたパラメータのレビジョンを表示しま
す。パラメータ変更の有無を調べるなどに使用されま
す。
-
R
64
Identification
Number
デバイスの製造者番号(Vendor ID)
,
モデル番号(Model -
ID)
,デバイスのレビジョンを表示します。
R
65
CTS Version
通信スタックのテストシステム(CTS)のバージョンを
表示します。
0
R
66
ITS Version
インターオペラビリティテストシステム(ITS)のバー
ジョンを表示します。
0
R
67
Diagnostic
Status
NAMUR NE107*2 をモデルとした,デバイスの自己診断
結果を表示します。
UAP Option の Enable diagnostic status configuration を
Enable にすることで,サマリごとの診断結果の表示の
Off,On や,カテゴライズの変更が可能となります。
-
R
68
UAP Option
UAP の Diagnostic Status,ライトプロテクトの設定を
行うことができます。
1. Software write protect
1: On,0: Off (default)
2. Enable hardware write protect
1: Enable,0: Disable (default)
3. Enable diagnostic status configuration
1: Enable,0: Disable (default)
ハードウェア,ソフトウェアライトプロテクトの関係
は下表のとおりです。
1. Off
2. Disable
3. Disable
W(P)
W(P)
Enable
Hardware Software
hardware
write
ライト プロテクト
write
write
protect
protect
protect
Disable
Off or On
Off
無効(書き込み可能)
Disable
Off or On
On
有効(書き込み不可)
Enable
Off
Off or On
無効(書き込み可能)
Enable
On
Off or On
有効(書き込み不可)
69
Diagnostic
Switch
診断情報の Off,On を設定します。UAP Option 属性の
Enable diagnostic status configuration が Enable の場合
に有効になります。
1: On (default), 2: Off
1. On
70
Diagnostic
Configuration
UAP Option の Enable diagnostic status configuration が
“Enable” のときに,Diagnostic Status の各サマリに対
してカテゴライズを行うことができます。
0x08: F: Failure status
0x04: C: Function check status
0x02: O: Out of specification status
0x01: M: Maintenance required status
表 9.4 参照 W(P)
71
Find Device
0 以外の値を設定すると,内蔵指示計に設定した秒数の 0
間 Squ. と表示します。設定可能な範囲は,0 ~ 60(秒)
です。Squ. 消灯時に本パラメータは 0 に戻ります。
W
IM 01W03G01-01JA
Object ID
1.
UAPMO
ブロック
(続き)
9-13
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
内容
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
102
Diagnostic
Status Detail
Diagnostic Status の詳細情報です。
表 9.4 参照 W
103
Energy Left
周囲温度条件を室温(23℃)としたときの電池の残量
日数の推測値を表示します。単位は日です。
-
R
104
Reset Energy
Left
バッテリー残量計算(Energy Left)を初期化して,新
品を前提としたバッテリー残量計算に戻ります。電池
交換時に実施します。
0: Continue
1: Reset
0(読み値
は常に 0
となりま
す)
W(P)
105
Power Supply
Status
バッテリー残量の予測値と電池供給方法を表示します。 -
0: 外部電源
1: バッテリー残量 75% 以上
2: バッテリー残量 25% 以上 75% 未満
3: バッテリー残量 25% 以下
R
106
Energy Harvest
Type
メモ欄に任意の英数字を自由に書き込み可能です。
-
W(P)
107
Power Supply
Voltage
測定した電源電圧(V)を表示します。
-
R
110
Hardware Write
Protect
ハードウェアライトプロテクトスイッチの状態を表示
します。
0: Off
1: On
-
R
111
Antenna
Temperature
FN110 の CPU 温度を表示します。
-
R
112
Adapter
Temperature
FN910 の CPU 温度を表示します。
-
R
113
Temperature
Unit
Antenna_Temperature と Adapter_Temperature で使用
する温度単位を設定できます。
1000: K
1001: ℃(default)
℃
W(P)
131
Connected
Device
Maintenance
Alert
Connected Device Maintenance アラートレポートの
On/Off およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
132
Connected
Device
Function Check
Alert
Connected Device Function Check アラートレポートの
On/Off およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
133
Connected
Device Out Of
Specification
Alert
Connected Device Out Of Specification アラートレポー
トの On/Off およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
IM 01W03G01-01JA
Object ID
1.
UAPMO
ブロック
(続き)
9-14
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
内容
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
134
Connected
Device Failure
Alert
Connected Device Failure アラートレポートの On/Off
およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
135
Other Faults
Alert
Other Faults アラートレポートの On/Off およびプライ
オリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
136
Faults Noncompliance
Alert
Faults Non-compliance アラートレポートの On/Off お
よびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
137
Faults Process
Influence Alert
Faults Process Influence アラートレポートの On/Off お
よびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
138
Simulation
Active Alert
Simulation Active アラートレポートの On/Off およびプ
ライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
139
Soft Update
Incomplete
Alert
Soft Update Incomplete アラートレポートの On/Off お
よびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
140
Power Low
Alert
Power Low アラートレポートの On/Off およびプライオ
リティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
141
Power Critical
Low Alert
Power Critical Low アラートレポートの On/Off およびプ 1. 未送信
2. 15
ライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
IM 01W03G01-01JA
Object ID
1.
UAPMO
ブロック
(続き)
9-15
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
ラベル
内容
142
Fault Prediction
Alert
Fault Prediction アラートレポートの On/Off およびプラ
イオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
143
Environmental
Conditions
Alert
Environmental Conditions アラートレポートの On/Off
およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
144
Outside Sensor
Limits Alert
Outside Sensor Limits アラートレポートの On/Off およ
びプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
145
Out of Service
Alert
Out of Service アラートレポートの On/Off およびプライ 1. 未送信
2. 15
オリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
146
Calibration
Problem Alert
Calibration Problem アラートレポートの On/Off および
プライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
147
Faults Sensor or
Actuator Alert
Faults Sensor or Actuator アラートレポートの On/Off お
よびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
148
Faults
Faults Electronics アラートレポートの On/Off およびプ
Electronics Alert ライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
1. 未送信
2. 15
W(P)
IM 01W03G01-01JA
Object ID
2. UDO
ブロック
3.
CO
ブロック
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
内容
9-16
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
2
DESCRIPTION
ダウンロードデータのバージョン情報,機種情報を表
示します。
-
R
3
STATE
UDO ブロックの状態を表示します。
0: Idle
1: Downloading
3: Applying
4: DLComplete
6: DLError
-
R
5
MAX_BLOCK_
SIZE
ブロックの最大サイズです。この値は APDU のデータ
最大サイズ以下となります。
-
R
14
LAST_BLOCK_
DOWNLOADED
最後にダウンロードしたブロック番号を表示します。0
のときはダウンロードは行われておりません。
-
R
16
ERROR_CODE
ダウンロード時のエラーコードを表示します。
0: noError
1: Timeout
2: ClientAbort
64: Apply 失敗
-
R
1
REVISION
COMM_ENDPOINT などのレビジョンレベルを表示しま
す。
-
R
2
COMM_
ENDPOINT
Endpoint の情報を表します。以下に構成要素を表示し
ます。
1. Network address of remote endpoint
2. Transport layer port at remote endpoint
3. Object ID at remote endpoint
4. Stale data limit
5. Data publication period
6. Ideal publication phase
7. Publish Auto Retransmit
8. Configuration status
-
W
3
COMM_
CONTRACT
Contract の情報を表します。以下に構成要素を表示し
ます。
1. ContractID
2. Contract_Status
3. Actual_Phase
-
R
4
PUB_ITEM_
MAX
PUB_ITEM の最大値です。
9
R
5
PUB_ITEM_
NUM
PUB_ITEM の番号です。
0
R
6
PUB_ITEM
PUB_ITEM の情報を表します。以下に構成要素を表示し
ます。
1. ObjectID
2. AttributeID
3. AttributeIndex
4. Size
-
W
Tag Description
タグに関する説明を示します。任意の英数字を 32 文字
入力できます。
-
W(P)
Model
FN910 のモデル名の文字列を表示します。
-
R
3
Serial Number
FN910 のシリアル番号を表示します。
-
R
4
Display
Selection
内蔵指示計の表示内容を選択します。
0: BI1(default)
1: BI2
2: BO1
BI1
W(P)
4.
1
TRANSDUCER
ブロック
2
IM 01W03G01-01JA
Object ID
Attribute
ID
4.
5
TRANSDUCER
ブロック
(続き)
7
ラベル
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
内容
LCD
Intermittent
Time
内蔵指示計の消灯時間を設定することができます。
0: 連続点灯モード
1: 間欠表示モード(5 秒消灯,2 秒表示)
2: 間欠表示モード(10 秒消灯,2 秒表示)
3: 間欠表示モード(30 秒消灯,2 秒表示)
4: 間欠表示モード(60 秒消灯,2 秒表示)
(default)
5: 消灯モード
W(P)
間欠表示
モード(60
秒消灯,2
秒表示)
Wireless Status
無線の通信状態を表示します。
-
R
Bits
5.
DIS
ブロック
9-17
< 9. 組合せアクチュエータ>
Contents
Value
Bit7-3 reserved
-
Bit2
Contract(Client/Server)状態
0: 未確立
1: 確立
Bit1
Contract(Publish)状態
0: 未確立
1: 確立
Bit0
Join 状態
0: Idle
1: Joined
8
Measurement
Rate
設定された Publish 周期 ( 秒 ) を表示します。
-
R
10
Special Cmd
FN910 ディープスリープモードに移行するための特殊
機能パラメータです。
0: 通常モード(default)
1: ディープスリープモード
通常モー
ド
W
1
REVISION
COMM_ENDPOINT などのレビジョンレベルを表示しま -
す。
R
2
COMM_
ENDPOINT
Endpoint の情報を表します。以下に構成要素を表示し -
ます。
1. Network address of remote endpoint
2. Transport layer port at remote endpoint
3. Object ID at remote endpoint
4. Stale data limit
5. Data publication period
6. Ideal publication phase
7. Publish Auto Retransmit
8. Configuration status
W
3
SUB_ITEM_
MAX
SUB_ITEM の最大値です。
8
R
4
SUB_ITEM_
NUM
SUB_ITEM の数です。
0
R
5
SUB_ITEM
SUB_ITEM の情報を表します。以下に構成要素を表示し -
ます。
1. ObjectID
2. AttributeID
3. AttributeIndex
4. Size
W
IM 01W03G01-01JA
Object ID
9-18
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
内容
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
Process Value
Binary
BI1/BI2 の出力オブジェクトです。
1. Discrete Value: BI1/BI2 の出力値です。
0: Off(default)
255: On
2. Discreate Status: BI1/BI2 の出力値のステータスを
示します。
1. Off
R
2
Block Mode
ブロックの運転状態を示します。
1. Target: BI1/BI2 のモードを指定します。
O/S,Auto(default)から選択
2. Actual: BI1/BI2 の現在のモードを示します。
O/S,Auto(default)から選択
3. Permitted: Target で指定可能なモードを示します。
O/S,Auto から選択(default は O/SIAuto)
4. Normal: BI1/BI2 における通常状態のモードを示し
ます。
O/S,Auto(default)から選択
1. Auto
2. Auto
3. O/S
IAuto
4. Auto
W(P
3
Concentrator
OID
PV 値のデータ更新に対応する Concentrator オブジェク 3
トの値を表示します。
R
102
Tag Description
タグに関する説明を示します。任意の英数字を 32 文字 BI1: BI1
入力できます。
BI2: BI2
W(P)
103
Simulate Switch BI1/BI2 オブジェクトのためのシミュレーション機能ス Disable
イッチです。
1: Disable(default)
2: Enable
W(P)
104
Simulate Value
Simulate Switch 属性が Enable の場合に有効になります。 -
本属性に設定されている値が BI1/BI2 オブジェクトの入
力値として使用されます。
Simulate Switch が Disable の場合は,スイッチの状態
が BI1/BI2 オブジェクトの入力値として使用されます。
105
BI Option
BI オブジェクトの出力値を反転できます。
0: Normal(default)
1: Invert
107
Sensor Serial
接続している機器に関する説明を示します。任意の英 -
数字を 32 文字入力できます。
1
10.
BI1
ブロック
11.
BI2
ブロック
W(P)
Normal
W(P)
W(P)
IM 01W03G01-01JA
Object ID
30.
BO1
ブロック
140.
FNMO
ブロック
9-19
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
内容
1
Output Value
Binary
BO1 の入力オブジェクトです。
1. Discreate Value: 操作指令です。
0: 開指令(default)
255: 閉指令
2. Discrete Status: BO1 の入力値のステータスを示し
ます
開指令
W
2
Block Mode
ブロックの運転状態を示します。
1. Target: BO1 のモードを指定します。
O/S,Auto(default)から選択
2. Actual: BO1 の現在のモードを示します。
O/S,Auto(default)から選択
3. Permitted: Target で指定可能なモードを示します。
O/S,Auto から選択(default は O/SIAuto)
4. Normal: BO1 における通常状態のモードを示しま
す。
O/S,Auto(default)から選択
1.Auto
2.Auto
3. O/S
IAuto
4.Auto
W(P)
4
Read Back Value BO1 の ReadBack 値です。
Binary
1. Value: BO1 の ReadBack 値です。
0: 開状態(default)
255: 閉状態
2. Status: BO1 の出力値のステータスを示します。
開状態
R
5
Concentrator
OID
ReadBack 値のデータ更新に対応する Concentrator オブ 3
ジェクトの値を表示します。
R
102
Tag Description
タグに関する説明を示します。任意の英数字を 32 文字 BO1: BO1
入力できます。
W(P)
107
Sensor Serial
接続している機器に関する説明を示します。任意の英 -
数字を 32 文字入力できます。
W(P)
2
Tag Description
タグに関する説明を示します。任意の英数字を 32 文字 FNMO
入力できます。
W(P)
25
EV Control
Status
FN910 の動作状態を示します。
0: None(default)
1: Boot
2: Idle
3: Open Process
4: Close Process
5:(未使用)
6: Deep Sleep
7: Shutdown
28
EV Status
開閉方向と開閉動作状態を示します。
Bits
30
Fault EV Value
Contents
None
Value
Bit7-1 開閉方向
0: Null(default)
1: Open
2: Close
Bit0
0: 停止中(default)
1: 動作中
開閉動作
R
0x00
(Null,停
止中)
エラー発生時に FN910 が行う開閉操作です。FNMO. Hold
Fault_EV_Value_Target で設定されたエラー発生時に有
効になります。
0: Open
1: Close
2: Hold(default)
R
W(P)
IM 01W03G01-01JA
Object ID
140.
FNMO
ブロック
(続き)
9-20
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
内容
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
31
Falut EV Value
Target
FNMO.Fault_EV_Value の動作を実行するエラーです。 0x8000
セットされた Bit に対応するエラーの発生時に規定の動 (Stale
Limit /
作を行います。
Leave)
Bit15: Stale Limit/Leave
Bit14: Low Bat 異常
Bit13-0: Reserved
W(P)
32
Falut EV Value
Time
エラー発生から,FNMO.Fault_EV_Value の動作を開始す 0
るまでの時間です。設定できる範囲は 0 ~ 4294967295
(ms) です。
W(P)
41
Open Control
Period
開操作指令を受信してから開側リミットスイッチ On を 300000
検出するまでの制限時間です。この時間内に開側リミッ
トスイッチ On を検出しない場合はエラーを発生しま
す。開側リミットスイッチを使用しない場合は,この
時間が経過すると開操作を終了します。設定できる範
囲は 0 ~ 4294967295 (ms) です。
W(P)
42
Close Control
Period
閉操作指令を受信してから閉側リミットスイッチ On を 300000
検出するまでの制限時間です。この時間内に閉側リミッ
トスイッチ On を検出しない場合はエラーを発生しま
す。閉側リミットスイッチを使用しない場合は,この
時間が経過すると閉操作を終了します。設定できる範
囲は 0 ~ 4294967295 (ms) です。
W(P)
43
Open Detect
Period
閉操作指令を受信してから開側リミットスイッチ Off を 1000
検出するまでの制限時間です。この時間内に開側リミッ
トスイッチ Off を検出しない場合はエラーを発生しま
す。設定できる範囲は 0 ~ 4294967295 (ms) です。
W(P)
44
Close Detect
Period
開操作指令を開始してから閉側リミットスイッチ Off を 1000
検出するまでの制限時間です。この時間内に閉側リミッ
トスイッチ Off を検出しない場合はエラーを発生しま
す。設定できる範囲は 0 ~ 4294967295 (ms) です。
W(P)
50
EV Limit Switch
Inconsistency
Alert
EV Limit Switch Inconsistency アラートレポートの On/ 1. 未送信
2. 15
Off およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
51
EV Pressure
Switch
Inconsistency
Alert
EV Pressure Switch Inconsistency アラートレポートの 1. 未送信
2. 15
On/Off およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
52
EV Valve Status
Inconsistency
Alert
EV Valve Status Inconsistency アラートレポートの On/ 1. 未送信
2. 15
Off およびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
IM 01W03G01-01JA
Object ID
140.
FNMO
ブロック
(続き)
9-21
< 9. 組合せアクチュエータ>
Attribute
ID
ラベル
内容
出荷時
設定
デフォルト値 可否 *1
56
EV StaleLimit
Exceed Alert
EV StaleLimit Exceed アラートレポートの On/Off および 1. 未送信
2. 15
プライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
58
EV Operation
OpenError Alert
EV Operation OpenError アラートレポートの On/Off お 1. 未送信
2. 15
よびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
59
EV Operation
CloseError Alert
EV Operation CloseError アラートレポートの On/Off お 1. 未送信
2. 15
よびプライオリティを設定できます。
1. Alert Disable
0(FALSE): 送信
255(TRUE): 未送信(default)
2. Alert Priority
0-15(default: 15)
W(P)
*1:R:表示のみ,W:表示および設定,(P):ライトプロテクト対象
*2:NAMUR NE 107「Self-Monitoring and Diagnosis of Field Devices」
IM 01W03G01-01JA
< 9. 組合せアクチュエータ>
9-22
■ BIオブジェクト(BIブロック)
BI アルゴリズム
オペレータ
Mode and PV_B.Status
handling
Mode.Target
PV_B
Simulate
Switch
O/S
Simulate Value
PV_B
Invert
Transducer
ブロック
Auto
Options.Invert
図 9.8
PV_B
Publish
F0912.ai
BIオブジェクト図例
■ BOオブジェクト(BOブロック)
BO アルゴリズム
オペレータ
Mode and
ReadBack_B.Status
handling
Mode.Target
O/S
ReadBack_B
Readback
Signal
BO.ReadBack_B
Publish
ReadBack_B
Auto
Signal
Output
OP_B
Auto
Fault EV
Value
OP_B
O/S
FNMO.Fault EV Value Target
FNMO.Fault EV Value
F0913.ai
図 9.9
BOオブジェクト図例
IM 01W03G01-01JA
表 9.4
Bit
< 9. 組合せアクチュエータ>
9-23
Diagnostic Status Detail
Diagnostic Status Detail
Description
Diagnostic
Status
割り当て Bit
NAMUR
NE107
Category*
Diagnostic Status Detail.1
31
ADAPTER FAIL
FN910 故障
Bit27
F
30
ANTENNA FAIL
FN110 故障
Bit27
F
28
INTERNAL BUS
FN110 と FN910 間の通信異常
Bit27
F
27
DI SENSOR FAIL
DI 端子で電圧異常検出
Bit26
F
21
DO1 SENSOR FAIL
OUT1 端子接続負荷の短絡
Bit26
F
20
DO2 SENSOR FAIL
OUT2 端子接続負荷の短絡
Bit26
F
9
LOWBAT ALM
バッテリー電圧の低下検出
Bit19
M
8
CRITICAL LOWBAT
バッテリー電圧の極度の低下検出
Bit20
M
7
ADAPTER TEMP HI
FN910 の CPU 温度が +70℃を上回ってい
る
Bit22
O
6
ADAPTER TEMP LO
FN910 の CPU 温度が -20℃を下回っている
Bit22
O
5
ANTENNA TEMP HI
FN110 の CPU 温度が +85℃を上回ってい
る
Bit22
O
4
ANTENNA TEMP LO
FN110 の CPU 温度が -40℃を下回っている
Bit22
O
Diagnostic Status Detail.2
27
BI1 OUT OF SERVICE
BI1 ブロックが O/S モード
Bit24
C
26
BI2 OUT OF SERVICE
BI2 ブロックが O/S モード
Bit24
C
21
BO1 OUT OF SERVICE
BO1 ブロックが O/S モード
Bit24
C
11
BI1 SIMULATION ACTIVE
BI1 ブロックが Simulation モード
Bit17
C
10
BI2 SIMULATION ACTIVE
BI2 ブロックが Simulation モード
Bit17
C
Diagnostic Status Detail.3
31
EV LIMIT SWITCH
INCONSISTENCY
EV LimitSwitch Inconsistency 検出
Bit16
F
29
EV OPERATION OPEN ERROR
開動作エラー検出
Bit16
F
28
EV OPERATION CLOSE ERROR
閉動作エラー検出
Bit16
F
26
EV VALVE STATUS
INCONSISTENCY
EV ValveStatus Inconsistency 検出
Bit7
C
21
EV STALE LIMIT EXCEED
EV StaleLimit Exceed 検出
Bit8
F
* NAMUR NE 107「Self-Monitoring and Diagnosis of Field Devices」
IM 01W03G01-01JA
10.
10-1
< 10. 仕様>
仕様
最新の情報は GS 01W03G01-01JA を参照してください。
10.1 標準仕様
電磁弁駆動機能(DO端子):
電磁弁が内蔵するラッチング型ソレノイドを駆動す
る信号を出力します。駆動回路は安全保持器相当の
機能を内蔵しています。
□ 電源仕様
バッテリー駆動:
本製品は,塩化チオニルリチウム電池を使用したバッ
テリーパック 4 個で駆動します。
定格電圧:28.8 V
定格容量:19 Ah
FN910 専用バッテリーパック
(別売り。4 個単位で交換してください。
)
□ 性能仕様
更新周期:
4 ~ 3600 秒
電池特性:
以下の条件において一般的に 10 年間動作 *
・更新周期:4 秒
・電磁弁駆動:1 回 / 時
・周囲温度:23℃± 2℃
・内蔵指示計表示:OFF
*: 電
池寿命は振動などの環境条件,更新周期および電磁弁
駆動出力回数によって変わります。
□ 機能仕様
電磁弁操作機能:
バルブアクチュエータを動かす電磁弁を駆動する信
号を DO 端子から出力します。DI 端子にはバルブの
点数:4(2 点使用,2 点未使用)
形式:電圧出力
出力電圧:20.4 V(無負荷時)
出力電流:34 ~ 36 mA *
*:「■危険場所における組合せ可能機器
□ DO 端子」記載
の,動作確認した電磁弁を駆動した場合。
出力信号(COMM端子):
本製品と FN110 間は以下の通信仕様です。
通信方式:半二重通信 (RS485 準拠 )
通信速度:9600 bps
接続コネクタ:2 ピース構造 5 極コネクタ
接続ケーブル:専用ケーブル
電源供給(COMM端子):
FN110 への電源供給
供給電圧:3.5 V
供給電流:50 mA max.
内蔵指示計:
LCD デジタル指示計
表示: 無 線状態,ライトプロテクトステータス,接
続機器データ,異常時アラームメッセージ
押しボタンスイッチで表示の ON/OFF と表示内容の
切り替えが可能です。
診断機能:
電源異常,モジュール間通信異常,バルブ開閉操作
異常,メモリ異常,バッテリー残量,周囲温度監視
ソフトウェアダウンロード機能:
開閉を検知する機器が接続され,開閉動作が正しく
ISA100 Wireless 通信を介して,ソフトウェアを更新
行われていることを監視しながら駆動信号を出力し
することが可能です。
ます。
組合せアクチュエータ:
単動形アクチュエータ(エアレスクローズ仕様)
接点入力機能(DI端子):
リミットスイッチの接点信号を入力します。
点数:6(2点使用,4点未使用)
形式:無電圧接点入力
ON抵抗:600Ω以下
OFF抵抗:100kΩ以上
接点ON時電流(TYP):5 mA
□ 設置環境
周囲温度:
動作時:-20℃ ~ 70℃
保管時:-40℃ ~ 85℃
周囲湿度:
動作時:5 ~ 95%RH(結露しないこと)
保管時:5 ~ 95%RH(結露しないこと)
耐振動:
3.5 mm 変位振幅 (5 ~ 8.4 Hz),1G (8.4 ~ 150 Hz)
耐衝撃:
50 G 10 ms ( 無通電 )
IM 01W03G01-01JA
10-2
< 10. 仕様>
□ 適合規格
□ 形状・材質
本製品は以下の規格を満足しています。
ケース材質:
ステンレス
保護等級:
IP20
質量:
3.4 kg(バッテリーパック含む)
防爆構造:
TIIS 防爆形
2.2 kg(バッテリーパック含まず)
取付方法:
バッテリーパックを上にして地面に対して垂直にな
るように取り付けます。
壁取付け
10.2 形名およびコード一覧
形名
コード
仕様
FN910
������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������� フィールド無線用電磁弁操作モジュール
基本仕様
モジュール間通信
組合せアクチュエータ
---
-A1��������������������������������������������������������� FN シリーズ用デジタル通信
-A��������������������������������������������������������� 単動形アクチュエータ
A�������������������������������������������������������� 常に A
付加仕様コード
/ □付加仕様
10.3 付加仕様/防爆
項目
TIIS 防爆規格
仕様
*1
コード
本体 Ex ia IIB T4 *2
JS37
TIIS 本質安全防爆
リミットスイッチ / 圧力スイッチ Ex ia IIC T4 X
電源
バッテリーパック (F9094UC) 4 個 DC28.8 V
接点回路 (DI 端子 )
Uo:12.6 V,lo:15.7 mA,Po:49.5 mW
負荷回路 1 ~ 4(DO 端子 ) IIB
Uo:21.42 V,Io:84.7 mA,Po:561.4 mW,Lo:2.75 mH,Co:0.10 µF
アンテナ回路 (COMM 端子 ) IIC
Uo:5.88 V,Io:252 mA,Po:570 mW,Lo:20.3 µH,Co:43 µF
周囲温度 -20℃ ~ 70℃
耐電圧
回路 - 筐体間:500 VAC (50/60 Hz),1 分間,漏れ電流 5 mA 以下
保護等級 IP20
適合規格 工場電気設備防爆指針(国際規格に整合した技術指針 2008)
合格番号 TC20971
*1:塵埃および風雨にさらされる屋外に設置する場合には,本製品を適切な防塵防水性能を備えた金属製ボックスに収納してください。
*2:本製品は防爆電気機器のグループ IIB に分類されます。IIA または IIB の機器が対応する雰囲気に設置してご使用ください。
組合せて使用可能な機器は「■危険場所における組合せ可能機器」を参照してください。
10.4 付属品
品名
数量
仕様
リモートアンテナケーブル
1
3 m,FN110 取付けブラケット
スプリング式端子台
2
4 極,DO コネクタ
スプリング式端子台
1
5 極,COMM コネクタ
スプリング式端子台
2
6 極,DI コネクタ
10.5 アクセサリ
品名
バッテリーパック *
部品番号
F9094UC
仕様
塩化チオニルリチウム電池 2 本内蔵,電池交換不可
* : 本製品 1 台あたり 4 個使用します。
IM 01W03G01-01JA
10-3
< 10. 仕様>
10.6 外形図
□ 本体
単位:mm
6
124
48
48
バッテリーパック
押しボタン
スイッチ3
200
226
240
DI コネクタ
(CN1)
24.3
4-M5取付ねじ用穴
押しボタン
スイッチ4
DI コネクタ
(CN2)
接地端子
赤外線ポート
押しボタン
スイッチ2
48
124
48
241
押しボタン
スイッチ1
21.5
33.9
70.9
DO コネクタ
(CN3)
DO コネクタ
(CN4)
COMM コネクタ
(CN5)
F1001.ai
□ リモートアンテナケーブル
単位:mm
3000
FN110接続コネクタ
Ø8.7±0.2
50
FN910接続配線
配線色
信号
F1002.ai
無色透明 筐体接地
黒
信号接地
赤
電源電圧
青
送受信データ+側
白
送受信データ-側
IM 01W03G01-01JA
10-4
< 10. 仕様>
□FN110取付ブラケット
・2B 水平パイプ取付
単位:mm
56
88
40
20
148
191
FN110
リモートアンテナ
ケーブル
2Bパイプ
47
取付ブラケット
93
80
F1003.ai
※ FN110 は別売りです。
・2B 垂直パイプ取付
単位:mm
93
22
20
209
184
80
FN110
リモートアンテナ
ケーブル
2Bパイプ
取付ブラケット
56
F1004.ai
※ FN110 は別売りです。
IM 01W03G01-01JA
< 10. 仕様>
10-5
10.7 危険場所における組合せ可能機器
□ DI端子
本製品と組み合わせたときの本質安全性が評価されて
いるリミットスイッチを接続します。接続可能な機器
は次のとおりです。
・ アズビル株式会社製
1LX700 ① - ② , 1LX700 ① - ② M
2LX7001- ② , 2LX7001- ② M
5LX7001- ② , 5LX7001- ② M
6LX7001- ② , 8LX7001- ②
VCX-700 ① - ② , VCX-700 ① - ② M
①:1 ~ 3
②:JK, RK, A1K
※ リミットスイッチの N.C. 端子は使用できませ
ん。N.O. 端子をご使用ください。
□ DO端子
次の条件を満足する電磁弁を接続します。
・ ソレノイド:ラ ッ チ ン グ 型, 定 格 12 V DC,34 ~
36 mA
・ 防爆構造:ia,電気機器グループ:IIA または IIB
・ DO 端子の本安パラメータに適合
弊社で動作確認した電磁弁は次のとおりです。
・ 甲南電機株式会社製 454D202M-YI
・ 金子産業株式会社製
M15WG-IEX01A,M15WG-IEX01B
□ COMM端子
弊社製 FN110 を接続します。
防爆仕様の製品を使用してください。
IM 01W03G01-01JA
10-6
< 10. 仕様>
10.8 内蔵指示計の表示文字一覧
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
.(ピリオド)
-(マイナス)
F1005.ai
IM 01W03G01-01JA
1
<本質安全防爆形機器についての注意事項>
本質安全防爆形機器についての注意事項
工場電気設備防爆指針
( 国際規格に整合した技術指針 2008) による検定合格品
1. 概要
本説明は,防爆電気機器の中で本質安全防爆構造の電気機器
( 以下,本安機器と称します ) に関しての注意事項を述べてい
ます。
本安機器とは労働安全衛生法に基づき,
I E C 規格に整合した
「工
場電気設備防爆指針」
(国際規格に整合した技術指針 2008) に
て公益社団法人:産業安全技術協会の型式検定を受けたもの
( 以下,検定合格品と称します ) で,爆発性または引火性のガ
ス / 蒸気の発生する危険雰囲気で使用できる機器です。
検定合格品には検定合格標章,防爆上で必要な仕様を記載した
銘板,および防爆上で必要な注意事項を記載した注意書きが取
付けられております。これら記載されている内容を確認のう
え,仕様に合った条件のもとでご使用ください。
配線工事ならびに保守にあたっては,
「電気設備技術基準,内
線規定」および「ユーザーのための工場防爆設備ガイド」を参
考に実施してください。
本安機器と呼称できる機器は,次の範囲に属するものに限りま
す。
(1) 労働安全衛生法に基づく公益社団法人:産業安全技術協
会の検定に合格し,検定合格標章が取付けられている機
器であること。
(2) 船舶用機器の場合は,該当船舶の所属する船級協会の認
定あるいは認証を受けた計器であって,船級協会の認定
品あるいは承認品との組合せによるもの。
(3) 上記 (1) および (2) において,検定合格標章 ( 船舶用機器
においては承認書など)
,銘板,注意書きに記載されてい
る内容に合致して使用するもの。
注:
本安機器は,特定の条件のもとで本質安全防爆性能を確認され
たものであり,いかなる状況でも絶対安全と言えるものではあ
りません。特に天変地異,化学反応など,機器本来の電気エネ
ルギー以外の要因が及ぼす影響を含めての安全という意味では
ありません。
2. 本質安全防爆構造の電気機器
本質安全防爆構造とは,正常状態および仮定した故障状態にお
いて,回路に発生する電気花火および高温部が規定された試験
条件で所定の試験ガスに点火しないようにした構造をいいま
す。
この構造の電気機器は電気回路のエネルギーを抑制し,例え内
部で火花や高温部が発生したとしても対象とするガスに点火
することがないように工夫をこらしたものです。
本質安全防爆構造の電気機器は危険場所に設置される本安機
器と,本安機器の回路へのエネルギーを抑制するための非危険
場所に設置される安全保持器 ( 本安関連機器 ) との組み合わせ
により構成されるのが一般的ですが,電池等で駆動する携帯用
本安機器のように単独で使用される場合もあります。
3. 用語の意味
(1) 本安機器
その内部の電気回路が,すべて本安回路である電気機器
をいう。
(2) 本安関連機器
その内部に本安回路および当該本安回路の本質安全防爆
性能に影響を及ぼすおそれのある本安回路以外の電気回
路 ( 非本安回路 ) を有する電気機器をいう。
(3) 安全保持器
主に安全保持部品によって構成された本安関連機器で
あって,対象のガスまたは蒸気に点火を生ずるおそれの
ある電気エネルギーが,当該本安関連機器に接続される
非本安回路から本安回路に流入するのを制限するように
したものをいう。
(4) ia 機器
2 つまでの数えられる故障および最も厳しい状態となるい
くつかの数えられない故障を組み合わせて仮定したすべ
ての状態において,本安回路で発生する火花および熱が,
対象のガスまたは蒸気に点火を生じないことが試験によ
り確認された本安機器および安全保持器をいう。
(5) ib 機器
1 つの数えられる故障および最も厳しい状態となるいくつ
かの数えられない故障を組み合わせて仮定したすべての
状態において,本安回路で発生する火花および熱が,対
象のガスまたは蒸気に点火を生じないことが試験により
確認された本安機器および安全保持器をいう。
(6) 安全保持定格
本安機器および本安関連機器に対して定められた定格で,
関係する本安回路の本質安全防爆性を保持しうる最大定
格をいう。
4. 本安機器と安全保持器の組み合わせの注意事項
(1) 機器検定合格品どうしの本安機器と安全保持器との組み
合わせについては,組み合わせ条件を満足することが必
要ですが,組み合わせる安全保持器が指定されている本
安機器の場合は,指定された安全保持器以外は組み合わ
せることができません。( 注 1)
(2) システム検定合格品の場合は,本安機器と組み合わせる
安全保持器は特定されているため,特定された安全保持
器以外は組み合わせることができません。( 注 2)
(3) 本安機器と安全保持器の組み合わせについては,上記 (1),
(2) の他に,異なる規格による検定合格品どうしは不可で
す。
注 1: 機器検定
本安機器,安全保持器でそれぞれ単独で本安性を評価す
る。検定合格品は本安機器と安全保持器はそれぞれに個
別の合格番号を持つ。機器検定合格品どうしの本安機器
と安全保持器の組み合わせについては次の 2 通りの場合
があります。
(1)安全保持定格とパラメータの突き合わせにより組み合
わせ条件を満足する安全保持器を選定する。
(2)組み合わせる安全保持器が指定されていてそれ以外は
使用できない。
注 2: システム検定
本安機器と安全保持器を組み合わせた状態 ( システム )
で本安性を評価する。検定合格品はシステムで 1 つの合
格番号となる ( 本安機器と安全保持器は同じ合格番号と
なる )。
EX-A04
<本質安全防爆形機器についての注意事項>
5. 本安機器および安全保持器の設置
(1) 設置する場所の種別
本安機器は,当該機器の対象ガスに応じて,特別,第一類,
第二類危険箇所 ( 注 3) に設置し,使用することができます
( 国際整合防爆指針による検定合格品で ib 機器の場合は第
一類,第二類危険箇所のみ )。
しかし,これと組み合わされて使用される安全保持器 ( 本
安関連機器 ) は,非危険場所にしか設置できません。安全
保持器を危険場所に設置する場合は,耐圧防爆構造の容
器に収納する等が必要です。
注 3: 危険場所は爆発性雰囲気生成の頻度および時間をもとに
して,
次に示すように分類されています。(IEC60079-10-1
危険場所の分類による )
特別危険箇所; 爆爆発性雰囲気が連続してまたは長時
間存在する区域
第一類危険箇所;爆発性雰囲気がプラント等の正常運転
時に生成するおそれのある区域
第二類危険箇所;爆発性雰囲気がプラント等の正常運転
時には生成するおそれがなく,また,
仮に生成するとしても短時間のみ存在
するような区域
(2) 本安機器の周囲温度
本安機器の周囲温度は,通常は -20 ~ +40℃ ( 技術的基準
による検定合格品 ) または -10 ~ +40℃ ( 指針による検定
合格品 ) の範囲ですが,フィールドで使用される本安機器
では +40℃を超えて使用できるものもあるので仕様を確
認してください。
直射日光,プラント設備などから,放射熱などを受ける
おそれのある場合には,断熱処置等を講じてください。
2
(2) 保守,点検
a) 目視による点検
本安機器,安全保持器の外部接続箇所の点検,腐食の程度,
その他機械的構造の点検。
b) 可動部分の調整
調整用の可変抵抗器,機械的調整ねじなどによるゼロ点,
スパン,感度などの調整。
なお,保守,点検を実施する場合は,ガス検知器などで
爆発性ガスが無いことを確認しながら行ってください ( 保
守作業中は非危険場所 )。
(3) 修理
使用者側での修理は御遠慮ください。修理が必要な場合
は製造者に相談してください。
(4) 改造,仕様変更の禁止
改造や本安性に影響するような仕様変更を行うことはで
きません。
6. 本安回路の配線
本質安全防爆構造では本安機器と,これと組み合わされる安
全保持器およびこれらを接続する電気配線 ( 本安回路 ) を含め,
システム全体で本安性を維持することが必要です。従って,本
安機器や安全保持器がそれぞれ単独で本安性が確保されてい
ても,電気配線からの電気的,磁気的エネルギーの影響により
本安性を損なうようなことがあってはなりません。
本安回路の配線については,以下の点に注意してください。詳
しくは「ユーザーのための工場防爆設備ガイド」を参照してく
ださい。
a) 機器構成図に従って行なう。
b) 本安回路と非本安回路の混触を防止し,本安回路は他の
電気回路から分離する。
c) 本安回路が非本安回路からの静電誘導,電磁誘導の影響
を受けないようにする。
d) 配線のインダクタンスおよび静電容量はできるだけ小さ
くなるようにし,使用条件としてその最大値が定められ
ている場合は,それ以下にする。
e) 接地,その他について条件がある場合は,その条件に従う。
f) 外傷を受けないよう保護する。
7. 本安機器および安全保持器の保守,点検
本安機器および安全保持器の保守,点検を行う場合は,下記事
項に注意し,取扱説明書に記載されている範囲内に止めてくだ
さい。それ以外の保守,点検を行う場合は,製造者にご相談く
ださい。
詳しくは「ユーザーのための工場防爆設備ガイド」を参照して
ください。
(1) 保守担当者の要件
点検および保守は,本質安全防爆構造,電気設備の施行,
関連法規等について訓練を受けた経験のある担当者によ
り実施してください。
EX-A04
1
説明書 改訂情報
資料名称
: FN910 フィールド無線用電磁弁操作モジュール
資料番号
: IM 01W03G01-01JA
版 No.
初版
改訂日付
2015 年 6 月
ページ
―
訂正・変更箇所
新規発行
IM 01W03G01-01JA