案件概要表 案件概要表

様式 7-2
個別案件(研修・機材)案件概要表
案件概要表(研修・機材)
対象国名
コートジボワール、マリ、セネガル、モーリタニア、ニ
ジェール、コンゴ民主共和国、チャド、ブルキナファソ
実施国名※
コートジボワール
案件名
仏語圏アフリカ刑事司法研修(第三国研修)
案件名(英)
相手国機関
相手国機関(英)
実施期間
Training on Criminal Justice in French Speaking
African Countries
コートジボワール国璽尚書・法務・人権・公的自由省
The Keeper of the Seals, Ministry of Justice, Human
Rights and Public Liberties
2015 年 4 月~2018 年 3 月
要請背景
本件で対象とするコートジボワール、ブルキナファソ、
ニジェール、セネガル、チャド、マリ、モーリタニアの各
国における刑事司法分野には、その円滑な法執行を阻む
様々な課題が山積しており、治安の確保に向けた更なる取
組の強化が求められている。その背景には、捜査機関や司
法機関における活動予算の制限に加え、捜査機関の証拠収
集能力の向上、刑事手続きにおける被疑者・被告人の人権
確保等の課題がある。また、対象国に所在する地域共通の
課題としてテロ活動等の国境を越えた組織犯罪への対策
強化も急務であり、近隣諸国と連携した対策が求められて
いる。
これらの諸課題に対し、日本政府は JICA を通じて、国
連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)との連携により、
2013 年から 2014 年度に亘り 2 回、本邦における国別研修
「仏語圏アフリカ刑事司法セミナー」を実施した。
同研修の活動の継続に加え、仏語圏アフリカのサヘル地
域を中心とする域内共通課題に対してより効率的・効果的
に対応し、日本やフランス等先進諸国の経験の共有と、対
象国間の連携の促進を図るべく、現地にて研修する本件第
三国研修の実施が求められている。
目的
① 的確に犯罪者を確保、事案を解明し、被疑者・被告人
の人権にも配慮しつつ、適正に処罰できる刑事司法の
実現に向けた改善がなされる。
② 捜査機関・司法機関自身の腐敗の防止と、公職者全般
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の腐敗を的確に摘発・処罰できる刑事司法の実現に向
けた改善がなされる。
③ テロなどの越境型犯罪、組織犯罪等、共通の課題に対
する共同対応を可能にする捜査機関、司法機関による
ネットワークの形成・強化がなされる。
④ 実施機関となる司法官等研修所に研修実施の経験が蓄
積されるとともに、講師陣の知識、能力が強化され、
前記地域ネットワークが活用される。
期待される成果
① 犯罪者の的確かつ適切な訴追、処罰の前提をなす迅速
かつ効果的な捜査・証拠収集手法が習得される。
② 刑事公判における有効な立証方法が習得される。
③ 刑事手続き(捜査、訴追、公判、刑執行)の迅速かつ
効率的な運営方法が習得される。
④ 的確な刑事事件の処理方法(事件の選別方法など)が
習得される。
⑤ 汚職防止に資する職務規律の保持の方法が習得され
る。
⑥ 相互に近隣諸国の現状についての理解を深め、テロ対
策などの越境型犯罪や組織犯罪等、共通の課題が認識
される。
⑦ 直面する課題に対する対策案が策定される。
⑧ 諸国からの研修員相互が協力・情報交換するためのネ
ットワークが構築される。
⑨ 実施機関となる司法人材養成校の研修実施能力が強化
される。
協力内容
【事前活動】
① 研修参加者による自国の刑事司法制度の現状、特に各
国が抱える問題点の分析とこれに対する対応策につい
ての資料作成と UNAFEI 教官による確認。
② 研修員間において①の資料を共有し、他国の抱える状
況についての認識を深める。
【第三国研修】
① 研修参加者による自国の刑事司法制度の現状、問題点
と対応策についての報告
② UNAFEI 教官らによる講義(日本の刑事司法実務の概
況・現状について等)
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③ 刑事司法関係者等(コートジボワール国内・国外のリ
ソースパーソン)による講義(効果的な捜査手法、事
件処理手法、テロ対策、組織犯罪対策等)
④ 警察施設等、犯罪捜査をはじめとした刑事司法関連機
関の視察
⑤ 研修参加者相互による共通の課題とそれに対する対
策、現状の改善策についての討議。同討議を踏まえた
ネットワークの構築検討。同検討に際しては既存のネ
ットワークとの連携等に留意する。
⑥ 上記⑤の結果を踏まえた共通ないし国別の行動指針/
計画(案)の作成・発表
※第三国研修の場合、開催国を記載