関西外国語大学 教職課程 「教育心理学」 第8講 記憶のメカニズム <今日の授業のポイント> 前々回のビデオ教材で説明されていたように「記憶を伴わ ない学習はない」ということで、今回は記憶のメカニズム に注目してみましょう。ただし、心理学でいう記憶とは、 単に「覚えること」だけをさすのではなく3つのステップ があることを理解しましょう。 また、記憶の特性に配慮した指導法があることや、記憶の 認知過程について様々な研究が行われていることにについ ても理解を深めましょう。 <記憶の3つの過程> 記憶とは、単に「覚えること」だけを指すのではなく、次の3つの過程を捉えます。 情報を取り入れる 情報を保存する 情報を抽出する 情報 情報 情報 <記憶を取り入れる過程( )> ・偶発記憶・・・ ・意図記憶・・・ <被験者実演課題の効果(SPTs)(藤田,1994)> <画像優位性効果(Nelsonら,1976)> 文字情報 <二重符号化説(Pavio,1971)> 画像情報 抽象的 具体的→イメージ処理容易 バナナ 音韻情報 関西外国語大学 教職課程 「教育心理学」 第8講 記憶のメカニズム <記憶を保存する過程( )> 3つの貯蔵庫モデル(Atkinsonら,1971) 感覚貯蔵庫 短期貯蔵庫 長期貯蔵庫 ワーキングメモリー(作動記憶)(Baddly,1992) マジックナンバー7・・・7 2チャンク <記憶を抽出する過程( )> ・再生法・・・ 教育心理学的な問題 認知的負荷は? ・再認法・・・ <記憶の工夫(記憶術) その他> 群化・・・同一カテゴリーの情報をまとめて覚えること 実験結果をチェックしてみよう! 精緻化・・・覚えるべき対象(ターゲット)に付加情報を与えて、忘れにくくすること このうち、最も有効なのは? ・項目間精緻化・・・ ・項目内精緻化・・・ ・自伝的精緻化・・・ 忘却曲線 系列位置効果
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