補足資料

補足資料
(A)学生の使用感 表1 クリッカーを使用した科目・クラス 開講年度学期
科目種
科目・クラス名
受 講 者( 回 答 者 数 )
2013 年 度 秋 学 期
教職課程
教育方法研究:クラス D
2年次以降(66 名)
2013 年 度 秋 学 期
専門必須
教育方法学
3年生 (59 名)
2014 年 度 春 学 期
専門必須
教育学プレゼミⅠ
1年生 (111 名)
2014 年 度 秋 学 期
教職課程
教育方法研究:クラス C
2年次以降(78 名)
(1)授業参加に効果があるという肯定的な意見は、91%, 81%, 93%, 85%とかなり良い印
象で受け止められている。自由記述欄への回答の「簡単に、クラス全体の情報が収集で
きるのはよいと思った。」
「自分の意見が少数意見なのかどうかがわかるのがいい」がそ
の代表的なコメント。
(2)専用端末型のクリッカーの使いやすさについて、88%, 88%, 82%, 78%の学生が肯定
的な印象を持っている。一方、Web 型のクリッカーの使いやすさについて、30%, 34%,
55%, 41%と専用端末と比較して、かなり低い。
(3)Web 型のクリッカーを支持する学生は 28%, 7%, 37%, 21%と、専用端末型を支持す
るの 70%, 86%, 52%, 60%と比して低い。
現時点では、専用端末クリッカーの方が Web 型クリッカーよりも受講者にとっては使い
やすい印象をもっていることがわかる。Web 型クリッカーである「eClicker」の操作性に
ついて、「アクセスに時間がかかる」「(専用 WebPage の)アドレスを入力するのが面倒」
がその難点として多く指摘している。しかし、この点については、本学作成のスマートフ
ォン用アプリケーション「Waseda Mobile」に「eClicker」機能が 2014 年夏より追加さ
れ、アプリケーションを事前に受講者自身がスマートフォンにインストールしていれば、
この点はクリアしたことになる。
(B)授業者が留意すべき点 (1)専用端末型を使用する際、
端末の配布・回収の手間・時間がかなりかかることがあ
る。回収用ボックス(写真1)を用意して、その作業効率
を大幅に上げることができた。
(2)「eClicker」を使用する際、
①スマートフォンを所有していない受講者が参加できな
いということ、
写 真 1 自 作 し た ボ ッ ク ス ②教室のネットワーク接続環境(接続の可・不可、通信速
度)の確認がある。
③授業中に私的にスマートフォンを使用する学生(頻繁に利用している、16%, 38%, 27%,
18%であった。)への対応。
(3)クリッカーの効果的な利用方法について
①通常、教室設備としての資料提示用スクリーンは1面である。しかし、資料提示用スク
リーンが2面でかつ独立した系統出力が可能な教室では、講義資料を提示するメイン提
示はそのままに、学生意見の集計画面を同時に別スクリーンへ提示でき、相互に参照す
ることが容易となり、授業の流れが途切れることがなくスムーズな運用が可能である。
写真2 2スクリーンを用いた例 ②アクティブ・ラーニング、特に授業内において学生の活動を導入した際、学生作業の
進捗状況を把握することが大教室の場合、困難であり切り上げるタイミングが測りにく
い。そこで、クリッカーで、作業の進捗状況を回答させるという方法で把握することが
できる。
写真3 学生作業の進捗状況をクリッカーで確認