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明和コンパスタイムとは?
明和高校の「総合的な学習の時間」は明和コンパス、略して「MC」といいます。
「コンパス」とは「羅針盤」の意味です。私たちの生きていくうえでの方向性を示し、自己探求
の指針を象徴した言葉として位置づけました。
明和での高校生活において、自ら学び創造していく力を養うこと、現代社会のいろいろな問題に
対する視点を深めながら探究の面白さと意見交換の大切さを認識し、さらに、自分自身の言語表現
能力を磨いていって欲しいという願いから特別に設定されたカリキュラムです。
明和高校の1年生では、1年間を3期に分けて以下の発表形態で主体的な学習を深めていきます。
Ⅰ期
Ⅱ期
Ⅲ期
プレゼンテーション・・・ 「 世界の諸問題 」
スピーチ・・・・・・・・ 「 日本を知る 」
ディベート・・・・・・・ 「 日本の課題 」
Ⅰ期は、「世界の諸問題」の分野の中からテーマを設定します。
そのテーマに対して、いろいろな資料収集の方法を駆使して、一般 に知られているレベルの情報
を単にまとめるだけではなく、専門的な知識やテーマの歴史的背景などまで調査し、班によるプレ
ゼンテーションの形式で発表します。
Ⅱ期は、自分自身を見つめ直し、社会と自分との関係を再確認するために、「日本を知る」をテ
ーマに、日本の歴史、文化、芸術などについての調べ学習を行います。
調べた内容を元に自分独自のテーマを決め、発表原稿を作成し、スピーチの形式で自分の意見を
発表します。自分自身の考えや思いをどのように表現し、聴く人たちに訴えることができるかを追
究していきます。
Ⅲ期は、「日本の課題」の分野の中からテーマを設定します。
1対1のディベートバトル方式の討論会を通じて、自分の意見と相手の意見の違いを認識した上
で、いかに自分の主張を聴く人たちに訴え、共感を得られるかを追究していきます。
単に知識を増やすことだけにとどまらず、広い視野に立って、自分の意見を持ち、それを表現し
ていく活動をMCの時間で追求していきます。そのためにMCの時間では、生徒の自主性を重んじ、
基本的に生徒が集めた情報に関しての評価、分析・考察の方法、結論や提言について、MC担当者、
担任が一方的に決めつけるような指導は極力しないようにしています。当然間違った情報を信じて
考察してしまうと、論点がずれてしまうことや、偏った結論で終わる場合もあります。しかし、大
切なことは、生徒自らが自由に調べ、自由に考え、自由に発表し、代表を選ぶというシステムで行
うことです。一部に誤解や不適切な内容が含まれることもあるかもしれませんが、あくまで 発表力
をつける練習としての位置づけですのでご理解ください。
Ⅰ期では、プレゼンテーション用ソフトなどは使用せず、班員全員の協力であくまで手仕事での
資料制作を行い、必ず全員が前に立ち発表することを条件付けています。