2015年4月春号(第16号) 綾部市駅前通1番地 あやべ協立診療所居宅支援室 0773-43-3088 『介護保険改定の影響について』 今回のH27年4月の改定は、2025年に向けて誰もが住み慣れた地域で生活を維持し、 在宅医療と介護などを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。 しかし、現在厳しい財政状況の中では、充実した保障は期待できません。 老いに非情の春 総介護費抑制と「効率化・重点化」 介護保険改定=「4つの切捨て」 ①予防給付の見直し 予防給付(要支援)の「訪問介護」「通所介護」 が介護保険から外され、国から「市町村事業」へ 丸投げされ、通いなれたデイサービスへ通えなく なり、専門性をもった顔なじみのヘルパーさんに 来てもらえなくなります。 今までとおりの ヘルパーさんが 来なくなる! ③特養の機能の重点化 「施設から在宅へ」の方針で,H27年4月から 入所対象者を原則「要介護3以上」となり 入所制限がより厳しくなります。 入所は 要介護 3 以 上! ②一定以上所得者の利用料引き上げ 夫婦年収 360万円以上 利用料負担2割化! 将来すべての 利用者の利用料 2割に引き上げる 一歩! ④補足給付の要件厳格化 補足給付とは? 施設の居住費・食費 について低所得者の 負担を軽減する制度 です。 タンス 貯金も みられる 上記以外にも、介護施設・事業所では、介護報酬減の影響を抑えるため、中重度要介護者 (要介護3~5)や認知症高齢者を重点的に選別する可能性があります。 老人保健施設では、「在宅復帰」を強化して退所を迫り、在宅へ戻される可能性もあります。 結果的に軽度者(要介護1~2)が介護保険サービスから締め出され、重度化を 招く可能性があります。 H27年4月からの改定では、介護報酬(介護サービスの値段)が引き下げとなったが、 本来であれば国が負担すべき介護処遇改善加算が利用者負担増(介護保険限度額外)と なり、それ以外にも様々な加算がプラスされ、一見、利用者負担が下がるように見せか けています。 介護報酬が下がることにより、経営困難に陥る施設・事業所が増える可能性があります。 地域で安心して生活する仕組みづくりを国民全体ひとりひとりが考えていく必要性があ るのではないでしょうか。 消費税をあげた分は。社会保障に回すはずだったのでは・・・ でもまた、社会保障は削られています! 必要な人に必要な支援が提供される介護保険の質と量の充実を 今後一層求めていかなければなりません! ケアマネ茶屋 『屑籠』 屑を入れるということで きれいになる ぼくは 屑籠でよかった あなたのかなしみを どうか ここへ すててください 詩:やなせ たかし 利用者様の俳句を紹介します。 っ 春 紙の か飛空 け行へ 機 こと す 丹 今波 花日路 曇一や 日 の 鶯 祝も 姉い 卒て 寿い た り し ただ 舞もれ 妓と桜 さの ん長 き
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