TEMAX Japan Q3 2015 Press Release JP

Press release
家電・IT 市場は前年並みで推移
GfK TEMAX® Japan 2015 年第 3 四半期より
November 23 2015
Sawana Hayashi
Corporate Planning
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2015 年 11 月 23 日(東京) – 2015 年第 3 四半期の国内家電・IT 市場は、前
年並みの約 1 兆 5,500 億円となった。
家電および IT 商品金額* 推移
3
金額(1兆円)
2.27
2
1.81
1.81
1.77
1.66
1.72
1.69
1.59
1.55
1.52
1.47
1.73
1.55
1.39
1.37
1
Q112
Q212
Q3- Q412
12
Q113
Q213
Q313
Q4- Q113
14
Q214
Q314
Q414
Q1- Q215
15
Q315
Source: GfK TEMAX® Japan, GfK
*家電および IT 商品の金額は GfK TEMAX® Japan の対象品目の合計であり、家電・IT 製品全てを
網羅しているものではありません。
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1
AV 市場:多くのカテゴリが低調に推移
2015 年第 3 四半期の AV 市場は前年同期比 4.2%減となった。
薄型テレビは、4K テレビの販売が好調に推移したため、2 四半期連続でプラス
成長となった。しかしながら、多くのカテゴリが低調に推移したため、AV 市場全
体では前年を割り込む結果となった。
Blu-ray Disc/DVD レコーダーは、内蔵 HDD 容量が 500GB の製品の販売が大
きく落ち込んだため、前年同期比で 4.2%減、Blu-ray Disc/DVD プレーヤーは
前年から 2 桁のマイナス成長となった。また、Blu-ray Disc/DVD メディアは前年
同期比 11.1%減となった。
イメージング市場:デジタルカメラの販売減により、2 四半期ぶりのマイナス成長
イメージング市場は前年同期比 5.9%減と 2 四半期ぶりに前年を下回った。
コンパクトカメラの販売減が継続していることに加え、レンズ交換式カメラもエント
リーモデルの需要が一巡したことを背景にマイナス成長となった。
交換レンズは、カメラ本体の販売減を受け、数量ベースではマイナス成長となっ
たものの、高単価製品の好調な販売により、金額ベースではプラス成長となった。
大型生活家電市場:大容量モデルの販売好調が金額規模拡大を牽引
2015 年第 3 四半期の大型生活家電市場は前年同期比 3.5%増で推移した。
ほとんどの大型生活家電が前年同期からプラス成長を記録したが、中でも洗濯
機やオーブン電子レンジは 2013 年同期と比べてもプラス成長となり、増税前の
水準に戻ってきたことが窺える。
洗濯機の大容量モデルへのニーズは依然高く、金額規模拡大に貢献している。
洗濯容量で最大クラスとなる 11kg のモデルも増えていることから、今後も洗濯
機の更なる金額規模拡大に期待がかかる。
一方、冷蔵庫は地域によって例年よりも夏場の気温が低かったことも影響し、他
の大型生活家電と比べ伸びはわずかとなり前年同期比 1.4%増にとどまったが、
大容量クラス(401L 以上)は金額ベースで前年同期比 2.5%増となった。大容量
モデルのスリム化によりスペースをとらずに設置が可能となったことで、少人数
世帯への販売もさらに拡大していくと考えられる。
小型生活家電市場:多くのカテゴリでプラス成長を記録
2015 年第 3 四半期の小型生活家電市場は前年同期比 12.3%増となった。
掃除機はキャニスタータイプとハンディタイプの販売が落ち込んだものの、スティ
ックタイプが牽引し、全体ではプラス成長となった。スティックタイプの中でも平均
価格の高いコードレスタイプが構成比を拡大し、金額規模の押し上げに大きく貢
献した。
2
炊飯電子ジャーは圧力 IH タイプの構成比拡大に伴い平均価格が上昇し、金額
ベースで 2 桁成長を記録した。
また、シェーバー、電動歯ブラシ、ドライヤーといった理美容カテゴリも好調に推
移した。同カテゴリにおいてはインバウンド需要も販売拡大の一因と考えられる。
IT 市場:マイナス幅は 1 桁減まで改善
IT 市場は前年同期比 9%減と 5 四半期連続のマイナス成長となった。ただしマ
イナス幅は前期までの 2 桁減からは改善した。これは、Windows XP サポート
終了に伴う特需の反動により停滞していた前年同期との比較であることが要因
であり、本格的は回復ではない。
プラス成長となるカテゴリはあったものの、IT 市場における金額規模の過半を占
める PC が前年同期比 2 割減となり全体を押し下げた。タブレット端末はプラス
成長を維持しているものの全体への押し上げ効果は逓減傾向にある。
通信機器市場:平均価格上昇が数量減を補い微増
テレコム市場は金額ベースでは前年同期比 5%増となったが、数量ベースでは
5%減であった。この数量減は主要新モデルの発売が前年より遅かったためであ
る。平均価格の上昇には、スマートフォンの構成比が前年同期より拡大したこと、
主要新モデルの発売時の値引きが抑えられたことが影響したと考えられる。ファ
クシミリ、固定電話はそれぞれ前年同期比 11%減、4%減となったが、市場規模
は通信機器全体の 2%程度であり、影響は少ない。
オフィス関連製品市場:前年同期からマイナス成長、 市場縮小続く
リテールチャネルにおけるオフィス関連製品市場は、前年同期比 5.7%減となっ
た。第 2 四半期はかろうじてプラス成長となったが、今期は増税後の反動減で市
場が縮小していた前年同期をさらに下回った。
オフィス関連製品は、シュレッダーを除き全てのカテゴリで金額前年比がマイナ
ス成長となった。シュレッダーは、ここ 5 年の第 3 四半期の中で販売が最も好調
であった。今期は平均価格の高い、より細かく裁断できるマイクロカットタイプの
数量構成比が拡大しており、これが影響した。
GfK TEMAX® Japan: 2015 年の家電小売市場規模は前年比マイナスと予想
国内の家電・IT 市場は緩やかな回復の途上にあると見られるが、2015 年の第
4 四半期は第 3 四半期とほぼ同様の結果となると予想される。2015 年通年で
見た場合、1 桁台のマイナスで着地するものと想定される。
3
分類別金額推移/前年同期比
Q4
2014
Q1
2015
Q2
2015
Q3
2015
金額(10億 金額(10億 金額(10億 金額(10億
円)
円)
円)
円)
238
241
190
207
AV
イメージング (PH)
Q3 15
/Q3 14
Q1-3
2015
Q1-3 15
/Q1-3 14
金額(10億
円)
-4.2%
638
-9.8%
+/-%
+/-%
81
74
74
72
-6.0%
219
-9.1%
大型生活家電 (MDA)
180
200
194
242
3.5%
636
-16.3%
小型生活家電 (SDA)
198
174
159
179
12.2%
512
-0.5%
IT
355
428
324
336
-8.6%
1,089
-25.7%
通信関連 (TC)
591
565
409
476
4.5%
1,449
5.9%
75
44
41
41
-5.8%
125
-10.3%
1,718
1,726
1,390
1,553
0.0%
4,669
-10.2%
オフィス関連 (OE)
GfK TEMAXョ Japan
®
Source: GfK TEMAX Japan, GfK
この調査に関して
GfK TEMAX® は、GfK の調査に基づく、耐久消費財市場(家電および IT 製品
全般)のインデックスです。GfK TEMAX®インデックスは GfK の小売店販売デ
ータに基づいており、調査対象となる小売店総数は世界各国計で 425,000 店舗
以上にのぼります。GfK TEMAX®レポートは 2009 年 2 月より世界 30 カ国以
上において発行されています。
全てのレポート及びプレスリリースは www.gfktemax.com に掲載されています。
詳細については、以下までお問い合わせください。
林 彩和菜
tel: +81-3-5350-4632 [email protected]
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